1位はなんと50万円!?~給与が高い21卒向け有給サマーインターンランキング~

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最終更新日:2019年05月30日

1位はなんと50万円!?~給与が高い21卒向け有給サマーインターンランキング~

『就活もしながらお金を稼ぐことができたらな~』

誰しもが1度は考えたことがあるのではないでしょうか?

就活には色々とお金がかかるにも関わらず、「説明会参加、エントリーシート(以下、ESと明記)作成、面接対策」などに多くの時間を取られてしまい、中々お金を稼ぐことができません。

そのような学生にとってオススメなのが"有給サマーインターンシップ"です。

「就活をしながらお金を稼ぐこと」ができるため、まさに"一石二鳥"であると言えるでしょう。

今回はそんな就活生のために"21卒向けの有給サマーインターン"を金額順に紹介します。

また、このランキングは「時給換算」ではなく「プログラム」ごとの給与で順位を付けています。そのため、時給や日当で明示している企業に関しては、「その他有給サマーインターン」の項目に別途で記載しています。

応募締め切りが近くなっているものもありますので、そちらも確認しながらご覧ください。

※今回取り上げた企業は5/29(水)時点のものになります。中の人の調査範囲での情報となりますので、もし抜け漏れ等ありましたらこちらまでご連絡ください。

給与が高い有給サマーインターンランキング

【11位】VOYAGE GROUP :3万円(3日間)

【データドリブン開発プログラム「Adventure」】
●募集職種:エンジニア職
●開催地:VOYAGE GROUP本社(東京・渋谷)
●日程:8月17日(火)、18日(水)、19日(木)
●定員:12名程度
●応募締め切り:5月31日(金)9:30
●給与:3万円

●選考フロー:ES→面接/適性検査
●応募条件:研究、趣味、アルバイト(インターン)等でプログラミング経験がある
      ※Pythonが書ける、Webアプリの制作経験があるとなお望ましい
●その他待遇:①遠方の方は東京までの往復の交通費を上限4万円までで支給
       ②「Treasure」との両方の応募が可能
●インターンの詳細・申込みはこちら 

【10位】ビズリーチ:5万円(5日間)

【BIZREACH Intership「Issue vol.1」】
●募集職種:不明
●開催地:ビズリーチ本社
●日程:Aターム→8月21日(水)〜8月25日(日)
    Bターム→9月4日(水)〜9月8日(日) のいずれかを選択
●定員:各ターム20名程度
●応募締め切り:5/31(金)23:59 
※一次締切は既に募集終了
●給与:5万円(日給1万円)

●選考フロー:ES→個人面接(2回程度)
●応募条件:特になし
●その他待遇:関東圏外から参加の方には、規定に基づき往復交通費、期間中の宿泊費を支給する
●インターンの詳細・申込みはこちら

【9位】コロプラ: 6万円(3日間)

【事業開発・戦略立案型インターンシップ〜全国選抜30名が箱根に集結する3日間〜】
●募集職種:総合職
●開催地:株式会社コロプラ本社
     ※宿泊→コロプラの宿泊・研修施設COLONY箱根(箱根仙石原)
●日程: 9月7日(土)〜9日(月)
●定員:30名程度
●応募締め切り:6月30日(日)まで
※ 定員に達し次第、受付を終了する場合あり
●給与:6万円(2万円/日)

●選考フロー:書類選考→面接(複数回)
●応募条件:特になし
●その他待遇:①食費支給
       ②交通費全額支給
       ③遠方の方には宿泊費を全額支給
●インターンの詳細・申込みはこちら 

【8位】LINE :8万円(5日間)

【エンジニア職5daysコース】
●募集職種:エンジニア職
●開催地:LINE KYOTO
●日程:① 2019/8/19 (月) ~ 8/23 (金)
    ② 2019/8/26 (月) ~ 8/30 (金) の2日程から選択
●定員:最大15名程度
●応募締め切り:5/31(金)13:00
●給与:8万円(5日間総額)

●選考フロー:ES→webテスト→面接
●応募条件:基本的な開発経験・プログラミング経験のある方etc
●その他待遇:交通費全額支給
●インターンの詳細・申込みはこちら

【7位】コロプラ:10万円(5日間)

【高トラフィックをさばくためのエンジニアリングに挑むインターンシップ】
●募集職種:エンジニア職
●開催地:株式会社コロプラ本社
●日程:①9月2日(月)〜6日(金)
●定員:10名
●応募締め切り:6月30日(日)まで
※ 定員に達し次第、受付を終了する場合あり
●給与:10万円(2万円/日)

●選考フロー:技術テスト→面接(複数回)
●応募条件:特になし
●その他待遇:①昼食支給
       ②交通費全額支給
       ③遠方の方には宿泊費を全額支給
●インターンの詳細・申込みはこちら
【『白猫プロジェクト』ゲーム企画・第一線クリエイター陣との実践型ゲームプランニングインターンシップ】
●募集職種:ゲームプランナー
●開催地:株式会社コロプラ本社
●日程: 8月19日(月)〜23日(金)
●定員:10~15名
●応募締め切り:7月19日(金)まで
※ 定員に達し次第、受付を終了する場合あり
●給与:10万円(2万円/日)

●選考フロー:書類選考→面接(複数回)
●応募条件:特になし
●その他待遇:①昼食支給
       ②交通費全額支給
       ③遠方の方には宿泊費を全額支給
●インターンの詳細・申込みはこちら 

【7位】サイボウズ :10万円(5日間)

