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商船三井通過者・内定者のエントリーシート解説

商船三井通過者・内定者のエントリーシート解説

掲載開始日:2014年11月13日
最終更新日:2017年11月01日

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前回の解説の通り、商船三井のエントリーシートは丁寧に学生時代頑張ったこと、志望動機ともに聞いてくれており、P&Gのエントリーシートとともに参考になる内容でしょう。今回の解説では、海外経験がない中で商船三井に内定した内定者のエントリーシートになります。
 
表面的な「海外」といったキーワードに惑わされず自分の経験を伝えるとはどういうことかという参考例になると思いますのでよくよんで参考にしていただければと思います。
 
 

一つ目の設問

 
学業について
 
私は当初、理系で大学に入学したため、教養課程では理系科目、特に構造化学、物性化学という科目に力を注ぎました。高校時から化学という科目が好きだったことと、化学品が非常に生活に身近であるということがその理由でした。その後将来、研究者になるよりも、より多くの人々と協働できる仕事をしたいという思いから経済学部への文転進学を選択しました。経済学部に所属している現在は、経済史学に特に関心を持っており、日本経営史という科目に最も力を注ぎました。今後その専攻のゼミに入り知的探求を深めていきたいと考えています。
 
理系から文転の経緯をしっかりと語れており、学業にも関心が深い人物であることが伝わります。体育会のアメフト部というと勉強を全然していないイメージを持たれがちですが、そうではなく勉学にもしっかりと考えた上で取り組んでいることが伝わるのが評価できるでしょう。
 
 

二つ目の設問

 
学業以外について
 
体育会のアメリカンフットボール部に所属し、週に六日の練習に取り組み、関東一部リーグで戦ってきました。選手として活躍するだけでなく、新歓コンパや納会の司会を務めるなど、ムードメーカーの役割も果たしてきました。四年次はキッキングリーダーという役職を務めました。 
三年次から、添削のアルバイトを続けています。
 
学業以外についてどのような役割を果たしてきたのか端的に伝わります。組織の中でどういった人物か、周りの人からどんな人だと言われるかといった質問は頻繁にされます。そういったことも踏まえながら、所属するコミュニティの中でどういった役割を果たす人なのか話ができるとよいでしょう。
 
 

三つ目の設問

 
企業選びのポイント150
 
大学までの部活動を通じ、異なるバックグラウンドを持った仲間と同じ目標に向かい努力してきた経験から、国籍を問わず多様な価値観や専門性を持った人々とチームになって取り組める仕事。また、大学での文転や新たなスポーツへの挑戦の経験から、状況に応じ考え方の変化を求められる仕事であることも重視しています。
 
前回の解説の通り、「動詞」に注目した企業選びのポイントだと言えます。過去の自分自身の経験から二つのポイントを端的に説明できている点、およびその二つのポイントが海運業界に深く関係している点であることが高く評価できます。こういった形で、自分自身が深く関わった経験から、上記のような「動詞」に着目した企業選びのポイントを語ることができれば志望動機の完成は近いと言えます。
 
 

四つ目の設問

 
当社で興味のある事業分野とその理由150
 
海洋事業です。理由としては、海運業という極めてトラディショナルなビジネスにおいて培われたノウハウや強みを生かし、社会の変化に対応した新たなニーズに応えるサービスを提供することができるからです。それに加え、資源開発という新事業においては、社内外関わらず、より多くの人々との協働が出来ると考えるからです。
 
「社会の変化に対応した新たなニーズに応えるサービスを提供することができる」や「社内外関わらず、より多くの人々との協働が出来ると考える」という部分は上記の企業選びのポイントに結びついているのでしょう。仕事内容の理解としてもここまで理解できていれば十分であると言えます。さらに具体的にしたい場合は、直近の商船三井のビジネスの中で興味のあるもの、上記であげたことに近いニュースは何かといった点を抑えておくと面接でも受け答えがしっかりとできるでしょう。
 
 

五つ目の設問

 
当社以外で興味のある業界、会社100
 
総合商社業界、日本郵船、川崎汽船、鉄道業界
 
素直に総合商社を志望していることを伝えて、その理由が言えること、また総合商社よりも海運会社がよいと思う理由を話すことができればより評価は高まるでしょう。学生の中ではこの点に答えるのが難しいからと海運会社では「総合商社を受けていないことにする」という人もいますが、面接官としては当然総合商社を受けているものだと考えています。その上で総合商社と比べて海運業界のいい点と悪い点をしっかりと把握しているかどうかを見極めたいと思っているので、面接官の考えていることも考慮して、しっかりと違いの比較ができるようにしましょう。他業界との比較については下記のコラムを参考にしてください。
 
 
 

六つ目の設問

 
最も誇れる成功体験200
 
定めた目標通りのレギュラー獲得を成し遂げたことです。同期は全員初心者からのスタートでしたが、早く一人前の選手になり、チームの勝利に貢献したいという理由から、私は入部当初、同期の中で最も早くレギュラーを獲得することを第一目標に定めました。練習から失敗を恐れず思い切りやり抜くこと、筋力トレーニングをよりハードに行うことを徹底した結果、周りからその姿勢が認められ、二年の春にレギュラーに選出されました。
 
個人として努力ができる人材であること、周囲との関係性をしっかりと構築できる人材であることがこの成し遂げたことから伝わります。就活生は個人として努力したことを語りたがる傾向にありがちですが、個人としての努力は今回の内定者の例のように、多くの場合周囲に影響を及ぼします。自分が努力した結果が周囲にどのような影響を及ぼしたのか俯瞰して考えることができると、より企業が求める人材に近づくと考えられます。
 
