日本たばこ産業(JT)関連のテクニック
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- JT(日本たばこ産業)の面接過去問と対策法 32,613 views JTは基幹事業であるたばこ事業での国内で圧倒的なシェア誇るだけでなく海外での積極的なM&Aへの展開などグローバルに目を向けた事業展開をしている企業です。選考フローはES→Webテスト→リクルーター面談(3回)→個人面接(2~3回)となっているようで、リクルーター面談の出来により面接回数が決定するなど、質問力を中心としたリクルーター面談を突破する能力が重要となってきます。参考:今回はその後のフローである個人面接に絞ってJTで実際に問われた質問内容についてみていきましょう。本記事のコンテンツ・志望動機に関する質問・学生時代の経験に関する質問・あなた自身に関する質問・企業独自の質問・その他の質問・最後に志望動機に関する質問・最初に、志望動機を述べつつ自己紹介してください。・あなたが仕事を選ぶ際の軸を教えてください。・あなたがJTで挑戦してみたいことについて教えてください。・どんな社会人になりたいですか。・他社の選考情報を教えてください。・(第一志望群ですと答えた学生に対して)他の第一志望はどこですか。・そちらから何か質問はありますか。・(成長できそうと述べた学生に対して)成長したいならリクルートの方がいいのではないですか。2つ目と3つ目は「」に沿った質問となります。他の多くの企業でも問われる内容となりますので質の高い回答が要求されます。選考情報に関する質問は2次面接の段階からも聞かれることがあるようです。内定がある場合は素直に伝え、その企業よりも志望度が高いことについて先に述べた企業選びの軸に基いて答えることができれば評価が高まるでしょう。一番下の質問についてはやや回答に困る質問かもしれませんが、そもそも面接とは自身が会社に入って貢献できるかアピールする場であると考えていますので、「御社で成長したい」という志望動機は一般に評価されません。「」といった記事も参考にしつつ、志望動機を問う意味についてしっかりと考えてみてください。学生時代の経験に関する質問・学生時代力を入れたことについて教えてください。・なぜそれに力を入れたのか教えてください。・(辛いことを乗り越えたということですが)他に何か困難を乗り越えた経験はありますか。学生時代頑張ったことについてはイレギュラーな質問を投げかけられることはあまりなく、「」に該当する質問や、ESに記載された内容についての深掘りが中心となっているようです。一番下の質問のように複数の経験を聞くことがあるようですので、ESに書いた内容以外の経験についても語れるように用意しておくようにしましょう。参考:→これまでの人生最大の困難や挫折経験は、選考においてよく訊かれる質問です。もっとも、多くの学生は「普通に生きてきただけで、挫折なんてよくわからない」というのが本音だと思います。そのような方々は内定者の回答をもとに考えてみると自分では気が付かなかった経験が見つかるかもしれません。あなた自身に関する質問・自己PRをしてください。・長所と短所を教えてください。・あなたの経験の中で、自身に足りなかった素質は何だとお考えですか。・あなたがモチベーションが上がるのはどんなときですか。・チームの中であなたはどのような存在ですか。・自身の強みをJTをでどう活かすことができますか。・あなたは自分のことをJTに必要な人材だとお考えですか。こちらは「」で掲載されている典型的な質問が並んでいます。自己PRは最終的にはその強みをどう当該企業で活かすかが重要になりますが、JTでは下2つのように聞き方を変えてその適正について深く掘り下げられるようです。「」も参考にしつつ自身の強みをJTが求める人材に沿った形でアピールできるように意識しておきましょう。参考:→ESでは自分自身の強みをただ述べるだけでなく、それを入社後企業においてどう活かすかといった点についても言及する必要があります。これは、企業側がその強みに「再現性」があるか否かを評価ポイントとしているためです。強みと言うからには、何度も繰り返してその強みを発揮できるということを証明する必要があります。企業独自の質問・たばこは吸いますか。・人はなぜたばこを吸うと思いますか。・たばこに変わるモノがあるとしたら何だと思いますか。・今後国内の喫煙者が減少していく中でJTにできることは何だと思いますか。たばこという他にはない商材を扱っているJTならではの質問が並んでいます。特に非喫煙者の場合、「たばこを吸わないのになんでJTなの」という質問は必須となっているようです。いずれにしても「たばこが好きだからJT」という理由は一般に評価されませんので、喫煙者・非喫煙者それぞれの視点からそれぞれ感じることやニーズというものを、JTという企業の利益に繋がる考えを示すことが出来れば、一番下のような質問でも評価されるでしょう。参考:→「その企業の商品が好きだから」という理由で志望したとしても、多くの企業では評価されないでしょう。それは、企業が「お客さん」ではなく、共に働く「社員」を求めているためです。その企業やその企業の商品への「愛」が評価されるのは、自身の適性や志向を十分にアピールしたという前提があってこそです。その他の質問・JTを動物に例えると何だと思いますか。・あなたの20才と40才の時点で映画を作り、タイトルとその理由を教えてください。選考序盤の段階を中心に、一つ目のような発想系の質問が問われることもあるようです。このような質問はいかにその内容を想定して準備しているかというよりは、日頃から物事をしっかりと考えられているかの思考力について知りたいという意図が込められています。2つ目については自身のキャリアプランについて問う意図が込められていることから、志望動機についての質問の一つであると考えることもできるでしょう。参考:→面接においては日頃からの思考の深さに関しても評価されています。どこの企業に限らず、普段から自分の頭でモノを考えられる人物を企業は求めています。他人の意見や考えにむやみに迎合している人は、一度自身の姿勢を見直す必要がありそうです。最後に基本的には他の企業でも頻出の問題が多いようですが、最後の二項目のようなJTだからこその質問やその場で考えさせる質問も要所で問われるようです。たばこ以外の事業や海外での収益拡大を図るJTにとって、あらかじめ暗記してきた回答をただただ述べるだけの就活生ではあってほしくないという思いもあるのかもしれません。JT=たばこという認識の方も多く、反射的に「タバコには興味が無いから受けない」と考えてしまう学生もいると思いますが、表層的なイメージで視野を狭めてしまうのは非常にもったいないことだと言えます。インターンの段階から採用活動にかなり力を入れているJTの選考について、一度チャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか。本記事は個人面接に関してですが、その前段階のリクルーター面談に関しては以下の記事を参考にしてみてください。参考:→本選考ではリクルーター面談といって、企業のOBOGと面談を行うような機会が設けられていることがあります。これは実質の面接であることが多く、面談という言葉を鵜呑みしていくと痛い目に合います。リクルーター面談に関しても気を抜くことなく、万全の準備をして臨みましょう。
- 【JT(日本たばこ産業)】選考フロー別対策|ES・Webテスト・面接まで 21,453 views 先週土曜日(2018年1月13日)は就活生の皆さんに身近な話題であればセンター試験があったと思います。中でも一番世間的な関心が集まったのは地理Bで出題されたムーミンに関する問題でしょう。(「ムーミンの舞台はフィンランドではなくムーミン谷である」といった批判もあるようですが)1月13日は日本では「たばこの日」が設定されています。フィンランドでは屋内の喫煙規制が日本以上に厳しい一方、屋外では歩きたばこが当たり前で吸い殻のポイ捨てが横行しているなど、日本とは喫煙環境が大きく異なるようです。さて話が逸れましたが、現在日本国内で唯一業としてのたばこ製造を行う企業が、今回取り上げるJT(日本たばこ産業)です。たばこ事業自体は何となくどのようなビジネスを展開しているのか想像つきやすいかと思われますが、「たばこなんて斜陽産業だ」「そもそもたばこが嫌い」など、企業を理解せずして食わず嫌いに陥っている方も一定数いると思っています。本記事では、JTのビジネスモデルと働き方から導かれる求める人材、及び本選考の対策法まで網羅しています。高い志望度を置く方はもちろん、現時点では企業への関心が薄い方までまずは一読して参考としていただければと思います。【本記事の構成】・JTが求める人材像・JTのビジネスモデル・JTの求める人材像の考察・JTの本選考フロー、採用数・JTのエントリーシート対策・JTのWebテスト対策・JTの面接およびグループディスカッション対策JTが掲げる、求める人物像求める人物像は採用HPに記載されていることも多いのですが、JTではHPに直接採用基準が示されているわけではないようです。ここでは人材育成と採用コンセプトを参照していきます。JTでは、「社員と会社は、『仕事』を通じて貢献/処遇し、ともに『成長』する」との基本コンセプトに基づく人事制度を実施しています。参考:JTの人材育成制度ひとに価値をもたらす仕事は、自分らしさをいかせる仕事。ここには、驚くほど多彩な個性と、それらがひとつになって生まれる新しさがある。責任さえ持てば大胆に。大切なのは、失敗を恐れず、現状にとどまらず、次へ進むという意志、次をつくる好奇心。変化は、JT、そして、自分の成長になる。いまより、もっと、に、挑戦したいひとたちへ。JTを楽しもう。ともに未来を切り拓こう。参考:採用コンセプト両者を見ていくと、従業員のキャリア開発の方針と新卒向けの採用コンセプトには一定の共通項があるように思われます。