伊藤忠商事の朝方勤務、KDDIの退社後11時間以内の出社禁止などユニークな勤務体系

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最終更新日:2022年03月29日

伊藤忠商事の朝方勤務、KDDIの退社後11時間以内の出社禁止などユニークな勤務体系

企業において「労働環境改善」や「労働生産性向上」を目指した動きは、近年大きな広がりを見せています。最近では「ゆう活」という言葉もよく聞かれるようになりましたが、これは仕事を早めに始めて早めに終わり、その後の時間を自分の時間として有効活用するというものです。こうした言葉に見て取ることができるように、どの業界・企業においても、勤務体系はかなり多様化してきています。
今回はその中でもユニークな勤務体系を採用している企業を具体的にご紹介したいと思います。

参考:ゆう活 はじめよう!夕方を楽しく活かす働き方 -政府公報オンライン


伊藤忠商事朝方勤務

就活生に大人気の商社業界3番手につける伊藤忠商事は、岡藤現社長就任以降から導入された「朝方勤務」で有名です。
内容は朝型勤務をする社員にインセンティブを与えるというもので、具体的には早朝勤務をした場合に割り増し残業代が支給されたり、朝ご飯が提供されたりするというものです。

深夜勤務(22:00-5:00)の「禁止」、20:00-22:00勤務の「原則禁止」。但し、やむを得ず20:00以降勤務が必要な場合は事前申請の上、認める。
早朝勤務時間(5:00-8:00)は、インセンティブとして、深夜勤務と同様の割増し賃金(時間管理対象者:150%/時間管理対象外:125%)を支給する。
※ 7:50以前始業の場合、5:00-8:00の割増率を8:00-9:00にも適用。
健康管理の観点から8:00前始業社員に対し、軽食を支給する。

出典:朝方勤務制度の取組と効果 伊藤忠商事株式会社

 

KDDIの退社後11時間以内の出社禁止

情報通信業界最大手のKDDIは今年7月からの「退社後11時間は出社禁止」というインターバル勤務の導入を発表しました。こうしたインターバル勤務については、すでに欧州連合(EU)が同様に11時間のインターバルを義務化していることが知られています。
しかし、例えば22:00に退社した場合、翌日は9:00出社ということになるため「それほど効果がないのでは?」という意見もあるかもしれませんが、深夜まで残業をした翌日に9時から出社するという状況が避けられるので、労働環境改善につながることは間違いないでしょう。

KDDIは全社員1万4000人を対象に、退社してから出社するまでの間隔を11時間以上あけることを求めるガイドラインを2015年7月から導入した。
(中略) 報道によると、11時間未満の日が月に11日以上となった社員には勤務状況の改善を指導し、残業が目立つ部署には是正を勧告する。

出典:KDDI、退社後11時間未満の出社はダメ 7月からガイドライン導入

 

Googleの20%ルール

Googleでは「勤務時間の20%を自分の好きなプロジェクトに利用して良い」とする「20%ルール」と呼ばれるものが存在しています。これは社員の創造力を事業に活かすための取り組みで、GmailやGoogle Mapsといった現在では多くの人々が利用するサービスもこの20%ルールの時間を使って開発されたものであるというから、その効果は抜群のようです。こうした「20%ルール」のような自主的に事業に取り組める時間は、特にGoogleに代表されるIT業界では積極的に導入されています。

ちなみにこうしたルールを最初に取り入れた企業は外資系メーカーの3M(スリーエム)といわれていて、「15%カルチャー」と呼ばれる同社の取り組みからは、BtoC市場では主力製品の"Post-It(付箋)"などが生まれています。

Googleが実践している「20%ルール」。これは勤務時間の20%を自分の考えのために用いることで、従来の勤務体系内では思いつけないような斬新なアイデアを生み出そうという考えから生まれたもの。その20%ルールから生まれたのがGmailやアドセンスなど。また創業者のラリー・ペイジは下記のように語っている。

“「通常、会社が大きく成長すると、革新的な小プロジェクトは進めにくくなる。私たちもしばらくはこうした問題を抱えていたので、新しいコンセプトが必要だぞ、ということになった。つまりこれは、グーグルで働くかぎり勤務時間の20%は自分で最善と思うことに使うことができる、という考え方だ」”

出典:Googleが実践している“20%ルール” - 社内に導入することで得られるメリットとは?

 

番外編:ゴールドマンサックスの取り組み

日本でも外資系金融業界はハードな労働環境であることがよく知られていますが、アメリカではウォール街のインターン生が過労死したニュースが報じられるほど、その問題は深刻化しています。金融最大手のゴールドマン・サックスも例外ではなく、つい先月に同社は「インターンの徹夜禁止」と「0:00退社、7:00以前の出社禁止」を発表しました。
それにしても、労働環境を改善しようとしてこの程度の規制なので、普段から相当な激務であるということが見て取れます。

参考:ゴールドマンの過労死対策、「勤務は午前0時まで」


番外編:カルビーの席替えルール(フリーアドレス)

個人の座席を決めず、毎日自由に席を選ぶことができる"フリーアドレスオフィス"という取り組みは、1990年代後半から外資系企業やIT企業を中心に導入されてきました。
こうした施策の目的は「外出の多い社員の座席を他の社員が使えるようにすることでスペース効率を良くすること」と言われてきましたが、カルビーは別の観点からフリーアドレスを導入しています。
それは「社員同士の交流を増やすことで、イノベーションの創出を促進する」といことです。

カルビーのオフィスは、個人の座席を決めないフリーアドレス制。社員は後述する仕組みを使って、毎朝自分の座席を決める。同じ席に座れるのは最大4時間。期限が来ると、再び同じ仕組みを使って新たに座席を決め、ノートパソコンとPHSを持って移動する。
近くに座る社員はそのたびに変わる。ほとんどが違う部署の社員だ。隣で交わされる会話は自然に耳に入ってくる。「面白そうなお話ですね。よかったらちょっと教えてくれませんか」。そんな一言から始まる会話が、新しい仕事のアイデアや、部門の壁を越えたコラボにつながることも少なくない。
そこから新しい取り組みが生まれる。「ポテトチップス」や「じゃがりこ」などの主力商品は、季節や地域ごとに味を変えた新商品のラインアップを拡充。2011年には直営店「カルビープラス」の出店も開始した。

