なぜ人は面接を怖いと感じるのか|そもそも「怖い」とは何か

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最終更新日:2023年10月25日

なぜ人は面接を怖いと感じるのか|そもそも「怖い」とは何か

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就職活動において、面接を経験することなく内定を獲得することはできないでしょう。

そのため否応なしに一定数の面接経験を重ねることと思いますが、面接慣れしている人は少数派であり面接に対して不安や怖いと感じる就活生も多くいることでしょう。

本記事では、なぜ面接を怖いと感じてしまうのかという理由と、それを克服するコツを解説します。

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心理学的「不安・恐怖」とは

「面接が怖い」という感情に至る根源はなんでしょうか?それを理解するためには、そもそもの「怖い」という感情がどういったものかを知る必要があります。

「不安・恐怖」とは、「自己価値を脅かすような破局や危険の漠然とした予感」を指します。

頭(意識下)において理解しているものは、思考的・論理的なもので形成されています。反して、心で感じているものは、感情的・感覚的・イメージ的なもので形成されています。

つまり、思考的・論理的なもののみから整理し自分自身を落ち着かせようとしても、”別物である”感情的・感覚的・イメージ的なものが落ち着くわけではありません。

例を挙げるとすれば、面接前日「うまく話せるかな...」といった不安を持つ際、頭の中では「練習したから大丈夫」と不安を払拭するように考えたとします。

しかし、心の奥底では面接官の前で上手く話せずにしどろもどろになってしまうイメージを持っていると、頭では落ち着く為の理由を見つけても、心は落ち着ける状態になっていないので「不安」や「恐怖」といった感情が事切れることはありません。

では具体的に、多くの就活生が感じている「面接に対する恐怖」とはどんなものからきているのかを説明しようと思います。

面接における「恐怖心」とは

75%

突然ですが、上記の数字は何を表しているでしょうか?

これは、サッカーのPKの一般的な成功確率を指します。

ゴールには時速130キロくらいのボールが飛んで来ます。この速さだとボールを蹴る方向を見届ける余裕は、キーパーには無いに等しいでしょう。つまり、こう蹴ってくるだろうと予測して、一か八かで飛ぶしかありません。

57%と41%

では次に57%と41%という数字について説明していきます。

あなたの利き足を右とした場合、人間の力学やサッカー理論などを織り交ぜて考えると得意なサイドは左側となるようです。左サイドを狙った方が強くて正確なシュートを打てるということになりますが、当然キーパーはそれも把握しています。

そのため、統計的にはキーパーが左に飛ぶ確率は57%で、右に飛ぶ確率は41%となり、左に飛ぶ確率の方が高いようです。

ここで一世一代のシュートを決めようと、あなたは今ピッチに立っていると想像して下さい。大勢のファンからの声援を受け、心臓は早鐘を打ち、世界中の目が、国中の祈りが、あなたに注がれています。シュートが成功したらあなたの名は永遠に語り継がれますが、失敗したら……。

どうすべきかあなたはめまぐるしく考えるでしょう。得意なサイド(左)と不得意なサイド(右)のどちらを狙うか。サイドぎりぎりか。それとも安全策で少しだけ内側か。

このようなことを考えつつ、一方でキーパーが何を考えているのか、自分が何を考えているとキーパーは考えているのかまで洞察するでしょう。

ここまで「右に蹴るか、左に蹴るか」という2つの選択肢においての話をしてきましたが、実は「真ん中に蹴る」という選択肢もあるということを忘れてはなりません。

先ほどのデータを元にすると、キーパーが左に飛ぶ確率は57%、右に飛ぶ確率は41%。ということは、真ん中から動かない確率は、100本中たったの2本となります。もちろん、キーパーはどっちに飛んでも真ん中に来たボールを止められるかもしれませんし、その確率はどれくらいになるかは不明確です。