【Summer Internship 2019 Engineer&Designer】
●募集職種:①Webサービス開発
      ②モバイルアプリ開発
      ③UX/UIデザイン&リサーチ
      ④品質保証・セキュリティ
      ⑤クラウド基盤
●開催地:サイボウズ株式会社 東京オフィス
●日程:第1日程→8月5日(月)~9日(金)
    第2日程→8月26日(月)~30日(金)
    第3日程→9月9日(月)~13日(金)
●定員:各コース1回につき3~8名程度
●応募締め切り:第一締切→6月9日(日) 23:59
        第二締切→6月30日(日) 23:59
●給与:10万円

●選考フロー:書類選考→面接
●応募条件:選択職種に応じて必要スキル・経験あり
●その他待遇:①本選考での優遇
       ②社長または開発本部長とのランチ会を開催
       ③エンジニアとの懇親会の開催
●インターンの詳細・申込みはこちら

【7位】リクルート :10万円(5日間)

【WOW INTERNSHIP】
●募集職種:ビジネス職
●開催地:①東京→リクルート本社および近隣オフィス
     ②大阪→大阪支社もしくは近隣の会場
     ③京都→京都市内の会場
●日程:①9月9日(月)~9月13日(金):東京、大阪もしくは京都
    ②9月23日(月)〜9月27日(金):東京、大阪もしくは京都
●定員:不明
●応募締め切り:6月18日(火)13:00まで
※既に一次締切は終了
●給与:10万円(日当2万円)

●選考フロー:ES→面接
●応募条件:特になし
●その他待遇:①交通費支給
       ②遠方の参加者には宿泊費支給
●インターンの詳細・申込みはこちら
【Recruit Internship for Business-PRODUCT GROWTH-】
●募集職種:特になし
●開催地:株式会社リクルート本社、および近隣オフィス
●日程:9月16日(月)~9月20日(金)
●定員:不明
●応募締め切り:6月18日(火)13:00まで
●給与:10万円

●選考フロー:ES→面接
●応募条件:特になし
●その他待遇:①交通費支給
       ②遠方の参加者には宿泊費支給
       ③他のインターンシッププログラムとの併願も可能
●インターンの詳細・申込みはこちら

【7位】DeNA:10万円(3,4日間)

【プロダクト開発コース】
●募集職種:エンジニア
●開催地:株式会社ディー・エヌ・エー 渋谷オフィス(本社)
●日程:8月中旬の3日間
●定員:20名程度
●応募締め切り:~7月上旬
●給与:10万円

●選考フロー:書類選考→面接(複数回)
●応募条件:①汎用プログラミング言語の経験のある方
      ②ソフトウェア・エンジニアリングに関する経験もあるとなお望ましい
●その他待遇:①遠方からの参加者には、交通費・宿泊費を支給
       ②優勝チームには別途豪華賞品あり
●インターンの詳細・申込みはこちら
【新規事業立案コース】
●募集職種:ビジネス職
●開催地:株式会社ディー・エヌ・エー 渋谷オフィス(本社)
●日程:8月上旬の4日間
●定員:20名程度
●応募締め切り:~7月上旬
●給与:10万円

●選考フロー:グループ面接→GD→1dayジョブ→個別面接
●応募条件:特になし
●その他待遇:遠方からの参加者には、交通費・宿泊費を支給
●インターンの詳細・申込みはこちら
【ゲームエンジニアリングコース】
●募集職種:ゲームクリエイター職
●開催地:株式会社ディー・エヌ・エー 渋谷オフィス(本社)
●日程:8月中旬の3日間
●定員:15名程度
●応募締め切り:~7月上旬
●給与:10万円

●選考フロー:書類選考→面接(複数回) 
       ※技術レベルの確認有り
●応募条件:①汎用プログラミング言語の経験のある方
      ②ゲーム開発技術に興味関心をお持ちの方
      ③ソフトウェアエンジニアリングに関する経験もあるとなお望ましい
●その他待遇:①遠方からの参加者には、交通費・宿泊費を支給
       ②他コースとの併願も可能 
       ③優勝チームには別途賞品あり
●インターンの詳細・申込みはこちら

【3位】VOYAGE GROUP:12万円(3週間) 

【もの創り実践プログラム「Treasure」】
●募集職種:エンジニア職
●開催地:VOYAGE GROUP本社(東京・渋谷)
●日程:8月12日(月)~8月30日(金)
●定員:約30名
●応募締め切り:5月31日(金)18:00
●給与:12万円

●選考フロー:ES→面接/適性検査
●応募条件:特になし
●その他待遇:遠方の方は東京までの往復の交通費を上限4万円までで支給
●インターンの詳細・申込みはこちら

【2位】コロプラ: 20万円(10日間)

【スマホゲームの開発方法を体感する!就業型インターンシップ】
●募集職種:エンジニア職
●開催地:株式会社コロプラ本社
●日程:① 8月19日(月)〜30日(金)
    ② 9月2日(月)〜13日(金) のいずれかを選択
●定員:2~3名
●応募締め切り:7月8日(月)まで
※ 定員に達し次第、受付を終了する場合あり。

●給与:20万円(2万円/日)
●選考フロー:技術テスト→面接(複数回)
●応募条件:特になし
●その他待遇:①昼食支給
       ②交通費全額支給
       ③遠方の方には宿泊費を全額支給
●インターンの詳細・申込みはこちら

【1位】LINE:50万円(1ヶ月)

