【20卒上智理工学部】デニナギくんの就活体験記|2018.7 interview

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最終更新日:2023年11月01日

【20卒上智理工学部】デニナギくんの就活体験記|2018.7 interview

6月から大手就職サイトがインターンシップサイトという形でオープンされたことを皮切りに、20卒の皆さんも少しずつ「就職活動」をはじめているのではないでしょうか。

今回は上智大学理工学部のデニナギくんに2018年7月にインタビューした内容を掲載します。

本記事で同じ20卒の就活生が、今何をしていて、何に悩み、今後何をしようとしているのかが伝わり、少しでも皆さんの就活の役に立てればと思います。

本選考とインターンの締め切り情報

上智大学デニナギくんの履歴書

デニナギくんの履歴書

◆性別
└男性

◆大学
└上智大学理工学部に現役入学。

◆趣味
└サッカー(小学4年から現在まで)。ポジションはボランチ。プレーするだけでなく観戦するのも好き。

◆サークル
└サッカーサークル。週3回の活動や大会合宿にも積極的に参加している。

◆アルバイト
└飲食チェーン店で大学1年生から働いている。主にホールを担当、たまに調理も行う。2018年2月からベンチャー企業のインターンをしている。 

◆留学
└なし。海外経験もないが、海外で働くことに対して漠然とした憧れはある。

◆資格
└特になし。TOEICも受けたことがないが、今後受けようと考えている。

◆就活をはじめた時期
└2018年6月頃

◆志望業界
└現段階では定まっていない状況。何に興味があるかも分からないため、インターンを通して探そうと考えている。

◆希望職種
└こちらも明確に定まっていない。ただ、自身の適性を鑑みて、営業は向いていないと感じている。

本インタビューはunistyle編集部のむたか(@mutaka_unistyle)とくらもん(@esquestion)にて行っております。

大学入学まで

デニナギくんの高校生活

「はじめまして。今回は密着型インタビュー企画に協力いただき、ありがとうございます。早速質問していこうと思うのですが、デニナギくんはどのような高校生活を送っていましたか?」

 

地元でも有数の偏差値の高い高校に入学したこともあって、高校1年生の頃から予備校に入って勉強はしていました。サッカー部に所属していたので、1、2年生の時は、そこでの活動に力を入れていました。仲の良い友達もサッカー部がメインでしたね。3年になって部活を引退すると、2つの予備校通って大学受験のために勉強に打ち込みました。」

なぜ今の大学に入学したのか

「大学受験に向けてかなり勉強を頑張ったみたいだけど、そもそもなぜ上智に入学しようと思ったの?」

 

「上智に入った理由は他の大学に落ちたからという消極的な理由ですね。もともとは、東工大の機械系の学部が第一志望だったのですが、落ちてしまいました。他には早慶の理工学部と千葉大の後期を受けていたのですが、それらも落ちてしまったので現役で上智に行くことにしました。」
 

・高校では、サッカーに打ち込む。勉強に関しても疎かにすることなく、全体の真ん中くらいの位置をキープ。
・第一志望の東工大に落ち、一度は浪人を考えるも特段東工大に対するこだわりはなく、かつ浪人して私立には行きたくなかったため、安全策を取り上智大学を選ぶ。

大学入学~これまで

取り組んでいる学業

「理系ということですが、大学ではどんなこと勉強してる?ゼミとか研究室には入ってるの?」


 

ゼミは4年から本格的に始まるので、今はまだですね。大学の授業も何かに特化して勉強するというよりは、C言語やJavaのプログラミングといった情報系の勉強や、通信系、数学、化学等々幅広く勉強しています。狭く深くというよりは広く浅く勉強しているので、専門性といった観点でいうとそこまでないかもしれません。4年次に何を専攻するかを決めてそこから深く勉強していくみたいです。」
 

「文系と比較して、理系は授業だったりテストだったりが大変なイメージだけれど、そこらへんはどう?単位に関してもどんな感じかな?」



「3年の今に関して言うと、週に4日学校に行って一日3コマ程度を受けているような感じです。授業も実験や必修が多いので出席だけするとかはあまり出来なくて、結構忙しいです。ただ後期になるとゼミと研究室だけになるので、学校に行くのも週に2、3回程度になりますね。課題についてはあんまり多くないので前日にちょっとやれば十分なんですが、テストが少し重めなのでしっかり勉強しないとヤバイかもしれません。単位に関してはあと40単位くらいなので余裕です。」
 

