『絶対内定』著者が語る、志望業界を決める方法ならびにその基となる自己分析への取り組み方

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最終更新日:2022年03月29日

『絶対内定』著者が語る、志望業界を決める方法ならびにその基となる自己分析への取り組み方

※こちらのコラムは、11月25日に開催されたキャリアイベント「unistyle Career Messe」での熊谷智宏氏の講演内容をまとめたものです。
熊谷氏は『絶対内定シリーズ』の著者であり、キャリアデザインスクール「我究館」の館長も務めています。

今回の講演では就職活動を始めたばかりの学生向けに、自己分析を通じて受ける業界を決めていく上での基本的な考え方について話していただきました。

それでは以下、熊谷氏の講演内容を記載します。イベントに参加しなかった方も参考にしていただければ幸いです。


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どの業界、企業を受けるか考えるにあたって

就職活動を始めるにあたって自分がどの業界・企業を受けていくかを決めるのは難しく、多くの就活生が頭を悩ませる問題だと思います。そのような問題に対して我究館はまず「教育格差を是正したい」「途上国における格差をなくしたい」「日本のプレゼンスを高めたい」といった、「自分が社会にどのような影響を与えたいか」という視点を提示し、このような影響を与えることが実現できそうな業界・会社を受けるように説きます。

ここで言う「自分が社会に与えたい影響」がいわゆる「企業選びの軸」に当たります。このような「企業選びの軸」に合致する業界、企業を受けていけばよい、ということになります。

例えば、日本のプレゼンスを高める仕事がしたいと考えたら、それが実現できる業界、具体的にはメーカーや総合商社を積極的に受ければよいということになります。


ここで注意しなければならないことがあります。それは、企業選びの軸に合致する業界、企業をピックアップする作業を自分一人で行わないことです。他人から「こんな業界も当てはまるんじゃない?」と積極的に新しい提案をしてもらうことで、自分一人では思っても見なかった業界が発見できる可能性があるからです。

また一方で、突然自分が社会に与えたい影響、すなわち企業選びの軸は何かと考えても正直よくわからないというのが多くの就活生の本音だと思います。そのような人は内定者や実際に働いている人の想いに多く触れるとよいでしょう。他人が考える「社会に与えたい影響」にたくさん触れることで視野を広げ、それに対して自分はどう感じるのか考えることを繰り返すことでおぼろげながら自分が社会に与えたい影響が見えてくるはずです。

浅いことしか言えない就活生にならないために

しかしながら、ただ「教育格差を是正したい」などと連呼しても浅はかな印象を与えてしまいます。そうならないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。

それは自分が掲げた企業選びの軸となる夢や想いを抱くようになったのは何故かとひたすら問い続けることです。思考を掘りそのような夢、想いが形成された原点を突きめることで自らが設定した軸の説得力が増します。そのための作業が自己分析にあたります。


この自己分析プロセスは自分一人で行うにとどまらず、友達に「なぜその想いが形成されたのか」聞いてもらう形で進めていった方がよいです。他人に質問され、分からないなりに必死にその場で答えることでその思いが形成された原点を発見するためのヒントが出てくる可能性があるからです。このように自分の思いを語れる友人の存在は、就職活動を進めるうえで非常に重要になってくるでしょう。

また自分が生まれ育ってきた環境を分析することで想いが形成された原点を突き止めやすくなるでしょう。環境とは経験の集合体であり、その環境を分析しそのなかで自分がどのようにその環境に対処し、生きてきたかを振り返ることで自分が今まで大切にしてきた価値観が見えてきます。

「やりたいこと」に根ざした就職活動を行って欲しい

これまで述べた通り、志望企業を決定する上では、まず企業選びの軸を設定し、その軸となる想いが形成された原点を自己分析を通じて突き止めていくという作業が必要です。志望企業を決めるにあたっては自分の学歴などのスペックや今の実力を気にしてしまうかもしれませんが、それは視野を狭めかねません。そのようなことを考慮する前に「自分が本当に社会に出て成し遂げたいことは何か」を突き詰めていくことが就職活動を迷いなく、後悔なく進めていくために重要でしょう。


