【凸版印刷のインターン】ES選考攻略|合格者ES付
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最終更新日:2021年06月28日
凸版印刷は、大日本印刷と並ぶ国内印刷業界の最大手企業です。
印刷業界はデジタル化の波を受け、製品出荷額に関してはここ2002年から2014年でおよそ20%減少しており、市場としては縮小傾向にあります。
そんな中、凸版印刷は印刷業のみに拘泥することなく、情報コミュニケーション分野、生活・産業分野、半導体などのエレクトロニクス分野などに事業拡大し、安定した収益を上げています。
今回は、19卒で用いられたインターンシップESを元に凸版印刷のインターンのESで書くべき内容についてご紹介しています。
凸版印刷 インターンシップES設問
◆自己PRをご記入ください。(250文字以下)
設問1:なぜ当社の2dayワークショップに興味を持ち、応募しようと思ったのかご記入ください
設問の意図
この設問では、インターンシップへの「志望動機」が問われています。
インターンは企業が学生に自社や業界について知ってもらいたいという目的から開催されるものです。
そのため凸版印刷への志望度はさほど問われていない一方、印刷業界に興味を持った理由やきっかけ・インターンに参加する目的を問われています。
意図を踏まえた回答方針
上記の意図を踏まえると
A:印刷業界に興味を持ったきっかけ
B:凸版印刷のインターン参加の目的
の2点について回答するとよいでしょう。
Aの興味を持ったきっかけについては
①成し遂げたいこと
②きっかけとなる経験
③企業選びのポイント
というフレームワークにそってまとめ、「だから印刷業界なんです」というように結論付けられると伝わりやすいと思います。
→多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について解説していきます。上記のフレームワークの活用方法についても、具体例を踏まえながら説明しているので参考にしてみてください。
Bのインターン参加の目的では、
①なぜ凸版印刷なのか
②印刷のどんな業務に関心がある(知りたい)のか
といった軸で整理するとよいと思います。
もちろんインターン選考のため深い業界研究・企業研究は必要ないですが、印刷業の業務内容や凸版印刷の社風・強みなどは最低限おさえておくべきでしょう。
→印刷業界大手の大日本印刷・凸版印刷に焦点を当てて、両者の業績・社風の違いについて解説しています。業界研究・企業研究にご活用ください。
合格者の回答
貴社は印刷技術をベースに5つの事業領域で、技術力を用いて幅広く企業・消費者の産業や生活を「縁の下の力持ち」として支えていると知りました。
私は特に、商品のパッケージや建装材など、生活と密接に関わる生活環境系の事業分野に興味を持っています。 貴社の提供する製品はBtoBとしてやり取りが行われる製品が多いが、その先にいる企業・消費者の生活をより豊かにするサポートができると考え、貴社を志望しました。
参考:凸版印刷インターンシップ合格者ES
上記のESは、Bの凸版印刷のインターン参加目的については詳細に記されています。フレームワークに当てはめると以下のようになります。
②印刷のどんな業務に関心がある(知りたい)のか:商品パッケージなどの生活環境系事業
このようにBの参加目的については詳しく述べられているため、インターン参加への熱意が伺えます。
一方で、Aの印刷業界に興味を持ったきっかけについては少し抜けている部分が見受けられます。
フレームワークに当てはめると以下のようになります。
②きっかけとなる経験:なし
③企業選びのポイント:なし
このように、Bの印刷業界に興味を持ったきっかけに関しては、①の成し遂げたい事しか書かれておらず、肝心のきっかけや企業選びのポイントが述べられていないので、改善の余地があるでしょう。
なぜ「モノづくりを通して社会に価値提供をしたい」と考えたのか、なぜ「社会に新たな価値を提供し、豊かな社会を実現させ」るために、「モノづくり」というフィールドを選んだのか、そのように考えた経緯が読み手が知り得ないため、納得感に欠ける文章となっています。あなたの過去の経験や価値観を踏まえて書くことで、より説得性のある文章となるでしょう。
設問2:自己PRをご記入ください
設問の意図
いわゆる自己PRです。
自己PRでは、皆さんの強みを経験と絡めて企業側にアピールし、「皆さんが企業にとって”採用するべき人材”であること」を伝える必要があります。
ここで注意すべきなのは、「学チカ」と「自己PR」の違いです。
「学チカ」は1つのエピソードを詳しく説明することで強みをアピールするものであるのに対し、「自己PR」は複数のエピソードを絡めてあなたの強みをアピールするものです。
自己PRと学チカの違いを理解しておらず、混同したESが散見されますが、上記のポイントを抑えておけば問題ないでしょう。
意図を踏まえた回答方針
こういった自分の素質をアピールするタイプの設問の場合、基本的には企業が求める人材に合わせて書く必要があります。凸版印刷では採用メッセージとして以下のように述べています。
その連鎖によって技術は進化し、私たちを取り巻く世界をも変えてきました。
いまトッパンが求めている人財は、まさにビジネスにイノベーションをもたらすことのできる人財です。まだ誰も知らない、「新しい価値」をつくり出してほしい。
そのためには、失敗を恐れることなく、常に新しいことに挑み続ける勇気を持つことが大切です。
参考:凸版印刷採用ホームページ 担当者メッセージ
上記のメッセージから、凸版印刷が求める人材は”イノベーションをもたらすことのできる人材”である事が分かります。
そのためには、新たな事に果敢に挑戦する力をアピールできると良いでしょう。
上記を踏まえた上で、自己PRは以下のフレームワークに沿って書くと伝わりやすくなります。
②強みが形成されたきっかけ
③強みを表す具体的エピソード(複数)
④強みを発揮するために意識していること
⑤強みを入社後にどう活かすか
また、以下の記事で、自己PRの書き方のポイントを詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
→内定レベルの自己PRを簡単に完成させる方法について解説しています。上記のフレームワークの活用法についても、具体例を交えながら説明しています。
合格者の回答
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最後に
凸版印刷のインターンシップESの設問は、志望動機と自己PRの2問という比較的オーソドックスですが、どちらも250字以内と字数が限られているため、簡潔にまとめる必要があります。
また、時代の波に揉まれながら常に新たな分野へ進出してきた同社は、”チャレンジ精神”のある人材を求めている事が分かります。いくつかのエピソードと共に”チャレンジ精神”をアピールできると良いでしょう。