「授業にもしっかり出てるってことだけど、就活との両立ってできそう?教授によってはあまり就活行かせてくれないみたいなことも耳にするけど。あと、4年になって研究室に入ると思うんだけど、院進とかは考えてないの?」


「それは教授によりけりなのでなんとも言えませんね。院進に関しても考えたことはあるんですが、特にこれを勉強したいというものもないので積極的には考えていません。もし就職できないみたいなことがあれば考えるかもしれませんが。」

サークル・部活動・アルバイト

「所属しているサッカーサークルでは何か役職には付いてる?活動頻度やサークルの規模感についても教えてください。」

 

書類管理係のようなことはしているのですが、特にこれといった役職はありません。サークルの規模感については、70人くらいでそのうち25人程度が積極的に参加しているような感じです。活動頻度は週に3日で、年に4、5回大会合宿があります。僕自身サークルに関しては積極的に参加していますね。」
 

「サークルの他にアルバイトも大学1年生からやっているみたいだけれど、そこではどんなことしてるの?」
 


「飲食店のアルバイトでは、主にホールをやっています。ただそろそろやめようかなと考えていて、今はちょうどプログラミングのインターンを探している最中です。」
 

「プログラミングっていうのは、やっぱり専攻が関係してるの?」


 

「そうですね、学部の勉強を活かしたいというのが大きいですね。実際に授業でプログラミングをやってみて適性もあるかもしれないと感じています。将来的に専門性をつけられたらいいなというのもあるので、やってみようと考えています。
 

・大学では、勉強の他に飲食店のアルバイトとサッカーサークルの活動に取り組んでおり、現段階ではこの2つがガクチカになるかと思われる。(ガクチカはサークルでサッカーを教えたエピソードを書いている。)
・大学でサッカー部に入ることも一度は考えたが、アルバイトの時間や遊ぶ時間が取れないと思い断念。
・今現在、志望業界ややりたいことは決まっていないものの、学部の勉強と関係のあるプログラミングのインターンを検討しており、自身の専門性を磨きつつ就活に臨もうとしていることが伺える。

就活を意識しはじめた時期と出来事

就活をはじめたキッカケ

「就活に関して質問していきたいのですが、就活をはじめたキッカケはなんですか?時期だからというのもあると思うけど、それ以外に理由や背景があれば教えてください。」

 

「時期が来たからというのが大きな理由ではあるのですが、それ以外だと親がうるさいっていうのもありますね。」

 

「そうなんだ。親御さんはどういうことを言ってくるの?」

 


「就活が早期化しているから早めに動いた方が良いってことはよく言われます。他には、インターンに言ったほうが良いとかそういうことですね。」


 

「なるほど〜。就活が早期化しているのはよく新聞等でも言われているし、インターンが選考に直結していることも少なくないから、親御さんがそう言うのも分からなくはないなあ。ところで、周囲の友達は就活に対して意識高く動いてる?」


「それはあまり感じませんね。みんな今インターンのESを出し始めたような感じです。なので周囲を見てても特に自分が遅れているという意識はありません。ただ、自分が何をやりたいのかが明確になっていないので、その点については少し焦りを感じています。」
 

・自身で能動的に就活を始めたと言うよりも、親や友達等周囲の影響が大きい。
・周りと比較して焦っているというより、今現在やりたいことがないことがないことに焦っている。

デニナギくんの企業選びの軸

「就活をしていく中で今後よく問われることになると思うけど、企業選びの軸ってある?」




「それが全然イメージできてなくて、、、、。今自分が何をやりたいかも明確になっていないような状況です。正直なところ、何もやりたいことがないので、軸も何もという感じです。焦りは若干感じてます。」
 

