MENU

Bay 680*80

更新情報2016/12/09(Fri)内容を更新しました!

博報堂のエントリーシートから考える博報堂が求める人材

掲載開始日:2014年10月02日
最終更新日:2016年12月09日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

博報堂は、電通と並ぶ広告代理店の雄であり、ミーハーな早慶の学生の就職活動の定番は、総合商社・広告代理店・不動産ディベロッパーだと言われる人気業界の一つです。体育会系の気風が強いと言われる電通に比べて、スマートな社風と言われることから高学歴学生にとっては電通よりも人気が高いとようです。
 
 
広告代理店のエントリーシートはクリエイティブ系の質問が多くされることが特徴です。今回、解説する博報堂のエントリーシートでも、「今の生活者の特徴的な行動を踏まえた上で、世の中に新しい「流行り」を生み出すプランを書いてください」といった設問がなされ、毎年少しずつ変化しているようです。
 
今回は特徴的なクリエイティブ系の質問がなぜ広告代理店で出されているのかといった企業側の意図を含めて解説したいと思います。
 
なお、博報堂のエントリーシートは有料会員登録でご覧いただけます。
 
 
 

博報堂の設問

 
学生時代に頑張ったこと/チャレンジしたことを2つ、具体的なエピソードを交えて説明してください。
 
あなたが博報堂/博報堂DYメディアパートナーズでチャレンジしたいことを教えてください。
 
今の生活者の特徴的な行動を踏まえた上で、世の中に新しい「流行り」を生み出すプランを書いてください。(写真・絵などを使っても構いません。ただし、写真等、添付されたものについては返却できませんのでご了承ください。)
 
下記の設問をこちらの図(別ウィンドウが開きます)を参考にご記入ください。 あなたは一言で言うと何のエキスパートですか?
 私は、***** エキスパートです。
*****に当てはまる言葉を入力してください。
 

一つ目の設問

 
学生時代に頑張ったこと/チャレンジしたことを2つ、具体的なエピソードを交えて説明してください。
 
一つ目はよくある学生時代頑張ったことですが、いつも説明している通り、広告代理店の仕事内容からどんな人材が求められているのか、実際に広告代理店で働く人は仕事の中でどのようなことを意識しており、学生時代の経験に繋がるものがないか考えてから書くようにすると共感してくれる人も増えるのではないでしょうか。
 
まず広告代理店の仕事、特に営業の仕事においては、社外のクライアント、社内のマーケティング・メディア部署、クリエイティブ系の制作会社と様々な関係者をまとめて一つのプロモーションプランを作成することが求められています。プロモーションを成功させるという目指すべき方向性は一緒であるものの、それぞれの立場により考え方が異なるので、価値観の異なる人々と協力して成果をあげられる人材は求めれると言えます。広告代理店と言えば体育会系の人材が採用されるというのも、チームスポーツにて、各ポジション毎に異なる考え方を持った人、マネージャーや主務などプレーしない人、世代も異なるOBなど様々な考えを持った人と協力して、スポーツとして成果をあげようとした経験が高く評価されていると感じています。もちろんこのような「価値観の異なる人々と協力した経験」とは体育会だけでなく、サークルでもゼミでもアルバイトでも経験できるものなので、体育会以外の人もこういった経験がないか考えてみてください。
 
次に、広告代理店の仕事では、今までにないプロモーション方法を提案することが求められることも多く、既存の発想にとらわれない新しい取り組みを考え、提案し、周囲と協力しながら実現できる人材が求められていると言えます。広告代理店では総合商社や銀行などの企業に比べると、演劇や手品など舞台を手がけてきた人材が採用される傾向を感じていますが、こういった人も自分たちで企画を考え、演者、企画者、舞台装置担当者など様々な人が新しい企画を考え、協力して作り上げる経験であるといえ、こういった側面が評価されているのかなと感じています。
 
社会人も、価値観が全然違う人とうまく折り合いをつけながら協力して成果を上げることを考え、苦労しており、プレッシャーの中で新しい取り組みを考え、提案し、時には否定されながら企画の実現に取り組んでいます。学生時代にも上記のような経験をしているとより評価されやすくなると思いますのでぜひ考えてみてください。
 
 

二つ目の設問

 
あなたが博報堂/博報堂DYメディアパートナーズでチャレンジしたいことを教えてください。
 
これはいわゆる志望動機ですが、広告代理店の仕事内容をしっかりと理解しておく必要があります。総合商社の仕事同様、広告代理店の仕事を一言で表現するのはなかなか難しいのですが、「人と製品・サービスの出会いを創りだす仕事」であると言えます。代表的な手法がテレビCMであり、短い時間で多くの人にリーチが可能です。テレビCMや雑誌などメディアに対する広告だけでなく、スポーツイベントを主催して人を集めて、企業の協賛を得るというのも広告代理店の仕事になっています。
 
このように「人と製品・サービスの出会いを創りだす」ために、頭と足を使い、様々な立場や考え方の異なる人が協力して一つのものを作り上げる仕事であると言えます。
 
そのため内定者の志望動機も多岐に渡っており、あなただからこそ考えられる「人と製品・サービスの出会い」について志望動機に落とし込むことができると相手に伝わる可能性が高いように感じています。もちろん基本的な志望動機のフレームワークを参考にした上で、広告代理店の志望動機を考えてみてください。
 
 
 

三つ目の設問

 
今の生活者の特徴的な行動を踏まえた上で、世の中に新しい「流行り」を生み出すプランを書いてください。(写真・絵などを使っても構いません。ただし、写真等、添付されたものについては返却できませんのでご了承ください。)
 
