面接の練習の大切さ丨ぶっつけ本番で本命企業を受けるのは危ない?

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最終更新日:2023年10月27日

面接の練習の大切さ丨ぶっつけ本番で本命企業を受けるのは危ない?
例年、本選考の前に一度の面接も受けずに本命の選考に臨む学生は意外なほど多くいますが、かなりリスクの高い行動だと感じます。自分では話すのが得意だと思っていても、気心の知れた友人と話すのと初対面の社会人相手に話すのとではまるで難しさが違います。
かの有名なスティーブジョブズは、数分間のプレゼンのために何週間も前からそれこそ数百時間を費やして練習を行っていたとのことです。面接も事前にどれだけ準備できるかで本番のパフォーマンスが大きく変わるでしょう。

本選考とインターンの締め切り情報

面接の練習を重ねるとよい理由

一番の面接練習は、実際に面接・面談を受けてみることだと思います。
面接の雰囲気自体に慣れ、緊張が緩和されるというのが場数を踏むことの一番わかりやすいメリットです。また、都度フィードバックをもらうことで態度・受け答えの内容がともに洗練されていきます。
最初のうちは落ちてもあまり気にせず、反省を次回に生かして積極的に数をこなすことをおすすめします。場慣れしつつ振る舞いやコミュニケーションの中身を改善していくことで、徐々に評価されるようになっていくでしょう。
練習としての面接・面談を受ける場としては、
①インターン選考
②面接・面談を含んだスカウト系のイベント
③OB訪問での面接練習依頼
などが挙げられます。
参考:東京海上日動火災保険のインターン面接は最高の自己分析ツール
→インターン選考でも特におすすめの、東京海上日動のインターンに関する記事です。

練習に業界や企業規模は関係ない

「自分は総合商社志望なのにIT業界の企業面接で評価されても仕方ない」
「大企業を見ているのにベンチャーをわざわざ受けるなんて無駄」
などと思う方もいるかもしれません。ですが、unistyleを通して多くの内定者と会う中で、企業が求める人材というのは業界や企業規模に関わらずある程度共通しているように感じました。
そのため、ある企業で高い評価を得られた自己PRであれば、別業界の規模の異なる企業においても評価されやすいように思います。
具体的には下記①ー⑤のどれか、もしくは複数の強みを伝えて内定している方が多いです。

①個人として努力し成果を上げられる

②関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる

③リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる

④価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる

⑤今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる

最後に

受験に向けて練習問題を解かなかった人はおそらくいないでしょうし、スポーツにおいても日々の練習や練習試合なしにいきなり本番の試合に臨むということは無いでしょう。
面接でも同じことが言えると思います。一人で黙々と自己分析や企業研究をすることも大事ですが、実際に面接・面談を受けて社会人からフィードバックをもらうことは、一人では気づけない視点が得られるため非常に有意義です。
今のうちから「伝える能力」を磨いておくことが納得のいく就職活動をする上でも重要になってくるかと思いますので、是非勇気を持って一歩踏み出していただければ幸いです。

