東宝のインターン選考(ES・面接)対策 | 合格者ES付き
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最終更新日:2022年04月22日
東宝と言えばゴジラヘッド。新宿に来たことがある人なら誰もが1度は見たことがあると思います。
本記事では東宝のインターン内容とインターン選考対策について紹介します。
エンタメ業界とは
エンタメ業界とは一言で言うと「人を楽しませる仕事」です。ただ人を楽しませると言っても方法は様々です。そのため、エンタメ業界はとても幅広く様々な事業があります。
●放送事業
●出版事業
●映画事業
●音楽事業
●アニメ事業
●ゲーム事業
●舞台・イベント事業
●遊園地・レジャー事業
●動画配信事業
具体的な企業名でいうと、例えば株式会社オリエンタルランド。オリエンタルランドは遊園地・レジャー事業を展開しており、有名なディズニーランド・シーを運営している会社です。その他にも株式会社任天堂はゲーム事業を展開しており、DSやswitchなど有名なゲーム機を製造しています。
このようにエンタメ業界と言っても、とても広く括られていることが分かります。
今回紹介する東宝は映画事業で有名な会社になります。
東宝とは
東宝はもともと「株式会社東京宝塚劇場」であり、その後東宝映画と合併したことにより東宝という社名に変更されました。
「映画」「演劇」「不動産」の3つを柱とし、それらが互いに支え合うことで経営基盤の強化を図っています。映画業界で売上1位を誇っており、ヒット作品の数も他社と比べると遥かに多いことが特徴と言えます。
実際の映画業界の売上ランキングと売上高は以下の通りになっています。
また、東宝が配給している有名な作品には以下のようなものがあります。(一部抜粋)
・君の膵臓が食べたい(2017年)
・君の名は(2016年)
続いては東宝が具体的にどのような事業を行っているのか、下記で紹介します。
映画
・映画の企画、製作及び製作請負
・映画の配給及び売買
・映画その他の興行
・テレビ及びインターネット等で放送又は配信される番組の企画、制作、制作請負、販売及び賃貸
・出版物、オーディオソフト、ビデオソフト及びキャラクター商品等の企画、制作、販売及び賃貸
・著作権、商品化権、商標権その他の知的財産権の取得、使用、利用許諾その他の管理
演劇
・演劇の企画、製作及び製作請負
・演劇の興行
不動産
・土地及び建物の賃貸、管理、売買及びこれらの仲介並びに駐車場の経営
東宝は「朗らかに、清く正しく美しく」をモットーとし、常にお客様目線に立ち、時代に即した新鮮な企画を提案しています。
東宝のインターン内容
以下のインターン内容は20卒対象の内容になります。
1.映画企画コース(東京)
映画企画コースでは、映画の企画立案や企画書の作成、映画制作現場体験などを経験し、最終日までに企画書を作成します。最終日には、企画内容についてプレゼンテーションを行い、社員による講評を行います。
実施時期
Aターム:8月30日(木)~9月3日(月)【3日間】
Bターム:9月6日(木)~9月10日(月)【3日間】
※期間中の土日はお休みです
募集人数
各ターム4~5名程度
内容
・映画における企画業務のレクチャー
・映画の企画立案、現役社員へのプレゼンテーション
・試写会などのイベント立ち会い
2. 映画宣伝コース(東京・大阪)
映画宣伝コースでは、宣伝プランの作成や試写会などのイベント立ち会いを経験します。最終日には宣伝プランについてプレゼンテーションを行い、社員による講評を行います。
【東京】
Aターム:8月20日(月)~22日(水)【3日間】
Bターム:8月27日(月)~29日(水)【3日間】
【大阪】
8月27日(月)~29日(水)【3日間】
募集人数
東京:各ターム4名程度
大阪:4名程度
内容
・映画における宣伝業務のレクチャー
・宣伝プランの企画立案、現役社員へのプレゼンテーション
・試写会などのイベント立ち会い
3.演劇企画コース(東京)
演劇企画コースでは、演劇の企画立案や企画書の作成、演劇制作現場体験などを経験します。期間中に企画書を作成し、最終日にはプレゼンテーションを行い、社員による講評を行います。
8月15日(水)~8月22日(水)【6日間】
※期間中の土日はお休みです
募集人数
6名程度
内容
・演劇業界やミュージカルの基礎知識に関する講習
・稽古場見学
・帝国劇場およびシアタークリエにおける上演作品や劇場舞台裏の見学等
東宝が求める人材像
東宝が求める人材像において大切にしているポイントは以下の4つになります。
