ゆうちょ銀行のインターンシップ内容と求める人物像について詳しく解説
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最終更新日:2021年06月28日
ゆうちょ銀行は、全国の郵便局ネットワークを通じて、郵便・貯金・保険の三事業を中心としたさまざまな商品・サービスを提供する日本郵政グループの1つです。
同社は、国内最大規模の銀行としての役割を果たしながら、かつ新規分野にも積極的に取り組み、更なる利便性の向上に努めています。
また、幅広いお客さまに安定的な金融サービスを提供する「最も身近で信頼される銀行」を目標に掲げています。
今回の記事では、これからゆうちょ銀行のインターンシップに応募する予定の21卒の学生向けに、ゆうちょ銀行の求める人材像とインターンシップについて紹介します。
ゆうちょ銀行とは
2006年に設立し、大手町に本社を置いているゆうちょ銀行は、郵便(日本郵便)・貯金(ゆうちょ銀行)・保険(かんぽ生命)の3事業を中心とした、いろいろな商品・サービスを提供している日本郵政グループのうちの一つです。
本社では約29%、全国233店舗ある直営店では約32%が20代社員であり、若い社員が多いのが魅力であり、また男女比は約6:4とされています。
全国233の直営店と約24,000の郵便局という、他に例を見ない規模のネットワークを強みに実現した貯金残高179.8兆円は、3大メガバンク(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行)をも凌ぐ本邦最大級の金額です。
このような規模感の中で展開している主な事業は、リテール事業と資金運用事業です。
リテール事業では、全国を網羅する郵便局ネットワークを通じた対面での接点を最大限に活かしつつ良質な金融商品・サービスの提供を行っています。さらに、直接接点を持つことが難しいお客様のニーズにも応えるため、ネットバンキング、プリペイドカード「mijica(ミヂカ)」を始めとするキャッシュレス決済の拡充により多くのお客様とのつながりを持っているのが特徴です。
そして、リテール事業でお客様から預かった貯金を、本社にて資金運用し、運用で得た収益とお客様に返す利子の差で収益をあげているのがゆうちょ銀行のビジネスモデルとなっています。
ゆうちょ銀行の求める人材像
日本郵政グループ共通の求める人材像は、
となっています。では、ゆうちょ銀行の求める人材像は具体的にどのようなものなのでしょうか。
その際に、円滑に仕事を進めるためには「相手から信頼されている」ということが大切です。そうした信頼を得るために、DCCの導入時にも心がけた、「スピード感を持って働く」ということを常に意識しています。
課題に対して素早く、相手の要望以上の成果を出すことが、信頼につながると思います。また、働き方の変革と言われているこの時代、より効率良く働くことの重要性は社会的にも高まってきていると感じています。
参考:社員紹介 営業第三部
私もまだまだレベルアップに努めている最中ではありますが、真の課題やニーズに迫る過程では、複数の情報から仮説を立てて考えることに挑戦しており、問題解決に際しては、いつも2~3個の解決策を考えるようにしています。
参考:採用担当者からのメッセージ
ゆうちょ銀行の180兆円近くにも上る預金残高は、お客さまからの信頼の証です。その信頼に応え、より一層の信頼を得るために、誠実に真摯にお客さまに向き合っていくこと。それが、ゆうちょ銀行で働く上で最も重要なことと言えるでしょう。
そしてその信頼について、お客さまのニーズに応えるだけでなく「相手の要望以上の成果を出すことが、信頼につながる」とゆうちょ銀行の社員の方は語っています。さらに人事部の社員の方は、日本郵政グループで活躍するために必要な力として「真の課題やニーズを見抜き、適切な解決策を考え、最後までやり抜く力」を挙げています。
これらのことから「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」に照らし合わせて考えてみると、
2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる
4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる
ような人材が求められていると言えるでしょう。
インターンシップの中で、これらの強みを発揮して企業の評価を得ることが出来れば、他の学生よりも有利に本選考を進められるかもしれません。
ゆうちょ銀行 インターンシップ内容
実施概要
日本郵政グループとゆうちょ銀行について座学や先輩社員との交流を通じて理解を深めていただきます。
02 グループワーク
今回ご用意したグループワークは、楽しくて、かつ、熱中できるものにしました。加えて、社会人として必要なチームワーク・コミュニケーション能力が身につくだけでなく、働くことについて深く考え、視野を広げていただけます。
03 社員との交流