一見勝算の高そうな「真ん中」という選択肢ですが、意外にも真ん中に蹴る人はほとんどいないようです。何故でしょうか。理由は以下です。

恥を掻きたくないという感情が引き起こす行動

元々、真ん中にキーパーがいるということはそこに向かって蹴る”恐怖”と真ん中でキャッチされたら被るであろう”屈辱”があります。

外すにしても、サイドに蹴って惜しかったと言われた方が選手のメンツが保たれるため、多くの選手は真ん中を狙いません。

これは、ゴールしたいというインセンティブより、恥を掻きたくないというインセンティブが勝った例です。これは面接における恐怖心と類似しています。

就活における面接の「恐怖」を集約すると、「真っ向勝負をした結果、自分という人間に価値がないということを突きつけられることへの恐怖」となるでしょう。

人間には承認欲求があります。誰しも他の誰かから必要とされ、自分には価値があり、なくてはならない人でありたいと願うことはごく自然なことです。

そのため面接においても、自分自身についてを話しそれに対する評価を得たいというインセンティブよりも、「失敗したくない」「失敗することも考えて言い訳のできる状況をつくっておきたい」というインセンティブが勝り、その結果上手くいかないことが多いのではないでしょうか。

では、どのように克服すればよいか提示します。

恐怖心を克服するコツ

【1】企業と学生はあくまで対等な立場であるという理解をすること

面接が怖いという要因の一つに、「面接官と自分に上下関係がある」と思ってしまう場合があるのではないでしょうか。

確かに、面接においてあなたの合否を決めるのは対峙したその面接官です。しかし、合否をつけられるということが誇張してしまうことで、企業が自分より上の立場という認識をしてしまうのでしょう。

しかし、考え方を変えると、面接官も自分と同じ人間です。

面接の場を離れれば、あなたと同じように買い物をし、休日は友人と遊ぶこともあります。同じ人間である以上、臆する必要はありません。このように考えると少しは「怖さ」は和らぐのではないでしょうか。

また、自分自身に自信を持てない就活生の方は、考え方を変え「自分は優秀だ」と自己暗示をかけることもひとつの手です。自己暗示をかけることで、不思議と面接に冷静な気持ちで臨めるようになるものです。このようなことも「怖さ」を克服する手段となり得ます。

たしかに就活生にとって内定がもらえないことは大きな問題です。そのため企業に対して腰が引けることも、仕方のないことのように思えます。しかし、企業にとっても必要な人数、人材を確保できないことは大きな問題なのです。

企業は自社の発展に向け必要な人材を採用することを掲げ、採用活動をしています。そのため人材を十分に確保できない場合、自社の発展に直結する問題となりかねないのです。

企業と就活生はどちらが偉いというわけではありません。あくまで対等な立場であることを念頭に置き、必要以上に臆することなく堂々と面接に向かいましょう

【2】想定質問とその答えを予め考えておくこと

面接に対する恐怖心を克服するためには、自分に自信をつけることが一番です。

しかし、面接力というものは数値化できるものではなく可視化できないため、「自信を持て」と言われても難しいものでしょう。では、自信を持つためにはどうすればいいのでしょうか。

その1つの方法として、企業からされそうな質問とその答えをなるべく多く用意しておく=事前準備ということが挙げられます。

面接の主な質問は、提出したESからされます。その為、ESを書く際に「こう書いたらこういう質問が来るだろうな」といった誘導質問を予め企業側へ提出することも一つの手であり、「何が聞かれるからわからないことが恐怖」ということも少なからず軽減されるでしょう。

なお、面接で何を聞かれるかわからなくて怖いという就活生は就職エージェントneoがオススメです。

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【3】質問に対して全て100点の答えを提示する必要はないと思うこと

「どんな質問がくるかわからないから対策のしようがない」と嘆く就活生も中にはいると思います。しかし、他の就活生もいきなり質問を投げかけられることは同じです。

もちろん、答えられない質問も出てくるでしょう。その際は、「申し訳ございません、勉強不足でした。これから勉強していきたいと思います」と伝える落ち着きや素直さを呈することが誠実な姿勢と言えるでしょう。

また、そういった想定外の質問に対して急いで回答しようとすると支離滅裂なことを口走る恐れがあるのでリスクになります。「いい加減に答えている」と面接官にみなされないためにも、「1分ほど時間を下さい」などと断り、ゆっくり頭の中で整理することも必要です。