出典:フリーアドレス定着大作戦 風通し120%職場、秘密の仕掛け

 

最後に

本コラムでは「働き方」という観点から、工夫を凝らした取り組みを行っている企業をピックアップしました。
働き方については自分なりにある程度強い意志をもっていないと、就職してから会社の要望に流されてしまいがちです。メリハリの付け方、仕事に対する情熱の注ぎ方については入社前に考えておいた方がよいかもしれませんね。

 

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【22卒向け】8月にエントリー締切を迎える大手企業のサマーインターン情報まとめ|締切順 【22卒向け】8月にエントリー締切を迎える大手企業のサマーインターン情報まとめ|締切順 新型コロナウイルスによる影響で、就活生を取り巻く状況は日々変化しています。世間では21卒本選考への影響が頻繁に報じられていますが、そんな中、外資系・日系を含む多くの大手企業でも「22卒向けインターン情報」が本格的に解禁されてきました。就活の早期化が叫ばれている昨今、サマーインターン/ジョブに参加することは、本命企業の内定獲得に向けて非常に重要なこととなっています。そこで本記事では22卒に向け、"8月にエントリー締切を迎える大手企業のサマーインターン情報"を締切順に紹介していきます。情報の精度には最大限注意していますが、本記事の記載情報には誤りがある可能性があります。コロナウィルスの影響で選考内容に変更があるかもしれないため、本記事の記載情報だけでなく、必ず"各社から発表されている一次情報"を確認していただくようお願い致します。また、本記事に掲載している情報は「本エントリー締切日」となります。"プレエントリー締切日とは異なる場合"がありますので、誤認識のないようにしていただければと思います。8月にエントリー締切を迎えるインターン情報8月2日(日)JT(日本たばこ産業)サイバーエージェント(3daysゲームクライアント向け)8月3日(月)大和証券TBSベネッセコーポレーション(BenesseBusinessSchool2020)8月5日(水)日本郵政グループ(日本郵便)信金中央金庫8月6日(木)ADKホールディングス8月7日(金)日本郵政グループ(かんぽ生命)日清製粉8月9日(日)みずほ情報総研8月10日(月)サイバーエージェント(2daysWebフロント向け)8月11日(火)ベネッセコーポレーション(つくる、教育×DIGITAL)8月12日(水)ベネッセコーポレーション(DigitalPlanWorkshop/EngineerEntrySeminar)8月14日(金)ENEOS(旧:JXTGエネルギー)サイバーエージェント(THEREAL)TBS8月16日(日)川崎重工業サイバーエージェント(2daysデータサイエンティスト向け)8月17日(月)博報堂・博報堂DYメディアパートナーズ東京建物8月18日(火)SMBC日興證券8月19日(水)アクセンチュア8月23日(日)三菱UFJ信託銀行8月31日(月)UBS証券インターンのエントリー受付を開始している大手企業一覧以降の会員限定コンテンツでは、各社のエントリー締切日・募集職種に加え、「本記事からのマイページ登録・各社の企業研究ページへの遷移」が可能となっています。まだ会員登録をされていない方は会員登録をしていただき、本記事をより効果的に活用してみて下さい。JT(日本たばこ産業)JTSummerInternshipCreateafuture-SHIKOUHIN◆エントリー締切8月2日(日)◆日程(2日間)9月9日(水)~11日(金)9月16日(水)~18日(金)◆開催場所JT本社(東京都港区虎ノ門)◆募集人数各25名◆備考日当1万円※その他、遠方から参加される方には宿泊先、交通費が用意されますインターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちらサイバーエージェント3daysゲームクライアント向け開発型インターンシップ◆エントリー締切8月2日(日)◆日程9月19日(土)~21日(月)◆開催場所【東京】サイバーエージェント東京オフィスAbemaTowers◆備考・遠方在住の方には宿泊場所を手配・交通費支給インターンへのエントリーはこちら※外部サイトへ遷移します2daysWebフロント向け開発型インターンシップ◆エントリー締切8月10日(月)◆日程9月26日(土)~27日(日)◆開催場所【東京】サイバーエージェント東京オフィスAbemaTowers◆備考・遠方在住の方には宿泊場所を手配・交通費支給インターンへのエントリーはこちら※外部サイトへ遷移しますTHEREAL◆エントリー締切8月14日(金)◆日程9月25日(金)~27日(日)※事前勉強会:9月18日(金)16:00-20:00◆開催場所オンライン◆備考・このインターンシップは選抜型インターンシップ「DRAFT」の一貫で、SUMMERDRAFTの2ndインターンシップに該当します。1~3次選考を通過し、4次選考の1stインターンシップを通過した方のみご参加いただけます・優秀な成績を収めた方は4次選考のFinalに相当する「DRAFT選抜合宿」にご招待します・ご活躍されていた方は「DRAFT」に選抜し、「選抜型合宿」へご招待いたしますインターンへのエントリーはこちら※外部サイトへ遷移します2daysデータサイエンティスト向け分析型インターンシップ◆エントリー締切8月16日(日)◆日程10月3日(土)~10月4日(日)◆開催場所【東京】サイバーエージェント東京オフィス渋谷スクランブルスクエア◆備考・遠方在住の方には宿泊場所を手配・交通費支給インターンへのエントリーはこちら※外部サイトへ遷移します企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちら大和証券金融商品開発・デリバティブ算定モデル開発・リスクマネジメント業務体験コース◆エントリー締切8月3日(月)10:00◆日程8/24(月)~8/28(金)終日9/14(月)~9/18(金)終日◆開催場所大和証券本社ビル(東京都千代田区丸の内1-9-1グラントウキョウノースタワー)◆募集人数各50名◆備考・報酬なし・昼食支給・交通費支給(規定による)・宿泊施設利用可(首都圏以外からの参加者のみ)インターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちらTBS報道セミナー◆エントリー締切8月3日(月)14:00◆日程【web講習編】8月25日(火)