志望動機よりも企業選びの軸を意識せよ!リクルート内定者が語る就職活動アドバイスその1
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最終更新日:2023年10月27日
先日、リクルートの内定者と就活生によるWeb質問会を開催いたしました。その際に、多くの就職活動生の参考になる受け答えがありましたので、ここに記事として残したいと思います。
リクルートを志望している方もそうでない方も参考になると思いますので、ぜひお読みください。
・回答者プロフィール
・面接は受けまくるべし!就職活動全般について
・起業前提で入社もあり、リクルートの文化について
・アルバイトからやりたいことを見つけた!志望動機や自己分析について
・最後に
回答者プロフィール
【自己紹介】
大学:文系(私立)
学生時代に頑張っていたこと:予備校バイトでの営業活動、準体育会の活動
内定先:リクルート人材部門を2つ、大手精密機械メーカー、スーパーゼネコン、他ベンチャー数社
選社軸:①生まれや育ちの格差関係なく意思ある人が応援される世の中を作りたい②父親を超えるビジネスパーソンになりたい。
受けていた業界:リクルート、機械メーカー、ゼネコン、マスコミを少々
一言:特殊なスペックを持っていませんが、自分なりに考え抜いて複数社内定を得たように思います。内定者訪問や内定先からも呼ばれて17卒の皆さんの相談にものっているので、ぜひ参考にしてください。本日は宜しくお願い致します。
面接は受けまくるべし!就職活動全般について
より深い自己分析は内定が出た後も行い、自分が本当にやりたいことを明らかにした
「選社軸」について、①はっきりさせた時期および②選社軸を元に受ける業界を明確にした時期について教えて下さい。
決めた時期及び業界を明確にした時ということですが、
自分なりに完全に言語化できたのは、正直内定をもらった後のように思います。
僕としては
①ある程度自己分析した上で興味のある業界をあげる
②その業界の仕事を説明会等で理解する
③実際に内定を得る
④内定を得た後、最期の自己分析をする
といった流れでしていました。
知っている業界それぞれを3段階評価し、その上で好きな業界に共通する自分の嗜好性を言語化した
①ある程度自己分析した上で興味のある業界をあげる
①の段階はいつごろの時期で、どの程度の業界をあげていましたか?現状でまだ企業選びの軸も定まらず、どの業界を見ていいのかぶれているのを感じています。
ある程度の自己分析、並びに興味のある業界に関しては3月までにはあげ終えていました。
私なりのやり方だと
①知っている業界をとりあえずあげる(銀行、生保、インフラ、商社‥等々)
②業界毎で興味があるかないかを⚪︎△×の3つに分ける
③×の業界は見ない
④⚪︎△に関しては説明会に行きつつ判断
⑤その上でその業界に共通している自分の嗜好性を言語化する
という風に行っていました。
本命の選考の前に面接を受けまくることで、問題点を直していった
今の時期に、これやっていてよかった、ということがあればお聞かせください。
他の方々も言っているとおもいますが、やはり「面接」を受けまくることだと思います。いくら自己分析をして学生時代頑張ったことを作っても、話せなければ合格はないですし、落ちて初めて気づくこともあるかと思います。
高給な会社=付加価値の高い企業かつやりがいがあると考えた。そして受ける企業は給与面で足きりした
給与、福利厚生などの条件ばかりに目が行きがちで仕事内容や、やりがいといったことに注目することができていません。recruit@unistyleさんは給与や福利厚生といったことと、仕事のやりがいや面白さの部分についてどう切り分けて考えていましたか?
