企業が奨学金を免除!?背景と注意点、導入企業を解説

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最終更新日:2024年01月22日

企業が奨学金を免除!?背景と注意点、導入企業を解説

本記事では奨学金を利用して大学に通う学生が社会に出てから困ることがないよう、耳寄りな情報をお伝えします。

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奨学金について

奨学金は給付型と貸与型の2種類自分自身、もしくは周りの友達で奨学金を利用している学生はいませんか?

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)による調査では、大学(昼間部)に通う学生のうち、49.6%が奨学金を利用しています。しかし、それに伴い奨学金の返済に苦しんでいる人が多く出てくるようになりました。

こうした中で、奨学金を肩代わりする企業が増えてきていることを知っていましたか?例えば、誰もが知っているトヨタグループでは、奨学金を実質無利息で支援する制度もあります。奨学金とは、国や地域、民間の団体が金銭面からサポートしてくれる仕組みです。

奨学金には、大きく分けて2つの種類があります。返済義務のない給付型と、返済が必要となる貸与型です。

本来、奨学金とは返済の必要のない給付型の援助のことです。しかし、現在は国の政策により、多くの奨学金の制度は貸与型となっています。現在、給付型は一部に限られ、9割が返済が必要な貸与型となっています。

貸与型の場合、就職後の返済が条件となっており、学生は就職後、数年あるいは数十年かけて返済していかなければなりません。

奨学金返済の支援が注目されている背景(学生側視点)

学生から奨学金支援制度が注目されている理由

最近、奨学金の返済への支援が学生と企業双方に注目されています。この支援が注目されている背景には様々な要素があります。その背景を学生側からお伝えします。

学生側視点においては3つの要素があります。

  • 奨学金利用者の増加
  • 9割が返済必要な貸与型
  • 返済困難な実情

奨学金利用者の増加

奨学金返済支援が注目されている背景の一つに、年々、奨学金利用者が増えていることが挙げられます。

奨学金利用者推移

1996年 5%

2014年 20%

2016年 50%

1996年の奨学金利用者は大学生の5%でしたが、2016年には約50%にまで増加しています。つまり、大学生の2人に1人は奨学金を利用しているということになります。

奨学金利用者が増えている理由として、中間層の所得が減少し、家計基準などの奨学金を利用する際の制限が緩やかになっているため、奨学金が身近なものになっていることが考えられます。

9割が返済必要な貸与型

奨学金利用者が増えていますが、一方で、返済が必須となる奨学金が増えているという現状があります。

奨学金にはそもそも、大きく分けて2つの種類があります。返済義務のない給付型と、返済が必要となる貸与型です。

本来、奨学金とは返済の必要のない給付型の援助のことです。しかし、現在は国の政策により、多くの奨学金の制度は貸与型となっています。現在、給付型は一部に限られ、9割が返済が必要な貸与型となっています。

貸与型の場合、就職後の返済が条件となっており、学生は就職後、数年あるいは数十年かけて返済していかなければなりません。

返済例

Aさんの場合

・貸与総額:384万円(月8万円で貸与)
・貸与期間:2018年4月~2022年3月(48カ月)
・貸与利率:0.23%

→総額:393万円


・返済期間:2022年10月~2042年9月(20年間)
・返済額(月払いの場合):1万6千円/月 計240回

上記のような返済のイメージができていましたか?

例えば初任給20万円で、手取りが17万円だった場合、家賃や光熱費で9万円、食費、通信費、日用消耗品費で約6万円、つまり月に使える自由なお金は2万円となります。2万円のうち、1万6千円が奨学金返済に使うとなると、恐ろしいですよね。

もし、返済が滞ると滞納金の5%が遅延金として上乗せされ、3カ月滞納が続くとブラックリストに登録されてしまいます。ブラックリストに登録されると、返済後5年間はリストに名前が残り、ローンが組めない、クレジットカードが作れないなど、社会生活に支障をきたすため注意が必要です。

返済困難な実情

奨学金利用者が増え、返済必須の貸与型奨学金が増えていることと同時に、奨学金の返済に苦しむ若者が増えています。

奨学金を借りている大学生は今や2人に1人。しかし、奨学金を借りても返せない人が増加、自己破産にまで追い込まれるケースが累計1万件以上にのぼっている。

引用:“奨学金破産”の連鎖で一家破産!?

上記の記事のように、奨学金返済に苦しみ、自己破産にまで陥っているケースも出てきています。

返済が困難な若者が増えている理由として、学費の高騰と、無利子奨学金から有利子奨学金の激増の2つ挙げられます。

まず、学費の高騰です。私立大学の授業料(平均)は1990年57万円から2016年81万円と約7割の上昇となっています。また、国立大学の授業料(平均)は、1990年の34万円から2016年54万円へと約6割上昇しています。国立大学でさえも、このように大きく学費が上がっており、安い学費で進学するのは不可能となってきています。

2つ目に、有利子奨学金の激増です。先ほど述べたように、貸与型の奨学金が9割を占めるようになっています。そして貸与型奨学金の中でも、無利子奨学金と有利子奨学金があります。

以前は無利子奨学金が当たり前でしたが、国の政策によって有利子奨学金が激増し、2003年には有利子奨学金を借りる学生の人数が無利子奨学金を逆転しました。

では、無利子奨学金と有利子奨学金の返済額の違いはどのくらいあるのでしょうか。

例えば、貸与総額144万円の場合、有利子奨学金の返還総額は176万円(利子3%)となり、30万円以上返済額の差が生まれます。有利子奨学金は、年間約2万5千円多く払うこととなります。

このように学費の高騰や、有利子奨学金の激増により、返済に対する負担が大きくなっていることで、返済が困難になっている若者が多くなっています。

奨学金返済の支援が注目されている背景(企業側視点)

企業から奨学金返済支援制度が注目されている理由

奨学金返済への支援が学生側で注目されている背景は多くありましたが、企業側もこの支援に関して注目しています。その背景として、大きく2つの要素があります。

売り手市場による学生の集客難

奨学金返済の支援に企業が注目する背景の1つ目に売り手市場が挙げられます。そのため、多くの企業は学生を集めることが困難となっています。

そういった状況の中で、奨学金を肩代わりする制度によって学生を集められるようになっている企業が出てきています。

例えば、株式会社クロスキャットが「奨学金返済支援制度」を今年発表しました。その結果、会社説明会の様子が一変したようです。

「去年は回によっては10人も来ない日があり、しかも無連絡欠席もそれなりにありましたし。しかし、今年は満席表示が続いていますし、無連絡欠席は数人程度しか出ていません」

引用:「奨学金返済」肩代わりする企業 残高100万円まで出すところも

今まで売り手市場により学生の集客が難しかった企業が、奨学金を肩代わりする制度によって、大きく変化することが分かります。

転職率増加に伴う離職率増加への懸念

売り手市場とともに奨学金返済の支援が注目されている背景に、転職率増加があります。

転職率増加に伴い、企業が懸念していることは離職率です。しかし、奨学金を肩代わりする制度により、離職率を低下させることが可能となっています。

仮に、奨学金の返済で苦慮する若手職員がいるとするなら、一定期間、奨学金の返済をサポートすることで、生活の質を向上させられます。そして、若手職員は月々の奨学金の返済を考えず日常業務に専念できるようになり、モチベーションや帰属意識が高まります。

例えば、株式会社ノバレーゼでは、奨学金の返済支援制度を導入すると、支援対象者から支援制度がモチベーションになっているという声があがっています。

「会社がこれだけ自分たちの事を思って、この制度を作ってくれたのであれば、会社に対しても貢献していきたいなっていうのは思いましたし、とても自分自身のモチベーションにはなりました」
引用:増える企業の奨学金返済支援 そのメリット・デメリットとは?

