【りそなHDインターン】ES選考攻略|合格者ES付
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最終更新日:2024年06月06日
りそなホールディングスは、メガバンクでもなく、地方銀行でもない、中間に位置する銀行です。
メガバンクが海外事業などに力を入れる一方、同社は店舗強化といったリテールに重点を置いており、今後も国内リテール市場を伸ばしていくでしょう。
またコストカットが課題の銀行業界において、同社のシステムはシンプルで低コストな特徴を持つため、今後さらに需要が増すと考えられます。
今回は、19卒で用いられたインターンシップESを元にりそなホールディングスのインターンのESで書くべき内容についてご紹介しています。
りそなホールディングス インターンシップES設問
◆学生時代頑張ったことについてご記入ください (300字)
◆金融業界のイメージをご記入ください(300字)
設問1
設問の意図
いわゆる志望動機が問われています。
インターンは企業が学生に自社や業界について知ってもらいたいという目的から開催されるものです。
そのためりそなホールディングスへの志望度や企業理解はさほど問われていない一方、銀行業界に興味を持った理由やきっかけ・インターンに参加する目的を問われています。
意図を踏まえた回答方針
上記の意図を踏まえると
A:銀行業界に興味を持ったきっかけ
B:りそなホールディングスのインターン参加の目的
の2点について回答するとよいでしょう。
Aの興味を持ったきっかけについては
①成し遂げたいこと
②きっかけとなる経験
③企業選びのポイント
というフレームワークにそってまとめ、「だから銀行業界なんです」というように結論付けられると伝わりやすいと思います。
→多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について、企業が志望動機を聞く意図を踏まえながら解説しています。
Bのインターン参加の目的では、
①なぜりそなホールディングスなのか
②インターンで何を学びたいのか
といった軸で整理するとよいと思います。
もちろんインターン選考のため深い業界研究・企業研究は必要ないですが、銀行の業務内容や同社の社風・強みなどは最低限おさえておくべきでしょう。
すでに記述したように、りそなホールディングスは個人や中小企業のお客様相手にリテール業務を行っています。
店舗強化などを中心に地域に密着した事業展開が特徴となっています。
合格者の回答
私は将来、日本企業の海外進出に携わる仕事がしたいと考えています。
御社は、通常銀行が持つ融資の手段を通して企業の進出の質や実現可能性の向上に大きく関わっているだけでなく、信託業務を活かし広く企業の課題解決に携わっています。
他の銀行に比べて幅広い業務に携われるうえより将来の目標を達成しやすいと考え、強い関心を抱きました。
しかし銀行は業務の幅が広く、実際にはどのように課題解決やその他ビジネスを行っているのかがわかりません。
だから私は、このインターンシップを通して、りそな銀行のビジネス方法、社会への貢献の仕方、そして銀行で働く上で求められるプロフェッショナルについて学びたいです。
参考:りそな銀行インターンシップ内定者 ES
このESでは、Aの銀行業界に興味を持ったきっかけとBの同社インターン参加の目的についてしっかりと書かれています。具体的に当てはめると以下のようになります。
①成し遂げたいこと:日本企業の海外進出に携わる仕事がしたい
②きっかけとなる経験:なし
③企業選びのポイント:幅広い業務に携われる事
①なぜりそなホールディングスなのか:企業の進出の質や実現可能性の向上に大きく関わっている事、信託業務を活かし広く企業の課題解決に携わっている事
②インターンで何を学びたいのか:りそな銀行のビジネス方法、社会への貢献の仕方、銀行で働く上で求められるプロフェッショナル
このようにこのESは上記のフレームワークを満たしているため、論理的かつ人事にも思いが伝わる志望動機となっています。
銀行業界に興味を持つきっかけとなる経験については書かれていませんが、字数が限られているためあえて触れなくても大丈夫だと思われます。
設問2
設問の意図
いわゆる学チカについて問われています。企業が学チカを通じて見ているものは2つあります。
①物事に対する価値観と捉え方
起業したという一部の例外学生を除き、多くの学生はサークル、バイト、部活動といったものを注力したこととして提示します。つまり経験自体に大きな差はありません。そのため、なぜ取り組んだのかといったことや根幹となっている価値観を企業の求める像と擦り合わせる必要があります。
②目標達成までのプロセスの妥当性
会社という組織は一人ひとりが会社の目標を達成する為に目標を与えられ成果を出さなくてはなりません。成果を出すためにはプロセスが究竟且つ応用の利かせることができるものでなければその人が持続的に成果を上げ続けられるかに疑問符が付きます。
そのため、どういうプロセスで成果を出したのか、またそれは入社後に持続するものなのかといった妥当性が必要になります。
また、選考官は大量のESを見ています。
あなたに対して何ら前提知識のない人間が、一目見てすぐに理解できるかという点に常に注意を払わなくてはいけません。
字数に関わらず、冗長に述べるのではなく論理的で端的にそして相手の意図を汲みとって回答しましょう。
意図を踏まえた回答方針
学チカを書く上では、企業がどんな人材を求めているのか把握する事が前提です。りそなホールディングスは求める人材として以下のように述べています。
地域に根ざし、お客さまの声に耳を傾けてサービスを提案していく環境において活躍しているのは、お客さまと真摯に向き合い、お客さまから頂くさまざまなヒントに気づくことのできる高い感度を持った社員です。
そうした社員は、ヒントを得るだけでなく、それを提案に生かしたり、改革をリードすることができます。
参考:りそなグループ 人事部長インタビュー
この記事から読み取ると、同社は「自ら気づき、考え、行動できる人材」を求めている事がわかります。
主体性・実行力を中心にアピールできる学チカを書くと良いでしょう。
さらに、リテール業務は特に相手と向き合い関係性を築く事が大事になってくるので、個人で成し遂げた成果よりも団体をまとめた経験を書けると良いと思います。
unistyleでは学チカを以下の要点を元に陳述することを推奨しています。以下の流れで陳述することで論理的でわかりやすい学チカが完成すると思います。
①結論→②動機→③目標と困難→④取組みと結果→⑤人柄→⑥学び
合格者の回答
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設問3
設問の意図
この設問ではりそなホールディングスのイメージではなく、金融業界のイメージを問われています。
同社はメガバンクでもなく、地方銀行でもない、りそな独自の立ち位置を強調しています。また、従来の銀行の常識に囚われない商品やサービスの導入を意識し続けている事からも分かるように、一般的なイメージの金融業界と差別化したいという意図が伺えます。
意図を踏まえた回答方針
このように、りそなホールディングスは他の銀行とは違うという面をかなり押しているので、一般的なイメージとのギャップをわかってほしいという意図があるのだと思います。
そのため、ここでは、いわゆる”THE 金融業界”の世間的なイメージを正直に書く方が人事の求める回答になるでしょう。
良い面ばかりを礼賛して書き上げたくなる気持ちもわかりますが、ここは正直に銀行業に従事する上で大変な面にもスポットを当ててマイナスなイメージも書けると良いと思います。
→銀行業界の特徴の1つとして、成績が個人の力量の大きく左右されるという特徴があります。この記事では、銀行業界の悪い部分についても言及しています。
合格者の回答
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最後に
りそなホールディングスのインターンESの設問は、志望理由、学チカ、金融業界のイメージの3問です。
この中でも、金融業界のイメージという設問は、正直何を書いたらいいか戸惑う学生も多いと思います。
人事の求めている回答をするためにも、意図を汲み取り、フレームワークを参考にして論理的に書く必要があるでしょう。