・8月26日(水)※いずれか1日の参加になります※1時間半程度のプログラムの予定です【実践編】9月1日(火)・9月2日(水)※いずれか1日の参加になります※【実践編】を受講するためには【web講習編】を受講する必要があります※【web講習編】【実践編】ともに参加希望者多数の際は選考が行われます◆開催場所【web講習編】オンライン【実践編】東京・港区赤坂TBS放送センターインターンへのエントリーはこちらバラエティ制作塾◆エントリー締切8月14日(金)14:00◆日程9月5日(土)・9月6日(日)予定※いずれか1日の参加になります◆開催場所東京・港区赤坂TBS放送センターインターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちらベネッセコーポレーション(Benesse)BenesseBusinessSchool2020◆エントリー締切8月3日(月)12:00◆日程8月22日(土)、8月23日(日)、8月30日(日)、9月6日(日)、9月12日(土)、9月13日(日)、9月19日(土)、9月20日(日)※いずれか1日にご参加ください◆時間午前の部9:00~13:00午後の部14:00~18:00◆開催場所オンライン◆募集人数各30名程度インターンへのエントリーはこちらつくる、教育×DIGITAL◆エントリー締切8月11日(火)12:00◆日程8月31日(月)9月2日(水)※いずれか1日にご参加ください◆開催場所オンラインインターンへのエントリーはこちらDigitalPlanWorkshop◆エントリー締切8月12日(水)12:00◆日程9月26日(土)・27日(日)※いずれも9:00開始20:00終了を予定※グループワークのため全日程参加必須◆開催場所オンラインインターンへのエントリーはこちらEngineerEntrySeminar◆エントリー締切8月12日(水)12:00◆日程8月29日(土)9月5日(土)※いずれか1日にご参加ください◆開催場所オンラインインターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちら日本郵政グループ日本郵便インターンシップ(総合職6日間)summer◆エントリー締切8月5日(水)正午◆日程【Session1】Day1~2:9月10日(木)、9月11日(金)両日とも10:00~17:30【Session2】Day1~2:9月14日(月)、9月15日(火)両日とも10:00~17:30【Session3】Day1~2:9月17日(木)、9月18日(金)両日とも10:00~17:30※いずれか1つのSessionに参加します※各SessionのDay1~2の参加者を対象として、Day3~4が10月中旬、Day5~6が2021年2月上旬に実施される予定です◆開催場所日本郵便株式会社本社(東京都千代田区大手町2-3-1大手町プレイスウエストタワー)◆募集人数各50名程度◆備考・交通費は、会社規定に基づき算出した金額が遠方から参加される方に対し、一部支給されます・全日、昼食が用意されていますインターンへのエントリーはこちらかんぽインターンシップ(総合職・理系)◆エントリー締切8月7日(金)正午◆日程(3日間)【Session1アクチュアリー】9月9日(水)、9月10日(木)、9月11日(金)【Session2クオンツ】9月14日(月)、9月15日(火)、9月16日(水)◆開催場所株式会社かんぽ生命保険本社(東京都千代田区大手町2-3-1大手町プレイスウエストタワー)◆募集人数各コース25名程度◆備考・報酬はありません・交通費は、かんぽ生命規定に基づき算出した金額が、遠方から参加される方に対し一部支給されますインターンへのエントリーはこちらかんぽインターンシップ(総合職)◆エントリー締切8月7日(金)正午◆日程【Session1】Day1~3:9月17日(木)、9月18日(金)、9月19日(土)Day4:11月下旬Day5:2月上旬【Session2】Day1~3:9月23日(水)、9月24日(木)、9月25日(金)Day4:11月下旬Day5:2月上旬◆開催場所株式会社かんぽ生命保険本社(東京都千代田区大手町2-3-1大手町プレイスウエストタワー)◆募集人数合計100名程度(※各回50名募集予定)◆備考・報酬はありません・交通費は、かんぽ生命規定に基づき算出した金額が、遠方から参加される方に対し一部支給されますインターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちら信金中央金庫◆エントリー締切8月5日(水)◆日程8月20日(木)~8月21日(金)9月8日(火)~9月9日(水)9月12日(土)~9月13日(日)◆備考・現在、【8月20日(木)~8月21日(金)】のエントリーを応募しております。他日程のエントリー受付については、別途案内されます。インターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちらADKホールディングスADKBreakthroughCamp◆エントリー締切8月6日(木)10:00◆日程BasicInternship:8月28日(金)PremiumInternship:9月14日(月)~9月18日(金)◆開催場所ADKホールディングス東京本社(虎ノ門ヒルズ森タワー)※場合によりオンライン開催に変更される場合があります◆募集人数約100名(BasicInternship)約30名(PremiumInternship)◆備考・PremiumInternshipは、5日間すべてにご参加いただきます・PremiumInternshipには、BasicInternship参加者から選抜された方のみ、参加いただけます・事前課題が出る場合があります・交通費や宿泊費は自己負担となりますので、ご了承くださいインターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちら日清製粉日清製粉グループを知る!海外事業・経理業務体験インターンシップ!