統合すると、JTの採用では、①人に価値をもたらす多彩な個性②強い責任感と成長意欲③現状に満足せず常に変化を求める姿勢がコンセプトとして挙げられているようです。とは言え、「私は個性がある人間です」とそのままなぞって言えば即評価されるというわけではありません。次にJTのビジネスモデル・働き方を紹介し、なぜこれらの素養が求められるかを具体化していきたいと思います。JTのビジネスモデルJTのビジネスモデルは、一言で言えば多くの人がイメージする「たばこを売ってその対価を得る」というメーカーとしての事業モデルが基本になります。JTの収入源、扱う商材JTの営業利益は全体の半分程度を海外たばこ事業が占めており、国内も含めれば全体の9割程度を占めることになります。近年国内の喫煙率の低下が指摘されるなかで利益を維持出来ているのは、こういった海外への事業展開が背景にあります。主要となるたばこ事業以外にも、近年では医薬事業・加工食品事業に参入し、鳥居薬品・テーブルマークといった子会社を設定しています。以上より、新規市場・新規製品に目を向け、収益源を多角化していることが全体の特徴として言えるでしょう。ちなみに、2016年度版の投資家向け情報を参照しても、事業投資による経営の多角化について、今後の積極的な姿勢・方針を読み取ることができます。2016年についても、力強い利益成長を実現することができました。これは、過去から積み上げてきた積極的な事業投資の効果が発現したものだと自負しております。今後も中長期の利益成長を見据え、事業投資を強化してまいります。出典:2016年度アニューアルレポートP9よりJTの商材・サービスの提供方法たばこであれ医薬品であれ加工食品であれ、商材をクライアントに届けるのは法人営業やMRといった営業職が製品を届けることになります。また、例えばたばこを販売店に直接売り込むだけでなく、「」で紹介した事例のように、商品の特質上飲食店に対して分煙コンサルタントとセットで提案するということもあるでしょう。メーカーの営業職はモノが競争力の源泉として研究職やマーケティング職が花形になりやすい(志望する学生も多い)とされますが、たばこの場合は愛煙家でもない限り商材の差を自ら感じ取ることはできないため、金融のような無形商材を扱うに近しい営業力が求められていると考えられます。もちろん直接の販売相手は実際にたばこを吸う人ではなく販売店を始めとした法人が対象になりますので、購買担当者自身が「吸いたい」と考える提案というよりも、店頭への設置価値について論理的に提案していくことが求められます。たばこという商品の魅力や価値についてしっかりと本部様にお伝えすることも大切な仕事の一つです。参考:営業企画部(法人営業担当)JTが求める素養以上を踏まえて、先ほど挙げた採用HP記載の3つの素養について解説を加えます。①人に価値をもたらす多彩な個性ビジネスは人に対して何らかの価値をもたらすという意味では業界問わず共通して求められる素養ではありますが、扱う商材から考えるとJTの場合は特に重視されます。たばこを「価値」ではなく「害」と考える人は多い一方で、その価値を伝えるためにはまず営業担当の人間力・ヒトとしての価値がなくてはならないという考え方にも紐付きます。また、そういった価値は画一的な考え・行動では生まれにくいという考えから、多様な人材や個性が求められているのだと思われます。以下のページからも、男女・国内外を始め、JTが人材の多様性を重視していることを窺うことができます。参考:多様化(ダイバーシティ)の推進たばこという商材は法的な規制が強く、一般的な材のように簡単に価格勝負に持ち込むことはできないという特質もあります。そのため、商品自体の価値を高める・伝えるという意味でもこの「人に価値をもたらす」という素養が重視されていると考えられます。②強い責任感と成長意欲国内たばこ市場の縮小が進む中、積極的なM&A等から利益を確保してきたJTを語るうえで「成長」の一言は欠かせないでしょう。また、政府の認可や受動喫煙・歩きタバコを始めとした社会問題にも結びつきやすい商材である以上、研究・営業等働き方に関わらず、自らの判断が及ぼす社会的な影響について考慮していく責任感も重要になっていきます。ちなみに報酬が出ることで有名な同社のインターンでも社員は「皆さんが『成長』できたと感じるなら、今回のインターンは『成功』です」という旨を述べ、5日間で学生に成長感を求めていたという参加者の声もあります。③現状に満足せず常に変化を求める姿勢元々はNTT・JRと並ぶ三公社の一つして設立されたJTですが、海外展開・医薬事業・加工食品事業参入といったといった事業方針からも、既得権益にあやかることなく、常に創造・革新の意識を持ち続ける企業の姿勢を窺うことができます。よって、その企業方針に近い考え方ができる人材が必要とされていると推測できます。以下の採用メッセージからも、若いうちから自ら意見を発信して新たなことにチャレンジしていく人材が、活躍の機会を多く与えられていると感じとることができるでしょう。もちろんこれは闇雲に発言すればいいというわけではなく、先ほどの「価値提供」の観点から、筋の通った意見を展開・発信していくことが求められます。JTはみずから仕事を取りにいくひとには、チャンスを与えてくれる会社ですね。(中略)そう、言った者勝ち、みたいな乱暴な言い方ではないけれど、想いを伝えるひとのほうが、チャンスが巡ってくる回数が違うような気がする。参考:人事部マネジメントトークセッションJTの本選考フロー、採用数本選考フローJTの募集職種は総合職と研究職に分かれており、研究職はさらに、たばこ研究開発職と医薬研究職に分かれています。職種により選考フローも大きく変わるので、自分がどの職種を希望するのか早めに決めることが大切です。総合職の選考フローは例年エントリーシート提出▼Webテスト▼リクルーター面談(2~3回)▼個人面談(1~2回)という流れが一般的です。ただし、インターンやリクルーター面談での評価によっては、面接回数が増えたり減ったりすることもあるようです。特にリクルーター面談は人によって実施回数が変わるため、学生同士で情報交換をしても今の自分が選考フローのどこにいるのか判断するのが難しくなっています。研究開発職の選考フローは、採用ホームページによるとエントリーシート提出▼Webテスト▼面接(複数回)となっており、途中に会社説明会、R&D見学会が入ります。医薬研究職の選考フローは、こちらも採用ホームページによるとエントリーシート提出▼プロフィールシート提出▼Webテスト(性格検査)▼面接(複数回)・筆記試験という流れになるようです。採用人数2018年度版の就職四季報によると、修士・大卒採用数が133名、2019年度版だと150名になっており、これは総合職であることから、例年130〜150名程が総合職で採用されます。たばこ研究開発職は採用ホームページによると20名程度、医薬研究職は若干名の募集となっています。こちらは、男女・最終学歴別の採用実績です。文系理系別の採用数は公開されていません。大卒男大卒女修士男修士女2015年534437132016年513930192017年47254219この表から、2015年〜2018年では採用された学生の3割〜4割が女性であることがわかります。人材の多様性については先ほども説明しましたが、入社後も同様の方針が窺えます。2015年の時点でマネジメント職のうち11.4%が女性となっていることから、女性の登用を積極的に推進している企業だと推測されます。JTのエントリーシート設問JTの選考では、そのフローだけでなくエントリーシートの設問も職種によって異なります。ここでは、若干名採用である医薬研究職を除いた総合職・研究職についての設問を確認します。研究職の設問(1)研究テーマ概略(700文字以内)※目的や現在までの結果と状況、自分の貢献内容及び度合等簡単に記入してください。(2)もし、あなたがタイムマシンに乗って高校3年生に戻り、自分が入学した大学を受験しようとしている自分に会ってアドバイスできるとしたら、どの学部・学科を受験するように勧めますか?理由とあわせて200字程度で記載してください。(実際に入学した同じ学部学科でも、違う学部学科でも、どちらを勧めても構いません)(3)もし、あなたが卒業前にこれから1年間ギャップイヤーを取得して、現在在籍している(あるいは以前在籍していた)大学内で現在の専門以外の授業を自由に履修できるとした場合、何を学びたいですか?理由とあわせて200字程度で記載してください。(現在の学部学科にある授業でも、他学部・他学科の授業でも、どちらを選択しても構いません)総合職の設問(1)たばこと聞いて連想するキーワードを3つ挙げてください。※各30文字以内(2)JTに入社して、あなたが挑戦したいことは何ですか?理由を付して、お答えください。※200文字以内(3)あなたの学業への取り組み内容とその成果について教えてください。※200文字以内(4)あなたが学業以外に、最も力を入れたことは何ですか?取り組み内容とその成果について教えてください。※200文字以内(5)人はなぜ「たばこ」を吸うと思いますか?※200文字以内求められる素養を踏まえたエントリーシート回答方針考察◆設問の全体感研究職では、「タイムマシーン」「ギャップイヤー」など他の企業ではまず見られない特異な設問が特徴として感じ取れます。17卒では「あなたらしさとは何か」が問われるなど、年度によって内容が変わることが多いようです。一方総合職では、志望動機と学生時代頑張ったことというオーソドックスな設問に加え、JTらしい「たばこ」にフォーカスした設問が特徴でしょう。◆求められる素養と結びつけた回答方針研究職では業界・企業に限らず研究内容についての説明はES・面接関係なく必ずと言っていいほど問われます。今回は700文字という字数設定からして、ESの段階から採用側がイメージしやすいだけでなく、企業のビジネスとの関連や応用可能性などにまで深く言及することが求められます。