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【著者】我究館 館長 熊谷智宏
我究館館長。横浜国立大学を卒業後、リクルートに入社。リクルート在籍時には新人賞、MVPなど多数受賞し、2009年にジャパンビジネスラボに参画。現在までに3,000人を超える大学生や社会人のキャリアデザイン、就職や転職、キャリアチェンジのサポートをしてきた。難関企業への就・転職の成功だけなく、MBA留学、医学部編入、起業、資格取得のサポートなど、幅広い領域の支援で圧倒的な実績を出している。また、国内外の大学での講演や、執筆活動も積極的に行っている。 著書に『絶対内定2016』シリーズがある。

我究館について
心から納得のいくキャリアの描き方と実現をサポートする就職・転職コーチングスクール。1992年の創立。就活塾としては最老舗であり、20年以上にわたり全業界に7800名の人材を輩出。また、館長 熊谷智宏共著の『絶対内定』は(※)6年連続大学生協売上第1位。


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photo by Jonathan Combe

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モットーである「やってみなはれ」を企業理念に掲げ、株主の意見に左右されないチャレンジ精神を大切にしていると思われます。実際にサントリーホールディングスの副会長は「上場した場合、企業理念を追求する経営が崩れてしまうかもしれない」と話しており、チャレンジを尊重する柔軟な経営体制を守るために上場していないと考えられるのではないでしょうか。【参照】サントリーホールディングス『採用情報』日経ビジネス『サントリーが動いた』■読売新聞社日本の新聞社である読売新聞社も上場していない大手企業の一つです。読売新聞社に限らず日本の出版社の多くは非上場となっています。読売新聞社やその他の出版社が上場しない理由としては報道の正確性を守るためと考えられます。実際に読売新聞社の代表取締役社長は「厳格な事実確認に基づいた正確な情報、穏健で落ち着きのある表現、公正中立な言論が強く求められています。」と述べており情報の正確性を重要視していると考えられます。また日本では新聞における言論の自由や報道の正確性を保持するために「日刊新聞法」が定められており、この法律に基づいて上場しない出版社が多いと考えられます。【参照】読売新聞社『TOPMESSAGE』■竹中工務店竹中工務店は大手総合建設会社で上場していない大手企業の1社として挙げられます。竹中工務店は「特定の利害関係者だけでなく、社会を構成するあらゆる人にとっての最良となる作品を追求する姿勢を貫くため」非上場で経営を行っています。上場しないことで株主などに配慮した経営をする必要がなくなり、一人一人のお客様に合わせた最良の作品を提供できていると考えられます。【参照】竹中工務店『竹中工務店の特徴』最後に本記事では上場とはどのようなものなのか、上場企業のメリットやデメリット、時価総額ランキングなどを解説しました。上場は時価総額などの条件をクリアしている企業であるというステータスになっていますが、あくまで1つの指標にすぎません。就職活動においては上場企業だけを企業選びの軸にするのではなく、自分がやりたいこと、どういう環境で仕事をしたいのかを考えることが重要です。企業選びの際には「上場企業だから選んだ」ではなく「これがやりたいからこの企業を選んだ」と言えるようになりましょう。企業選びの軸の決め方を詳しく知りたい方は以下の関連記事をご覧ください。関連記事 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ゴールドマン・サックス出身の日本人起業家まとめ ゴールドマン・サックス出身の日本人起業家まとめ 米国の投資銀行ゴールドマン・サックス、新聞やニュースでその名前を目にすることも多いのではないでしょうか。最近では2013年9月にダウ工業平均30銘柄に採用され、世界的にもさらに存在感を強めている同社。unistyle利用者の中にも興味がある、もしくは真剣に入社したいと考えている人もいるかと思います。今回は、就職活動においても極めて難関と名高いゴールドマン・サックス出身の日本人起業家を紹介します。ところで外資系投資銀行全般に言えることですが、同社は報酬が非常に高額なことで有名です。