面接はコミュニケーションの場です。理路整然に良いことばかり言うことだけが評価されるわけではありません。自分が持つ考えを素直に伝えましょう

企業によって価値の尺度は異なる

ここまで恐怖心について説明してきましたが、しばしば就活において

上記のような「面接に通過できない自分=価値がない」という発言を目にしますが、この認識は果たして正か否か。

言うまでもなく答えは否です。

理由は、価値の尺度というもの自体が非常に主観的なものだからです。

では、価値の尺度とは何でしょうか。以下の企業AとBの採用基準を例に見てみましょう。

企業A
総合商社。新卒採用では、営業職を募集しており、ハードワークができる、体育会出身のような学生を採用したいと考えています。
企業B
IT系企業。新卒採用では、ものづくりに興味があり、数学や統計学に興味がある学生を採用したいと考えています。

ここで気づいて欲しい点は、AとBの求める人物は全く真逆の人物といっても過言ではないということです。

つまり、企業Aの求める人材として合致する人が企業Bではそうはいかない確率が非常に高いということであり、同じ学生であっても企業によっては価値は変数となる、ということです。

今回は総合商社とテクノロジー系会社と極端な例を提示しましたが、これは、どの企業や職種にも当てはまります。

同じ業界を受け続けるも祈られ続けた、という方の話も耳にしますが、これも業界の価値の尺度が少しあなたとは異なるだけであり、あなた自身の価値に対する否定をしているわけではありません。

もし、面接でお祈りされたとしても「価値がなかったとみなされた」という認識をするのは全くもってナンセンスです。

少し極端かもしれませんが、上記の方くらいの心持ちで挑むことがよいかもしれません。

最後に

以上の記載を要約すると、「面接官という人物を正しく捉え自己理解を深めた上で素直に話す」ということが言えます。

再三再四になりますが、‌面接官と就活生は対等です。そして、自分のことを理解していれば、面接でどんな質問をされても自信を持って答えることができます。自分について深く深く考えて、自信を持って面接に臨めるようしましょう。