このように、奨学金を肩代わりする制度は社員のモチベーション向上につながり、転職率増加という時代の中で、離職率低下に貢献しているのです。

「奨学金返済支援制度」利用の際の注意点

奨学金支援制度の注意点

奨学金返済の支援が注目されていることもあり、奨学金を利用している学生にとって、企業が奨学金を肩代わりする制度は、目が向く制度だと思います。しかし、注意してほしいことが2点あります。

在籍の縛り

企業が奨学金を肩代わりしてくれる分、数年間の在籍を求めてくる場合があります。在籍への記載や説明がない場合は、人事に確認を取りましょう。

給料からの天引き

もしかしたら、支援制度と言いつつ、給料から天引きされる場合もあるかもしれません。給料から天引きされないか、確認しましょう。

上記の2点について注意しながら、各企業の制度について、ぜひ調べてみてください。

「奨学金返済支援制度」導入企業一覧(一部抜粋)

奨学金支援制度導入企業一覧

ここまで、奨学金返済の支援が注目されている背景や、奨学金返済の制度における注意点をお伝えしました。

そもそも、奨学金支援制度とは、奨学金返済の経済的・心理的負担を軽くし、安心して仕事に専念してもらうための制度です。

ここでは、導入している企業についてお伝えします。以下は、奨学金を肩代わりしてくれる企業「奨学金返済支援制度」を導入している企業一覧です。※一部抜粋

現在、上記の企業が奨学金返済の支援制度を導入しています。では、上記の企業はどのような支援制度をおこなっているのでしょうか。いくつか制度の詳細をお伝えします。

大和証券グループ

大和証券グループは奨学金の返済義務がある社員を対象に、返済資金を無利子で貸し付けする制度を導入しています。返済の開始は、入社6年目からとなり、中田誠司社長は、制度を通じて若手社員の負担を和らげることで、「集中して業務に取り組んでもらいたい」と述べています。

トヨタグループ

トヨタグループは、理系女子学生対象の奨学金制度として「トヨタ女性技術者育成基金」を創設しました。トヨタ自動車ほかグループ企業10社のいずれかに入社すると全額、他の製造業なら半額を同基金が肩代わりして返済しています。

ノバレーゼ

ウエディングプロデュースやレストラン運営などのブライダル関連の事業を手がける、東証一部上場企業のノバレーゼ。奨学金返済制度は、奨学金残高のある勤続5年と10年の社員を対象に、それぞれの節目に最大100万円、計200万円を支給しています 