また、「目的や現在までの結果と状況、自分の貢献内容及び度合等」という注意書きから、個人としての研究成果だけでなく、その過程での周囲への働きかけについても詳細に記述する必要があります。研究職の場合でも、バリューチェーンに沿って購買・製造といった関係者と密に連携して研究を進める必要があり、そういった人々と協業して成果に繋げることができる素養について、エントリーシートの段階から示せると評価に結びつくと考えられます。「もし、」から始まる設問においても、想像力を働かせて現状にない価値観や考えにまで先読みの姿勢を示すことができるか、「現状に満足しない」という採用コンセプトと結びつけつつその素養をアピールできているといいでしょう。一方総合職はオーソドックスな設問も多いため、「学生時代の経験から得た学びは当該企業で活かせる内容にすべき」といった基本的な方針はまずおさえておくべきです。それに加え、「取組みたい仕事」ではなく「挑戦したい仕事」が問われている点から、求める素養にあった「現状に満足しないチャレンジ精神」が伝わる内容を書くべきと言えます。たばこに関する設問はJT以外で問われる機会はまずないでしょうが、「キーワード」であれ「吸う理由」であれ、先述の「価値提供」という観点からあなたが考えるたばこの価値を採用側に伝えることが意図に沿った回答だと考えられます。JTの本選考Webテスト・筆記試験形式JTではエントリーシート提出後にWebテストが課されます。場所自宅形式TG-WEB所要時間60分内容・言語(12問/12分)・計数(9問/18分)・性格テストの種類は、ヒューマネージ社の自宅で受けるTG-WEBであり、特徴は問題が難解であり、馴染みがない問題が多いことです。例えば計数の問題では、他のテストではなかなかお目にかからない、空間図形の展開図を選ぶ問題や推論、平面図形の問題と、単純に計算するだけでは解けない問題が出題されます。しかし、馴染みのなさが問題を難しくする原因であり、一度問題を解いて解法を身につければ次からは比較的簡単に解くことが出来るという特徴もあります。よって、JTの志望度が高い人は、事前にTG-WEBをWebテストで課している企業を受験して形式に慣れておくといいでしょう。難しいテストなら学生皆が解けないから高得点を狙わなくてもいいと考える人がいますが、JTでは「」にあるように受験者の学歴水準は比較的高いことが想定されます。高学歴の学生が多数受験することを考えれば、高得点帯での競争となることは明らかなので、不安がある方は対策本等で問題を確認して解き方を身につけておくといいでしょう。JTの本選考リクルーター面談・面接対策JTでは例年リクルーター制度を取っており、リクルーター面談2回・個人面接2回程度を突破すると内定というのが通常ルートのようです。インターンの参加やリクルーター面談の評価によっては、一部面接の免除、逆に面接数が増えるというケースもあります。参考:→リクルーター、及び面談を解説した記事です。企業側の意図、またそれらを踏まえた対策や心構えを解説しています。リクルーター面談過去問◆過去の経験についての質問・ESの学生時代頑張ったことを説明◆あなた自身に関する質問・趣味は何か・普段の生活習慣について・たばこは吸うか→吸わないとしたらなぜわざわざ志望したのか◆志望動機に関する質問・就職活動の軸・今見ている業界・逆質問リクルーター面談では逆質問の比重が高く、その他は生活習慣など雑談に近い形式が取られているようです。フランクな雰囲気のため逆に選考であることを忘れないようにというアドバイスも複数寄せられていました。日常の何気ない行動にこそその人の本質が表れるという考え方もあり、アイスブレイクも含めたいかなる質問であれそこには必ず採用側の意図が存在しています。リクルーターを通して工数をかけてまで学生との接触回数を増やすぶん、それだけしっかりと学生の人となりを確かめたいという意図が感じ取れます。そのため、こういった雑談形式の日常的な内容と自己PRなどの就職活動で頻出の問いかけをうまく結びつけることで、採用側からの印象を高めることができると考えられるでしょう。参考:→リクルーター面談となると少しフランクな雰囲気になりますがきちんと評価をされているため、「見られている」と意識を持つことが重要です。本記事ではリクルーター面談の実態を提示します。→自己PRと聞くと「すごい経験でなくてはならない」と考える学生もいると思います。そのような方に日常生活から就活で使えるネタを類推するアプローチ方法を提示します。なお、面談も回数を重ねると志望動機について聞かれることが増える傾向にあるようです。この段階では、無闇やたらに「JTしか考えていません」と述べるよりは、企業選びの軸に沿ってそれに該当する業界の選考を受けている旨を伝えた方が無難でしょう。その中でJTの志望度の高さを示せれば十分だと考えます。1次面接過去問◆過去の経験についての質問・なぜやり切れたのか/逆に途中で投げ出してしまった経験はあるか◆あなた自身に関する質問・あなたの「人間性」を一言で表すと・あなたが取った行動を周囲の人はどう感じていたと考えるか◆志望動機に関する質問・JTでやりたい仕事は何か・JTで何ができると考えるかここからがいわゆる通常の個人面接になります。基本的には学生時代頑張ったこと・自己PR・志望動機に準ずる頻出の内容が問われています。しかし、それが直接そのままというわけではなく、他者評価や投げ出した経験など、やや視点を変えた質問が多い点もまた特徴と言えます。学生が感じるモチベーションの源泉が、自社のそれとマッチしているかどうかを深く問われています。これについても、「成長意欲」や「現状打破」といった、求められる素養を意識した形で回答できるといいと考えます。なお、1次面接では志望動機は一切問われなかったという声もあり、志望動機の執拗な深掘りをされる可能性は低いと考えられます。とは言え、エントリーシートでもあった「入社後にチャレンジしたい仕事」については重視しているようですので、先述したビジネスモデルや仕事内容の理解については必須だと言えます。最終面接過去問◆過去の経験についての質問・エントリーシートに書かれていない経験について◆あなた自身に関する質問・チームでつくことが多い役割とそれが向いている理由・長所と短所◆志望動機に関する質問・JT以外を除いたら第一志望はどこか◆その他の質問・たばこに変わるものがあるとしたら何か・あなたの20歳と40歳で映画を作るとしたら・論理と感情はどちらが大切か・最後に一言最終面接でも志望動機よりはあなた自身について問われる傾向にあるようです。一方、「映画を作るとしたら」のように全く想定できないような質問が多い点も特徴です。既存のレールに沿うのではなく、常に変化を念頭に企業努力を重ねてきたJT。その点学生にも、多少「ふつう」とは異なる問題に直面した場合でも、うまく機転を利かせて対応する力を求めているため、こういった質問が並んでいると考えます。また、1次面接で回答した内容についてさらに深掘りをされたという声もあることから、各面接での発言に責任を持ち、あなた自身に関する質問については特にリクルーター面談も含めて一貫した回答を心がけるべきでしょう。最後に以上まとめると、JTの選考では一貫して価値提供・成長意欲・変化への対応力この3つがキーワードになります。自己分析を通して、これらを発揮した経験・エピソードはないか。それが求められる理由も、ただ記事を読むだけでなく、上記内容に沿って自分なりに咀嚼しておくことが採用側への納得・共感を高めると考えられるでしょう。以上、JTの選考突破のヒントとして本記事を役立てていただければと思います。
- 日本たばこ産業(JT)のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ 40,885 views 日本たばこ産業(JT)は魅力的なインターンシップの開催など就職マーケットにおける広報活動を積極的に行ってきた影響で多くの学生が志望する人気企業です。たばこだけでなく、飲料や食品事業、医薬関連事業も展開しています。また海外含めたM&Aを積極的に展開し、インターンシップでは海外M&Aを題材としたグループワークを実施するなどしています。採用戦略として、戦略的に華やかな部分を押し出していますが基本的には食品・生活消費財メーカー同様に、営業マン一人一人が自社の製品を販売店に販売していく営業が重要な仕事の一つです。今回もJTの採用HPを参考に仕事内容から求める人材について考えたいと思います。なお、食品・消費財メーカーについては下記の企業の解説記事を書いていますので、JTを受ける際にはぜひ下記の企業の解説も参考にしていただければと思います。各食品・消費財メーカーの求める人材を解説しています。参考:参考:参考:参考:参考:参考:JTの働き方「何が言いたいのかわからない」新商品の取り扱いを提案する際に、販売店様から言われてしまった。売場には制約があり、できることが限られているとわかっている。しかし、この商品が販売店様にとっても、JTにとっても売り上げに大きく貢献できると確信していた。「だからこそ、絶対に落としてみせる!」と胸に誓った上月は、すぐに資料をわかりやすく作り直した。それから何度も根気よく訪問して、プロモーションのより良い展開方法を提案した。その結果、実際に売り上げもついてくるようになり、「上月さんに任せておけば大丈夫だから」と逆に他商材の相談を受けるまで信頼を得られるようになった。たばこというのはブランドロイヤリティが高く、気に入った銘柄を長く愛用するもの。だから、味も香りも好みは千差万別。上月は、時間を見つけては店頭で競合他社製品を購入されるお客様に新商品のサンプリングをして感想を聞くなど、市場のリサーチを欠かさない。「お客様のことをしっかり見ないと、本質を見失ってしまいますから」数字だけでは見えてこない情報も雑談の中から汲み取り、次への提案につなげていく。