一人当たり人件費は383,000ドル(GoldmanSachs2013AnnualReportより算出)であり、この値は臨時アシスタント等も含めた単純平均となります。そもそも会社がここまで社員にカネをかけるのは、支払った報酬の何倍もの利益をその社員がもたらすためであり、また、高度な金融知識を持つ優秀な社員の流出を防ぐためでもあります。金融ビジネスは、動かす金額が大きくなっても必要な手間はあまり変わらないため、少人数で大規模案件を回し、大きな利益を上げることが可能です。したがって、いかに優れた人材を囲い込むか、その手段としての高額報酬になるわけです。これから紹介するのは、その高給を打ち捨てて、自らビジネスを作り出すことを選択したリーダー達。サービス、著作等も合わせて紹介します。松本大(まつもとおおき、マネックスグループ代表取締役社長CEO)1987年東京大学法学部卒業後、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券入社1990年ゴールドマン・サックスへ転じ、債券・金利・為替トレーディングで莫大な利益を上げる1994年史上最年少で同社のゼネラル・パートナーとなる1999年マネックス証券設立2014年テレビ東京大江麻理子氏と結婚マネックス証券は設立後わずか1年4ヶ月で東証マザーズへの上場を果たし、現在同社の月間株式売買高は1兆円を超え、業界内での順位は6番目となる。著書『私の仕事術』『お金という人生の呪縛について』森生明(もりおあきら、経営コンサルタント)1983年京都大学法学部卒業後、日本興業銀行(現在のみずほ銀行)入社1986年ハーバード・ロー・スクール法学修士課程卒1991年ゴールドマン・サックス入社、東京・ニューヨークに勤務1999年米ラバーメイド社、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(TSUTAYAの運営母体)等を経て有限会社M.R.O設立日本興業銀行、ゴールドマン・サックスにてM&Aに従事してきた同氏は、独立後も経営顧問を務める企業のM&Aアドバイスを行っている。また、NHKドラマと映画「ハゲタカ」の経済監修を担当。著書『会社の値段』『MBAバリュエーション』木村正明(きむらまさあき、Jリーグ・ファジアーノ岡山代表)1993年東京大学法学部卒業後、ゴールドマン・サックス入社2003年同社マネージングディレクター就任、採用責任者も務める2004年ファジアーノ岡山の専務理事を務めていた高校時代の友人の紹介で、ファジアーノとの交流開始2006年Jリーグ加盟を見越したクラブの法人化に合わせ、社長就任同氏は、社長就任時債務超過状態で年間予算わずか400万円だったクラブを翌2007年には年間予算9,000万円まで成長させた。さらにJFLへ昇格した2008年には年間予算23,000万円にまで増額し、収支の黒字化を達成。江原伸好(えはらのぶよし、ユニゾン・キャピタル代表取締役)1976年マサチューセッツ工科大学建築学科および土木工学学科卒業1978年シカゴ大学MBA修了後、モルガン・ギャランティ・トラスト(現在のJPモルガン)入社1980年ゴールドマン・サックスへ転じる1988年同社のパートナーに就任1998年ユニゾン・キャピタルを設立、代表取締役就任ユニゾン・キャピタルは現在までに累計企業価値ベースで合計6,000億円に上る投資を実行。同氏はこれまでの投資先の中でオリエント信販、メディアリーヴス、コスモス・イニシア等の社外取締役を務め、企業価値向上に注力。仲暁子(なかあきこ、ウォンテッドリー株式会社代表取締役CEO)2008年京都大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックス入社。日本株式の海外機関投資家営業部にてセールスに従事2010年FacebookJapanへ初期メンバーとして転じ、UIディレクションを担当2011年同社退社し、LIGHTUPNIPPON発起同年ウォンテッドリー株式会社設立今回紹介した中で最年少となる同氏。幼い頃から漫画家を志しており、大学時代には長編作品をモーニング編集部へ持ち込んだ経験あり。実はゴールドマン・サックス退職〜FacebookJapan入社の間には半年間漫画を描いていた。著書『ココロオドル仕事を見つける方法』以上、ゴールドマン・サックス出身の日本人起業家を一部紹介しました。マッキンゼー等ほどは露出が多いわけではないので、「この人知ってる!」ということは少なかったかもしれませんが、最後まで読んで頂きありがとうございます。現在unistyleではゴールドマン・サックスのエントリーシートを会員向けに公開しています。チャレンジしたい人もそうでない人も、今後の就職活動に役立てて頂ければ幸いです。詳細はこちら→ゴールドマン・サックスESphotobyBureauofLandManagementOregonandWashington 57,996 views