(事務系)◆エントリー締切8月7日(金)15:00◆日程8月26日(水)~27日(木)9月2日(水)~3日(木)◆開催場所日清製粉グループ神田本社〒101-8441東京都千代田区神田錦町1-25インターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちらみずほ情報総研サマーインターンシップシステムエンジニアグローバルコース◆エントリー締切第3回締切:8月9日(日)◆日程9月19日(土)~9月20日(日)◆開催場所東京都千代田区神田錦町2-3本社※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、WEBでの開催に変更となる可能性がございます◆募集人数20名程度◆備考・他コースとの併願はできません・日当2,000円(交通費及び昼食費相当として)・宿泊費・交通費の支給はありません・遠方(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨以外)にお住まいの場合は1回分の往復旅費が支給されます(国内のみ・対面開催時のみ)インターンへのエントリーはこちらサマーインターンシップシステムエンジニアコース(銀行システム開発)◆エントリー締切第3回締切:8月9日(日)◆日程※各クール2日間【第3クール】8月10日(月)~8月11日(火)【第4クール】8月14日(金)~8月15日(土)【第5クール】8月16日(日)~8月17日(月)【第6クール】8月20日(木)~8月21日(金)【第7クール】8月22日(土)~8月23日(日)【第8クール】8月26日(水)~8月27日(木)【第9クール】8月29日(土)~8月30日(日)【第10クール】9月1日(火)~9月2日(水)【第11クール】9月5日(土)~9月6日(日)【第12クール】9月9日(水)~9月10日(木)【第13クール】9月12日(土)~9月13日(日)【第14クール】9月16日(水)~9月17日(木)◆開催場所東京都千代田区神田錦町2-3本社※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、WEBでの開催に変更となる可能性がございます◆開催時間9:30~17:30(予定)◆募集人数各クール20名程度◆備考・他コースとの併願はできません・日当2,000円(交通費及び昼食費相当として)・宿泊費・交通費の支給はありません・遠方(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨以外)にお住まいの場合は1回分の往復旅費が支給されます(国内のみ・対面開催時のみ)インターンへのエントリーはこちらサマーインターンシップ(コンサルタントワークショップコース)◆エントリー締切第3回締切:8月9日(日)◆日程※各回1日【第3日程】8月12日(水)【第4日程】8月13日(木)【第5日程】8月18日(火)【第6日程】8月19日(水)【第7日程】8月24日(月)【第8日程】8月25日(火)【第9日程】8月28日(金)【第10日程】8月31日(月)【第11日程】9月3日(木)【第12日程】9月4日(金)【第13日程】9月7日(月)【第14日程】9月8日(火)【第15日程】9月11日(金)【第16日程】9月14日(月)【第17日程】9月15日(火)【第18日程】9月18日(金)◆開催場所東京都千代田区神田錦町2-3本社※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、WEBでの開催に変更となる可能性がございます◆募集人数20名程度◆備考・他コースとの併願はできません・宿泊費・交通費の支給はありません・遠方(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨以外)にお住まいの場合は1回分の往復旅費が支給されます(国内のみ・対面開催時のみ)インターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちらENEOS(旧:JXTGエネルギー)サマーインターンシップ◆エントリー締切8月14日(金)11:59◆日程1日目開催時期:8月26日(水)~9月10日(木)2日目開催時期:10月頃を予定◆開催場所オンラインインターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちら川崎重工業事務系インターンシップ◆エントリー締切8月16日(日)◆日程時期(2日間)8月上旬以降随時※詳細な日時は選考合格者に案内されます※所要時間半日程度◆開催場所オンライン◆募集人数各回20~30名程度インターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちら博報堂・博報堂DYメディアパートナーズHAKUHODODATASCIENCECAMP◆エントリー締切8月17日(月)正午◆募集コースデータサイエンス&ディベロップメントコースマーケティング・サイエンスコース◆日程【データサイエンス&ディベロップメントコース】DAY1:9月8日(火)DAY2:9月30日(水)※9月14日(月)に課題配布【マーケティング・サイエンスコース】DAY1:9月8日(火)DAY2:9月23日(水)DAY3:9月29日(火)DAY4:9月30日(水)◆開催場所博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ赤坂Bizタワー(オンライン中心予定)◆参加条件【データサイエンス&ディベロップメントコース】(1)現在、大学または大学院に在籍している方(2)統計解析用プログラミング言語(PythonやR、等)の利用経験があること(3)JupyterNotebookやGoogleColab(リモートサーバ等も含む)の操作および当該環境での分析経験があること【マーケティング・サイエンスコース】(1)現在、大学または大学院に在籍している方(2)Excel・R・Python・Matlab・SQLなど何らかのデータ分析方法の利用経験があり、自分ひとりで活用できることインターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちら東京建物リアルプロジェクト追体験型インターン(2日間)◆エントリー締切8月17日(月)◆日程【第5ターム】9月23日(水)・9月24日(木)【第6ターム】9月28日(月)・9月29日(火)◆募集人数各ターム24名程度インターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちらSMBC日興證券SMBCNIKKOOpenJob〜証券業務総合理解・体感〜◆エントリー締切8月18日(火)12:00◆日程【東京】8月17日(月)、18日(火)8月20日(木)、21日(金)8月27日(木)、28日(金)8月31日(月)、9月1日(火)9月7日、8日(