「なるほど。でも、就活を始める前からこれをやりたいっていうことがある人の方が少ないと思うし、それも当然なことのような気がするけどね。多くの人は自分がやりたいこととか興味を持てることを探すためにまず動いてみるという感じだと思うよ。だからデニナギくんの今の状況も全然ネガティブに捉える必要はないと個人的には思うけど。ただ、やりたいことがないにしても、漠然とでもいいから将来こうなりたいみたいなイメージは持ってる?」


「本当にざっくりで恥ずかしいのですが、給料と人に関しては大切にしたいなと考えています。毎日ハーゲンダッツを食べられるくらい稼げれば良いなとは思ってます(笑)。」

 

「ハーゲンダッツを毎日食べられるくらいね(笑)。給料と人に関してはそれぞれ具体的に何歳までにいくら欲しいとかこういう人と働きたいとかっていうのは固まってるのかな?」



「給料は日常生活を不自由なく送ることができて、たまに贅沢ができれば良いと考えているので具体的な数字にまでは落とし込めていません。人よりちょっと多いくらいあればいいかなとは考えています。人に関しては、言い方はあれですが変な人がいないところが良いです(笑)。意識高い人が多い企業や営業バリバリやるぞみたいな人が多い企業は苦手だなと思ってます。」


「聞いているとまだまだ具体的に落とし込んだり、言語化できていないような段階だね。今やりたいことを見つけたり、自分の軸を言語化したりするために何か意識的にやっていることとかはあるかな?」


「やりたいことを見つけるために、長期のプログラミングのインターンを始めたり、企業の短期インターンに参加したりしようと考えています。自分一人で考えていても何も生まれなさそうなので、実際に行動してみようとは思っています。」
 

・将来やりたいことは定まっておらず、同様に軸に関しても固まっていない。
・漠然と将来こうなりたいというイメージはあるもののそれを本当に重視しているのかは疑問。給与に関してもそこまで強いこだわりがあるとの印象は受けなかった。
・就活の軸を明確化させるためにもまずは動いてみるしかないと考えている。やり取りからも本人の焦りや不安というのが伝わってきた。

7月現在、志望している業界や職種

志望業界

「これまでいろいろと話を聞く限り、志望業界に関してはまだまだ定まっていなさそうな印象を受けたんだけど、実際のところどんな感じかな?」

 

「その通りです。まだ志望業界に関してもまだ何も決まっていないような状況です。まず、業界に関しても知識不足だと感じているので、業界を知るところから始める必要があると感じています。」
 

志望職種

「じゃあ、志望職種に関してもまだ決まっていないと思うけど、どういう働き方をしたいとかそういうのは現段階である?」

 

転勤はしたくないですね。高校まで首都圏で暮らしてきたので、就職でも東京を離れたくはないです。職種に関して言うと、先程も申し上げたように営業はやりたくないし、適性もないと思ってます。大学での専門性を活かすことができるプログラミング系の仕事もいいなとは考えています。あと、転職とかも全く考えていないので、年功序列で定年まで安泰な企業に就職したいというのはあります。」

・志望業界に関しても定まっていない。そもそもどのような業界があるのかについてもまだ把握できていない。
・職種に関しても同様に決まっていないが、漠然とではあるが専門性を活かした働き方ができれば良いと考えている。

7月にやろうと思っていること

「7月には何をやろうと思ってる?聞いてきた限りだとインターン選考への参加が主な動きになってきそうだけれど。もしそうであれば、具体的にどんな企業を受けているのか選考状況も併せて教えてくれるかな?」


「はい、インターンのES提出や面接がメインになってくると思います。インターンのESに関しては、現段階で6社提出しました。企業名を出すと、三菱電機、ソニー、NTTドコモ、NTTデータ、ADK(アサツーディ・ケイ)、野村総合研究所です。選考状況に関して言うと、三菱電機とソニーはES落ちしてしまいました。NTTドコモは次がGDで、その他はESの結果待ちというところです。あと、これから楽天、博報堂、キヤノンについてはESを出す予定です。」
 

「あまり業界に一貫性を感じないけれど、どういう基準で提出してるのかな?」


 

「幅広い業界を見るために業界に縛られることなく幅広くESは提出しています。正直なところ、知っている企業を締め切り順に出していっているような感じです。」

 

