メモで就活無双できる話|自己分析ノートを30冊書いた前田裕二が唱える「メモの魔力」とは?

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最終更新日:2024年04月22日

メモで就活無双できる話|自己分析ノートを30冊書いた前田裕二が唱える「メモの魔力」とは?

自己分析

みなさん、就活でメモ、取ってますか?

就活用のメモ帳は、多くの就活生の必需品なのではないでしょうか。説明会や選考で使うメモ、自己分析用のメモなど、使い分けている人もいるでしょう。ただ、そのメモを毎日見返す人は少なく、書いて満足してしまうことも多々あると思います。

今、2018年12月24日に出版された前田裕二さんの著書『メモの魔力』が非常に話題になっています。

「メモは夢を叶える上でも心強い相棒になる」と唱える彼の著書では、メモを有効活用すれば、就活で無双できることを示唆しています。実際に前田さんは30冊の自己分析ノートを作り、あらゆる企業の内定を総なめにした実績があります。

メモによって得られるメリットは二つあります。

一つ目は日々の気づきを最大化でき、「鋭いアンテナをもつ就活生」になれることです。グループディスカッション、面接での突飛な質問にもロジックとアイデアで無双できます。

二つ目は、自己分析を極められることです。前田さんは「好きな色はなんですか?」と面接で聞かれたとき、3色を提示し、それら全てに論理的な理由付けができるほど自分について理解していたといいます。何を聞かれても怖くない状態が出来上がるので面接を無双できたということですね。

そろそろ「どんなメモなのか」読んでも良いな、と思い始めていただけたでしょうか?

本記事では本著をもとに、気づきを書きとめるためのメモと自己分析のメモ、それぞれについて細かく解説していきます。

本選考とインターンの締め切り情報

気づきのメモ編|前田裕二の経歴から見る「メモ」の魔力

まずは1日で膨大な量のメモをとる前田さんの経歴から、メモの力を紐解いていきたいと思います。

2010年 早稲田大学政治経済学部を卒業・UBS証券株式会社に入社
2011年 UBS Securities LLCに移りニューヨーク勤務
2013年 株式会社ディー・エヌ・エー入社・“夢を叶える”ライブ配信プラットフォーム「SHOWROOM(ショールーム)」を立ち上げる
2015年 当該事業を分社化、SHOWROOM株式会社を設立
現在は、SHOWROOM株式会社・代表取締役社長として、SHOWROOM事業を率いる。

経歴を辿っていくと、証券会社のエリートサラリーマンがエンタメの事業を立ち上げています。

筆者も参加した12/27(木)に行われた『メモの魔力』発売記念トークショーにて、幻冬舎編集者の箕輪厚介さんは「元々全く異なる業界からやってきて、短期間でエンタメ業界のプロデューサーの中でもアイデアマンとして重宝される存在になっている。ここまで色々な例を出して話せる人はいないから、相当ストックしてきたんだろうなと思う。」と語っています。

前田さんは大学生時代にメモの書き方をフォーマット化し、日常的な出来事も全て抽象化して、「何か他のものにも当てはめられないか」と転用することを習慣化しています。

メモの量は周囲の著名人も驚くほどで、映画や舞台を見に行った際は上映中も気づきをメモし続け、作品が終わった後に10個感想を用意できるほど。SHOWROOMの事業も幼少期の原体験のメモから生まれたということで、「メモ」が彼の人生に大いに影響を与えていることが分かります。

 

「圧倒的なメモの量」が、前田さんが業界をまたいで活躍する所以を物語っています。

皆さんもメモを書いたことがあると思いますが、小学生のときに社会科見学のときにプリントに残したメモや、就活の合同説明会で一応残した会社の情報など、「見返すことのないメモ」のことを思い出す限り、果たしてメモがわたしたちにとって「相棒」だったかと言われると甚だ疑問のはずです。

しかし、前田さんが習慣にしている「メモ」は私たちが知っているそれとは異なるようです。

就活は印象戦|メモだけで「知的でいいやつ」になれる

就活は、短時間で自分の魅力を最大限伝えることが肝になります。だからこそ、「印象」によって結果が左右されることも珍しくありません。その印象を「メモをとる」という習慣をプラスするだけでがらっとよくなります。(もちろん、メモを取っていれば選考に必ずしも合格できるわけではありません。)

ここではメモをとることによる5つのメリットを紹介していきます。

まず、「メモには備忘のためのメモ知的生産のためのメモの2種類がある」といいます。

就活中、合同説明会や面接でメモをする機会はあったかと思います。それらは人事が話していた内容や質問内容を”忘れない”ためのメモであり、前者の「備忘のためのメモ」にあたります。

一方、知的生産のためのメモとは、”新しいアイデアや付加価値を自ら生み出す”ためのメモです。

その知的生産のためのメモをとる習慣をつけることで5つのスキルが鍛えられると本著では説明されています。実際に筆者も本著を読み、「メモで就活を無双できるのではないか。」と可能性を感じたので、就活で転用できそうな例を用いて解説していきます。

①アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)

これがメモをとることの効用の大前提となります。具体的な事象を抽象化し、他に転用できることをメモするという習慣が付くと、紙に書かなくともそのような思考を自然にするようになります。

この前提に加えて、より具体的なパワーが②~⑤にあげるメリットです。

②情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率向上)

きちんとメモをとる習慣を身につけると、自分にとって有用な情報をキャッチするための「アンテナの本数」が増えます。常にアンテナがバリ5の状態を維持しておくと、いつ何時でも、知的生産において前提となる重要な情報を漏らさずにキャッチすることができる。

メモをとる癖がない人は、実は、毎日「宝」をみすみす落とし続けてしまっているようなものだと僕は思っています。日常のふとした瞬間にこそ、宝が眠っているのですから、それに気づけて広い上げられる強力なアンテナを持つべきです。

【引用】メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

例として、出題されたESから分かる情報で想定できるものをまとめてみました。例えば、ESで「学生時代頑張ったことを教えてください。」という設問があるとします。そこから読み取れる「企業が知りたいこと」は以下が考えられます。

「学生時代頑張ったこと」から企業が知りたいこと
・目的意識を持って生活する癖がついているか
・何に問題意識を向けているのか
・行動の理由を説明できるほど思考を深められるか
・再現性のある学びや気づきを得ることができるか

そのほかにも、一番の困難・志望動機・自己PRの場合は以下のように考えられます。

「一番の困難」から企業が知りたいこと
・ストレス耐性はどれほどあるのか
・困難に陥った原因を正確に捉えられるか
・粘り強く解決しようとする姿勢があるか
・再現性のある学びや気づきを得ることができるか
・困難を乗り越えるために柔軟にやり方を変えながら最適解を探せるか

「志望動機」から企業が知りたいこと
・企業理解が深まっているか
・自分のモチベーションがどこにあるか言語化できているか
・自分の強みをどのように活かせるか説明できるか
・中長期的なキャリアプランに沿った考えができているか

「自己PR」から企業が知りたいこと
・自分の強みを理解しているか
・強みに再現性があるか
・「売り込む」ことの適性はあるか
・どのようなことに強みを活かしてきたのか

これらの情報を正確に読みとり、理解することで回答が的を得たものになります。ESはあくまでも一例です。情報化社会と呼ばれている昨今。情報は溢れているので、情報を「素通り」しなければ、業界研究や企業研究にも活かすことが可能です。

③相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)

メモをとることで、話をしている相手から多くのものを吸収しようとしている姿勢が、話している相手に伝わります。その結果として、話している相手も気持ちよく感じ、普段話さないような深い話をしてくれたりします。これは面接の逆質問やOB訪問、懇親会の場などで使える人たらしテクニックです。

メモをとるという姿勢によって相手から好印象を抱いてもらえたり、他では聞けないような話を聞けるならば、実践して損はないでしょう。

④話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)

メモをとることで、その場で展開されている議論を綺麗に構造化できるようになります。逆に言うと、しっかりとメモをとるには、構造化は必要条件であり、上手にメモがとれるようになってきたなら、それは、構造化がうまくなってきている証拠です。

構造化能力とは、議論の全体像が常に俯瞰で見られて、今どの話題を、どんな目的で(何に向かって)、どこまで話しているのか、ということを(なるべく瞬時に)把握する力です。

皆さんが慣れ親しんでいるであろうPCでたとえるなら、脳内にまず大きな親フォルダを作って、どの情報がどの子フォルダに入るのかを丁寧に仕分けていくようなイメージです。

【引用】メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

グループディスカッションでこのスキルの重要性をしみじみと感じた経験はありませんか?インターンや選考のグループディスカッション等でまずは後述するメモの書き方を真似て書いてみてください。

⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)

わたしたちが頻繁に発する「やばい」は面接では使えません。日常生活で気づいたことをメモする習慣をつけることで、「何がやばいのか」「なぜやばいのか」を言語化する必要があるため、自然に思考が深まっていきます。こうして、あなたの一言一句から「社会情勢にしっかり自分の考えを持っている」といった知的さが滲み出すようになるということです。

自己分析メモ編|なぜ自己分析のためにメモをとる必要があるのか

自己分析を極める前に、そもそもなぜ自己分析のためにメモをとる必要があるのかを説明します。

直感では人は動かない

あなたが面接官だとします。選考を受けている学生が、「直感的に、御社が私に一番合っていると思ったんです。」そう力説されたとして、あなたはその学生を通そうと思うでしょうか。きっと、「なぜ合っていると感じたんだろう。」と疑問を抱いてしまうのではないでしょうか。

何も事情を知らない相手を説得するためには、自分の行動や意思決定の背景にある思考や原体験を理解し、説明できなくてはいけません。まずは自分で自分のことを理解するために、そしてそれをいつでも伝えられるように、残したメモは就活においてのみならず、その後の人生においても資産になります。

時代に取り残されない人材になるために

AI時代において、これまでの作業的な仕事のほとんどが機械に任せることができるようになります。つまり、今後は「自分がやりたいこと」が強烈に問われる時代になっていくということです。

「自己分析」をすることはつらいかもしれません。できれば目を背けたい、自分の嫌な部分が見えてくるかもしれません。

「やらなければならないこと」が次第になくなっていくこの世界において、「自分は何者か」「何をやりたいのか」を見つけることは重要です。やりたいことがわかっていればあとは「やるだけ」なので、重要なことに自分の命を集中させることができます。

