富士通の面接過去問28選|就職活動での頻出質問と選考意図とは
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最終更新日:2022年02月16日
今回取り扱う富士通はICT事業をベースに様々なサービスを提供する総合ITベンダー企業です。
富士通と言えばPCやスマートフォンの製造などメーカーとしてのイメージが強いかもしれませんが、実際は売上高の20%程度に過ぎず、今夏には携帯電話事業を売却する方針を固めたのではという報道も各所でなされました。
そのため、70%弱を担っているBtoBビジネスのテクノロジーソリューションがコア事業であると言えるでしょう。テクノロジーソリューションとは、SIなどのサービス事業やシステムプラットフォーム事業を指しますが、中でもAIの実用化に向けた研究開発の知見や技術が体系化された人工知能「Zinrai」が近年発表され注目を浴びています。
このように現在改革の時期にあると言える富士通は、今後もより動向に注目が集まる企業であると言えるでしょう。
そんな富士通の選考フローはにES+webテスト→個人面接(2〜3回)となっています。募集職種は営業職やSE職など多岐に分かれており、理系の場合だと学校推薦のコースなどもあるようですが、基本的には上記のフローのようです。
それでは富士通の面接で問われた質問例を見て参りましょう。
参考:富士通の企業研究
→富士通の本選考ES・レポート、インターンES・レポートを掲載しています。
志望動機に関する質問
- 他に内定を貰っている企業はありますか。
- なぜ富士通なのですか。
- 入社後何をやりたいですか。
- 営業とSEどちらに興味がありますか。両者の違いは理解していますか。
- 就活を始めたのはいつですか。
- 就活で苦労したことは何ですか。
- そもそもICTとは何ですか。
- 就活における軸は何ですか。
- 配属リスクはどう捉えていますか。
- やりたくない仕事は何ですか。
- 富士通とNEC(日本電気)の違いは何ですか。
基本的には「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」に沿ったオードソックスな質問が並んでいます。特に①成し遂げたいこと⑤取り組みたい仕事に該当する質問が尋ねられるようです。
富士通では応募方式がまだやりたい仕事が明確に決まっていない人向けのOPENコースとやりたい仕事が明確に決まっている人向けのWISHコースに分かれています。
どちらのコースでも職種ごとの違いを把握しているか、その職種についたら何を成し遂げたいかが重視されます。特にWISHコースではなぜその職種でなければならないのか厳しく深掘りされるそうです。
これらの質問には正しい職種理解が出来ているか、志望度はどれぐらいか確認することで入社後のミスマッチを避けたいという意図が窺えます。
このような質問にも動じず答えるためにもまずは仕事に対する理解を深めることが求められます。
例えば、一口に営業と言っても、「新規か既存か」「法人向けか個人向けか」などによって大きく働き方が異なります。富士通で働くとはどういうことなのか、自分はそこで何をやりたいのか明確に述べるためにも企業分析や自己分析を入念に行いキャリアプランを明確にすることが必要です。
またICTとは何か突っ込まれることもあるようなので業界分析や最新技術、ソリューションの情報収集を徹底しておくと良いでしょう。
参考:エントリーシート(ES)や面接で選考官に仕事理解を示すには、興味のある部門と職種内容を語る
→興味のある部門と職種内容から仕事理解を示す方法について簡単に説明します。
学生時代の経験に関する質問
- 学生時代頑張ったことを3つ述べてください。
- 留学で学んだことを今後どう繋げていきたいですか。
- 初めて自分ひとりで決断したエピソードは何ですか。
- 困難を乗り越えた経験はありますか。
こちらも全体的にベーシックな質問が多く、「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」に沿った質問が多いようです。
しかし、ただ頑張ったエピソードを話すのでなく、そこで得た学びや強みが一過性の経験ではなく今後も活かしていけるようなものなのか、入社してから企業に貢献出来る素質を持った人間であるかどうか面接官にアピールしていく必要があります。
例えば上記の留学に関するエピソードでもただ「留学先で成果を出した」ではなく、「〜するためには〜する必要があると考え行動した結果〜な成果を出し〜を学びました」というように思考→行動→結果に至るまでの過程を明確に述べる必要があり、それこそが面接官が知りたがっている内容です。
内定を獲得できるエピソードを話せるように日頃から主体性を持って物事に取組み、「何故?」の思考を絶やさないようにしましょう。
参考:【面接が上手い人の特徴】問われているのは瞬発力ではなく思考力?
→面接という試験の本質について説明します。
あなた自身に関する質問
- あなたは影響を受けやすいタイプですか。
- あなたが一番輝いている瞬間はどんな時ですか。
こちらもイレギュラーな質問は少なくここでは面接官に一緒に仕事をしたいと思わせられるかが重要です。そのためにも自分の人柄に好印象を与えるよう受け答えすることが求められます。
しかし、ここで自分を良く見せようと取り繕って嘘を重ねることは厳禁です。面接官は長年多くの就活生を見極め眼を養っているため偽りの自分などすぐに筒抜けになってしまいます。
内定獲得への一番の近道は素の自分の魅力を相手に知ってもらうことです。実際に多くの内定者はありのままの自分を出すことを心掛けたと述べています。
そのためにも自己分析を欠かさず自分の価値観や強みをしっかり伝えられるようにしましょう。
その他の質問
- 自分の上司が仕事が出来ない人だったらどうしますか。
こちらは入社後の取組みについて答えると考えると志望動機の質問に分類できるかもしれません。
いずれにせよ、上司から言われたことをただただこなすのではなく、先述した"主体性"をキーワードに自ら動いていける人材かどうか見極めようという意図が感じられます。
上役が機能しないことは事業部や企業全体にとって致命的な欠陥となることもありますので、それをどう変えていこうと考えたのか、仕事に対するモチベーションの高さを伝えられるといいでしょう。
最後に
上記の質問を見ても分かるように質問は基本的なものがほどんどのようです。また、面接終了時には人事の方からアドバイスを頂けることもあるそうです。
面接官と「会話」をすることでいかに適切なコミュニケーションが取れるかどうかが重要だと多くの内定者は語っていました。
みなさんも富士通を受ける際は自身の「人間力」を武器に挑むと内定を獲得出来るのではないでしょうか。本記事がみなさんの役に立てば幸いです。