私自身は
①前提としての給料や福利厚生
②その上で仕事のやりがいや面白さ
という風に考えていました。
自分自身、これくらいの生活水準はほしいな、という所から、漠然とですが給与面で足切りをしていました。
また個人的には給料が高い会社=世の中に付加価値の高いビジネスを行っている可能性が高い=やりがいのある仕事ができる、とも考えていたので、必然的にある程度給与水準の高い会社を受けることになっていたように感じます。
とはいっても、学生時代の営業活動経験によって、じぶんなりのやりがいは見えていたので、そこまで悩まなかったというのが正直なところです、申し訳ないです。
若手が活躍可能、そして社員の目的意識がはっきりしているからリクルート
他社と比べてリクルートのどこがよいと感じましたか
よかったと思う点は2つあります。
①大企業の中で若手から活躍できる風土であること
私自身は若手から仕事を任せてもらいながら、できる限り早くマネージャークラスになって仕事をしたいと考えていたので良いと感じました
②社員の視座の高さ
社員の方々が「何のために働くのか」ということを常々考えながら働いているという点に魅力を感じました。
様々な社会人に会うことで働くイメージを持つべき!目標となるような人を見つけることも大事
個人的ですが、私は「働く」ということがまだ他人事のようで、実感しきれていません。recuruit@unistyleさんのように、「自分が働くんだ」と情熱を持って就職活動に臨むためにも、働くことをリアルに感じるにはどんなことをしたらいいか教えてください。
非常に難しい質問ですね‥笑
私自身は父親に幼少期から仕事の話を聞かされていたこともあり、「あ、なんか仕事頑張るのってかっこいいな」って思っていたという経緯があります。
そういった背景もあって、「父親」という存在がある意味仕事人としての憧れの存在で、父を超えたいな、じゃあ父をどういう部分でかっこいいとおもってるんだっけ?という風に考えたのが始まりだったと思います。
やはり、いろいろな社会人の方にあって、働くということに触れる、そしてこの人を超えたいと思う人を見つけることがいいのではないでしょうか。
起業前提で入社もあり、リクルートの文化について
リクルートの各カンパニーで求める人材は異なる!Unisytleの記事を活用!
リクルートの各カンパニーで採用している人材の違いや求められている能力の違いなんかはありますか?カンパニーが多く、自分自身がどのカンパニーに応募していいのかまったく検討がつかないのが正直なところなので、参考に聞かせてください!
私自身は割と明確にあるように思っています。
そういった記事はunistyleで多くあるので参考までに貼っておきます。
この記事の中で言及しているので参考にしてください。
リクルートは複数のカンパニーも受けるべし!志望度は考えず、自分がリクルートでやりたいことを話すと良い
①海さんへの質問の回答で「志望動機ではなく選社軸を聞かれた」とのことなのですが、
私は正直なところ主要12社を全て受けたいと考えております。
その際に、他のカンパニーも同時で受けているが、その中でも御社の●●に魅力を感じる、という風に、素直に伝えてもよいのでしょうか?
②テストセンターの性格検査にて重要だと思われる要素等があれば参考までに教えていただきたいです。
①
リクルートはいっぱい受けた方がいいと思うので良いと思います!
極論第一志望であるかどうかはそこまで大きく関係ないと思います。むしろ、自分自身はこう考えていて、こういうことやりたいんだけど、リクルートではできると思ってるんですけどどうですか?くらいに話すと良いかと思います。
変に社員が〜と風土が〜とかこのビジネスが〜と話すのは詰められて難しいと思いますよ
②
これは私自身が性格検査で意識していたことなので、正解かはわかりませんが、やはり、積極的かどうか、行動力があるか、といったところではないでしょうか。正直ほぼ意識せず受けていたので参考にならず申し訳ないです。。。
社内起業の文化はもちろんある!
私は将来何となくなのですがやってみたい事業があります。
リクルートでは、社員が社内起業や新規事業を立案・推進することができるのか、できるとすればそのプロセスはどうなっていますか(カンパニー毎に違えばそれも教えてください)。
社内起業の文化はあると聞いています。
カンパニー等関係なく、社員同士で好きにチームを組んで、ビジネスのアイデアを出す「new ring」という制度があります。
確か私の記憶だと、受験サプリもこう言ったものから出てきたんだと認識しています。採用されると社内に部署ができてリソースを使えるようです。
カンパニー間の異動は可能。しかし、その制度が実際に使われているかは謎
もう1点質問なのですが、入社後のカンパニー間の異動は可能なのでしょうか?
