【例文あり】自己PR で「学業」を押すためには?

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最終更新日:2020年12月03日

自己PRにおいて学業をアピールする方も多くいると思います。

しかし学業の成績はあまり企業の採用選考において評価されていません。むしろサークル活動などのほうが評価されるということも多々あると思います。

では学業の成績は評価をされないのに、自己PRで学業をアピールすることは評価されるのでしょうか。
本記事では自己PRで評価される学業の伝え方とその内定者の回答をお伝えします。

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自己PRで学業をアピールするのはアリ?



結論、自己PRで学業をアピールすることは問題ないと考えています。
ただ伝え方を考えなければ評価されない自己PRになってしまうという側面はあります。

なぜなら多くの企業は採用活動において、「アウトプットとその過程」を評価基準にしているからです。
学業成績はどれだけインプットしたかというインプット量が評価されています。そのため「目標に向けて勉強してきたので良い成績・資格を取れました。」だけの自己PRでは評価されないでしょう。

学業があまり評価されない理由が考察されています。学業における成果(成績)をあげる方法とビジネスにおける成果(利益)をあげる方法の違いからその原因を紐解きます。

参考:【大学の勉強ばかりしても就活で評価されにくい理由】インプット重視の学生とアウトプット重視のビジネス

学業をアピールして評価されるためには見せ方を変える必要があると思っています。

例えばですが「良い成績・資格をとるためにこのような方法を行いました。この経験から成果を出すためにはこのようなことを学びました。」というように、「過程」に焦点を当てた回答にすることが一つでしょう。

こちらの例のように自己PRで学業をアピールする際は「アウトプットとその過程」に焦点を当てると良いと思います。
この記事の最後に内定者の回答が記載されているので、そちらも参考にしてみてください。

学業でアピールすべき強み



自己PRで学業をアピールする方法について考察してきました。
ここでは学業をアピールする際に伝えるべき強みを「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」に落とし込み考察していきます。

個人として努力し、成果をあげることができる


「学業を努力し、良い成績・資格をとった」などの経験からはこちらの強みがアピールできます。
証券・保険・銀行や製薬会社のMRなど実績が個人に紐づく営業職の強い企業がこのような強みを求めています。

学業と結びつけやすく伝えやすい強みですが、この強みを伝える優先順位は低いです。人気企業の多くは「個人として成果をあげるのは当たり前。その上でチームにどう貢献するか」というより高次の能力を求めています。

そのため「個人で成果をあげたエピソード」など指定がある場合や自己PRのを二つ書く必要がある際にその一つで努力したエピソードを書くなど少し重点を落として書いたほうがよいでしょう。

「個人として努力し、成果をあげることができる」の強みをアピールしたESの回答を載せるので参考にしてください。

日本商工会議所簿記検定1級半年独学一発合格への挑戦。

 

【背景】資格取得を目指した理由は3点ある。

1点目は、大学の授業の延長で日商簿記2級を取得し会計に興味を持ったからである。

2点目は、大学受験失敗のリベンジである。国立大学を目指していた私は1浪し、再度受験したが結果は2点差で不合格。その悔しさが忘れられず、勉学の面で何かに挑戦したかった為である。

3点目は、公認会計士資格取得を目指している友人に、日商簿記検定1級という資格は半年独学で合格できるものなのか尋ねた所、“絶対に無理に決まっている”と言われたことに対し、自分の中で火がついた為である。

 

【取組み】大学受験では、目標から逆算して計画を立てて勉強に取り組んだが、完璧主義過ぎる所があり、「自分が達成できないような目標を立てる⇒がむしゃらに取り組むも、計画をこなせない⇒また計画を立て直す」というサイクルに陥り、不合格という結果になってしまった。

そこで、資格勉強の際には、「①重要な論点から優先順位を決めて勉強する②一度で完璧にこなすのではなく、繰り返し学習する③計画を立てる事以上に、実行することに力を入れる」以上3点を意識して、目標に向かって効率的に勉強することを心がけた。

 

【結果】試験前2ヶ月前では10点台をとる等、合格点に遥かに及ばない成績であったが、上記3点を意識し粘り強く取り組むことで、独学半年一発合格することが出来た。挑戦することを通して、失敗は経験値となりチャレンジしてみないと新たなものは見えてこないことに気付いた。

この気付きが、挑戦することに対する私の中で最大の学びである。

価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる
リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる


「ゼミの活動」「共同論文の執筆」などの経験からはこちらの強みをアピールできると思います。
これらの強みは業界・企業問わず求められている能力です。

組織の中でどのような役割を担いどう貢献ができそうかということを伝えることができます。

どちらの強みを伝えるかは、どちらの能力をより企業が求めていそうか、自分はどちらの強みがありそうかを考えながら判断すると良いでしょう。

こちらの強みをアピールした回答も記載しておきますのでご確認ください。

ゼミ員間で温度差がある中、ゼミ活動の活性化に努めたこと。将来海外で働くことを意識し、国際取引法を専攻した。積極的に参加すると決めて臨むも、当初のゼミでは活発な議論は行われず、また代表として議論への参加や予習を呼びかけるも煙たがれる状態が続いた。

 

輪読を中心に進むゼミということもあり、そもそも学業への意欲の差が存在するのではないかと考えた。そこでゼミ員の声に耳を傾けるべく、個別に話し合うことで各々の考えを理解することを意識した。結果、実務の面からも国際取引に触れたいということが共通の関心であると判明し、そのことを踏まえ全体で議論を行った。その後、埠頭見学や企業法務部の方による講義などの企画が提案されるようになり、実際に全員の主体的な協力の下、実行にまで移すことができた。

 

考えが異なる相手でも何を求めているかに耳を傾け、互いの一致する目標に向かうことで手は取り合えるのだと学んだ。

最後に



今記事で何度もお伝えしたとおり「勉強を頑張って資格を取りました。」という自己PRでは評価されません。どのように取組み、その過程で何を学んだかを伝えることで評価に繋がります。

またどの自己PRでもそうですが、学業のみの経験から強みを述べるよりサークルやインターンなど様々な経験から強みを述べたほうが根拠が強くなります。

自己PRの説得力を強くするために、複数のエピソードから語ることは重要です。本記事ではその伝え方などをお伝えします。

参考:自己PRに複数のエピソード・強みを用意すべき?理由から対処法まで徹底解説

学業以外の方面からも自己PRができるよう自己分析を行いましょう。

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