「就職浪人はしない方が良い?」デメリット&対策3選を紹介
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最終更新日:2022年04月19日
「就職浪人ってよく聞くけど、実際どうなんだろう?」
就活がなかなかうまくいかず、就職浪人という選択肢を考え始めたという人もいるかと思います。
もちろん就職浪人自体が悪いというわけではありませんが、いくつかのデメリットがあるのも事実です。就職浪人について今一度しっかりと理解した上で、何が自分にとって一番良い選択か考えてみましょう。
本記事では、就職浪人のデメリットや就職浪人をするならその間にしておくべきことを紹介していきます。少しでも興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
就職浪人とは
就職浪人とは、大学卒業後に既卒として就活を継続することを指します。
文部科学省の「令和元年学校基本調査」によると、大学学部卒業者における「正規の職員等」「正規の職員等でない者」「一時的な仕事に就いた者」「就職準備中」の割合は、下記の図のようになっています。
就職浪人をするデメリット
続いて、就職浪人のデメリットを紹介していきます。
就職浪人するかどうかはしっかりとデメリットを把握した上で判断するようにしましょう。
就職浪人するデメリット(1):既卒扱いになる
基本的に就職浪人は既卒扱いになります。
既卒扱いになってしまうと、企業によってはそもそも応募すらできないというケースも少なくありません。そのような場合は新卒採用枠ではなく、中途採用で応募することになります。
しかし中途採用は新卒採用とは異なり、ポテンシャルではなくスキルを求められるため、社会人経験がある人に比べて不利になってしまう可能性が高いでしょう。
また、就職浪人の場合、大学のサポートを受けられなくなるというのもデメリットの一つです。
大学にあるキャリアセンターではES添削や模擬面接、OB・OGの紹介など、様々なサポートを受けることができます(※サポート内容は大学によります)。
しかし、大学を卒業してしまうと当然ながらキャリアセンターの利用もできなくなってしまうため、今まで利用していたという就活生は不便に感じるでしょう。
就職浪人するデメリット(2):不安や焦りを共有する人がいない
みんなと一緒に就活をしている時は周りの友達も同じ状況であり、「みんなも頑張っているから私も頑張る!」と前向きに取り組むことができると思います。
しかし、友達は既にみんな就職している中で自分はもう1年就活を継続するとなると、同じ不安や悩みを感じている人が身近にいなくなってしまうため、人によっては孤独感に陥ってしまうこともあるでしょう。
不安や焦りを感じにくいという就活生は問題ないかもしれませんが、不安症やネガティブ思考な人は一人で抱え込んでしまい、精神的に追い込んでしまうこともあるため注意が必要です。
就職浪人するデメリット(3):就職浪人をマイナスに捉える企業もある
企業によっては、就職浪人と聞くと「しっかりと就活をしていなかったのかな?」「どこからも内定をもらえないってことは何か理由あるのかな…」とマイナスなイメージを持たれてしまうことがあります。
また、面接の場で面接官から「なぜ就職浪人したのですか?」と質問される機会も少なくないはずです。
そのため、就職浪人した理由をしっかりと答えられなければ、選考を突破するのはより難しくなると言えます。
就職浪人するならやっておくべきこと
就職浪人という選択肢を選んだのであれば、就活が始まるまでにやっておくべきことはたくさんあります。
この期間をどう過ごすかは、就活の成否に大きく関わってくるため、時間があるからといってダラダラせず時間を有効活用していきましょう。
就職浪人を選んだ理由を考えておく
先程もお伝えしましたが、就職浪人をした場合、必ずと言って良いほど「就職浪人した理由」を聞かれます。
企業によっては就職浪人にマイナスな印象を持っている場合もあるため、理由を伝える際はできるだけ前向きな伝え方をするよう心掛けてみてください。
具体的には以下3点を伝えられると良いでしょう。
✓就職浪人という失敗から学んだこと
✓学んだことをどう活かしていくか
志望業界・志望企業を考え直す
就職浪人した理由が「どこからも内定をもらえなかったから」という就活生は、志望業界や志望企業を見直してみるのも良いでしょう。
内定を獲得できない本当の理由は、もしかするとその業界や仕事への適性がないからなのかもしれません。
いくら対策や事前準備をしっかり行っていても、企業に「自社にマッチしている人材ではない」と思われてしまえば選考を通過することはできないでしょう。
このような場合はあなた自身に問題があるわけではなく、単純にその企業と合っていないだけなので、あまり気にせずに他の業界や企業に目を向けてみましょう。
また、もし仮に入社できたとしても適性のない仕事や自分とマッチしていない環境で働き続けるのは難しく、早期離職に繋がってしまう可能性があります。
