キーエンス内定者が懇親会で感じた謎多き仕事・プライベートの実態

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最終更新日:2023年10月16日

キーエンス内定者が懇親会で感じた謎多き仕事・プライベートの実態

16卒の就活生です。6月末にキーエンスから内定を頂きました。日経企業年収ランキングで上位に商社、広告代理店が名を連ねる中、異彩を放つキーエンス。就職活動をするまで知らなかった!という人も多いように思います。

この会社、精密機械を扱うメーカーながら平均年収1440万円という驚異の額。合コンしたい企業ランキングでも9位にランクインしています。ただ実態がよくわからない会社であるためネットでは、「1分単位で管理されている」「30代で家がたち40代で墓がたつ」「社員はみんなサイボーグのような人間」などと揶揄されています。しかしながら、実状はどうなのでしょうか??

今回は内定後の懇親会に行ってきたため、キーエンスの実態に迫ってみようと思います。

本選考とインターンの締め切り情報

内定者懇親会の様子

内定者20人程度と社員5人程度の会、場所は丸の内のイタリアンでした。学生だと行くことがないようなお店である印象でした。

内定者は男性が9割以上、社員の方は全員男性で人事部の方1名と営業の1年目の社員の方4名でした。時間は3時間程度で45分に1回、内定者の机に社員の方が回ってくる形式でした。

雰囲気としては非常にフランクなもので、仕事内容から給料の話、プライベートのことなど多種多様な質問に対して答えていただきました。

実際の働き方

キーエンスの営業スタイルで特徴的なのは「テリトリー制」です。担当領域と担当する精密機械を与えられ、その領域内にいる会社に対して精密機械を売っていくというスタイルで、平均的な労働時間は7時半出社21時退社程度とのことです。1週間の流れとしては内勤が2日で営業が3日。内勤は営業先へのTELアポと、提案書の作成、戦略の策定等を主にやっており、営業の時は1日に平均5件回るようです。

また入社後の流れですが、入社と同時に領域と精密機械の担当が決定され営業所に配属され、半年間は研修期間という形になり、研修の成果によって本配属されるようです。研修期間の成果というのは、実際に担当領域を持って営業する成績と、商品知識のテストの成績の2つがあり、その合計で評価が決まり、本配属されます。ちなみに実は配属リスクもあるようで、地域、扱う商材によって成果に大きな差が生まれるそうです。

キーエンス自体は完全な成果主義の会社であるため、成績のいい人は難易度が高いけれどもやりきれば成果が出せる地域、商材に回され出世していく、逆に成績の悪い人は難易度はそこまで高くないが、成果も出せない地域に回され、それこそ定年まで平社員のままという場合もあるようです。

内定者の特徴

多種多様な経歴の人が多かったように思えます。学歴は早慶以上が8割、ただし他の人の話を聞くとMARCH未満の内定者もおり、浪人や留年が非常に多く、学力や学歴などはほとんど重視していないのかな、と感じました。

また「メーカーで働きたいからキーエンスにきた」という人はほとんどいませんでした。様々な背景を持っている内定者達でしたが、共通して持っていたものがあります。それは「自己主張が強い」ということです。

良い意味でも悪い意味でも、自分を前に出してよく喋る人が多かったように思えます。それはキーエンスの特殊な面接内容によるものなのかなと思います。

上記記事で見てもらってもわかるようにキーエンスの面接では「学生時代頑張ったこと」や「自己PR」などパーソナリティなことはほとんど聞かれず、臨機応変な対応、瞬発力を見られる質問ばかりが飛び交います。実際私自身が聞かれた特殊な質問としては


「人の話を聞くために必要な3要素ってなに?」
「僕、宝くじ嫌いなんだけど3分間あげるから説得してみてくれない?」
「飲み会って大人数と個人どっちが好き?その理由は?」

などが挙げられます。

また最終面接前に2時間程度かかる能力検査を受け、その結果を相当重視しているようです。私自身は最終面接の雑談が終わった後にフィードバックをいただき、キーエンスの社員に近い強み、弱みを持っていることを伝えられました。

