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デロイトトーマツコンサルティングの事業・選考・社風・内定者の自己PRと志望動機解説【unistyle企業研究】

掲載開始日:2016年08月12日
最終更新日:2017年01月06日

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「デロイト・EY・KPMG・PwCの事業・社風・選考比較」で紹介した通り、特に上位校生の間で存在感が大きくなっている会計系コンサルファーム。

今回は、そんな会計系コンサルファームの中でも、「Unistyle就職活動意識調査結果概要」において、第一志望企業人気ランキングで22位と、他の会計系ファームを大きく引き離したデロイトトーマツコンサルティングに焦点を当ててみたいと思います。会計系ファームの中でも事業が好調で、毎年100人近く新卒採用を続けており、2016年に日系企業のデジタルトランスフォーメーション(デジタル化時代の事業改革)を実現するDigital Strategyコンサルティングの提供を開始するなど、今後も同社は業界内で大きな存在感を示していくと思われます。この記事では、そんなデロイトトーマツコンサルティングの社風や求められる人材について考察していくことにします。

 

◆事業内容から考えるデロイトトーマツコンサルティングが求める人材

ここからは、デロイトトーマツコンサルティングが就活生に求める素質について、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を参照しながら考えていきましょう。

パートナーの福留一希に届いたある日系自動車メーカーからのアジア全域の販売方針を 改善させる企画の依頼だった。このプロジェクトを受けるにあたり福留は、当時クライアントの最重要拠点だったシンガポールへ高橋芳江を送り込んだ。企画の立案にあたって、まずは各国の実情や現地の情勢について情報を集める必要があったためである。〈中略〉
「〈中略〉シンガポールに着いてからは悪戦苦闘。とにかくまずは自分を知ってもらうことから始めました。一度受け入れられてからは、周囲の協力を得られるようになり情報収集がしやすくなりました。」

「もっとも難しかったのは、各地域で提携している現地の販売統括会社にクライアントの意向を理解してもらうことでした。いくら販売に寄与する提案であっても、強制はNGなんです。販売統括会社はクライアントのパートナーですが、同時にその多くが現地の独立した地場企業です。彼らには彼らの目的、個々の進め方がありますから。我々の意図するところを丁寧に説明して、彼らにとってメリットになることを理解してもらい、協力を取り付ける。言葉にすれば簡単ですが、実際には国ごと、地域ごと、販売統括会社ごとの事情を理解して、それに沿った提案をしなければならない気の遠くなるもの。まさに地道を画に描いたような仕事でした」

「クライアントが求めるのは、クライアント自身では成し得ない成果です。でなければ我々に頼む意味がない。」

 

今回紹介した事業では、アジア全域の販売方針の改善を日系自動車メーカーからの依頼に対して、現地にて信頼関係を構築しながら情報収集し粘り強くクライアントを動かしていくことで成果をあげました。ピンポイントのプロジェクト単位でクライアントの業務に携わるコンサルタントには、失敗が許されないプレッシャーや、短期間で成果をあげる責任があります。

こうしたことから、デロイトトーマツコンサルティングでは、精神的タフさに加え、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」、「5. 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」といった能力を発揮出来る人材を求めていることが分かります。

◆社風について

特徴として、新卒採用を重視し、人を育てる社風があると言われています。「Up or Out」(昇進か退社か)といわれる外資系企業に顕著な厳しい社風というよりは、厳しい中でもコンサルタントとして一人前になるまで社内でしっかり面倒を見るという考え方が浸透しており、採用の段階においても「一人前のコンサルタントに成長できる素質を持っているかどうか」を基本的な選考の視点としています。

引用:デロイトトーマツコンサルティングwikipedia​

 

DTCのプロジェクトは、やはりリーマンショック以降は特にダイナミックで、日本国内にとどまらない案件が大半になっています。ピギーバッグをガラガラ引きながら世界を股にかけて活躍したい、そういうことを本当にやりたいのであればデロイトというのはそれが実現できる環境だと思うので、そういった志向をお持ちの方にはぜひ門を叩いていただきたいと思います。
引用:DTCをドライブさせるプロフェッショナルたち 