・インターン提出企業は業界で絞るということはせずに幅広く提出しているが、とりあえず聞いたことのある企業に提出するという、業界研究という観点からするとやや非効率とも思えるやり方を取っている。
・その企業に興味があって出しているというよりも、今やるべきことが定まっていないがためにとりあえずESを提出しているような状況。

今就活で悩んでいること

「これからインターン選考が本格化してくると思うけど、就活で何か悩んでいることはある?」


 

何に悩んでいるのかも分からないというのが今の状態です。何かしなければいけないという焦りがあるのですが、何から手をつければ良いか分からないといったところです。」

 

「確かに、話を聞いていてそれは感じたな〜。時期が来たから就活を始めてはみたものの、何をやれば良いのか、自分が今どのような状況にあるのか等々、就活の全体感や自分の状況について理解できていないような状況だよね。」
 

「はい。ガクチカは何をどのように書けば良いのか、業界研究のやり方はどうやるのか、面接やGDの対策の仕方等々就活に関しては分からないことだらけです。そもそも就活が今後どのようなスケジュールで進んでいくのかについても把握しきれていません。」
 

・就活に際して何から手を付ければ良いのか分かっていない状況。若干の焦りは感じている。
・今の悩みを解消するために、どのような媒体を使えば良いかや誰に聞けば良いか等々、そもそも問題解決の方法から把握できていない。

unistyle編集部より

デニナギくんへのフィードバック

就活に関しては、まだまだこれからとの印象を受けます。周囲に流されてとりあえず始めてはみたものの、今何をすべきなのか、就活がどのようなスケジュール感で進んでいくのか等々、全てにおいて未だ理解が不十分な状態であるといえるでしょう。

志望業界や職種に関しても定まってはおらず、業界に関しては絞り込む前にそもそもどのような業界があるのかを知る必要があると言えます。業界を知らずして、受ける企業を決めていくのはまず不可能でしょう。

デニナギくんは業界や企業に関する情報が欠如しているために、インターン提出企業についても自身の知っている企業、聞いたことのある企業にとりあえず片っ端から出していくというような形になってしまっています。

このやり方が必ずしも悪いという訳ではありませんが、就活におけるゴールを「内定獲得」であると考えたときには、非効率的なやり方と言えるでしょう。この時期から動き出し、インターン選考に積極的に参加している点は良いと思いますが、本選考を見据えて戦略的に動くことができるとインターン参加もより意義のあるものとなるでしょう。

そこで、まずデニナギくんには、以下のunistyleの記事に目を通すことを勧めたいと思います。

何から始めれば良いか分からない方は、まずは就活全体のスケジュール感を掴むところから始めましょう。その上で、就活におけるゴールは何なのかを考えて、就活における目標設定をする必要があるでしょう。

就活におけるゴールは内定獲得であったとしても、中長期的な視野で見たときに内定獲得はゴールではないと考えています。就活に臨むにあたっては、自分自身の経験と向き合い価値観や志向を明らかにした上で、後悔のない企業選びをすることが重要です。

次回(8月)までになにをすべきか

このインタビューでは、デニナギくんが「自身の適性や志向を正しく理解・把握した上で志望企業を設定し、当該企業から内定を獲得すること」をゴールと置いています。

彼が現段階で行うべきは以下の3つでしょう。

◆次回までにすべきこと
1.就活スケジュールの把握
2.自己分析・業界研究・企業研究
3.インターン選考への参加

就活スケジュールの把握については上記でも述べました。

2の自己分析、業界研究等についてはまずは大まかにやってみることが大事です。細かいところまでやり込もうとすると、途中で諦めてしまうことになりかねないので、始めはさらっと全体をさらうようなイメージで気負わずやってみてください。

その上で、アウトプットの場としてインターン選考を利用しましょう。自分の自己分析や業界研究は十分だったのか、反対にそこまで時間をかける必要があったのか等々の振り返りをすることが大事です。

夏のインターン選考では、ESや面接で落ちることも多々あるでしょう。

ただ落ちることを怖がって、選考に参加しないということだけは控えましょう。何度も落ちて、自分自身を見つめ直したり、志望動機をブラッシュアップしたりということを繰り返していくことこそが、最終的に内定獲得に繋がります。