【引用】メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

究極の自己分析は、今からでも遅くありません。アプローチとフォーマットを理解してやり続ければ、揺るがない「人生の軸」を見つけられます。

自己分析の3つのアプローチ

自己分析の進め方についてまとめたいと思います。自己分析には、過去・現在・未来の3方向からのアプローチが存在します。

①過去からのアプローチ

過去の記憶を振り返り、言語化するやり方です。

そのツールとして知られている例として、「モチベーショングラフ」があります。時系列を横軸にし、縦軸にモチベーションの上下を設定して曲線でグラフを描きます。何かに熱中していた時期、何も打ち込めるものがなくつまらなかった時期を俯瞰し、そのときの心情や自分の興味領域、導き出せる自分の性格を抽象化していきます。こうして自分の人生で下してきた決断や行動を説明できるようになり、社会人になる上で軸になるものが見えてきます。

②現在からのアプローチ

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③未来からのアプローチ

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アイデアを生み出し、自己分析を極めるメモの書き方

具体→抽象→転用のフォーマット

最重要であるメモの書き方の解説をしていきます。要素は3つです。

①インプットした「ファクト」をもとに、
②気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、
③自らのアクションに「転用」する。

【引用】メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

What/Why/How型で抽象化

2段階目に当たる抽象化は、3つの型があります。

①What型:目の前の現象や考え方を抽象化して、また別の名前をつけて呼びなおす。
①-1物質軸
例)説明会で異様に頷く就活生→アカベコ
①-2関係性軸
例)左と右・男と女→反対

②Why型:事象の理由を抽出して、また別の意思決定やアイデアに転用する。

③How型:目の前の現象にはどんな特徴があるのか、ということを深堀りして考える。

ここまで、抽象度が高い話が多かったので、具体的なメモの取り方を想像出来なかった方もいるかもしれません。そんな方は、本著では「ペンの持ち方」から「記号の使い方まで」誰でもノートが書けるようになるために、詳しく書かれています。本記事では省略しますので、気になる方は直接手に取って読んでみて下さい。

 

おまけ:自己分析1000問ノック

ちなみに、巻末には「自己分析1000問」が付いています。以下に最初の10問を公開するので、お伝えしたメモの書き方に沿って自己分析をしてみてください。

・なぜ1000問に答えるのか、その目的は?
・1000問に答えることで、何を得たいのか?
・幼少期の将来の夢は?
・幼少期の理想の職業は?
・幼少期の理想の人は?
・幼少期の理想の食生活は?
・幼少期の理想の住まいは?
・幼少期の理想の年収は?
・幼少期の理想のパートナーは?
・幼少期のあなたの信念は何か?

ちなみに、「幼少期の理想の住まいは?」という答えにくい質問に対しての前田さんの答えは以下のようでしたので、参考にしてください。

今回の記事での重要なポイントをまとめていきます。

●メモをとることのメリット

①日々の気づきを最大化でき、「鋭いアンテナをもつ就活生」になれる
自己分析を極められる
●「知的生産のメモ」のメリット

①アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
②情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率向上)
③相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)
④話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)
●メモの書き方

具体→抽象→転用
のフォーマットを踏む
What/Why/How型で抽象化

本記事でも紹介した通り、本著は就活で活用できるノウハウがたくさんあります。ぜひ、直接お読みになってメモを用いて就活で無双しましょう。

 