火)9月17日(木)、18日(金)9月28日(月)、29日(火)10月8日(木)、9日(金)10月12日(月)、13日(火)10月22日(木)、23日(金)10月26日(月)、27日(火)10月29日(木)、30日(金)【大阪】8月13日(木)、14日(金)8月24日(月)、25日(火)9月9日(水)、10日(木)9月14日(月)、15日(火)10月15日(木)、16日(金)10月19日(月)、20日(火)【札幌】9月24日(木)、25日(金)【仙台】12月21日(月)、22日(火)【名古屋】12月17日(木)、18日(金)【福岡】9月3日(木)、4日(金)※東京・大阪・札幌・福岡の11月以降の日程は公開次第随時更新予定◆開催場所【東京】SMBC日興証券株式会社日本橋髙島屋三井ビルディング20階ホール【大阪】SMBC日興証券株式会社大阪支店10階ホール【札幌、仙台、名古屋、福岡】各支店インターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちらアクセンチュア和魂偉才塾エンジニア塾◆エントリー締切8月19日(水)10:00◆日程第1ターム10月13日(火)~10月16日(金)第2ターム10月27日(火)~10月30日(金)第3ターム11月4日(水)~11月7日(土)開催時間:9:00~18:00◆開催場所第1ターム大阪第2・3ターム東京※オンライン実施に変更となる可能性がございます◆募集人数各ターム30名程度インターンへのエントリーはこちら和魂偉才塾コンサルティング塾◆エントリー締切8月19日(水)10:00◆日程第1ターム10月14日(水)〜10月16日(金)第2ターム10月21日(水)〜10月23日(金)第3ターム11月4日(水)〜11月6日(金)開催時間:9:00~18:00◆開催場所第1ターム首都圏第2・3ターム大阪※オンライン実施に変更となる可能性がございます◆募集人数各ターム60名程度インターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちら三菱UFJ信託銀行アクチュアリー夏インターンシップ◆エントリー締切8月23日(日)◆日程9月11日(金)~9月18日(金)のうち2日間※対面と非対面を各1日◆開催場所(対面時)三菱UFJ信託銀行本店ビルインターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちらUBS証券<部門別>SummerJob2020(GlobalWealthManagement)◆エントリー締切8月31日(月)12:00◆日程9月26日(土)―9月27日(日)※全日程参加必須◆開催形式バーチャルまたは対面※どちらになるかは9月上旬に就活生に通知インターンへのエントリーはこちら企業ページ(選考対策記事・インターンES・インターンレポートなど)はこちらまとめ本記事では、"サマーインターンのエントリー受付を開始している大手企業"を締切順にまとめました。本記事を参考に、自身の志望企業のインターンのエントリー締切を管理し、「効率的なエントリー・自身の就活スケジュール設計」に役立てていただければと思います。【Excel・スプレッドシート付き】インターンのエントリー前に準備必須!unistyle特製エントリー企業管理シート→unistyleオリジナルの「インターンエントリー企業管理シート」になります。スプレッドシートをダウンロードするだけで使用できますので、ぜひご活用ください。【インターン選考対策に関する記事】エントリーシート作成に関する記事はこちらWebテスト・筆記試験に関する記事はこちらグループディスカッション(GD)に関する記事はこちら面接に関する記事はこちらunistyleでは、今後も22卒向けに「インターンのエントリー締切情報」を公開していく予定です。まだ会員登録を済ませていないという就活生の方は、以下から早めに会員登録をし、本サイトを活用していただければと思います。 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「内定辞退率、64.6%」を経済学の基本用語に当てはめて考える【unistyle業界ニュース】 「内定辞退率、64.6%」を経済学の基本用語に当てはめて考える【unistyle業界ニュース】 2017年11月13日。街中では年賀状の売出しが徐々に始まり、同日には紅白歌合戦の司会が発表されるなど、年末年始の話題が増えてくる時期となりました。そんな年末・週末へと未来に目を向けたくなる週明け月曜日、18卒就活生にとっては過去に引き戻されるような話題がニュースで取り上げられました。参考:リクルートキャリア就職みらい研究所【確報版】「2017年10月1日時点内定状況」|【学生の内定辞退率64.6%】【空前の売り手市場影響か】|そんな見出しのもと、各媒体がこぞってこの話題を取り上げました。当事者である18卒だけでなく、もちろん19卒以降の学生にとっても、ダイレクトに自分の就活に関連する話として関心を持った方は多いことでしょう。今回はこの「内定辞退率64.6%」という数字について、その定義や理由を中心に大学で学ぶ経済学用語と関連付けて解説していきたいと思います。「内定辞退率」とはー何社辞退しても数値上は同じ上記リクルートキャリアの調査書では、【内定辞退率=就職内定辞退人数÷就職内定取得人数】という形でこの用語を定義しています。もう少し詳しく言えば、「企業から1社以上の内定を得た学生のうち、1社以上内定を辞退した割合」と説明できるでしょう。この言葉について考えるうえでは、「同じ学生が複数社辞退したとしても、率自体には影響を与えない」という点を把握しておく必要があると思っています。例えば、「2社内定して1社辞退した学生」と「10社内定して9社辞退した学生」では、企業に与える影響度合いは大きく異なるでしょう。この点が数値上反映されないため、例えば「100人内定を出したら平均65人が辞退する」という意味にはならないことは認識しておくべきだと思います。もちろん、内定辞退をする学生の大半は複数内定を獲得していたでしょうから、学生から見た内定辞退率と企業から見た内定辞退率の間には当然相関はあると考えられるでしょう。また、一口に「企業」と言っても社員数が1桁のような中小企業から万単位を誇る大企業までその種類は様々です。国内の全従業員者数のうち、70%程度が中小企業で働いているわけですから、多くの就活生が志望する人気大手企業以外にこの数値が大きく左右されることも理解しておくべきでしょう。