本記事では面接の練習の大切さについて解説してきました。こちらの動画では面接の全体像について紹介しています。ぜひご覧ください。

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【20卒早稲田政治経済学部】乃木鮭くんの就活体験記vol.5|2018.11 interview 【20卒早稲田政治経済学部】乃木鮭くんの就活体験記vol.5|2018.11 interview 今回は早稲田大学政治経済学部の乃木鮭くんに2018年10月にインタビューした内容を掲載します。↓↓↓乃木鮭くんのこれまでのインタビュー記事はこちら↓↓↓7月分インタビュー8月分インタビュー9月分インタビュー10月分インタビュー早稲田大学乃木鮭くんの履歴書乃木鮭くんの履歴書◆性別└男性◆大学└早稲田大学政治経済学部に現役入学。第一志望は東京大学であったが不合格。◆趣味└海外ドラマ・コメディショー鑑賞◆サークル└政治サークルと趣味程度の同好会に所属。今は両方とも引退。◆アルバイト└教授の研究補助と学内のIT関連アルバイト。◆留学└3年次にカナダに8ヶ月交換留学。◆資格└TOEFL98点・TOEIC880点・英検準1級(高校で取得)・統計検定3級◆就活をはじめた時期└2018年5月末◆志望業界└メーカー(自動車、重化学、鉄鋼)、総合商社、外資系投資銀行、外資系コンサル。◆希望職種└法人営業。世界を股にかけて働きたいという思いが強い。本インタビューはunistyle編集部のむたか(@mutaka_unistyle)とくらもん(@esquestion)にて行っております。10~11月の活動を振り返って自分の活動量・内容について「10~11月の就職活動はどんな感じだった?」「日産自動車冬季フォローアップインターンシップ、レバレジーズ説明選考会および本選考面接、ベイカレントコンサルティング本選考面接、日本銀行インターンシップエントリー(ES)および集団面接、UBSエントリー(ES&Webテスト)、KPMGコンサルティングエントリー(ES)、シティグループエントリー(ES。Webテストはサマーインターンエントリー時のスコアが使われるとのことでした。)をしました。ベイカレント、UBS、KPMGについては落選してしまいましたが、レバレジーズ、日本銀行、シティグループについては連絡待ち中です。」「なるほどね。改めて結構がっつり行動している感じだね。」「そうですね。日産はより詳しい企業理解を求めての行動ですが、レバレジーズや日本銀行は新しくエントリーした企業になりますし、UBSやKPMG、シティなどについては選考が始まったというところですね。いよいよ本選考がはじまるんだと実感しています。別件ですが、自己研鑽の目的もあって受験したTOEICが980点だったので、アピール材料が増えました。」「980点は素晴らしいね!それぞれの感想や学びなどについて、教えてもらえるかな?」「日産のインターンシップはサマーのフォローアップということで参加したんですが、全体として夏より学生のレベルが上がっている印象を受けました。グループワークのようなものを行ったのですが、限られた時間の中で鋭い洞察や論理的な意見形成、それを明快に伝達する力、そして自分の意見があったうえで周りを巻き込んでいく力など、参加者全員の総合的な能力が高かったです。落ちてしまった選考については、準備不足が一番の理由には上がると思っています。やはり、まだ自分を売り込む際の伝え方という点で改善の余地はかなりあると感じています。結局、あるエピソードを語るにしても、言い方があまりよくないかもしれないですが、採用する側にウケる型にはめることができていないことは敗因として大きいのではないかと考えています。エピソードの内容、伝え方どれをとってもまだ自分本位なものになってしまっているのかもしれません。採用する側の目線に立つということは今後ますます意識していきたいと思います。」自分の行動量・内容まとめ・積極的に行動し、インターンのみならず本選考にも参加。・インターンや選考落選を通じて、より客観的に自分を見ることができるようになりつつはあるが、課題山積みという自覚が強い。周りの活動量・内容について「周囲の友人たちの就活状況はどう?前回の話だと、大学の友人はまだそこまでという感じだったけど。」「周りについてもいよいよ就活が活発になってきた印象を受けます。外資コンサルや外資金融、ベンチャーを受ける人は本選考やオータムでのインターンに参加したというは聞きますし、日系大手志望者についても冬インターン参加を意識してイベント参加などを通じた情報収集を意欲的におこなっていたり、筆記対策や自己分析を進めている人はどんどん増えてきていると感じています。留学経験者なんかはボスキャリに参加している人もいたようです。私の最終的な志望先である日系大手各社は、3年生でボスキャリに参加しても内定までの優遇を得ることが難しいと聞きましたので今回は参加しませんでした。いずれにしろ周りも就職活動のギアを一つや二つ上げてきているなという印象を受けます。」「情報収集は引き続き就活サイトやTwitterが多いのかな?前回のお話では『是非いろんな人に会ってみて下さい』とお伝えしたと思うけど、あれからどうなった?」「積極的にいろいろな人に話を聞きにいけているかはわかりませんが、以前よりは情報収集を意識的に行うようになりましたし、まずは身近からということで、周りの友人や知り合いにも就活の進捗を聞くようにはなった点では、一歩前進かなと思っています。」