たとえ、うまくいかないときでも、営業部長や同僚が「どうした?」と声をかけてきてくれる。「自分の成績より、売り上げが達成できたと仲間と一緒に喜び合うのが一番嬉しい。チームの力が合わさっているのを実感するときです」国内No.1のシェアという現状に甘んじるつもりはまったくない。むしろ、さらなるシェア獲得を狙い、グローバルでの売り上げにも影響を及ぼしていきたいという野望を抱えている。最後に、上月は「実は、誰よりも負けず嫌い(笑)。社内でも負けたくないし、他社にも負けたくないんです」と続けた。その笑顔の裏には情熱が隠れているのは明白だ。チームで支え合い切磋琢磨しながら、世界No.1を実現していく。上月のチャレンジはまだ始まったばかりなのかもしれない。JT採用HPより一部抜粋日清食品やキッコーマンの解説記事でも書いた通り、食品メーカーや生活消費財メーカーにおいては商品開発も重要ですが、開発した商品を販売店に営業する営業マンの重要性が高い業界と言えます。JTも他の食品メーカーや消費財メーカーと同様に営業の重要性は非常に高いと言えます。営業においては上記の通り、販売店の責任者との信頼関係が売上に直結します。自社のことだけを考えるのではなく、自社の製品を販売することが販売店の売上にも大きく貢献するという考えのもと、きめ細かく営業を行うことで信頼関係を構築し、売上に繋げることが重要な仕事です。また上営業の成績というのは個人に紐付き、社内の営業マンは仲間であるとともにライバルでもあるという関係が上記の最後の段落から読み取れます。証券会社が最も営業マン同士の争いが激しい業界と言われますが、MRや食品・生活消費財メーカーも個人に成績が紐づく仕事は多かれ少なかれ個人に対する数字のプレッシャーがある仕事であると言えます。野村證券の求める人材を採用HPのから導いていきます。それを踏まえてES書く内容を考察しています。参考:このような仕事においては下記のような人材が求められていると考えられます。①販売店の責任者と一対一の信頼関係を築き、顧客の抱えている課題や悩みを引き出すことのできる人材②販売店の責任者だけでなく従業員などの価値観の異なる人とも信頼関係を構築し、自ら提案するキャンペーンや販売企画を提案し、協力して成果をあげることのできる人材③目に見える営業成績に対して粘り強く努力をし、結果を残すことのできる人材P&Gのエントリーシートでは消費財メーカーが求める人材が端的に設問として表現されているので、企業は異なりますがどのような内容を伝えるべきなのかを考える上で役立ちますので一度目を通しておくとよいでしょう。P&Gの求める人材を採用HPのから導いていきます。それを踏まえてES書く内容を考察しています。参考:なお、JTというと喫煙者しか採用しないのかと気にする人もいるのですが、全体としてその企業の製品が好きだと感じて入社する人が多いため喫煙者の割合はある程度高いと言えます。一方で、その企業の製品が好きな人が製品を販売する、製品のファンを生み出すのが得意であるわけではないため、非喫煙者の内定者も少なからずいるようです。その企業の製品が好きではなくても、生活消費財という人々の生活に関わる商品の販売・営業に興味があるのであれば非喫煙者であったとしても志望してみる価値はあるかと思います。JTの設問♦1.これまでの人生で最大の挫折経験とそれをどう乗り越え、そこから学んだことを教えてください。(250文字以内)♦2.JTに入ってあなたが実現したいことは何ですか?理由を付して、答えてください。(250文字以内)♦3.あなたにとってたばことは?一つ目の設問♦1.これまでの人生で最大の挫折経験とそれをどう乗り越え、そこから学んだことを教えてください。(250文字以内)いわゆる自己PRの部分になります。JTという企業の求める人材に基づき、学生時代の経験から自分が求める人材に近い人材であることを説明する必要があります。を参考にどのような学生時代の経験を伝えれば評価されるのか考えてみてください。二つ目の設問♦2.JTに入ってあなたが実現したいことは何ですか?理由を付して、答えてください。(250文字以内)いわゆる志望動機にあたります。メーカーの志望動機というと、「製品」に関わる志望動機を真っ先に考えがちですが、上記のように仕事内容にフォーカスして、「営業」という仕事で成し遂げたいことや「マーケティング」という仕事で成し遂げたいことといった切り口で考えることも可能です。また、下記のP&G内定者の志望動機は営業という仕事に焦点を当てて、自分に最も合っている仕事だからという流れで志望動機を語っています。あわせて参考にしてみてください。P&Gの内定者の回答を解説しています。なぜ評価されたのか、より評価されるための改善点など考察しています。参考:三つ目の設問♦3.あなたにとってたばことは?非喫煙者には答えにくい質問に見えますが、非喫煙者だからこそその視点から商品について語ることでより魅力的な商品にしていくことは可能でしょう。非喫煙者だからこそ感じることやニーズというものを、JTという企業の利益に繋がる考えを示すことが出来れば十分に評価されるでしょう。最後にJTはインターンの広報戦略のうまさから、事業投資やマーケティングをしたいという学生が多く受ける企業ですが、上記のように事業の要の一つは営業であり、配属先も営業はかなり多いと言えます。いずれにせよ、自分の過去の経験からその企業の仕事に適正があることを示すのが重要なので、仕事内容をより深く知るということをして欲しいと思います。photobykishjar?【参考】キッコーマン内定者の回答(あなた自身を表すキーワードを3つ経験を交えて)あなた自身を表すキーワードを3つ選び、なぜそれを選んだのかをご自身の経験を交えて具体的に説明してください。【キーワード①:好奇心の塊】選んだ理由:『やりたいことに逆らえない』2010年9月、アジア人としてアジアをもっと知りたいという思いからインドへ留学。そこにあったのは息を飲むほど美しい景色、目を逸らしたくなるような光景、珍しい食べ物、常識破りな生活スタイル、異なる人種の人々…。せっかくこの世に生まれたのだから、五感を全開にし、できる限り様々な経験をしなければもったいないと思う。自ら飛び込んで体験することで、新たな発見が必ずある。それが私の人生をさらにワクワクさせる。【キーワード②:想いの共有】選んだ理由:『笑顔が見たい』2010年サッカーW杯。侍ブルーの健闘に、日本中のココロが動かされた。スポーツバーで観戦していた私は、勝利の瞬間、知らない者と肩を組み喜びを叫び合い、感極まって目頭が熱くなったのを覚えている。想いをひとつに、一体となって何かを成し遂げるとうれしくて、楽しくて、震えるほどの感動を味わえる。その時必ず「笑顔」が生まれる。自分はその笑顔や誰かの喜びのために、チームでひとつのことに挑戦することがたまらなく好きだ。【キーワード③:当たって砕けろ】選んだ理由:『失敗を恐れない』高校3年時、合格圏にはほど遠い難関大学を目指し、猛勉強をした。くじけそうになってもめげずに最後までやり切れたのは、中学・高校時代の部活を通して「努力は必ず報われる」と確信していたからだ。しかし、結果は不合格で「努力は報われないこともある」ことを経験…。同時に「報われないかもしれないが、努力しないと何も得ない」ことも実感。以来私はどんな高い壁にも突撃する不屈の精神を武器に、挑戦することを恐れない。"【参考】理研ビタミン内定者の回答(今までの失敗談と乗り越え方)今までの大きな失敗談は何ですか?また、それをどのように乗り越えましたか?(200文字以内)ゼミで千代田区の小売店紹介のフリーペーパーを2万部発行する活動で、営業を担当し、あるお米屋さんに行きました。初めは全く相手にしてもらえず、門前払いされました。そこで営業方法を見つめ直し、フリーペーパーの説明ではなくまずは店舗の方から信頼を得ようと思い、米の話題を用意したり、パソコンの使い方がわからないという事でお教えしたりしました。そして徐々に信頼関係を築き、新規店舗として掲載の許可を頂きました。【参考】伊藤園内定者の回答(あなたの能力をどう活かせるか)あなたの能力を当社でどのように活かせるか主体的に意思疎通を図って信頼を築き相手が求めることを予測して行動する力は、営業でも企画でも必要なことであり、お客様の声から潜在ニーズを掴む所にもつながっていく。担当する地域での提案改善や、製品の改良にも活かせる。渉外として培った所属を超えて人と協力し企画を進める力は、部署や会社を超えて商品の流通拡大を目指す過程で役に立つと考える。開発から販売まで垣根を超えた協力でお客様の満足を高め、世界で認められる茶製品を増やしたい。海外の人と作業することにも抵抗がないので、入社後に学んだことを活かしいずれは海外を相手にした仕事を行いたい。貴社を志望するきっかけは緑茶飲料であったが、以上の能力は他製品を扱う時にも活かせると考える。商品を広めるための取組みで貴社に利益をもたらし、結果として世界の生活発展にも貢献したい。