具体的にキーエンス内定者の強みとしてあげられるのが、主張力、承認欲求、論理的思考力、スピード感で、逆に弱みとしては柔軟性、感応力(人の話を聴く力)が挙げられます。人事部長の方は「人の話を聞かないでなんでも論破しようとするよく喋る負けず嫌いの集合体」とまでおっしゃっていました。だからこそ、先に述べたように自己主張が強くよく喋る人が多いのだと思います。

キーエンス内定者の回答:本選考において評価されたと感じたポイントや選考において重視されていたと思う点について教えてください。

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社員の印象

モノづくりに携わりたい人:2割
キーエンスの働き方を体現したい人:8割

印象としては上記のような割合になるかと思います。基本的にはコミュニケーション能力は他社の社員の方と比べても群を抜いて高かったように思います。外コン、総合商社を蹴って入社した方もいらっしゃいました。

また、ネットで拝金主義と揶揄されていますが、そのイメージは更に強まった印象です。入社して1年目で650万円、3年目で1000万円、30代半ばで人によっては2000万円〜3000万円貰う人もいるようで社員の方々の大きなモチベーションはやはりそこのようです。

「仕事も言うほど大変ではないし給料はめちゃくちゃいい。実際すごくモテるよ。」と多くの社員の方はお話しされていました。平日は本気で仕事をして、金曜の夜から全力で遊ぶ、というようなオン・オフをしっかりして何事にも全力で頑張るような印象です。

リクルートとの違い

人事部長の方がおっしゃっていたのですが毎年リクルートと悩む就活生が非常に多いとのことを聞きました。若手から裁量権のある仕事をできる大企業という点でやはり似ているようです。毎年両方もらってキーエンスに行く人は半分程度のようですが、それは仕事に対する価値観の違いが大きく影響しているようです。

具体的には、


キーエンス:目の前の仕事に全力で取り組み、結果として成長し成果を出す。
リクルート:将来の成し遂げたいことがあり、それに必要なスキルを得るため仕事をする。

という違いがあるようです。ここに関しては完全に個人の働く価値観の違いが出るようです。

実際、私自身両社とも見ているのですがキーエンスの方はプライベートの話中心、リクルートの方は自分の仕事がどれだけ面白いのか、ということを中心に話しており、そういった価値観の違いが出るのかな、と思いました。

まとめ

合う人には合うが合わない人には合わない会社なのかな、と感じました。実際社員の方はとても楽しそうに生活されており、能力の高さ、特に頭の回転の速さと口の上手さは目を見張るものがありました。