トヨタ王国と就活〜トヨタ神話に関するアレコレ〜 トヨタ王国と就活〜トヨタ神話に関するアレコレ〜 10/4にソフトバンクの孫正義氏とトヨタ自動車の豊田章男氏によって合併会社の設立が報道されました。残念ながら今のところ20卒の新卒採用の動向はまだわかりません。トヨタ自動車は時価総額1位の座に長きに渡って君臨している、日本を代表する企業です。そんなトヨタ自動車でありますが、本社は東京ではなく、愛知県豊田市と愛知県に本社を構えています。豊田自動織機やトヨタ車体など多数の子会社も同様に愛知県に属しています。筆者は高校時代までの18年間を愛知県で過ごし、大学生になるにあたって東京に引っ越してくることになった経緯を経ています。就活を始めるにあたり、東京育ちの学生との企業への価値観の違いをより濃く感じるようになりました。本記事では私の体験した愛知県の不思議なトヨタ神話を少し掘り下げてみようと思います(ぜひトヨタグループを志望している方はご一読ください)。【本記事の構成】▶Uターン就職とトヨタ系列①▶トヨタであらずんば人にあらずの真意▶Uターン就職とトヨタ系列②▶︎東京に来て見えたもの▶最後にUターン就職とトヨタ系列①多くの地方から上京した学生は就活を進めていく中で、地元企業を受けることを考えたことがあると思います。(反対に就職にあたり地元を離れることをJターンといいます)地元企業を受ける理由として、「住み慣れた環境で働きたい」「実家から通えば経済的に楽」などが考えられます。マイナビによると、2019年卒の卒業した高校と同じ県で働きたい人の一致率は50.8%と大凡2人に1人がUターン就職を考えているとも言えます(参考:2019年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査)。実際にUターンをした人の割合のトップ5は以下の県です。(※Uターン就職だけに限ったデータではないのでご注意ください)【Uターンが多い県】①沖縄(70.9%)②富山(55.3%)③静岡(54.7%)④宮崎(52.5%)⑤愛知(51.7%)参考:Uターンで戻ってくる人が多い県沖縄県が地域柄なのかかなり高い数値を示している反面、2〜5位は大きな差はありません。2〜4位の県にもその県特有のUターン事情があるかと思いますが、愛知県のUターンにはトヨタ自動車が大きく関係していると考えています。トヨタ王国の内情トヨタについて語るには”トヨタグループ”は避けては通れない内容の一つです。トヨタ自動車の巨大な組織形態や系列企業などを総じて『トヨタ王国』と表することがあります。【豊田グループ概要】・(株)豊田自動織機:紡績機会・自動車物流事業など・愛知製鋼(株):鋼材・電磁品の製造など・ジェイテクト(株):工作機械・自動車用部品の製造・販売など・トヨタ車体(株):乗用車・商用車・特殊車のボディーの製造・豊田通商(株):各種物品の国内外輸出入など・アイシン精機(株):自動車部品・住宅整備機器・エネルギー機器・福祉機器の製造販売・(株)デンソー:各種自動車用品・電装用品・空調設備・電気機械器具の製造販売など・トヨタ紡織(株):自動車用内装製品・紡績製品などの製造販売など・東和不動産(株):不動産の所有・経営・売買・賃借・(株)豊田中央研究所:総合技術の開発など・トヨタ自動車東日本(株):乗用車・商用車・福祉車・自動車部品・その他製造・豊田合成(株):ゴム・プラスチック・ウレタン製品・半導体・その他製造販売・日野自動車(株):トラック・バス・小型商用車・各種エンジン・その他製造販売・ダイハツ工業(株):乗用車・商用車・特殊者及び部品の製造販売・トヨタホーム(株):住宅の技術開発・生産・販売・建設・アフターサービス・トヨタ自動車九州(株):自動車及びその部品の製造販売参考:トヨタグループ企業情報トヨタ自動車を中核とするトヨタグループは上記だけに収まらず、各種工場・教育機関・金融・スポーツ事業などにも多く関連会社を構えているのが特徴です。また、これら多くの系列会社が誰もが一度は名前を聞いた事ある程有名であることに加えて、多くの企業が本社を愛知県に構えています。これだけ名だたる企業があるならば住み慣れた地を離れて働く必要がないと言われることにも納得できてしまいます。