そのため、就職浪人の期間を有効活用して自分に合った業界や企業を改めて探してみてください。
志望業界・志望企業についてよく調べておく
就職浪人中は比較的時間に余裕があると思いますので、志望業界や志望企業が定まっている就活生はその業界や企業についてよく調べてみましょう。
その際はネットで情報収集するだけでなく、志望業界・志望企業のインターンに参加して業務を体験したり、OB・OG訪問を行い、実際に働いている人の話を聞いたりしてみてください。
ネットでの情報収集が悪いわけではもちろんありませんが、実際に働いている人の生の声を聞くことで、ネットでは知り得なかった情報や裏話なども聞けるかもしれません。
一度目の就活時より、丁寧に情報収集することを心がけてみてください。
選考対策を早い段階から始めておく
選考対策は明確なゴールがないため、やろうと思えばどこまででもできます。しかし、十分に対策時間を取れなかったという人もいるのではないでしょうか。
就職浪人の場合は就活が始まるまで時間に余裕があるため、1度目の就活時より時間をかけて対策することができます。
ありがちなパターンとして「まだ時間あるからいいや」と後回しにしてしまうと、気づいたらもう就活が始まる時期で「全然対策できていなかった…」ということもあり得るため、後回しにせず何事も早めに始めるようにしましょう。
選考対策の仕方がわからないという就活生は、以下の記事を参考にして行ってみてください。
・簡単にできる自己分析のやり方8選!-やり方別のメリット・デメリットをunistyleが独自調査-
・【最新版】業界研究のやり方やポイントをわかりやすく徹底解説
・企業研究のやり方を徹底解説-新卒就活を効率的に進めるためのコツとは?-
・【設問別例文付】エントリーシートの書き方 頻出質問への回答方法を解説
・【就活の面接対策】頻出質問例から練習・準備方法までを解説
スキルを身に着けておく
すでに志望業界が決まっている就活生は、就職浪人期間中に志望業界の業務で活かせる勉強をしておくと良いでしょう。
本記事の就職浪人のデメリットの部分でもお伝えしていますが、基本的に就職浪人は既卒扱いとなり、中途採用枠で応募することが多くなります(※企業によります)。
中途採用はポテンシャルではなくスキルを重視されるため、学生気分のまま選考に臨んでしまうとなかなか内定を獲得できないという可能性が高いでしょう。
そのため、この期間中は志望業界で活かせるようなスキルの勉強をする、長期インターンなどに参加して実務経験を積んでおくなど、何かしらのスキルを身に付けるように心掛けましょう。
このように自ら積極的に学びにいくことで選考突破に一歩近づくことができるはずです。
就活浪人なら就活留年の方がおすすめ
ここまで、就職浪人のデメリットや期間中にすべきことについて紹介してきましたが、就職浪人以外にも就職留年という手段もあります。
就職留年とは、再度新卒として就活するためにあえて大学を留年することを指します。
就職留年は既卒扱いにはならず、新卒の特権をもう一度利用することができるため、就職浪人よりはまだ内定を獲得しやすいと言えるでしょう。
どちらが良いかは人それぞれであるため、一概には言えませんが、選択する際は必ずそれぞれについてしっかり調べた上で判断するようにしましょう。
就職留年のメリット・デメリットも下記で紹介しますので、チェックしてみてください。
【メリット】
✓新卒として就活をすることができる
✓大学主催の就活イベントに参加することができる
✓交通費の学割を利用することができる
【デメリット】
✓学費が1年分余計にかかる
軽い気持ちで就職浪人を決断するのはやめよう
就職浪人にはメリットもありますが、余計に就活が厳しくなるデメリットも存在するため、安易な気持ちで決断するのはやめましょう。
本記事を読み、もし「もう少し頑張ってみようかな」「今年度中にやっぱり内定ほしいな」と思った人は、就活エージェントの利用もオススメです。
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ここまで簡単に就活エージェントについて紹介してきましたが、もっと詳しく知りたいという人に向けて、以下の記事で詳しく紹介しています。
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まとめ
本記事では、就職浪人のデメリット、そしてもし就職浪人をするのであればその期間中にしておくべきことについて紹介してきました。
就職浪人自体が悪いという訳ではありませんが、就職浪人することによって今よりも就活が厳しくなってしまう可能性もあるため、「就活するのが面倒くさいから就職浪人でいいや」といったように軽い気持ちで選択するのは絶対にやめましょう。
もう少し就活を続けてみようと思った人は一人で抱え込まず、周りの人や就活エージェントなどに相談しながら頑張ってみてください。