このように、企業によって奨学金返済の支援制度の内容は様々です。企業選びの一つの指標として、ぜひ調べて比較してみてください。 

さいごに

奨学金を利用している学生のみなさん。卒業後、奨学金の返済はすぐに迫ってきます。就職活動の時期から、返済を視野に入れていく必要もあるかもしれません。

今後も奨学金を肩代わりする制度を導入する企業が増えることが予想されています。

このような視点も含めて、ぜひ就職活動してみてください。

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「スパルタ婚活塾」に学ぶ結婚できない女性と内定をもらえない学生の共通点 「スパルタ婚活塾」に学ぶ結婚できない女性と内定をもらえない学生の共通点 16卒・外資系メーカー内定の女子です。昨年出版された「スパルタ婚活塾」という本が話題ということで、就活を終えてから読んでみました。自身にはまだまだ縁がないと思っていた婚活に関する本ですが、実際に読んでみると婚活をしている・していないに関わらず非常に面白く読める一作だと思いました。さらに、就活にも十分応用できる考え方が多く書かれていたため、ここでも(自戒の念をこめて)結婚できない女性と内定をもらえない学生の共通点について書きたいと思います。スパルタ婚活塾著者は2007年に刊行されたミリオンセラーの「夢を叶えるゾウ」で有名な水野敬也氏。「夢を叶えるゾウ」だけではなく、本書「スパルタ婚活塾」や「LOVE理論」など恋愛関係の著作があります。特に本書は、軽快な文体でかなり笑えて楽しい一方、物事の本質を鋭くついている部分もありますのでぜひご紹介したいと思います。ただし、本書の内容はかなり笑えるものですが下ネタもかなり多いため、苦手な人は注意してくださいね!ちなみにUnistyleでは恋愛と就活について、過去にこんな記事も掲載しています。参考:"藤沢数希氏の恋愛工学を就職活動に応用してみる:『ぼくは愛を証明しようと思う。』の書評"参考:"大手広告マンが語る「就活とは恋愛」~彼氏彼女持ち「リア充」が就活で上手くいく理由~"余裕がない本書では、結婚できない理由の大きな一つが、余裕のなさであるとしています。人は、何かを強く求めれば求めるほど、つまり、何かに執着するほど、焦り、緊張し、不安になり、余裕を失う。婚活する女たちが必死になるあまり、男を引かせているのも同じ理由だ。結婚に執着しすぎているのである。つまり、これは裏を返せば、男を強く求めない状態、目の前の男に対して「こんな男どうでもよくね?」そう思えているとき、お前は男に対して余裕を保てるということなのだ。つまり、余裕を持つための最大の方法は、「どんな男でもいいから、まず彼氏を作ること」である出典:「スパルタ婚活塾」P24~P25よりこれは就職活動も同じで、内定がない状態であるほど焦り、緊張して、不安になった結果、企業に媚を売るような面接になり、評価されなくなってしまいます。まずどんな会社でもいいから内定をもらうことで、どうすれば評価されるのか理解でき、心の余裕につながります。結果として自然体で面接にのぞめるようになるのではないでしょうか。就活をはじめようと思ったら、早い段階で企業にエントリーして、内定をもらっておくと楽に就職活動ができるかもしれません。共通の時間を楽しんでいない本書では、目先の婚活テクニックにとらわれると、どうしても会話や行動が不自然で気持ち悪くなってしまうと指摘されています。筆者は、デートにおいて最も大切なことが「楽しむ」ことだとしています(ライフ・イズ・ビューティフル理論)。言うまでもなくデートというのは共同作業である以上、盛り上がっているときは二人とも楽しいし、盛り下がっていれば二人ともつまらない。(中略)デートで最優先すべきは「楽しむ」こと。そのためには、男を値踏みしてしまう思考回路を止め、デート中、男に対して「これはないわ」と思ったら、すぐさま「逆に楽しい!」と考え、楽しい面に目を向けること。この思考回路を保つことで、男にとっての「理想の結婚相手」になることができる。出典:「スパルタ婚活塾」P68~P77より就活でも「評価されよう」とか「企業に好かれよう」とするばかりでは評価されません。「面接での会話を楽しむようにするとうまくいく」ということは、すでに多くの内定者が話していることです。圧迫面接や意図しない質問が飛んできた状況も楽しむように心がけるといいのかもしれません。自分の肩書きが通用しない場所でのコミュニケーションが苦手筆者はコミュニケーションにおいて重要なものを「自然でポジティブ」なトークであるとしています。それを身につけるために、自分の肩書きや地位が通用しない場所(アウェイ)に飛び込んで会話の訓練をすることが提案されています(アウェイ理論)。なぜ彼女(婚活女)たちの会話は不自然に映るのだろうか?それは、婚活女たちが口にしているのは「本音」ではなく「目的」を持った、「ある種のウソ」だからである。彼女たちの心の流れを表すと次のようになる。男に気に入られたい→その男をホメようつまりは下心があるのだが、その下心が透けて見えてしまうので、不自然で気持ち悪くなるのである。(中略)つまり、重要なのは(略)「自然なポジティブさ」なのである。(中略)では、どうすればこのようなコミュニケーション能力を身につけることができるのだろうか?それはまさに、弁当屋のおばちゃんが日々実践していることであり、それを一言で言うと「自分の肩書が通用しない場所でのコミュニケーションの機会を増やす」である。出典:「スパルタ婚活塾」P99~P101実は就活するまで、自分の肩書きが通用しない場所でコミュニケーションしたことのない人も意外と多いようです。学生時代にサークルやクラスなど、自分の居心地のいい場所でのコミュニケーションしかしたことがないと、慣れない人とではつまらない会話になりがちではありませんか?面接でも「評価されよう」と下心を丸出しにしていると、不自然なコミュニケーションになりがちです。自然なコミュニケーションをするために大事なのは、アウェイでのコミュニケーションの積み重ねです。就活でいえば面接を実際に受けたり、新しいコミュニティに飛び込んだり、OB訪問で盛り上がる方法を考えたりすることで、徐々にアウェイに慣れていけるのではないでしょうか。最終ゴールに対する執着が弱い本書では、結婚できる女性とできない女性の違いとして「(結婚という)最終ゴールに対する執着」の強さが挙げられています。『男性はどんな女性と結婚するのか』(日本版は『GoodMarriage』)の著者、ジョン・T・モロイは、市役所に結婚許可証を取りに来た女とその婚約者、2543人にインタビューを試みた。その結果、結婚できた女とできない女の明確な違いを導き出した。その違いとはー結婚できた女は、結婚に執着していた。(中略)この調査結果は、一見、これまで俺が教えてきた恋愛の原則と反するようにも見える。恋愛において最も重要なのは「余裕」であり、目的への執着は余裕を奪うことになると俺は再三にわたって述べてきた。しかし、結婚というゴールにたどり着くためには目的が強烈に意識されていることもまた必要なのだ。この状態は、オリンピックを目指すアスリートに近いかもしれない。出典:「スパルタ婚活塾」P247~P248婚活でも就活でも、結果にコミットすることは大切です。結果を出そうと懸命に努力しながらも、これまで述べてきたとおり、常に余裕を持って行動できると納得のいく就活ができるのではないでしょうか。最後に読んでいて感じたことですが、婚活や就活に限らず「余裕を持つ」「楽しむ」といったことは常に大切なことだと思います。下ネタとおちゃらけた内容の中にも本質をついたはっとするようなことが書いてある点が本書の魅力なので、男性・女性、婚活中・非婚活中に関わらず読んでみてほしいと思います。スパルタ婚活塾photobyMartinThomas 20,398 views