 

七つ目の設問

 
海運を通じ叶えたい夢や目標と志望動機600
 
叶えたい夢、目標
新規航路開拓や海洋事業といった新規事業を、世界中の多様な専門分野を持つ人々と協働しながら推し進め、新たなサービスを広く社会に提供するということに挑戦したいと考えています。大学のアメフト部でのキッキングリーダーの経験では、多様な特徴、スキルを持つ選手達との信頼関係を通じて協力し、結果としてプレーがうまくいった際に大きなやりがいを感じてきました。また、入部時にはノウハウも筋力もなく、ゼロからスタートする私たちのチームが、日々の練習やミーティング等を通じて成長し、経験者の多く集う他大学のチームに勝っていくということが一番の喜びであり、新たなことに挑戦する楽しさを学びました。私の夢はこれら二つの経験に起因します。
 
それをふまえた志望動機
上記の経験から、国籍を超えて航海士、機関士といった多くの専門家達が常に協働し、古くから、海上輸送という世界の物流の根幹を担いながらも、新事業にも果敢に挑戦しているという部分に魅力を感じ、海運業を志望しています。その中でも特に貴社は、お会いした社員の方々全員から、目の前の仕事を全力で楽しむ姿勢を感じ、私もそのようなビジネスパーソンになりたいと考えることから、第一志望として考えています。上記の夢については、すぐに叶うとは考えていませんが、貴社のジョブローテーションというシステムの中で幅広い価値観と知見を手に入れた上で、いつか必ず挑戦し、貴社の発展に貢献して行きたいと考えています。
 
企業選びのポイントおよび興味のある仕事内容が整理されているため、素直に志望動機が語れていると思います。非常にレベルの高い参考になる志望動機であると思います。自分自身の学生時代の経験が海運業にどのように繋がっているのか、過去の経験を踏まえて説明できています。
 
志望動機というと就活生の多くが、企業のことを調べて企業のことをほめることだと思ってしまいがちですが、志望動機という場でも伝えるべきは自分自身のことです。自分はこんなことにやりがいを感じるので、御社のこういう部分に惹かれたという自分のことと社会を結びつけることが求められます。今回の内定者の例を参考に自分自身に当てはめて考えてみてください。
 
 

八つ目の設問

 
困難を乗り越えた経験800「自責自律」
 
難題がいかに困難であったか
 
どのような解決策
私の最大の困難は、アメリカンフットボール部での活動において、選手生命の危機に陥ったことです。三年時、夏の合宿でタックル時に頸椎の大きな怪我をし、リハビリに励みましたが、再受傷を繰り返し、うまく回復しませんでした。その後の秋シーズンを棒に振っただけでなく、冬にはドクターストップもかかり、選手からスタッフへの転向を勧告されました。スタッフとしてチームに貢献することも素晴らしいことですが、選手層の薄い当チームにとって選手数が減ることは大きな痛手でした。また、私は入部当初から、プレーでチームに貢献できる選手になるという目標を定めており、その目標と現実の間で悩み抜きました。
 
どのように実践しどのように乗り越えたか
まず、チームにとって前例の無かったセカンドオピニオンを採り入れました。他にも鍼治療に通うなど、あらゆる手段を試してみることで、結果的に選手続行の了承を得ることが出来ました。しかし再発の危険性を考慮し、ヒットをしないキッカーというポジションへのコンバートを四年の春に自ら決断し、コーチに申し出ました。コンバート後は、経験のなかったキックを必死で練習し、その間にも、首のトレーニングを並行して行い再発防止に努めました。その結果、私は昨年11月の引退まで選手としてフィールドに立ち、プレーでチームに貢献することが出来ました。困難な状況においても、最初に定めた目標を見失うことなく、解決に向けて粘り強く行動すること、そしてその行動によって周囲の信頼を得ることで、私は選手生命の危機という困難を乗り越えることが出来たと考えています。
 
その経験を今どのように生かしているか。
部活動を引退した現在は、学生コーチとしての活動に生かしています。後輩が直面している困難に対し、同じ目線に立って一緒に解決策を探すことで、彼らがいかに行動すべきかを考えることを手助けしています。そして共に考えることを通じて信頼関係を構築し、より良い指導に結びついています。
 
困難についても共感でき、さらに個人としての困難を組織に対してどのように還元しているかもわかりやすく書かれていると思います。「最初に定めた目標を見失うことなく、解決に向けて粘り強く行動すること、そしてその行動によって周囲の信頼を得ること」といった形で個人としての困難や努力を組織や周囲との関わりに広げて考えることができていると思います。
 
一歩踏み込むとしたら、この経験を海運会社ではどのように活かせると思うか?という質問には答えられるようにしておきましょう。それが出来れば学生時代の経験として伝えるべきことは全て伝えていると言えるでしょう。
 
 

最後に

 
今回の内定者のレベルの学生時代の経験、志望動機を語ることができれば内容としては十分で、このレベルまで到達すると後は各業界との相性や運次第だと思います。
学生時代の経験としても華々しい活躍をしたわけではなく、しっかりと困難と向き合い、周囲と関係を構築して現在に活かしているというのは体育会でなくても、サークルやゼミなどでも応用が可能でしょう。まずはこのレベルの志望動機を語れるように業界研究や内定者の志望動機を色々参考にしてみることが大事になります。
 

photo by Martin Thomas

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