unistyleでは、各業界・企業の内定者ESや選考レポートを閲覧することができます。以下を参照にして戦略的な就活の手立てにしてください。

参考:ES・選考レポート一覧

本記事ではなぜ人は面接を怖いと感じるのかについて解説してきました。こちらの動画では面接の全体像について紹介しています。ぜひご覧ください。

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【22卒速報】上位大学別人気業界ランキング|IT人気上昇、商社・メーカー人気は変わらず 【22卒速報】上位大学別人気業界ランキング|IT人気上昇、商社・メーカー人気は変わらず コロナ禍で社会はより一層、複雑となりました。それは就活も例外ではなく、航空業界や旅行業界で採用活動が縮小するなど、学生が志望する業界にも変化が出ていると考えられます。そんな中、学校の授業や就職活動はオンラインでの活動が中心となり、周囲の学生の動向が掴みにくいと感じている就活生も多いのではないでしょうか。そこで、本記事ではunistyleに登録している学生のデータを用いて22卒の学生の志望業界の変化・大学別の志望業界を調査していきます。周りの就活生がどのような業界を志望しているのか、ぜひ確認してみてください。本記事の構成22卒業界動向調査〜IT人気上昇、商社・メーカー人気は変わらず〜大学別志望業界調査〜上位大学で根強いメーカー人気〜​​​​​​∟東京大学∟京都大学∟早稲田大学∟慶應義塾大学∟上智大学∟学習院大学∟明治大学∟青山学院大学∟立教大学∟中央大学∟法政大学最後に22卒業界動向調査〜IT人気上昇、商社・メーカー人気は変わらず〜こちらは21卒及び22卒の学生の希望業界のデータをまとめたものとなっています。※上の表は、2021/4/16時点でunistyleに登録している21卒・22卒の学生(21卒は有効回答数88,115人、22卒は有効回答数96,263人)をもとに、会員登録時に回答していただいた志望業界のデータを参考に作成されています。上の表より、21卒・22卒は共に食品・医療系メーカーの志望学生が最も多いことが分かります。また、後に続くIT・情報通信と商社(総合・専門)は21卒と22卒で比べると順位が入れ替わっており、IT・情報通信業界の人気が上昇傾向にあることが読み取れます。さらに、運輸・物流に関しては、新型コロナウイルスの影響で各社が採用活動を縮小したこともあり、志望度が減少していると考えられます。22卒志望業界・21卒と比較すると大きな変化は見られない・商社、IT・情報通信、メーカーは安定して志望度が高い大学別志望業界調査〜上位大学で根強いメーカー人気〜こちらでは業界志望度を大学別に見ていきます。以下の2点をご留意ください。※unistyle登録時のデータであり、その後のユーザーの志望業界の変化は追えていない点※2022卒は2021/4/16時点のデータであり、2021卒は昨年度1年間のデータのためサンプル数に開きがある点こちらは、掲載している大学一覧です。東京大学京都大学早稲田大学慶應義塾大学上智大学学習院大学明治大学青山学院大学立教大学中央大学法政大学東京大学※2021年度は1,167人、2022年度は1,297人の回答を元に作成東京大学ではメーカー、コンサル・シンクタンクの志望者が多いようです。メーカーに関しては、日本のモノづくりに興味を持ち、大学で培った高度な知識・技術を活かして働きたいという方が志望していると考えられます。また、野村総合研究所やアクセンチュア、マッキンゼー・アンド・カンパニーなど、コンサル・シンクタンクに就職する学生も増えているようです。(参考:ダイヤモンドオンライン)京都大学※2021年度は858人、2022年度は1,004人の回答を元に作成京都大学ではメーカー、コンサル・シンクタンク、商社の志望度が高く、東京大学と同じようなランキングになりました。メーカーでは、パナソニック、村田製作所など、関西に本社を構える企業を目指す就活生が多いようです。(参考:ダイヤモンドオンライン)また東京大学ほど割合は高くありませんが、京都大学でもコンサル・シンクタンクの志望者割合が高くなっています。早稲田大学※2021年度は3,801人、2022年度は4,053人の回答を元に作成早稲田大学では、2021卒に引き続きメーカー・商社の人気が高いようです。特徴としては、マスコミ志望の学生の割合が高い点でしょう。マスコミの早稲田と言われるだけあり、他大学と比較しても高い人気を誇っています。大学が発表しているデータからもその傾向は見て取れるでしょう。(参考:早稲田大学|就職実績)慶應義塾大学※2021年度は2,984人、2022年度は3,249人の回答を元に作成慶應義塾大学でも早稲田大学と同様に商社・メーカーが上位に来ています。マスコミの早稲田、金融の慶應といった話がよくされますが、その傾向がランキングにも表れており、金融・保険が3位に入っています。大学が発表しているデータからも上位にある総合商社やメーカー、金融系は多いようです。(参考:慶應義塾大学|就職実績)上智大学※2021年度は1,196人、2022年度は1,288人の回答を元に作成上智大学も他上位大学と同様、商社の志望度が高い結果になっています。