若手社員の本音が聞けるパネルディスカッションを通じて、働くことの意義やキャリア感の醸成の一助になるほか、『ゆうちょ銀行で働く』とはどのようなものかイメージを明確にしていただけます。
今回のインターンシップは1日のみの開催ですが、2018年卒向けのインターンシップでは5日間に渡って開催されていました。以下はそのレポートです。
二日目:社員との座談会、マーケットに関する業務のグループワーク、グループ分け
三日目:社員との座談会、今まで学んだことを総括するグループワーク、役員のお話
四日目:三日目のグループワークの続き、発表、懇親会
五日目:四日間の総括、今後の就活イベントの告知、懇親会
参考:ゆうちょ銀行 インターンレポート
実施時期
6/29(土)、6/30(日)
7/6(土)、7/7(日)
8/8(木)、8/9(金)
【大阪】
8/26(月)
応募(ES・適性検査なし)
6月開催分:6/1(土)~6/27(木)
7月開催分:6/18(火)~7/4(木)
8月開催分:7/8(月)~8/6(火)
【大阪】
8月開催分:8/1(木)~8/22(木)
募集人数
ゆうちょ銀行 インターンシップES設問
※今回ご紹介したインターンシップに選考はなく、エントリーシートの提出は必要ありません。以下は昨年度(20卒向け)の設問内容です。今後エントリーシートの提出が必要なインターンシップの募集が開始された際、参考にしてみて下さい。
設問1
設問の意図
この設問では、志望動機とインターンシップで得たい事について聞かれています。
インターンは企業が学生に自社や業界について知ってもらいたいという目的から開催されるものです。そのため、ゆうちょ銀行への志望度や企業理解はさほど問われていません。
それよりも、銀行業界に興味を持った理由やきっかけ・インターンに参加する目的を知りたいものと思われます。
意図を踏まえた回答方針
上記の意図を踏まえると
A:銀行業界に興味を持ったきっかけ
B:ゆうちょ銀行のインターン参加の目的
の2点について回答するとよいでしょう。
Aの興味を持ったきっかけについては、
①惹かれたポイント
②きっかけとなる経験
というフレームワークにそってまとめ、「だから銀行業界なんです」というように結論付けられると伝わりやすいと思います。
→多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について、企業が志望動機を聞く意図を踏まえながら解説していきます。ゆうちょ銀行の志望動機を作成する際の参考に活用してください。
Bのインターン参加の目的では、
①なぜゆうちょ銀行なのか
②インターンで何を学びたいのか
といった軸で整理すると良いと思います。
もちろんインターン選考のため深い業界研究・企業研究は必要ないですが、銀行の業務内容や同社の社風・強みなどは最低限おさえておくべきでしょう。
ゆうちょ銀行は、リテール事業と運用事業の2つの事業があります。リテール事業では、全国の地域の顧客に対して生活・資産形成に貢献するサービスを推進しています。運用事業では、顧客から預かった貯金をグローバルに運用し安定的な収益を確保しています。
合格者の回答
そして、その中でも貴行は、「最も身近で信頼される銀行」を目指して、全国に張り巡らされた日本郵政グループのネットワークを活用し、お客様に寄り添う金融サービスを提供していらっしゃいます。
また、貴行が本邦最大級の機関投資家として、日々変化するグローバル金融市場で高度な運用をしていらっしゃる点にも興味を持ちました。
貴行のインターンシップにおいては、銀行業務の基本や貴行の社風や理念について理解を深めるとともに、「社会人として責任を持って働くこと」を体験する機会にしたいと思います。
また、グループワークで優秀な仲間たちと協力しながら切磋琢磨し、自らの強みや弱みを認識することで、自己成長の糧にしたいと考えています。
参考:ゆうちょ銀行 インターン合格者ES
上記のESは、先に示した要点を抑えられており、納得感のある内容となっています。
この回答を上記のフレームワークに当てはめると以下のようになります。
①惹かれたポイント:幅広い顧客と信頼関係構築・支援をしている点
②きっかけとなる経験:全国法律討論会での経験
①なぜゆうちょ銀行なのか:顧客に寄り添うリテール事業とグローバルに展開された運用事業の2事業
②インターンで何を学びたいのか:社会人として責任を持って働くことを体験したい
特に評価できるのが、ゆうちょ銀行の特徴である2つの事業どちらにも触れられている点です。
また、志望動機を書く際に忘れがちな「きっかけとなる経験」についてきちんと書かれているのも評価されるでしょう。
最後に
今回ご紹介したゆうちょ銀行のインターンシップにはエントリーシートや面接などといった選考は存在せず、先着順での案内となっています。
よって選考対策の時間を割く必要もないため、「業界を知りたい」「企業理解を深めたい」などどんな動機であっても気楽に参加してみてはいかがでしょうか。
ただし、今後エントリーシートの提出が課せられるようなインターンシップの募集が開始される可能性もあるので、その際は求める人材像をしっかり理解して選考に臨んでいただきたいと思います。