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IBMの事業・選考・社風・内定者の自己PRと志望動機解説【unistyle企業研究】

掲載開始日:2016年08月23日
最終更新日:2016年12月09日

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外資コンサルや外資IT企業を志望する学生の多くはIBMを志望するのではないかと思います。「IBM・アクセンチュアの比較に見るITコンサル業界の事業・社風・選考比較」でも少し触れたように、IBMは世界最大手のIT企業としての歴史を持ちつつ、近年はコンサルティングなどのサービス事業に力を入れているため、IT志望の学生にとっても、コンサル志望の学生にとっても志望の対象になる企業だと思います。今回はIBMの事業内容や社風、さらには内定者の自己PRや志望動機も参考にしながらIBMの選考も含めて考察を加えていきたいと思います。

セグメント別収益と事業内容

(2015年度) 売上  売上全体に占める割合 売上総利益
Global Technology Services 320.17億ドル 39.1% 37.4%
Global Business Services 171.66億ドル 21.0% 28.2%
Software 229.32億ドル 28.1% 87.3%
System Hardware 75.81億ドル 9.3% 46.6%
Global Financing 18.40億ドル 2.3% 45.6%
Other 2.06億ドル 0.3% (253.0%)
Total consolidated revenue 817.41億ドル    

 


以上がIBMのセグメント別の売上と売上総利益です。この表から、Global Technology ServicesとGlobal Business services合計の売上が全体の約60%を占める一方、ハードウェア事業は全体の約9%しか占めていないことが分かります。つまり、従来のハードウェア事業よりも現在はサービス事業に力を入れているということが売上の数値からも読み取れます。
以下では、近年IBMが力を入れているサービス事業について具体例を参照しながら紹介していきたいと思います。

・株式会社みずほ銀行
日本IBMは、みずほ銀行がインターネットバンキングシステムである「みずほダイレクト」のシステムを刷新する際、、IBMの技術を提供しました。


・東京大学医科学研究所
日本IBMは、東京大学医科学研究所に対し、DNAに関する膨大なデータへの高速アクセスを実現しつつも、消費電力を抑えコスト効率良く保管するための大規模テープ・アーカイブ・システムを実装しました。


・パナソニック株式会社
パナソニック株式会社が従来は個別に構築されていたWebサイトを集中化する際に、コンサルティング、プロジェクト・マネジメントをはじめとしてさまざまな面で日本IBMが支援しました。


事業内容から考えるIBMが求める人材

 

コンサルタントと聞いて浮かぶイメージがあるかと思いますが、私のチームでは今までのコンサルタント像とは違う人が集まり、活躍しています。従来求められていたのは、論理的思考ができる人、体系だって説明ができる人、交渉力がある人が主でした。もちろんこれらは基礎として必要ですし、そしてトレーニングで身に付くものでもあります。一方、現在のモバイル領域で必要とされているのは、例えばお客様の困っている点、改善したい点を 直感的なアウトプットで整理できる人で、これは従来とは全く違う能力なのです。現在私のチームでは、デザイナーや美大出身の方と一緒にデリバリーを行っています。

引用:「IBMers make a difference: モバイル時代のコンサルタントに求められる『右脳型アウトプット』」


ここからは、IBMが就活生に求める素質について、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を参照しながら考えていきましょう。
IBMはクライアントの経営課題をIT・システムの側面から解決するプロジェクトを成功に導くことが求められます。そのためにはロジカルシンキングなどの能力はもちろん、「クライアント先の関係者と信頼関係を構築する」「クライアントの課題やニーズを引き出す」「社内の関係者だけではなく、クライアント先の関係者をも含めたチームでプロジェクトを進める」といった、周囲の関係者との良好な関係を保ちながら仕事を進めていく能力が求められます。さらに、顧客の経営課題を解決するシステムを提案することが求められることから「新しい仕組みや企画を提案する」ことも求められるでしょう。

「企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせると
・関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる
・リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる
・今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる
以上のような能力が求められるでしょう。
また、過去の記事にIBMの求める人材をまとめたものもあります。

IBMの社風について

 

・IBMで仕事をする面白さどのような時に感じていますか?
外資系と聞いてイメージされるような「ドライ」な企業風土ではありません。社員同士の仲が良いですし、仲間で楽しく仕事をしようとする意識が強いと思います。昔一緒に仕事をした仲間は今でも近い存在で、何か相談事があれば集まって話をすることもあります。システム構築を始め、IBMの仕事は一人でできる仕事ではありません。仲間で何か一つのことをやり遂げることで仲間が増え、それを繰り返すことでさらにその輪が広がっていきます。そこがIBMの良さなのではないかと感じています。

もちろん、困難な仕事にも立ち向かわなければなりません。時には私には向いてないのではないかと悩んだこともありましたが、そのたびに面白い仕事が現れるのです。例えば、2007年にSEからコンサルタントになった際に、米国本社に10か月間、当時関わっていた部門の最新事例を勉強しに行くチャンスを貰いました。その後も、少し違うことをやりたいかなと感じはじめたタイミングで、ビジネス・オペレーションのマネージャーの仕事の打診があったり、今回のAppleとの提携の話があったりなど、何年か毎にチャレンジングな要素のある仕事をする機会をいただいてきました。