トヨタであらずんば人にあらずの真意これだけ多くの系列企業が愛知県一箇所に集中していると、そこで働く人も集中します。豊田市のブラジル人労働者の話はネットやニュースなどでも触れたことがあると思いますが、私自身小中高を通じて「お父さんは何してるの?」と聞くと大体1/3位は「一応トヨタ(もしくはトヨタ系列)の社員だよ」と誇らしげに答えていました。これだけトヨタに関わることが多いと様々な噂を耳にします。国民の祝日はトヨタの祝日ではあらず。トヨタカレンダーを知ってますか?私立大学などでは学校のカラーに合わせた休日などがあるかと思います(例えば慶應義塾大学では、福沢先生の誕生日は休日になります)。あくまで学校がお休みになる程度で、世間は通常運行です。トヨタ系列を志望する学生なら押さえておくべき用語の一つに”トヨタカレンダー”というものがあります。特徴として、世間は祝日であっても工場の休止などの点からトヨタでは休日にはならない点があります。なんとこれはトヨタ系列企業だけのカレンダーではなく、豊田市周辺のお店・公共交通機関・学校までがこのカレンダーに従っています。(余談になりますが、トヨタ本社の住所は愛知県豊田市トヨタ町1番地とトヨタ一色です)住宅から買い物・学校・葬儀までトヨタにお任せ企業を選ぶ上で福利厚生は重要なポイントの一つであると思われます。その観点から見るとトヨタは福利厚生が特に充実していることで有名です。住宅を建てようと思ったらトヨタホーム、普段の買い物はトヨタの生協(通称:メグリア)、ご家族の葬儀まで全部一貫してトヨタ系列で済ませてしまうことができてしまいます。まさに揺り籠から墓場までと言わんばかりに様々な面で充実しています。このような待遇からなのか、愛知では「結婚するならトヨタの人と」ともてはやされていたりもします。名古屋大学→トヨタのサクセスロード愛知県出身の友人がいる方は経験があるとは思いますが、「どこの企業を受けるつもり?」と聞くと十中八九「◯◯と△△と一応トヨタ系列も受けるつもり。」と返答されることでしょう。彼ら彼女らは決してメーカーの中でもトヨタ系列で強く働きたいからという想いで言っているのではなく、「周りがそうだから自分もそうする」と考えていることがほとんどだと思われます。キャリアプランを描くことの重要性はUnistyleの記事でも多く触れていますが、愛知県にはまさに人生のサクセスロードと言わんばかりのキャリアパスが存在します。それが、「名古屋大学→トヨタ」の黄金ルートです。もちろん名大生になればトヨタ自動車に100%入れるわけではありません。どの大学が優れているなどの優劣を決めるつもりはありませんが、「頂点:東大・京大次点:名大」と言われるほど愛知県では絶対的な知名度を誇っています。(よくある話で「めいだい」は明治なのか名古屋なのか、上京してきて思ったより名古屋の知名度が低いことに面食らう学生が多いみたいです)地元で一番の大学に入って、トヨタで働けば一生安定した生活が送れる。両親も知り合いもそうだからとりあえず自分も目指してみるというタイプが多いように感じられます(筆者もその1人でした)。Uターン就職とトヨタ系列②では、実際にトヨタ系列企業には名古屋大学を中心とした愛知県の大学が多数を占めているのでしょうか。【トヨタ自動車出身別ランキング(2017年度)】1位:名古屋大学(47名)2位:大阪大学(38名)3位:京都大学(37名)4位:早稲田大学(33名)5位:慶應義塾大学(32名)・・・・・・8位:名古屋工業大学(28名)参考:週刊ダイヤモンドトヨタの新卒採用大学ランキング、3位京大・2位大阪大、1位は?1位を締めるのはやはり名古屋大学が最多で47人でしたが、次に名古屋の大学がランクインしたのは8番目でした。大阪大学や京都大学の学生の内何人が愛知県出身者かは分かりませんでしたが、名古屋の大学だからトヨタにたくさん就職できるという訳ではないようです。【デンソー出身別ランキング(2017年度)】1位:名古屋大学(62名)2位:名古屋工業大学(21名)2位:大阪大学(21名)・・・・・・9位:南山大学(12名)参考:週刊ダイヤモンドトヨタ、JR東海…愛知が本社の15社、新卒採用大学ランキング!反面、トヨタ系列企業として人気の高いデンソーは名古屋の大学が大多数を占めています。同様にアイシン精機などの系列会社は名古屋の大学出身者が大多数を占めていました。この結果を見る限り、先ほど述べた”家族が友人がトヨタ系列だから自分もトヨタ系列に入るんだ”という考えが影響しているのは否めないのではないでしょうか。