周りの行動量・内容まとめ・周りに就活情報を交換する友人は引き続き少ないものの、以前よりは活発に情報収集はしている。企業選びの軸「前回企業選びの軸を聞いたときは、海外勤務希望→腰を据えて英語を用いて国内勤務希望となって、さらにそこから、英語に拘りを持たず国内勤務を希望、に変わっていったけど、あれからどうなったかな?」「すこし自分語りをさせてください。自分で言うのも恥ずかしい話ですが、自分の性格を一言で表せば「冷静な頭脳と温かい心(coolheadbutwarmheart)」だと思っています。マーシャルという経済学者の言った言葉なのですが、まさに自分を表していると思っています。これまでの人生において「なぜ」それをやるのかという部分については論理よりも感情が先行して行動することが多かったです。高校時代の英語ディベートや、大学時代のサークルや留学、どれをとっても将来役に立つからというような理由ではなく、ただ純粋にそれが好きで追い求めていたいものであったからしてきただけでした。」「なのでそういうものについて語るときについ熱意があふれ出てしまって、人からは意外と熱いんだねという評価をいただくことが多々あります。温かい心よりは熱い心かもしれないですね。でもこの評価で、「意外と」という部分が個人的には重要な部分で、自分って別に熱血漢でどんなときも熱さと勢いだけでどうにかしてきたタイプでもないと思っていますし、「意外と」の評価の理由であるとも信じています。それが冷静な頭脳という部分にも繋がってくるのですが、これまでの人生で自分が全力で頑張ってきたことについて、「どう」行動してきたのかという部分については理詰めで行動してきたと思っています。目指すべき具体的な行動目標があったとき、自分たちの現状がどうであって、目標を効率的効果的に達成するためにこれからどう行動するべきか、その行動をするためには何が必要かなどなど努めて論理的に分析する姿勢を大切にしてきましたし、実際そのように行動できていたかなと自分なりには信じています。」「例を挙げれば留学の際には語学力の向上という目標は一つあったので、その目標を明確化したり、自分の現状の英語力についてできるだけ客観的な現状分析をして、そのうえでいかにすれば最短経路で目標を達成できるのか、はたまた自分の現状やこれまでの英語力の成長カーブを省みて当初立てた目標は本当に実現可能なのかなど、客観的に考え続ける姿勢は大切にしてきました。実際の行動では努力と気合でどうにかするというよりは、一つ一つの事柄について、なぜそうなのか?そこから引き出される含意は何か?という理屈ベースでの行動を少なくとも大切にはしてきました。それゆえ行動の部分では冷静な頭脳の尊重ということが挙げられます。」「前置きが長くなりましたが、ではこの自分の性格がどう企業選びの軸に関わってくるのかお話しすると、前者は「なぜ」そこで働きたいかの理由を自分に与え、後者は「どう」自分が働きたいという理由に対応するのではないのかと考えています。前者は、自分の「好き」や興味関心を大切にして、それを仕事として実現できる業界に行きたいと考えています。でもこれって実は問題で、本音の根本的な志望動機で言えば結局好きだからその業界なりその企業で働きたいみたいな理由になってしまうんですよね。自分としては大真面目なんですけど、傍から見たら全くイケてない志望動機ですし、自分でもこれで選考通るとはもちろん思ってません。だからといってうまくいい感じの志望動機作り上げても、結局なんかウソっぽく伝わってしまってしまいそうで。そこの矛盾で悩んでいます。」「一方どう働きたいかの部分については、一般的な話になってしまうのですが、好き嫌いやりたいやりたくないみたいなこだわりはないので、そうというよりは自分に一番適性のありそうな職種につければと考えています。今までの自分を省みて分析したときにこれからの成長の見込みが一番大きそうな能力を生かせる職種につきたいです。一方でその能力が一体何なのかという部分については、常に自分の推論が正しいか検証を続けていかねばならない部分であるとも考えています。」「なるほどね。これまでのインタビューを経て、自己理解がどんどん深まるだけでなく、言語化することもできるようになってきたね。話してくれている内容自体はよく理解できるし、原体験が明確なのでいいと思う。これらを踏まえて、どういう軸と言えそう?」「今までの流れを踏まえて、勤務地については国内志望ということもそれほどなくなり、国外でも国内でも良いと考えています。でもこれは決して何でもいいやという投げやりな気持ちではなく、東京から大阪に転勤する感覚で、例えば上海やロサンゼルスに行ってもいいということで、国内だから海外だからというこだわりは今はそれほどないという意味合いです。一方で、世界を駆け回るというよりはやはり腰を据えていたいという気持ちはあるので、一つの赴任先で長く生活していたいとは思っています。それが国内か海外かは問いません。英語については、何が何でも使えなくちゃ嫌だということはないですが、かといって英語がここまでの人生で培った自分の資産という認識もあるのでそれをもう一生使わずに終えてしまうのもなんだか寂しくはあります。正直英語をどうしたいかについての結論は出ていないですが、少なくとも、英語を負担には感じないという一つのアピールポイントとして就活での武器としていければとは思っています。」志望業界・職種「企業選びの軸がさらに変化したということは志望業界や職種も変わった?