デロイト・EY・KPMG・PwCの事業・社風・選考内容比較【unistyle業界研究】」を参照しながら、デロイトトーマツコンサルティングの社風について考えていきます。


まず、同社の特徴として、始めから専門性を固定するのではなく、 まずは色々な分野のプロジェクトを経験しつつコンサルタントとしての基礎スキルを身につけるプールユニット採用をとっている点が挙げられます。個人が担当するインダストリー同士の垣根も低く、複数の業種や仕事の種類の経験を持つこと、また、キャリアを積む中で自分の志向が選べる期間を重視しています。このことから、新卒採用を重視し、長いスパンで育てていく文化が出来上がっている事と推測され、コンサルタントを長期的なキャリアとして考え、素直に学び続ける人に向いているでしょう。少子高齢化や地域・個人の経済格差などの「社会アジェンダ」の解決に取り組めるのも、人を長く育てる文化が根付いている事の証明になっています。

 

また、日本企業の海外進出支援も盛んであることも同社の特徴です。日本企業に置いてもグローバル化が常態化したため、DTC では数年内にはグローバル案件にアサインできるステージ保持者数を90パーセントまで高める目標設定をしています。

◆内定者のES解説

ここまでは具体的なプロジェクトを通じて、デロイトトーマツコンサルティングの事業内容や求める人材を考えてきました。以下では、実際にデロイトトーマツコンサルティングに内定した学生がエントリーシートに記入した内容を参照しながら、同社が求める人材を改めて考えてみたいと思います。

 

①あなたが考えるコンサルタントのイメージはどのようなものですか。また、コンサルタントに必要なものはどのようなものだと考えますか。600字以内

②あなたが最終的に入社する企業を選択する場合、最も重要視することはどのようなことですか。その理由も含めて説明してください。600字以内

参考:デロイトトーマツコンサルティング エントリーシート

 

①では、就活生がコンサルタント職についての理解度を問うていると考えられます。「コンサルタントに必要なもの」は、この記事でも紹介した「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」を言い換えた物と考えると分かりやすいと思います。字数が600字もあるので、実際のコンサルタントの仕事イメージや、自分自身がその強みを発揮した具体的なエピソードまで踏み込んだ回答が求められます。

②では、いわゆる志望動機を答える必要があります。①で回答した内容も踏まえ、コンサルタント職の特徴と就活生自身の志向がマッチしているか、仕事で成し遂げたい事をする為になぜコンサルタントが最も適しているのかを600字でまとめましょう。

ここからは①、②の設問に関して、デロイトトーマツコンサルティングに内定した就活生が書いた実際のESを2人ずつ紹介していきたいと思います。

まず①に関して、取り扱っていきます。

 

内定者A

私が考えるコンサルタントのイメージは伴走者だ。コンサルタントは顧客である企業の今後の方針に大きな影響を与える。自社に累積した情報を活かして最善策を生み出し、業界全体に貢献することができる。顧客に寄り添いゴールまで一緒に走っていく姿を想定し、伴走者とした。コンサルタントに必要な力は以下の3点だ。【①ニーズ探求力】案件形成段階では顧客のニーズや課題が不明瞭なケースも多いと聞いている。ヒアリングや業界研究を通じてそれらを探る力が必要だ。【②周囲を巻き込む力】どんなに素晴らしい解決策であっても、自分単独で遂行することは困難かつその成果度合いは疑わしい。私は予備校のアルバイトにおいて、全国約100校中75位であった自校舎学習実績数値の改善に尽力した。私はまず自身で編み出した解決策を他のスタッフに提示し、その意義・目的を共有した。これによってチーム内に統一の意識が生まれて組織力が向上しただけでなく、数値が3位に向上という成果にも繋がった。【③あらゆる人から信頼を勝ち得る粘り強さ】信頼なくして顧客の本音や重要な情報を得ることは不可能だ。私は留学時、副専攻で得た数理の知識を活かすため経済学を専攻していた。国籍や価値観の違いを越え、自身以上の専門知識を有する教授や学生から認めて頂けたのは、地道な努力によって誠意を示したからだと感じる。上記3点が伴走者として顧客に価値を提供し続けるために必要だと考える。


引用:デロイトトーマツコンサルティングエントリーシート

 

