【20卒体験談】まちづくりをしたい私が”デベロッパー”ではなく”鉄道会社”を選ぶまでの話

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最終更新日:2024年10月23日

【20卒体験談】まちづくりをしたい私が”デベロッパー”ではなく”鉄道会社”を選ぶまでの話

この度unistyleにて記事を投稿させていただくことになりました、20卒の内定者です。

はじめに簡単な自己紹介をします。

・都内の大学院に通う修士2年の学生
・土木工学を専攻し、まちづくりに興味をもった状況で就活をスタート
・最終的に大手私鉄会社に内々定

まちづくりの会社ときくと、多くの方は真っ先にデベロッパーを思い浮かべるかと思います。もちろん、私も最初はデベロッパーを志望していましたが、最終的には鉄道会社を選択することになりました。

今回は、なぜまちづくりをしたい私がそのフィールドとして”鉄道会社”を選んだのかについてお話できればと思います。

なぜ鉄道業界を選んだのか

まちづくり≠デベロッパー

就職活動を開始した修士1年の6月頃、人の生活の基盤となるまちづくりに携わる仕事に就きたいと私は漠然と考えていました。

とはいえ、それだけではどの業界を見ればいいのかさえ定まらず、夏インターン選考のES〆切が迫ってくる中で、一足はやく就職活動を終えたM2の先輩に相談してみると、こんな返事が返ってきました。

「‘まちづくり’だと示す範囲がひろすぎる。もう少しその中で何がやりたいかを明確にした方がいい。」

確かにその通りで、多くの業界(行政、ゼネコン、デベロッパー、鉄道会社、建設コンサルタント、etc)が何かしらの部分でまちづくりに関わっており、その関わり方はオーバーラップしている場合もあれば全く異なる場合もあります。

例えば、法律や制度という観点で関わりたければ行政、実際にものをつくるのであればゼネコン、プランニングであればデベロッパー、といった具合に業界によって活躍できるフィールドが異なります。

不動産業界の仕事は大きく分けて開発/販売・仲介/管理という3つに分類することができます。(中略)
ハウスメーカーは住宅デベロッパーとも呼ばれますが、その名の通り住宅の開発を行っています。この「住宅デベロッパー」ような特定の分野での開発を行う会社は専門デベロッパーと呼ばれています。

対して総合デベロッパーは住宅に限らずショッピングモールやリゾート地などの大規模な開発を行なっており、「街づくり」を担っていると言えます。
参考:【業界研究|不動産】デベロッパー/販売・仲介/管理それぞれの業務内容とトピックを紹介

上流計画から出来上がりの部分まで関わりたい

6月の段階では、まちづくりのどの部分に関わりたいのか明確に定まっておらず、また各々の企業がどのように関わっているのかの理解(企業研究)も浅い状態でした。

そこで、夏インターンでは各業界研究を目的とし、「まちづくり」をキーワードに様々な業界の企業のインターンに参加しました。

様々な企業のインターンに参加していく中で、まちづくりの上流(構想、プランニング)から下流(建設、マネジメント)まで全てに関わることのできるデベロッパー業界に興味を持ち、夏の終わり頃にはデベロッパーと鉄道デベに志望が固まっていました。

中でもデベロッパー業界に惹かれた理由は大きく次の2点になります。

  • どんなまちをつくるのか、というプランニングの部分に携わることができる
  • 実際に建物を建てた後、それで終わりではなくその先のマネジメントの部分にも関わることができる

デベロッパーへの違和感、鉄道業界という選択

夏のインターンを経て、デベロッパー・鉄道業界が第一志望となった私は、その2業界に絞って就活を進めていきました。

しかし、OB訪問や説明会など企業研究等を進めていくうちに、自分の中でデベロッパーに対して違和感を持つようになりました。

違和感の原因を突き詰めてみると、自分自身の就職活動の軸とのズレが原因であるとわかりました。

そもそも、私は企業選びの軸を大きく2つ持っていました。1点目は地域スケールでの面的なまちづくり、2点目は中長期的な視点でのまちづくりです。

大学・大学院と土木工学を専攻していたことで、目立たずとも人々の生活を身近なところで支える公共性の高い社会インフラの重要性や、社会インフラの開発における中長期的なものの見方の大切さは学んでいました。

また、まちづくりに関しても単に建物を建てるだけではなく、地域単位でどのようなまちにしていくべきかというマインドが体に染みついていたことも企業選びの軸設定に影響があったと思います。

そういった点で、不動産の開発がメインであり、建物の資産価値を高めることで高い収益性を出していき、開発エリアがある意味限定されないことから、投資・開発・回収を比較的短いサイクルでかつ様々な場所で展開していくデベロッパーは、私の中では、点的で短期的なまちづくりであるように感じられてしまいました。