前回は、メーカー(自動車、重化学、鉄鋼)、外資系投資銀行、外資系コンサル志望だったけど、順位変動含め何かあったかな?」「自動車業界と金融業界を主軸に考えを進めていきたいと思っています。理由は、好きだし興味のある商品だからです。今までの自分が何かを始めたきっかけを考えてみたときに、興味ベースで初めてみたということがほとんどだったので、たぶん業界選びについても自分の興味がまず第一に来るのだろうなと思っています。これまでを省みても入りが「為になるから」みたいな動機で始めたものって長続きしなかったんです。この辺りは多分人間性的なものが影響していると思っており、自分はまさに好きこそものの上手なれタイプだと感じています。なので、興味ベースで自動車と金融を志望しています。外資系企業は直感的な部分で何か違うという違和感があったのと、そもそも選考が早いから受けていたという側面も大きかったのでそろそろ受けるのは終わりにしてもいいのかなと思っています。」「職種については、前回通り法人営業を志望しています。繰り返しになってしまうのですが、お互いにある程度前提知識があったうえで交渉をするという状況はディベートであったり自分が今まで得意と感じていたスキルが生かせる職種だと思っていることが理由になります。ただ、ここについては何が何でも法人営業というわけではなく、他にも自分は何が得意でという部分の分析は続けてく中で柔軟に修正していきたいと考えています。」ガクチカ・自己PR「学チカ、自己PRについてはどう?自己分析は深まったかな?」「自己分析については深めるというよりは整理するということを最近は意識しています。深く考えていった結果、あれもあったなこれもあったなと情報過多になり、結局自分はこれで何を伝えたかったんだろうと見失ってしまうことが多々ありました。深めるという作業はそこそこやってきたとは思うので、これからはそれを踏まえて、自分を一つの商品と考えたときに、第一に相手に自分がどういう人間と見てをもらいたいのかテーマを明確に決めたうえで、そう感じてもらうためには自分のどういう能力なりどの側面を押し出していくべきか、それを裏付けるエピソードはなにかなど、今までの自己分析の結果を整理していったうえで、足りない部分については適時分析をしていきたいなと考えています。」8月と9月を比較した変化まとめ・自己理解、自己認知度合いが非常に高まりつつあり、これまでの人生をしっかりと振り返ることができている印象。・一方で、まとまりはまだなく、説明するには冗長的に感じるところがあるため、簡潔に伝えるスキルを身につける必要があると感じる。12月にやろうと思っていること「12月以降やっていこうとしていることはある?」「自動車メーカー主催のイベントに参加しようと考えています。就職活動をしていてもなかなか自動車メーカーの社員の方とお会いする機会というものはなかったので、実際に社員の方々とお話して会社の雰囲気や、まわりの学生自動車メーカーを志望する学生の傾向など見れたらいいなと考えています。あと、自己分析という部分に関しては引き続き整理の部分を進めていきたいです。」12月にやろうと思っていることまとめ・業界を絞り込み、企業理解を深めるフェーズに。今就活で悩んでいること「今就活で困っていることとか悩んでいることはある?」「言い方は悪いかもしれないですが、やはり就活ウケのしやすい語り口をいまだに会得できていないことが悩みです。就活で見られているのはこれまで自分が何を成し遂げてきたかではなく、自分はどういう経験の中でどう考えどう行動してどう成長してきた、そしてその再現性の立証という流れを伝えることだとここまでの就職活動を振り返り思うようになりました。しかし、これは伝え方の部分だと思うんで、そういうある意味コツみたいな部分も感覚レベルで理解していけたらなと思っています。」今就活で悩んでいることまとめ・話したいことはまとまったが、表現方法・伝え方に関しての課題意識が強くあり、howtoが見えていない状態。場数を踏み、フィードバックをもらいながら伸ばしていくことが重要。unistyle編集部より乃木鮭くんへのフィードバック活動量はひと段落といった乃木鮭くんですが、ある程度活動したあとはしっかりと振り返りの時間を設けることは大切だとunistyleでは考えているので、9月の過ごし方としてはベターだったと言えるでしょう。まだまだ企業選びの軸やその基となる自己分析・自己理解が定まっていないようですが、これは問題ではないでしょう。ファーストキャリアで全てが決まるとは思っていませんし、今悩んだだけ最後には最適解を導けると思っていますので、悩めるうちにしっかり悩むのが吉でしょう。また、今後の活動の見通しをある程度立てられているのは良いと感じました。言わずもがな、就活は情報戦でありスケジュールがキモになってくるところがあるので、今時点で冬の活動計画が具体的な点は社会人になっても評価されるポイントと言えるでしょう。一方で、情報収集先がほとんどWEBという点に懸念を覚えています。オフラインだからこそ得られる情報は鮮度が高く情報の信憑性も高いと思いますし、自己分析や自己理解についても他者からの評価・意見によって知る側面も多々あると思いますので、積極的に行ってほしいと感じています。ここに関しては、根性論のようになってしまいますが、勇気を出して行動するのみです。就活においては、身の安全を確保したかったら"じっとする"よりも"冒険する"方が僕はいいと思っていて、どれだけ"知らない"を少なく出来るかが勝ち筋なんだよね。