【解説】

デロイトトーマツコンサルティングが求める人材で紹介したように、コンサルタントとして働くには「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」、「5. 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」力が求められます。これら全ての点において、内定者Aは自身の経験をふまえて書く事が出来ています。また、予備校のアルバイトのエピソードでは、「自分で解決策を考える」→「他スタッフに意義・目的を共有」→「組織力の向上」と、結果に至るまでの方法論が記載されているため、強みの再現性をアピールする事が出来ています。

 

 

内定者B

私が考えるコンサルタントのイメージは開拓者だ。コンサルタントはクラインアントである経営陣の意思決定に大きな影響を与える。また、時にはベストプラクティスを生み出し、業界全体に貢献することもできる。このことから新しいスタンダードを第一線で作る開拓者だと考える。コンサルタントに必要な力は、四点ある。1.ニーズを探りだす力。案件形成段階ではクライアントのニーズや課題はクリアになっていないことも多いと聞いている。ヒアリングやファクト収集を通じてニーズや課題を掘り当てる力がまずは必要不可欠だ。2.周りを巻き込む力。解決策があっても一人では最適解に辿り着くことは難しい上、実行も不可能だ。所属していた団体でも、まず解決策を提示し、メンバーの意見を聞くステップを踏むことで、積極的なコミットメントと質の高いアウトプットを引き出せた。3.信頼を得る力。信頼なくしてはクライアントの本音や重要な情報を聞き出すことはできず、良い成果物も生まれないだろう。4.未知を楽しみ成長し続ける力。既存のソリューションが通用しない課題に際して、それを成長の好機と捉え、楽しめなければ価値ある提案をひねり出すのは難しいと考える。自分が団体の運営に貢献できたのも、団体を中国人学生と立て直すという未知に際して、それを楽しめたことが大きい。上記4点が開拓者としてクライアントに価値を提供し続けるために必要だと考える。


引用:デロイトトーマツコンサルティングエントリーシート

【解説】

このESでも、重視する2点目においてアウトプットを引き出すための方法論を書いています。このように、具体的な方法論に触れる事で、内定者のエピソードが一度限りではなく、入社後も発揮できる価値としてアピールする事が出来ます。また、このエピソードで表される強みが、企業が求める「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」点と合致し、完成度の高いESとなっています。

②に関しても、同様に2名分のESを取り上げていきます。

内定者C

私は入社する企業の選択において、自身の強みである「あらゆる状況で当事者意識を持ち、自ら考え主体的に行動する力」を活かして新たな価値を生み出すことが、その企業で可能かどうかを最重要視する。その理由は、将来自ら価値を生み出すことのできる人材となり、世の中に変革をもたらす新たな事業の創出に貢献するという夢を実現させたいからだ。大学では、ゼロからの団体立ち上げ、更に大型ライブ主催のための複数団体のグループ化・ベンチャー企業での新規事業立ち上げ、存続、拡大に向けた取り組み・塾講師・ゼミ活動と異なる環境で自身の強みを発揮して課題を解決して、関わるヒトや団体に対して新たな価値を提供にしてきたと自負している。特に、ベンチャー企業では自ら新規顧客開拓の営業を担当し、売上だけでなく、他社とアライアンスを組むことによる新たな営業戦略を立案・実行して明確な価値をもたらした。これらの取り組みから、新たな価値を提供することの困難とその魅力を実感し冒頭の夢を持った。その実現には、多くのヒトや団体と信頼関係を築き、パートナーシップを組みたいと思われるような魅力ある人材に自身がなる必要がある。そのため、若手からでも裁量を持って責任ある業務に主体的に従事でき、最大の成果・価値の提供を求められる中、常にプレッシャーとスピィーディーな成長を実感することができるコンサルティングファームに入社することが最適だと考えている。
引用:デロイトトーマツコンサルティングエントリーシート

 