【エンジニア職就業コース】
●募集職種:開発・機械学習・セキュリティ・インフラの4領域
●開催地:東京(LINE本社)
●日程:① 2019/8/13 (火) ~ 9/13 (金)
    ② 2019/8/19 (月) ~ 9/20 (金)
    ③ 2019/8/26 (月) ~ 9/27 (金) の3日程から選択
●定員:最大20名程度
●応募締め切り:5/31(金)13:00
●給与:50万円(10万円/週)
●選考フロー:ES→webテスト→面接
●応募条件:基本的な開発経験・プログラミング経験のある方etc
●その他待遇:①交通費全額支給
       ②遠方からの参加者には滞在先を提供 
       ③有給休暇付与
●インターンの詳細・申込みはこちら
【エンジニア職就業コース】
●募集職種:開発・機械学習・インフラの4領域
●開催地:LINE Fukuoka
●日程:① 2019/8/13 (火)~ 9/13 (金)
    ② 2019/8/19 (月)~ 9/20 (金)
    ③ 2019/8/26 (月)~ 9/27 (金) の3日程から選択
●定員:最大20名程度
●応募締め切り:5/31(金)13:00
●給与:50万円(10万円/週)

●選考フロー:ES→webテスト→面接
●応募条件:基本的な開発経験・プログラミング経験のある方etc
●その他待遇:①交通費全額支給
       ②遠方からの参加者には滞在先を提供 
       ③有給休暇付与
●インターンの詳細・申込みはこちら

その他有給サマーインターン

下記のインターンは、「時給や日当」で給与が決められているものになっています。

そのため、「その他有給インターン」として、上述した「給与が高い有給サマーインターンランキング」とは別途のものとして記載させていただきます。

DeNA:時給2,500円(1ヶ月間)

【AI研究開発コース】
●募集職種:①コンピュータビジョン
      ②データサイエンス
      ③強化学習
      ④音声生成・音声変換 の4つのコースに分かれる
●開催地:株式会社ディー・エヌ・エー 渋谷オフィス(本社)
●日程:8月上旬~9月上旬の1ヶ月間
●定員:10名程度
●応募締め切り:~7月上旬
●給与:時給2,500円

●選考フロー:書類選考→面接(複数回) 
       ※技術レベルの確認有り
●応募条件:機械学習の理論に対する理解と実装経験のある方
●その他待遇:①遠方からの参加者には、交通費・宿泊費を支給
       ②他コースとの併願も可能
●インターンの詳細・申込みはこちら

リクルート:時給2,000円(1ヶ月間)

【Recruit Internship for Specialist 2019】
●募集職種:データサイエンティスト
●開催地:株式会社リクルート本社、および近隣オフィス
●日程:第1ターム→9月2日(月)〜9月27日(金)
    第2ターム→10月15日(火)〜11月20日(水)
●定員:不明
●応募締め切り:6月11日(火)13:00まで
●給与:時給2,000円

●選考フロー:ES→webテスト→面接
●応募条件:①統計学や機械学習を用いたデータ解析経験のある方 
      ②自然言語処理の知識がある方
●その他待遇:①交通費支給
       ②遠方者には個室の宿泊施設を提供
       ③データサイエンティストとの日々のランチ
       ④技術書購入費支援(上限あり)
●インターンの詳細・申込みはこちら
【Recruit Internship for Specialist 2019】
●募集職種:エンジニア職
●開催地:株式会社リクルート本社、および近隣オフィス
●日程:第1ターム→9月2日(月)〜9月27日(金)
    第2ターム→10月15日(火)〜11月20日(水)
●定員:不明
●応募締め切り:6月11日(火)13:00まで
●給与:時給2,000円

●選考フロー:ES→webテスト→面接(回数は未定)
●応募条件:①基本的な開発/プログラミング経験がある方
      ②計算機科学~アルゴリズムに関して、技術的な基礎知識と経験がある方
●その他待遇:①交通費支給
       ②遠方者には個室の宿泊施設を提供
       ③データサイエンティストとの日々のランチ
       ④技術書購入費支援(上限あり)
●インターンの詳細・申込みはこちら

野村総合研究所(NRI): 日当8,000円(5日間)

【夏季5DAYS INTERNSHIP】
●募集職種:経営コンサルティングコース
●開催地:東京オフィス
●日程:第1クール→8月1日(木)~8月7日(水)
    第2クール→8月14日(水)~8月20日(火)
    第3クール→8月22日(木)~8月28日(水)
    第4クール→9月2日(月)~9月6日(金)
    第5クール→9月9日(月)~9月13日(金) の中から一つを選択
●定員:不明
●応募締め切り:~6月19日(水)
●給与:日当→8,000円

●選考フロー:書類選考→面接/適性検査
●応募条件:特になし
●その他待遇:自宅・実家からの通勤が不可能な方には、旅費・宿泊施設(社員寮)を用意
●インターンの詳細・申込みはこちら
【夏季5DAYS INTERNSHIP】
●募集職種:ITソリューションコース
●開催地:首都圏配属クール→東京オフィス(大手町、木場など)、横浜オフィス(みなとみらい)のいずれか
     札幌配属クール→札幌開発センター
●日程:「首都圏配属クール」
    第1クール→8月5日(月)~8月9日(金)
    第2クール→8月21日(水)~8月27日(火)
    第3クール→9月9日(月)~9月13日(金)
    「札幌配属クール」
    第4クール→8月19日(月)~8月23日(金)
    第5クール→9月9日(月)~9月13日(金) の中から一つを選択
●定員:不明
●応募締め切り:~6月19日(水)
●給与:日当→8,000円

●選考フロー:書類選考→面接/適性検査
●応募条件:特になし
●その他待遇:①自宅・実家からの通勤が不可能な方には、旅費・宿泊施設(社員寮)を用意
       ②札幌クールの旅費・宿泊施設(社員寮)の提供はなし
       ③日当に関して首都圏配属クールは研修日(1日間)を除く
●インターンの詳細・申込みはこちら 