やっぱり。就活って不安とか恐怖によって億劫に感じること多いと思うけど、社会人も同じで、やっぱりなー、行動するしかないんだよね。—むたか/就活サイトunistyle(@mutaka_unistyle)2018年10月19日最初はなんでも怖いものです。でもそこで立ち止まってしまうと何の進歩もありません。行動すこそ恐怖に打ち勝つ最良の施策だと思いますので、是非積極的に外に足を運んでみましょう。乃木鮭くんへのオススメ記事戦略的自己分析のやり方|企業視点を踏まえた内定する自己分析の方法→自己分析の「方法」だけでなく、自己分析をする目的や選考での活用法まで書いています。ESを書く際や面接でも役に立つ内容が書かれているので、一度だけでなく何度も読み返してほしい記事です。▼20卒早稲田生限定の就活イベントを企画しました。詳しくはこちら。 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「エモい」騒動から思いついた就活生の「脱ボキャ貧!」術 「エモい」騒動から思いついた就活生の「脱ボキャ貧!」術 エモい。2018年の流行語にもノミネートされましたね。ただみなさん、「エモい」がSNS上で議論を巻き起こしているのをご存知でしょうか。【書きました】エモいという言葉が流行っていることが心配なのです。嬉しいも、楽しいも、悲しいも、寂しいも、侘しいも、恥ずかしいも、感動したも、安心しているも、驚いているも、怒ってるも全部大事な感情表現。感性の襞が減っちゃう。もったいないよ。https://t.co/yG3QlhkEao@BIJapan—寺口浩大[KodaiTeraguchi](@telinekd)2018年11月28日賛否両論ありましたが、これは就活にも関連性があるのでは?ということで「就活生よ、脱ボキャ貧!」をテーマに、ESや面接でボキャブラリーの貧しさに絶望している方の助けになるES例を集めました。エモい。に巻き起こった議論「最近の子は『エモい』でなんでも表現しちゃう。語彙力低下だ!」つーのは「大型商業施設のせいで商店街ガー」「Amazonのせいで街の書店ガー」とか言ってるのと大差なくて、新しい価値観や現実を受け入れようとしない老害への第一歩だと思うんだよな。結構危険。—久保ゆうすけ(@shabuface)2018年11月29日この「エモい」騒動では若者の語彙力低下について議論されていました。「エモいを使う=感性と語彙力の低下」となるかどうかは意見が分かれるところですが、語彙力低下と言えば、就活をしていてESや面接で「自分、ボキャ貧だな・・」と感じたことはありませんでしたか?例えば、文末がやたらと「取り組んだ」や「考えた」になってしまうなど。目指せ脱ボキャ貧ここからは、脱ボキャ貧!ということで、ES記入のコツと共にESで使える言い回しをまとめていきます。「取り組んだ」は一つの設問に一つまで就活を始めたばかりの頃のESに散見される「取り組んだ」という言葉ですが、使うのは始めの一文くらいにしましょう。【例】あなたが他者を巻き込んで、共通の目的に向かって取り組んだ経験について、あなた自身が果たした役割や取り組みの成果も含め、具体的に記してください。(設問(6)で回答した経験の中から説明してください)(400文字以内)項目の1つ目、これが他者を巻き込んで、東北リーグ1部昇格という共通の目的に向かって取り組んだ経験です。監督が不在だったので、代々主将が選抜決定の役割を担っていたのですが、就任当時は練習試合が少なく、部員50人全員が試合でアピールできる機会が整っていませんでした。そのため、ある部員から選抜に不満がありモチベーションを維持できないという相談を受けました。そこで私は、社会人リーグへの参加を提案することで、部員全員が出場機会を得られるような環境づくりをしました。また、パス成功率等のデータを毎試合とることで客観的に部員を判断できる指針を構築しました。その結果、士気の向上に悩んでいた部員たちも積極的に個別練習をするなど情熱を取り戻したように感じました。さらに、この意識改革によって部員同士が切磋琢磨するようになり、最終学年次には目標であった東北リーグ優勝を達成することができました。【参考】「取り組んだ」という言葉はある程度抽象度の高い言葉のため、冒頭の「がんばった事」のまとめとして使います。それ以降は具体的な状況説明に入るので、様々な言い回しができます。以下に代替できる言い回しをまとめましたのでESを書く際は適当な言葉を当てはめて同じ言い回しばかりのESにならないようにしましょう。「取り組んだ」の言い換え・力を入れた・努めた・努力した・注力した・心掛けた・行動した・図った・奮闘した・奮起した行動と思考の言語化のススメ難しいのは、自分の行動や思考を伝えるときです。なぜこれらの言語化が難しいかというと、言葉にすることを前提に取り組んできた事ばかりではないからです。バイトでなにかトラブルが起きたとき、サークルで仲間割れをした時、がむしゃらに考えて解決しようと行動しているでしょう。ただ、そこから時間が経ってから「学生時代での最も大きな困難は何か」と聞かれると当時自分が考えていたことをすぐには思い出せないのではないでしょうか。そのため、以下のステップを踏んで言語化を進めていきましょう。①具体的な事象と自分や周りの人の行動をまずは言語化する②「どのような意図で」これらの行動を起こしたのかを想起する③行動の行間を、行動した理由やそのときの思考で埋める以下のESを例にご説明します。太字部分が③にあたる部分です。