上記の4つのポイントについてわかりやすく説明します。
プロフェッショナル志向
現実的な視点で物事を捉え、裏方として支える強い気持ちを持ち、 「映画・演劇業界でビジネスパーソンとして活躍したい」という思いの出発点に、「たくさんのお客様に楽しんでいただきたい」という顧客を第一に考えられる人のことを指します。
引き出しとアンテナ
お客様の心を動かし、新たな作品やサービスを創造するために、「好奇心」はなくてはならないものです。好奇心旺盛な人とはすなわち、情報の「引き出し」を多く持ち、興味の「アンテナ」を広く張っている人のことです。
プロデュース能力
新たな作品やサービスを創造するためには、社内外のリソース(人・モノ・お金)をあらゆる場面で結集させなくてはなりません。このようなリソースの力を最大化させるために必要となってくるのは、総合的に調整・交渉・説得・問題解決できる能力です。この能力をプロデュース能力と呼んでいます。
自分を磨く力
自分を磨く力とは、新たな作品やサービスを創造し続けるために、現状に満足することなく、自分を磨き続ける力が不可欠です。そのため「よりよい自分を目指したい、よりよいものを創り出したい。」そうした気持ちが重要になります。
上記の求める人材像からES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?で挙げられている内容を踏まえると、求められる素養として特に以下3つが当てはまると推測します。
②関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
③今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる
それぞれについて詳しく説明します。
まず「①個人として努力し、成果をあげることができる」に関しては、常に目まぐるしく変化している映画・演劇業界の中で新しい作品やサービスを創造し続けるためには自分を磨き続けるということが必要になります。自分を磨くということは、現状に満足せず、より良い自分を目指すということです。
そのため、「個人として努力し、成果をあげることができる」という素養は必要になります。
次に「②関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる」に関しては、東宝採用HPでも述べられていますが、東宝は「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」を使命としており、世間から求められる作品をお客様に届け続けていくためには、常にお客様のニーズを意識することが必要です。
また、不確実性の高い映画・演劇ビジネスにおいて世の中のあらゆる物事に興味・関心を持ち時代の半歩先にあるニーズを掴むことはとても重要になります。そのため、先程述べた「課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことが出来る」という素養は必要であると言えます。
最後に「③今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」に関しては、そもそもこのような映画・演劇業界では常に興味のアンテナを張り、新しい作品やサービスを創造し続けることは必要不可欠です。映画・演劇業界は目まぐるしく変化する業界です。そのため、今までにない仕組みや企画を考えるという素養は必要であると考えます。
東宝のインターン選考フロー
以下のフローは20卒対象になります。
↓
説明会
↓
企画書の提出
↓
一次面接
↓
最終面接
上記の応募課題による選考とはおそらくESのことだと予想されます。
東宝インターン選考ESの対策
以下の設問は19卒対象のものを参考にしています。
これまでの学生生活で頑張ったこと(300文字以内)
ガクチカを聞かれる意図としては「経験自体のレベル・スペックの把握」「自社に合う・マッチする人材か知るため」の2つがあります。
ガクチカを書く際は、「実績自体のインパクトがどれだけあるか」「書いてある内容から思考力・考えの深さ・人柄を示すことができているか」に注意して書くようにしましょう。また、その際は東宝の求める人材像を意識して書くと良いと思います。
詳しい書き方は以下のフレームワークを参考にしてください。
東宝のガクチカは300文字以内と字数が限られているため、フレームワークの内容に沿って簡潔に伝えるようにしましょう。
また、以下の記事でも、ガクチカの書き方のポイントやフレームワークを解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