NTT研究所:日当2,000円(1ヶ月間)

【NTT夏期インターンシップ】
●募集職種:①基礎研究→アプリケーション/アプライアンス
      ②実用研究→ネットワーク/通信
      ③実用開発→デバイス/物性物理/環境
●開催地:①武蔵野研究開発センター(東京都武蔵野市)
     ②グランパークタワー(東京都港区)
     ③横須賀研究開発センター(神奈川県横須賀市)
     ④厚木研究開発センター(神奈川県厚木市)
     ⑤筑波研究開発センター(茨城県つくば市)
     ⑥NTT京阪奈ビル(京都府相楽郡)
●日程:8月上旬から9月中旬の4週間程度
●定員:テーマごとに数名
●応募締め切り:~6月10日(月)
●給与:日当(生活補助費等)2000円
※食費その他雑費は自己負担

●選考フロー:ESのみ
●応募条件:不明
●その他待遇:①遠方の方は宿泊施設を用意し、宿泊費用を支給する
       ②現住所から実習場所へ通勤可能な場合には必要な交通費のみ支給
●インターンの詳細・申込みはこちら

有給サマーインターンのメリット・デメリット

これまで「企業ごとのインターン内容」を紹介しましたが、そもそも各企業はなぜ「有給インターン」を行うのでしょうか。

それにはしっかりとした理由があります。

企業側のメリット

①本選考前に優秀な学生と接触することができる

本選考と比べ、サマーインターンに参加する学生には「優秀な学生」が多い傾向があります。

これは「周りも就活を始めたから自分も始めよう」といった学生がおらず、"就活への意識が高く、インターンに参加したいと本気で思っている"学生が多いためです。

また、有給インターンは特に倍率が高く、いわゆる"優秀層の中でもとりわけ優秀な精鋭"が参加します。

そのため、企業側は本選考前に優秀な学生と接触することができ、そのまま「その学生を採用する」可能性が高まるというわけです。

②学生とのミスマッチを防ぐことができる

有給インターンは"中長期・実務型"のものが多く、一般的なインターンに比べて「学生とより近い距離で、長い期間接する」ことができるのが特徴です。

つまり企業側としても「その学生が自社とマッチしている人物なのか」を時間を掛けて判断することができます。

そのため、企業と学生相互の理解を深めることができ、「ミスマッチ」を防げる可能性は高まるでしょう。

しかし、一方でデメリットもあります。

企業側のデメリット

①採用に繋がらなかった場合の金銭的・時間的負担が大きい

企業がわざわざお金も時間も掛けて「有給インターン」を開催する目的としては、ほぼ一つしかありません。それが"優秀な学生を採用する"ことです。

そのために多くのお金と時間を掛け、インターン内でより優秀な学生と接触しようとしています。

つまり、それだけ多くのお金と時間を掛けたのにも関わらず、優秀な学生を他企業に奪われてしまえば、「今までの労力が水の泡」になってしまうといっても過言ではありません。

言うなれば、企業側にとっての「有給インターン」は、"ハイリスク・ハイリターン"と言えます。

つまり、企業が「有給インターン」を開催するのには、"リスクを負ってでも優秀な学生を採用したい"といった背景があると言えます。

しかし、メリット・デメリットがあるのは企業だけではありません。学生も同様です。

学生側の主なメリット・デメリットは以下の通りになっています。

学生側のメリット

①お金を稼ぎながらビジネス経験を積むことができる

有給インターンは言わば"長期インターンとアルバイトのハイブリッド"と言えます。

給料に関しても一般的なアルバイトと同等、もしくはそれ以上の額をもらうことができます。その一方で、長期インターンのように実際の「実務経験」を多く積むことができます。

『お金も稼ぎたいけどインターンにも参加したい』といった就活生のニーズを一度に解決することができるインターンと言えるでしょう。

②業界・企業理解を深めることができる

有給インターンで用いられることの多い"中長期・実務型"の内容においては、圧倒的に「業界・企業理解」を深めることができます。

それは単純に「業務に掛けた時間の差」だけでなく、実際の社員と同じ、もしくは同様の実務経験を積むことができることにも起因するためです。

学生側のデメリット

①時間的拘束が厳しい

有給インターンでは基本的に「一般社員と同様の就業時間」で活動することが求められます。そのため、自身の予定を考慮した上で業務に取り組むということは中々難しいと言えるでしょう。

また、あらかじめ「日程と就業時間」を明記した上で募集している場合も多いため、元々あった予定との折り合いがつかずに断念するといったケースも珍しくはありません。

貴重な経験を積むことができる反面、しっかりと「目的意識・目標」を持って取り組まなければ"無駄な時間"を過ごしてしまう可能性もあるため、よく考えてから応募するようにしましょう。

これまでの内容をまとめると、有給インターンは"長期インターンとアルバイト双方の利点を兼ね備えて"おり、学生にとって大きなメリットがあると言えます。

しかし時間的拘束があったり、参加するまでには優秀な学生との熾烈な選考を勝ち抜かなければならないなど、良い面ばかりではありません。

「有給インターン」への参加を希望している方は、『それだけの時間を掛ける価値があるかどうか』ということをしっかりと考えた上で、選考に臨んでいただければと思います。

最後に

ここまで、"21卒向けの有給サマーインターン"を開催している企業を紹介してきました。

有給インターンは、一般的なサマーインターンと異なり、"お金を稼ぎながら貴重な実務経験ができる"ことが特徴となります。

しかし、unistyleが就活生の皆さんに最後に伝えたいことは、"どのようなインターンにしろ、しっかりと参加する目的を考えた上で取り組んでいただきたい"ということです。