自分の行動の背景が盛り込まれていると、中身が濃く、共感度の高い文章になります。ESの全体の構成については、その他の記事でも解説していますので参考にしてください。【例】あなたがプロジェクトの方向を変え、その結果、時間やコストが削減された例を説明してください。(全角半角問わず500字から700字程度)フィンランドへ留学していた際に、地元企業と連携しフィンランドウォッカを日本へ輸出するための貿易プロジェクトを行った。プロジェクトメンバ−は平均年齢30歳の経験や知識豊富なフィンランド人大学院生で、プロジェクト初期は自分の無能さから意見を言うのが恥ずかしく、他メンバーの意見に従っていた。しかし、日本へ輸出プロジェクトなのにも関わらず、他メンバーが「フィンランド市場の場合はこの様になる」「日本と中国は近くて似ているから中国市場がこの様なら日本市場も同じだろう」という勝手な見解を始め、地元企業への中間報告プレゼンテーションでもはっきりとした調査を報告できないがために、なかなかプロジェクトが進まなかった。これをきっかけに、無知をさらけ出す恥ずかしい状況にくじけずにプロジェクト内唯一の日本人として自分にしかできない役割を果たそうと奮起した。寝る間も惜しまず日本のアルコール市場について調査をし、また日本に住む知り合いの社会人の方々にコンタクトを取り、日本の市場調査、ターゲット絞り、ディストリビューター探しを行った。メンバーにただの見解ではなく、政府の調査や研究所のデータを発表したため、彼らからの信頼を受け、またデータが集まったことでプロジェクトの内容も着々と決まった。その結果、地元企業からは豊富な情報を得ることができたとお礼を受け、また教授からはプロジェクト内で一番成長した生徒とお褒めの言葉をいただいた。【参考】【参考記事】ESで使える言い回し(性格編)Unistyleでは性格のアピールポイントごとの自己PRの書き方を解説していますので、そちらも参考にしてください。【参考記事】最後に就活において、語彙力が乏しいことで印象が下がってしまってはもったいありません。何度も使うことで語彙は身についていきます。一緒に「脱ボキャ貧!」していきましょう。 17,457 views
20カ国以上の海外を経験した私が、終身雇用・安定を捨ててまで求めた新たな価値観とは?【unistyle24卒インターン生就活体験談vol.2】 20カ国以上の海外を経験した私が、終身雇用・安定を捨ててまで求めた新たな価値観とは?【unistyle24卒インターン生就活体験談vol.2】 こんにちは。24卒のインターン生です。突然ですが、皆さんはとりあえず安定した有名な大企業から内定をもらうために就活をしていませんか?私はもともと終身雇用と安定を求めて日系大手企業を目指していましたが、イギリスでの1年間の留学や20カ国ほどの旅行経験から挑戦、変化や成長環境を求めて外資系企業を志望するようになりました。就職活動はみなさんが社会人としてキャリアをスタートするための環境を選ぶ大切な機会です。将来どのような自分になっていたいか・そのためにはどのような企業がベストかを考えた企業選びをして、後悔することなく就活を終えましょう!関連記事本記事の構成筆者のプロフィール留学前の終身雇用や安定性を目指したキャリア観・留学前のキャリアに関する考え・大学入学から留学に行く前の志望業界・そのような価値観のもとで取り組んでいたこと留学中にどのような出会いや経験があったのか?・留学中の人との出会い・新たな経験・環境変化留学中の経験はどのようにキャリアの価値観に影響を与えた?・キャリアの中断について・キャリア転向について・仕事をする場所についてキャリアに対する考え方の一例・今の私が持つキャリアの考え方・なぜコンサルを選んだのか・入社に向けた今のモチベーション最後に筆者のプロフィール私のプロフィールは以下の通りです。◆性別:女性◆大学:国立大学◆アルバイト:カフェ・家庭教師・長期インターン◆志望業界大学入学時:商社就活時:外資コンサル、外資IT◆特徴イギリスに1年間交換留学新たなことを学ぶ・体験することが好き1人旅を含めて20カ国以上をまわってきた◆性格好奇心旺盛でやりたいことはやらないと気が済まないタイプ「できる」よりも「やりたい」を優先させたい◆現在大学4年生、外資系コンサルティング企業入社予定留学前の「終身雇用」や「安定性」を目指したキャリア観私は幼いころから海外で生活してみたい、働いてみたいという思いがあり、大学入学後は以下のようなキャリアに関する価値観がありました。留学前のキャリアに関する考え私は大学入学時から留学に行くまでは以下の3つの考えを持っていました。1.キャリアは中断できない「定年まで働きたい」とまでは考えていませんでしたが、「会社を辞める=キャリアを辞める」といったイメージがありました。したがって、「海外で生活する」といったら「海外駐在」しか手段はなく、途中で自らの意思での留学や海外生活をすることはできないと考えていました。2.キャリア転向はしない一度入社した企業を完全に離れてほかの業界やほかの企業に行く事は全く考えていませんでした。ただ、好奇心旺盛で様々なことに興味のある私にとって、同じような仕事をし続けることは難しいと考えていました。したがって、企業内でも様々な事業に携われる大企業の総合職に就くことがベストだと考えていました。3.仕事はオフィスで働くもの「働く」といったら毎日固定のオフィスに通って行うものというイメージがありました。