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【大手自動車メーカー中間決算分析2019】100年に一度の変革期に各社はどう立ち向かっていくのか!? 【大手自動車メーカー中間決算分析2019】100年に一度の変革期に各社はどう立ち向かっていくのか!? 就活生の皆さんは、"各社の決算"に目を向けたことはあるでしょうか。unistyleでは以前、決算に関して以下のような記事を執筆致しました。上記の「7大総合商社の決算に関する記事」への反響が大きく、それならば異なる業界の決算も分析してみようと考え、本記事では"大手自動車メーカー7社の2020年3月期第2四半期決算"を分析していこうと思います。言わずと知れた日本を代表する企業である「トヨタ自動車」を始め、自動車業界は国内産業の中でも大きな影響力を持っており、就活生からの人気も高い業界になります。IR情報と聞くと、「なんだか難しそう」、「読んでも理解できない」と感じる就活生もいるかと思いますが、今回は会計知識の乏しい就活生でも理解できるように執筆してありますので、ぜひ最後までご覧ください。また、決算の分析に加え、本記事では「各社の特徴・業界内での立ち位置」なども解説しています。「各社はどの地域に力を入れているのか?、今後の経営計画に違いはあるのか?」などの観点を理解することが"志望度のアピール"にも繋がりますので、その観点も踏まえて読み進めていただければと思います。※本記事は決算に関する情報を取り扱っているため、専門的な用語を知らない方は以下で用語の意味を確認してから記事を読み進めてください。◆「売上高」とは→企業が商品を販売したりサービスを提供することにより、得られた売上の合計額を指します。つまり、「企業が主たる営業活動によって得た金額の総額」のことです。◆「営業利益」とは→企業が本業で稼いだ利益を指します。「売上総利益から販売費および一般管理費(販管費)を差し引いたもの」のことです。◆「売上高営業利益率」とは→営業利益の売上高に対する割合を指します。つまり、「営業利益÷売上高×100(%)」で計算することができ、本業でどのくらい効率的に儲けたかを知ることができます。◆「第2四半期決算」とは→1Q(4~6月)と2Q(7~9月)の決算を累計したものを指します。「中間(連結)決算・上半期決算」とも表記されますが、本記事では「第2四半期決算」で統一して表記しています。◆「通期決算」とは→1年間を通した企業の決算を指します。通期決算は途中で修正することもあり、「上方修正・下方修正」の2種類があります。※「売上高・営業利益・決算」のより詳細な解説を確認したい方は、以下の記事をご覧ください。本記事の構成直近5カ年(2015年3月期~2019年3月期)の通期決算の推移今期(2020年3月期)の第2四半期決算の結果近年の自動車業界全体のトピックや動向【トヨタ自動車】売上高・営業利益ともに増益を達成。王者として独走態勢を築く!【ホンダ(本田技研工業)】停滞気味の上半期。インド市場の景気減速が響いたか?【日産自動車】昨今の様々な問題による影響を挽回できず。自動車メーカー御三家としての再建はいかに?【スズキ】低調な結果となった上半期。強みであるインド市場の回復が今後の鍵となるか?【マツダ】ほぼ全ての地域で業績が減速。効果的な投資戦略で回復を目指す!【SUBARU(旧:富士重工業)】売上高・販売台数ともに絶好調。米国の好調を維持してさらなる成長を目指す!【三菱自動車】営業利益が大幅な減益に。アセアン地域を核にした持続的な成長が今後の鍵となるか?まとめ自動車業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介直近5カ年(2015年3月期~2019年3月期)の通期決算の推移今期(2020年3月期/2019年度)の決算を確認する前に、まずは大手自動車メーカー7社の直近5カ年(2015年3月期~2019年3月期)の通期決算を確認しておきます。【期間の見方】2015年3月期:2014年4月1日~2015年3月31日2016年3月期:2015年4月1日~2016年3月31日2017年3月期:2016年4月1日~2017年3月31日2018年3月期:2017年4月1日~2018年3月31日2019年3月期:2018年4月1日~2019年3月31日直近5カ年の通期決算:連結売上高グラフを見てみると、直近5カ年では大きな変化はないことが読み取れます。「スズキ・マツダ・SUBARU(旧:富士重工業)」の3社は、年度によって順位が入れ替わったりはしていますが、それ以外は特筆すべきところはありません。また、2019年3月期の通期決算にて、トヨタ自動車の年間売上高が30兆円を突破しましたが、これは日本企業として初めてのことです。最新の日本企業全体の売上高ランキングを見ても、「トヨタ自動車が1位、ホンダ(本田技研工業)が3位、日産自動車が7位」ですので、国内企業における自動車メーカーの影響力を改めて実感することができます。【日本経済新聞】売上高ランキング※なお、上述した売上高ランキングは現時点(2019年12月27日時点)での結果となっています。ランキングは随時更新されていきますので、参考程度にご覧ください直近5カ年の通期決算:連結営業利益大きな変化の見られなかった売上高と異なり、営業利益に関しては一点気になる点が見れらます。それは「2017年3月期決算にて三菱自動車が大幅な減益となっている」ことです。この点に関しては"燃費不正問題"が大きく影響しているようです。三菱自動車は、2015年11月に発覚した燃費不正問題関連の費用を、特別損失として約1600億円を計上しました。そのため、業績不振による損失というよりは一過性のものという見方をして問題ないでしょう。(翌年の決算で982億円の営業利益を挙げていることからも、業績が不調という訳ではないことが読み取ることができると思います)【財経新聞】三菱自動車が約2000億円の赤字決算を発表、燃費不正の影響直近5カ年の通期決算:売上高営業利益率売上高営業利益率に関しては、「他社に比べてSUBARUの営業利益率が高いこと」が特徴と言えるでしょう。その理由としては主に以下の4点の理由が挙げられます。SUBARUの営業利益率が高い要因◆軽自動車など、儲けの少ない車を製造・販売しない方向へシフトしたから◆販売地域が、比較的儲けやすい北米地域が中心となっているから◆販売促進費用を抑えるなど、他社に比べて販売コストを節約しているから◆車種の数を抑えて派生車種で品揃えを整えることで、効率性が優れるように構造化しているから上記のような要因があるため、SUBARUの利益率は他社に比べて高いという結果となっています。より詳細な内容に関しては、以下に掲載した参考リンクから確認していただければと思います。SUBARUは競合他社との差別化を明確にすることができており、大手自動車メーカーの中でも"少し異色の存在"とも言えるでしょう。【参考】ベストカーWeb:スバルに”台数”は必要なし!?スバルの利益率が国内ナンバーワンの理由ベストカーWeb:スバルの利益率はなぜ高いのか?【日本の自動車メーカーでは異例の10%超の常連】直近5カ年の通期決算の推移を確認したところで、本記事の主題である"今期(2020年3月期)の第2四半期決算"を見ていきます。今期(2020年3月期)の第2四半期決算の結果各社の決算短信をもとに、大手自動車メーカー7社の今期(2020年3月期)の第2四半期決算をまとめました。直近5カ年の推移と同様、「売上高・営業利益・売上高営業利益率」の3つの観点から前年同期比も併せて紹介しています。【期間の見方】2019年3月期第2四半期決算:2018年4月1日~2018年9月30日2020年3月期第2四半期決算:2019年4月1日~2019年9月30日第2四半期決算:連結売上高昨期(2019年3月期)と今期(2020年3月期)で順位に変動はありませんでしたが、業績の調子には各社濃淡が見られます。7社中トヨタ自動車とSUBARUの2社だけが前年同期比で増益、ホンダと日産自動車が10%近くの大幅な減益という結果になりました。業界全体の動向や各社のトピックに関しては後ほど解説するため、ここでは割愛させていただきますが、「企業間で業績に濃淡が見られる」ということを覚えておいていただければと思います。第2四半期決算:連結営業利益先ほど紹介した売上高と上記の営業利益の数値を見比べてみると、やはりトヨタ自動車とSUBARUの業績が好調であることが読み取れます。一方で、先ほど紹介した売上高に比べ、営業利益の方が企業間での数値の差が大きいことが分かるでしょう。一例として取り上げると、「日産自動車が前年同期比で85.0%の減益、三菱自動車が前年同期比で82.1%の減益、SUBARUが前年同期比で68.1%の増益」となっています。順位が大きく入れ替わっていることももちろんですが、売上高が一桁(パーセンテージ)の変化しかなかったのに比べ、営業利益は大幅に数値が変化しています。第2四半期決算:売上高営業利益率売上高営業利益率に関しては、上記のグラフの通りとなっています。先ほど紹介した売上高・営業利益と紐付いているため、詳細な解説などは割愛させていただきますが、「各社の業績の調子」を見る際の参考にしていただければと思います。この変化の要因を分析するため、続いては「近年の自動車業界全体のトピックや動向」を探っていきます。近年の自動車業界全体のトピックや動向各社の今期決算(2020年3月期第2四半期決算)を確認する前に、"近年の自動車業界全体のトピックや動向"に軽く触れておきます。近年の自動車業界に関し、触れておく必要がある内容としては以下の2点が挙げられます。(なお、本記事は決算の分析が主題となりますので、業界全体のトピックや動向に関しては詳細には解説しません。ご了承ください。)100年に一度の変革期CASE100年に一度の変革期「自動車業界は100年に一度の変革期にある」という文言は、トヨタ自動車の豊田章男社長が提言したものになりますが、近年の各社の取り組みや施策と照らし合わせてみてもその片鱗は見て取れます。"CASEやモビリティ化"など、トヨタ自動車に限らず各社が「自動車を開発・製造・販売するだけのメーカーからの脱皮」を推し進めているようです。【参考】プレジデントオンライン:小さな自動車会社が生き残るのはもう無理か?自動車業界"100年に一度の変革期"CASECASEとは、「Connected:コネクティッド化」「Autonomous:自動運転化」「Shared/Service:シェア/サービス化」「Electric:電動化」の4つの頭文字をとったものです。このCASEという言葉は、2016年のパリモーターショーにて、独ダイムラーのディエター・チェッチェCEOが発表した中長期戦略の中で用いたのが始まりです。CASEに関しては、unistyleの以下の記事で詳細に解説していますので、こちらをご確認いただければと思います。【関連】【参考】日経ビジネス:クルマを一変させる「CASE」って何だ?それでは、「近年の自動車業界全体のトピックや動向」を軽く紹介したところで、"各社の今期(2020年3月期)の第2四半期決算の結果"を見ていきましょう。単純に自身の志望企業の解説だけを見るのではなく、他社との違いを見比べながら読み進めていただければと思います。なお、各社の紹介する順番に関しては「2019年3月期通期決算の連結売上高が高い順」となっています。【トヨタ自動車】売上高・営業利益ともに増益を達成。王者として独走態勢を築く!トヨタ自動車の今期の第2四半期決算は"好調"と言えます。売上高・営業利益ともに前年同期比で増益となり、業界1位の座を不動のものにしていることは間違いないでしょう。地域別販売台数割合上記は、業績に大きな影響を与える「販売台数の地域別割合」を示したグラフになります。総販売台数に関しては「442万台→464万台」と前年同期比+5.0%となっています。地域別の販売台数を確認してみても、グラフに記載されている5つの地域全てが前年同期比で増加しており、それゆえに販売台数割合に関しても大きな変化は見られません。2019年度上半期(2019年4月1日~9月30日)のトピックとしては、「(1)8月にスズキと資本提携に関する合意書を締結(2)9月に米国テキサス工場への4億ドルの投資を発表(3)9月にSUBARUと新たな業務資本提携に合意」などがありました。トヨタ自動車は業界のリーディングカンパニーとして、競争力強化に向けた取り組みを進めています。今期の通期決算の見通しに関しては、「売上高:29兆5,000億円」、「営業利益:2兆4,000億円」と修正はありませんでした。ただ、売上高・営業利益ともに前年同期比で微減という見通しになっています。【参考】トヨタ自動車:2020年3月期第2四半期決算報告プレゼンテーション資料今後の経営計画・取り組みに関してトヨタ自動車は、「自動車をつくる会社」から、「モビリティカンパニー」へのモデルチェンジを進めています。そして、その先にある「モビリティ社会の実現」に向け、自動車業界を引っ張っていくことを目指しています。それに付随し、2018年8月に「Uberとの協業拡大」を発表、さらに同年「ソフトバンクと新たなモビリティサービスの構築に向けた新会社MONETTechnologies(モネテクノロジーズ)を設立し、2018年度内をめどに共同事業を開始する」と発表しました。また、直近の取り組みとしては、電動車普及に向けたチャレンジを進めていくようです。アニュアルレポート2018によると、「2020年からEV(ElectricVehicle:電気自動車)を本格的に展開→2030年に販売台数の内のEV比率を50%以上→2050年に新車CO2ゼロチャレンジを実現」というマイルストーンを設定しています。トヨタ自動車は国内に限らず、世界中でも絶大な影響力を持っているがゆえに、今後もその施策や発表の一挙手一投足に注目が集まります。【参考】トヨタ自動車:アニュアルレポート2018トヨタ自動車の「関連記事・選考通過者ES・選考レポート」を確認したい方はこちら【ホンダ(本田技研工業)】停滞気味の上半期。