参考:独立行政法人経済産業研究所2016年版中小企業白書なぜ「内定辞退率」が高まったのか?ー「エントリー数」と「就活の期間」この点について、多くの媒体では「景気の改善による採用数の増加」というブーム的な要因として辞退率の高さを説明しています。もちろんそれは一つとして、ここではもう少し長期的な要因について考えていきたいと思います。理由1:大量エントリーシステム(需要と供給)大学以前にも、高校の政治経済の授業で学ぶ「需要曲線・供給曲線」。労働市場においては、求職者(=学生)が供給側・採用側(=企業)が需要側に該当します。需要側の実数が増えなくてものべ人数が増えるのであれば、企業側が採用人数を増やさない限り、内定辞退者数が高まるのは当然と言えば当然です。1995年にマイナビ(当時は「毎日就職ナビ」)・1996年にリクナビ(当時は「RBontheNET」)がサービスを開始するなどして以来、就活におけるエントリーはWeb媒体でボタン一つで完了というケースが徐々に増加していきました。今では当たり前になった"エントリーシート(ES)"という選考形式が始まったのもこの時期と言われています。それ以前は、個別に企業から資料を取り寄せてエントリーし、手書きで履歴書を作成するという形式が一般に取られていました。現在では、一企業のESをコピペ+一文改変することで複数の企業へエントリーシートを送信することができ、50社・100社といった"大量エントリー"が可能になっています。ナビサイトは、企業側から期間ごとの掲載料形式で収益を得ています。そこからのエントリー数の成果は、それが直接収益金額に結びつくわけではありませんが、来年度以降の継続的な利用を促すうえでは重要な指標になります。社内に目を向けても、「学生1人あたりのエントリー社数」のような指標を重要業績評価指標(KPI)として設定している可能性は高いと考えています。ちなみに、学生にそんな形で大量エントリーを促す一方で、「内定者フォロー」という名目で内定辞退を防ぐコンサルサービスまでやっているということです。そういったビジネス的な背景を見ると、現在の就活システムで学生が「踊らされている」と表現されるのもある意味納得かもしれませんね。しかし、どんなにエントリーしたとしても、いつの時代でも最終的に入社できるのは1社のみであり、それだけ「内定辞退者」が増える要因にも繋がります。そのため、現在ではあえて手書き郵送のエントリーシートを課す・説明会に参加した学生のみエントリーできるなどの策を講ずることで「とりあえずエントリーする」層を減らし、本当に入りたいと考える学生に受けてもらおうとする企業も一定数存在しています。理由2:情報の非対称性(モラル・ハザード)学生がエントリー数を増やす要因は、何も就活ナビサイトやマイページといったシステム上の話だけではありません。学生が受験する企業を選ぶにあたっては、その企業の情報を知ることが必要となります。その手段としては採用HP・ナビサイト・企業説明会など様々ですが、基本的にそれはどれも「エントリーしてもらうため・企業のイメージを高めるために提供する情報」であることは考慮しておくべきだと思います。ナビサイト上でよく見られる「人気企業ランキング」などについても、その企業でやりたいことがある人がそれだけ多いというわけではありません。「人気だから人気」すなわち「ランキングに載っているから」という理由でスパイラル的にアクセス数・エントリー数が増えているのだと考えられます。そもそも広告料を多く払った企業がトップページに掲載されるなどして、学生の「人気」が形作られているという側面ですらあります。さらに、就職活動で「自分をより良くみせよう」とするのは何も企業側だけでなく学生側にも近いことが言えると思います。「優秀な人材を採用したい」「より上位の企業から内定を貰いたい」という双方の考えが、結果的に「逆選択」(=優良企業・優秀な学生が選択されず、両者の間にミスマッチが生じること)を生み出していると言えるでしょう。経済学的に言えば、「最適な資源配分がなされていない」という市場の失敗の状態に陥っていると言い換えられると思います。理由3:就職活動の早期化・長期化(囚人のジレンマ)上記2つの理由ではエントリー数に焦点を当てて述べていきましたが、経団連に属する大手企業に限ればもう一つ、就職活動の期間についても一つの要因があると思います。16卒の「3月解禁・8月内定」と言われた採用活動期間の後ろ倒し以来、毎年のようにその年の就活スケジュールがどう設定されるかに注目が集まっています。しかし、多くの企業はその後ろ倒しとなったスケジュールを守らず、「インターン」「面談」「座談会」といった形で早期から学生との接点を持つような企業が増えています。学生側もその企業の動きに合わせて、広報活動解禁のずっと前からインターン選考への参加を中心とした動き出しが当たり前のようになっています。その多くが、「他の人がやっているから自分もやらなきゃ」という意識によるものだと考えています。経団連が学生の学業への影響などを考えて設定したこのスケジュールが、結果的に就活の早期化・長期化をもたらし負担を増やすことになったのは皮肉と言えるかもしれません。少なくとも、「インターンがあるから授業を欠席する」といった学生の態度を経団連側が望んでいたとはとうてい思えないでしょう。図:学生側にとっての就活の早期化と囚人のジレンマ〜就活の早期化〜自分早めに動く早めに動かない他の学生早めに動く競争激化無い内定早めに動かない余裕で内定競争正常化このような学生の動き出しの早まりは、しばしば経済学用語の一つである「囚人のジレンマ」に当てはめて説明されます。上図のように、・学生個人(自分)としては、自分は一人だけ早く動き出し他人は自粛している状態が最も有利に働くでしょう。いわゆる"フリーライダー"という状態です。=余裕で内定・次点で好ましいのは、自分も含めた全員が早期の動き出しを自粛している状態です。=競争正常化・その次に好ましいのは、自分も含めた全員が早期の動き出しをしている状態です。=競争激化・最悪なケースは、他の学生は早期に動き出しをしているのに自分だけが何もしていない状態です。=無い内定「学生」という全体集団で見れば、皆が早期に動き出すよりは自粛した方が良い"パレート優位"なはずなのに、自分だけが何もせず出遅れていく「無い内定」の状態を避けるために、結果的に早期からの動き出しを選択するという説明になります。就職活動が早期化・長期化すれば、学生にとっては企業との接点が増え「(就職する気はないけど)早めに内定を貰う」といった、時期によるポートフォリオの形成・志望度の低い企業の内定獲得へのインセンティブが働きます。