【解説】

このESでは、自身の強みを踏まえながら、将来の夢ときっかけ、そしてそれを実現するためのポイントとコンサルティングファームが最適である理由という流れで書かれています。「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」でも紹介しましたが、ロジカルに志望動機を伝えるために、「①成し遂げたいこと⇒②きっかけとなる経験⇒③企業選びのポイント」といったように、ストーリーを組み立てて書くと、読みやすく説得力の高い志望動機が書く事が出来ます。また、ベンチャー企業での新しい営業戦略の立案・実行の経験は、今までに無い仕組みや企画を提案するコンサルタントとしての素養を伝えられており、自己PRとしても的確でした。

 

内定者D

入社する企業を選択するとき最も重要視するのは、1.参謀役の役割をとれる2.日系企業の海外進出に関われることの2点だ。1を重視するのは、副代表として行った日中交流団体の立ち上げ・運営体験で「参謀役の楽しさ」を感じたからだ。立ち上げ当初から、私は情熱で皆を引っ張る先輩の想いを実行可能なプランに落とす役割を担っていた。副代表として代表を支え、全体を見渡し、必要な所を補うことで、団体が走っていくことに達成感を感じた。このことから、今後自分は、全体を見渡し、ものごとを進める立場で仕事をしていきたいと思うに至った。一方、2のような考えを持つに至ったのは、1)英国在住経験で日系企業のポテンシャルを感じ、2)北京留学でローカライズの必要性に気づき、3)日中交流団体でローカライズプロセスの楽しさを発見したからだ。英国在住時にビアードパパが繁盛する姿には驚いた。帰国後来日した友人が日本食の質の高さからインフラの利便性に至るまであらゆることに感動する姿を見て、ポテンシャルの高さに気づいた。また留学先の北京ではケンタッキーがお粥を出すなどのローカライズで成功している姿を目にし、他国のニーズへの適応の重要性を学んだ。さらに日中交流の団体では「議論を通して仲を深めたい日本人学生」と「遊びつつ仲を深めたい中国人学生」のニーズを調整するプロセスで、異なる文化を持つ相手とアウトプットを出すことの面白さを発見できた。


引用:デロイトトーマツコンサルティングエントリーシート

 

【解説】

この内定者は重視する点を2つあげ、その理由と自身の経験がコンパクトにまとめられ、伝わりやすいESとなっています。一方で、日中交流団体でのエピソードは、価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげる点をアピールしており、デロイトの求める人材と合致しているのですが、どのようにニーズを調整したのかについては分かりません。具体的な方法論まで踏み込めると、将来の仕事で発揮出来る強みとして効果的にアピール出来たのではないかと感じます。

 

◆選考について

最後に、デロイトトーマツコンサルティングの選考状況に関して、選考プロセスや特徴を見ていきます。参考にしてみてください。

-選考プロセス(経営コンサルタント職)-

セミナー参加→ES+WEBテスト→個人面接(学生1人社員2人)→ケース面接+個人面接(学生1人社員2人)→個人面接(学生1人社員2人)→個人面接(学生1人社員1人)

参考:デロイトトーマツコンサルティング 本選考情報

デロイトトーマツコンサルティングは、HPで毎年100名程度の採用を続けている事が明記されています。また、上に挙げたフロー以外にも、インターン参加や内定者の推薦による優遇など別ルートも存在しているようです。同社の選考の特徴が、2次でのケース面接でしょう。まず個人で与えられたお題に対して、解決策を紙に記載し、その後コンサルタントとディスカッションという形を取っているようです。ですので、自分1人でケースを解ききる論理性と、ディスカッションでどこまで自分の意見を深められるか、の2点が求められます。どちらも、他社選考のケース問題やグループディスカッションで対策出来るため、早めに慣れておく事が大事でしょう。選考フロー全体を通して人柄や素直さも重視して評価しているようですが、面接中に身近な話題をケースの題材のようにして面接官とディスカッションすることもあるようなので、普段から物事を深く考える姿勢が身に付いている学生とそうでない学生の差がここで分かれそうです。

◆最後に

いかがだったでしょうか。今回は就活生から高い注目を集める、デロイトトーマツコンサルティングを取り上げさせていただきました。企業として長くコンサルタントを育てていくスタンスをとっている同社は、ESや選考内容からも、コンサルタントとしてやっていけるかどうかを最も重視しているように感じられます。選考では、是非ご自身の熱意とこれまでやってきたことをぶつけてみてください。その際にこの記事がお役に立てたなら幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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