インド市場の景気減速が響いたか?ホンダの今期の第2四半期決算は"やや不調"と言えます。業界2位の座はキープしていますが、売上高・営業利益ともに前年同期比で減益となり、増益を果たした1位トヨタ自動車に差を広げられる形となりました。地域別販売台数割合:二輪事業地域別販売台数割合:四輪事業地域別販売台数割合:ライフクリエーション事業上記は、業績に大きな影響を与える「販売台数の地域別割合」を示したグラフになります。ホンダは、「(1)二輪事業(2)四輪事業(3)ライフクリエーション事業」の3事業でそれぞれ販売台数が記載されていたため、グラフも分類させていただきました。ライフクリエーション事業とは→農機用汎用エンジンを皮切りに、耕うん機、発電機、除雪機、船外機、芝刈機など、世界中の人々の手助けやライフラインとなる製品を生み出し続けてきた事業【参考】Honda新卒採用サイト:事業領域販売台数の前年同期比は、二輪事業が「1,067万台→1,002万台」で-6.1%、四輪事業が「255万台→256万台」で+0.4%、ライフクリエーション事業が「260万台→244万台」で-6.5%となっており、四輪事業の健闘が見られる結果となっています。また、二輪事業の販売台数が前年同期比で約65万台も減少しているのですが、アジア地域だけで約71万台も減少しています。全体の89%を占めるアジア地域の不振が二輪事業の販売台数全体にも大きな影響を及ぼしたと読み取ることができるでしょう。そして、その最大の要因は「インド市場の減速影響を受けたこと(融資引き締め継続・景気悪化による個人消費の減速)」にあるようです。ただ、この影響は自動車業界全体にも及ぼすものであるため、ホンダに限った事象ではないことを理解していただければと思います。今期の通期決算の見通しに関しては、主要3事業全ての販売台数が下方修正されています。販売台数の影響もあり、売上高と営業利益に関しても下方修正がなされており、「売上高:15兆500億円(昨期は15兆8,886億円)」、「営業利益6,900億円(昨期は7,263億円)」となっており、双方とも昨期を下回る見通しとなっています。【参考】ホンダ:2019年度第2四半期決算説明会資料今後の経営計画・取り組みに関して2017年3月期のアニュアルレポート(現時点での最新版)にて、ホンダは"2030年ビジョン"を掲げています。2030年ビジョン【ビジョンステートメント】すべての人に"生活の可能性が拡がる喜び"を提供する【企業姿勢】質の追求による成長【ビジョン実現に向けた取り組みの方向性】喜びの創造:「移動」と「暮らし」の価値創造喜びの拡大:多様な社会・個人への対応喜びを次世代へ:クリーンで安全・安心な社会へ【成長の為の事業基盤強化】経営資源の有効活用「自動車業界は100年に一度の変革期にある」と言われている現代、国内・世界の自動車産業界で大きな影響力を及ぼしているホンダも、新たな取り組みを続々と進めていくようです。「(1)二輪車・四輪車・パワープロダクツという多岐に渡るモノづくりの力(2)世界中の顧客・市場基盤」とい既存の強みに、「コトづくりを含むソリューション創出力」を加え、新たなシナジーを生み出していくのではないでしょうか。【参考】ホンダ:アニュアルレポート2017ホンダ(本田技研工業)の「関連記事・選考通過者ES・選考レポート」を確認したい方はこちら【日産自動車】昨今の様々な問題による影響を挽回できず。自動車メーカー御三家としての再建はいかに?日産自動車の今期の第2四半期決算は"不調"と言えます。売上高・営業利益ともに前年同期比で減益となり、特に営業利益に関しては「2,103億円→316億円」と前年同期比-85.0%という結果になっています。地域別販売台数割合上記は、業績に大きな影響を与える「販売台数の地域別割合」を示したグラフになります。総販売台数に関しては「268万台→250万台」と前年同期比-6.8%となっています。地域別の販売台数を見てみても、上記グラフで取り上げている5つの地域全てがマイナスとなっており、特に欧州が「33万台→27万台(前年同期比-19.7%)」とかなり数字が落ち込みました。この欧州での不振を受け、「英国とスペインにある2工場の売却を検討している」というニュースも報道されてしまうという事態にもなっています。【参考】産経ニュース:日産、欧州2工場売却と報道販売不振で今期の通期決算の見通しに関しては、総販売台数が「554万台→524万台」と下方修正されています。それに付随し、売上高と営業利益に関しても下方修正がなされており、「売上高:10兆6,000億円(昨期は11兆5,742億円)」、「営業利益1,500億円(昨期は3,182億円)」となっており、双方とも昨期を下回る見通しとなっています。【参考】日産自動車:2019年度上期決算プレゼンテーション資料2017年の不正検査問題や2018年のカルロス・ゴーン元会長の逮捕など、近年様々な問題に揺れた日産自動車ではありますが、自動車業界に限らず日本を代表する企業であることは間違いありません。自動車メーカーの御三家(トヨタ自動車・ホンダ・日産自動車)として、今後はどのような取り組み・改革を進めていくのか、以下で紹介します。今後の経営計画・取り組みに関して日産自動車は、2017年度に6か年計画(中期計画)「NissanM.O.V.E.to2022」を発表しています。その計画によると、「技術の日産」と呼ばれるその技術力を活かし、"自動車産業の技術・ビジネスの進化をリードしていくこと"を目指していくようです。具体例としては、「電気自動車、自動運転、コネクテッド・カー、新たなモビリティ・サービス」などが挙げられ、"今後の自動車産業の核となるであろう分野での競争優位性の獲得"に取り組んでいくと見られています。ただ、近年の業績不振を受け、この計画に関する目標の一部が2019年5月に見直されています。カルロス・ゴーン退任後の「仏ルノーとの協力関係」、「ルノー・日産自動車・三菱自動車の3社連合」なども先行きが不透明な部分もあるため、この計画通りに進むどうかは今後の動向を注視するべきでしょう。【参考】日産自動車:中期計画朝日新聞デジタル:日産、中期計画を下方修正へゴーン氏去って戦略見直し日本経済新聞:ゴーン後の日産・ルノー、静かに進む提携解消【関連】日産自動車:アニュアルレポート2019日産自動車の「関連記事・選考通過者ES・選考レポート」を確認したい方はこちら【スズキ】低調な結果となった上半期。強みであるインド市場の回復が今後の鍵となるか?スズキの今期の第2四半期決算は"不調"と言えます。売上高・営業利益ともに前年同期比で減益となり、特に営業利益に関しては「1,985億円→1,186億円」と前年同期比-40.3%という結果になっています。地域別販売台数割合:四輪車地域別販売台数割合:ニ輪車上記は、業績に大きな影響を与える「販売台数の地域別割合」を示したグラフになります。スズキは、「(1)四輪車(2)二輪車」でそれぞれ販売台数が記載されていたため、グラフも分類させていただきました。販売台数の前年同期比は、四輪車が「170万台→141万台」で-17.2%、二輪車が「86万台→88万台」で+2.1%となっており、四輪車の不振が「売上高・営業利益の減益」に影響したのではないかと読み取ることができます。四輪車に関しては、「日本・インド」の販売台数が大幅に前年割れしてしまったことが影響しているようです。スズキの四輪車は、インドと日本で全体の販売台数割合の70%を占めており(上記グラフを参照)、この主要地域の不振はかなり痛手だったと考えられます。二輪車に関しては、四輪車とは異なる状況となっています。上記グラフの通り、スズキの二輪車販売台数割合の80%以上をアジア地域が占めているのですが、そのアジア地域の50%近くがインド市場になります。(つまり、全体の約40%がインド市場となります)そのインドでの販売台数が前年同期比+15%となっているため、全体でも増益という結果を得られたと読み取ることができます。スズキは四輪車・二輪車ともにインドの占める割合が高く、そのインド市場の調子が今期の好不調にダイレクトに影響しました。現時点では、良くも悪くも"全体の業績はインド市場の動向に掛かっている"と言うことができるでしょう。今期の通期決算の見通しに関しては、四輪車・二輪車ともに販売台数が下方修正されています。販売台数の影響もあり、売上高と営業利益に関しても下方修正がなされており、「売上高:3兆5,000億円(昨期は3兆8,715億円)」、「営業利益2,000億円(昨期は3,244億円)」となっており、双方とも昨期を下回る見通しとなっています。【参考】スズキ:2020年3月期第2四半期決算説明会資料今後の経営計画・取り組みに関して上記でも少し触れましたが、スズキの強みは"インドで圧倒的なシェア率を誇っていること"です。そのシェア率はなんと50%と言われています。インドの市場規模は今後も拡大することが予想されており、現状のシェア率を保持し続ければ、スズキは今後の大きな成長を見込むことができるでしょう。そのため、まずはインド市場を充実させることに注力し、その上で世界中の地域へ展開・拡大させていくのではないかと予想されています。【参考】スズキ:アニュアルレポート2019また、スズキは2015年6月に「新中期経営計画(2015~2019年度)SUZUKINEXT100」を発表しています。(2015年に発表した計画ですが、現時点での最新のものになります)資料には様々な情報が記載されているのですが、その中でも以下の2つを気になる点としてピックアップしました。二輪事業の赤字体質からの脱却日本、インドに次ぐ柱の育成今期は2019年度であり、上記の中期経営計画の最終年度に該当します。この中期経営計画と実際の動向を比較してしまうと長くなってしまうため、本記事では割愛させていただきますが、興味のある就活生の方は下記のリンクから確認していていただければと思います。また、来期には新たな中期経営計画が発表されるかと思いますので、発表され次第そちらも確認していただくのが望ましいかと思います。【参考】スズキ:新中期経営計画(2015~2019年度)SUZUKINEXT100スズキの「関連記事・選考通過者ES・選考レポート」を確認したい方はこちら【マツダ】ほぼ全ての地域で業績が減速。効果的な投資戦略で回復を目指す!マツダの今期の第2四半期決算は"やや不調"と言えます。売上高・営業利益ともに前年同期比で減益となり、特に営業利益に関しては「298億円→258億円」と前年同期比-13.4%という結果になっています。地域別販売台数割合上記は、業績に大きな影響を与える「販売台数の地域別割合」を示したグラフになります。総販売台数に関しては「80万台→73万台」と前年同期比-8.0%となっています。そして、その中でも特に下がり幅の大きかった地域が中国になります。「13万台→11万台(前年同期比-18.0%)」となり、販売台数・パーセンテージともに最も下がり幅が大きい地域となっています。とはいえ、欧州以外の地域は全て前年同期比でマイナスとなっているため、全体を通じて苦しい上半期だったと言えるでしょう。今期の通期決算の見通しに関しては、総販売台数が「162万台→155万台」と下方修正されています。それに付随し、売上高と営業利益に関しても下方修正がなされており、「売上高:3兆5,000億円(昨期は3兆5,642億円)」、「営業利益600億円(昨期は823億円)」となっており、双方とも昨期を下回る見通しとなっています。【参考】マツダ:2020年3月期第2四半期決算プレゼンテーション資料今後の経営計画・取り組みに関してマツダは2019年11月1日に中期経営計画を発表しています。その資料の中身を要約すると、以下のようになります。中期経営計画【中期経営方針】◆独自の商品・顧客体験への投資→ブランド価値向上への投資◆ブランド価値を低下させる支出の抑制(1)変動・固定販促費面の抑制(2)品質面の抑制◆遅れている領域への投資(1)インフラへの投資(2)仲間づくりへの投資(3)環境・安全への投資上記は、今後5カ年(2020年3月期~2025年3月期)の経営計画の要点をまとめたものになります。まずは重点的に経営資源の配分を行い、その上で上記の「取り組むべき3つの領域」に注力していくようです。また、中期経営計画内の「市場別販売比率」を確認してみたところ、現時点でも最も大きい割合を占めている"北米地域"の比率をさらに高めていくようです。「米国新工場の立ち上げによる現地生産開始と、販売ネットワーク強化の確実な遂行の両輪でさらなる成長を目指す」との記載があったため、北米地域を基盤として事業を進めていくのではないでしょうか。【参考】マツダ:中期経営計画【関連】マツダ:アニュアルレポート2019マツダの「関連記事・選考通過者ES・選考レポート」を確認したい方はこちら【SUBARU(旧:富士重工業)】売上高・販売台数ともに絶好調。米国の好調を維持してさらなる成長を目指す!SUBARUの今期の第2四半期決算は"絶好調"と言えます。売上高・営業利益ともに前年同期比で増益となっており、その上がり幅も全7社で最も大きくなっています。特に営業利益に関しては「564億円→948億円」と前年同期比+68.1%という結果になっています。地域別販売台数割合上記は、業績に大きな影響を与える「販売台数の地域別割合」を示したグラフになります。総販売台数に関しては「48万台→50万台」と前年同期比+4.1%となっています。上記のグラフを見て分かる通り、米国が総販売台数の約2/3を占めているのですが、今期はこの米国の販売台数が好調でした。「30.2万台→33.6万台(前年同期比+11.3%)」と大きな成長を見せており、この米国地域の好調が全体の販売台数に大きな影響を及ぼしたと読み取ることができます。この好調の要因としては、以下のような事柄が挙げられます。