一方で、鉄道や不動産、生活サービスといった多様な事業領域の総合力を活かし、建物自体ではなく沿線地域全体の資産価値をあげることを主目的として、中長期的な視点で面的な開発を進めている鉄道会社に、より魅力を感じるようになりました。

開発エリアが限定的という欠点もありますが、地に足のついたまちづくりをしていきたいと考えていた私にとっては、沿線から逃れられないという部分はむしろプラスに働きました。

大学院生の効率的情報戦略

就職活動はある意味婚活?に近いものであり、数ある企業の中から如何にして自分と相性の良い企業を見つけるか、が大事だと考えていました。

例え同じ業界で同じような業務を行っていたとしても、社内の雰囲気などは企業によって大きく異なるということは、先に就職された方々にお話を伺うと明確でした。一方で、企業との接点の持ち方も多様な形態があり、研究と就活を両立させる必要のあった私にとっては、如何にして効率よく情報を収集していくかが重要なポイントでした。

そこで、数ある情報媒を自分なりに分類(下表)し、各企業における現状の理解度と照らし合わせながら、次にやるべきことを明確にて実行しました。

例えば、夏インターン選考では、簡単な企業研究とインターンで何を得たいのかを明確にしておけば十分なので、選考前に説明会やHPをみて、その企業の基本的な情報は押さえつつ、簡単にその企業でどのような仕事がしたいのかのイメージを持っておきます。

そして夏インターンで興味のある部署がどのような業務に取り組んでいるのか理解するのと同時に、社員の方とコネクションを作ります。

夏にコネクションを作っておくことで、私の場合、秋以降は社員訪問を多く行い、自分のやりたいこと、その企業でできることをより具体的にしていきました。こうすることで、本選考の際のより踏み込んだ質問に対しても自信を持って答えることができました。

さいごに

選択した私鉄会社が果たして正解だったのか言われると、私自身答えはまだわかりません。

もしかしたら数年後に今の選択を後悔しているかもしれませんが、そもそもまだ働き始めてすらいません。複数社から内定を頂き、どこを選択するか悩んでいた時、ある企業の人事担当の方がおっしゃっていたことが今でも記憶にのこっています。

何が正しいのかで選ぶのではなく、選んだ先があなたにとって正しく、むしろ正しかったといえるように努力をすることが大事だ。

未来を予測することはできても、未来を当てることはできません。新卒カードはもちろん貴重なものではあるので、人生の大きな節目となる就職活動は慎重になると思いますが、いつだって頑張るのは現在だと思います。

