シグマクシスのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機へ
19,638 views
最終更新日:2023年10月17日
シグマクシスは2008年5月に創業した始業であり、総合商社である三菱商事が、投資ファンドであるRHJインターナショナルと組んで立ち上げたコンサルティング会社です。
外資系、大手IT企業系コンサルティングファームが多い中、海外本社にも、自社のプロダクトにも影響を受けることなく、お客様の価値創造に向けて必要なサービスを全てワンストップで提供するビジネスコンサルティング会社として事業を開始しました。
2010年から毎年新卒社員を迎えるとともに、設立5年で社員400名規模にまで成長。経験者採用も積極的に行っております。経験者は外資系・大手コンサルティングファーム、事業会社、金融機関などの様々な出身母体から集まっています。また、2013年12月には、東証マザーズに上場しています。
採用HPから考えるシグマクシスが求める人材
今回もシグマクシスの採用HPから一部、引用させてもらい、仕事・働き方に基づいて求められる人材の説明をしたいと思います。以下は、採用HPにて紹介されている1人のマネージャーのインタビューです。
「2年目の櫻木に、はじめから期待はしていない。とにかく最後まで逃げずにやり切れ」。桑原は一喝すると、櫻木が背負っていた任務を引きとり、プロジェクトを立て直した。
一方で櫻木をメンバーから外すことなく、最後まで仕事を渡し続けた。このプロジェクトの振り返りの際、櫻木は桑原から指摘を受けた。
「お客様からのリクエストを実行するのがコンサルタントの仕事ではない。このプロジェクトの何がゴールなのか、そこに向けてどのように進めるのか、はじめにお客様と合意形成したうえでリーダーとして常に先を見ながら動かしていくことが大事だ。それがプロジェクト全体の成否を決める」
(中略)
そうした日々の積み重ねが、顧客との関係も変えていった。入社3年目のある日、櫻木はある顧客から食事に誘われた。多少の緊張とともに臨んだ顧客と二人だけでの席で、その顧客からプロジェクト外の業務について相談を持ちかけられた。
「一人のコンサルタントとして認めてもらえたのだと感じて、純粋に嬉しかったです」
この体験は自信につながると同時に、プロジェクトという領域に限定しない「顧客思考」が根付くきっかけとなった。気付けば「お客様の課題の背景には何があるのか、お客様が求めていること対し、自分やチームはどんな価値を提供できるのか」という視点で考え、行動することが当たり前のことになっていた。
(中略)
将来の夢は、いくつか描いている。しかし、「いまは自らの足元をしっかり固める時期だ」と考えている。「まずは一人前のコンサルタントになることに専心します。
シグマクシスでは企業の経営戦略策定だけでなく実行支援も行いますので、今後も企業経営者の近くで様々な仕事にチャレンジすることができるでしょう。そうした経験を積んだ上で、いずれは、事業経営の当事者としてビジネスを動かしてみたいですね」
引用:シグマクシス採用HP
シグマクシスはビジネスコンサルティングファームとして優秀な頭脳が集まっている会社であることが分かります。また、コラボレーションという言葉が使われているように、「企業と交渉をするの」ではなく、「取引先企業と寄り添うように仕事をしていく」姿勢が求められていると考えられます。
また、シグマクシスの特徴のもう1つの特徴として「企業戦略策定だけではなく実行支援までを担当する」ことが挙げられ、より取引先の企業経営者と近い位置でビジネスを行っていることもこの採用HPから分かるでしょう。
では具体的にどのような強みを持つ人材を求めているでしょうか?以下の「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」の記事で確認しましょう。
→企業に伝えるべき強みを5つ提示します。
この記事における「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」は上記HPにもあるように非常に重要な能力であることは間違いありません。
また、顧客のニーズを見つけ出し、それに対し最良の解決案を形にするには自ら主体的に行動して、リーダーとしてチームをまとめ協力する必要があります。その観点から言うと、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」能力も必要でしょう。
よって、以上2つの強みを活かした経験についてアピールすることで、自分がコンサルタントに適性があり、その中でもシグマクシスを選ぶ理由について上手く説明できるようにしておきましょう。
シグマクシスES設問その1
あなたがなりたいと思い描いている近い将来(5-10年後)のご自身の姿はどのようなものですか。
(全角400文字以内)