また、メーカー(食品・医療・生活・その他)、マスコミ関係の人気も高まっているようです。さらに大学が発表しているデータによると、アクセンチュア、楽天、日立製作所など、ランキング4位のIT・情報通信に就職する学生も多いことが分かります(参考:上智大学刊行物・就職(内定先)資料)。学習院大学※2021年度は704人、2022年度は765人の回答を元に作成学習院大学の特徴は金融・保険を志望する学生の割合が非常に高い点だと思われます。大学が発表しているデータによると、りそなホールディングス、第一生命、みずほフィナンシャルグループなどに就職する学生が多いようです。(参考:学習院大学|就職実績)明治大学※2021年度は2,461人、2022年度は2,857人の回答を元に作成明治大学では昨年に引き続きメーカー(食品・医薬・生活・その他など)の人気が高い結果となっています。その後に続くIT・情報通信、金融・保険は大学HPの就職実績より、楽天、日本電気(NEC)、りそなホールディングス、あいおいニッセイ同和損害保険などに就職する学生が多く、全体として志望度が高いことが分かります。(参考:明治大学|就職実績)青山学院大学※2021年度は1,460人、2022年度は1,566人の回答を元に作成青山学院大学は、21卒-22卒で比較するとメーカー(食品・医薬・生活・他)の志望割合が伸びていますが、その他で大きな変化は見られません。大学が発表しているデータからは、ランキング5位のIT・情報通信、金融・保険に就職する学生が多いことが分かります。(参考:青山学院大学|就職・進路データ)立教大学※2021年度は1,593人、2022年度は1,862人の回答を元に作成立教大学は、21卒と22卒で比較すると、メーカー(食品・医薬・生活・他)、金融・保険の志望度が高まっています。また、大学が発表しているデータからは、ランキング5位のIT・情報通信に就職する学生が多いことが分かります。(参考:立教大学|就職・進路データ)中央大学※2021年度は1,755人、2022年度は1,859人の回答を元に作成中央大学は、21卒-22卒で比較しても学生の志望度に大きな変化がないことが分かります。メーカー(食品・医薬・生活・他)、IT・情報通信、金融・保険、商社など他の大学と同じような結果となっています。余談になりますが、法曹界に強みを持つ中央大学なだけあり、法学部の卒業生(20卒)の公務従事者は21.2%と他学部よりも高い数値を示しています。(参考:中央大学進路・就職データ)法政大学※2021年度は2,004人、2022年度は2,149人の回答を元に作成法政大学では21卒と22卒で比較するとメーカー(食品・医薬・生活・他)の志望度が大きく増加していることが分かります。一方で、IT・情報通信の志望者はやや減少しているようです。また、他の大学にも見られるように安定的に金融・保険、商社の志望度が高いことが分かります。最後に本記事では22卒の学生の皆さんの志望業界の動向や大学別のランキングを紹介させていただきました。今回提示させていただいたデータはあくまで全体から見た一指標に過ぎません。「私の大学では商社・コンサルを受ける人が多いから私も受けなくちゃいけないのかな?」といった風に読み取るのではなく、あくまでこのような傾向なんだといった程度に読み取っていただけたらと思います。以下では、現在就職活動を進めている方やこれから就職活動を始める方向けの記事を紹介しています。ぜひそちらも合わせてお読み下さい。【これから就活を始める人向けの記事】【就活を終えた学生が読んでほしい記事】さらに、unistyleでは業界別にLINEオープンチャットグループを運営しています。匿名で様々な就活生と情報交換をすることができるという便利な機能になりますので、"最新の選考状況や選考結果連絡の有無等をリアルタイムで確認したい"という方は、ぜひご活用ください。→unistyleでは、22卒就活生向けに計31個グループのグループを運営し、2021年4月時点で9万人を超える就活生にご参加いただいています。上記記事に各グループの参加用URLを掲載していますので、興味のある方は是非ご参加ください。unistyleには会員限定コンテンツが多数ありますので、まだ会員登録を済ませていないという方は、以下から早めに会員登録をしていただき、本サイトを有効的に役立ててもらえればと思います。 14,970 views