- JT(日本たばこ産業)の志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし 24,977 views JTは国内トップの市場シェア6割・海外シェア3位とたばこ事業において存在感を誇る企業になっています。就職市場では参加することで報酬が出ることで有名なインターンで認識したという方もいるかもしれません。たばこと聞いて最近の話題といえば、同業他社であるフィリップ・モリスが開発した加熱式たばこ「iQOS」が挙げられるでしょう。「煙のないたばこ」として同社が開発した製品ではありますが、JTもそれに追随するような形で今年から参入することが最近発表されました。国内の販売本数が減少していく中で、従来の紙巻きたばこだけに頼ることなく、以下の投資家向け情報にもあるように医薬・加工食品といった多角化も進めているようです。時代のニーズに沿った変化に対応して事業の拡大を図っている企業と言うことができるでしょう。喫煙者でないと直接基盤となる商材に携わることもなく、そもそもたばこ自体に悪いイメージを抱き志望に至らないというケースも多いと考えられる企業であるJT。その選考で書くべき志望動機について考えていきたいと思います。参考:え?そうだったのJTQ2.たばこ事業だけなの?参考:日本たばこ産業(JT)のESと採用HPから考えるJTの求める人材参考:JT(日本たばこ産業)の面接過去問リスト24選JTのビジネスモデルJTは業界分類では食品メーカーにカテゴライズされ、基本的にはたばこというモノを作って売るというメーカー一般にあるビジネスモデルとなっています。そのモノの対象が近年ではたばこだけでなく医薬品・加工食品と増やされているということになります。まずは主力事業であるたばこ事業について、事例を一つ見ていきます。カフェでありながら、ケーキやパスタなどの食事メニューが充実している「イタリアン・トマトカフェジュニア」。フランチャイズ展開を行うこのレストラン・カフェの1店舗に新しいスタイルの分煙が導入されました。今回、分煙が行われたのは池袋西口店。同店では当初、喫煙席と非喫煙席が固定化されていました。しかし、“ビジネスマンの多い朝は喫煙率が高い一方、女性客の多いランチ・タイムは喫煙率が低下する”というように、時間帯で顧客の属性が変化していたため、店内を全面的にリニューアルし、“顧客ニーズや利用実態によって空間構成を変えられる分煙”を試験的に導入しました。今回のリニューアルを機に、店内のイメージも落ち着きのある居住空間を重視したトーンに一新。店舗の利用者からは、“煙が以前より気にならない”と好評を得ています。参考:飲食店の事例JTでは飲食店・オフィスなどを対象に最適な分煙のシステムを提供する「分煙コンサルティング」という取り組みを行っています。当然ではありますが、喫煙者は飲食店等でも一服したいと考え、非喫煙者は受動喫煙の影響を受けることなく快適に過ごしたいと考えることが多く、両者の思いを同時に解決する手段として分煙が存在しています。こちらの事例では、時間帯により喫煙者と非喫煙者の来店割合が変化することに注目し、両席を時間によって割り当てを変更するという新たな仕組みを提案したようです。医薬品・加工食品といった新規事業への進出・積極的な投資案件から変化に対応した新規事業への姿勢が伺われるJTではありますが、既存事業であるたばこ事業についてもこの姿勢を感じることができます。限られた座席を有効的に活用することで回転率を高めるという店側のニーズをこちらから把握していき、「仕切りを流動化する」というそれまでになかった解決策を提案し、実際の実行の部分にまでフォローしていくということになります。このことを「『軸』に基づく業界比較」に照らし合わせてJTの志望動機を考えていくと、・新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたい・相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたいという軸が当てはまると考えられます。JTのES通過者の志望動機解説ここでは、実際に通過者がどのような軸から志望動機を述べているか解説していきます。設問:JTに入社して、あなたが挑戦したいことは何ですか?理由を付して、お答えください。(200文字以内)私は貴社の営業として、異なる要素の掛け合わせで「たばこ」に新たな価値を生み出していきたい。具体的には、「たばこ」×「無臭」を掛け合わせ「匂いのないたばこ」や「たばこ」×「安全」で「火のないたばこ」などを生み出していきたい。根拠として私の父は家族唯一の喫煙者であり、いつも家族から「臭いから外で吸って」などと言われ輪の外にいた事が挙げられる。そいった人は社会に多くおりこの問題を解決したいと思っている。参考:エントリーシート(総合職)「志望動機を述べてください」と直接尋ねるわけではなく「挑戦したいこと」について問われている志望動機です。「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」では①成し遂げたいこと・⑤取り組みたい仕事あたりが問われていると考えられます。多角化や積極的な投資案件にチャレンジしているJTらしい設問と言え、学生にそういった姿勢があるかどうか知りたいという企業側の意図が感じられる設問ではないでしょうか。こちらの通過者は「たばこに新たな価値を生み出すこと」をベースに述べており、「たばこからは煙が出る」「たばこは火をつけてから吸う」という当たり前を壊していくという気概が感じられ、新たなたばこのイメージや価値を提供したいという思いが伝わってくるESになっています。先述の軸では「新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたい」という形で述べていると考えられるでしょう。しかし現在では、iQOSの登場により、ある程度この方が述べているたばこというものが実現しつつあることは留意しておく必要があるでしょう。iQOSで圧倒的なシェアを誇るフィリップ・モリスではなく、なぜあえて後発であるJTを志望しているのかは考えておくべき内容でしょう。もう一人のESを見ていきます。設問:JTに入社して、あなたが挑戦したいことは何ですか?理由を付して、お答えください。(200文字以内)私は、営業をして多くの人々のニーズにあったタバコを届けたいと考えている。なぜなら、私の周りには、自分に合ったタバコが無いと言う者がいる。このような意見を持った人々は、世の中に沢山居るはずである。また、非喫煙者の私は、苦味がなければタバコを吸いたいと思う事もある。このようにタバコには様々なニーズが存在する。その為、最前線でお客様の生の声を聞き、その情報を共有する事で新商品の拡大に貢献する事が目標だ。参考:エントリーシート(総合職)先ほどと同じ尋ねられ方の設問であり、営業職を志望しているという点でも共通点がある内容です。この方は「多くの人々のニーズにあったタバコを届けたい」という成し遂げたいことから志望動機を述べていますが、事例の項目で述べた喫煙者と非喫煙者の要求の隔たりを解消したいという思いが感じられます。先述の軸では「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」というアプローチから、誰にでも身近に感じられるたばこを作りたいという思いを述べています。新商品の開発はJTの事業方針としても注力したいと考えていることが推測されますので、成し遂げたいことの内容が企業のビジネスモデルに合致しているという点で評価ができます。最後にたばこというと近年の社会の動きから斜陽産業なのではないかと考えてしまいがちではありますが、iQOSの登場や政府の規制対象の決定により今後の動きが大きく変わると考えられる注目の業界の一つと考えることもできるでしょう。非喫煙者は商材に興味がないからといって業界の幅を狭めてしまうことはもったいないですし、喫煙者は「たばこが好きだから」という内容では評価されないものだと考えた方がいいでしょう。今回挙げた軸の他にも当てはまる基準はあると思いますので、自身の経験と結びつけながらどのような業界が当てはまるかについて考察してみてください。参考:商品に興味がない場合のメーカー志望動機最後に、動画を通じて志望動機の書き方を確認したいという方は下記の動画も参考にしてもらえればと思います。志望動機の書き方のポイントが端的にまとめられているので、動画でサッと確認したいと思っている方にオススメです。photobyMartinThomas
- JT(日本たばこ産業)インターンES選考攻略|合格者ES付 16,113 views JTのインターンES一覧はこちら「人のときを、おもう。JT」。テレビCMも多く流れ、誰もが1度は見かけたことがある企業なのではないでしょうか。そんなJTの中核事業であるたばこ事業は国内シェア6割超え、世界シェアは第3位です。シェア率の高いたばこ事業だけではなく、冷凍麺や冷凍米飯を取り扱う「テーブルマーク」の加工食品事業や日本、米国の会社とグループを結び医薬品事業も展開しています。本記事では20卒のJTのインターンシップ合格者のESに沿って解説していきます。【本記事の構成】▶︎JTとは▶︎JTインターンシップ体験記▶︎JTインターンシップ選考フロー▶︎JTインターンシップES解説↪︎設問①↪︎設問②▶︎最後にJTとはJTは、国内で唯一のたばこメーカーです。国内でのシェアが60%以上とたばこメーカーとしての印象が強いJTですが、近年では加工食品・医薬品分野にも力を入れているのが特徴です。また、国内だけに留まらず世界各国にJTの商品は広がっているため、グローバルに働きたい就活生は是非JTも視野に入れてみるべきだと思われます。JTは業界分類では食品メーカーにカテゴライズされ、基本的にはたばこというモノを作って売るというメーカー一般にあるビジネスモデルとなっています。そのモノの対象が近年ではたばこだけでなく医薬品・加工食品と増やされているということになります。参考:JTインターンシップ体験記ここからは実際にJTのインターンシップに参加した19卒の学生の声を一部抜粋して記載します。参加学生の在籍大学および雰囲気についてお答えください国立大学が非常に多く、私立大学であれば早慶がわずかいる程度だった。各業界トップ企業のインターンを通過してきたという学生が大半のように感じた。学生の雰囲気はこれと言って統一したものは無いが、各々自分の好きなものを貫いている自信が満ちている人が多いように感じた。人柄は皆非常によく、尊敬できる人ばかりだった。インターンの内容について詳細をお答えください初日:グループに分かれ、当たり前という概念を覆した考えを身に付ける簡単なワークを行った。他には事業内容説明、社員様からの説明などがあった。インターンの課題はこの日伝えられた気がする。夜は多くの社員様を含めて懇親会が行われた。