したがって、海外のオフィスに行くとしたら「出張」もしくは「駐在」の2つしか手段はないと考えていました。この考えに至った理由・背景としては以下の2つがあると思います。1.思い込み・情報不足私は、海外で働くとしたら日本企業に就職してからの海外駐在しか手段はないと思い込んでいました。なぜなら、海外で就職するというのはハードルが高いことであり、日本で生まれ育った私にとっては不可能に近いと考えていたからです。もちろん海外での就職は簡単なことではありませんが、海外で就職することについて調べてもいなかったので思い込みで考えてしまっていたというのに違いはないと思います。2.周りの環境私の周りには家族や知り合いを含め、転職を繰り返す人はいませんでした。そのような環境下で同じ会社で働き続けることが普通であるという認識がありました。逆に、転職をするのは「何か問題があったから」「人間関係がうまくいかなかったから」といったネガティブな面にしか考えられていませんでした。大学入学から留学に行く前の志望業界大学入学時の志望業界は総合商社でした(というよりかは総合商社しかほとんど知りませんでした)。あまり知識もない中で理由も大したものではないものの、総合商社を志望していた理由は上で述べたような価値観のもと以下のような4つがあったと思います。理由1.福利厚生がしっかりしている2.収入がある程度保証されている3.解雇のリスクがほとんどない4.海外駐在の機会があるそのような価値観のもとで取り組んでいたこと周りの話やネットで調べた情報から、日系の大手企業に就職した場合、会社派遣以外での留学や長期の海外滞在はあまりできないとわかりました。そこで私は、学生のうちでないと留学や勉強などといった、自分の成長のために投資はできないと思い、やりたいことはやっておかなきゃという考えから、留学準備を含め様々なことに取り組んでいました。例えば、、、・ボランティア活動←海外の人との交流を増やすため・オンラインでのサマースクール参加←海外の学生と交流を取りながら新たなことを学ぶため・カフェでのアルバイト←接客が苦手なのでその克服のため。また、観光地にあるカフェであり、海外のお客さんも多いので英語を喋る機会にもなるため・語学の勉強(英語・中国語・フランス語)←いろんな国の言葉が喋れることへの憧れがあったためまた、一度働き出したら会社からの派遣でMBA取得を目的としたもの以外での大学院での勉強はできないと思い、大学院進学を前提に考えていました。留学中にどのような出会いや経験があったのか?1年間の留学、また、その間に行った旅行を通じて今まで出会ってこなかったような人との出会いや新たな経験が多くありました。留学中の人との出会い例えば、、、・社会人経験をしてから大学院で勉強をしている方・社会人経験をしてから大学に入り直した方・旅行先で出会ったノマドワーカーの方・社会人経験をしてから大学院で勉強をしている方イギリスは修士号を1年間で取れるので、ほかの国からもイギリスの大学院に進学する人が多くいました。大学院に大学卒業からそのまま行く人よりも、社会人経験を経てから大学院で興味のある分野の専門性を深め、キャリアアップをしようとしている方が多くいたように感じています。私は、今まで、大学院に進学することでキャリアに穴をあけてしまうというイメージがあったので、会社に戻った時にキャリアアップをすることができるという考えを知り、自分のキャリア像が大きく変わりました。・社会人経験をしてから大学に入り直した方授業やサークルなどで、社会人経験をしたのちに大学に入り直した方や、家庭を持ち、子育ても落ち着いてきた中で、もう一度キャリアをスタートするために大学に入り直した方に出会いました。私は、今まで、キャリアに一貫性がないと不利であるという考えがありましたが、重要なのはキャリアの一貫性があるかどうかではなく、目的のある行動・目標に向かった行動を行っているかどうかであり、環境の変化などに適応しながらキャリア変更も積極的にできるという考えを持つようになりました。・旅行先で出会ったノマドワーカーの方旅行中には、もともと行っていた事に関する分野の企業を友人と立ち上げ、アジア、ヨーロッパなど様々な国で仕事をされているノマドワーカーの方に出会いました。ここで、ノマドワーカーとは自宅や会社のオフィスといった固定の場所で仕事を行うのではなく、コワーキングスペースやカフェなど、自由に場所を移動しながら仕事をする人達のことを指します。私は、今まで、仕事は会社で行うもしくは家で行うものという考えがあったので、各地を点々としながら仕事をする人がいるということに驚きました。上記のような出会いから私は、自分の世界の狭さに気づき、実際の人との交流やSNSなどを通して積極的に世界を広げていこうとするようになりました。新たな経験・環境変化自分の中でもう一つ考え方の変化に大きく影響を与えたのは世界情勢です。コロナ禍で留学をしたのに加えて、戦争などの世界情勢の大きな変化により、日々、規制の変化などを経験しました。自分の予定していたものが上手くいかなかったり、プラスで手続きが必要になったりと、今までにない環境変化に関するもどかしさを感じたと同時に、変化にどれだけ柔軟に対応できるかの大切さを感じました。留学中の経験はどのようにキャリアの価値観に影響を与えた?留学やその間の経験でキャリアについての価値観での変化が主に以下の3つありました。キャリアの中断について留学したい、もしくはその必要性を感じたら留学するというキャリアの選択肢を知り、そのようなキャリアについて調べるようになりました。