ただし仕事自体にやりがいを求めたい人、何か絶対成し遂げたいという強い思いがある人は向いていないようです。

そういうことは決まっていないが、とにもかくにも力をつけてお金が欲しい!もてたい!という人はキーエンスに行くことがベストな選択肢だと思います。

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新卒でなれる20代で最も年収が高い職種の一つである「データサイエンティスト」って知っていますか? 新卒でなれる20代で最も年収が高い職種の一つである「データサイエンティスト」って知っていますか? パーソルキャリアの転職サービス「doda」のデータに基づく「平均年収ランキング2018」によると、データサイエンティストの2018年の20代の平均年収が404万円という発表がありました。20代の職種別でみるとかなりの最高水準の年収になっています。まだまだ希少価値が高い職種のため、企業によっては年収1,000万~1,200万円を提示するケースもあります。実際に就活生が思い浮かべる代表的な職種といえば、「営業・マーケティング・エンジニア」などが中心であり、逆にデータサイエンティストという仕事はあまり聞いたことがないと思います。また、データサイエンティストの理解を深めようと思うとかなり奥が深くなり、専門用語も多く難しく感じてしまう方も多いことでしょう。そこで本記事を通じ、「データサイエンティストを詳しくは知らない就活生」が興味を持つきっかけになっていただければと思います。データサイエンティストとは?結論から述べると、データサイエンティストとはその名の通り、データをサイエンス(科学)する仕事です。どういうことなのか。まず、データサイエンティストの前に、ビッグデータについて解説します。就活生の皆さんもビッグデータという言葉自体はよく耳にしていると思います。IT用語辞典では、ビッグデータについて下記のような説明がなされています。ビッグデータとは、従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群。明確な定義があるわけではなく、企業向け情報システムメーカーのマーケティング用語として多用されている。引用:IT用語辞典つまり、「様々な形をした、様々な性格を持った、様々な種類のデータのこと」を指します。データは分析・解析されてこそ企業としての価値があります。そこで、データサイエンティストの出番です。さまざまな意思決定の局面において、データにもとづいて合理的な判断を行えるように意思決定者をサポートをすることにより、企業の事業成長に貢献するのが仕事となります。例えば、企業が新規事業開発や商品を企画するためには、顧客(消費者)が何を欲しているかを知る必要があります。データサイエンティストが扱うビッグデータは、実際の顧客(消費者)の行動に即したデータのため、これを分析することで現状分析をすることができ、その分析を生かして、本当に顧客(消費者)が求める事業や商品を開発することができます。このように、テクノロジーの進歩により、他社との競争に勝つために、企業にとってデータは大きな価値となっています。アメリカのビジネス雑誌『ハーバード・ビジネス・レビュー』(HarvardBusinessReview)では、データサイエンティストを「21世紀で最もセクシーな職業」と紹介するくらい、今最も注目されている職種のうちのひとつになっています。参考:注目のデータサイエンティストとは?仕事内容や将来性を徹底解説なぜ、データサイエンティストの年収は高いのか?上述しているように、ビッグデータの価値が増している中、企業内でデータを分析・活用する動きは活発です。その中でデータ活用に携わるデータサイエンティストの需要は高まっています。日本のデータサイエンティストはアメリカよりも大幅に不足しています。アメリカでデータ分析スキルが見込める学生が年間2万人以上卒業するのに対し、日本では約4,000人とされています。そしてアメリカの調査会社ガートナーによると、日本では将来的に25万人ものデータサイエンティストが不足すると言われているのです。その結果として、データサイエンティストの市場価値が高まっています。参考:ビッグデータ分析に人材の壁、25万人不足見通しどんな人が向いているのか?データサイエンティストに興味が出てきましたか?興味を持ったとしたら、次に気になるのが、果たして自分に適性はあるのかどうかですよね。東京大学卒業後、データサイエンティストとして様々なビジネスデータ分析に携わっている「手を動かしながら学ぶビジネスに活かすデータマイニング」の著者でもある尾崎隆氏は、データサイエンティストに求められる素質についてブログで下記のように述べています。●データドリブンなメンタリティ「データに基づいて何かを解き明かし、意思決定する」ということに重きを置くというメンタリティ●データ分析を支える学術・技術への学習意欲努力を厭わず積極的に学び取りたいという学習意欲の持ち主であること●旺盛かつ根源的な知的好奇心データ分析の仕事は時代に追い付き続けられるようにいつでも新しい学術や技術を学び続けるため詳細はこちらから:データサイエンティストや機械学習エンジニアに求められる「素質」とは何かいかがでしょうか?