野村不動産の志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし

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最終更新日:2023年09月25日

企業研究

野村不動産の本選考ES一覧はこちら

不動産業界を大きく分けると、総合デベロッパー、賃貸管理業、売買仲介業、不動産コンサルティング業の4種類にわけられます。

野村不動産はその中でも総合デベロッパーに大別されます。不動産業界においては「メーカー」にあたる存在です。扱うものとしてはマンションや戸建て住宅を建て、新築マンションや新築一戸建てなどを商品として販売します。

また、大型ショッピングモールなども手がけています。新卒採用の場においても就活生に非常に人気のある企業です。

今回はそんな野村不動産の志望動機について事業内容を参考にしながら考えていきたいと思います。

本選考とインターンの締め切り情報

野村不動産のビジネスモデル

不動産デベロッパーは、不動産建築の開発、企画、販売まで一手に引き受けています。

しかし、デベロッパー1社だけですべての事業を行うわけではありません。建設会社に発注し工事を委託し、不動産の販売は販売会社に委託します。大手不動産の子会社も多く野村不動産もそういった子会社を持っています。

また、近年では不動産自陣を証券化し、投資ファンドに売却する手法がみられ、金融機関とも密に結びついています。野村不動産は、オフィスや商業施設以外にも住宅販売でブランド展開をしています。収益は購入者から支払われる代金を銀行への元本の返済に当て手元に残ったお金が事業の利益になります。

野村不動産はオフィスや商業施設以外にも住宅販売でブランド展開をしています。「プラウド」と「オハナ」と言うものです。どちらもマンションの分譲や一戸建ての販売を行うブランドですが、「プラウド」は都市部を中心に高級住宅街を扱っており、「オハナ」は郊外を中心に「プラウド」で培ったノウハウを活用しそこに住む家族のことを第一に考え、土地の場所や値段などを魅力的な価格で提供しています。

野村不動産では、この「プラウド」をはじめとした住宅分野が全体収益の約6割を占めています。

都市計画決定のお知らせ

 

『川口栄町3丁目銀座地区第一種市街地再開発事業』
野村不動産株式会社は、清水建設株式会社と共に事業協力者として埼玉県川口市で計画推進中の「川口栄町3丁目銀座地区第一種街地再開発事業」について、2017年5月1日に都市計画決定の告示がなされましたことを、お知らせいたします。

 

本事業は、2013 年6月に市街地再開発準備組合が設立され、同年 8月に当社および清水建設株式会社が事業協力者となり当該再開発計画を進めてまいりました。

 

本地区は JR川口駅東口から東へ約 300mに位置した約 1.1ha の区域で、川口市における歴史ある中心商店街の銀座通り商店街に面し、商業業務機能が集積しております。

 

一方で、地区内には不整形な敷地、低未利用な土地、老朽建物が多く、耐震安全性に課題がある建物の更新が必要とされてきておりました。

 

今般、再開発事業を通して、川口の表玄関にふさわしい魅力ある商業業務機能の拡充、中心地区としてふさわしい土地の高度利用を目指し、商業業務施設、都市型住宅等の施設整備を図って参ります。

 

(中略)

 

【当社の再開発事業に対する取組について】
当社では、これまでにも市街地再開発事業、マンション建替事業など、行政、地権者の皆様とともに進める街づくり事業に積極的に参画しておりますが、今後は全国においても再開発事業に積極的に取り組んでまいります。

 

これらの事業は、老朽化した建物の震災対策の側面から、また「まちづくり」の観点からも、社会的に大変意義のある事業であり、今後ますますニーズが高まっていくものと考えております。

参考;野村不動産ニュースリリース「『川口栄町3丁目銀座地区第一種市街地再開発事業』都市計画決定のお知らせ」

この記事は、野村不動産が川口駅周辺に商業施設を建設することについて書かれています。

これはデベロッパーの代表的な業務内容です。街に商業施設を建設することで新たな雇用や経済的利潤を産み、新たな価値を創造しているといえるでしょう。そして川口市という街に今必要とされている商業施設や都市型住宅の建設を進めており、ニーズを分析して事業を行っていることが分かります。

また、この記事では清水建設との協力について触れていますが、実際には他にも地域住民や地権者との良好な関係を保ちつつ、実行に踏み切っていかなければなりません。商業的な面や環境的な面など様々な関係者と足並みをそろえて事業を行っていく必要があると言えるでしょう。

以上のことを踏まえ、野村不動産の志望動機を考えると、

・相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい
・新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたい
・価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい


といった志望動機が適当だと考えられるでしょう。

野村不動産のES通過者の志望動機解説

以下では、実際に野村不動産のエントリーシート選考を通過した人の志望動機について見ていきましょう。

野村不動産の志望動機に関する設問は「就職活動において大切にしていることを踏まえた」という要素を盛り込むことが指定されています。

私は「人々がいきいきと活躍できる土台を創りたい」この想いから貴社を志望します。 

 