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世界の全ての仕事が年収360万円だったとしたらどの仕事に就きたいですか? 世界の全ての仕事が年収360万円だったとしたらどの仕事に就きたいですか? 企業選びの軸と聞かれて、「安定した仕事」、「給与が高くワークライフバランスが取れる仕事」なんて答えてしまう就職活動生が山ほどいるのですが、質問の仕方がいけないのかもしれません。また、自分が本当にやりたい仕事ができる企業を選択するべきだとはわかっていても、企業のブランド・待遇などを無意識のうちに優先しがちです。タイトルの通り、世界の全ての仕事が年収360万円、さらに知名度としても同じくらいだとしたらどの仕事を選ぶかと聞かれたら、みなさんなら何と答えますか?自分が本当はどのような仕事がしたいのか・どのような企業に行くべきなのか、この質問を通して答えが見えてくるはずです。▼目次クリックで展開本記事の構成企業選びの軸で企業側が知りたいこと全ての企業の待遇・知名度が同じであればどの企業に就職したいか?年収・知名度が一緒だと就きたい仕事が浮かばないという人は年収360万円は大げさだけど3割減ぐらいは十分ありえる最後に企業選びの軸で企業側が知りたいこと企業選びの軸を聞くのは、対象者がどのような仕事内容に興味を持っているのか、どのような内容の仕事であれば力を発揮できるのかということです。福利厚生や年収などのどういう待遇の仕事につきたいかということではありません。企業は企業選びの軸を聞くことで、「自社と価値観や考え方がマッチするか」「働く上でのモチベーションは何なのか」を知ろうとしています。引用:自分の好きな商品やサービスを売る仕事がしたいのか、顧客の悩みを自分の考えで解決する仕事がしたいのか、海外に日本の良さを伝える仕事がしたいのかなど、あなたが興味を持ち、貢献できる仕事はどんな仕事なのか企業側は知りたいと考えています。しかしながら企業側の意図をあまり汲み取れずに、ワークライフバランスであったり、安定して給与の高い仕事など企業側が与えてくれるものばかり考えてしまう学生は多いものです。こういったことはは志望動機を聞く際にも起こっており、志望動機を多くの学生が「入社したい理由」だと考えてしまうために起こっているのでしょう。一方で企業が知りたいのは、自分たちの企業のいいところをどれだけ知っているかということよりも、志望者が入社してからやる仕事を理解しているかどうかと、その仕事に適正があるかどうかです。企業理念を知っているかどうかやエコに配慮しているかどうかなど、企業のいいところを知っているかどうかと入社後、仕事ができるかどうかということには相関はないと言えるでしょう。引用:全ての企業の待遇・知名度が同じであればどの企業に就職したいか?タイトルの通り、知名度・年収が同じであればどの企業に就職したいですか?そしてそれはなぜでしょうか?問いかけてみてください。この手の質問は、どうしても知名度や年収に目がいきがちで、仕事内容や仕事を通して成し遂げたいことベースで考えられない人には有効な質問かもしれません。例えば総合商社に行きたいという人も、年収が360万円でしかも知名度もそこまでなく、知名度・ブランドもそこそこの企業だったとしても入社したいと思うのでしょうか?そう思うのだとしたらそれはなぜなのでしょうか?年収・知名度が他の業種と同じでも総合商社に行きたいという人は、世界を股にかけて商売を育てることが本当にやりたいのかもしれません。年収・知名度などの待遇面が同じぐらいなのであれば、総合商社ではなくて別の業界に行きたいと思ってしまうのであれば、本当はそちらの業界を第一志望に、総合商社はあくまで第一志望群として受けるのがよいといえるでしょう。それでも就職したいのであれば「なぜ?」の部分が大事年収360万円でもその仕事に就きたいと答えられるのであれば、「なぜ?」の部分が非常に大事です。そこにあなたが仕事として魅力を感じている部分が詰まっているといえます。総合商社で言えば、①海外、②ビジネスの仕組みづくり、③チームのプロデューサー的役割などが「なぜ?」の部分のキーワードになるでしょう。「海外」ということに強いこだわりがあることがわかったのであれば、何も総合商社でなくても、海外売上高比率や駐在比率の高いメーカーでもよいでしょうし、JICAなどの政府系機関でもよいかもしれません。「ビジネスの仕組みづくり」という部分に面白さを感じているのであれば、コンサルティングや広告代理店、新規事業に積極的に取り組んでいるIT系企業でもよいでしょう。なにより、”なぜ”その企業の仕事に魅力を感じるのかが明確になっている時点で、説得力のある志望動機・キャリアプランを語ることができるようになり、内定にも近づきます。年収・知名度が一緒だと就きたい仕事が浮かばないという人は恐らく、年収・知名度といったわかりやすい指標がないと仕事選びなんかできないという人も多くいると思います。そういう人は恐らく仕事の面白さややりがいの部分に触れる量が圧倒的に足りていないのではないでしょうか。これまで仕事のことなど考えてこなかった人が大学三年生になっていきなり「どんな仕事がしたいか?」さらに言うなれば「これからの人生で何を成し遂げたいか」と聞かれても何も浮かばないのはある意味当然です。そういう人はunistyleのようなサイトを一通り読んでみたり、合同企業説明会に参加して世の中にどんな仕事があるのか触れてみることから始める必要があるかもしれません。