もし、上記に当てはまる方は、データサイエンティストという職種を視野に入れて就活をしてもいいかもしれません。データサイエンティストを目指すなら企業の中でデータサイエンティストが職種として確立している企業に入社するのが一番良い方法だと思います。会社としてデータサイエンティストの職種が確立されていますから、スキルを学びながら経験を積んでいけます。例えば、リクルートホールディングスは実際に19年度入社を対象に、「データ解析コース」として、職種別採用を実施していました。初年度から年収例が427万円となっており、優秀なデータサイエンティスト候補の採用に注力しているのがわかります。参考までに募集要項を確認してみましょう。【応募必須条件】(スキル・経験・志向など)・数理統計学/解析/機械学習/自然言語処理/人工知能/画像解析など分析・解析手法に関する知識を有する方・Python、R、MATLAB、SAS、SPSSなどの統計解析言語やプログラミングの利用経験を有する方・上記などの専門知識や技術を活かして問題解決をしたいと考えている方【望ましい条件】・プログラミングまたは分析ツールを用いて、データ加工を行うスキル・構造化されたデータ(フラットファイル、RDB等)に関する理解引用:リクルート2019年新卒採用サイトあくまでもリクルートの応募条件のため、その他の企業に当てはまらない可能性がありますが、興味を持った方は今から勉強するのもありだと思います。職種別採用で注意すべきこと新卒からデータサイエンティストを目指す場合、入社する企業は精査する必要があります。今年、「今データサイエンティストを目指してる人の7割が5年後に年収350万にしかなれない」という記事が話題になりました。内容としては、データサイエンティストを採用したくてもできていない企業がこぞって、「データサイエンティスト募集!未経験応募可!」という求人を募集し、データサイエンティストの卵を採用するのですが、「育成するための土台が整っていない」「そもそものデータを集積できていない」という劣悪な状態のため、「こんなはずではなかった・・」と嘆く人が今後増える可能性があることを示唆しています。その結果として、一部の特別なスキルや実績のある人材だけが高待遇になり、キャリア選択をミスしてしまった人材の年収は上がらずといった、二極化になることが想定されます。そのため、就活生の皆さんも盲目的にならずに見極める必要があります。ポイントとしては、「その企業で既に組織としてデータサイエンティストの仕事が確立されているのか」や「OB訪問で働いている中の人に実態を聞いて見る」が有効な手段となります。参考:データサイエンティストを目指す就活生の皆さんに役立つかもしれない記事まとめデータサイエンティストになりたい学生の為の就職先の選び方最後にいかがだったでしょうか?データサイエンティストに興味を持ちましたか?データサイエンティストといっても決して仕事内容をひと括りにすることはできません。もし本記事をきっかけに、少しでも興味を持った方は、ぜひ色々調べてみてください。関連:IBMの【内定】エントリーシート(データサイエンティスト) 36,820 views
3ヶ月でTOEIC950点を取った人のお話 3ヶ月でTOEIC950点を取った人のお話 Unistyle株式会社の樋口です。3ヶ月の準備の末、先日受けたTOEICで950点を取ることができたので、具体的に使用した参考書や勉強時間の記録を共有しておきたいと思います。TOEIC900点あれば就活で絶対有利というわけではありませんが、少なくないプラス効果もあるので、ぜひ挑戦してみてください。本記事のコンテンツ・使用した参考書・必要な勉強時間とそれぞれの配分・単語力は重要・TOEIC公式問題集は3冊を2周ずつ・リスニングはディクテーションが地味だけど効果的・仕上げに文法3周・TOEIC900点は就活に有利か?・最後に使用した参考書使用したのはTOEIC公式問題集vol4〜6、単語帳1冊、文法問題集1冊だけです。具体的には以下の参考書を利用しました。参考書については向き不向きもあるので、TOEICブログやAmazonのレビューを読みながらある程度のあたりをつけた上で、書店で実際に手にとって選ぶことをおすすめします。【TOEIC公式問題集vol4~6】TOEICテスト新公式問題集〈Vol.4〉TOEICテスト新公式問題集〈Vol.5〉TOEICテスト新公式問題集<Vol.6>公式問題集で本番と同程度の問題に慣れようと思っていたので、公式問題集を利用しましたが公式問題集だと値段が高いって学生は下記のような600問入った問題集を代替として使っても問題ないと思います。TOEICテスト超リアル模試600問[MP3音声付]【金のフレーズ】新TOEICTEST出る単特急金のフレーズTOEICのブログなどを読んでいて最も多く言及されており評価も高かったこちらの単語帳を利用しました。