米国市場が好調である要因◆「フォレスター、クロストレック(日本名:スバルXV)」といった車種が高い人気を誇っていること◆「安全性と信頼性」を高く評価されていること◆2007年より開始した北米スバル独自の『LOVEキャンベーン』という広告展開が影響していること【参考】モーターファン:スバル、北米で好調を維持。クロストレック(SUBARUXV)は新記録達成東洋経済オンライン:スバル車がアメリカで売れ続ける「2つの要因」今回取り上げた7社の中で最も業績が好調だったSUBARUですが、今期の通期決算の総販売台数の見通しは当初から据え置きとなっています。また、売上高も据え置き、営業利益に至っては「2,600億円→2,200億円」と下方修正がされています。ただ、昨年同月比で見ると、売上高が「3兆1,562億円→3兆3,100億円」、営業利益が「1,817億円→2,200億円」と増益を見込んでいます。「自動車業界は100年に一度の変革期にある」と言われている中、比較的苦しんでいる企業が多いのですが、SUBARUはその逆風に立ち向かうことができていると言えるでしょう。【参考】SUBARU:2020年3月期第2四半期決算説明会資料今後の経営計画・取り組みに関してSUBARUは2018年7月に"新中期経営ビジョン「STEP」"を発表しています。この資料を確認したところ、大きな強みを持っている米国地域のさらなるシェア拡大を目指していくことを読み取ることができます。「まずは米国での成長を維持しつつ、その上で各市場(地域)の持続的な成長」に取り組んでいくようです。また、2019年9月には「トヨタ自動車とのアライアンスとして、新たな資本提携に合意した」と発表されました。この資本提携を受け、今後は「EV(ElectricVehicle:電気自動車)や自動運転といった新たな技術への積極的な取り組み」、「モビリティ社会全体の変革への対応」などを進めていくと考えられます。【参考】SUBARU:新中期経営ビジョン「STEP(2018-2025)」【関連】SUBARU:アニュアルレポート2019SUBARU(旧:富士重工業)の「関連記事・選考通過者ES・選考レポート」を確認したい方はこちら【三菱自動車】営業利益が大幅な減益に。アセアン地域を核にした持続的な成長が今後の鍵となるか?三菱自動車の今期の第2四半期決算は"不調"と言えます。売上高・営業利益ともに前年同期比で減益となり、特に営業利益に関しては「569億円→102億円」と前年同期比-82.1%という結果になっています。この-82.1%という数値を見るからに、相当苦しんだ2019年度上半期だったと言えるでしょう。地域別販売台数割合上記は、業績に大きな影響を与える「販売台数の地域別割合」を示したグラフになります。総販売台数に関しては「59.4万台→59.2万台」と、前年同期比で微減という結果になっています。地域別の販売台数を確認してみても、グラフに記載されている全ての地域が「前年同期比-10.0%~+10.0%」の範囲内に収まっているため、それゆえに販売台数割合に関しても大きな変化は見られません。地域別販売台数割合に関する三菱自動車の特徴としては、「アセアン・欧州地域」に強みを持っていることが挙げられます。この特徴に関しては後述で再度説明しますが、「他社と異なる部分」として理解していただければと思います。今期の通期決算の見通しに関しては、総販売台数が「130.5万台→127.4万台」と下方修正されています。それに付随し、売上高と営業利益に関しても下方修正がなされており、「売上高:2兆4,500億円(昨期は2兆5,146億円)」、「営業利益300億円(昨期は1,118億円)」となっており、双方とも昨期を下回る見通しとなっています。ちなみに記事の冒頭で、今期の三菱自動車の売上高と営業利益が大幅な減益となったことを紹介しましたが、「販売台数は微減なのに、なぜ営業利益が82.1%もマイナスになっているの?」と疑問を持った方もいたのではないでしょうか。この要因としては、"(1)為替変動(2)例年に比べて研究開発費や間接員労務費が嵩んだ(かさんだ)こと"などが影響していると言われていますので、そのように認識していただければと思います。【参考】三菱自動車:2019年度第2四半期プレゼンテーション資料MONEYTIMES:三菱自動車が利益95%減!海外での販売台数も最大8%減!今後の経営計画・取り組みに関して三菱自動車は「アセアン地域」に大きな強みを持っていることが特徴です。全販売台数の1/4程度をアセアン市場が占めていることももちろんですが(上記グラフを参照)、生産能力に関しても約40%がアセアンに集中しているようです。アセアン地域の中でも、タイ事業を「三菱自動車を支える屋台骨として強化する」、ベトナム事業を「アセアン第四の拠点とする」との記載があるため、この2つの地域が特に重要な拠点になるのではないでしょうか。また、アニュアルレポート2019を確認したところ、三菱自動車のコンセプトである「SmallButBeautiful」のもと、"(1)強みを持つ地域に注力(2)強みに特化した商品の投入(3)身の丈にあった持続的成長に向けた基盤作り"を進めていくようです。三菱自動車は競合他社に比べて比較的規模が小さいため、何か革新的な施策に取り組むというよりも、「独自の強みを活かして現在の市場を拡大・成長させていく」という方針だと読み取ることができます。【参考】三菱自動車:アニュアルレポート2019中期経営計画に関しては、2017年10月に「DRIVEFORGROWTH」が発表されていますが、これは2017年度(2018年3月期)~2019年度(2020年3月期)の計画になります。来期には新たな中期経営計画が発表されるかと思いますので、発表され次第、新たな計画を確認していただくのが望ましいかと思います。【関連】三菱自動車:中期経営計画「DRIVEFORGROWTH」三菱自動車の「関連記事・選考通過者ES・選考レポート」を確認したい方はこちらまとめ本記事では、「各社の決算資料・IR情報・経営計画」をもとに"大手自動車メーカー7社の2020年3月期第2四半期決算"をまとめてみました。「自動車業界は100年に一度の変革期にある」と叫ばれている中、単純に「自動車の開発・製造・販売」をするだけでなく、各社とも様々な取り組みを行っています。そのため、業績(売上高・営業利益・販売台数)だけでなく、「各社は業界内でどのような強みを持っているのか?今後はどのような事業分野・地域に注力してくのか?」といった観点を理解しておくことも重要となります。また、本記事で解説した内容はあくまでも「今期の第2四半期決算という短期的な業績」に過ぎません。上述した直近5カ年の決算の推移を見ても分かる通り、各社の業績は年々変動がありますので、あくまでも参考程度に本記事の内容を理解していただければと思います。また、動画を通じて自動車業界を知りたいという方は下記の動画も参考にしてください。決算・IR情報に関する記事はこちら自動車メーカーの業界研究に関する記事はこちら大手自動車メーカー7社の企業研究ページはこちら◆トヨタ自動車の企業研究はこちら◆ホンダ(本田技研工業)の企業研究はこちら◆日産自動車の企業研究はこちら◆スズキの企業研究はこちら◆マツダの企業研究はこちら◆SUBARU(旧:富士重工業)の企業研究はこちら◆三菱自動車の企業研究はこちら自動車業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介unist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【23卒向け】約60社を締切日順に掲載!サマーインターンのエントリー締切情報|6月下旬ver 【23卒向け】約60社を締切日順に掲載!サマーインターンのエントリー締切情報|6月下旬ver 6月に入り、日系企業でも各社が続々と23卒向けサマーインターンシップの情報を解禁し始めました。就活の早期化が叫ばれている昨今、サマーインターンシップやサマージョブに参加することは、本命企業の内定獲得に向けて非常に重要なポイントとなっています。しかし、サマーインターンシップに参加する重要性は理解している一方で、下記のような悩みを抱いている就活生もいるのではないでしょうか?「興味のある企業はリストアップしているものの、各社のエントリー締切日を把握することができていない…。」「締切日順に各社のサマーインターンシップ情報を一覧で見たい!」そこで本記事では、サマーインターンシップへのエントリーを検討している23卒就活生に向け、"6月下旬にサマーインターンシップのエントリー締切を迎える企業"を締切順に紹介していきます。本記事からそのままエントリーページに遷移することも可能となっていますので、今後のスケジュール管理にお役立ていただければと思います。注意点情報の精度には最大限注意していますが、本記事の掲載情報には誤りがある可能性があります。新型コロナウイルス等の影響で選考内容に変更があるかもしれないため、本記事の掲載情報だけでなく、必ず"各社から発表されている一次情報"を確認していただくようお願い致します。6月下旬にインターンのエントリー締切を迎える企業※締切日順に掲載6/16(水)ヤフー(Yahoo)アクセンチュア野村総合研究所(NRI)リクルートPwCあらた有限責任監査法人6/17(木)ADKホールディングス6/20(日)Visional(旧:ビズリーチ)楽天農林中央金庫日立製作所大日本印刷(DNP)Strategy&6/21(月)みずほ証券東急(旧:東急電鉄)NTTドコモ島津製作所PwCコンサルティング三菱UFJ銀行6/22(火)日本郵政グループ(日本郵便)モルガン・スタンレー大阪ガス6/23(水)シグマクシス日本ロレアルアビームコンサルティング三菱ケミカルボッシュ(BOSCH)6/24(木)デロイトトーマツコンサルティング(DTC)NTTデータ東洋エンジニアリング6/25(金)パナソニック(Panasonic)第一生命6/26(土)P&Gジャパン6/27(日)京セラ日本電気(NEC)ダイキン工業東京電力豊田自動織機DMG森精機シティグループ6/28(月)野村證券※リサーチインターンシップエコノミストコース東京海上日動火災保険IHI※技術系インターンシップ東京ガス三井住友海上火災保険三井住友信託銀行村田製作所6/29(火)損害保険ジャパン6/30(水)野村證券※グローバル・マーケッツインターンシップIHI※事技合同オンラインセミナー出光興産三井住友銀行あいおいニッセイ同和損害保険ドリームインキュベータ松竹バンク・オブ・アメリカパーソルキャリアアステラス製薬大和総研積水ハウス中部電力日本経済新聞社三菱UFJ信託銀行INPEX(旧:国際石油開発帝石)JPモルガン6月下旬にエントリー締切を迎える企業一覧本記事のポイント以降の会員限定コンテンツでは、各社のエントリー締切日・募集職種に加え、"本記事からのマイページ登録・各社の企業研究ページへの遷移"が可能となっています。まだ会員登録をされていない方は会員登録をしていただき、本記事をより効果的に活用して下さい。ヤフー(Yahoo)2021年夏インターン(エンジニア職)◆エントリー締切プレエントリー締切6月16日(水)10:00エントリーシート締切6月18日(金)12:00インターンシップへのエントリーはこちらヤフー(Yahoo)の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらアクセンチュアインターンシップ【戦略コンサルタント育成プログラム】【和魂偉才塾】【AccentureInteractiveCreativeSchool】◆エントリー締切6/16(水)午前10:00インターンシップへのエントリーはこちらアクセンチュアの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら野村総合研究所(NRI)「実践型」インターンシップITソリューションコース(5DAYS)◆エントリー締切6月16日(水)正午インターンシップへのエントリーはこちら野村総合研究所(NRI)の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらリクルートRECRUITWOWINTERNSHIP(短期インターン)※二次締切(9月開催分)◆エントリー締切6月16日(水)13:00インターンシップへのエントリーはこちらリクルートの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらPwCあらた有限責任監査法人ビジネスリスクコンサルタント職サマーインターンシップ◆エントリー締切6月16日(水)23:59インターンシップへのエントリーはこちらPwCあらた有限責任監査法人の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらADKホールディングスADKBreakthroughCamp◆エントリー締切6/17(木)10:00インターンシップへのエントリーはこちらADKホールディングスの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらVisional(旧:ビズリーチ)新卒サマーインターンシップ「Issue」(ビジネス職)◆エントリー締切6月20日(日)23:59※定員に達し次第、募集終了インターンシップへのエントリーはこちらVisional(旧:ビズリーチ)の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら楽天夏季短期インターンシップ二子玉川夏の陣(クオリティアシュアランス)◆エントリー締切6/20(日)23:59インターンシップへのエントリーはこちら楽天の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら農林中央金庫夏季インターン◆エントリー締切(第1回締切)6月20日(日)23:59インターンシップへのエントリーはこちら農林中央金庫の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら日立製作所夏季キャリア教育事務系コース◆エントリー締切(一次応募受付)6月20日(日)23:59インターンシップへのエントリーはこちら日立製作所の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら大日本印刷(DNP)“真”課題発見&”新”事業アイデア創出WS◆エントリー締切(第1期応募締切)6月20日(日)23:59インターンシップへのエントリーはこちら大日本印刷(DNP)の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらStrategy&サマーインターンシップ戦略コンサルタント職◆エントリー締切6月20日(日)23:59インターンシップへのエントリーはこちらStrategy&の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらみずほ証券リサーチ部門【エクイティアナリストコース】【エコノミスト・債券アナリストコース】◆エントリー締切一次締切:6月21日(月)正午最終締切:7月5日(月)正午インターンシップへのエントリーはこちらグローバル投資銀行部門◆エントリー締切6月21日(月)正午インターンシップへのエントリーはこちらみずほ証券の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら東急(旧:東急電鉄)理系向けインターンシップ◆エントリー締切6/21(金)12:00※ES締切は6/17(水)23:59インターンシップへのエントリーはこちら東急(旧:東急電鉄)の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらNTTドコモサマーインターンシップ(ビジネスグロース)◆エントリー締切6/21(月)13:00インターンシップへのエントリーはこちらサマーインターンシップ(ビジネス創造・テクニカルコース)◆エントリー締切6/21(月)13:00インターンシップへのエントリーはこちらサマーインターンシップ(ビジネス創造・マーケティングコース)◆エントリー締切6/21(月)13:00インターンシップへのエントリーはこちらNTTドコモの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら島津製作所技術系職場体験型インターンシップ◆エントリー締切6月21日(月)インターンシップへのエントリーはこちら島津製作所の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらPwCコンサルティング【ビジネスコンサルタント職】6月選考◆エントリー締切6月21日(月)23:59インターンシップへのエントリーはこちらPwCコンサルティングの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら三菱UFJ銀行サイバーセキュリティInternship◆エントリー締切1次締切:6月21日(月)9時2次締切:6月28日(月)9時インターンシップへのエントリーはこちらシステム・デジタルInternship◆エントリー締切1次締切:6月21日(月)9時2次締切:6月28日(月)9時インターンシップへのエントリーはこちら三菱UFJ銀行の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら日本郵政グループ(日本郵便)日本郵便1day仕事体験(総合職)summer◆エントリー締切6月22日(火)正午インターンシップへのエントリーはこちら日本郵政グループの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらモルガン・スタンレーSummerInsightProgram2021◆エントリー締切オンライン・エントリー締切:6月22日(火)正午WEBテスト受検締切:6月22日(火)23:59WEB面接(録画形式)締切:6月27日(日)インターンシップへのエントリーはこちらモルガン・スタンレーの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら大阪ガスプロフェッショナルコース現場体験コース◆エントリー締切6月22日(火)※WEBテスト受検締切は6月27日(日)インターンシップへのエントリーはこちらゼネラル/スペシャリストコースビジネスプランニングコース◆エントリー締切【7月日程締切】6月22日(火)【8月日程締切】7月27日(火)インターンシップへのエントリーはこちらゼネラル/スペシャリストコース現場体験コース◆エントリー締切6月22日(火)※WEBテスト受検締切は6月27日(日)インターンシップへのエントリーはこちら大阪ガスの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらシグマクシスサマーインターンシップ「企業の経営課題を解く」◆エントリー締切6月23日(水)AM9:00インターンシップへのエントリーはこちらシグマクシスの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら日本ロレアル夏季インターンシップ(マーケティング職/ファイナンス職)◆エントリー締切6/23(水)正午インターンシップへのエントリーはこちら日本ロレアルの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらアビームコンサルティング1dayサマーインターンシップ◆エントリー締切6/23(水)13:00インターンシップへのエントリーはこちらアビームコンサルティングの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら三菱ケミカル技術系<課題解決型コース>事務系<職場受入型コース>◆エントリー締切6月23日23:59インターンシップへのエントリーはこちら三菱ケミカルの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらボッシュ(BOSCH)SummerInternship2021◆エントリー締切6月23日または6月30日※募集コースによって締切日が異なります◆募集職種【理系】クロスドメインコンピューティングソリューション事業部開発【理系】シャシ―システムコントロール事業部開発【文理不問】シャシ―システムコントロール事業部生産管理【理系】シャシ―システムコントロール事業部生産・製造技術【理系】オートモーティブステアリング事業部開発【理系】モーターサイクル&パワースポーツ事業部開発【文理不問】オートモーティブアフターマーケット事業部マーケティング【理系】シャシ―システムコントロール事業部品質保証【理系】オートモーティブアフターマーケット事業部開発【文理不問】人事部門人材・採用マーケティンググループ採用マーケティング【文理不問】システムズエンジニアリング&技術戦略部企画・調査員(マーケットリサーチ)【理系】パワートレインソリューション事業部生産・製造技術【文理不問】人事部門ボッシュ・トレーニングセンターマーケティング【文理不問】人事部門ボッシュ・トレーニングセンターデータストラテジー【文理不問】固体酸化物形燃料電池プロジェクト推進室新規事業開発インターンシップへのエントリーはこちらボッシュ(BOSCH)の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらデロイトトーマツコンサルティング(DTC)4daysオンラインインターンシップ(大阪)◆エントリー締切①8月24日(火)~8月27日(金)【エントリー締切】6月9日(水)12:00②9月7日(火)~9月10日(金)【エントリー締切】6月24日(木)12:00インターンシップへのエントリーはこちらデロイトトーマツコンサルティング(DTC)の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらNTTデータインターンシップ(ワークショップ型/プロジェクト型)◆エントリー締切プレエントリー:6月24日(木)本エントリー:6月28日(月)インターンシップへのエントリーはこちらNTTデータの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら東洋エンジニアリング長期3Days+7Daysインターンシップ◆エントリー締切一次締切:6月24日(木)23:59二次締切:7月25日(日)23:59インターンシップへのエントリーはこちら東洋エンジニアリングの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらパナソニック(Panasonic)クリエイティブWSタイプ◆エントリー締切6月25日(金)15:00インターンシップへのエントリーはこちらパナソニック(Panasonic)の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら第一生命基幹職コース(3days)【オープンコース】【アクチュアリーコース】【クオンツ&データサイエンティストコース】◆エントリー締切6月25日(金)23:59インターンシップへのエントリーはこちら第一生命の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらP&GジャパンP&GSUMMERINTERNSHIP2021◆エントリー締切6月26日(土)23:00◆募集職種マーケティング営業統括(Sales)経営企画(F&A)IT生産統括(ProductSupply)研究開発(R&D)HR(人事統括)インターンシップへのエントリーはこちらP&Gジャパンの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら京セラ技術・営業管理コース対象WEBインターンシップ(1stSTAGE)◆エントリー締切6月27日(日)23:59インターンシップへのエントリーはこちら京セラの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら日本電気(NEC)夏季インターンシップ◆エントリー締切6月27日(日)23:59インターンシップへのエントリーはこちら日本電気(NEC)の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらダイキン工業選抜型インターンシップ「ACTION」(文理不問)◆エントリー締切6月27日(日)インターンシップへのエントリーはこちらダイキン工業の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら東京電力インターンシップ(文・理共通)◆エントリー締切6月27日(日)23:59インターンシップへのエントリーはこちらインターンシップ理系学生対象【3~5days】◆エントリー締切6月27日(日)インターンシップへのエントリーはこちら東京電力の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら豊田自動織機【文理対象】【オンライン開催】サマーインターンシップ◆エントリー締切6月27日(日)インターンシップへのエントリーはこちら豊田自動織機の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらDMG森精機夏期インターンシップ◆エントリー締切第1回締切:6月13日(日)第2回締切:6月27日(日)インターンシップへのエントリーはこちらDMG森精機の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらシティグループサマージョブ2021◆エントリー締切6月27日(日)23:59インターンシップへのエントリーはこちらシティグループの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら野村證券リサーチインターンシップエコノミストコース◆エントリー締切6月28日(月)午前9時インターンシップへのエントリーはこちら野村證券の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら東京海上日動火災保険TOKIOMARINEプレミアム・インターンシップ~SPEC編(資産運用コース)~◆エントリー締切6月28日(月)午前9:00インターンシップへのエントリーはこちら東京海上日動火災保険の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらIHI技術系インターンシップ◆エントリー締切6月28日(月)10:00インターンシップへのエントリーはこちらIHIの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら東京ガスINTERNSHIP2021東京ガス、ミライキカク◆エントリー締切6月28日12:00インターンシップへのエントリーはこちら東京ガスの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら三井住友海上火災保険アクチュアリーインターシップ◆エントリー締切6月28日(月)12:00インターンシップへのエントリーはこちらMSインターシップ(4DAYS/5DAYS)◆エントリー締切6月28日(月)12:00インターンシップへのエントリーはこちら三井住友海上火災保険の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら三井住友信託銀行夏期インターンシップ◆エントリー締切6月28日(月)17:00インターンシップへのエントリーはこちら三井住友信託銀行の