【インターン前に準備必須!】unistyle特製エントリー企業管理シート(スプレッドシート) 【インターン前に準備必須!】unistyle特製エントリー企業管理シート(スプレッドシート) 例年、大学3年生の4月辺りから外資系企業・ベンチャー企業を中心にインターンの募集が開始されます。日系企業に関しては6月を過ぎた頃からインターンの募集が開始され、翌年3月の本選考解禁までに数多くの企業がインターンを実施しています。就活を効率的に進めるため、皆さんの中にもインターンに参加したいと考えている方は多いのではないでしょうか。そこで本記事では、インターンに応募する際に必要な「マイページの管理」という作業の手間を少しでも省いていただくため、オススメの管理方法の解説、並びに実際に使うことの出来るシートの配布をしていきます。unistyle特製のエントリー企業管理シートを活用し、適切にスケジュール管理をしていただければと思います。※管理シートのダウンロードだけをご希望の方はこちらから該当箇所に遷移することができます。企業のマイページや選考状況はスプレッドシートで管理しようそもそも就職活動を始めたばかりの方は、「マイページって何?」と思うかもしれません。マイページとは各社ごとに用意されている応募者限定のページのことを指します。応募者の情報から企業の選考情報、エントリーシートの提出、面接・イベント日程の管理・予約まで幅広いことを一つのページでできるようにしたものです。では、「なぜマイページをスプレッドシート等で管理する必要があるのか?」と思う就活生もいるのではないでしょうか。その理由は大きく分けて以下の4点があげられます。ID・パスワードを紛失する心配がなくなるマイページに簡単にログインすることができるスマートフォンからもマイページが開きやすい選考状況を一元管理できる【1】ID・パスワードを紛失する心配がなくなる一つ目の理由は、ID・パスワードを紛失する心配がなくなることです。人によっては、インターンの時点で数十社に応募することも珍しくないでしょう。マイページは各社ごとにIDとパスワードが交付されるため、手帳やメモなどの紙で管理すると紛失する恐れがあります。また、メールでもIDとパスワードは届くのですが、就活を始めると膨大な量のメールが来るため、探すことがかなり大変です。スプレッドシートで管理しておけば、作成した企業管理シートをクラウド上で保存できるため、紛失するリスクがなくなります。【2】マイページに簡単にログインすることができる二つ目の理由は、マイページに簡単にログインすることができることです。スプレッドシートを活用することで、マイページの「URL・ID・パスワード」を一括で管理できるようになるため、毎回サイトに飛んでIDとパスワードを打ち込むという手間がなくなります。ちなみに、ID・パスワードはコピー&ペーストで入力可能です。GoogleChromeをお使いの方は、上記の写真のようにID・パスワード管理機能で入力の手間を省く事はできますが、基本的に各社のマイページは同じシステムを使っているため、毎回ID・パスワードを探さなくてはいけません。【3】スマートフォンからもマイページが開きやすい三つ目の理由は、スマートフォンからもマイページが開きやすいことです。就職活動は移動時間が多いため、パソコンよりもスマートフォンを使う機会の方が多いかと思います。そのため、クラウド上に管理されていれば、スマートフォンからでも簡単にIDやパスワードを参照することができます。また、面接やイベントは先着順となる場合もよくあるため、スケジュールを組みやすくするためには、早めに予約をとることが不可欠です。スマートフォンでマイページをすぐに開ければ早い段階で予約をすることができ、予定を組みやすくなります。スプレッドシートはスマートフォン向けのアプリもあるため、ぜひ今のうちにダウンロードしておきましょう。【4】選考状況を一元管理できる四つ目の理由は、選考状況を管理できることです。スプレッドシートを活用することで、ESの提出状況・webテストの受検状況・GDや面接の日程確認といった選考状況の管理が簡単に行えます。また、フィルターを使うことで締切日順や業界ごとに絞り込むことも可能です。「ESを出し忘れた...」、「面接日程を間違えた...」というミスを最小限にすることができるのではないでしょうか。【unistyle特製】エントリー企業管理シートのダウンロードはこちらここまでの説明で、スプレッドシートでマイページを管理することのメリットについて理解していただけたかと思いますが、「自分で作成するのは面倒くさい...」という就活生もいるかと思います。そこでunistyleでは、就活生の皆さんに向けて「unistyle特製のエントリー企業管理シート」を作成しました。ぜひご活用ください。▼▼▼▼▼ダウンロードはこちらから▼▼▼▼▼エントリー【unistyle特製】エントリー企業管理シートダウンロード方法1.Googleアカウントを作成するスプレッドシートを利用するためにはGoogleアカウントが必要になります。まだお持ちでない方はGoogleアカウントを作成し、ログインした上で上記のリンクをクリックしてください。2.スプレッドシートを保存する上記のリンクをクリックすると、閲覧用のスプレッドシートが開きます。ツールバーの[ファイル]→[コピーを作成]をクリックして、自分のアカウント上に保存してください。管理シートの特徴エントリーした企業のURL・ID・パスワードを一括管理することができる!→企業ごとにマイページのURLを調べずとも、簡単にログインすることができます。エントリーした企業の締切情報をまとめて管理することができる!→ESの提出・テストの受検を忘れるリスクを軽減できます。自分オリジナルのシートを作成することができる!→シートは自由にカスタマイズすることができますので、自分が最も使いやすいようなオリジナルのシートを作成してみてください。最後に本記事で配布した「エントリー企業管理シート」が皆さんの就職活動のお役に立てれば幸いです。※配布資料に不具合等がありましたら、こちらまでご連絡いただければと思います。また、unistyleでは、大手企業を中心にインターンの締切情報を掲載しています。情報は随時更新されておりますので、こちらからページに遷移していただき、エントリー企業を効率的に探してもらえればと思います。インターンへのエントリー・選考対策など、就職活動をしていくこれからの期間の過ごし方を考える際の参考として以下の記事も参考にしてみてください。参考:→日系大手から内定をもらうために必要な9ステップの作業を時期別に解説した記事です。日系企業を志望している方は本記事を読み、どのように行動すれば良いのかを把握しておくと良いでしょう。参考:→就職活動を始めたばかりの方に向け、志望企業の内定獲得に必要な12ステップを解説しています。ステップを一つずつクリアし、戦略的に就活を進めてもらえればと思います。 77,021 views
【ケース】BCGインターン参加者によるケース問題面接実況中継 【ケース】BCGインターン参加者によるケース問題面接実況中継 外資コンサル業界完全攻略記事一覧1.【業界研究】外資コンサルの仕組み・大手企業ランキング・選考対策まで一挙大公開!2.【業界研究|コンサルティング】コンサルティングとは?から選考対策までを徹底解説3.【業界研究】外資コンサル大手企業一覧まとめ4.【業界研究】外資コンサルの年収ランキングを大公開!今回は、外資系コンサルティング会社における特殊な選考方法である「ケース面接」について、ボストン・コンサルティング・グループのインターン参加者より寄稿いただき、実際に面接官とのどのようなやり取りをしたのかについてお伝えしたいと思います。尚、ボストン・コンサルティング・グループでは、インターン面接の前に、論述形式でのケース問題の出題があります。それでは早速ですが、インターン参加者の実際のやり取りについて見ていきましょう。1.ケース面接における実際のやり取り(入室から着席までは特筆すべきことはないので省略します)面「うーんっと(ESや履歴書を見ながら)、○○学研究科。。。どんな研究しているの?」※いわゆる「自己紹介をお願いします」などはありませんでした私「研究は、〜を〜する研究をしています」面「え、それって・・・ってこと?」私「はい、まさしくその通りです!」