今回は「給与」という面だけを切り取って紹介しましたが、インターンに参加する目的は人それぞれです。

とにかく現場社員と話したい人、多くの学生と交流したい人、知らない業界の業界研究に役立てたい人など、人それぞれ参加への理由は異なります。

インターンに参加する意味を自分自身で考え、その上で選考突破するための対策を入念に行い、"自分にとっての有意義な経験"にしていただければと思います。

最後にインターン対策に役立つunistyleの記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。

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【就職活動を左右する自己評価】自己評価の高さは内定先に影響するのか? 【就職活動を左右する自己評価】自己評価の高さは内定先に影響するのか? 就職活動においては、「自己評価の高い・低いが内定先に大きく影響する」と考えられます。学歴や学生時代の経験がそこそこでも、自己評価が高いと意外な人気企業に内定したり、逆にTOEIC900点+体育会といったハイスペックの学生でも自己評価が低いと、人気企業に内定しなかったりします。多くの学生が学歴や学生時代の経験といったスペック部分に注目していますが、意外にも就職活動を大きく左右しているのは自己評価の高さなのではないかと思っています。自己評価が低い人は難関企業を敬遠し、自己評価が高い人は気にせず受ける自己評価が低い人にありがちなのは、何となく難関企業を敬遠してしまうということです。例えば、総合商社の中でも三菱商事、三井物産はスペックが高い人が行くものだからと敬遠してしまうといったことです。実際には三菱商事や三井物産などの総合商社でも、体育会出身ではない且つ学歴がそこそこの人も内定したりするのですが、自己評価が低いとそもそも受けてみることすらしません。マッキンゼーやBCGといった外資系コンサルティングファームや、ゴールドマン・サックス、JPモルガンなどの外資系投資銀行はその傾向が顕著です。自己評価がある程度高い人はこれらの企業も受かればラッキーぐらいの気持ちで気軽に受けています。受けなければ受からないので、自己評価の高低によるこの第一歩の差はかなり大きいといえます。自己評価が高い人は自信を持って自分の経験を話す、自己評価が低い人は必要以上に人と比べて萎縮する自己評価が高い人は、サークルだろうとアルバイトだろうと自分の経験に対して自信を持って話す傾向にあります。自己評価が低い人は自分の経験なんて大したことないと必要以上に萎縮してしまうことがあります。自分よりもすごい経験をしている人がたくさんいるから自分の経験は価値が低いと考えてしまう人は少なくありません。就職活動では実績も大事なのですが、同じくらい「考え方」の部分を見られています。実績については数字で盛ることができますが、「リーダーシップを取る上で心がけていること」や「周囲のメンバーと協力する上で大事なこと」といった考え方の部分については深掘りされると、偽装するのは困難だからです。10分から長くても30分程度の面接において、萎縮せずに自信を持って話しているどうかは印象を大きく左右します。受け方の違いと、面接における自信の有無の2点から大きく就職実績を左右しているものだと思われます。最後にもちろん実績が伴っていないのに自己評価が高すぎることも問題ですが、バランスが大事です。自分自身の自己評価が高いのか、低いのか、実績と自己評価のバランスをどう取るのか、答えはない問題なので常に考え続けることが大事だといえます。せっかくであれば、少し高めの自己評価を持ちながら常にその自己評価に実績が追いつくよう努力を続けられると、自己成長も早まるしいいのかもしれませんね。【関連記事】 31,699 views
資格を重視している企業はほぼない!資格を評価されたいならこう語ろう 資格を重視している企業はほぼない!資格を評価されたいならこう語ろう 「資格って持ってる方が就活で有利になるの?」就活生なら誰もが一度は疑問に思ったことがあると思います。結論、大抵の資格は持っているだけでは有利にはなりません。しかし伝え方を工夫することによって十分なアピールポイントになります。では、資格をアピールしたい場合はどのように伝えるのが効果的なのでしょうか。本記事では、資格をアピールする際の注意点、就活に有利または入社後にとっておくべき資格を業界ごとに紹介します。就活で資格は本当に有利なのか資格を持っているからといって必ずしも就活で有利になるということはありません。なぜなら、日本の企業が採用時に新卒に求めているものは現段階での能力や専門知識ではなく、今後企業に貢献してくれる人材、つまり将来性を重視しているからです。それこそ企業にとって本当に必要な資格であれば、入社後に社員全員に取得させることが可能です。そのため、採用の時から資格を重視している企業は少ないと言えます。以下の図は企業が採用基準で重視する項目と学生が面接等でアピールする項目をまとめたものです。これを見ると企業が何を重視しているかがわかります。引用:就職白書2019上の図からもわかるように、資格を採用基準として重視している企業は9.5%しかありません。それに対し就活生は12.6%が資格をアピールしているということがわかります。反対に企業が最も重視しているものは「人柄」であり、92.2%の企業が採用基準としています。その他には「企業への熱意」「今後の可能性」などを多くの企業が重視しています。このことから企業は「人柄」「熱意」「今後の可能性」などを重視しており、資格はプラスαくらいの採用基準であると言えます。そのため資格をアピールするのがNGというわけではありませんが、資格を第一でアピールするのはやめた方が良いです。では、続いてはどのように資格をアピールすべきかについて解説していきます。資格をアピールする際のポイント資格はただ持っているだけではあまり意味がありません。資格をアピールすることで面接官に魅力を感じてもらうためには伝え方が非常に大切になります。では、どのように伝えれば良いか。