やりたい仕事は見つからないかもしれませんが、やりたくない仕事は見つけることができるかもしれません。やりたくない仕事を見つける為にも多くの情報に触れることは大切です。量質転化の法則という言葉があるように、作業の質を高めるためにはまずは一定の量をこなすことが肝心です。量を確保して初めて、「~~はやってもあまり成果が出ないな」「〇〇と××はまとめて行った方が効率的だな」といった質を語ることができるのではないでしょうか。引用:早くに行動する分、多くの情報に触れることができるので、やってみたい・やりたくない仕事の取捨選択ができるようになります。そうした取捨選択ができるようになるためにも、就職活動は早くからするべきだと耳にタコができるくらい言われているのかもしれません。年収360万円は大げさだけど3割減ぐらいは十分ありえるこんな現実的ではない仮定に意味はないから考えたくないという人もいるかもしれませんが、年収360万円は大げさだとしても、3割減ぐらいなら十分にありえます。総合商社に関して言っても、そもそも商社冬の時代には、総合商社の給与はここまで高くありませんでした。今でこそ1000万円を大きく超える社員の平均給与ですが900万円だった時代もあるようです。(参考:東洋経済オンライン|過去15年の給料「激増」「激減」企業はここだ!)ちなみにサラリーマン全体の平均給与は下がり続けており、今より全体の平均給与が高かった時代に総合商社の給与はもっと低かったのです。今後も資源価格の下落や中国景気の減速などにより、現在投資している案件が焦げ付き、商社冬の時代に戻ってしまう可能性はゼロではありません。東芝やシャープのような企業、朝日新聞のような企業は10年前までは人気企業でした。こういった企業もちょっとしたきっかけでブランド・年収は下落してしまうものです。90年代にはエリートが就職するものだった長銀は破綻してしまっています。今、勝ち組の業界が今後も勝ち続けるわけではありません。特にグローバル化が進み、技術の進歩も著しい現代においては勝ち組企業・負け組企業のサイクルがはやまっていると考えられます。また、さらに企業にぶら下がるのではなく個人の力で生きていくという風潮が強くなっていくのではないでしょうか。就活生にも人気な典型的大企業であるメガバンクでも以下のような動きがあることから、真の安定が「組織」ではなく「個人」の能力に起因していく流れは今後も加速していくと考えられるでしょう。引用:そうであるならば、不安定な「今の」勝ち組に乗るよりも、自分が本当にやりたい仕事、高いモチベーションを持って取り組める仕事は何かに向き合うべきではないでしょうか。受験では取り敢えず東大、就活では外銀、外コン、総合商社、入社してからは海外MBA取得して出世もしくはキャリアアップの転職を目指し続けるっていう他人のモノサシでいいと言われる人生歩み続けるのはかなり大変そう。どっかのタイミングで自分のモノサシと他人のモノサシの折り合いつけたいね。—KotaroHiguchi(@happytarou0228)February12,2017最後に年収や知名度ももちろん重要な要素であり、無視すべきと言っているわけではありません。特に複数企業から内定をもらった上では、年収・知名度・待遇などを複合的に考えて、自分のファーストキャリアを選ぶことになるでしょう。どうしても多くの人が年収や知名度の部分に目が行き過ぎて他のことが考えられなくなっているため、このように考えてみてはという提案として書いてみました。少しでも思い当たる節があるなという方はぜひ一度立ち止まって考えてみてください。【参考記事】・・・・ 30,430 views
学生立案のイベントも!金沢工業大学の日本トップクラスの就職率と進路開発センターの就職支援取り組み 学生立案のイベントも!金沢工業大学の日本トップクラスの就職率と進路開発センターの就職支援取り組み 本記事は金沢工業大学進路開発センターの紹介記事になります。金沢工業大学進路開発センターの職員の方に就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。こんな方にオススメ・金沢工業大学に通っていて進路開発センターの実績や取り組みを知りたい学生・受験する大学を探している高校生本記事の構成金沢工業大学進路開発センターとは就職内定率日本トップクラス!生徒を伸ばしてくれる大学ランキング私大1位!進路開発センターが目指す姿とは金沢工業大学独自の取り組みと学生考案のさまざまな就職支援今後の予定と企業の方への一言最後の一人が内定するまで全力でサポート!!高校生に知ってほしい金沢工業大学の魅力取材後記金沢工業大学進路開発センターとは取材した方のプロフィール二飯田さん進路開発センター次長。金沢工業大学とはどんな大学?メインキャンパスの扇が丘キャンパスを中心に、やつかほリサーチキャンパス、白山麓キャンパス、虎ノ門キャンパスを設けています。学生が授業を受けるのは扇が丘キャンパスです。学部学科は現在4学部12学科体制ですが、令和7年度からは6学部17学科体制に進化します。1957年の北陸電波学校の創設を起源として、1965年に現在の金沢工業大学が開学しました。建学の精神を「人間形成」「技術革新」「産学共同」と定めております。進路開発センターとは?メインキャンパスの扇が丘キャンパス10号館2階に位置します。金沢工業大学では、キャンパス内で勤務する学生スタッフ制度を運用しており進路開発センターにも学生スタッフがいます。職員だけでなく学生も就職支援の企画立案を行いさまざまな就職サポートを実施しています。