面「ふーん。・・・(ニヤリ)じゃあ今からケース面接をします。お題は、・・・そうだなー、年間の東海道新幹線の利用者数を計算してみて。」(あ、研究関係ないんだ。)私「利用者数というのは新幹線の乗り降りした人の数ということでよろしいでしょうか。」面「そうだね。」私「東海道新幹線の利用者数ということは、東京駅だけではなく新大阪駅や名古屋駅からの乗降者も含みますよね。」面「もちろんです。」私「分かりました。新幹線といってものぞみ、こだま、ひかりありますよね。。。うーん、全ての駅で考えるのは複雑なので、ひとまずのぞみの利用者数を考えて、そこから定数倍するという方向でよろしいでしょうか。」面「うーん、まぁそれでいいでしょう」(やばい、あまり反応が良くない。)私「うーん、えーと、少し時間を頂いてよろしいでしょうか?」面「分かりました。(時計を見ながら)では1分時間をあげましょう。」私「ありがとうございます。」(年間の東京駅(or新大阪駅)のぞみ利用者数=運行時間/発車間隔×定員×乗車率×365という式を書く)※東京駅からなので「到着」は考えません面「では、お願いします。」私「はい。まず2つ仮定します。1つは、東京駅から新大阪駅の間の駅(品川、新横浜、名古屋、京都)で降りる人数と、それらの駅から乗ってくる人の数を等しいとします。」面「、、、いいでしょう。」(ってかそもそものぞみがどこで停まるかという確認してなかったな、まぁいっか。)私「また東京駅から新大阪駅間の駅(品川、新横浜、名古屋、京都)で降りる人数は、東京駅から乗ってくる人の半分とします。」面「はい。」私「そうすると、年間の東京駅からののぞみ利用者数×1.5×2(新大阪駅からも同様なので)つまり3倍が東海道新幹線ののぞみ利用者数となると思います。」面「、、、なるほど。いいでしょう。」私「では、東京駅からののぞみ利用者数を計算していきます。計算式は、年間の東京駅(or新大阪駅)のぞみ利用者数=運行時間/発車間隔(1日の本数)×定員×乗車率×365、という式になると思います。」面「うん。」私「まず第一項から計算します。運行時間はのぞみの場合始発は6時前、終電は22時前なので6-22時の16時間とします。そして発車間隔は10分くらいなので、16×60/10=96なので1日約100本のぞみ新幹線が発車するします。」面「うん。」私「次に定員ですが、定員=1車両ごとの定員×車両数=1行の座席数×行数×車両数と分解でき、新幹線は1行、ええっと、2、3、2で約7人なので、」面「いや、新幹線は2、3の5だよ(笑)それ飛行機じゃん。」私「あ、たしかに(恥)ありがとうございます。朝乗ってきたのに勘違いしてました。行数はうーん、だいたい15くらいですかね。(※実際は17でした)あと車両数は14くらいあったと思うので、定員は5×15×14で、・・・800くらいですかね?(しょうもない計算ミスをする)」面「え、75×14でしょ?」私「あれ?えっと」面「1050だね。」私「そうですね(汗)ありがとうございます。では1000とします。」(こんな簡単なかけ算を間違えてしまった、、しまった。)私「次に乗車率ですけれども、平日と休日に分けて考えます。平日は50%、休日は結構込んでるので80%とすると、期待値は、えっと(計算しだす)」面「だいたい60%くらいだね。」(ここは真面目に計算するとこではなかったな。)私「(焦る)、あ、そうですね、ありがとうございます。そうすると、100×1000×60%×365で、6万×400弱なので2000万人くらいですね。これに×3すれば6000万人ということになります」面「それでひかり、こだまも考えたら、うーん、まぁそれくらいだろうね。じゃあさ、もしJR東海から利用者数を増やしてと言われたらどうする?」(ここまででおそらく15分くらい経っています。フェルミに時間がかかりすぎたのでやばいと思いました)私「そうですねー、(10秒ほど考えて)やはり乗車率だと思います。新幹線の本数を増やしたり、定員を増やすだけでは結局乗車率が下がってしまい利用者数は変化しないので。方法としては大きくプロダクトとサービスに分けられると思います。プロダクトというのは新幹線のスピードや駅の場所、駅の数などです。サービスはチケット代、乗務員の質や料理、飲み物の価格・質などですね。」面「じゃあその中で1つ提案するとしたらどうする?」私「乗車券の価格を時期や時間によって変動させることを提案します。現在も時期によって価格は若干違いますが、数百円程度しかありません。もっと繁忙期、閑散期の価格差を20%ほどにすれば、全体の乗車率は増加し、利用者の増加によって若干の売上増加にも貢献できると思います。大阪東京間では競合となる新幹線利用者からの流入も期待できるかもしれません。」(平凡な意見に終始してしまった。。。)面「なるほどねー。ちょっともう時間がないからここで終わるね。最後に何か質問ある?」私「はい、(省略)」(質問を1つして終了。自分の意見を述べた上で質問すると、最初に面接官に共感いただきました)2.寄稿者よりいかがだったでしょう。結構普通ですよね。フェルミでは「2つの仮定(×1,5)」が肝だったかもしれません。利用者増加のケースについては、時間的にあまり深い議論はできませんので構造的な思考、MECE感を失わないことよりも、クリエイティビティが見られていたのかもしれません(いずれにしても評価は高くなかったと思います)。ちなみに面接は2回あり、2回目の方が感触は良かったです。そちらはフェルミでも売上増加ケースでもなく、私の研究と趣味を掛け合わせて何か生み出す、というまったく予期していない形式でした。両者(研究内容と趣味)の特徴や性質を洗い出し、できるだけ議論を発散させて新しく面白いアイデアを作る。最近は仕事でもこのようなことをしている、ということを教えていただきました。評価が高かったと思うのは、キレる発言をしたというわけではなく、単純に「心地よく、リズムよく、楽しく議論できた」からです。相性と言えるかもしれません。また2人目の面接官への質問の際も、自分の意見に共感いただきました。そこも評価の対象になっていた可能性はあります。コンサルティングファームであっても、いわゆる「地頭」や「賢さ」がすべてではないと感じさせてくれた面接でした。3.最後にケース面接の参考書など読んでいると、非常に綺麗に整理されて理路整然と話しており、自分にはできないと諦めてしまいがちですが、上記を見てわかる通り、実際のインターン参加者でも全てを理路整然と答えられるわけではありません。寄稿者が語るように、「地頭」や「賢さ」だけでなく、その人の人柄・一緒に働きたいかと思わせるかといった面接の基本中の基本も同時に評価されているようです。フェルミ推定・ケース問題は実際のビジネスシーンでも役に立つものであり、また近年では総合商社のグループディスカッションにおいても出題されることがあるなど、その重要性が高まってきているように感じます。外資系コンサルティング会社が第一志望でない方も一度、下記の本は読んでみると社会に出てからも活用できる知識として残ると思いますので、是非手に取って見て下さい。【ケース問題を解く上で必読の3冊】東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!過去問で鍛える地頭力外資系コンサルの面接試験問題【余裕があったら読んでおきたい+2冊】戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?photocredit:AlexOsterwalderviaFindCC外資コンサル業界完全攻略記事一覧1.【業界研究】外資コンサルの仕組み・大手企業ランキング・選考対策まで一挙大公開!2.【業界研究|コンサルティング】コンサルティングとは?から選考対策までを徹底解説3.【業界研究】外資コンサル大手企業一覧まとめ4.【業界研究】外資コンサルの年収ランキングを大公開! 30,284 views