二日目:午前中はインターンの課題というよりは企業の説明や社員様との交流。午後からはずっとグループワーク。基本的には常にメンターの社員様が2人いらっしゃり状況を観察していたように感じる、がアットホームな雰囲気100%であるため威圧感は無い。ただし一人の社員は言動や各参加者のふるまいを常に記録に残していた。三日目:午前中はワークの続きを行う。午後には各部屋で中間発表を行い、フィードバックを頂く。四日目:丸一日ワークに取り組む。五日目:午前中はワークに取り組み、昼過ぎに最終発表。発表後は総括としてのお話があり、グループメンバー同士が各自に対してコメントする場が設けられた。夜にはホテルで懇親会。その最中にワークの結果が伝えられた。インターン中の社員との交流についてお答えください初日と最終日に懇親会があり、それぞれ社員様が20名程度参加して下さった。参加者同士はもちろんだが、社員様と一対一で会話できる機会が非常に多く、多くの社員様の人柄を感じることが出来た。できる限り学生と交流し、会社を知ってもらおうとする姿勢がうかがえて非常に嬉しく感じたインターンを通じて得たこと、成長した点についてお答えくださいインターンシップという場でJTで働くこととは何か、を明確に意識し続けられた事は非常に大きかった。それまではインターンを通して自分が成長しようとお堅く考えすぎ、ワークの出来に意識が集中していたこともあった。けれど、タバコという商材を扱う難しさは決してないがしろにしてはならなく、常に「なぜJTでこれをやる必要があるのか」を問いかけられた。ワークを振り返ってみると、常に本質的な価値に振り返り、行動がそこに伴っているのかを考えることをいかに大切にしたかどうかが肝であったように感じた。自身が従属する場が何か、提供しなければならないモノが何かを理解することが働くうえで最も大切であることを感じることができ、今後の就職活動において非常に大切な経験となった。インターン参加を希望する後輩にアドバイスをお願いしますJTに関してはインターンの結果が本選考にそこまで直結しない(他の参加者を見ても)ため、たばこってなんだろう、JTってなんだろう、面白そうだな、それくらいの感覚でぜひ参加していただきたいと思う。参加者の学歴は非常に高かったが、私自身は全く大したことないので、学歴がそこまでなくとも参加できる。ひとのときを想う。ってよく聞くけど綺麗ごと言ってんじゃないよ!って思う人こそ参加してほしい。働くことは、考えの根幹がマッチしているかどうかが大切ではないかと思うので、表面の印象だけで切り捨てず、挑戦してみて欲しい。また、参加者のレベルが非常に高く、情報共有できる仲間を得られる。彼らの多くはメーカーに限らず他業界を広く見ているため非常に視野が広がる。JTインターンシップ選考フロー19卒のインターンシップの選考は以下のようになっています。・ES、Webテスト→集団面接(学生:面接官=2:1)オーソドックスなインターン選考となっています。JTは、インターンに参加することで本選考で有利に働くこともあるようです。本選考対策にもなるので、JTを志望する学生は積極的に応募しましょう。JTインターンシップES解説設問①:これまでの人生で、あなた自身の成長を最も後押しした言葉はなんですか?その理由もあわせてお答えください。他人からもらった言葉でも、自らたどり着いた言葉でも、どちらでも構いません。(400~1000文字)設問②:あなたは、将来どんな60歳を迎えたいですか?自由にお答えください。(400~1000文字)JTのインターンシップのESは2問構成になっています。よくある「ガクチカ」「自己PR」とは違い、難しい設問に感じられますが、ESを通して学生のパーソナルな部分を測ろうとしているようにも感じられます。ここからは、実際に20卒のインターンシップのESを用いて解説をしていきます。設問①:これまでの人生で、あなた自身の成長を最も後押しした言葉はなんですか?設問:これまでの人生で、あなた自身の成長を最も後押しした言葉はなんですか?その理由もあわせてお答えください。他人からもらった言葉でも、自らたどり着いた言葉でも、どちらでも構いません。(400~1000文字)設問の意図学生のパーソナルな部分を聞く設問となっています。JTのキャッチコピーは「ひとのときを、想う」です。このキャッチコピーには、一人一人のこころを豊かにしていくきっかけを与えたいという想いが込められています。この設問は、JTのキャッチコピーを体現しているとも考えられます。そのため、従来の様な自己PRとは違い、より自己の深い部分を問う設問とも言えます。意図を踏まえた回答方針設問が抽象的な為、どのような流れで書くべきか迷うかもしれません。まとまりのあるESにするためにも、次の様な流れを意識するといいでしょう。①後押しした言葉②実際に言葉を受けた体験談③言葉を受けた現在の自分の姿1000文字以内と字数にゆとりがあるため、書きたいことが書ききれない心配はないでしょう。反面、文字数が長くなることで文章が冗長にならないように気をつけましょう。合格者の回答私の成長を最も後押した言葉は「神は死んだ」です。これはニーチェの言葉ですが、私はこの言葉を高校三年生の時に通った予備校の講師の方から教えて頂きました。ニーチェがこの言葉を生み出した時代では、科学などの概念が生まれて、少しずつ神に対する信仰心が薄くなってきた時代でもあります。そういった背景から、神の意にかなう事を善悪の基準とする社会を変えるべく、宣言したのがこの言葉です。当時受験生だった私は、この言葉の意味を次のように考えました。「神」とは信仰心などによる集団心理からなる、実態の伴わない概念や考え方を指しており、現代では「常識」という言葉で存在しているのではないか。「神は死んだ」という言葉は常識に頼っていれば良い時代が終わった事を意味しているのではないか。当時の私は周り流され塾に通い、なんとなく勉強をしている状態でした。物理が得意科目だった事もあり、有名大学の物理学部に入れば就職にも困らないだろう、と考えていました。しかしこの言葉に出会ってから、自分がしなくてはならない事は大企業への就職ではなく、どこに行っても通用する技術やスキルを磨く事だと考えるようになりました。具体的には、プログラミングの技術や統計の知識は今後必ず必要となってくると考え、どちらも学ぶ事の出来る経営工学の分野へ進学しました。常識に捕らわれずに自分自身で行動を選択していく、その最初の小さな一歩を踏み出すための後押しをしてくれた言葉が「神は死んだ」というニーチェの言葉でした。この合格者のESでは、実体験に基づき言葉を選んだ背景もわかりやすい内容となっています。「神は死んだ」という言葉を自分がどのように考えているのか、その言葉を受けて自分自身がどのように変化をしたのか、設問の意図にしっかりと答えることができています。文字数にゆとりがあるので、大学受験のエピソードに加えてもう一つ追加するとよりエピソードに説得力を加えることができるでしょう。設問②:あなたは、将来どんな60歳を迎えたいですか?自由にお答えください。(400~1000文字)設問:あなたは、将来どんな60歳を迎えたいですか?自由にお答えください。(400~1000文字)設問の意図この設問は、自己分析と企業理解の深さを判断するものだと思われます。60歳と設定されているのは、おそらく定年近くの歳であり、ある程度仕事を通して自己実現をしていると思われる歳だからでしょう。その為、JTで働いていく中でどのようなキャリアを描き、どのような人物になっていきたいかを述べるといいでしょう。意図を踏まえた回答方針こちらも1000字以内と文字数にゆとりがあります。難しい設問に感じられますが、志望動機の書き方を少し変えることでまとまった文章を書くことができます。従来の志望動機の書き方は、【志望動機の書き方】①成し遂げたいこと・目標②きっかけとなる経験③企業選びの軸④他に受けている業界およびその業界ではダメな理由⑤具体的に取り組みたい仕事⑥業界の中でもその会社の理由参考:となっていますが、今回は設問の意図に合わせて次の様な流れで書くといいでしょう。①成し遂げたいこと・目標②きっかけとなった経験③なぜJTなのか④具体的に取り組みたい仕事⑤成し遂げたいことを達成したとき(60歳)、自分がどうなっているかまずは仕事を通して成し遂げたいことを述べる様にしましょう。そして、それに対するきっかけとなった経験を述べることで説得力を持たせます。続いて、成し遂げたいことを絡めてJTを選んだ理由を述べましょう。そこから、成し遂げたいことを達成する為にJTでどのような働きをしていきたいかをまとめます。最後に、目標を成し遂げて定年近くになった60歳のときに、どのような社会を作っていきたいか、自分自身はどのような人物になっていきたいかを述べる様にしましょう。合格者の回答現在23歳の私は、将来お金に困ることない生活を送っている事が最も大切だと考えています。では、具体的にどのぐらいの金額があれば良いのかという話についてですが、2002年にノーベル経済学賞を受賞した米プリンストン大学の心理学の専門家である、ダニエルカートン教授の調査によれば、世帯年収が75,000ドル(約8,500,000円)以上になると年収の増加に対して幸福度がほとんど増幅しない、という結果が得られています。大卒で仕事をきちんとこなしていれば、3,40年後にこの年収を超える事はそこまで難しい事ではないですし、仕事からスキルを身に着けていれば、様々なリスクに対してこの年収を維持する事が出来ると考えています。よって私の目標は、上記に述べた程度の年収がある事に加えて、その他の事でも幸福を感じれるような状態、と言い換える事が出来ます。具体的には、社会への貢献によって幸福を感じる事が出来るのではないかと考えており、その中でも最上位に位置するのが世界の発展につながるような貢献だと捉えています。中でもたばこ産業は国や地方にとって大きな財源として貢献している一方で、健康上の問題も抱えている極めて異質な存在だと考えられます。