就職内定率日本トップクラス!!生徒を伸ばしてくれる大学ランキング私大1位!!学部卒業生就職実績(金沢工業大学進路開発センターHPより拝借)成長率も就職率も高実績!!!就職実績についてお聞かせいただけますか。二飯田さん:大学通信社さんが毎年実就職率ランキングを公開しているのですが、本学は直近10年間のうち7回実就職率日本一*を獲得しています。※2022年最新実就職率ランキング(大学通信社)医科・歯科の単科大等を除く全国の卒業者数1000人以上の大学に就職状況を調査。日本一の実績あり。直近は2022年卒。2023年度の就職内定率は文科省卒業者就職状況調査計算方法の結果99.9%、だったのですが就職しなかった学生の中には、例えば留学する等前向きな気持ちで「就職しない」という道を選んでいる学生も含まれます。私たちは数字だけでなく学生の満足度を大事にしたいと思っています。日本一!!!学生の気持ちを考えながら進路支援を行い、尚且つこの実績を残せているのは本当にすごいです。二飯田さん:ありがとうございます。また、入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング*というものがあるのですが2024年度は全国2位、私立大学では1位を獲得しました。※入学後、生徒を伸ばしてくれる大学ランキング2024(全国編)(大学通信社)全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを実施。高い就職実績を残している金沢工業大学。どのようにしてこのような実績を実現しているのか詳しく話を伺いました。進路開発センターが目指す姿とは学生が研究のデータを取っている風景。それぞれの学生が力を入れている分野も加味して進路支援を行う。学生本人が望む進路へと導く進路開発センターはどのようなことを目的としている部署ですか。二飯田さん:学生の就職支援、進路相談、および低学年も含めたキャリア支援をする部署です。学生と接する際に心がけていることはありますか。​​二飯田さん:学生の本当に進みたい進路を引き出し、最終的に学生本人が望む進路にたどり着くよう支援をしています。別で行きたい企業があるのに内定がはやく出た企業に決めてしまったりとか、本当は大学院に進学したいのにあきらめてしまったりとか、そういったことが起きないよう学生が何を望んでいるかを把握するように心がけています。学生目線を重視した就職支援取り組みと実際に利用した学生の声2023年度インターンシップ参加による内定率の推移実際にどのような取り組みを実施しているのか伺いました。・国家資格保有キャリアコンサルタントの指導・インターンシップ・就職支援プログラム、業界・企業説明会・大学独自の求人検索サービス・就職活動支援バス・その他取り組み国家資格保有キャリアコンサルタントの指導1.実施時期随時2.対象学年全学年(約6,000名)3.概要1人1回50分の個別指導・進路指導・面接指導・履歴書添削を金沢工業大学常勤の国家資格を保有したキャリアコンサルタントが実施。4.おすすめポイント・国家資格を保有しているコンサルタントなのでハイレベルな指導を実現。・学生の経験をもとに企業に魅力を訴求できる自己PRに仕上げることが可能。5.年間利用者数利用回数:約2,000回/年利用者数:約1,500名/年インターンシップ1.実施時期随時2.対象学年全学年(約6,000名)だが主に3年生(約1,500名)3.概要800社2,000人の受け入れ枠がある。4.おすすめポイントインターンシップを利用している学生は参加していない学生と比較して、統計的に早期に内定を得ている。※参考画像5.参加者数利用回数:約1,000回/年利用者数:約800名/年就職支援プログラム、業界企業説明会1.実施時期随時2.対象学年全学年(約6,000名)だが主に3年生(約1,500名)3.概要・就職支援プログラムについては実施回数が年間60回を超える。先輩の就職活動を聞くガイダンスや自己分析・自己PR講座等。・業界企業説明会については合同説明会や個別説明会含め年間200回を超える。オンライン実施のものも。4.おすすめポイント数多く実施しているため就活が本格化している時期の学生はもちろん、向いている業界・職種や就活の始め方がわからない学生も自身に合ったテーマを選定して参加できる。5.参加者数利用回数:約9,000回/年大学独自の求人検索サービス1.実施時期随時2.対象学年全学年(約6,000名)3.概要金沢工業大学独自の企業情報検索サービス。約22,500社以上の企業情報を公開。4.おすすめポイント・一般的な求人票配信システムは運営会社から一括で求人票が送られてくるため、その大学の学生に適合した条件でない求人も多く存在するが、本サービスは企業から金沢工業大学宛てに直接求人票が寄せられているため、条件や職種等が金沢工業大学の学生に適合している。・各企業のOBOG数も見ることができる。5.学生からの反応・大学に直接寄せられた求人なので信頼して見ている。・OBOG数もわかるので安心感につながっている。就職活動支援バス1.実施時期学生が就活をするタイミング2.対象学年全学年(約6,000名)3.概要県外での就活時に利用できる。説明会や面接はもちろん、内定後のイベント参加時も利用可能。4.おすすめポイント東京便片道2,500円、大阪便片道1,500円、名古屋便片道1,500円とかなりお得に利用できる。5.利用数年間700便1,500人が利用特徴的な取り組み「学生立案の就活の日」特徴的な就職支援の取り組みがあれば教えてください。