このことが、内定辞退率を高める一因となっていると考えられるでしょう。最後にと、これまで内定辞退率が高まる要因について分析をしていきましたが、もちろんunistyleでは何も現状の新卒採用システムを頭ごなしに否定しているわけではありません。特に早期からの動き出しは「理由2:情報の非対称性」を多少なりとも減らすことに繋がるため、競争激化のデメリットを考慮しても意味のある行為だと考えています。いずれにせよ、何十万人といる他の就活生の動きをどうにかすることはできないわけですので、現状では競争激化を覚悟で自ら早く動き出すしか勝ち抜く術はないでしょう。いずれにせよ、「内定率が高いから自分たちの就活も楽勝」と考えたり、一時的なデータに惑わされたりすることなく、その数字の意味や背景にまで目を向けることが、今後の納得のいく選択をしていくためには大切になるのではないでしょうか。その際、本記事のように大学で学んだ内容を簡単でいいので当てはめてみると、学業・就活の双方向の活動に役立てることができるかもしれません。参考:photobyChrisPotter 13,341 views
文系大学院は就活に不利なのか?|文系大学院進学と就職活動 文系大学院は就活に不利なのか?|文系大学院進学と就職活動 大学を卒業したら働かなくてはいけない…でもできるだけ長く学生生活を謳歌していたい…そんな思いから出てくる選択肢が大学院への進学かと思われます。多くの理系の学生が大学院に進学している反面、文系学生の大学院進学は比較的珍しいです。進学しない理由として「学費が高い」「これ以上勉強したくない」「早く社会に出たい」など色々あるでしょう。そんな数ある理由の中でも特に「文系大学院だと就職活動で不利になる」という噂が理由の大半を占めているように感じられます。本記事では、「文系大学院進学が就職活動にマイナスの影響を与えるのか」その妥当性について考察を深めていきます。学業よりも進路が不安な文系大学院生先ほども述べましたが、理系の大学院進学と比較すると文系の大学院進学の比率はとても低いことが見受けられます。【文系大学院進学率(H28年度版)】▶︎社会科学(2.5%)▶︎人文学(4.7%)▶︎保険(5.1%)▶︎教育(6.0%)▶︎理学(41.8%)引用:文部科学省大学院の現状を示す基本的なデータ理学系統が約40%大学院に進学している傍、文系大学院は平均して約5%しか進学していないことになります。大学院への進学理由としての最多理由が”専門知識を身につけたかった(68.6%)”です。”就職先がなかったから”と回答をしていたのは全体の5.8%でした。概ね専門性を身につけるという本来の大学院進学の目的に沿って進学している割合が非常に高い印象です。参考:進学の動機や就職活動に見る大学院生活における文理の差学業よりも進路の不安大学院に進学すると、より専門性が高い授業が増えるため、勉学における難易度が高くなります。そのため、学業への不安が一番の懸念材料になるかと思いきや、全国大学生協の調査によると面白い結果が得られます。【大学院生の悩み不安に思うこと】①将来の進路(53.7%)②研究活動(42.4%)③生活費や学費などお金に関すること(40.9%)・・・・・・⑥授業(20.5%)参考:進学の動機や就職活動に見る大学院生活における文理の差研究活動や授業よりも自身の進路に対する不安の方が強く現れています。大学院に進学することで就職活動にメリットがあるならば、これほど進路に対して不安を抱くことはないでしょう。大学院に進学することで就職活動にプラスに働くどころか、何かマイナスの影響を与えるものがあるのでしょうか?大学院進学におけるデメリット文系大学院に進学することで、就活に対しどのようなデメリットが考えられるのでしょうか。社員は企業で育てる日本の風土日本ではほとんど全ての企業が新卒一括採用を行っています。一括して採用することによって、翌年の4月の入社式後、まとめて新人研修を始めることができます。米国など欧米ではポジションごとの採用を行っており、1年中採用活動を行っているため日本とは対照的です(マネージャーのポジション経験3年・MBA取得必須・英会話ネイティブレベル…などの謳い文句はTOEICの問題でもよく見かけます)。日本にある多くの企業は「ポテンシャル採用」を重要視しており、「今何ができるか」よりも「今後企業で働く中で企業にどのような利益を生み出してくれるのかというポテンシャル」を重視しています。そのため、学部を卒業してから修士号を取得するまでの2年間は企業にとっては貴重な社員育成期間に当たります。終身雇用や年功序列を導入している企業からすれば、入社する年齢は異なっても退社する年齢は同じなので、年齢が若ければ若い方が、より多く企業に利益を生み出してくれます。つまり、社員には1年でも長く働いてもらいたいわけです。そのため、院卒よりも若い学部卒の方が魅力的な人材になり得るのも頷けます。文系の専攻は企業で発揮しにくいとうイメージ一般的に理系院卒が研究者やエンジニアとして企業で即戦力になりやすい一方、文系院卒の専攻は企業の採用ニーズにマッチしづらい印象です。確かに、文系学部卒で社会人の先輩からは「大学で習ったことは会社ではあまり使わない」とよく聞くと思います。内容によりけりだと思いますが、その(会社では使わない?)学問を更に狭く専門的に学ぶ大学院の意義は企業にとっては薄いのかもしれません。一昔前に国立大学の文系学部廃止が話題に上がりましたが、確かに即戦力という面から見た場合、特定の文系院卒は忌避されてしまう可能性もあるかもしれません。大学院進学におけるメリットもちろん文系の人が大学院に進学したからといって、デメリットだけではありません。より専門的に学ぶからこそのメリットもあります。論理的思考能力とプレゼン能力論文を執筆した経験がある方は、論文を執筆するその過程で「論理的思考能力」が強く求められることを感じたのではないでしょうか。「その研究に妥当性はあるのか」「ただのファクトファインディングで終わってないか」「数値に因果関係があるのか」たくさんの事柄を考慮した上で研究を進めていきます。加えて、自分の研究内容を理解してもらうためのプレゼン能力も必要となります。高度で抽象的な内容を相手に理解してもらうためにどのように伝えるのか、そのノウハウを学部生よりも持っていることでしょう。「論理的思考能力」や「プレゼン能力」は基本的にどの会社でも求められる能力です。これらの能力の鱗片は何もGDや面接だけでなく、ESなどでも表現することができるかと思われます。