シグマクシスでは、新卒として入社する社員に対して、「スタートラインの20代の時間を大切にし、プロフェッショナルとしての土台をしっかり固めてほしい。
そのためのフィールドがシグマクシスには存在する」と代表メッセージにも伝えています。
そして、"やるべきこと"よりも"やりたいこと"を明確に持っていることが大切あるとも強調しています。(代表メッセージ )
新卒採用で入社する社員に関しては、自分の直感に従って「まず決めてやってみる」という姿勢が求められており、それに対してストイックに努力した上で、得たものをどのように自分のその後に繋げていくかを考える人こそがシグマクシスという環境で成長できるのではないでしょうか。
しかし、もちろん長期的なビジョンの中で「なぜファーストキャリアとしてコンサルティング会社を選ぶのか」という部分に焦点をあてて志望動機を書くほうが無難ではあります。
また、上記のような志望動機を整理する上では、大体から整理して行くと説得力のある内容になるでしょう。なお、志望動機の書き方については、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
→志望動機のフレームワークを提示します。
シグマクシスES設問その2
上記の内容を実現するにあたり、コンサルタント、特にシグマクシスを志望する理由をお書きください。
(全角400文字以内)
この設問ポイントとなるのは、まず「コンサルタント」を志望する理由を示し、さらにコンサル業界の中でも特にシグマクシスを選ぶ理由を説明しなければなりません。
一般的にコンサル業界と言えば若いうちから大きな裁量権がある、多くの経験が積めるとされます。その中でもシグマクシスは「新進気鋭」かつ「かなりの裁量権が若いうちから与えられる」と考えられます。
基本的には、「業界内の特別なポジションから説明する」か「社風・企業理念から説明する」か「働く人から説明する」かの三つのアプローチが基本になります。この点については、下記のコラムに詳しく書いていますので、参考にしてください。
→その企業でないといけない理由の提示の仕方を3つのアプローチ法から解説します。
シグマクシスES設問その3
あなたが最も達成感を感じた出来事とその理由を具体的にお書きください。
(全角400文字以内)
ここでは、コンサル業界の社員が求められるリーダーシップをどのように発揮しているのかがわかるような書き方をすると相手にも伝わりやすいように思います。
リーダーシップとはいってもその発揮の仕方は様々で、とにかく人に好かれて応援してもらえるタイプのリーダーもいれば、誰よりも努力することで信頼関係を構築するタイプのリーダーもいれば、一人一人の意見を集約して調整するタイプのが得意なタイプのリーダーもいるでしょう。
自分自身がどのように組織と関わり、どのようにリーダーシップを発揮しているのかという点について書いてみるといいのではないでしょうか。
シグマクシスの選考プロセス
適性検査
↓
グループディスカッション
↓
個人面接
↓
最終面接
↓
内定
の順番です。
【グループディスカッション】
議論をする時間を30分ほど与えられ、テーマについての発表をした後に面接官からの質問が10分ほどあるそうです。
過去の課題としては
「小学校の教育で必要な3科目を既存の科目から選定せせよ。更に新たに必要な1科目を新たに創れ。」
というテーマや
「内定率をあげろ。」
などが出題されていました。
グループディスカッションに対する対策としては、以下の記事が非常に参考になると思うので確認してください。
→グループディスカッションでの差の付け方を提示します。
【1次面接】
社員:学生=1:1
場所は本社で行われ、面接はケース面接と志望理由などESに沿ったオーソドックスな質問が聞かれるようです。基本的に学生時代に頑張ったことや志望動機を深堀りしていくと言う形式であり、基本的な面接の対策が出来ていれば大丈夫でしょう。
【2次面接】
社員:学生=1:1
人事部長との面談で、一次面接と同じく場所は本社。志望動機や強み弱みの深堀りや、シグマクシスの社員の印象などを質問されるようです。こちらも自己分析などしっかり準備をしていれば大丈夫でしょう。その場で内定が貰えるようです。
より深い選考の情報に関しては、Unistyleの方にも本選考情報が載っているので参考にしてください。
→シグマクシスの本選考情報を提示します。
最後に
いかがでしたでしょうか。
非常にシンプルなエントリーシートの設問になっていますが、その裏には業務内容に基づいた欲しい人材の定義があり、その定義に基づいてエントリーシートの設問が作られていると思います。
また、シグマクシスを受ける就活生は同時に外資系コンサルや商社などを受けるかなりハイレベルな学生も含まれていると予想できますので、しっかりと準備して選考に望んでください。
photo by Martin Thomas