基本的には自己PRのフレームワークと同じになります。以下はES作成における自己PRのフレームワークとなります。資格をアピールする際は以下のポイントに注意して伝えるようにしましょう。自分の志望する業界に合っている資格をアピールするその資格を取得しようと思ったきっかけ、動機を伝える資格を取得するための努力や工夫を伝えるその資格を仕事にどのように活かしていくかを伝えるそれぞれについて解説します。自分の志望する業界に合っている資格をアピールするせっかく資格を持っていても、その資格が志望している業界や企業と合っているものでなければ意味ありません。外資系企業を志望している就活生が、「日本語能力検定」などの資格をアピールしてもあまり面接官には響かないでしょう。例えば、英語を頻繁に話す必要がある外資系企業の場合は「TOEIC」や「実用英語技能検定」などをアピールする方がその業界が求めてる資質があることをアピールすることができます。人気業界における資格は本記事の最後に紹介しているので、参考にしてみてください。その他の業界についても調べれば出てくると思うので、企業研究や業界研究の際に見てみると良いでしょう。その資格を取得しようと思ったきっかけ、動機を伝える資格を就活でアピールする際は「〇〇の資格を持っています」だけではなく、なぜその資格を取得しようと思ったのかについても伝えるようにしましょう。資格を伝える過程において、この動機を伝える部分は非常に大切です。ただ闇雲に資格を取得したり、就活に有利そうだからという理由は全く評価されません。例えば、「外資系の企業で働き海外で活躍したいという夢があったので、TOEICの勉強に励みました」など、なぜその資格を取得しようと思ったのかについて伝えることで、より説得力のある自己PRにすることができます。資格を取得するための努力や工夫を伝える先程も説明しましたが、採用時に資格を重視している企業は9.5%しかいません。つまり、資格の内容自体はあまり気にしていない企業が多いということです。そのため、自己PRなどで資格のエピソードを語る際は、「資格を取得するためにどのような努力や工夫をしたのか」についてをメインで話すようにしましょう。そうすることで、資格だけでなく自分の長所も面接官にアピールすることができます。また努力や工夫を語る際は、できるだけ具体的に伝えるようにしましょう。抽象的ではなく、定量的に伝えることを意識してください。その資格を仕事にどのように活かしていくかを伝えるどんな資格を持っていても、その資格が入社後の仕事で活かせるものでなければあまり意味がありません。そのためアピールした資格を入社後どのように仕事で活かすかについて述べることが必要です。例えば「〇〇といったスキルを活かして、入社後は〇〇の場面で活かして行きたいと思います」のように、活かし方を提示することができれば仕事での再現性の高さも伝わり、活躍する姿をより具体的にアピールすることができると言えます。業界別の入社後活用できる資格ここでは持っていれば入社後に活用できると言われている資格を業界ごとに紹介していきます。自分が志望している業界はどのようなスキルが求められているのか見てみてください。商社資格TOEIC(750~)…商社マンは、海外の取引先とやり取りしたり、英語で契約書を交わすことも数多くあるため、ビジネスレベルで通用する英語力が必要とされています。通関士…海外との取引で輸出入を行う際は、一般的には通関業者に税関への輸出入申告を依頼します。通関に関する知識を持っていれば、通関業者への依頼や事前準備をスムーズに進めることができるため必要とされています。簿記検定…投資した会社の決算書類を見て、その会社の業績状況を判断するという業務があるため必要とされています。ビジネス実務法務検定…取引先と契約書を締結する際に法律知識が必要となるため、とっておくと便利です。金融資格FP(ファイナンシャル・プランナー)…個人や中小企業に対して資産設計のアドバイスやライフイベントに沿って資金計画を立てる際に必要な知識であるため、必要とされています。TOEIC(650~)・英検2級以上…外国企業への投資や、為替を管理する際に英語力は求められます。マイクロソフト認定資格(MOS、MCA)…業務でワード、エクセルなどの基本的ビジネスソフトの操作が必要とされているため、この資格を持っていると雇用の際に有利だと言われています。食品・飲料資格TOEIC(600~700)…海外配属された場合はもちろん英語で会話しなければならないため必要となります。簿記検定…食品業界の中でも事務や経理の仕事に興味がある場合は取得しておくと即戦力になると言われています。不動産・住宅資格宅地検定取引士…お客様は不動産に関する知識がないため、不当な契約を結ばないためにもお客様に重要事項を説明する必要があります。その際にこの資格は必要となります。不動産鑑定士…不動産業界で不動産を鑑定する独占業務を行う場合はこの資格を持っていないと行えないため、必要とされています。土地家屋調査士…建物や土地などの不動産は一つ一つ規模や形状が異なり、不動産として利用するためには具体的な大きさや規模、サイズなどが記された登記が必要となりその際に必要な知識となります。行政書士…農地を宅地にしたり、売買をする際に「農地転用許可」や「開発許可」が必要となります。他にも営業許可や届出など不動産に関する様々な許可を取得するには行政書士の資格が必要となるため、そのような業務に関わる際には必要とされています。コンサル資格MBA…他社の経営を改善させるための仕事であるため、経営学に精通している人物が求められます。TOEIC(800点~)…コンサルの中でも外資系のコンサルもあり、外資系ではグローバル案件も多いため、ビジネス英語を使える必要があります。簿記検定…公認会計士や中小企業診断士などは財務系の案件もあるため、財務諸表などを見ることができる人材は高く評価されると言われています。参考:業界・業種別目指したい資格最後に本記事では資格は就活で有利になるのかについて解説しました。結論、資格を持っているだけでは就活で有利にはなりませんが、その資格を取得するために努力や工夫をしたエピソードを語ることで、より説得力の強い自己PRを作ることができます。資格をアピールする際は本記事中で述べた「資格をアピールする際の注意点」を意識しながら、面接官に伝えてみてください。【関連記事】 15,756 views