今回の「みまもりサービス」の仕事も、決められたフォーマットはなく一つ一つ解決しながら進んでいくしかありません。私は負けず嫌いなので、上司に「できる?」と聞かれれば、「やります」と答えるようにしています。

引用:「IBMers make a difference: やり遂げることで仲間が増える。それがプロフェッショナルの仕事。」

 

・IBMのカルチャーで最も共感できるものは何ですか?
チャレンジと変革だと思います。事業を躊躇なく変革し続けるだけでなく、私のように営業経験もマネージャー経験もないSEを営業に抜擢してくれたように、人に挑戦をさせてくれる会社だと思います。チャレンジを恐れない風土は自分には合っていると思います。

引用:「IBMers make a difference: チアスピリットで、みんなの笑顔を作っていきたい」


ここからは、「IBM・アクセンチュアの比較に見るITコンサル業界の事業・社風・選考比較」を参照にしながら、IBMの社風について見ていきます。先の記事では、IBMは社員同士の仲が良く、チームワークを重視する社風であると紹介しました。さらに、IBMでは挑戦や変革を積極的に認める社風があるのではないかと思います。IBMでは職種をSEからコンサルに変えたり、コンサルから営業に変えたりすることが認められており、自分のやりたいことや挑戦に積極的に取り組める環境が備わっていると言えます。IBMが常に最先端のテクノロジーを開発、導入していく中で挑戦や変革を重視してきたことから、前述した社風が浸透しているのではないかと思います。

内定者のES解説

ここまではIBMの事業内容と求める人材について詳しく紹介してきました。以下ではそれらと内定者のESを踏まえながらIBMのESで書くべき内容について考察していきたいと思います。

・エントリーシート設問
①IBMではお客様の成功に全力を尽くし、お客様や社会にとってかけがえのない存在になることを目的としています。あなたはIBMの一員として、お客様や社会にどのような貢献をしたいですか?ご希望の選考コースまたは職種を選択した理由に触れながら具体的に記述して下さい。(500字以内)

②IBMは世界に価値のあるイノベーションを届ける事を企業理念の1つとしています。あなたが取り組んだイノベーションについて教えて下さい。イノベーションの定義は様々です。何か新しく生み出したことでも、現状を改善した経験でも、ささいなことでも構いませんので、具体的に記述してください。(500字以内)

③IBMではグローバルチームの一員として、全ての関係者に誠実に対応し、自らの責任を果たすことが求められます。あなたが学生生活のなかで責任をもって何かをやり遂げた経験について教えてください。直面した困難や学んだこと等をエピソードを交えて具体的に記述してください。(500字以内)

参考:IBMエントリーシート

①ではいわゆる志望動機が問われています。志望動機は成し遂げたいことが志望企業と合致しているか、また自身の経験とも合致しているかがポイントになります。

②ではIBMが学生に求める資質のうち「今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」能力の有無を問うていると考えられます。

③ではいわゆる学生時代頑張ったことが聞かれています。自身の学生時代のエピソードから自分の強みをアピールし、その強みがIBMが学生に求める資質と合致しているかが問われていると考えられます。

ここからは①〜③の設問に関して、IBMのエントリーシート通過者が書いた実際のESを紹介していきたいと思います。

まず①に関して、取り扱っていきます。

・通過者A
お客様担当営業としてクライアントの課題を発見し解決策を提案することで、低成長時代といわれる日本の企業を元気にしていきたい。ITベンチャーでの長期インターンで、中小企業のお客様の業務を改善させているというやりがいを感じ、ITの力で人々のビジネスの可能性を引き出す楽しさを知った。しかし、そのITベンチャーではクラウドでの請求管理のみという狭い範囲での課題解決だったので、ハードやソフト等の多様なソリューションを組み合わせて、クライアントの課題にもっと幅広く対応したいと感じたのがIBMに惹かれたきっかけである。IBMの一員として自分が何を貢献できるかを考えたとき、自分は部活での協賛営業やバイトでの飛び込み営業経験など、「組織の顔」として外部に働きかけることが多かったので、営業という職種を選ばせていただいた。製品・サービス担当営業と若干迷ってはいるものの、クライアントの多様な課題を解決したいという思いから、現時点ではお客様担当営業を志望している。自分がクライアントの課題を発見しソリューションを提案することで、米国の6倍遅れているという日本のIT活用を促進し、日本のビジネスを支えていきたい。

参考:IBMエントリーシート

【解説】
先ほど、志望動機は成し遂げたいことが志望企業と自身の経験と合致していることがポイントだと解説しました。このことを念頭にこの内定者のESを見てみましょう。この内定者はベンチャー企業でのインターンの経験からお客様の業務を改善することにやりがいを感じ、そのような体験を入社してからもしたいと述べており、成し遂げたいことと自身の経験が合致しています。また、お客様の課題を発見し解決策を提案するのはIBMにおける営業が担う仕事でもあるので、成し遂げたいことと志望企業が合致しています。