電通やサントリーも…過去に話題になった大手企業パワハラ事例5選 電通やサントリーも…過去に話題になった大手企業パワハラ事例5選 最近話題になっているカネカの炎上騒動を知っていますか?【参考】カネカが初めてコメント「弁護士を入れて調査している」カネカの男性社員が育児休暇を取得したところ、復帰後2日で関西への転勤辞令を出されました。SNS上では「ハラスメントだ」「有給消化させないのは明らかな法律違反」「退職日を会社が指示するのも違反」という声があがっています。最近では、女性に対する「マタニティハラスメント」だけでなく、育児休暇を取る男性に嫌がらせをする「パタ二ティ(父性)ハラスメント」という言葉が注目されています。このような背景が今回のカネカの騒動がSNSで大炎上した要因ではないのでしょうか。大手であっても、今回のカネカのような理不尽な話は珍しくありません。そこで今回は過去に話題になった大手企業の理不尽なパワハラ事例を紹介します。【目次】●電通「強制的に脱がされ…」●サントリー「上司のパワハラによりうつ病に」●JR西日本「トイレ掃除や草むしり」●東急ハンズ「サービス残業による心臓性突然死…」●ヤマト運送「俺の気に障るようなことが起きたら、その場でたたき殺すぞ…」電通「強制的に脱がされ…」過去に過労による自殺で話題になった電通。当時の残業時間は月に100時間をザラに超えていたそうです。また、部署内で70~80時間以上の残業申告はNGという暗黙のルールもあったそうです。電通の労働時間に関しては有名な話ですが、実はそれ以外にも数多くのパワハラが存在していました。新入社員の時、部署内の人との飲み会で「脱げ!」と言われて強制的に服を脱がされ、何度も素っ裸になるというパワハラを受けた人もいるそうです。また翌年の新入社員も同じことをやらされました。他にも、飲み会の席で上司に思いっきり平手で殴られたり、会議で発言すると「新人のくせに黙ってろ」と言われることもよくあったそうです。【参考】電通社員、「殺人的」長時間残業&パワハラ蔓延を告発…入院者続出、部下を平手打ちサントリー「上司のパワハラによりうつ病に」サントリーで勤務していた男性が「上司のパワハラにより、うつ病になり休職せざるを得なくなった」という事例がありました。その男性は上司から「新入社員以下だ。もう任せられない」「何で分からない。お前はばか」というような暴言を吐かれており、会社側に約2400万円の損害賠償を求め、「上司の言動は指導として許される限度を超えていた」ということで、約290万円の支払いを命じました。【参考】サントリーに賠償命令上司のパワハラでうつ病にJR西日本「トイレ掃除や草むしり」JR西日本にはミスを起こした乗務員に再教育の目的で課している「日勤教育」というものがあります。事故原因の分析や自覚、職務の重要性などを理解させ2度とミスを起こさないようにするための教育システムと言ってはいますが、実際はトイレ掃除や草むしり、就業規則の丸写しをさせられ、他の乗務員の見える場所で晒し者のようにされていたそうです。またJR西日本は運行ダイヤに関して異常に厳しく、少しでも運行が遅れてしまうと運転士は平常心を失ってしまうほど、追い詰められていたそうです。その結果、2005年4月25日に死者107人、重軽傷者562人という大きな事故が起きてしまいました。【参考】1分20秒の遅れを取り戻す悲劇東急ハンズ「サービス残業による心臓性突然死…」「残業予算」の範囲内で残業するように毎日のように指導されていましたが、予算内では終わらないような過剰な仕事量を課さられ、サービス残業を強いられていました。マネージャーから怒鳴り散らされ、0時頃に帰宅する日々が続いた結果、心身に不調をきたし心臓性突然死で死亡しました。【参考】東急ハンズ新卒社員、パワハラマネージャーから罵倒&サビ残の日々で30歳過労死遺族が一審全面勝訴ヤマト運送「俺の気に障るようなことが起きたら、その場でたたき殺すぞ…」2015年1月28日、長野県内の営業所で宅配ドライバーをしていた男性が、自殺しました。男性が自殺した背景には、営業所をまとめる「センター長」からのパワハラが起きていました。パワハラ内容については「引きずり殺してやろうかと思った」「俺の気に障るようなことが起きたら、その場でたたき殺すぞ」と言ったような叱責を12日間も2時間以上受けていたそうです。センター長の上にあたる支店長も「まあ逃げ道はねえっすからと思って、やるしかないと思うんですよね」と話し、叱責を制止しようとした形跡は確認できなかったそうです。【参考】「クズ」罵声の日々、社員自殺法規制なきパワハラまとめ今回は大手企業の理不尽な事例を紹介しました。あくまで1つの事象を紹介しただけなので、全ての社員が上述したようなパワハラを行っているわけではないと思います。大手企業は体制的に上司からのパワハラに逆らえず受け入れるしかないため、このような事例が起きてしまっているのだと思います。そのため、大手企業を志望している学生は、今は改善されているとはいえ、そういった風潮があったということを理解しておく必要があります。反対にそういった上司に逆らえないような企業で働きたくないという人は、成果主義の企業で成果を残し自由に働くという働き方もあります。今一度自分にとってどちらが合っているのかよく考えてみましょう。【関連記事】 29,800 views