インターン選考参加に当たっては完璧な準備をしようなどとは考えず、現状の力試しで受けてみるくらいの心持ちで良いかもしれません。

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国立研究所内定者が語る民間企業との違い 国立研究所内定者が語る民間企業との違い 所謂、企業選びの軸について仕事選びの根源的なところは「目の前の事だけでなく、中長期先を見て仕事に取り組みたい」「社会を支える仕事」「事業推進に繋がるエンジニアリング・研究開発に従事したい」「将来的にでもいいので、全体を見て調整を行う仕事をしたい」という4点のうちいくつかがあれば良いかなと思っていました。結果としては16卒、国立研究所内定者となりました。公務員試験受験について自分は公務員を目指していたのですが、勉強不足で落ちてしまいました。研究の進捗に苦しみ、勉強に身が入りませんでした。ただ、積極的に参加した、各省庁が企画している政策説明会や勉強会、夏季インターン(2週間)は、大きな社会構造を直接学ぶことができるいい機会だったと考えています。自分が社会的課題に対してどのように考えているのか、根拠を持って論理的な意見を言えるのか、自分から一次情報を取りに行くことができる人なのかを見られていたように思います。民間と非民間の違い(主に工学的な分野において)民間と非民間の大きな違いは業務上の目標におけるタイムスケールの違いだと感じました。国やそれに準ずる国のエンジニアリング、研究開発組織である国立研究開発法人・独立行政法人の役目は、①民間ではできないような、お金にならない領域を開拓すること②その分野の研究開発拠点(ハブ)となり、ブレイクスルーを生み出すこと。これらを、中長期先を見据えて実行していくことだと思います。民間と非民間を併願する際、「それは民間ではできないかな」と言われないように、注意すべきところだと思います。また、「全体を俯瞰して仕事をする」業務はマネジメントですので、民間では出世しないとできない仕事になります。業務推進も同様です。どうしても、「必ずできるとは限らないよ」と言われるところですので、注意が必要だと思います。民間と非民間の違いに少し苦しみましたが、OBOG訪問で質問を繰り返すことで解決するかと思います。「それをやるなら民間に行った方がいいんじゃないかな」と言われないように整理をしておいた方がいいかもしれません。また、一つの事だけをやるわけではないので、「~がやりたい!」と強い思いを持っているかもしれませんが、それは心の中に秘めて「~が大事だと思う。」という表現に切り替えたほうがいいと思います。反省就職活動の反省は、正直に就職活動をしすぎたことです。正直にやりたいことを述べた結果、自分のやりたいことが多くの民間企業でやれることとマッチせず、殆ど落ちました。医療インフラ企業と、鉄鋼企業の2社は認めてくださりましたが、より大きな目標を抱けることに惹かれて国立研究所の内定を受諾しました。私のように、8月後半まで内定が一つもない状態ではとても苦しみます。内定が欲しいならば、正直すぎないように、会社が求める人材になりきるべきだと思います。最後にやりたいことについて周りの報告を聞いていると、皆が皆やりたいことをできるわけではないようです。ただ、全く関係ないところへ進むと、まず最初の3年間で苦しむかもしれません。内定が決まった後、大量に課題が渡される企業もあります。大きいから、有名だから…etc良く分かりますが、モチベーションを大事にする方であれば、自分のやりたいことと合致しているか、長期で取り組めそうなものか、将来的なキャリアステップの役に立つか、などの別視点でも考えることが大切だと思います。意外と有名企業でも内情は大変だったりするようで、所謂「就職偏差値」は仕事をする上での幸せ度にはなかなかつながらないかもしれません。photobyMartinThomas 20,532 views
外資系コンサルだけでない!総合商社でもケース面接対策は必須? 外資系コンサルだけでない!総合商社でもケース面接対策は必須? ケース面接といえば、外資系コンサルの採用で聞かれるものとして有名です。「シカゴのピアノ調律師の数は?」や「ラーメン屋の売上を二倍にせよ」など、なかなか取りかかりにくいものが多く、このために外資系コンサルを断念する学生も多いようです。一方で、近年では総合商社でもケース面接に近いお題を面接やGDで課されているようです。今回は総合商社におけるケース面接の実態となぜそのようになっているのかについて考えたいと思います。本記事のコンテンツ・総合商社で実際に出題されたケース問題・総合商社や日系大手企業がなぜケース面接を課すようになっているのか・ケース面接対策はどうすればよいのか・最後に・総合商社業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介総合商社で実際に出題されたケース問題過去には三井物産のグループディスカッションで、「三井物産の地下のコーヒーチェーン店の売上の推定と二倍にする施策」というものが出されているようです。