次に②について見てみましょう。

・通過者B
大学2年次に、アルバイト先の大学受験の予備校で生徒の学力を上げる仕組みづくりを行った。この予備校では映像授業のコンテンツを提供し、生徒の学習をマネジメントしていくのだが、コンテンツの利用状況が悪く合格に結びつかないことが課題であった。過去のデータを分析した結果、高校2年生までの英語の完成度が合格率に関わるということが分かった。そこで、「高校二年生までにセンター試験の英語で8割をとる」ことを校舎のスローガンにし、11月から3月までの5か月間の指導のシナリオ作りをした。 
①点数ベースでの評価 
②モチベーションの継続 
③生徒のグループ化を実施した。 
2週間に1度センター試験の英語を解かせ、その点数を意識させた。モチベーション維持のために1か月に一度将来の夢について話し合う時間を設けた。生徒同士が励ましあう仕組みが大事だと考え、生徒をグループに分け、グループごとのコンテンツの進捗状況のランキングを日々更新した。大規模かつ長期的な仕組みを成功させるために、システムの導入に1か月かけスタッフに意義や方法を理解してもらった。その結果、私の校舎は1月から4月までの模試の伸び率で全国1位を取ることができた。

参考:IBMエントリーシート

【解説】
②では「今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」能力があることをアピールする必要があります。この内定者は予備校でのアルバイト経験において生徒の英語の成績を向上させる新しい仕組みを、スタッフらの理解を得ながら提案、実行しています。関係者の同意を得ながら新しい仕組み・制度を導入したことは「今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」能力があることのアピールになっており、評価できる内容となっています。

次に③について見てみましょう。

・通過者C
エピソードは、野村総合研究所インド法人での7ヶ月の海外インターンシップだ。私は初めの3ヶ月間、インド人同僚2名と日本人同僚1名のチームで、自動車部品メーカーの案件に従事した。当初、私は業務や知識不足からMBAや弁護士資格を持つインド人同僚に信頼されず、仕事が任されない状況から人生最大の挫折をした。そこから、2つの取組を行なった。 
1つ目は、唯一日本人同僚から任された自動車部品メーカーの案件で業務のキャッチアップに努めた。具体的には、就業時間外での毎日4時間の製品に関する勉強だ。 
2つ目は、社内環境の改善だ。具体的には、インド人コンサルタント向けの業務に関わる日経新聞の記事の翻訳と社内共有だ。その目的は、インド人同僚が日本語能力によらず案件獲得や業務遂行ができる平等な職場にするためだ。 
このように自ら問題を発見し解決する努力を続けた結果、1ヶ月後には名指しで仕事を任されるようになった。 
以上の経験より、自らができる貢献を続ける事で、困難を乗り越え周囲の信頼を獲得する事を学んだ。

参考:IBMエントリーシート

【解説】
③では前述のとおり、自身の学生時代のエピソードから自分の強みをアピールし、その強みがIBMが学生に求める資質と合致していることを示すことが求められるでしょう。この内定者は、海外インターンシップでの経験において、チーム内での課題を自ら発見しそれに取り組むことでインド人同僚からの信頼を獲得した経験を述べています。チームの課題を自ら発見しそれに取り組み、周囲から信頼を得た経験は、IBMが就活生に求める資質である「関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」能力と合致しており、評価できます。

選考について

最後に、IBMの選考方法について見ていきましょう。

IBM:職種別採用
営業、SE、コンサルタントなどの職種ごとに採用を行っています。

選考プロセス(コンサルタント職)
エントリーシート⇒Webテスト⇛1次面接(集団面接)・グループディスカッション⇛筆記試験・2次面接(個人面接)

参考:
IBM 本選考情報(2)
IBM 本選考情報(8)

ES・Webテストを通過すると集団面接とグループディスカッションがあります。集団面接では学生時代頑張ったことや研究室の内容などが聞かれるようです。集団面接は一人あたりの時間が短いので、いかにわかりやすく簡潔に、論理的に答えられるかどうかが重要になるでしょう。2次面接ではまず小説の読み取りの筆記試験が30分程度行われ、その後面接に移ります。学生時代頑張ったことや自己PRの深掘り、また、「IBMにはこのような技術がありますが、あなたならこれを使ってどんなビジネスが出来ると思うか」という、素早く口頭でケースを解くような質問もあるようです。いかに論理的に、また簡潔に質問に答えるかが重要になってくるでしょう。志望動機や自己PRを詰めておくことはもちろん、GD対策やミニケース問題対策のためにケース問題の練習を行っておくと良いでしょう。

さいごに

いかがだったでしょうか。就活生から見るとIBMはパソコンのイメージが強く、今では何をやっているのか把握しきれていない学生も多いのではないかと思います。今回の記事でIBMの事業内容や魅力を知り、選考でも役に立ててれば幸いです。

photo by Carol VanHook

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