東京に上京して感じたこと18年間もトヨタグループに囲まれて生活をしていた分、大学進学を契機に上京した時のカルチャーショック(?)なるものはとても大きかったです。しかし、カルチャーショックとして受ける影響はマイナスよりもプラスの方が大きかったと思っています。世界はトヨタで完結していない!大手町や丸の内、今までテレビでしか見てこなかった世界がいざ目の前に広がると、「世間にはこんな企業もあるんだ」と感動したのを覚えています。業界研究というと少し硬いイメージを抱きがちです。実際、自分の周りでは「業界研究をやらなきゃな」と何やら使命感のようなものに突き動かされている人が多いように思われます。その反面、トヨタグループ以外全く知らなかった筆者は「こんな業界もあるんだ!」と自分の興味・関心に基づいて動けているように思われます。そのため、就活のスタートを楽しく切ることができたのは大きかったです。世界は東京で完結していない!一方、関東圏の学生は就職活動の軸として「絶対に東京にある企業!」という方が多いのではないでしょうか。一般的に、東京に本社を持つ大手企業が多いですが、地方に本社を持つ有名企業も多数存在しています。【地方に本社を持つ企業の一例】▶︎任天堂:京都府▶︎ヤマダ電機:群馬県▶︎ベネッセコーポレーション:岡山県▶︎ニトリ:北海道「どこで働くのか(勤務地)」と「本社がどこにあるのか」は全く違う話ですが、それでも関東出身の学生は関東圏の企業を中心に見ており、地方の企業にはあまり興味を持っていないように感じられます。扱う仕事の大きさや給与などの面では関東の方が優れている場合もあるかと思いますが、地方に全くもって目を向けていないのは少しもったいないと思います。常にトヨタと比較ができた早い段階から就職活動の軸を作ることの大切さはUnistyleでも触れて来ましたが、自分自身長い間トヨタに囲まれて生活していた分、早い段階からトヨタを中心とした”比較対象の軸”があったと思っています。働き方をはじめ、給与、福利厚生の部分なども就活を始めたばっかりではイマイチ何がいいかという軸を作るのが難しいでしょう。「この企業の働き方は〜」「この部分はトヨタよりも待遇がいいな」など比較の対象がハッキリしていたので、早い段階から企業選びの基準を確立することができたと感じています。参考:「企業選びの軸」完全攻略!内定者例文を用いた企業選びの軸の書き方最後に恥ずかしいことに筆者は上京して就活を始めるまで、「世界はトヨタで完結している」と考えており、トヨタとその系列以外の企業は全くといってもいいほど知りませんでした。それでも、帰省して友人たちと就活の進捗の話をしていると「そんな企業があるの?」とトヨタ以外は極端に知らない人やまるで受験の様にトヨタ系列しか受けていない人がざらにいます。東京で就活している学生との意識のギャップに驚かされます。このような極端な話はさておき、トヨタは何も地元だけでなく日本ひいては世界からも評されている企業でその影響は計り知れません。それでも、このトヨタの例の様に様々な企業に対し偏った考えを持っている学生がまだまだいるかと思われます。就活が本格化する前である今だからこそ、もう一度知っている企業に対して新たな気持ちで向き合ってみたらいかがでしょうか。続編はこちらから:参考:トヨタ自動車の志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし:トヨタ自動車のES対策|求める人材像に合ったエントリーシート回答の作り方 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最近気になるニュースについて回答を求められたら?就活生必携アプリ「NewsPicks」とは 最近気になるニュースについて回答を求められたら?就活生必携アプリ「NewsPicks」とは 経済や社会のことなんて全然わからないという学生も、就職活動がスタートすると日経新聞ぐらいは読むべきなどと言われるようになって久しいと感じます。そうは言っても移動中など隙間時間に新聞を広げて情報収集、というのもなかなかやりづらいものと思いますし、最近はほとんどの人がスマートフォンからニュースアプリを起動し、各種ニュースを読むようになっていると言えます。Twitterや日経新聞、スマートニュースといった一般的なニュースアプリなどと比べた際に、特におすすめなのが経済情報に特化した「NewsPicks」です。ほとんどの記事は無料で閲覧可能となっており、ビジネスパーソンだけではなく、就活生にとってもNewsPicksが必携になる時代はすぐそこまで来ているかもしれないと感じています。