森ビルの志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし
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最終更新日:2024年06月13日
森ビルといえば東京都港区を中心に開発を進めているディベロッパーです。
なぜ森ビルが港区中心に開発を行っているかというと創業者が港区出身で、戦後日本の土地の価格が上昇することを見込み終戦直後に港区を中心に不動産投資を進めたからです。
このように都心を中心に開発を行いランドマークを建設している森ビルですが実際はどのような事業をやっているのでしょうか。見ていきましょう。
参考:森ビルのESと採用HPから考える森ビルの求める人材
→森ビルの求める人材を内定者ESと採用HPから考察します。
森ビルのビジネスモデル
森ビルのビジネスモデルはディベロッパーなので土地開発をおこない街周辺の価値を高めていく、そして賃料収入を得るというのが基本的なビジネスモデルです。
ただ、土地を開発するにしても自社の持っている土地を活用して開発を行う、新たに土地を取得するなど様々であるそうです。また、開発するにもディベロッパーは建設技術を持っているわけではなく建設は建設会社に依頼する、宣伝には広告代理店を利用するなど様々な価値観をもった人々とともに一つの仕事をやっていきます。
森ビルで例を考えてみると六本木ヒルズの開発を行うことで街全体の魅力を高め、「住みたい」や「訪れたい」「仕事をしたい」という需要を喚起します。そして実際に六本木ヒルズに入居や訪れてもらうことで賃料収入、商業施設からの収入を得て利益を得ています。
このように新たに街のプロデュースを行っている、新たに価値を創造していくのがディベロッパーといえます。
では実際どのような事業を行っているのでしょうか。森ビルのニュースリリースからみていきましょう。
第36回 緑の都市賞「内閣総理大臣賞」受賞
~社会情勢・環境課題をとらえ、民間企業の緑化への取り組みを常に先導~
森ビル株式会社はこの度、「第36回緑の都市賞(※)」(主催:公益財団法人都市緑化機構)において、最上位である「内閣総理大臣賞」を受賞いたしました。「環境・緑」をテーマとした生物多様性の保全と回復、エコロジカルネットワークの拠点づくりをはじめ、「安全・安心」の観点から施設内の緑地や空地を防災に役立てる取り組み等が評価されました。
【緑地を活用したコミュニティ活動】
施設内の緑地を使い、オフィスワーカーや近隣居住者を対象に、都心にいながらも自然と触れ合える取組みを実施。六本木ヒルズの屋上庭園では田植えや稲刈りの体験、また、アークヒルズでも親子向け体験学習プログラム「ヒルズ街育プロジェクト」の一環として、街における環境とみどりの大切さを学ぶ環境ツアーの開催など、多種多様な環境教育やコミュニティ活動の場としても活用しています。
(中略)
【エコロジカルネットワークの拠点づくりで地域に貢献】
六本木ヒルズやアークヒルズ、虎ノ門ヒルズをはじめとする当社各施設は、皇居や芝公園などの大規模な緑地を繋ぐエコロジカルネットワークの拠点となっています。このような大規模な緑地をつなぐ緑が増えることで、地域本来の豊かな生態系が都市に育まれ、東京は自然や環境面でも世界に誇れる街になります。
また、虎ノ門ヒルズは、東京都が定める「東西の環境軸」と、皇居、日比谷公園から愛宕山、芝公園へと連なる「南北の環境軸」との交差点に位置し、今後の開発により創出する緑地も含め、周辺エリアでのエコロジカルネットワークの充実にさらに寄与していきます。
当社は今後も、ハード・ソフトの両面から、民間緑地の先駆的な取り組みを積極的に展開し、安全で緑あふれる都市づくりを推進してまいります。
これは森ビルが環境問題への取り組みを行い内閣総理大臣賞を受賞したという記事です。
都心と言えばあまり自然に触れられないといった印象を持つ方もいるかもしれませんが、自然に触れられるような施設の整備、生物多様性の観点を盛り込んだ整備を行ったそうです。同社は六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズなど様々な施設で環境への取り組みを先導して行っており、これは社会が抱えている課題である環境問題に取り組み問題解決をはかっている事業だといえます。
以上のことを基に『「軸」に基づく業界比較』に基づいて森ビルの志望動機を考えると、
・相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい
・価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい
・新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたい
といったことが志望動機の軸として適していると思います。
では実際の内定者はどのようなことを志望動機としてあげているのでしょうか。見ていきましょう。
森ビルのES通過者の志望動機解説
こちらが実際の森ビルの内定者のESです。設問は「森ビルを志望する理由を教えてください。(全角400文字以内)」という内容でしたので、「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」を参考に大枠からまとめていくといいでしょう。
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最後に
今回は森ビルをの志望動機を事業内容から考えていきました。その結果、相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい、価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい、新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたいということが適していることがわかりました。
森ビルは東京だけでなく上海でも事業を行った事例があり海外志向の学生、新規事業を行いたいという学生にも向いている会社だと思います。
photo by Martin Thomas