「NTT、辞めました。」ー退職ブームに沸くNTTを中の人が考察してみたー 「NTT、辞めました。」ー退職ブームに沸くNTTを中の人が考察してみたー Webメディア上の記事・コンテンツは"エントリー"と言われ、中でも退職に関して述べたものを、"退職エントリー"と呼びます。日本を代表するような大企業から新興ベンチャー企業まで、様々な企業の退職者が自身の経験を発信していますが、中でも最近ブームと言っていい程退職エントリーが量産されているのが、ズバリ"NTTグループ"になります。参考:6年勤めたNTTを退職しました元々NTT関連の退職エントリーはいくつもあったのですが、上記のエントリーがバズって以来、NTTグループの退職エントリーが世間の注目を集めています。私自身も現在NTTグループの一角の大手企業に勤めており、こういった退職エントリーブームを中の人視点からしていろいろと思うことがあります(筆者は退職しているわけではなく現在も中の人です)。本記事では、そんなNTTの退職エントリーを紹介しながら、「NTT退職エントリーブームが示唆すること」について考察していきます。NTTに限らず、「安定した日系大企業」に共通する大手で働くメリット/デメリットが浮き彫りになりました。NTTに興味がある人もない人も、ぜひご覧ください。まず、"NTT"とは何か"NTT"という言葉自体をご存知ない方はいないと思います。「電話線を引いている会社?」「ドコモのこと?」「フレッツ光の会社?」世間一般では主にC向けの代表商品に紐づいたイメージが先行していると思われますが、NTTグループ自体は2017年度現在で連結子会社922社を要する日本最大級のグループ企業となっています。詳細については以下の二記事で異なった視点から述べていますので、こちらを参考にしていただければと思います。参考:内定者経験|NTT志望者がグループ他社の社員にもOB訪問をすべき理由NTT対策の総まとめ。ーインターン攻略から内定まで主要10社を完全網羅ー一般に、"NTT"と言われるとNTT東西・NTTドコモを始めとした個別企業を差すことも多いのですが、厳密にはNTTグループの純粋持ち株会社である日本電信電話のことをNTTと言います。(日本電信電話は純粋持ち株会社として設立されていますが、実際には自社で研究活動等を行い収益をあげているという点では事業持株会社の側面を持ちます。)最近ブームとなっているNTT退職エントリーの多くは、「〇年勤めたNTTを辞めました」といったように、「NTTグループうちのどの企業について書かれているか」については書かれていません。本来のNTTである日本電信電話の場合もあれば、孫会社と言われるような企業の退職エントリーである場合もあります。(ちなみに中で勤めていると、退職エントリーで書かれている内容がどの企業について書かれているものなのか何となくわかったりもします)「なぜ、辞めないのか」ーNTTで働くメリットー退職エントリーではもちろん「退職した理由」について書かれているわけですが、基本的には前職についての悪口だけをつらつらと述べるものではありません。「〇〇という良い点も確かにあったけど、最終的にデメリットの方が多いと考えて退職しました」という形で、自分の所属組織について良かった点/悪かった点を両軸で述べている印象があります。ここでは、退職理由の前にNTTで働くメリットについて、過去の退職エントリーや私自身の就業経験に基づいて紹介します。メリット1:いい人が多く、クビにならない総じてすげーいい人が多いです。コミュ力重視の採用を長年続けていることもあり、日本語が適切に通じて、かつ人もいい人が多い気がします。良く言えば草食男子、悪く言えばキレが無い、ガツガツしていないという感じでしょうか。私が新卒の時は、ザ・パワハラ上司みたいな人たちもたまに見ましたが、今では絶滅種でほとんど良い人しか見当たりません。出典:【退職エントリ】10年以上勤めたが、いまさらNTTを辞めました。「一緒に働く人」を志望動機の一つとして語る就活生はそれなりにいますが、NTTのグループの退職エントリーでも"人"については魅力として語っているものは多かった印象があります。総じて穏やかな人が多く、理不尽な要求やそれこそパワハラといったものはほぼ無い傾向が各種エントリーから読み取ることができます(もちろん現場によりけりで、「絶対にありえない」とは言い切れないわけですが)。また、元々NTT一社時代から分社化して現在に至るNTTグループでは、高年層を中心に様々な経歴を持った社員が存在します。そのため、得意分野やスキルの異なる社員がよくわからない人員配置をされている気も個人的にはしています。・僕の成績は最低だったが、なぜかクビにならない。国家資格や社内資格に無理やり挑戦させられるも連戦連敗。パートのご婦人の方々に罵倒され、息も絶え絶えに徒然を過ごすなか、無駄に歳を積み重ねる。出典:10年勤めたNTTを退職しました(無能編)こちらの方が生々しく語っている通り、NTTグループでは非常に解雇規制が強く、会社を辞めさせられるという事態はまず起こり得ません。特に成果を上げなくても、会社にいるだけでそれなりに役職が上がったりもします。企業に所属してその対価として得る給与を生活の糧としている人がまだまだ大多数である現代社会において、雇用の安定性が確保されていることはメリットの一つとして挙げていいことだと考えます。メリット2:「ホワイト企業」の代名詞就職活動の場で"NTT"と言われると、ホワイト企業のイメージをまず真っ先に抱く方も多いと思います。『「裁量が大きい」「風通しのいい」会社とは何か?就活界の5つのマジックワードを徹底解説』でも述べた通り、「ホワイト企業」という言葉の定義は個人の価値観によって異なりますが、ここでは便宜上残業が少ない・休暇日数が多いという労働時間に紐づく一般的な定義を扱います。そのためどちらかというと、ホワイトというよりは徹底した労務管理と法令順守意識と言った方が適切かもしれません。・生産性を犠牲にしてでも守る。サービス残業なんてやると逆に上司に鬼のように怒られる。・有給消化率は部署にもよるがほぼ100%。・退職後は非常に手厚い保証。嘱託社員のおじいちゃんによく自慢された。出典:7年勤めたNTT系列を退職して2年半が経過しました(ノンキャリア編)NTTグループがホワイト企業とイメージされる要因の一つが労働組合の強さにあります。若者の過労死や働き方改革などでこの手の話は近年注目を集めるトピックの一つにはなりますが、NTTグループの多くではサービス残業や不当な長時間労働なんてのはもってのほか。法令に違反するような労務管理をしたら最後、組合からお叱りや説明の場を設けられることになります。勤務時間については、PCの使用時間・オフィスの入退出時間・入居ビルの入退出時間までが管理され、どう頑張ってもサービス残業が出来ないような体制が整っているグループ企業も存在しています。また、よくある話で私自身も実感しているところとして、毎年有給休暇の期限切れ直前となる9月には休暇を取得する人が続出し、夏季休暇も相まって人手不足で仕事がなかなか進まないということが往々にして発生します。仕事を進めることよりも、有給休暇を使い切ることを優先する。それが、NTTグループなのです。メリット3:世間で言う安定性は抜群(と思われる)「ホワイト企業」と並んで就活生が話題に挙げる話として、その企業の安定性、すなわち潰れにくいかを気にするケースは多い印象です。元々は三公社の一つの国策企業として発足したNTT。長年日本の通信インフラを支えてきた組織として安定性をイメージする方は多いと思われます。NTTの全体像をちゃんと把握している人はおそらく(私を含めて)少ない数しかいないはずです。とてつもなく大きい企業グループで、本当にいろいろなことをやって日本を下支えしています。国や公共団体の情報通信分野において利用や政策をリードしているのは間違いなくNTTで、私はNTTが終わるようなら日本も終わると思っています。出典:次々出てくる退職エントリー、それでもNTTはすごいよこちらの退職エントリーが指摘する通り、端的に言って今でもNTTグループが日本の通信インフラを支えていることは事実でしょう。