参考:三井物産内定者インタビューまた16卒の三菱商事の面接では、「あなたがしてきたスポーツを世界レベルに引き上げるためにはどうすればよいか?」や「日本経済が盛り上がるために必要な施策は何だと思う?」などケース面接に近いものが出されたようです。これらは事前に予測できたわけではなく、面接の中でお題が決められていたようで、例えば体育会系の部活に所属していれば上記のように所属していたスポーツについてのお題を与えられる形式だったようで内容の対策は難しかったようです。総合商社や日系大手企業がなぜケース面接を課すようになっているのか考えられる理由としては、以下の2点が考えられます。外資系コンサルで優秀な人材が採用できており、その採用手法を取り入れたため筆記試験や従来通りの面接に加え、ケース面接を課すことでより複合的に人材を評価したいと考えたため近年、総合商社は商社冬の時代である90年代後半から00年代前半に採用できておらず、社員の人口構成がゆがんでおり、そのゆがみを是正する意味でも中途採用を積極的に行っていました。特に外資系投資銀行や外資系コンサルから総合商社に入社する人は多く、外資系コンサルから入社した人の評価が悪くなかったために外資系コンサルの採用手法を取り入れた可能性はありえます。また従来通りの採用方法に加えて、ケース面接を課すことでより複合的に学生の評価が可能になります。従来通りの面接だと、嘘をついたり詳細な部分まで準備することで思考力や考える力がそこまで高くない学生も通過してしまったという反省がケース面接の導入に繋がった可能性も考えられます。ケース面接対策はどうすればよいのかケース面接対策は良書もかなりあるので、下記で紹介する本をさっと読むだけでも十分な対策になるでしょう。後は実際に総合商社や日系企業志望者でも外資系コンサルの選考を受けてみるとどのように質問が来るのか、評価のポイントは何かといったことを感じられるので時間がある人は受けておくとよいでしょう。東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」『』でも書いていますが、ケース面接対策をしておくと、お題に対して一人である程度ロジカルに多様な視点から結論を導く力が身に付きます。これはケース面接ではなくても、「愛とは何か」、「出来る社員が持っている要素を三つあげろ」といったグループディスカッションで頻出のお題でも応用が効く力です。グループディスカッションはどの企業を受けるにしても1度は必ず通る道なので対策しておいて損はないでしょう。最後にケース面接対策は就活だけでなく、抽象的なお題に対しての基本的な論理の組み立て方や議論の方法など仕事でいかせるスキルだと思います。上記で紹介した本の中には「サークルの新入生勧誘の戦略をたてる」といったお題もあるなど、大学生活でもいかせるものになっています。汎用的な問題解決のアプローチを学ぶ上で、ケース面接対策は結構有意義だと思うので、外資系コンサルを受けないから必要ないなどばっさり切ることなく、隙間時間などに読み物として読んでみてください。unistyleでもコラムにてケース解説を行っているので、興味のあるお題から読んでみてください。ケース問題一覧アイドルグループのCMによる売上増加額はいくらか?【BCG14卒論述試験過去問】メキシコからアメリカへの移民数の減少要因【BCG14卒論述試験過去問】日本にある傘の本数を求めよ【BCG面接過去問】日本の年間結婚数は何件か?【BCG過去問】地方私立大学の生き残り戦略を立案せよ【アクセンチュア過去問】日本のフットサル人口を求めよ日本にあるセグウェイの台数は?【13卒BCG論述試験過去問】総合商社業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介unistyleでは業界別の就活用LINEオープンチャットを運営しており、数多くの就活生が匿名で就活に関する情報交換をしています。実際に総合商社志望者向けのグループでも、各社の選考に関するトークが活発に交わされています。下記の画像をクリックすることで参加用ページに飛び、ニックネームとプロフィール画像を登録するだけで参加することができますので、興味のある方はぜひご参加ください。 42,020 views
