トヨタ自動車のES対策|求める人材像に合ったエントリーシート回答の作り方

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最終更新日:2022年02月14日

世界に誇れる日本企業ランキングで堂々の一位を獲得したトヨタ自動車。日本のみならず世界からも圧倒的な知名度を獲得しており、年間1000万台を初めて突破した自動車メーカーです。

国内自動車メーカーでも抜群の人気を誇り、ダントツの事業規模となっています。

もちろん学生からの知名度も高く、就活人気はかなりのものです。

今回はそんなトヨタ自動車のESの設問や、働き方から考察する求める人材などを掲載しています。また、内定者のESもありますので、ぜひご覧ください。

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採用HPから働き方の引用(トヨタ自動車が求める人材)

今回の働き方のケースは資材調達の部門の方の言葉を採用HPから一部引用させてもらいました。

例えば、私たちが70円で仕入れたい部品があったとします。複数の仕入れ先さんに声をかけたところ、A社は100円、B社は90円、C社は80円という価格を提示してきた。では安いC社にお願いしよう。調達というと、誰もがこんなイメージを抱かれると思います。

私たちトヨタの進め方は違います。仕入れ先さんにとって80円が利益を出すぎりぎりのラインであるならば、私たちも一緒に知恵を出し合い、60円でつくれるように改善を重ねるのです。それを実現できれば私たちは目標の70円で調達できるし、仕入れ先さんも利益を得ることができる。これにより、Win-Winの関係を築けます。私が一番やりがいを感じるのは、このように「トヨタも嬉しい」、「仕入れ先さんも嬉しい」という関係を築けた瞬間。現在進めているプロジェクトでは、調達や生産技術をはじめトヨタの様々な社員が仕入れ先さんの工場に出向き、一体となって新しい生産ラインの構築に取り組んでいます。

トヨタにとって仕入れ先さんは大切なイコールパートナー。彼らなくしてトヨタの将来は語れません。技術立国日本を再構築するくらいの意気込みで、私はこの仕事に打ち込んでいます。

引用:トヨタ自動車採用HP 社員インタビュー
資材調達については、この方の言葉のように見積もりをとって、出来るだけ安い企業で済ませてしまおうというイメージでいる方が多いと思います。

一方で上記のケースのように、自社の技術者を含めて他部門の人も巻き込み、調達先の会社に赴き、技術的なサポートをすることもあるのが実際の働き方のようです。このようなことが可能なのも多数のトヨタ系列の部品メーカーを抱えているからこそとも言えます。
こういった仕事においては、下記のような能力が求められると考えられます。
①社内の技術者の方や、仕入れ先の会社の方など異なる立場や考え方を持った人と協力して成果をあげることのできる人材
②上記の協力者の人たちに方向性を示し、自ら提案・実行し、問題を解決することができる人材
③主体的に組織に対して働きかけて、チームとしての成果を上げることができる人材
他業界でも似たような能力が求められますが、実際にこうした実力が求められていると言えるでしょう。

トヨタ自動車の設問一覧

◆大学時代に最も力を入れて取り組んできたことについて教えてください。

◆大学時代にチームを巻き込んで成果を出したエピソードを教えてください。

◆トヨタの志望理由とやりたい仕事。

◆身近な人から、あなたはどのような人だと言われますか。またそのように言われる理由を具体的に教えてください。

一つ目の設問

大学時代に最も力を入れて取り組んできたことについて教えてください。
企業が求める能力を把握した上で、求める能力の資質があることを示すことが求められています。
トヨタ自動車においては、二つ目の設問で、「チームを巻き込んだ経験」について聞かれているので、ここではチームではなく個人として高い成果をあげた経験を伝えるのもありでしょう。

もちろんここでもチームを巻き込んだ経験や価値観の異なるメンバーをまとめた経験など、組織やチームの中での自分という切り口で語るのもありです。どちらがより自分を伝えられるか考えた上で書いてほしいと思います。
基本的な学生時代頑張ったことの書き方のポイントやフレームワークは、以下の動画で解説をしているので参考にしてみてください。
内定者の回答