二飯田さん:学生スタッフが立案した就活の日です。半日かけて行い、個人面接、集団面接、履歴書・ESの作成や添削、就職相談、業界研究講座、自己分析講座、内定者履歴書閲覧・相談ができ就活の全体像を学ぶことができます。就活において学生自身が強化しなくてはならない部分を把握することを目的としています。半日で全体像を学ぶことができるなんてすばらしいイベントですね!実施頻度はどれくらいですか?二飯田さん:1年に1回11月ごろに実施しています!学生の皆さん、参加お待ちしています!おすすめな取り組みこれだけは利用すべき!というおすすめな取り組みを教えてください。二飯田さん:面接指導です。先ほどの国家資格保有キャリアコンサルタントの指導のうちのひとつです。学生が面接指導を予約する際にどの会社を志望しているかを確認しています。スタッフが実際に面接指導をする日までにその企業の面接でどのような質問がされるかを、過去の学生の就活時のデータや企業のホームページなどに基づき想定し、面接質問を考え実施します。また、本学のキャリアコンサルタントは、常勤スタッフです。日ごろから学生と接しているため本学の学生の特性や強みに合わせた指導が実現できています。他大学では非常勤スタッフであることが多いので、すごいです!!先ほど国家資格保有キャリアコンサルタントの指導の年間利用数は約2,000名とお聞きしましたが面接指導そのものの利用数は年間どれくらいですか?二飯田さん:2,000名のうち半分を占める1,000名です。学生から評判の良い取り組み参加学生から評判の良い取り組みを教えてください。二飯田さん:技術展覧会です。こちらも学生スタッフ立案のイベントで昨年から始まりました。企業の技術職の方を実際に招き、各企業の主力製品を学生が実際に見て触れることができます。通常の企業説明会のようなものとは異なり、企業の技術者と学生が直接話せるイベントとなっております。全学年全学科誰でも参加が可能で入退場自由です。参加したら必ず質問をしなくてはならないということもなく気軽に参加することができます。技術者と直接話せる就活イベントって少ないですよね。学生が実際に就職したときのイメージがつきやすいですよね!このイベントは来年以降も実施予定ですか。二飯田さん:はい。反響が大きくレギュラー化が決まりました!来年以降も実施予定です!今後の予定と企業の方への一言イノベーション創出ノウハウを学ぶSRIワークショップ今後予定している取り組み先ほどお話しいただいたもの以外で今後予定している取り組みがありましたら教えてください。二飯田さん:今年初めて実施するストレス対処講座です。学生にインタビューしたところ就活でストレスを感じやすいタイミングは大きく分けて二つあります。一つ目は内定がなかなか出ない時、二つ目は内定後に本当にこの進路でいいのかなと悩む時です。そのストレスに対する対処法を事前に学ぶことができます。ストレスに対する対処講座という就職支援ってありそうでなかった取り組みですね!二飯田さん:もちろんストレスを感じたタイミングでメンタルケアをすることも大事ですが、前もって対処法を学ぶことでストレスをうまく対処し就活をやり抜くことができます。おすすめのイベントです!企業の方へのメッセージ今後の予定について、企業の方へ一言お願いします。二飯田さん:企業と学生が、直接会える機会の提供を考えていきます。例年開催している、ステークホルダー交流会は、そのような趣旨のイベントですので、是非、ご参加ください。最後の一人が内定するまで全力でサポート!!就職支援取り組みの様子金沢工業大学の学生に向けて最後に一言最後に、金沢工業大学の学生に向けて一言お願いします。二飯田さん:大学院進学も含めた進路支援を行なえるように低学年への支援も強化していく予定ですのでよろしくお願いします。私たちは学生の皆さんに対して最後の一人が内定するまで全力でサポートします!高校生に知ってほしい金沢工業大学の魅力ロボット製作の様子授業を受けるだけで企業が求める自己PRを作れるようになる!これから受験大学を選ぶ高校生に向けてずばり、金沢工業大学に通う魅力とは何だと思いますか?二飯田さん:企業は多様な人材を求めているため欲しい人材像が不明瞭ということも少なくないかと思います。そのため学生がいざ採用試験用の自己PRを準備するときに難しく感じることも少なくありません。金沢工業大学では1、2年次に"授業を受けるだけで自己PRが作れるようになる"プロジェクトデザインというプログラムを履修します。就活で重要な工程となる自己PRの作成は必ずと言っていいほどつまずくポイントなので​授業を受けるだけで自己PR​が作れるのは非常に魅力的ですね!内容としてはどのようなプログラム内容ですか?二飯田さん:チームで問題を発見し問題解決のアイディアを考え解決策の検証まで行うリアルな社会を疑似体験できるものになっています。社会に出ると一緒に仕事をする相手を選ぶことはできないので社会の疑似体験ということでチームはランダムに組んでいます。チームで議論し工夫して解決策を考えた経験がそのまま十分な自己PRになります。まさに授業を受けるだけで企業が求める人材になれるプログラムになっています。他にも魅力がたくさんありますので是非オープンキャンパスにきてください!取材後記金沢工業大学の進路開発センターでは、職員だけでなく実際に金沢工業大学に通う学生が就職支援の取り組みを立案、企画しています。学生目線で求めている支援が常に取り入れられることも高い就職実績につながっています。