例文が少ない、発音記号が記載されていないなどの点はデメリットですが、TOEIC頻出単語とフレーズだけを掲載しているため無駄なくTOEICに必要な単語が学べたと感じました。【新TOEICTEST英文法スピードマスター】新TOEICTEST英文法スピードマスター私自身が学生、社会人時代にこの文法問題集を使っていたので今回もこれを利用しましたが、大学受験文法の問題が多く、新規にこの本で文法を学ぶ必要はないかもなーと思いました。3ヶ月というといろいろ手が出せそうですが復習に力を入れるとなると意外にもできることは限られてきます。あれこれ様々な問題集に手を出すよりは復習に力を入れて1冊、1冊を吸収する方が身につくものが多いでしょう。必要な勉強時間とそれぞれの配分社会人で働きながら対策したため、1日に取れる時間は2時間~3時間ほどでした。1週間のうち6日は勉強して、3ヶ月続けたので、大体ですが2~3時間×6日×12週間の合計144時間~216時間は勉強したと思います。具体的には下記のような配分で勉強したと記憶しています。TOEIC公式問題集:2時間×6回×2周=24時間公式問題集Reading復習:1.5時間×6回=9時間公式問題集Listening復習:5.5時間×6回×2周=66時間単語帳:40分×週6日×12週=48時間市販の文法問題集:30分×10章×3周=15時間上記を合計すると162時間となっていますが、大体上記の勉強時間は確保していたと思います。週の初めにTOEIC公式問題集1回分を解いて、その後は毎日Lisningのディクテーションでの復習40~60分+Readingの復習or文法問題集30~40分+単語帳を通勤時間に40分という形でこなしていました。分量に幅がありますがその日の調子や問題の難しさによって前後するイメージですがノルマとしてこなすことはこなす感じで進めていました。上記の配分の通り、リーディング対策は捨てています。もともとリーディングが苦手ではなかったことと単語帳での勉強とListeningの対策でリーディングの対策はまかなえると思ったため、限られた時間の中で対策するのは有効ではないと考えてバッサリ切っています。それでは個別にどのように勉強したのか具体的にご紹介します。単語力は重要私自身は大学受験期には英単語は何となく単語帳を1周して、覚えられない単語は長文を読みながら覚える派でしたが、今回のTOEICの勉強で単語力の重要性に気付かされました。様々なTOEIC勉強法のブログなどを読むうちに、TOEICのように頻出単語が決まっている試験で短期間で点数をあげるのであればTOEIC用の単語帳を1冊完璧にしたほうがよいと考えて、上記で紹介した金のフレーズに取り組みましたが、公式問題集を解いても勉強した単語が出てきて成果を実感できました。具体的には通勤の行きの時間に新しい単語50〜100語をネット上でダウンロードした音源(http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=13545)をiPhone聞きながら、ザーッと1周し、帰りの時間に行きの時間に1周した単語をもう1周するという形で勉強していました。1周目で8割り程度覚えて、2周目で9割、3周目ではほとんど全ての単語を覚えて、よく間違える単語の目星がついたので直前期にはその単語を重点的に覚えていました。【金のフレーズ】新TOEICTEST出る単特急金のフレーズこれまではReadingpartでわからない単語があっても雰囲気で意味を類推して何となく解くということをしてしまいがちでしたが、単語帳を1周してからはだいぶ類推して解くということが少なくなったと思います。単語を学ぶことでPart5の問題も解けるようになったため点数の底上げがされたと感じました。TOEIC公式問題集は3冊を2周ずつTOEIC公式問題集はvol4〜6の3冊を書い、それぞれ2周ずつ解きました。上記の通り、勉強を始める初日に解いて1週間半〜2週間かけてListening、Readingを復習するというサイクルで試験本番までに6回分の試験を解きました。試験を解く際には特に意識せず本番と同じ時間で解くことだけ注意していました。試験自体が2時間とボリュームがあったので、試験を解いたらその日は勉強する時間が単語勉強以外は捻出できないという感じでした。リスニングはディクテーションが地味だけど効果的リスニングはTOEIC公式問題集の復習をひたすらディクテーションで行っていました。ディクテーションとはスクリプトをまったくみないまま、何度も英文を聞いて話している通りに書き写す勉強方法のことです。非常に地味で根気のいる勉強法ですが、リスニング力をあげるには非常に効果的であると感じました。慣れないうちは1文通して聞いた後に、1〜3単語ずつぐらいで音声を止めて書いて文章にするという形で進めます。Part1の短いA、B、C、Dの4文を書き写すにも結構な時間が最初はかかってしまいました。