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二つ目の設問

大学時代にチームを巻き込んで成果を出したエピソードを教えてください。
上記の求められる人材で伝えた通り、メーカーの仕事においては「価値観や立場の異なるチームと、目標を共有し、成果をあげることの出来る人材」が求められていると言えます。

トヨタ自動車がこのように敢えてチームを巻き込んだ経験を別の設問で聞いているのも、チームや組織の中であなたがどのように考えて行動できる人間なのかを見たいと考えているからでしょう。

みずほ銀行や三井住友銀行においても、同様にあえて「出来るだけ多くの人と関わった経験」と注釈をつけて聞いています。
チームや組織の中で、目標を共有し成果をあげた経験について素直に書けばよいでしょう。

内定者の回答 

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三つ目の設問

トヨタの志望理由とやりたい仕事
志望動機の中でも、「やりたい仕事」、具体的に興味のある職種まで聞かれているケースです。上記の通り、自動車会社では目に見える商品企画やマーケティングといった仕事だけではなく、資材調達や販売店支援など様々な業務内容があります。

しっかりと業界研究してきた志望度の高い学生であれば華やかな仕事だけでなく、トヨタを支える業務内容も見ているだろうと考えていると思われます。
志望動機については、「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」や以下の動画で説明しているフレームワークに基づいて、①将来の夢、仕事で成し遂げたいこと⇒②きっかけとなる経験⇒③企業選びのポイント⇒④他に受けている業界と他業界ではダメな理由⇒⑤具体的に取り組みたい仕事⇒⑥業界の中でもトヨタ自動車の理由の順で、大きな枠から整理することが求められています。
決して、「トヨタ自動車の車が好き⇒トヨタ自動車を志望している」といった短絡的な理由の動機ではなく、上記のように整理してから考えてみることをお勧めします。
(もちろんトヨタ自動車が好き⇒トヨタ自動車を志望しているといって内定する人もいるので完全に否定するものではありませんが。。。)

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四つ目の設問

身近な人から、あなたはどのような人だと言われますか。またそのように言われる理由を具体的に教えてください。
【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説」でも説明した通り、以下の三つの齟齬がないかを見極めようとしています。
①あなたの外見から感じるイメージ
②あなたの自己PRや話す内容
③周囲からの評価
見た目が明らかに熱血リーダーというタイプではない人が、「熱意と根性で周囲の人を巻き込みます」と言っても違和感があるでしょう。

自分自身のキャラクターに合った自己PRは非常に大事で、基本的には伝えたい自分や自己PRする内容について周囲からの評価と一致している必要があるでしょう。

エピソードや強みで嘘をついている場合、面接官が違和感を感じ、評価されないケースもありますので、無理に自分を作り上げるよりは自分なりの組織への貢献や自分なりの周囲の巻き込み方(自分の意見の提案の仕方)を考えて伝える方がよいでしょう。

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最後に


自動車メーカーのようなBtoC系のメーカーは華やかな目に見える仕事ばかりに目がいきがちですが、目には見えない働き方に目を向けることも非常に大事になります。

食品メーカーの事務系職種においても営業の重要性は高まります。素材メーカーにおいては商品開発と同様に、取引先とともに製品開発に関わる企画営業の存在感が高まります。
今回のトヨタ自動車のケースのように実際の働き方、メーカーといってもビジネスモデルによって重視される部署が変わるのでそのことを認識した上で、どんな自分を伝えるべきか考えてほしいと思います。
また、実際のトヨタ自動車内定者のESの評価ポイントについては下記をご参照ください。
参考:トヨタ自動車の内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項
→この記事では、トヨタ自動車内定者のESの回答を解説します。そのESが評価された理由やより評価されるためのアドバイスなどを記載しています。
参考:トヨタ自動車の志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし
→この記事では、トヨタ自動車のESを書くための志望動機対策の解説をしています。ぜひご覧になって下さい。

 photo by dave.see

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