私はゼミ長として、ゼミ生がやりがいを持って活動できるようにサポートしたいという想いから、3大学合同ゼミを実現させました。 

 

そこで私は多くの人々を巻き込み、様々な意見を調整し1つのモノを創り上げる難しさと共に、自分たちが創った土台の上で、みんなが生き生きと研究に取り組み、彼らが成長していく姿をみて、大きな喜びを感じました。 この経験から、私は人々の生活を支え、彼らの活動をより良くすることができる仕事がしたいと考えています。 

 

そして私は、日常生活において私たちの活動を支えているのは「街」であると感じました。 街には「衣食住職」など複数の面が存在し、活動する人それぞれに応じた街の姿があります。 

 

つまり、街をより良くすることは人々に様々な価値を享受させ、彼らの活動を豊かにすることに繋がると私は考えています。 変化を厭わず常に挑戦心を持って立ち向かってきた貴社だからこそ、人々や社会のことを第一に想い、その街にしかない唯一の価値を持つ街をつくることができると考えています。 

 

その中で、私は様々な人々の活動をサポートしていきたいです。

参考:【内定】エントリーシート(総合職)

このESでは、「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」の、①成し遂げたいこと、②きっかけとなる経験を意識して書けています。また、多くの人の間に入り合同ゼミを開くためには自分のゼミだけでなく他大学のゼミの人との関係構築をしっかりとすることが重要でしょう。

そしてその合同ゼミの成功体験や感じたことなど経験に関する記述が具体的である点が読み手に伝わりやすいものにまとめられています。

また、「街をより良くすることは人々に様々な価値を享受させ、彼らの活動を豊かにすることに繋がると私は考えています。」と新しい価値の創造にも言及しており、事業方針との整合性がなされています。

もう1つ、内定者のESを見てみましょう。

私は住宅や商業施設を通じて「街づくり」という一つの目標に向かう不動産業務を行っており、かつ一人一人の裁量が大きく挑戦的な点を魅力に感じ、貴社を志望している。

 

学生時代、上記の国際交流会の経験から、自らが働きかけることで組織が変わり、チームが目標に向かって一体となり高い成果をあげたことにやりがいを感じた。そこで、就職活動においても「周囲を巻き込んで1つの目標に向かい皆で協力し合い、成果を得られる」ことを大切にしている。

 

不動産業務は、建設業界や地主などの先頭に立って、周囲を巻き込みプロジェクトを進める必要がある。実際に私が貴社のインターンシップに参加した際、社員の方の仲介業者への営業や、地主の方に個別に連絡をし、信頼関係を築いて事業をおこそうと躍起になっている姿が非常に印象的で不動産業界で働きたいと感じた。

 

その中でも貴社は、同業他社に比べ保有資産が少ないため、社員一人一人の裁量権が大きく、自ら行動することで新たなビジネスを開拓している。私もそのような環境に身を置くことで、早期に自己成長し、周囲を巻き込んで成果をあげていくことが出来ると考えるため、貴社を強く志望する。

参考:【内定】エントリーシート

このESでは、前出の設問を基に書かれているので、他の設問の回答内容を参照した上で見ていただければと思います。
こちらの内定者は「周囲を巻き込んで1つの目標に向かい皆で協力し合い、成果を得られる」ことを就職活動で大切にしていることとし、それを導いた経験や、その内容自体が企業の求める人材に合致しています。

最後に「成長」について触れていますが、成長に関して語るには明確なビフォー・アフターを示し、アフターが会社に貢献できることを導く必要があります。

このことに関してunistyle内に関連記事がありますので、実際に書くうえで参考にしていただければと思います。

参考:こんな志望動機は嫌われる!評価されない志望動機の実例
→「成長したい」と並んで企業に評価をされない志望動機の実例を提示します。

参考:「成長したい」という志望動機が通用しない企業
→「成長したい」という志望動機はありがちな志望動機かと思います。しかし、通用しない企業も多く、学生側も定義や志望動機と結びつける事が重要です。

最後に

いかがでしょうか。今回は野村不動産の志望動機について考えてきました。

野村不動産は、不動産業界の中でも総合デベロッパーと呼ばれ就活生に人気が高く、倍率の高い企業です。そしてESの内容も相手のニーズの把握や、新しい価値創造についての話に行きがちです。

ですが、無理に奇をてらった内容にする必要はありません。自身の経験を具体化し会社に入ってからやりたいことを明確化する、自身の能力がどのように会社に貢献できるかをしっかりかければ良い志望動機となるはずです。

参考:野村不動産の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

 

photo by Martin Thomas

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