MVNOや海外の有名IT企業等が参入する現在においても、結局はNTTのプラットフォームが用いられて多くの事業は行われており、NTTグループが丸ごと潰れるといったことはまず考えられないと言っていいでしょう。もちろん、「10年前は東電・シャープに入社した人は勝ち組だった」でも指摘した通り、今や「~~社に入っておけば絶対将来も安泰」といった絶対的な安定というものは存在しません。とは言え、大企業やこういった社会基盤を支える企業がそうでない企業と比較して相対的に安定していることも事実であり、「NTTが安定している企業か」と言われればYesと回答せざるを得ない面も少なからずあると思っています。あれだけ株価が下がり世間的なイメージも悪くした東京電力が、潰れるどころかむしろ数年後にあっさりと過去最高益を記録した話は記憶に新しいことかと思います。「なぜ、辞めるのか」ーNTTで働くデメリットーこのように、NTTで働くうえでは様々なメリットがある一方で、当然これだけの退職エントリーが出ている分デメリットも存在します。デメリット1:効率性・スピード感の欠如NTTの社内システムは非常に使いづらい印象を受けます。末端までセキュリティ施策を推し進めるのは結構ですが、全体最適化のために推し進められた施策が個々の部署の生産性を大きく押し下げているケースが多々あります。参考:10年勤めたNTTを退職しました(無能編)こちらについては以前unstyle内の記事「NTT東日本のイメージが変わる?OB訪問でわかった実態」でも少し触れましたが、NTTグループ全体の傾向として、リスクに対する慎重な姿勢や非効率な業務運営がなされているケースは多いという指摘が広くなされています。意思決定の遅さというのも、「スピード感に欠ける」という指摘を受ける一要素でしょう。やはり日本の通信インフラを支えている企業らしく、セキュリティーには敏感な性格は強いと言えます。コーディング規約や社内で閲覧できるWebサイトに大幅な制約があるなど、業務を進めるにあたってあらゆる制約がかかっており、結果的に効率性を欠いている面があります。その例として上記のような社内システムの使い勝手の悪さは個人的にも実感しています。情報通信分野のリーディングカンパニーである割には、会議室の予約システムや勤怠管理システムなど、効率的とは言えない面が随所に見受けられます。デメリット2:給与には満足していない社員も一定数いる就職活動におけるNTTグループの代名詞として挙げられるのが、「まったり高給」という言葉。しかし、「NTTコミュニケーションズの社員が伝えたい6つの真実」でも触れた通り、「まったり高給」とは「まったりの割には給料がそれなりに貰える」という意味合いの方が近く、いわゆる「高給取り」と呼ぶには物足りないと感じる人は多いようです。入社7年目のサラリーマンの給料(ボーナスや家賃補助など全部込み)として、僕の年収653万円という数字は先に書いたように年代平均よりは良いしこの数字を貶すのは気が引ける。その一方でここからモリモリ上がるかというと管理職昇格という狭き門を通り抜けない限り良くて800万円になるかどうかというラインを生涯さまよい続ける事になる。出典:6年勤めたNTTを退職しました四十の管理職で650万らしい。ゆ、夢がない。出典:7年勤めたNTT系列を退職して2年半が経過しました(ノンキャリア編)また、役職についても各社上詰まり感が否めない傾向はあるようで、年齢を重ねれば半自動的に課長ぐらいまでは到達できるという時代でも無くなってきているようです。現に、定年が近づいていても、いつまで経っても平社員でいる人はそれなりに見受けられます(そういった人たちが特段スキルが低いようには内部で働いていて感じないのですが...)。その昇進も、いわゆる社内政治といった業務遂行とは直接関係のない分野や、社内システムの仕様といった他企業では通用できない狭い世界のスキルで決まっている面は少なからずある印象です。NTTグループは単純に給与として受け取れる絶対値が高いというよりは、扶養手当・住宅手当といった福利厚生に関する各種手当や、休暇の多さ・残業時間の少なさなど、総合的に加味したうえで待遇の良さが語られるべきだと思っています。一般的な生活をする分には十分な給与がある程度のゆとりをもって得られる一方、若くしてがっつり稼ぎたいという方には物足りない金額なのかもしれません。デメリット3:夢ある仕事?でも実際は...貴社がこれまでに築いたネットワーク技術や膨大な顧客基盤を活かして、今よりも人のつながりが強い社会を実現したい。私の強みである【組織の足りない部分に気づく力とそれを埋めるための行動力】を活かして、隠れたニーズを顧客から引出し、多くの社内外のスペシャリストを巻き込みながら、社会に変革を与える事業に取り組みたいと考える。また多くの分野の仕事に関わるなかで、ゼネラリストを超えたスペシャリストを目指したい。参考:【内定】NTT東日本エントリーシート(総合職)NTTグループの主要事業である情報通信の分野における志望動機のよくある例として、「社会をよりよくする」というビジョンを書くケースは非常に多い印象です。「NTT東日本の新卒採用HP」にも書かれた「つながる」というキーワードから想起されるように、「○○と××を繋げて社会をよりよくしたい」といったものがその代表例です。情報化社会という言葉が誕生してからしばらく経ちますが、今や通信やITが無くては事業活動や我々の日常生活は成り立たないものとなっています。それだけ活用可能性が高い分野であれば、通信やITを用いてあらゆる分野で社会をより良くするというビジョンを掲げ、企業に入社してくるという方はそれなりに多いことでしょう。良くも悪くも、受託開発のSIerの血は根強いです。お客様に言われた仕様のシステムを確実に作って納品する。旧来型のビジネスモデルをアイデンティティにしているため、今現在も全てはお客様ありきです。つまりは、会社は私たちに、プロフェッショナル御用聞きに徹することを望んでいるのです。当社に入社した社員のほとんどは、ITを使って社会に新しい価値を提供したい、社会を変えたいというモチベーションで入社したことでしょう。しかし、全てとは言いませんが、当社の大部分の仕事は、目の前の顧客だけをみた近視眼的な仕事がほとんどです。出典:【退職エントリ】10年以上勤めたが、いまさらNTTを辞めました。しかし、現実問題として、NTTグループの事業のメインは、技術力を活かして社会に新たな価値をもたらすことではなく、お客に要求された仕様通りにシステムを作り上げることだったりもします。もちろん全社方針として海外展開や新規事業へ手を出すといった話を時おり耳にすることはありますが、この方が指摘するように、まだまだ国内の受託開発のSIerとしての性格は根強い印象です。あれだけ海外展開のイメージが強いNTTデータでさえ、国内の売上高が過半数を占めているというのが現状です。インターンシップでよくあるような、「新規事業立案」みたいなものに携われるケースはほんの一握りでしょう。「通信・ITの力で社会をよりよくする」という気概を持って入社する一方、実際に入ってみると「要求された仕様条件を満たす」ことに必死で、ほとんどの社員が自らの仕事の社会的意義のようなものには目を向けず目先の業務に注力しているというのが現実ではないでしょうか。私自身は元々そういったビジョンがあって入社したわけではありませんが、それでもやはり今の仕事をすることで誰が喜ぶのか・社会の発展にどう寄与しているのかといった実感は正直得られないまま日々を過ごしているのは否めない気もしています。こういったミスマッチが、退職者を生み出す一つの要因となっていることが想定されます。優秀な人が日系大企業を抜けているのは、何もNTTに限った話ではないこれまでの内容から、「安定した日系大企業」の典型例とも言えるNTTグループにも、実際に働くとなると様々なメリット/デメリットがあることは認識していただけたかと思います。しかし、NTT退職エントリーブームである現在では、あたかもNTTグループだけで人材流出が加速しているかのように思われるかもしれませんが、このことは日本社会全体にある程度共通している傾向だと考えています。参考:「総合商社、辞めました。」