ここからは広告代理店特有のクリエイティブ系の設問になります。
広告代理店ではこのようなクリエイティブ系の設問が数多くされますが、結局は、「こういったことを考えるのが楽しいと思える人材」を採用したいのかなというのを感じます。広告代理店の仕事では常に、新しい物事に対して興味を持ち、「人と製品・サービスの出会い」を考え続ける必要があります。TwitterやFacebookなど新たなコミュニケーション媒体が出てくればそういったものを利用して広告手法を考える必要があります。
 
就職活動時期も忙しいでしょうが、それ以上に忙しい社会人になってからも好奇心を失わずに新しい物事に触れて、提案することが求められるため、就職活動生にもその資質があるかをこういった設問で見ているものだと考えられます。
 
内定者の面接傾向を見ると、書いた内容以上に、「真剣にそのプランを考えてきたか」が問われているようです。過去の選考では、二次面接がこのプランの深堀のみだったこともあるようで、何となく受けている学生は適当に書いただけのため、質問に答えられず結果として、志望度が如実にあらわれる内容になっていたようです。
 
一つの物事に対して、「なぜ?」と深堀して、どのような質問にでも答えられるようにしておくというのは社会人でも非常に重要なことです。ぜひ、自分が考えたプランであればどれだけ質問されても大丈夫なように考え抜いていただきたいと思います。
 
 

四つ目の設問

 
下記の設問をこちらの図(別ウィンドウが開きます)を参考にご記入ください。 あなたは一言で言うと何のエキスパートですか?
 私は、***** エキスパートです。
*****に当てはまる言葉を入力してください。
 
※キーワードは例年3つです。
 
これはコピーライティング的な要素の強い設問だと感じます。広告は限られた時間や文字数の中で端的に商品やサービスの魅力を伝える必要があります。そのような資質があるかどうかを、自分自身にキャッチコピーをつけることを通して見ている設問だと思います。
 
エントリーシートはあくまでコミュニケーションのためのツールなので、面接官が見たときに思わず質問したり会話をしたくなるようなキャッチコピーをつけることができるとよいのかなと感じています。
 
 

クリエイティブの才能がないと思っている人へ

 
クリエイティブな設問が多くあるのですが、こういった設問を書くのに必要なのが「センス」だけだと思い込んでいる人も多いように感じます。「センス」は大事で、意識しなくてもセンスのいいものを生み出せる人がいる一方で、広告代理店に入社できるかどうかであれば、「センス」よりも知識とどれだけ考えたかの二つの方が重要だと思っています。
 
センスがない人がクリエイティブな仕事をする方法に書いてありますが、「センスのもととなる知識を効率よく増やすコツ」として、
 
1 王道から解いていく
2 今、流行しているものを知る
3 「共通項」や「一定のルール」がないかを考えてみる
 
の三つがあげられています。就職活動で言えば、1が広告代理店が求めている人材とはどういったものか考えてみる、2が最近の内定者や通過者がどういった内容で答えているかを知る、3がどうしてこういったことを書いた人が内定しているのか共通項や一定のルールがないか考えてみるといった形になるでしょう。仕事をする上でも、就職活動をする上でも、勉強をする上でも、上記の「センスのもととなる知識を効率よく増やすコツ」は使えると思いますので、ぜひ実践してみてください。
 

最後に

 
博報堂のエントリーシートからは、「広告を考えるのを楽しめる人材かどうか」が問われていることを感じました。上記のようなちょっと考えるのが難しい設問と向き合って、考えて、自分が考えたことを面接の場で話すのを楽しめる人材かどうかを知りたいと考えているように思います。広告の仕事も自分で考え、提案し、様々な角度からの質問に答えて、広告案として採用してもらうという仕事になります。
 
就職活動というと、採用されるために何をしなくてはいけないのかという観点で考えがちですが、このように仕事内容に向き合ってどういった人物が求められているのかを考え、自分自身の経験と結びつけて考える癖をつけてほしいと思っています。
 
 

 

 

【参考】博報堂内定者の回答(挑戦したいこと)

あなたが博報堂/博報堂DYメディアパートナーズでチャレンジしたいことを教えてください。

 

博報堂DYMPで『演劇を映画に優るコンテンツにする』
私はこれまで高校や専門学校での経験から、「不意に人の気持ちを動かす作戦が成功したとき」に最高の喜びを感じる。
□必要なもの
・相手にとって「不意」である→直接的ではなく、工夫してアイデアを用いたアプローチ
・人の気持ちを動かす→強いメッセージ性
現在、テレビ等のメディアや本、音楽、映画といった様々なコンテンツが様々な方法で世の中にメッセージを発信している。そこで私は、最も定番なものを映画と捉え、『演劇を映画に優るコンテンツにしたい』
□Why?
・幼いころから演劇やミュージカルが大好きで数多く観てきた。生の舞台の「臨場感」や「強いメッセージ性」は他のコンテンツを寄せ付けない力がある。(メッセージ性№1)
・日本ではどうしても演劇は敷居が高いイメージがある。(新しい価値を生むチャンス)
・私にとって演劇はただの娯楽ではなく、辛い時の励ましとなった。(気持ちを動かす)
□作戦
「もっと手軽に演劇を楽しめる世の中にする」
例えばデートで映画より演劇に行くような
□How to?(ミュージカルの場合)
問題:チケットが高額なため観客が増えない
→ミュージカル専門のネットTVサイトを作り、まず作品に触れてもらう。それをきっかけに、PCの前で座っている視聴者を劇場へ呼び込む。*図略
□成功すれば
・大衆娯楽が増える。
・強いメッセージで不意に観客の気持ちを動かし、世の中にいい変化をもたらす。
 


credit:hiroohi via FindCC

    Meetscompany 336*280
    Simplex 336*280
unistyle
新規会員登録
unistyle
unistyle
unistyle