全て聞き取れなくてもある程度のところで見切りをつけてスクリプトみて答え合わせを行い、答え合わせをした後に再度スクリプトを見ないでディクテーションを行うといったサイクルで進めていました。最初のうちは全然できないのですが、だんだんと文章で頭に入るようになり、簡単な文章であれば一切止めずに書き写すことができるようになり、勉強効率もあがっていきます。非常に地道な勉強方法ですが、リスニングの勉強はややもすると、何となく聴いてしっかりと聞き取れていないにも関わらずスクリプトを読んでわかった気になって結局身についていないということがよくあるものだと思います。(過去の私がそうでした)今回の勉強で地道な勉強はやっぱり重要だということに気付かされました。仕上げに文法3周文法は仮定法や比較級などの感覚を取り戻すために、過去に解いたことのある文法問題集を3周しました。3周したといっても既に解いたことのある問題集だったため復習の要素が強く30分ぐらいでサクサクといて解説を読むような感じで進めていました。就活生であれば受験生時代に勉強した参考書かつ分量がそこまで多くないもので復習する感じがよいと思います。1周目は実際に紙に書いて説いていましたが、2周目以後は答えを隠しながらサクサク答え合わせを行うといった具合に単語帳を勉強するぐらいの気楽な感じで勉強していました。TOEIC900点は就活に有利か?TOEIC900点あることがいわゆる採用基準(参考:「スクリーニング基準」と「採用基準」の違い)に直結するわけではなく、TOEIC900点あることが決めてで内定をもらうことはないと思われます。一方で、東大、早慶レベルの学生でもTOEICの平均点は約800点(参考:上位校の平均点は789点!TOEICの点数アピールは人気企業では通用しないかもしれない)なので、TOEICで900点あればそれだけで個人として努力ができる人材だというのは伝わるでしょう。なお、入社前の内定者にもTOEICの勉強をして900点を取るのはおすすめです。特に駐在など海外勤務を希望している場合は、その本気度が伝わりますし、実際に入社めにTOEIC900点を取得することで海外系の部署に配属された内定者が複数名います。ちなみにソフトバンクであれば、TOEIC900点を取得すると100万円のボーナスがもらえる制度があるようです。参考:出産祝いに英語ボーナス、大盤ぶるまい……うらやましい「ソフトバンク」の人事制度最後にもちろん個々人のスタートのレベルに応じて勉強時間や必要な参考書は前後すると思いますが、地道に効果的な勉強を続けることがTOEICのスコアアップにつながります。英語勉強しないとなと思っている人の刺激に少しでもなれば幸いです。photobyMartinThomas 60,701 views
【商社・コンサル志望の学生は見るべき】日本貿易振興機構(JETRO)の仕事内容とは? 【商社・コンサル志望の学生は見るべき】日本貿易振興機構(JETRO)の仕事内容とは? 日本貿易振興機構(以下JETRO)は、経済産業省所管の通商政策の実行機関です。もともとの成り立ちとしては、1951年に大阪で設立された財団法人海外市場調査会が現在のJETROの前身です。貿易と投資の振興を通じて世界における日本のプレゼンスを高め、日本経済を豊かにするのがJETROの仕事であり、軸によっては総合商社などと併願して受けるという方もいると思っています。本記事のコンテンツ・JETROは具体的に何をやっているのか・商社やコンサルとの違い・最後にJETROは具体的に何をやっているのか日本企業の海外ビジネス進出のサポート、および対日投資の促進がJETROの主要事業であり、それぞれ具体例を挙げて紹介します。対日投資促進◎コネクタの製造・販売を行うドイツ企業ODUが東京に日本法人を設立医療、産業用電子機器、自動車、測定機器など、幅広い分野向けの高機能コネクタの製造・販売を行うドイツ企業ODUGmbH&Co.KG(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が東京に日本法人、オーディーユージャパン株式会社を設立した。同社は1942年の設立以来、ドイツ本社を始め、欧州・米国・アジアに9ヶ所の営業拠点と3ヶ所の製造拠点を有しており、世界中で1,650人を超える従業員が働く国際的なリーディングカンパニーとして事業拡大をしてきた。これまで商社経由で日本へ輸出を行ってきたが、日本進出により、戦略的に重要なアジア市場での存在感を強化し、日本企業との更なる取引拡大をねらう。(JETROホームページ:「外国企業誘致-対日投資情報-」より)日本市場の魅力を世界に発信するJETROは、自国への企業誘致合戦が激しいグローバルマーケットにおいて、最前線で戦う組織と言えます。シンガポールや香港、中国などアジアでも強力なライバルが存在する中、政府や自治体、日本市場で成功した外資系企業などと連携し、世界中でPRをしています。