76人の商社マンの転職キャリアを追うこの記事のように、現在新卒就活の最人気業界と言ってもいい総合商社でさえ、優秀な若手の離職率増加に危機感を覚えているということです。先ほど「解雇規制が強く、会社に所属しているだけでそれなりに役職が上がったりする→相対的に雇用が安定していて良い」といった話をしましたが、裏を返せばこれは優秀な若手にとって画一化された報酬・雇用体系による大きな機会損失となる可能性を含んでいると考えることもできるでしょう。新卒一括採用・終身雇用といった日本型雇用慣行が徐々に薄れていく現代において、優秀な若手社員にも雇用の流動化の波が少しずつ押し寄せてきているように感じます。ある意味日系企業の縮図とも言えるNTTグループでそれが顕在化するというのも不思議な話ではなく、今回はたまたまNTTグループで退職エントリーとして連続したからブームのように語られているだけだと考えています。意思決定の遅さ・非効率性・解雇規制といった先述した話の多くは多くの日系大企業にも当てはまるものでしょう。NTTを特に志望していない方でも、現代のキャリア論のある種一つの象徴として今回の一件を捉えていただければと思います。退職エントリーを読む際に注意すべきことさて、今回のような退職エントリーブームとなると、何だかNTTグループ(もしくはそれに代表されるような大企業全般)は辞めることこそが正義であり、残る側の人間=能力が無く企業にしがみつくことしかできない人のような見方をする方も中にはいるかもしれません。しかし、特に就活生の皆さんにとっては、このような考え方については注意が必要です。注意点1:退職しない人は退職エントリーは書かない至極当たり前ですが、案外見落としがちな観点だと思います。退職せずに企業に残る人は、退職エントリーに限らずわざわざ自身のキャリアについてWeb上であれこれ語る割合がぐんと下がります。世界史の分野でも「歴史上のほとんどは成功者の体験により出来ている」といった指摘がありますが、Web上の世界では「大企業を辞めた人」の方が自身のキャリアについて語る割合は高いと言えます。「ひとまず大企業に就職して長期間勤め上げる」というキャリアがまだまだ一般的なモデルケースとしてみなされている現在では、"普通ではない"(と多くの人に思われている)キャリアを歩む人の声が多く発信されるのは自然なことだと考えています。また、実際にNTTグループ・大企業を退職した人の中でも、退職したことに後悔している人が退職エントリーを書くケースは稀だと考えられます。就活生の皆さんには、退職エントリーには生存者バイアスだけでなく、"退職者バイアス"のようなものがかかっていることをくれぐれも忘れないでいただきたいと思います。もちろん、この方のように「残った側の人間」が情報発信をするケースはゼロではないのですが...。参考:5年強勤めたNTTを退職する気はありません(無能編)注意点2:そもそも、NTTグループ各企業を"NTT"と一括りにして考えることが間違っている巷で出回るNTTグループの退職エントリーですが、そのほとんどは辞めた先を"NTT"と表記するだけで、NTTグループのどの企業を辞めたか明記されていないケースは多い印象です。もちろん、NTT本体(=日本電信電話)について述べた退職エントリーもありますし、中の人からすればどの企業について言っているかほぼ特定できるものも存在します。しかし一方で、先述したメリット/デメリットはNTTグループの全体的な傾向ではあるでしょうが、結局は各個別企業ごとに、更にはその中の部署ごとによって実態は異なります。私自身、先述したメリット/デメリットは6つ全て基本的に共感できる内容ですが、隣の部署の同期は連日残業続き・向かいの部署の同期は短い期間で案件を回すスピード感のある(ありそうな)事業に従事といったように、結局は行き先次第で待遇や仕事内容は大きく異なります。そのため、900社超の企業を含むNTTグループを一括りにして「NTTの退職ブーム」とされるのは個人的には若干の疑問が残ります。注意点3:「大企業に勤める=スキルが身につかない=自身の市場価値が下がる」とは思って欲しくない先ほど「他企業では通用できない狭い世界のスキルが評価される」と述べたように、NTTグループの企業に勤めていると社内でしか通用しない知識で評価されるケースも多く、その後のキャリアの選択肢を広げるには適切とは言えない環境に遭遇する確率が高いのは事実だと思っています。こういった話をすると、「スキルが身につかないような上から降ってくる仕事をただただこなすだけだから大企業はダメなんだ。やっぱり今の時代ベンチャーに就職すべき。」といった論調を時おり耳にしますが、就活生の皆さんは本件については慎重に考えるべきです。「大企業」や「ベンチャー」をそれぞれ一括りに語るべきではないというのは前提に、ではベンチャーだったら本当にスキルが身につく可能性が高いと言えるのでしょうか。例えば企業体力がないベンチャー企業では単純に一人当たりがこなすべき業務量が多く、目先の業務を終わらせることに集中してしまう一方、稼働に余裕がある大企業の方が手厚い研修や業務外の時間を活用したスキルアップの機会が多いという考え方もできるでしょう。また、大企業の場合は最悪身動きが取れなくなっても「居続ける」という選択肢が取れる可能性が高いことは現実問題として優位性の一つでしょう。特にNTTグループの場合はジョブチャレンジというグループ他社への転職という機会も設けられています。もちろん、転職市場では「年齢」というのも一つの重要な評価指標になりますので、数十年同じ企業に勤めた後でのキャリアチェンジは困難であることが多いのは事実です。一方で、伊藤忠商事を退職し起業という典型的な大企業を「辞めた側」の人間であるunistyle創業者の樋口も、新卒では大企業に就職したことが結果的に自身の市場価値を高めた一要素となったことを指摘しています。転職活動では日系大企業もいくつか受けて、起業して売却までたどり着いた経験ももちろん評価されたんだけど、同様に新卒で伊藤忠という大企業で3年半過ごしたことも評価されてるように感じた。大企業の組織、仕事の進め方に対するある程度の理解を求めているんだろうと思う。—KotaroHiguchi(@happytarou0228)2018年6月28日最後に:NTT退職エントリーブームが就活生に示唆しているものは何か長々と書いてきましたが、結局この記事で言いたいことは「NTT退職エントリーがブームだよ」といった事実報告や、大企業を退職することを肯定/否定する話ではありません。(今回のNTT退職エントリーのような)一過性のブームに踊らされず、自身が描きたいと考えるキャリアに真摯に向き合い、それに伴う就職活動をしていくべき。「自分のモノサシでキャリアを考えろ」という話は直近の記事で何度もしており、「またか」と思った方もいらっしゃるでしょうが、それだけ繰り返すほど今の時代では大切なことです。新卒の学生は大人が思っている以上に株価や直近の業績に敏感です。もちろん株価や業績が、説明会開催などの採用にかける費用に影響するためという考え方も出来ますが、世の中の「空気感」といったものを感じ取っているように思います。トヨタがリコールの対象になるといった話がでると反射的に人気ランキングが低下するといったことが起きています。世の中の空気に敏感というと聞こえはいいのですが、自分自身の企業選びやキャリアに対する考え方がしっかりしていないために世の中の流れに翻弄されてしまっているとも言えます。参考:10年前は東電・シャープに入社した人は勝ち組だった東京電力やシャープといった大企業でも大きく業績を下げた時期がありました。就活生の最人気業界である総合商社でさえ、「商社の冬の時代」と呼ばれる時期を乗り越え現在の地位まで上り詰めました。いつかは、NTTグループにもこういった苦しい時代が訪れるのかもしれません。人生一度しか使うことができない"新卒カード"。『あなたは』それをどのように使い、どのようなキャリアを歩んでいく将来を描きますか。関連記事: 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