▼アプリ「NewsPicks」の無料ダウンロードはこちらから・iPhoneの方はこちら:・Androidの方はこちら:(※本コラムはNewsPicksのPR記事です)​無料で使える経済情報に特化したニュースアプリ「NewsPicks」とはNewsPicksを一言で表すと「ニュースアプリにSNS機能が備わったもの」となります。金融、経済、IT、スポーツビジネス、最近では大人の恋愛など幅広いジャンルのニュース記事やコラムを著名人のコメント付きで見ることができます。興味のある著名人などをフォローすることで、彼らが気になったニュースをシェア(Pick)したものが自分のフィードに流れてきます。また、シェアする際には著名人がニュースに対する自身の見解をコメントしている場合が多く、「ニュース+それに対する意見」がセットで見られるのが他のメデイアにはないNewsPicks最大の特徴となっています。Twitterよりも濃い情報を、日経新聞よりもわかりやすく手軽に得られると言えます。ほとんどのニュースおよび付随するコメントは無料で閲覧が可能であり、無料会員登録のみでも十分に有用なサービスとなっています。また、詳細は後述しますが有料会員限定のコンテンツや機能も非常に充実しているため、まずは無料で利用してみて、気に入ったという方は有料課金を検討してもよいでしょう。Twitterアカウント、Facebookアカウント、メールアドレスのどれでも登録が可能となっており、登録後は自分でニュースを投稿したりコメントをつけたりすることができます。​▼アプリ「NewsPicks」の無料ダウンロードはこちらから・iPhoneの方はこちら:・Androidの方はこちら:NewsPicksを利用している著名人起業家、現役コンサルタント、総合商社社員、金融リサーチャーなど様々な属性の人々がNewsPicksを利用しています。一部有名どころの人々を下記いたしますので、フォローの参考にしてください。・堀江貴文説明不要、ライブドア元代表取締役CEOの堀江氏。基本的には1センテンスの簡単なコメントが多い印象です。・堀義人グロービス経営大学院大学学長、グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナーである堀氏は政治、経済、MBA、起業など幅広いニュースにコメントしています。最近は恋愛関係の柔らかめな話題のコラムにもしっかりコメントを残すなど、面白い一面もあります。・松本大マネックスグループ代表取締役CEOであり、テレビ東京の人気アナウンサー大江麻理子氏との結婚が話題になりました。主に、自身の専門分野である経済、金融分野のニュースにコメントしています。・占部伸一郎日系コンサルティングファーム「コーポレイトディレクション」のパートナーを務めており、様々なジャンルのニュースに自身のコンサルティング経験を生かした丁寧なコメントをつけています。・西村創一朗リクルートキャリア勤務、NPO法人ファザーリングジャパン理事。ニ児の父。趣味はポケモンと妖怪ウォッチと、トッキュウジャーと仮面ライダー、初音ミク、小池美由とのこと。こちらも幅広い業界の記事にコメントしており、特にキャリアやIT関連の分野に精通していると感じます。・福田滉平こちらは現役の慶應義塾大学生となっています。高校時代からPickを始め、現在はNewsPicks編集部の一員となっています。彼同様に、積極的にPickやコメントを行う学生も多くいます。就活生はNewsPicksをこう使ってみよう日経新聞などの事実を伝えるだけのニュースメディアでは、そのニュースをどう「解釈」すればいいのかわからないという人は多いと思っています。NewsPicksであれば識者のコメントなどを元に、そのニュースの「解釈」を学べると言えます。例えば最近話題のギリシャ危機の記事についてであれば、下記のようなコメントが付くといった具合です。​(参考:「ギリシャ問題が行き着くところとは」)​(参考:「焦点:ギリシャと中国、想定外の情勢悪化でアベノミクス視界不良」)​ニュースで事実だけを説明されてもピンとこない人にとって、わかりやすい補足と言えるでしょう。また、ニュースの内容についての意見や補足以外にも、記事自体の要点を整理してコメントしてくれるユーザーもいるため、ニュースを一段深く理解するための手助けになります。慣れてきたら自分の興味関心のある分野の記事にコメントを書いてみるのもよいと思います。先ほど紹介した福田滉平さんなど、自ら積極的に意見を発信している学生も多くいます。