東京ガスのインターン内容とES突破方法|合格者ES付
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最終更新日:2022年02月14日
東京ガスは、電力に次いで主要なエネルギー源であるガスを主力事業として扱っている企業です。世間では首都圏にガスを供給している企業というイメージが強いと思います。
近年では、ガスの供給だけでなく電力や不動産など様々な事業を展開しているのが特徴的です。
この記事では過去のインターンのESを参考に21卒のインターン対策について解説していきたいと思います。
東京ガスとは
東京ガスとは、日本最大級のガス会社で明治18年に創立し、130年にわたり首都圏を中心とした地域(群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県)へ都市ガスを供給している会社です。
東京ガスは、2016年4月に、「電力小売り自由化」、2017年4月には、「都市ガス小売り自由化」と同社を取り巻く環境が大きく変化したため新たな事業を展開する動きが見られています。
「快適な暮らしづくり」と「環境に優しい都市づくり」に貢献するという理念の下で幅広い事業を展開しています。
具体的には、賃貸マンション、ファシリティマネジメントなどを扱う東京ガス不動産、エネルギー自由化によるガスと電気をセットにした新たな事業戦略などがあります。
東京ガスサマーインターン内容
東京ガスのサマーインターンについて21卒の実施予定の内容を紹介します。
応募資格:大学生、大学院生、高専専攻科生で全日程に参加できる方
募集期間:6月1日〜7月1日を予定
開催期間:下記の日程のうち、いずれかの日程で参加(各3日間)
8月7日(水)〜9日(金)、8月19日(月)〜21日(水)、8月26日(月)〜28日(水)
開催場所:浜松町駅近郊
報酬:なし
備考:本インターンシップの参加者から長期インターンシップの希望者を募集
<プログラム(予定)>
1日目:事業紹介(東京ガスのミッションを考える)、 ワーク(企画立案の例を学ぶワーク、社員座談会)
2日目:業務体験ワーク(企画業務を体感するワーク)
3日目:業務体験ワーク(企画業務を体感するワーク)、発表
引用:東京ガスINTERNSHIP2019
東京ガスが掲げる求める人物像・素養
東京ガスが求める人物像
ガス・電力の自由化を迎えた今、東京ガスは「選ばれ続ける企業」になるため、環境の変化を捉え予測し、目標に対して柔軟に考え確実に成果を出していくことが求められています。
そのプロセスとしては職場の仲間、東京ガスグループや協力企業といった多くのパートナーとの協働が必要不可欠であり、さらにガス事業だけでなく、電力事業、海外事業など多様に広がるフィールドにおいて事業を牽引していく力も必要とされています。
よって以上をまとめると、東京ガスが求める人物像は以下のようになります。
・責任感や使命感を有し、主体的に考えて行動できる人材
・多様なフィールドで仲間と協働しながら成長していける人材
・多様なフィールドで中核となり、力強く事業を推進できる人材
引用:東京ガス新卒採用サイト
東京ガスの求める素養
近年、エネルギー業界は、電力、ガスの小売り自由化、再生可能エネルギーへの関心の高まりがあるため、競争が激化し各企業で差別化が必要になってきています。
東京ガスは日本のエネルギーを支える会社としてエネルギー業界の上流から下流まで幅広い事業を展開して具体的に、エネルギー事業の「生産」「供給」「営業」「技術開発」「IT」「バックオフィス」「海外展開」を行っています。
つまり企業が求める素養は、展開の激しくなるエネルギー業界の動向を把握する能力、既存エネルギーだけでなく新エネルギーも注視する思考力であると考えます。
電力小売り自由化、ガス小売り自由化による今後のエネルギー業界については、以下のページにまとめられているので参考にしてみてください。
東京ガス インターン選考フロー・採用数
選考フロー
20卒の例を基にサマーインターンの選考フローをご紹介します。
↓
エントリーシート提出(選考)
↓
面接(選考)
↓
インターン採用
参加人数
サマーインターンの参加人数は3つの日程のうち、各回50名程度です。
21卒のサマーインターンに関しては以下の公式ページを参考にしてください。
東京ガス インターンES対策
東京ガスのエントリーシート設問
20卒の例を基にサマーインターンのES設問をご紹介します。
◆設問2:大学・大学院での専攻や研究内容、もしくは大学時代に力を入れて取り組んだ科目について教えてください。(400文字以下)
◆設問3:あなた自身について自由にアピールしてください(インターンシップに参加する目的・趣味・特技・海外在住経験など、どのようなことでも結構です)。(400文字)
設問1:あなたがこれまでの人生の中で新しい事に挑戦したのは何ですか。また,そこで得られたものについて教えてください。(400文字)
回答方針
こちらの設問では、人生でどんなことにチャレンジ、経験してきたのか、またどんな成長を遂げてきたのかについて問われています。ESでは、学生時代に力を入れたことの設問が頻出ですが、本設問は学生時代に限定せず人生で挑戦したことが聞かれています。
その人がどのような困難や課題を乗り越えてきたのかを把握することで、その経験が、企業が求める根強く事業を推進する力や多様なフィールドにおける適応力、柔軟性に直結するかどうかを判断しています。