当社のインターンシップ参加希望理由(300文字以内)
この設問は志望動機について聞かれています。企業が志望動機を聞く理由としては、「自社への志望度を知りたい」「入社の際のモチベーションを知りたい」の2つがあります。
ですので、上記2つの理由を網羅する論理的な志望動機を伝え、選考官に「だからこの人は弊社の選考を希望しているのか」と思ってもらう必要があります。
また、志望動機に関しては、ただ単純に「参加したい理由」を述べるだけではなく、「そのインターンで何を学びたいのか?何を経験したいのか?」という内容を述べ、その上で「参加したい理由」を伝えるようにしましょう。
以下のフレームワークに沿って考えてみてください。
全部書けるのがベストですが、300文字と限られているため、フレームワークの①成し遂げたいこと②きっかけとなる経験を述べ、上記でも述べたインターンで何を学びたいのかを書くようにしましょう。
回答例が見たい方は東宝のインターン選考通過者のESを参考にしてみてください。
これだけは誰にも負けない!ということ(300文字以内)
この設問は自己PRについて聞かれています。就活生が企業にPRすべきことは、「自身が企業にとって”採用しなかったら損をする人材である”ということ」です。正しい自己PRをするためには、その企業のビジネスモデルを理解した上で、その企業がどんな「強み」を求めているかを明らかにする必要があります。
例えば東宝であったら先程求める人材像でも述べましたが、好奇心を持ち、世の中のあらゆる物事に興味・関心を持てる人や、「たくさんのお客様に楽しんでいただきたい」という顧客を第一に考えるプロフェッショナル志向がある人材を求めています。
自己PRの構成については以下のフレームワークを参考にしてみてください。
文字数が300文字と限られているため、特に下記のフレームワークの「強み」「強みの原点」「具体的エピソード」「強みの活かし方」について書くようにしましょう。
また、以下の記事でも、自己PRの書き方やフレームワークを解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
好きな映像作品または演劇3つ
この設問はESでは作品名を記入するだけで良いですが、面接ではその作品について深掘りされることが予想されるので、好きな理由をうまく話せるように準備しておくと良いでしょう。
東宝のインターン選考面接対策
選考フローにある企画書提出の課題については、詳細がわかりませんでした。そのため企画書提出の次のフローである面接対策の解説に移ります。
1次面接
・どうして映画業界という特殊なインターンシップに参加したいのか
・学生時代頑張ったことは
上記の2つの質問は先程も紹介した「志望動機」と「ガクチカ」の考え方と同様で構いませんが、面接ではESと異なり、面接官とのコミュニケーションが重要になるため、面接官の質問の意図に沿って回答することを意識してください。
最終面接
誰にも負けない自分の強みは
自身の強みについて回答する際は、東宝が求めている人材像を意識しそれに沿った強みを答えるようにすると良いと思います。
またどの企業も、「企業の利益に貢献してくれる人材」を求めています。そのため企業の利益に貢献できることを伝えるためにも、自身の強みがどのように仕事に活かせるのかまで答えるようにしましょう。
人生で1番心に残った映画
この質問は価値観や人となりを見極めようとしています。上述した東宝の求める人材像の中でも、特に「プロフェッショナル志向」「引き出しとアンテナ」があるかどうかを採用基準としていると考えられます。
つまり情報の「引き出し」を多く持ち、興味の「アンテナ」を広く張っている、また現実的な視点で物事を捉えられる人材であることをアピールすると良いでしょう。
最後に
本記事では東宝のインターン内容とその対策について紹介しました。東宝のインターンの受け入れ人数はどのコースも少人数なので、しっかりと選考対策をする必要があると言えます。
また、選考フローはESから面接まで様々な選考がありますが、選考突破しインターンに参加するためにもまずES選考を通過しましょう。そのためには、本記事で紹介したフレームワークを意識し、また東宝の求める人材像に沿って回答するようにしてみると良いと思います。
本記事を通して「企業理解・選考対策」を万全にしていただき、インターン選考突破を目指していただければと思います。
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