制度はある、と聞いています。
しかしながら、その制度は実際のところちゃんと使われているのかはきわどいということも聞きました。
制度で言うと、このカンパニーのこの部署でこういうことがやりたいと手を挙げると、自分の上司等にも相談なしに、面接のようなものを受けられるというのは聞いています。
アルバイトからやりたいことを見つけた!志望動機や自己分析について
志望動機や自己PRは面接で突っ込まれる度に考え直せ!その繰り返しで自己分析を深める!
recruit@unistyleさんはどのように自己分析を行っていましたか?
自己分析の方法ですが
①紙ベースで学生時代頑張ったこと、志望動機を作る
②実際の面接で話してみる
③突っ込まれて答えられなかったところを考え直す。
の手順を延々と繰り返していました。
私はリクルートの社員さんにお願いして、模擬面接を何度もしてもらって、その対話の中で自己分析を深めていました。
自己分析は絶対内定シリーズのワークシートで3周行った
就活の話ができるような頼りになる友達が少なくて、困っています。
やはりunistyleの記事は参考にしていました。
自己分析は絶対内定のワークシートを使って3周程度はしたように思います。
就活の軸については父親の影響など、自分のバックグラウンドについてしっかり考えた
志望動機は何を話していましたか?
リクルートでは
選社軸:①生まれや育ちの格差関係なく意思ある人が応援される世の中を作りたい②父親を超えるビジネスパーソンになりたい。
と話しており、父親を超えるビジネスパーソンになりたいという部分に関しては
・影響力の大きさ
・視座の高さ
・そのスピード感
を一番達成できるかいなかという点で比較検討していました。
アルバイトでの「周りと競争しながら自分の言葉で提案を行う経験」から、自分のやりたいことが見えてきた
「学生時代の営業活動経験によって、じぶんなりのやりがいは見えていた」とのことですが、学生時代のアルバイト経験とリクルートでの仕事のやりがいをどのように結びつけていたか教えていただければうれしいです!
私自身学生時代の営業活動で感じていたやりがいは
①自分自身が目の前の生徒の人生に影響を与えるという点
②周りと競争しながら、自分の言葉で一人数十万単位の提案を行える点
でした。私自身はある程度の成果を残したおかげで大学生スタッフの中でも多くの裁量を任せてもらえ、それが原動力となりました。
特に②の部分に非常に強いやりがいを感じていました 。
リクルートでは若手から多くの企業を担当し、自分の言葉でさらに大きな提案をしていく、そして成果を残せば残すほどどんどん仕事を任せてさらに大きな提案をできることにワクワクしたので、そういったことを伝えたように思います。
「大企業かつマネジメントが出来る会社」としてリクルートを選んだ
リクルートの方は30代前後では退職する方が多い印象がありますが、recruit@unistyleさんは将来のプランはどのように考えていますか?起業や転職、リクルート内でトップに上がるなど考えていることはありますか?
私自身正直なところ決めきれていないことが確かです。
しかしながら、「大企業で早くマネジメントができる会社に入りたい」と考えていたので、3年で辞めるようなことはないと思います。
ちなみに面接では「社長になるつもりで働きます」と言っていました笑
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回の質問会ではリクルートについての内定戦略だけでなく、本人の具体的な就職活動の軸や業界研究の仕方まで知ることが出来ました。
きっと多くの就職活動生の参考になる回答があったのではないかと思います。
特に、内定者がリクルートでの面接で話した志望動機として「父親を超えるビジネスパーソンになりたい」というものが印象的でした。
多くの就活生は大学時代の経験から得た強みや気づきなどにフォーカスしがちですが、このように自分の兄弟や父親について話すことも自分を面接官に知って貰う上で非常に大事でしょう。
ぜひ多くの就職活動生に今回の質問会で得た極意を生かしてください。
今回はインタビューでの受け答えを2つの記事に分け、「その1」では内定者の就職活動全般から志望動機や自己分析についてまとめました。
次回の記事では実際の面接でのテクニックや、リクルート内定者の人間性などについての回答をまとめる予定なのでそちらもぜひ参考にしてください。
「体育会経験ではなくあえてアルバイトでの営業経験を伝えた、リクルート内定者による就職活動アドバイスその2」
こちらも併せてご覧ください。
photo by Martin Thomas