目的意識・ビジョンが明確大学にもよりますが、大学院に進学するためには「研究計画書」を提出しなければなりません。2年間で何をどのようなプランで学ぶつもりなのか、限られた時間で成果を出すためのプランニングの能力が鍛えられます。社会人になったらより、PDCAサイクルをこなせる事が重視されます。社会に出る前にそういったプランニング能力を鍛えることで企業側にアピールすることもできます。つまり、学部卒よりも自身のキャリアについてゆっくり考える時間ができるのも魅力の一つではないでしょうか。国家公務員を目指す場合は、倍率も低く狙い目筆者の友人に、国家公務員(総合職)に受かったが官庁訪問で失敗したため、大学院に進学して受け直すという人がいます。他にも、公務員試験受験のために大学院に進む人が一定数いるようにも思われます。国家公務員試験(総合職)は試験区分として大卒枠と大学院卒の大きな2つの枠組みが存在します。【国家公務員試験(総合職)の受験倍率(H29年度)】▶行政区分(院卒):2.31▶人間科学(院卒):2.76▶政治・国際(大卒):17.77▶法律(大卒):17.02▶経済(大卒):7.81▶人間科学(大卒):9.21参考:【国家総合職の倍率】本気でまとめてみた!試験倍率と官庁訪問の倍率について徹底解説!キャリア組だけに注目すれば大学院区分は倍率も低く狙い目ということになるでしょう。特に経済研究課程に進学する場合、専攻に近い問題を扱うことになるのでより有利に働くことでしょう。しかし注意しなければならないのは、試験をパスしたからといって必ず省庁に入省できるわけではなく、その後の官庁訪問を突破しなければなりません。参考:民間就活と公務員試験併願に向けた戦略とコツ:安定志向の自分が国家総合職(旧:国家Ⅰ種)ではなく民間就職に舵を切った理由自らの専門性を活かせる業界への就職が強い文系大学院に進学するにあたり、就職活動の観点からメリット・デメリットは以下の様にまとめられます。【文系大学院に進学するメリット・デメリット】<メリット>・論理的思考力・プレゼン能力の向上・将来のキャリアがより明確になる・公務員受験者にとっては、チャンスがある<デメリット>・企業は早く社員を育成したいため、年齢が不利になる場合がある・大学の専攻と企業の採用ニーズがマッチしない可能性があるメリット・デメリットを踏まえた上で、実際に文系大学院出身の過去の就職先をみてみましょう。大学院だからこその就職先高い専門性を身に着けた大学院生だからこそ活躍できる場があります。コンサルティング業界ではMBAホルダーは重宝されますし、メーカーなどの専門性が求められる業界でもその力は活きてくると思います。実際に文系大学院生がどこに就職しているかについて興味深いデータがありましたので、一部抜粋で提示します。【文系大学院生の就職先】●人文科学(Top3)①教育・学習支援②医療・福祉③公務●社会科学(Top3)①学術研究・専門・技術サービス業②製造業③公務参考:アカリクWebデータから見る大学院生の就職先先ほど述べたように、公務員試験受験の為に進学する人が一定数いる為か、公務が人文科学・社会科学共に3位にランクインしていました。やはり、教育学部など専門領域に近い人文科学系統は教育や学習支援などに多く就職し、経済学やマーケティングなどの学問を専攻する社会科学系統は製造業や技術サービス職につくことが多いようです。これらのデータを読む上で間違えてはいけないのは、社会科学系を専攻したから教育系への就職ができないわけではないということです。あくまでも、Top3を並べているだけなので、様々な業界や職種で働いている人ももちろんいます。先ほど文系大学院生の専門性は企業の採用ニーズとマッチしづらい為に忌避される傾向があると記述しましたが、数値から改めて顧みると、自身の専門に近い業界に多く就職しており、”自らの専門性を活かせる業界への就職は大学院生は強い”と考えることもできると思われます。何のための大学院進学なのか大学院はモラトリアムではない!「就職活動をしたくないから」「社会にまだ出たくないから」といったネガティブな理由で大学院に進学するのは御法度でしょう。デメリットの部分でも挙げましたが、採用側は院卒者への期待値が高くなります。明確な目標を持たずにただモラトリアムの延長として大学院に進学し、就職活動をした場合は、その2年間を企業から評価されずに苦戦するでしょう。いわゆる”逃げ”の大学院進学なのであれば、一旦考え直すべきだと思われます。反対に、自分のやりたいことが明確であり、その過程として大学院が必要であるのならば躊躇わずに進学するべきだと考えます。企業に入ってから学ぶこともできる高校→大学の流れが強いためか、一度社会に出たら再び大学(あるいは大学院)に進学することはできないと思っている人が一定数いると思います。実はそんなことはありません。社会人大学院と呼ばれるMBA(経営学修士)を取るための学校は国内だけでも多数あることに加え、夜間学校や休日開校など、社会人に配慮した大学院も存在します。他にも、企業に入ってから社内留学制度として海外の大学院でMBAを取得させるケースもあるようです。例えばコンサルティング業界の最高峰のマッキンゼー・アンド・カンパニーでは、本人のキャリアパスでMBAが必要であるのならば、全員が留学することが可能であると明言しています。参考:Mckinsey&Company採用情報また、楽天の創業者として有名な三木谷社長も一橋大学を卒業後、銀行で働いた後にハーバードビジネススクールでMBAを取得しています。なので、大学院進学を考えているのであれば、「今すぐ大学院に進学する」「社会で働いてから勉強する」「会社に在籍しながら勉強する」の3つの選択肢があることを念頭に置きながら考えるといいと思います。参考:WhatisanMBA?ーMBA留学でキャリアを磨こうー最後にいかがだったでしょうか。日本での文系大学院進学の割合は低く、その理由のひとつとして「就職活動で不利になってしまうのでは」が考えられました。時間をかけて専門性の高い勉強をしている分、採用ハードルも高くなります。しかし、大学院での勉強を通して得た高い専門性を必要としている企業や業界は必ずあります。つまり、大学院に進学した2年間の使い方によって、就職活動では有利にも不利にもなります。モラトリアムを求めて大学院進学することはオススメできませんが、自身のキャリアパスの中に大学院が必要であるならば就職について躊躇わず進学することをオススメします。参考:自己PR・学生時代頑張ったこと例文9選!ゼミ・資格等学業編 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