【25卒向け】3月にエントリーの締切を迎えるインターンまとめ 【25卒向け】3月にエントリーの締切を迎えるインターンまとめ 本記事ではインターンシップ応募を検討している25卒就活生に向け、3月にエントリー締切を迎える企業を紹介します。インターンシップは本選考に向けた経験が身につくだけでなく、インターンへの参加が本選考のフローに直接影響を与える企業もあります。また3月は多くの企業で本選考が解禁されます。本選考の情報について、是非チェックしてみてください。関連記事注意点情報の精度には最大限注意していますが、本記事の掲載情報には誤りがある可能性があります。本記事の掲載情報だけでなく、必ず"各社から発表されている一次情報"を確認していただくようお願い致します。3月にインターンのエントリー締切を迎える企業※締切日順に掲載3月4日三井住友海上火災保険3月5日損害保険ジャパン(損保ジャパン、旧損保ジャパン日本興亜)3月15日双日3月22日双日【エントリーはこちらから】3月の締切企業一覧本記事を読む前に以降の会員限定コンテンツでは、各社のエントリー締切日に加え、"本記事からのマイページ登録・各社の企業研究ページへの遷移"が可能となっています。まだ会員登録をされていない方は会員登録をしていただき、本記事をより効果的に活用して下さい。三井住友海上火災保険MSワークショップ1DAY(3月開催)■開催日程2024年3月11日(月)東京対面/WEB9:00〜18:002024年3月12日(火)東京対面/WEB9:00〜18:002024年3月13日(水)東京・大阪対面9:00〜18:002024年3月14日(木)東京・大阪対面9:00〜18:002024年3月15日(金)東京・大阪対面9:00〜18:00■申込締切3月4日(月)17:00エントリーシート提出締切3月4日(月)18:00WEB適性検査受検締切インターンへのエントリーはこちら三井住友海上火災保険志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら三井住友海上火災保険の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら損害保険ジャパン(損保ジャパン、旧損保ジャパン日本興亜)オンラインセミナー『SOMPOLIVE』『SOMPOLIVE~ジョブ型編~』※開催日別締切■開催日程・『SOMPOLIVE』3月4日(月)10:00~12:10・『SOMPOLIVE~ジョブ型編~』3月6日(水)10:00~17:40■予約締切:各日程の1日前(土日祝除く)の正午インターンへのエントリーはこちら損害保険ジャパン(損保ジャパン、旧損保ジャパン日本興亜)志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら損害保険ジャパン(損保ジャパン、旧損保ジャパン日本興亜)の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら双日SojitzCareerCollege~インテンシブコース~RegionCourse※3/1(金)応募受付開始■時期4月中旬~/複数日■応募締切:2024年3月15日(金)インターンへのエントリーはこちらSojitzCareerCollege~インテンシブコース~DvisionCourse※3/1(金)応募受付開始■時期4月中旬~/複数日■応募締切:2024年3月22日(金)インターンへのエントリーはこちら双日志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら双日の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら最後に本選考を募集する企業も多くなってきました。本選考締切日を管理し、「効率的なエントリー・就活スケジュール設計」に役立てていただければと思います。→unistyleオリジナルの「インターンエントリー企業管理シート」と「本選考エントリー管理シート」になります。スプレッドシートをダウンロードするだけで使用できますので、ぜひご活用ください。また、unistyleでは25卒就活生向けにLINEオープンチャットグループを運営しています。匿名で様々な就活生と情報交換をすることができるという便利な機能になりますので、"最新の選考状況や選考結果連絡の有無等をリアルタイムで確認したい"という方は、ぜひご活用ください。→unistyleでは25卒就活生向けに就活用グループを運営しており、今後もグループを拡充させていく予定です。上記記事に各グループの参加用URLを掲載していますので、興味のある方は記事からご参加ください。さらにunistyleでは、今後も25卒就活生向けに「インターンシップ・本選考のエントリー締切情報」を公開していく予定です。まだ会員登録を済ませていないという方は、以下から早めに会員登録をしていただき、本サイトを有効的に役立ててもらえればと思います。 669 views

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