自分の回答が単に報告になってしまっていないか、また決断をしたならばそれに対する動機は書かれてあるかを確認しながら書き進めましょう。
何かに挑戦するという点で学生時代頑張ったことの書き方と通ずると思うので、次の記事も参考にしてみてください。
→「ガクチカ」といった就活用語が生み出されるほど就活において頻出して問われる「学生時代頑張ったこと」。本記事では、評価される学生時代頑張ったことの書き方がまとめられています。
合格者の回答
It企業の長期インターンに参加し、上位10%の成績を収めた経験です。内容は空港業務を最適化するプログラムの考案で、私は両替窓口の取引時に使用するプログラムを構築しました。具体的には為替を考慮し自動計算する機能と、計算過程や取引される紙幣の画像などがお客様側に表示される機能を実装しました。この機能を実装した時点で中間評価が行われたのですが、そこでは上位20%程度で一番上のクラスには入る事が出来ませんでした。そこで私は、従業員の方が行なう業務の流れを出社から退社まで細かく分析し直し、そこから改善すべき業務を見つける作業を徹底して行いました。これにより紙幣の管理や記帳など通常作業の単純化にもプログラムを拡張する事が出来る事に気付き、これ実装する事で一番上のクラスに入ることに成功しました。この経験から、アイデアベースと業務の流れに基づいた分析を駆使する事で、より良いサービスが生まれる事を学び取りました。
参考:東京ガスのインターンシップ合格者ES
この回答では、自分の成果を最初に提示し、それから結論にたどり着くまでのプロセスを数字や複数のエピソードを絡めて記述しています。
具体的な数字の変化や改善活動のエピソードを用いることによって、求める人物像にあるような、主体的に考え行動し課題解決に対して力強く進めることができる力をアピールしています。
また細かい分析から改善点を見つけるエピソードは、求められる素養にある業界把握能力につながると考えられ、「プログラムを拡張できた」という結果は、既存の状態を軸に新規事業開拓する力があることをアピールできています。
設問2:大学・大学院での専攻や研究内容、もしくは大学時代に力を入れて取り組んだ科目について詳しく教えてください。
回答方針
この設問は大学における学業について問われています。設問1では人生で頑張ったことについてですが本設問では大学時代に絞って聞かれています。
理系であれば研究室、文系であればゼミでの活動について記述する方が多いと思います。学業に励んでいる学生が多いかとは思いますが、そうでない学生が一定数いることも事実です。
企業側はこの設問を通して、学生の本業である学業にしっかりと取り組んできた人物であるか、加えて回答者の「主体性」や「積極性」を見ているといえるでしょう。
以下の記事でガクチカの良い例と悪い例を比較しているので参考にしていみて下さい。
→本記事では就職活動において最頻出といえる「ガクチカ」について、悪い例を参考にしながら良い例と比較し企業から評価される書き方を考えます。
合格者の回答
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設問3:あなた自身について自由にアピールしてください(インターンシップに参加する目的・趣味・特技・海外在住経験など、どのようなことでも結構です)。(400文字)
回答方針
こちらの設問では、「自身の経験からこういうことができます」という自己PRに関して問われています。
ここでは回答者によってそれぞれの経験談があると思いますが、全ての内容に共通して好ましくない書き方があるのでご紹介します。
まず一つ目は「マイナスからゼロパターン」についてです。これは自己PRが「出来なかったことが人並みに出来るようになった」というあまり魅力的でない経験談になってしまっていることです。
改善点は企業側の視点に立って企業でどんな人材が欲しいのかを考え、自分が経験から得た力をどういう点で業務に生かせるのかを具体的に書きましょう。
次に二つ目は「努力・苦労自慢」についてです。自己PRで努力・苦労した経験を書くだけになってしまうと、そのPRの判断材料が実績のみになってしまいます。
企業が知りたいのはどれだけ努力出来るかではなく、「企業の利益に貢献できるか」なので、改善点としては努力・苦労の経験から自分が組織でどのような役割を果たせるのかを書くようにしましょう。
これらの自己PRの改善法については、以下の記事も参考にしてみてください。
合格者の回答
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最後に
東京ガスのインターン参加者に対する事後アンケートでは、参加者のほとんどが自分の適性や強みを把握でき、社内の雰囲気、そして現場で仕事をするという感覚が身についたと回答しています。
東京ガスのサマーインターンES設問はオーソドックスで自身の経験を回答するものが多いので、選考準備として自身の経験に関して認識を深めておきましょう。
東京ガスの関連記事や他のエネルギー業界に興味がある方は以下の記事も参考にしてください。
◆unistyleに掲載している東京ガスのインターンES・選考レポートはこちら
◆東京ガスのES徹底解説!選考通過者のガクチカ分析
◆国際石油開発帝石の採用大学と業界内ランキング|エネルギー×グローバルの注目企業