総合商社で商材に興味がある人はほとんどいないという事実 総合商社で商材に興味がある人はほとんどいないという事実 総合商社の営業には、二つのタイプの人間がいます。一つは自分が扱う商材に対する愛が深い人です。配属の希望が通り、自分が扱いたい商材を世界中で売ることに強いやりがいを感じているタイプの人が当てはまります。今回、話を聞いたのはもう一つの自分の扱う商材にまったく興味がないという総合商社の社員の方の話です。決して仕事がいやなわけではなく、非常にやりがいは感じているものの、商材についてまったく興味はないという彼の話を聞きたいと思います。本記事のコンテンツ・石油化学品の営業15年目・世界中の人と協力して商売を作るのが楽しい・配属希望が通らなかった新人・若手に対して・最後に・総合商社業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介石油化学品の営業15年目彼は石油化学品関連の商材を扱う15年目、社内の評価も高く、将来の役員候補と目されている人です。しかしそんな彼は日頃から「商材には興味がまったくない」ということを公言しています。彼から言わせると、こんな石油化学品を愛してやまないと言える人の方が少ないだろうと言っています。興味はなくても知識は非常に深く、製品の特性、市況の変化、石油化学品を用いた新製品に関する情報などについてはメーカーの人とも対等以上に話ができます。それでも商材に興味はないと言い切りますが、彼は総合商社の仕事のどこに興味を持っているのでしょうか。世界中の人と協力して商売を作るのが楽しい「商材には全然興味がないけど、海外のメーカー、国内のメーカー、海運の人と色々試行錯誤しながらみんなが儲かる商売をするのは最高に楽しい。海外駐在してひょんなきっかけから海外メーカーの人と友達になって、日本のメーカーの人と引き合わせたら商売になりそうで、仲良しの海運会社に頼んだらみんな儲かる仕組みができたからあれはいいディールだったよ!その後、友達になった海外メーカーに投資することにもなったし、友達と協力して何か企画を実現するのって楽しいだろ?」と楽しそうに話していた彼は、出世する人のオーラをそことなく漂わせていました。配属希望が通らなかった新人・若手に対してまた彼は配属希望が通らずに腐っている新人や、自分の商材に興味が持てないからやる気が出ないと話す若手には必ずこんな話をするそうです。「総合商社で自分の商材に興味があるやつはほとんどいない、そういうやつを羨ましく思う気持ちはわからんでもないけど、なんのいいこともないから、自分がコントロールできることにフォーカスすべき。商材に興味はなくても、自分に知識があって、取引先の人にこいつ使えるぞって思われ続けたら、世界中の知り合いと面白い企画を作ったり、会社買ったりっていうダイナミックなことができるんだからそれを励みに目の前のことに取り組めよ。もしどうしてもやりたい商材にこだわりたいなら辞めてメーカーに入るのも一つだけど、そこはよく考えろよ」最後に総合商社の面接では、「やりたい事業や希望の部署に配属されなくても大丈夫か?」ということがよく聞かれます。面接前の受ける段階で、彼のアドバイスを思い出してもいいかもしれません。総合商社業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介unistyleでは業界別の就活用LINEオープンチャットを運営しており、数多くの就活生が匿名で就活に関する情報交換をしています。実際に総合商社志望者向けのグループでも、各社の選考に関するトークが活発に交わされています。下記の画像をクリックすることで参加用ページに飛び、ニックネームとプロフィール画像を登録するだけで参加することができますので、興味のある方はぜひご参加ください。【関連記事】 34,337 views
 10年前は東電・シャープに入社した人は勝ち組だった 10年前は東電・シャープに入社した人は勝ち組だった 2015年現在、見る影もなくなっている東京電力、シャープの2社ですが10年前に入社した人は勝ち組グループでした。特に東京電力は定年退職後のおじいちゃん・おばあちゃんが電力インフラは未来永劫なくならない安全資産だとして、退職金をまとめて投資するような優良企業だと見られていました。当時の就職活動生も電力会社や大手のメーカーに入社すれば一生安泰だと思っていた可能性はかなりあります。今回は当時のデータなども参照しながら、どのような空気感だったかを振り返るとともに今後のキャリア選択にどういかせばいいのか一緒に考えたいと思います。2005年当時の就職人気ランキング2005年当時の就職人気ランキングを調べたら、下記のようなランキングがヒットしました。参考:2005年度大学生就職人気企業ランキング調査結果発表(マイナビ調べ)ランキングによると理系ランキングの16位にシャープが、40位に東京電力がランクインしています。上位に選んだ理由では、シャープは「技術力がある」、「やりたい仕事ができそう」、「将来性がある」が上位三つの理由となっており、東京電力に至っては「安定している」が選んだ理由のダントツ1位になっています。ちなみに理系だけでなく文系男子の62位にシャープが、74位に東京電力がランクインしており、文理共通して人気企業だったことが伺えます。10年たった今見てみると、何でこんなランキングなの?となりそうですが、当時はそれなりに妥当性のあるランキングだったと考えられます。株価で見る2005年から2015年ランキングに加えて株価からも当時の空気感を探りたいと思います。シャープ、東京電力だけだと比較しようがないので、日経平均株価と現在の採用勝ち組企業の三菱商事の株価を10年推移にしたものが下記になります。