学生を一人残らず満足いく就職先に導きたい。そんな想いから他ではできない独自の取り組み内容も多く実施されています。是非進路開発センターの取り組みに参加し、学生の皆さんの進路選択のヒントにしてみてはいかがでしょうか。金沢工業大学の進路開発センターについての詳細は以下のリンクからご確認ください。金沢工業大学進路開発センターの詳細はこちら他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。 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『AIは”使う”スキルが重要?』今後の社会で必要とされるAIスキルについて文系学生がマイクロソフト社員に聞いてみた│unistyleインタビュー 『AIは”使う”スキルが重要?』今後の社会で必要とされるAIスキルについて文系学生がマイクロソフト社員に聞いてみた│unistyleインタビュー 本記事は日本マイクロソフトのPR記事になります。デジタルテクノロジーにより、世の中はさま変わりしました。順調に業績を伸ばしている業種や企業の成功のカギはデータ。そのデータを使った仕組みの中でもいま注目されているのが「AI」です。経済産業省では、AIを使いこなせる人材がこれから不足すると予想し、AI人材の育成に力を入れています。しかし、読者の皆さんは「自分がAIを使いこなすなんて無理だ…」と思ったりはしていませんか?そこで今回は、現役の文系大学生がマイクロソフトの中の人にぶっちゃけ話を聞いてみました。マイクロソフトのベテラン社員である阪口さんと同社でインターンを経験した文系女子の西村さん、そしてunistyleがITやAIについて語る対談をご紹介します。西村さんザ・文系学生。少し前までは、ITに対する認識もぼんやりしたものでしかなかった。大学では戦後のジェンダー論や科学技術社会論などの視点から研究。日本マイクロソフト株式会社のインターンを経て2021年4月に同社入社予定。阪口さん日本マイクロソフト株式会社にて教育業界のお客様向けに業界特化のIT戦略を担当。実は西村さんは、インターンシップに参加する前はITやAIに対する知見は一切なく、在学中はアジア太平洋戦争後の「占領期」という時期を対象に、ジェンダー論や科学技術社会論などの視点から研究に取り組んできたそうです。研究活動の中で図書館や資料館、公文書館などを訪れる機会が多くあり、これらの施設が所蔵する資料の保存や共有、公開、展示などにおけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)推進に関心が生まれ、同社で働くことを決められました。そんな西村さんが春から社会人として働く上で必要なスキルや考え方について学ぶため、今回はマイクロソフトのベテラン社員である阪口さんにお話を伺っています。AIというと理系向けという印象を持たれる方もいると思いますが、文系の方でもITに関する知識を持つことで視野が広がり、就職活動において様々な選択肢が広がる可能性があります。是非本記事を参考にITやAIに関する知見を深めていただければと思います。本記事のコンテンツ|01|就活生がAIスキル・知識を身に着けるべき理由とは|02|AIを作る側ではなく使いこなす側になるための講座「学生向けMicrosoftLearn」とは|03|MicrosoftLearnの具体的な特徴について|04|まとめ|01|就活生がAIスキル・知識を身に着けるべき理由とはそもそもAIとは「ArtificialIntelligence」の略であり、辞書的な定義では「学習・推論・判断といった人間の知能が持つ機能を備えたコンピューターシステム(※大辞林第三版より抜粋)」と記されています。AIはIT(InformationTechnology)の一つ。IT自体は国語、算数、理科といった教科のひとつのようなものだと考えています。つまり、大切な教養の一つであり概念として捉えられる一種の表現です。ITには、AI以外にネットワークやクラウドなど多様な技術が含まれ、それらを学ぶことで実生活だけでなく仕事においても役立つものだと思います。今やITは社会インフラになりました。ITがなくては今の生活は成り立たないと言われています。一方でITに関する教育が行われていないのが日本の実情であり、技術者不足が深刻な課題になりつつあります。【参考文献】IT人材白書2020/独立行政法人情報処理推進機構社会基盤センターところで西村さんは「AI」と聞くと何を思い浮かべますか?身近な例を挙げると「YouTubeを見ている際に出てくるおすすめ動画」ですね。私の性別や年齢、趣味、過去の閲覧データなどからだと思いますが、私の嗜好にあったレコメンデーションが表示される時は非常に身近にAIの技術を感じていますし、世の中にとって無くてはならない存在だと感じています。こうしたITやAIに対し、今はマイクロソフトのインターンシップの経験があるので理解は深まっていますが、以前は、AIを理解することはコードがかけて、頭がよくて、忍耐力があって、プログラミングへの関心が必要で・・・と思っており、文系の自分にはハードルが高く別世界だと感じていました。きっと多くの就活生の方が西村さんと同じようなイメージを持っていらっしゃるのではないでしょうか。しかし寿司職人が包丁を作らないのと同じように、AIはエンジニアが作るものであり、AIを使いこなすスキルとは異なります。