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら村田製作所夏季実務実践型インターンシップ◆エントリー締切6月28日(月)23:59インターンシップへのエントリーはこちら村田製作所の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら損害保険ジャパンアクチュアリーコース◆エントリー締切6/29(火)15時00分インターンシップへのエントリーはこちら総合コース(第1期)◆エントリー締切第1期:6/29(火)15時00分第2期:7/28(水)15時00分インターンシップへのエントリーはこちら損害保険ジャパンの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら野村證券グローバル・マーケッツインターンシップ◆エントリー締切6月30日(水)午前9時インターンシップへのエントリーはこちら野村證券の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらIHI事技合同オンラインセミナー◆エントリー締切6/30(水)12:00インターンシップへのエントリーはこちらIHIの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら出光興産SUMMERCAMP(技術系)◆エントリー締切6月30日(水)PM12:00インターンシップへのエントリーはこちらSUMMERCAMP(事務系)◆エントリー締切6月30日(水)PM12:00インターンシップへのエントリーはこちら出光興産の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら三井住友銀行5DaysInternshipProgram~大企業営業編~◆エントリー締切【一次締切】6/14(月)12:00※WEBテストは13:00締切【最終締切】6/30(水)12:00※WEBテストは13:00締切インターンシップへのエントリーはこちら三井住友銀行の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらあいおいニッセイ同和損害保険インターンシップBOSSからの挑戦状-1stSTEP-◆エントリー締切6月30日(水)13:00インターンシップへのエントリーはこちらあいおいニッセイ同和損害保険の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらドリームインキュベータDISummerJob2021◆エントリー締切6月30日(水)13:00インターンシップへのエントリーはこちらドリームインキュベータの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら松竹松竹夏インターンシップ◆エントリー締切6月30日15:00インターンシップへのエントリーはこちら松竹の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらバンク・オブ・アメリカサマー・ジョブ(投資銀行部門/資本市場部門・金融市場部門)◆エントリー締切6月30日(水)23:55インターンシップへのエントリーはこちらバンク・オブ・アメリカの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらパーソルキャリア新規事業開発インターシップ【BRIDGE】4日間◆エントリー締切6月30日(水)23:59インターンシップへのエントリーはこちら事業開発・組織開発体感インターンシップ【XROSS】2日間◆エントリー締切6月30日(水)23:59インターンシップへのエントリーはこちらパーソルキャリアの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらアステラス製薬インターンシップ(MR職コース)◆エントリー締切6月30日(水)インターンシップへのエントリーはこちらアステラス製薬の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら大和総研Research!!SummerWorkshop◆エントリー締切6月30日(水)インターンシップへのエントリーはこちら大和総研の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら積水ハウス夏季インターンシップ(営業職コース)◆エントリー締切6月30日(水)インターンシップへのエントリーはこちら積水ハウスの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら中部電力インターンシップ(技術系コース)◆エントリー締切6月30日(水)23:59インターンシップへのエントリーはこちらインターンシップ(事務系コース)◆エントリー締切6月30日(水)23:59インターンシップへのエントリーはこちら中部電力の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら日本経済新聞社2021夏インターンシップ【2021年2days記者コース】【2days科学技術記者コース】◆エントリー締切6月30日(水)23時59分インターンシップへのエントリーはこちら日本経済新聞社の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら三菱UFJ信託銀行1day業務体感プログラム「センタクシンタク」◆エントリー締切6月30日(水)23:59インターンシップへのエントリーはこちら三菱UFJ信託銀行の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらINPEX(旧:国際石油開発帝石)技術系エネルギー開発のオンラインインターンシップコース◆エントリー締切6月30日(水)※オンライン1日間コースは8月1日締切インターンシップへのエントリーはこちら技術系エネルギー開発の実習・仕事体験コース◆エントリー締切6月30日(水)インターンシップへのエントリーはこちらINPEX(旧:国際石油開発帝石)の企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちらJPモルガン2023年卒国内サマー・ワークショップ◆エントリー締切6月30日23:59インターンシップへのエントリーはこちらJPモルガンの企業研究ページ(インターンレポート・インターン参加者ESなど)はこちら最後に本記事では、"6月下旬にサマーインターンシップのエントリー締切を迎える企業"を締切日順に紹介してきました。記事の冒頭でもお伝えしましたが、サマーインターンシップやサマージョブに参加することは、本命企業の内定獲得に向けて非常に重要なポイントとなっています。→内定直結&選考優遇に繋がるサマーインターンシップを38社紹介しています。優遇内容の詳細も掲載していますので、企業選びの参考にしてみてください。本記事を参考に各社のインターン締切日を管理し、「効率的なエントリー・就活スケジュール設計」に役立てていただければと思います。→unistyleオリジナルの「インターンエントリー企業管理シート」になります。スプレッドシートをダウンロードするだけで使用できますので、ぜひご活用ください。また、unistyleでは23卒就活生向けにLINEオープンチャットグループを運営しています。匿名で様々な就活生と情報交換をすることができるという便利な機能になりますので、"最新の選考状況や選考結果連絡の有無等をリアルタイムで確認したい"という方は、ぜひご活用ください。→unistyleでは23卒就活生向けに就活用グループを運営しており、今後も業界別にグループを拡充させていく予定です。上記記事に各グループの参加用URLを掲載していますので、興味のある方は記事からご参加ください。さらにunistyleでは、今後も23卒就活生向けに「インターンシップのエントリー締切情報」を公開していく予定です。まだ会員登録を済ませていないという方は、以下から早めに会員登録をしていただき、本サイトを有効的に役立ててもらえればと思います。 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志望動機が書けない人必見!業界研究前にすべきこと 志望動機が書けない人必見!業界研究前にすべきこと 志望動機は難しそうだからと後回しになっている人が多いのではないでしょうか?まずは業界研究をしないと志望動機は書けないから、解禁後に説明会に参加してから書こうと考えている人がほとんどだと思います。今回は志望動機が中々書けないと思っている人が、業界研究より前にすべきことを三つあげましたので、是非今から志望動機についても考え始めて欲しいと思います。本記事のコンテンツ・1.志望動機で聞かれる質問を全て網羅しよう・2.自分が共感できるビジョンに出会おう・3.キャリアビジョンと自分の経験を結びつけよう・最後に1.志望動機で聞かれる質問を全て網羅しよう「志望動機」というとかなり曖昧な言葉であり、どこまで答えていいのかわからなくて闇雲に業界研究に走ってしまう学生が多くいます。まずは「志望動機」と言われる項目において、採用担当者がどのようなことを知りたいのか、志望動機に付随する質問を全て整理してしまいましょう。①将来の夢、この企業で成し遂げたいこと、将来の目標は何か②夢や目標を抱くきっかけとなる経験③企業を選ぶ上で重視するポイント④他に受けている業界と他業界ではダメな理由⑤具体的に取り組みたい仕事⑥業界内でもなぜうちの会社か「志望動機」と言われると何を答えていいのか、漠然としていてどう対策していいのかわかりにくいのですが、上記の通り、質問を分解してみると何となく対策が立てやすくなります。詳しくは下記リンクにて詳細に説明していますので、ご参照下さい。参考:これらの質問がされることを予め理解しておくと、業界研究する際にも、①〜⑥のどの部分のために、業界研究しているのか明確になり、業界研究の効率も飛躍的に上がるでしょう。就活だけでなく、仕事においてもまずは何となくの全体像を把握しようとすることは非常に大事なことです。是非、就職活動で終わらせるだけでなく、普段の生活においても応用していただければと思います。2.自分が共感できるビジョンに出会おう「志望動機」で何が聞かれるのか、整理できたらまず始めに①について考えてみましょう。多くの学生が①でつまずいてしまい、一貫した志望動機が話せないと悩んでしまいがちです。逆に①と②がある程度決まってしまえば、企業を選ぶ基準も明確になり、志望動機が簡単に書けるようになります。自分が共感できる目標、夢、ビジョンにはどうすれば出会う一番の方法は、多くの社会人や内定者の目標、夢、ビジョンに触れることです。ビジョンや夢といった高尚なものでなくても、どんな仕事を楽しいと感じていて、どんな風に生きていきたいのかについて人の考えに触れる中で自分自身の考えが形成されていきます。絶対にやって欲しくないことは人の考えに触れることなく、自分一人で考えて、夢や目標がないと悩んでしまうことです。OB訪問や内定者訪問など直接会うことも大事ですし、地方や海外にすんでいて中々、直接会うことは出来ない人も今ではネットが発達しているので、ブログやtwitterで様々な人の考えに触れることが可能です。unistyleでも多数の方のESを掲載しており、その中にはビジョンに関するものも数多く掲載していますので、是非ご覧下さい。【総合商社内定者のビジョン例】①三菱商事社会人インタビュービジョン:「母国への貢献」②三菱商事ESビジョン:「日本を日本人が誇りに思える国にする」という私の夢を是非貴社で実現させたい。③三井物産ESビジョン:私の夢は「自らの行動・アイデアを武器に、後世まで残る新たなビジネスを創りだすこと」だ。【食品業界内定者のES】①日清食品内定者インタビュービジョン:世の中の人々を笑顔にする仕事がしたいからです。とくに、人々に自社の製品の良さを伝えたり、実際に利用してもらったりすることにより喜んでもらえるような仕事をしたいと考えています。②明治ESビジョン:アルバイトにおいて、他の人の健康に貢献する事に喜びを覚え、より多くの人の健康に貢献したいと考えるようになりました。③伊藤園ESビジョン:私は生活に付加価値を与えるモノを世界に広め、生活の質向上に貢献したい。3.キャリアビジョンと自分の経験を結びつけよう上記で内定者のビジョンの例について見てもらいましたが、全てのビジョンは自分自身の過去の経験に根ざしたものです。何の海外経験のない人が、「海外でバリバリ働きたい」と言っても説得力に欠けるでしょう。共感できるビジョンに出会ったら、自分の経験からそのビジョンに結びつけることができないか考えてみましょう。OBの方や内定者の方がどのように自分自身の経験をビジョンと結びつけているのかも参考にして下さい。壮大なビジョンでも、足下の経験は皆さんが経験したことのあるようなアルバイト、サークル、ゼミなど身近なことがほとんどです。是非、自分自身の経験から就きたい仕事の関わりを語れるようにしましょう。ビジョンは一つに絞る必要はない就職活動というと、このような一つのビジョンに出会い、そこに向かって邁進するというちょっと宗教チックな考え方もありますが、個人的には反対です。人の考えることには一貫性なんてないし、人は様々な側面を持っていると思います。自分自身の経験から語れているのであれば、ビジョンを複数掲げて、業界ごとにマッチするビジョンを選択していくのも一つの手です。下記は外資系コンサル内定者の方のビジョンの例ですが、多様なビジョンから志望動機を語っているのがわかると思います。①譲れない信念や価値観をもち、常に世の中を先読みし行動できる人間になること⇒高校時代のサッカー、大学時代のベンチャーインターン、研究経験から【外資系コンサル提出ES】②現状に満足せず新しいビジネスを創造し続けるリーダーになること⇒大学時代のベンチャーインターン経験から【総合商社提出ES】③誰も想像できなかった新しい価値を創り、世の中を驚かし続けたい⇒高校時代のサッカー、大学時代のベンチャーインターン経験から【広告代理店提出ES】自分自身の経験から語ることができるのであれば、複数のビジョンから志望動機を語れるようにすることで、様々な業界を受けていくことが可能です。様々なビジョンに基づく志望動機を作りながら自分にしっくりくる志望動機を探すようにしましょう。unistyleでも下記の通り、内定者ごとにESを掲載しています。各内定者が、他の業界ではどのような志望動機を話していたのかも是非参考にしてみて下さい。【内定者別ES一覧】最後にいかがでしたか?志望動機というと業界研究をしてからと分厚い業界研究本を読むことから始めてしまいがちですが、まずは「働く上での最終目標は何か」という部分に共感できるかどうか考えてみることが大事です。その上で、自分自身で上記を参考に志望動機を書く一歩を早めに踏み出しましょう。また自分が書いた志望動機を内定者やOB訪問で添削してもらうことを忘れずに。やっぱり自分の頭で考えていることには限界があります。内定者やOBの人に見てもらい、添削を受けることで更にいい志望動機になるはずです。このエントリーを読んで行動に移すきっかけになれば幸いです。最後に、動画を通じて志望動機の書き方を確認したいという方は下記の動画も参考にしてもらえればと思います。志望動機の書き方のポイントが端的にまとめられているので、動画でサッと確認したいと思っている方にオススメです。 67,772 views