他のユーザーからよいコメントだと評価されれば「LIKE」がもらえるのも、アウトプットのモチベーションになるように感じます。また、総合商社をはじめとした企業の面接でよく聞かれる「最近関心のあるニュースは?」といった質問に対しても、NewsPicks上での識者の意見を踏まえて自分なりの考え方を構築すると一段深い内容が答えられるかもしれません。時に学生の独りよがりな解釈は、ビジネスの第一線にいる人から見た場合に、浅かったり的外れであったりといったこともままあると感じています。他にも、下記のように面接官とNewsPicksの話題で盛り上がったという話もあるようです。余頃:第一志望の企業の面接官が、インターネットメディアに詳しい方で。その方もNewsPicksを利用されていることは元々知っていたんだけど、「何かメディアで意見を発信することはある?」と聞かれたときに「NewsPicksです」と即答(笑)その場でスマホを取り出して、自分の過去のコメントとかを見てもらえました!これはたまたま運が良かった話かもしれないけど、就活に限らず、社会で活躍している方と接点を持てるという意味でNewsPicksはすごく役に立つんじゃないかな。(「取材企画第三弾!就活に役立つNewsPicks!」より抜粋)就活関連記事など、有料コンテンツや機能も充実ちなみに、NewsPicksでは就活特集記事も複数掲載しており、ほとんどが有料ながらかなり読み応えのある内容となっています。人気業界の分析や、著名人が「今、自分が就活生ならどんなキャリアを歩むのか」といった記事はキャリア選択の参考になるものと思います。簡単にタイトルのみ下記いたしますので、興味のある方は是非読んでみてください。【Vol.5】「商社一人勝ち」。とばっちりを食う、外資金融・コンサル【Vol.8】DeNA創業者・南場智子氏「いま私が22歳だったら、絶対マッキンゼーには行かない」【Vol.13】自動車業界が抱える「4つのリスク」と有望企業【Vol.14】総合商社が「新卒至上主義」なのは当然か?【Vol.15】圧倒的人気のメガバンク、商社。繁栄は10年後も続くか【Vol.17】電通・博報堂は10年後も強い。マーケターは超有望職業に【Vol.26】「学歴、コネ偏重採用」に待ったをかける「人間アナリティクス」採用術【vol.27】今からでも間に合う、「就活後ろ倒し時代」の内定獲得術また、企業の面接直前にその企業が関連するニュースをすべて検索して、意見も含めてチェックしておくという学生もいるとのことです。過去記事やユーザーの検索機能も有料会員限定となっているので、使ってみたいという方は有料登録も検討してもよいと思います。なお、NewsPicksの有料会員月額はiPhone/Androidともに1,500円(税込)となっています。日経電子版の4,200円(税込)よりは手が出やすく、飲み会0.5回分くらいだと考えれば十分価値のあるものと思います。もちろん、無料での使用でも大いに役立ちます。NewsPicksを使う上での留意点ここまで紹介してきたようにNewsPicksは非常に有用なメディアである一方で、いわゆる「デキる意識高めのビジネスパーソン」が積極的に意見を発信している傾向があると感じます。そのため、自由市場主義的な論調の意見を目にする機会の方が比較的多くなるかもしれません。示唆に富む意見がたくさんある一方で、NewsPicksが世間の縮図だと思わないよう注意はするべきでしょう。NewsPicksに限らず、どのメディアや個別の記事、意見であってもそれぞれの「色」があるので、そのいい面悪い面を踏まえて自分なりの考えを持つことが「メディアリテラシーがある」ということだと思っています。もちろんNewsPicksの中だけで見ても、ある一つのニュースに対して複数の異なる意見が交わされることも非常に多いため、物事を多面的に考える上で参考になる有用なメディアであることは間違いないと言えます。最後に基本的に無料で使えて、業界研究やニュースの見方まで学べるNewsPicksは今後の経済メディアの主流になるポテンシャルがあると感じます。就活に限らず、社会に出てからも役立ちますし楽しめること請け合いのため、今のうちから登録して使い倒して欲しいと思います。▼NewsPicksの無料ダウンロードはこちらから・iPhoneの方はこちら:・Androidの方はこちら:photobyTayloright 30,779 views

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