今は「AI=エンジニアの仕事」といったイメージがありますが、本来は多くの方がAIを使いこなせるようになるべきだと考えています。というのも私たちの周りには多くのテクノロジーが使われており、日々の生活のインフラとなっているためです。例えば、LINEで使われているクラウドやYouTubeやSNSなどに表示されるレコメンドにAIの技術が使われています。先ほど西村さんもお話しされていましたが、AI技術の進歩に伴い、企業におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)が加速しています。デジタル・トランスフォーメーション(DX)とは、「ITによって、人々の生活をあらゆる面でより良くする」という概念です。2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱しましたが、いまやいたるところで使われている言葉です。主に組織がテクノロジーを利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させるという意味で理解してください。つまり、DXとは、単純なデジタルへの置き換えではなく、変化前のプロセスから仕組みまで「再設計」して良い形に変革することになります。そのためには、やはりデータが大事。データを理解することから考えてみましょう。今では当たり前のように、サービス業やメーカー、官公庁などもデジタル人材の採用を強化しており、今後もこうした傾向は強まるでしょう。マイクロソフトではこうした実情を踏まえ、1名でも多くの方にAIに対する知見を深めていただきたいと思い、大学生向けの学習プログラムである「学生向けMicrosoftLearn」を開講しています。|02|AIを作る側ではなく使いこなす側になるための講座「学生向けMicrosoftLearn」とは____今後AIは大切な教養の一つになるという事を踏まえて、現在御社ではAIについて学ぶことが出来る講座を開講していると伺いました。現在マイクロソフトではこれから社会に出る方向けに、AIを作る側ではなく使いこなす側に立ってもらうための入門編である「学生向けMicrosoftLearn」というオンライン講座を開いています。本講座でAIを体系的に学ぶことで、世の中の仕組みをAIやテック系の側面から知ることができ、身の回りの課題を解決する手段(使い方や方法)を知ることができます。一般的なIT系の資格とは異なり、実践的な立場に立ったAI活用を学ぶことが出来る内容になっているため、日々の生活や実務にすぐに活かせるはずです。AIを使うのはエンジニアだけではないんですね。世の中の多くの人が使うのであれば、文系学生はこうした内容を学ぶことで就職先の選択肢が広がるでしょう。さらに資格という目に見える成果を取得できるので、就活時の面接でのアピールにも繋がりますね。文系の方が何かしらの講座を受けようと考える際は、TOEICやTOEFLなど語学系を学ぼうと考える方が多いと思いますが、こうした講座を通じてAIの活用について学ぶことで、どのようにAIを用いて仕事を進めていくことが出来るのかといった考え方も生まれ、キャリアパスが広がりそうですね。まさに文系の方でもAIについて学ぶことでキャリアは広がると思います。世の中には作る人よりも使う人が多いので、AIを使いこなせるスキルをどんどん身に着けて欲しいと考えています。というのも、AIについて学び、ツールや社会の仕組みの裏側を知る事で、仕事をする際に自分の業務において課題にぶつかった際に「こうしたツールがあれば課題解決が出来るかも。生産性を向上できるかもしれない。」と考えることができます。これはどんな仕事でも役立つでしょう。こうしたスキルを身に着けているといないとではビジネスにおける生産性は著しく変わると思います。これからはExcelやPowerPointと同じくらいAIを使いこなすスキルが大切になります。|03|MicrosoftLearnってどうやったら体験できるの?学生の皆さま向けにホームページでご紹介しています。プログラムは無償でオンライン受講できる点が大きな特徴です。また、ライフワークに合った形で学びやすいように1分-15分単位の講座が多数用意されている形式となっており、最短10日間で学び終えることが出来ます。オンライン学習終了後に受ける認定資格試験に合格すれば、AIのスキルや知識を有することを証明するマイクロソフト認定の資格(AzureAIFundamentals(AI-900)を取得できるので、就活の際にはスキルやAIについての意識の高さを証明できます。これは就活の武器になりますね!最近では就活の面接時に「課題解決が出来る」とアピールする学生も多く見受けられますが、その際に客観的な指標である資格や技術があると面接での評価のされ方も異なると思います。|04|まとめITと聞くとあまり馴染みの無い方が多いかもしれません。実は私たちの生活のインフラとして根付いており、IT無くしては今の生活は成り立っていません。ITという幅広い定義の言葉の中で大事な要素を占めるAIを「作る」のではなく、どのように「使うのか」を学ぶことで視野が広がるはずです。本記事を通じてAIの活用について興味が湧いた方は、下記URLより詳細を確認してみて下さい。▼詳しくはこちら社会で活躍できるスキルを身に着けることができる「学生向けMicrosoftLearn」 9,483 views

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