確かに、日本企業ではあまり転職や一度職を離れてからの再就職はあまりないと思いますが、外資系企業において、以上の2点は頻繁におこることで珍しくはありません。このような選択肢の広がりにより、社会人になってから「行きたい・行く必要があれば大学院に行く」というのでも遅くないと思うようになりました。キャリア転向について情報収集や新たなキャリアに関する価値観に触れることで、キャリアの選択肢が広がり、キャリア転向も視野に入れられるようになりました。また、外部環境の変化が激しい中で自分自身のスキルを身に付け、時代の変化への対応ができる必要があると感じました。周りの変化の中で、自分自身にも変化はあると思いますし、やりたいことが変わっていくこともあると思います。自分の目標に向けて、変化に対応しながら業界内・業界外への転職をすることも考えるようになりました。仕事をする場所について海外で働いてみたい、生活してみたいという思いがある中で、海外で働くためには日本企業の海外拠点で働く、もしくは海外の企業で働くという2つしか考えていませんでした。その中でも海外の企業で働くというのは私にとってハードルが高すぎると考えていました。しかし、情報収集や海外での生活経験からハードルが高すぎることはないと考えられるようになりました。また、会社の所在地にかかわらず、自分が仕事をする場所が仕事場であるという考えを持つようになり、選択肢が増えました。キャリアに対する考え方の一例以下では私の就活の際のキャリアの考え方の一例を挙げています。これが正しいというわけではなく、皆さんのキャリアの選択肢を広げるきっかけになればと思います。今の私が持つキャリアの考え方私は、ワーキングホリデーに行く・海外ボランティアを行う・留学をするなどして一度キャリアを中断させたとしても、自分なりの一貫した軸があれば、また自分自身の納得のいくキャリアを築く事ができると思います。ここで重要となるのは自分なりの一貫した軸を持つことです。もちろん軸は変えることもできますが、なぜその軸を変えることになったのか説明できるように現在の軸を明確にしておくことです。私は人生軸とそれをもとにしたキャリア軸を作っていました。自分の中での軸は人生の中でやりたいことであり、キャリア軸はその中でも仕事・キャリアの中でやりたいことです。人生軸海外に興味があり海外で仕事をしながら生活したいいろんなことに挑戦してみたい常に新たなことを学び続けたい(海外の大学院にも行きたい)興味がある分野の専門知識を深めたいキャリア軸様々なバックグラウンドを持った人とかかわることができるかジェネラルな知識を持ち合わせたスペシャリストになれるか私は、これらの軸をもとに、入社を目標にするのではなく、人生で何を成し遂げたいか・どんな事をやっている自分になりたいかを考えながら企業選びを行いました。なぜコンサルを選んだのか私がコンサルを選んだ理由は主に以下の4点があります。1.プロジェクト単位で動くため、短期的なスパンで挑戦し続けられる2.プロジェクトとプロジェクトの間で1か月単位での休みが取れるため海外も行ける!3.興味がある業界の様々な企業に携われるため、業界単位での理解が深まる4.出戻りする人が多い(一度辞めて違う会社で働いても戻ってこれる)1.プロジェクト単位で動くため、短期的なスパンで挑戦し続けられるコンサルのプロジェクトは長期のものもありますが、3か月単位などの短いものもあります。様々なことに興味がある、新たなことに挑戦し続けたいといった自分の性格ややりたいことにあっている業界だと感じました。2.プロジェクトとプロジェクトの間で1か月単位での休みが取れるため海外も行ける!プロジェクト単位で動くため、プロジェクトの間に長期的な休みをとることもできます。企業の方とのお話では、長期で海外に旅行に行ったり、自分のプライベートでやりたかった事を集中して取り組む期間にしたなど、私の中での軸に合っていると感じました。3.興味がある業界の様々な企業に携われるため、業界単位での理解が深まる短期的スパンで様々なことに挑戦できるのに加え、その業界の中でも多くの企業の案件に携われるため、業界内の知識を増やすことができます。これは私のジェネラルな知識を持ったスペシャリストになりたいというキャリア軸にあったものだと感じています。4.出戻りする人が多い(一度辞めて違う会社で働いても戻ってこれる)一度ほかの企業に転職しても合わなかったから戻ってきたという人や、一度事業会社のほうに転職したのちコンサルに戻ってくるなど流動性が高く・柔軟な業界だと感じました。途中で海外での経験を積みたいと考えている私にとって自分自身の軸に合っていると感じこの業界を選びました。入社に向けた今のモチベーション大学生活でまだやり残したことは多くあるものの、会社で自分自身のスキルをどれだけあげられるか、どんな新たな経験ができるか楽しみです。最後に企業選びには様々な軸があり、キャリアについても様々な考え方があると思います。私の場合は、どの会社に所属したいかというよりも、自分の人生でこれを成し遂げるためにどんな経験・スキルが必要で、それができる企業はどれかという軸で就職活動を行っていました。就職活動は企業が選ぶという要素もありますが、就活生も企業を選ぶ機会でもあります。この記事が就職活動を通して、自分自身が歩みたいキャリアの一歩を踏み出せるように参考になれば幸いです。関連記事 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