『バカとつき合うな』堀江貴文×西野亮廣|就活生が知るべき「つき合うべきでない人」の特徴とは? 『バカとつき合うな』堀江貴文×西野亮廣|就活生が知るべき「つき合うべきでない人」の特徴とは? 「あなたは今、自由ですか?」突然失礼いたしました。unistyle編集部のせいちゃんです。この問いかけをされて、私は今は「自由です!」と言えます。ただ、そう言いきれない時の方が長かった気がします。皆さんはいかがでしょうか。あなたは自由であるべきだ。なのにもし、あなたがいま自由でないとしたら、その理由は簡単です。バカと付き合っているからです。【引用】バカとつき合うな「バカと付き合わない」「バカにならない」この二つの概念を押さえることは、社会人生活を前にした就活生にとっての分岐点になり得ると言えます。著者の堀江貴文さんと西野亮廣さんが定義する「バカ」は様々で、それらがなぜ私たちを苦しめる存在になるのか、説明されています。今回は『バカとつき合うな』を引用しながら「バカ発見力と回避力」についてお届けします。社会人になる前にこの感覚を養っておきましょう。人生の「自分の」時間に無頓着なバカまずは、今の私たちの「常識」たるものから脱していきましょう。私たちが当たり前に信じてきたものは実は時代錯誤が甚だしかったり、本質的でないものが多いようです。就活生にとって、これからの社会人としての時間の使い方を自らの手でデザインすることが求められます。これまでの常識は一度捨て、頭を柔らかくして考えてみてください。①バカばっかりの環境に居座り続けるバカ環境に従うしかないと思っている人の多くは、いまの環境以外にいる自分を想像できていない。想像力が足りないんじゃないかと思います。想像力って、生まれ持った能力ではない。想像できないというのは、単に情報を持っていないことにすぎない。情報がないから、想像力もないんです。【引用】バカとつき合うなある実験で、大衆の習性を表わすような実験があります。金魚を入れた水槽の真ん中にアクリル板を入れておき、途中で抜いても金魚たちはその中央から向こうに行こうとしない、というものです。しかし、そこに他の水槽から新たに金魚を入れると彼らは自由に泳ぐため、それに続いて初めから水槽にいた金魚も自由に泳ぎ始めるそうです。ここでいう新しく入れた金魚が「情報」であり、情報を持つ人です。「今の環境しかない」と思う人ばかり周りにいるから、想像できないのです。②人生の配分ができないバカ多くの人は、人生の時間を、なににどれくらい投じるかについて、主体的に選択していません。(中略)「自分は行きたい学校を自由に選び、働きたい会社を自由に選んで就職した。その後、自分の意志で転職を決めた。この通り、自分の人生を主体的に生きている」そういうことではないんです。というか、このように考えるのは、社会の詐術に典型的にはまっている人です。【引用】バカとつき合うな大学を出て企業に終身雇用されるというライフモデルを愚直に受け入れるなら、小学校~大学で学校教育に16年間、それから企業に43年間。人生の時間を仮に80年とするなら、そのうち60年近い期間、つまり人生の4分の3を、学校と労働に明け渡す。それ、長すぎませんか?自分で考えて納得した配分ですか?【引用】バカとつき合うなみなさんは就活をするにあたり、自分が何年間労働するのか考えたことがあるでしょうか。「何十年も先のことは決まってないし、、」と思う方もいるかもしれません。しかし、漠然と「親になったら子供と毎年海外旅行に行きたい」「仕事が落ち着いたら冬の間は南国で過ごしたい」等、人生においての希望は何かしらあるのではないでしょうか。それらを「叶わない空想」と考えず「実現可能な目標」として捉えることで、キャリアの選択にも影響を与えます。例えば、「30代後半で年収1000万くらいあればいいかな」と考えていたとします。ただ、その年収での実質の生活の水準はそこまで高くありません。漠然と考えていた年収1000万を具体的にいつ達成したいのか考え、数年単位での大枠の計画に落とし込んでいくと現実的に考えることができます。自分の人生設計を社会に委ねてしまうことはリスクを伴います。就活生である今のうちにキャリアプランと併せて考えておくべきでしょう。【参考】③未来に縛られるバカなぜいい大学に入るか、大企業に就職するため。なぜ大企業に入るか、老後に十分な退職金と年金をもらうため。老後、もっと言えば、最後に死ぬときから逆算して現在を生きるなんて、ぼくは絶対やりたくない。(中略)そんなのは、死に縛られた生き方です。前に、「寿司職人になるために何年も修行するのはバカ」とツイッターで書きました。旧態依然とした業界の、未来をエサにして、若者に時間を浪費させる体質が気に食わなかった。3年見習いをやったら飯炊きを教えてやるって、ようは、親方が「お前の現在を犠牲にしてみせろ」と言っているわけです。飯炊きくらい初日に教えてやれよ。【引用】バカとつき合うな私たちは、想像以上に「自分の時間」を社会に委ねてしまっているようです。今に熱中する生き方も、自分にはないと思っている「好きなこと」も、幼い子供のときは誰しも持っていたもの。これらは、取り戻すことができます。その小さな一歩はやはり、「バカと付き合わない」「バカにならない」ことなのでしょうか。社会人になってから出会うであろうバカのお手本を予習しておきましょう。なりたくない、近付きたくない!バカ4選①我慢を美徳にしたがるバカ日本では小学校から多くのルールのもとで同じ時間に登校し、授業を聞いて宿題をやっていました。それらの意味を考えることなく、とにかく意味がないと思っても我慢してやることを強制されているうちに、「我慢すること自体がいいこと」だと刷り込まれてしまいます。そのため、以下のようなことが起こってしまいます。・我慢はいいことだと考える・自分も我慢しているのだから、と他人にも我慢を強要してくる・我慢してやっていることとやりたくてやっていることの境目が分からなくなる我慢癖を、自分で解除していくことを意識してみてください。そうすると、いま日常的にやっていることの中で、やりたくてやっていることと、我慢してやっていることの境界が見えてきます。その飲み会やら定例会やら、本当に行きたくて行ってますか?それらを腑分けして見えてきた「やりたくてやっていること」を大事にしてください。それが、これからの時代を生きていくあなたのヒントに、助け舟になると思います。【引用】バカとつき合うな気づかないうちに我慢癖がついてしまっている方も多いのではないでしょうか。以下の我慢癖チェックで当てはまる項目がある人は我慢癖の危険性が高いです。本当にやりたくてやっているか、自分自身に問いかけてみてください。【我慢癖チェック】・1日のスケジュールで嫌々時間を割いていることがある・大好きだった趣味に最近時間を取れていない・慢性的にストレスが溜まっている②自分の常識を平気で振りかざすバカ固定概念によってそこに当てはまらないモノを排除しようとしてしまう人は多いのではないでしょうか。例えば、「新卒はコピー取りをする」という常識が上司にあれば、コピー取りを断ると「どういうことだ!これくらいの仕事ができずに成長などない!」と憤慨するかもしれません。ただ、「新卒はコピー取りをする」という常識はその上司が作ったものではないので、「自分もやってきたのだから、部下がやるのは当然だ。」と考えてしまうのです。その上司にはロジックがないため、感情的になるしかない。ロジックがないことで自分の行動も不安になり、不安だから群れてしまう。そうすると誰が作ったのか分からない「常識」にずっと縛られてしまいます。常識を、それがどうして成り立っているかを考えずに受け入れていくことは、怖いことです。それはつまり、知らない誰かに代わりに考えてもらうことだから。その結果、その常識を否定されたときに、知らない誰かを勝手に代行して、怒る。理解していないから、代弁はできないから、怒る。自分の頭でつねに考えていないと、このように、感情さえも、知らない誰かの代わりをやっていくことになってしまうんです。自分の感情を自分だけのものにしておくためにも、ロジックで考えていくことは大事なんです。【引用】バカとつき合うな就活でも、論理的思考力は非常に重要であり、対策本やセミナーでスキルアップを図る就活生も多くいます。特にグループディスカッションによる選考では、同じグループにいるメンバーによって振り回されてしまうこともあるでしょう。グループディスカッションの際にクラッシャーと呼ばれる存在は、自分の常識内でしか物を考えていないため、感情に任せて否定的なことばかり口にしたりします。そんな時にあなたの武器になるのが、ロジックです。Unistyleではフレームワークも紹介していますので、これを参考にロジックを味方につけていきましょう。【参考】③無自覚に人の時間を奪うバカ「人の時間を奪うことに鈍感な人間が多すぎる。」これは、学校教育で全員均一で扱われ、同じ16年間を過ごすことが当たり前の日本の体制の弊害だと堀江さんは主張しています。例えば、「電話は、他人の時間に割り込むものであり、集中力を途切れさせる。」これにサラリーマンで納得できない人は多いようです。それは堀江さんや西野さんとサラリーマンの時間の捉え方の違いからくるものでした。ようは、サラリーマンにとって、勤務時間とは、企業に奪われた時間。サラリーマン同士が仕事の電話をかけるのは、奪われた時間同士の掛け合わせにすぎない。(中略)サラリーマンでも、休日の日曜日に、つまり「自分の時間」に、会社から電話がかかってきたら、さすがに嫌でしょう?ぼくや西野くんは、365日24時間、自分の時間を生きています。ぼくに対して電話をかけることは全部、サラリーマンの休日の電話と同じなんです。【引用】バカとつき合うな⑤孤独を怖がるバカある種の人は、孤独を恐れているのでしょう。たしかに、こういう話は世に溢れています。「定年退職した人が、いざ自分の自由な時間を持ったときに、付き合ってくれる仲間が誰もいなかった。」それで結局、行くところがなくてずっと家にいる、みたいな。ぼくに言わせれば理由は簡単。その人のサラリーマン時代は、会社に譲り渡した「他人の時間」の時代。気が合うと思っていた取引先も同僚も部下も、会社という他人ありきの関係。その人間関係は「他人の時間」が終われば同時に終わるものだった。それは本質的に、自分の人間関係ではなかったんです。【引用】バカとつき合うな「自分の時間」として生きられないと、本当の仲間や友人もできない。これから就職する私たちは、どうすればいいのでしょうか。それは、まず「いま、本当にやりたいこと」を仕事にすることでしょう。ただ、就活は「なしよりのあり」を選ぶものという諦めの声ばかり聞こえてくるのが現状ではないでしょうか。それは、私たちが4年制大学に通い、社会の流れによって就活する者同士で集まっているからかもしれません。例えば、堀江さん主宰のコミュニケーションサロン「HIU(堀江貴文イノベーション大学校)」や西野さん主宰のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」のメンバーには全く異なる価値観を持つ人たちが集まっているかもしれません。実際に彼らがどのような考えをしているのか、西野さんの『新世界』を取り扱ったコラムでも解説していますので、そちらも併せてご覧ください。【参考記事】まとめ「バカ」のなかでも、「自分の時間」を生きずにいることで生む弊害が多くあることが分かりました。「自分の時間」の使い方を主体的に選択しないことによる弊害・「自分の時間=会社や学校に取られて残った時間」になる。・未来のために我慢する「今」だらけになる・老後も付き合える仲間ができない他人や社会任せであることで「時間」を奪われるだけでなく、「常識」にとらわれて自分が行動を起こす自信までなくしてしまうのは、もったいないことです。「バカと付き合わない」、「バカにならない」。本の中にはより多くの事例が載っており、自戒にもストレス発散にもなります。一緒にバカにならない術を探求していきましょう。著者:せいちゃん大学3年次よりIT系メガベンチャー企業にて半年間で1000時間のインターンを経験。19卒での就職活動の経験と「なりたい自分」になるための執筆経験を元に、unistyle編集部にてコラム執筆を担当。恋愛コンテンツクリエイターとしてnote、Twitterを中心に毎日発信中。【「愛してると言えるようになるまで」|Twitter@あんず飴】 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