総合商社を志望する大学1・2年生が今のうちから意識すべきこと 総合商社を志望する大学1・2年生が今のうちから意識すべきこと 最近は就職に対する意識の高まりと総合商社人気から、大学1・2年生の学生からも相談を受けることがあります。個人的には、「就職なんて考えずにやりたいことをやるべき」というのはまったく賛成できずに、早いうちから意識を向けることは重要なことだと思います。とは言ってもSPIの対策やら面接対策などのテクニック的なものではなく、総合商社など大手企業を目指す上で今のうちから意識すべきことを伝えたいと思います。総合商社が求める人材は「リーダー」「己を知り、敵を知れば百戦危うからず」の言葉の通り、総合商社を志望するのであれば、まず最初に総合商社がどのような人材を求めているのかを知っておきましょう。企業が求める人材を理解する上では、採用の際のエントリーシート(企業に応募する際に提出する書類)の設問で何を聞かれているのかを見ることで理解することができます。特に14卒の三井物産のエントリーシートは秀逸で、総合商社がどのような人材を求めているのか明確に書かれていました。参考:闇雲な自己PRはNG〜自己PRするなら企業が求める人材を理解してから〜【三井物産エントリーシート設問】①あなたが決断を迫られた最大の場面はどのような時でしたか。また、そのとき、あなたはどのように考え、行動して決断したか、記述して下さい。(400文字以内)②あなたの過去の経験の中で、新しい発想、経験、機会や物事の仕方を探究して地域や組織、人びとに変化・変革を起こした事例を記述して下さい。(400文字以内)③あなたが目標に対してリーダーシップを強く発揮し、主体的に周囲の人と共に成果をあげた事例を記述して下さい。(400文字以内)④あなたが自分と異なる価値観を持った人たちと協働して目標を達成した経験について記述して下さい。(400文字以内)要するに、総合商社が求めている人材は、①決断して実行できる人材②新しい発想で、変化・変革を起こせる人材③リーダーシップを発揮し、周囲の人と共に成果を挙げられる人材④自分と異なる価値観を持った人と協力して目標を達成できる人材であるということがよくわかります。①〜④も様々な言葉で定義されていますが、ざっくりとした言い方をすると「リーダー」が求めている人材であるということが言えるでしょう。総合商社に入社するためには、上記①〜④が当てはまる人材であることを、自分自身の経験から伝えて、面接官に共感してもらう必要があります。今から意識すべきことダラダラと大学生活を過ごしているだけであったり、誰かに言われたことをただこなしているだけの大学生活では上記三井物産のエントリーシートの①〜④に当てはまる経験はできずに、身も蓋もない話ですが、総合商社にエントリーすることすらもできません。さてそれでは本題の大学1・2年生のうちから意識すべきことは何でしょうか。それは「リーダーとなる覚悟を持ち、実行に移すこと」でしょう。なぜこれほどまでにリーダーとなる人材が求められているのかは、下記のブログや本が詳しいので、ここでは詳細な説明は省きますが、要するに「組織の全員がリーダーシップを持った組織は、一部の人にしかリーダーシップがない組織よりもパフォーマンスが高い」からです。参考:なんで全員にリーダーシップをもとめるの?「Chikirinの日記」ここでいうリーダーとは主将やゼミ代表などの肩書きのことを言っているのではなく、・組織のために、考え、行動する決断をして、その考えや行動に対して責任を取れる人・組織のために、周囲の人と協力して成果を達成できる人・組織の中の多様な考え方、価値観を持つ人と協力して目標達成できる人・組織に対して、自らの考えを提案して、周囲の人を巻き込み、よい影響を与えることのできる人のことを言います。正に三井物産のエントリーシートで聞かれていることに似ていませんか?これらの行動はいま所属している組織の中でも意識できることだと思います。例えば、サークルに所属しているのであれば、サークルがもっとよくなる提案をする決断をして、周囲の人と協力してその提案を実現し、中には反対する人や考え方の異なる人がいるでしょうから、それらの人の理解を得て、協力してもらい、サークルによりよい変化をもたらすということができるはずです。そういった組織のための行動を起こすのは何も執行学年や幹部でなくても、出来るはずです。こういった行動を今から積み重ねる覚悟を持つというのが今まさに意識すべきことでしょう。リーダーとしての自信がない人もまずは組織のために小さなことから始めてみましょう。サークル、ゼミ、クラス、アルバイト、学生団体など、所属している組織は必ずあるはず。組織のための小さなことを積み重ねる中で、「どうすれば人に協力してもらえるのか」、「自分の思いを伝えるにはどうすればいいのか」、「価値観の違う人と協力する上で大事なことは何か」、「新しい発想を提案して受け入れてもらう上で大事なことは何か」といった人生で大事な気づきをたくさん得られるはずです。組織のための行動ができる「リーダー」は総合商社だけでなく、他の業界でも求められており、何より日本社会に圧倒的に足りないと言われているものの一つです。一人一人が、自分自身の行動・決断に責任を持ち、組織のための行動ができる人になると、世界はもっともっと素晴らしいものになるでしょう。これを読んだ一人でも多くの方が実践にうつしていただければ幸いです。photobyVladimirPustovit 38,815 views

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