※株価は2005年4月1日時点の終値を100として、各年の4月1日の終値(4月1日が休日の場合は2日ないし3日)を計算日経平均株価は2000年代前半のITバブル崩壊から立ち直り、2006年から2007年にかけては欧米、アジア圏の好景気の影響を受けて17000円代をつけその後リーマンショックを経て直近のアベノミクスの影響で高値を更新して、バブル以来の20000円をつけています。三菱商事は2000年代前半の商社冬の時代を乗り越え、資源投資を積極的に展開した結果、2008年まで順調に株価をのばし、リーマンショックの影響も受けましたがその後順調に株価を回復させています。2015年の直近では資源価格が下落したものの、資源以外の分野を収益化しており再度株価が上昇トレンドに入っています。ここ数年、総合商社は新卒学生の間で一番人気と言える状況ですが、直近の好調さだけでなくここ10年堅調に推移していることが大きく影響しているかもしれません。東京電力はインフラ銘柄らしく、リーマンショックの時でも大幅に下落することはありませんでしたが、2011年の大震災により一気に不人気銘柄となってしまいました。2011年当時は退職金やこれまでの貯金を東京電力に投資して大損してしまった個人投資家が数多くいたといいます。当時の雰囲気についてはブルームバーグのこの記事などを読むと垣間見えるかもしれません。参考:「優良」東電株の評価失墜、痛手の個人なお保有意欲-損切り躊躇もシャープについては2006年に「世界の亀山モデル」の第二工場ができてから株価は冴えない状況が続いています。2012年には台湾の鴻海グループと業務提携に至るものの、その後も株価は改善せず、直近では報道がある通り、巨額の赤字を計上してしまい、中小企業としてやり直すかどうかみたいな話まで上がるほどでした。大人が思う以上に新卒の学生は世の中の空気に敏感新卒の学生は大人が思っている以上に株価や直近の業績に敏感です。もちろん株価や業績が、説明会開催などの採用にかける費用に影響するためという考え方も出来ますが、世の中の「空気感」といったものを感じ取っているように思います。トヨタがリコールの対象になるといった話がでると反射的に人気ランキングが低下するといったことが起きています。世の中の空気に敏感というと聞こえはいいのですが、自分自身の企業選びやキャリアに対する考え方がしっかりしていないために世の中の流れに翻弄されてしまっているとも言えます。もちろん大人が批判できたことではなく、2011年〜2012年にかけてソーシャルゲームバブルで湧いたゲーム業界に外資系コンサルや総合商社などの優秀と言われる大人が給料や世間の空気に惑わされて大量に転職したことを棚に上げてはいけないでしょう。参考:DeNAの初任給1000万円、グリー1500万円で分かるスマホブーム学生も大人も世間の空気感に敏感で、自らのキャリアについて主体的に考えていないと世の中の空気感に踊らされてしまうだけになってしまうのは変わらないということでしょう。じゃあ新卒学生はどうすればいいのか?まず、第一に入社時のブランドや給与水準といったものが未来永劫保証されているわけではないことを強く認識した方がよいでしょう。上記で紹介したグラフでも近年の人気でもこの世の春を謳歌しているように見える三菱商事も2000年代前半は株価も700円程度と人気がなく、外資系コンサルや外資系投資銀行に優秀な学生をかなり取られてしまったと聞きます。新卒学生だけでなく、一度入社してしまえば定期的に昇給していき定年まで勤めることができると思っている大人は実感値ではありますがかなり多いのですが、入社したら後は定年までのんびり勤められると思っていると、上記のシャープや東京電力のように大きなリスクに直面した際に選択肢がかなり限定されてしまうかもしれません。シャープに新卒で入社した友人は2012年頃に退職してWeb系のベンチャー企業に就職していました。元々、まずは大企業で仕事のイロハを覚えた上で転職も検討しようとしていた人だったために会社の状況がかなり悪いというのを察知した段階ですっと辞める方向に舵を切れたとのことです。一方で、同僚の中にはいつ首を切られるのか、首になったらどうすればいいのかオロオロしてしまっている人も少なくなかったらしいです。常に会社が傾いて辞めざるを得ないかもしれないということを理解しておくのが第一だと思います。そして第二にどのような仕事であれば苦労を感じずに楽しんで成果をあげられるのか、どういった仕事に自分は向いているのか、会社の外にも自分に適した仕事があるのではないかと自分の仕事に対するアンテナを高く貼り続けることが必要です。万が一、今勤めている企業が潰れたりした場合にどういった選択を自分がするのかを考えておくのはいざという時の決断を早めてくれるでしょう。転職市場においては仕事が出来る人ほど転職の決断が早いと言われますが、常に自分の得意不得意を考えどういった仕事のやり方が合っているかを考えているからこそ目の前の仕事のパフォーマンスも高めることができるのかもしれません。出来ることであれば人材系企業で転職案件を扱っている友人などにどんな案件があるのか常に情報交換できるとよりリアルに考えられるかもしれません。最後に30前後になると多くの人が自分の将来について再度考え始めるケースが多いように思います。今の会社にいる意外の選択肢について模索し始める年が30歳前後であるようです。30歳前後になって急に考え始める人が多いように感じますが、unistyleユーザーでも新卒で入社した時からキャリアパスについて考えている人は仕事にも全力投球しながら別の選択肢についても検討しており、いざという時には決断すると話している人もいます。入社した会社や内定をもらった会社に満足している人もシャープや東電のように状況が変わった時に自分ならどういった決断をするのか常に考えておくのがリスクヘッジとしてはよいと思います。くれぐれもヤバいと認識してから焦って本意でない選択をしないようにしてほしいと思います。photobyKimMyoungSung 55,491 views

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