私は貴社の中で、健康上の問題を解決しながら、財源としてのたばこ産業を今後も発展させる方法について考え、60歳で定年するまでに日本や海外のたばこ産業を大きく変化させたいと考えています。この回答者のESでは、JTを通して成し遂げていきたいことが端的に述べられています。しかし、目標の年収から他者貢献までの流れが読み取ることができません。この設問では、年収によって幸福度が変わらないラインがあるなどの話は深く言及する必要はないと思われます。代わりに、JTでどのような社会貢献をしていきたいのか、自分はどのような人物になっていきたいのかをより深く述べるべきだったと思われます。60歳をどのように迎えたいのかという難しい設問でしたが、成し遂げたいことを中心に記述することで完成度の高いESを書くことができるでしょう。最後にJT(日本たばこ産業)は、食品の事業展開をしていることもあり、食品メーカーを目指す学生からの志望も高い企業です。同社の中核企業のたばこ事業においては、130以上の国や地域に事業展開していることからグローバルな成長企業でもあります。たばこの販売経路もいままでの主流であるBtoCだけでなくコンビニエンスストアなどBtoBへの変化や、紙巻きたばこから加熱式たばこへの市場の変化があるなど、今後の市場拡大が非常に注目が集まっています。消費者に近い立ち位置にいる企業であり、流行への変化に対応することから、時代の流れに敏感な学生にとって魅力的な企業であると思います。JTの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから・・・
- JT(日本たばこ産業)の採用大学・男女別採用人数|合格者ES付き 52,133 views JT(日本たばこ産業)の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから「人のときを、おもう。JT」でお馴染みのJT(日本たばこ産業)は、日本国内唯一のたばこ製造を行っている企業です。中核事業であるあるたばこ事業は国内シェア6割超え、世界シェアは第3位を誇っています。また、たばこ事業のみならず、医薬品事業や加工食品事業なども展開しています。本記事では、JT(日本たばこ産業)の過去三年間の採用実績を就職四季報を基にまとめました。本記事の構成JT(日本たばこ産業)の採用大学内訳JT(日本たばこ産業)の男女別採用人数JT(日本たばこ産業)の選考レポートJT(日本たばこ産業)の合格者ES最後にJT(日本たばこ産業)の採用大学内訳JT(日本たばこ産業)の採用大学内訳は以下の通りです。大学別の採用人数は、各大学ホームページを参照ください。・文系早稲田大学、慶應義塾大学、同志社大学、明治大学、関西大学、中央大学、上智大学、立命館大学、南山大学、法政大学、多摩美術大学、大阪大学、京都大学、東京大学、東北大学、他。・理系早稲田大学、慶應義塾大学、東京理科大学、岐阜薬科大学、ジュネーブ大学、東京大学、京都大学、北海道大学、東京工業大学、大阪大学、神戸大学、九州大学、東北大学、東京農工大学、他。参考:就職四季報2020年度版JT(日本たばこ産業)の男女別採用人数JT(日本たばこ産業)の男女別採用人数は以下の通りです。2019卒の男女別採用人数は就職四季報には記載がありませんでした。参考:就職四季報2020年度版JT(日本たばこ産業)の選考レポートここでは、JT(日本たばこ産業)の職に内定した20卒の体験記を抜粋して紹介します。JT(日本たばこ産業)の選考レポート一覧はこちらから。本選考のフローについて結果連絡を含めてお答えください。エントリーシート&Webテスト(4月中旬に電話で通過連絡と面接日程の連絡)⇒一次面接(その日のうちに通過連絡)⇒最終面接(一次面接と同じ日の午後に実施、その日のうちに電話で通過連絡)⇒内定本選考のためにした準備についてお答えください。あまり本選考に対する準備はしていなかったが、しいていえばJTの歴史や事業についての予習は行っていた。これに関しては必須ではないが、自分の特性とJTを結び付けたり面接官からの不意の質問に答える際など役に立つと思う。もと国営企業であることや国内唯一のタバコ事業会社である点はやはり無視できない。採用HPに載っているコラムの内容やそこに出てくる社員の名前に関してはもしその人たちが面接官だった場合のために頭に入れていった。それぞれの面接およびGDについて、社員の人数および役職、面接を受ける学生の人数、面接会場、面接時間、質問内容、面接の雰囲気、面接の感想についてご記入ください。面接がない場合は「なし」とお答えください。【一次面接】社員二人、学生一人。面接会場は東京の本社オフィス。面接時間は40分ほど。質問内容は学生時代の活動について、志望動機、たばこ事業で利益を上げるにはどうすればよいかなど。面接の雰囲気は厳かだが圧迫というわけではない、面接官にもよると思う。鋭い質問もたまに飛んでくるなかなかシビアな面接だった。【最終面接】社員二人、学生一人。面接会場は東京の本社オフィス。面接時間は40分ほど。質問内容は学生時代の活動について、志望動機、たばことはどういったものかなど。面接の雰囲気はとても和やか。楽しい面接だったが質問はどれも鋭く本質的なところを突くようなものだった。本選考において評価されたと感じたポイントや選考において重視されていたと思う点についてお答えください。素直に正直に答え続けたところは評価されたのではないかと感じた。選考で重視されているのも上っ面の良さではなく、本人の言動に一貫性があるか、ESの内容と実際に会った時の話に整合性があるかなどではないかと思われる。JT(日本たばこ産業)の合格者ESここでは、JT(日本たばこ産業)に合格したESを3つ紹介します。JT(日本たばこ産業)の合格者ES一覧はこちらから。2020卒(総合職)この合格者ESはこちらから。・「たばこ」と聞いて連想するキーワードを3つ挙げてください。リラックスするための嗜好品健康に悪いといつも非難されているもの高い税率をかけられている商品・JTを受けようと思ったきっかけはなんでしたか?実際エントリーをしようと決めた経緯も含めて教えてください。過去に一度、ストイックに仕事に打ち込みながらも私生活も充実している社員の方とランチする機会があり、興味を持ち始め説明会に参加した。説明会参加前は、たばこの会社に未来はあるのかと否定気味だったが、説明を聞いて事業展開の仕方とブランディングに興味と可能性を感じ、考え方が180度変わった。そして、内定を持つ先輩に相談したところ、全員貴社の良い点を熱弁するので、気持ちが固まり、エントリーしようと決意した。2020卒(営業職)この合格者ESはこちらから。・あなたが本を書くとしたら、どのようなタイトルでどのような内容を書きますか?人の価値が数値化される世界・本の内容テクノロジーの進化によって、人の価値が数字で測れるようになった。発端は、S社が開発したアプリにある。アプリの仕組みはこうだった。例えば、仕事上自分の力では解決できない状態にある人がその悩みを投稿するとする。そこで、その悩みの解決に値するスペックを持つ人が投稿者を手伝い、成功したらポイントが加算される。ジャンルは仕事でも恋愛でも教育でもなんでもいい。とにかく誰かが悩みを投稿し、誰かが解決する。解決した人も悩みを投稿する側となり、また別の人が解決する。これにより、お互いが自分の価値を提供し合う循環が生まれた。このアプリは人の生活を豊かにするものとして賞賛された。しかし、近年アプリの浸透により社会問題が生まれた。提供価値が数値で可視化されるようになった今、自分で価値を生み出せない人は社会的地位において弱者と見なされるのだ。この本では、社会的地位を確立した人々の光と社会問題に苦しむ人々の闇を描く。・過去の自分に会えるとしたら、いつの自分にあってどんな言葉をかけますか?それはなぜですか?高校2年生の進路選択に迷う自分に「自分の意思を持て」と言葉をかけたい。後に自分で意思で選択することがいかに大切か分かり、後悔したためである。当時、文系と理系どちらが自分に向いているか分からず担任に相談した際、「何を迷っている?とりあえず理系に進め」と怒られ、言われるがまま理系を選んだ。しかし大学受験時に、文系の方が向いていると気づき、文転を決意した。文系と理系では授業制度も違い、文系大学を目指すことは困難だった。現在の第一志望大学に合格できたものの、自分の意思で文系を選択していれば、自分の能力を最大限に引き出しもっと上の文系大学を目指せたかもしれない。自分の意思で行動する大切さを痛感した。2020卒(研究職)この合格者ESはこちらから。・志望動機私は自分自身が成長できる企業を求め、挑戦できる社風を重視しています。貴社の医薬事業は「既成概念にとらわれない自由な発想と行動力」のもと、若手であっても責任のある仕事に挑戦できる研究体制が整えられており、非常に魅力を感じております。また、貴社は国内外の多くの製薬企業と提携を結んでおり、世界中の優秀な研究者と触れ合う中で、幅広い知識や考え方を身につけることが出来ると考えております。そのような貴社で、私は責任のある仕事を行っていく上で、貪欲に知識を吸収し、自ら考え、失敗を恐れずに挑戦し、自身の成長に繋げたいと考えています。私は貴社において、常に患者様のことを考え、患者様に少しでも早く薬を届けるために忍耐強く研究し、貴社でしかできないオンリーワンの革新的な薬を創製する一翼を担い、世界中の人々の健康に貢献したいと考え、志望致しました。最後に今回は、JT(日本たばこ産業)の採用実績を採用大学・男女別の2つの切り口でまとめました。でも述べていますが、学歴は複数ある評価基準のうちの1つの基準でしかありません。採用実績はあくまでも参考程度に留めておきましょう。JT(日本たばこ産業)の選考対策記事は以下の関連記事からお読み頂けます。十分の対策をして選考に臨みましょう。関連記事