また、海外企業の日本進出の際には、一時的なオフィス提供〜拠点設立の際の登記のアレンジ〜労務相談や人材確保サポート〜商売を行う上での許認可などの法制度などの情報提供などのコンサルティングサービスを一貫して提供しています。いずれのサービスも無料で行っており、民間のファームにコンサルフィーを払えないという中堅・中小企業にとって非常にありがたい存在だと言えます。日本国内でのJETROの情報網を用いたビジネスマッチングや政府への提言活動も行っており、海外企業による日本投資を支援することで、日本国内のビジネス活性化に寄与しています。日本企業の海外進出支援◎株式会社桝田酒造店ジェトロとの連携関係で地酒を世界に12年11月、同社は輸出有望案件支援企業に採択され専門家のサポートを得ることとなった。14年2月にはIdentitàGolose(食の国際イベント、開催地ミラノ)に出展。同年9月、専門商社を通じて「満寿泉純米大吟醸」をイタリアへ出荷した。また、タイの輸入卸業者と商談した際には、日タイEPAにもとづく特定原産地証明書の申請手続き等について専門家のアドバイスを受け、同年10月「満寿泉純米大吟醸寿(ことぶき)」の輸出に成功した。バンコクにおいては低温輸送、QRコードの実証実験を行い、タイでの継続取引も始まった。(JETROホームページ:「ジェトロ活用事例」より)JETROは日本企業の海外進出の際に、法制度やマーケット情報などの現地調査や、海外のバイヤーを日本に招いての商談会アレンジといったサービスを提供しています。また、上記の事例にある「輸出有望案件支援」とは、優れた商品・技術力を持つ日本企業の海外展開を支援するもので、各種輸出指導〜海外バイヤーの発掘〜海外への商談同行〜輸出契約締結までワンストップでサポートしています。こちらもコンサルティングに関する費用は原則無料で提供しています。その他、政策立案に必要となる調査や分析この記事のはじめにJETROは経産省が立案した政策の実行機関だとお伝えしましたが、政策立案にあたっての事前調査をJETROが行うこともあります。大企業を含む海外に既に進出をした日系企業のビジネス環境を調査し、現地政府に問題点などを提言する活動も活発に行っています。経産省とJETROの間での双方向の人材交流も盛んに行われており、経産省の人間がJETROに出向する場合や、JETRO職員が経産省に出向する場合もあります。それぞれの現場で働く人間の声を政策に反映させ、スムーズな事業展開を行うためだと考えられます。商社やコンサルとの違いここまでJETROの事業内容を紹介してきましたが、例えば商社でもマッチングによるビジネス創出はできるし、コンサルでもクライアント企業の海外展開支援を行えると考える方も多いと思いますし、実際その通りです。違いを挙げるとすれば、JETROの事業内容はいずれも「日本経済を豊かにする」ために実施しているのであり、貿易投資の振興を目的に、主要顧客である中小企業のためになる施策をビジネス前提ではなく実施しているという点です。商社が目を向けない規模の案件にも、細やかに対応するのがJETROです。また、海外進出のために民間のコンサルティングファームに依頼する経済的な余裕のない企業のために、JETROでは一定までのサービスであれば無料で提供しています。また、万博の開催や、OishiiJapanキャンペーン、InvestJapanキャンペーンなど、複数の業界や企業を束ねて世界に向けて情報発信する仕事もJETROには多くあります。商社におけるグループ会社等の関係や、コンサルにおけるクライアントとの関係などビジネス関係に限らず、オールジャパンの視点で海外に日本を発信できることもJETRO独自の面白さかもしれません。参考:FoodJapan2016開催速報・詳細上記のように、独立行政法人であるJETROでは、民間では扱いづらいような、でも重要な業務を担っていると言えます。一方で、JETROは常にサポート役に終始するため自分ごとの事業が行えないということは認識すべきです。また、報酬を受け取らないサービス供与のような、クライアントと自分たちとの利害の一致がない仕事にやりがいを感じられないという方には向かないかもしれません。純粋に、日本のプレゼンスを高めることや、誰かのためになる仕事に熱意を持って打ち込めるという方に向いている組織だと感じます。最後にJETROは非営利の法人であり事業内容自体はビジネスではないと伝えましたが、クライアントはいずれも営利企業であるために当然ビジネス感覚も求められます。中小企業経営者にとって海外展開や日本拠点設立は大きな選択であり、彼ら/彼女らと同様の目線で話ができないと、クライアントからの信頼を得ることはできないと考えます。ビジネス視点も持ちつつ、収益に追われずに純粋に日本のプレゼンス向上や、目の前の企業の役に立ちたいと真剣に考えられる人にJETROを受けて欲しいと思っています。参考:JETROのES・選考レポートはこちらJETROの新卒採用サイトはこちら 33,109 views

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