商社より海運!商社内定を辞退した商船三井社員が語る海運の魅力
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最終更新日:2024年10月21日
こんにちは。16卒の学生です。先日、商船三井の方にOB訪問をしてきました。商社志望の学生が併願する業界として海運業界は多いと思います。
そして、商社と海運の両方から内定を頂いた学生の多くは商社を選ぶと聞きます。
そこで今回は、同じく両方から内定を貰い、海運に進んだ方にOB訪問をしてきました。
OB訪問対象者:商船三井・3年目・男
自動車船部(運航と営業の大きく2つある。)で自動車を運ぶ船に関する仕事をしているそうです。
また、自動車メーカーの方と関わるだけでなく、船長と話す、指示・積み地、上げ地の確保・燃料を確保する等もしているそうです。
現在、運航の仕事をすることで、船のことを深く知っている最中だそうです。
基本的に運航を経験してから営業にいくことが多く、近いうちに営業に配属される可能性が高いと仰っていました。(船のことを知らないと営業は無理とのことです)
実際に働いている立場からの海運業界
商社とメーカーに使われる立場だと感じることが多いそうです。イメージとしては、佐川急便の様な感じで、物の流れのど底辺にいると感じることが多いらしいです。
実際にメーカー・商社がいないと仕事はないので仕方なく、営業スタイルも接待して貨物を貰うような感じだそうです。
働いている方が感じている、物流の流れの中での権力のレベルとしては、メーカー>>>商社>>海運で、特に日本の自動車メーカーは、世界的に凄いのでかなり上から目線でくるそうです。
そのような背景から、海運は一番下の立場なので上にしか繋がりがないから、仕事も大変だそうです。
逆に、商社は上にも下にも繋がりがある。あくまで”間”に立って、様々なモノを繋いでコーディネートをしている印象があるそうです。
しかし、商社もメーカーも船がないと仕事は出来なく、しかも、最近はメーカーの情報力が上がってきて、商社の役割をするメーカーも多いらしいです。
結局は全ての産業を海運が支えていると言っても過言ではないようです。
商船三井から見た海運3社の違い
川崎汽船は、「良くも悪くもバカ」思いっきりの良い会社だと仰っていました。
2大海運と比べて、決まった顧客が少ないので、運航費をかなり下げて、顧客を確保しているそうです。
2大海運は、そのようなことはしないし、考えもしないことだそうです。
日本郵船は、「良くも悪くも堅い・堅実」だと仰っていました。
空・陸・空の事業に手を出しているので、リスクヘッジをよく考えており、その堅実さは、面接の時も感じたそうです。
面接は”the面接”という感じで建設的な印象を受けたそうです。具体的には、「なんで3社でもうちなの?」という質問が多く、本当にうちに来てくれる?というような確認が多かった気がしたそうです。
商船三井は「良くも悪くもゆるい・フランク」だと仰っていました。
入社してから特に感じているけど、面接の時も感じたそうです。面接では志望動機の質問とかもなく、人となりやフィーリングを重視している会社だと思ったそうです。
また、その場で考えないといけないような変化球の質問も多く、仕事で不確定要素が多いので、どういう対応をするのかを見る質問だそうです。
商社と海運の違い
この質問は海運の面接でも毎回聞かれたそうです。逆に商社の面接では、商社の人たちは商社>海運だと思っているのか、一回もなかったそうです。
なぜ商社ではなく海運?という質問には、「商社はただ間に入っているだけだと思う。モノもないし、動かしている訳ではない。実際に動かしているのは、海運会社。絶伝そっちの方がやりがいがあると思う。」と仰っていたそうです。
実際に今、働いていても上記のことは感じているそうです。
また、海運のやりがいとしては、船を動かしている人間としては、不確定要素(気候・船や港のトラブル)が多すぎるので、様々な困難を乗り越えることで達成感があるそうです。
さらに、一つの航海は、1~2ヶ月で終わるので、何度も達成感を感じることが出来るのは良いことだと仰っていました。
まとめ
商社を志望している学生の多くは、海運は単にモノを運んでいるだけだという印象を持っている人は多いと思います。
私もそのように感じていたのですが、実際に働いている方からお話を聞くことで、海運のイメージが大きく変わりました。
モノを運ぶことの難しさ、そして海運がいないと世界の物流も止まるということの責任感も感じられました。
イメージだけで決めつけず、実際に働いている方にお話を聞くことは非常に大事だと感じました。
参考:【海運業界大手3社の違いとは】強み・社風・選考を比較|日本郵船・商船三井・川崎汽船