- JT(日本たばこ産業)のES徹底解説!選考通過者の志望動機・ガクチカ分析 17,964 views JTは日本国内で唯一業としてのたばこ製造を行う企業です。たばこ事業以外にも、近年では医薬事業・加工食品事業に参入し、収益源の多角化を目指しています。また、クロスボーダーの大型M&Aに取り組み、たばこ事業では世界3位のトップクラスのシェアを占めています。本記事はJTのESの回答方針を示しています。企業研究や選考全般に関する情報は以下の記事を参考にしてみて下さい。参考:→ビジネスモデルの分析、求める人材像の考察、選考フローなど、JTの選考を突破するために最低限必要な情報を網羅した記事です。ESを書く前に、是非ご一読ください。本記事のコンテンツ▶︎JT(日本たばこ産業)の本選考ES設問└設問1└設問2└設問3└設問4▶︎最後にJT(日本たばこ産業)の本選考ES設問◆「たばこ」と聞いて連想するキーワードを3つ挙げてください。(各30文字以内)◆JTを受けようと思ったきっかけはなんでしたか?実際エントリーをしようと決めた経緯も含めて教えてください。(200文字以内)◆JTに入社して、あなたは”JTが提供しようとしている価値”をどのように実現したいですか?上記で選択した業務分野と関連づけて、お答えください。(300文字以内)◆生まれてから今までの人生を振り返り、(初めは到底無理だと思ったが)”頑張れた”と思う経験とその理由について教えてください。(200文字以内)昨年と設問数に大きな変更はありませんが、設問内容は変わっているため十分な対策が必要といえるでしょう。設問1◆「たばこ」と聞いて連想するキーワードを3つ挙げてください。(各30文字以内)設問の意図就活生のたばこに対するイメージが問われており、たばこという他にはない商材を扱っているJTならではの設問と言えます。本設問の意図は単純にたばこというモノのイメージを調査しているのではなく、たばこというツールが社会にどのような影響を与えていると考えるのかを問うているものだと考えます。意図を踏まえた回答方針まずは単純に思いついたものを羅列することでアイデア出しをするのがよいと思いますが、最終的に記載する内容は、たばこそのもののイメージだけでなくたばこがあることによって生まれる価値などについて触れていくとよいと思います。表面的な部分だけに触れたものにならないようにしましょう。また、当然ながらあまりネガティブなワードは入れない方が懸命です。もしネガティブワードを入れる場合は「そのイメージを払拭したい」と思うものにし、面接などでアピールすると良いでしょう。内定者の回答会話のきっかけをつくる大人の趣向品マイナスイメージを抱いている人が多い参考:エントリーシート(たばこ営業関連業務)会話のきっかけをつくるというたばこがもたらす副産物を記載できているため表層的な思考ではないことがアピールできてよいでしょう。一方マイナスイメージを抱いている人が多いという回答は具体性が薄いためあまり参考にしない方がよいかもしれません。具体的にどういうマイナスイメージなのかに触れられているとよいでしょう。設問2◆JTを受けようと思ったきっかけはなんでしたか?実際エントリーをしようと決めた経緯も含めて教えてください。(200文字以内)設問の意図いわゆる志望動機にあたる設問になります。喫煙者の中には「たばこが好きだから」といった理由を書きたくなる人も多いと思われますが、就職活動において「好きだから」という理由は一般に評価されないことには留意しておく必要があります。また、同社を受けようと思ったきっかけや経緯について聞かれているため、実際のエピソードを交えてアピールする必要があるでしょう。意図を踏まえた回答方針志望動機については、以下のようなフレームワークを参考にすると良いです。①成し遂げたいこと→②きっかけとなる経験→③企業選びのポイント→④他に受けている業界とその業界ではダメな理由→⑤具体的に取り組みたい仕事→⑥業界の中でもその企業の理由この設問では特に②について詳しく書く必要があります。参考:→多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について、企業の意図を踏まえながら解説してた記事です。上記のフレームワークの活用法についても、具体例を踏まえながら解説しているので、ぜひご活用ください。動画を通じて志望動機の書き方を確認したいという方は下記の動画も参考にしてもらえればと思います。志望動機の書き方のポイントが端的にまとめられているので、動画でサッと確認したいと思っている方にオススメです。内定者の回答私は食品業界を志望している。なぜなら私の実家は専業農家であり「上質な生産物を世の中に提供し、人々の生活を豊かにしたい」という生産者の想いに感銘を受けたためだ。特にたばこは世界中で愛されているブランドがあり、国内外の多くの人々に提供ができる。また実際に貴社で働く人にお会いし、失敗を恐れずアクションを起こす強い挑戦心に惹かれ、この人達と一緒に働いてみたいと感じたことがエントリーをするきっかけになった。参考:エントリーシート(原料調達部)業界に興味を持ったきっかけやJTを選んだ理由を短い字数で上手くまとめられています。内容は小出しにしておき、面接で深掘りに対応できるようにしておくといいでしょう。設問3JTに入社して、あなたは”JTが提供しようとしている価値”をどのように実現したいですか?上記で選択した業務分野と関連づけて、お答えください。(300文字以内)設問の意図こちらの設問も志望動機に分類されますが、さきほどとは異なりより深いアウトプットを求められています。まずはJTが実現しようとしている価値を知り、その上で業務分野と関連づけて志望動機を答える必要があります。設問の背景には、たばこに対して悪いイメージを持つ人が多い中で「JTが実現したい価値」をどう考えているのかを見ているのでしょう。意図を踏まえた回答方針JTが提供しようとしている価値を言語化し、それをどのような仕事、働き方で実現するのかを明示すると良いでしょう。業務分野そのものに関する知識も身に付けておかなければならないため、企業理解を深めておかなければ回答が難しいものになると思います。今までにない程上質な葉たばこを農家から安定的に調達することでその価値を実現する。なぜなら貴社が提供しようとしている価値とは、「ひとのときを、想う」のもと、より充実したひと時を、たばこを通して提供する事だと思う。たばこの付加価値は日常をより豊かにすることができ、多くの人に満足してもらえるよう提供するには、上質な葉たばこを安定的に調達することが必要だ。まずは原料部で徹底的に葉たばこに関して勉強をすることで、葉たばこのスペシャリストになる。そして葉たばこ農家の現状と理想のギャップを抽出し、それに対して常に挑戦的なアプローチ方法を見つける。結果的により多くの人に充実した日常を過ごしていただきたい。参考:エントリーシート(原料調達部)こちらの内定者はJTの提供しようとしている価値を自分なりの解釈で定義し、それを実現する方法をしっかりと回答できています。また、その先実現したいことについても書けているため、よく出来ていると思います。設問4生まれてから今までの人生を振り返り、(初めは到底無理だと思ったが)”頑張れた”と思う経験とその理由について教えてください。(200文字以内)設問の意図「困難に立ち向かった経験」から、学生の価値観や求める人物像にも掲げる「挑戦する姿勢」があるかどうかが問われています。「初めは到底無理だと思ったが」と補足で説明がされていることから、自ら高い目標を掲げてチャレンジしたエピソードを求めていると考えられます。意図を踏まえた回答方針生まれてから今までの人生の中で問われているため人生最大の頑張ったことをアピールするとよいでしょうが、あまりに過去のエピソードを引っ張ってくると直近は頑張ったことがないのかと勘ぐられてしまいかねないので、できるだけ最近のエピソードから拾ってくることをオススメします。上記を踏まえて本設問では以下を明確に示すと評価を得やすいでしょう。・達成が困難だと思った理由や原因・困難なことに対してどのような施策を考え実行したか・その施策を実施しようと考えた理由・どのような結果をもたらしたか施策の実行を説明するあたりでJTの求める「チャレンジ精神」が伝わる内容を書けるとよいでしょう。以下の記事・動画で書き方やフレームワークを解説しているので、こちらも参考にしてみて下さい。参考:→学生時代頑張ったことに関する設問についての解説記事です。評価される内容の選び方や論理的な構成にするためのフレームワークなどの実践的なテクニックが載せてありますので、ESを書く際の参考にしてみて下さい。内定者の回答高校入学時水泳部を立ち上げ、部を存続させるには団体戦でベスト3以内に入ることが条件と学校側に言われ1年で達成したこと。他校に比べ部員数は約半分、初心者が4割を占める中で部長兼コーチとして取り組んだ。私は、経験者全員をコーチとし交代で指導を行わせ、初心者と経験者の両方のモチベーション向上と技術向上に繋がった。頑張れたのは、部員全員が共通の目標を持ち、高いモチベーションを維持できたからだ。参考:エントリーシート(原料調達部)こちらの内定者は部活動を立ち上げ、その存続条件が厳しいながらもしっかりと結果を残したことについて記載しています。設問の意図をしっかりと捉えられているため、高い評価を得たと考えられます。字数が短い中でコンパクトにまとめなければいけないため、省いた部分は面接で話せるようにしておくと良いでしょう。最後にいかがでしたでしょうか。ESではたばこ産業らしい設問も見られ使い回しができないようなものになっているため、回答ハードルはやや高いように思います。特に「ひとに価値をもたらすことのできる多彩な個性」を重要視しているようですので、同社の求める人物像に沿った回答を書くことが必要となるでしょう。unistyleではJTの企業研究や過去ESを多く扱っているので以下も参考にしてみて下さい。参考:JT(日本たばこ産業)の企業研究