野村證券のインターン内容から考えるES&選考対策
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最終更新日:2021年01月05日
野村證券のインターンは営業部門、ホールセール部門(インベストメント・バンキング、グローバル・マーケッツ、リサーチ)でわかれており、営業部門に関しては他の特定部門に比べて選考難易度が低く、参加しやすくなっています。
しかし、選考難易度とは裏腹に5日間フルタイムのインターンと非常に充実しており、学生からの評判が高いインターンの一つとなっています。
また証券業界不動の一位である野村證券のインターンに参加し社員の雰囲気を掴むことは証券業界を志望する人にとっては非常に重要な経験となると思います。
参考:野村證券|求める人材と解説付き内定者ES
野村證券インターン(営業部門)ES内容
◆インターンシップ営業部門を志望する理由を教えてください。(200字以内)
◆学生時代に頑張ったことを教えてください。(200字以内)
◆社会人になったらどのような働き方を実現したいか教えてください。(300字以内)
設問1:インターンシップ営業部門を志望する理由を教えてください。
◆インターンシップ営業部門を志望する理由を教えてください。(200字以内)
インターンシップの志望理由を問う設問です。
昨年のインターンでは300文字であったものが200文字になっているのでより簡潔にまとめる必要があります。
証券業界を志望する理由を問われているわけではないので、「証券のインターンの営業部門に興味を持った理由」「自分の学生時代の経験」などを結び付けられたら良いと思います。
また、面接で話したいことを意識しながら一貫性を持って書けるとより良いでしょう。
設問2:学生時代に頑張ったことを教えてください。
◆学生時代に頑張ったことを教えてください。(200字以内)
就活において最もオーソドックスな設問です。
この設問も昨年は300文字でしたが、今年は200文字になっているので、簡潔に書きましょう。
この設問が200文字で書けると基本的にはどこの企業のESにおいても使い回せます。
学生時代頑張ったことを書く際はなるべく学業ではなく課外活動の方が良いでしょう。
なぜなら学業は自分一人でもできることだからです。しかし、アルバイトやサークルなどの課外活動は周囲を巻き込み、チームで取り組む場面が少なからずあるはずです。
ただし証券会社の営業の場合は営業成績が個人に結び付く為、必ずしも学業の経験を書くことを避ける必要はないと言えるでしょう。
設問3:社会人になったらどのような働き方を実現したいか教えてください。
◆社会人になったらどのような働き方を実現したいか教えてください。(300字以内)
上述の通り、証券会社の営業は個人に成果が結び付く為、個人で成果を上げてきてプレッシャーのかかる場面を経験してきた人はやっていけるといえるでしょう。
自分のキャリアが個人に結び付くものであった方が良いのか、はたまたチームで成果を上げていきたいのかは考える必要があるでしょう。
インターン実施概要
ここでは過去に同インターンに参加した学生からの寄稿を元にして、選考のフロー、ESを書く際に注意した点、選考内容、インターンの詳細などを紹介していきます。
インターン選考のフロー
エントリーシート(提出した順に一次選考の申し込みができるようになる。ここで切られることはない)→一次選考(全日程終了後に電話で参加連絡)
ESを書く際に注意した点
エントリーシートでの選考はなく、提出した方から早い者勝ちで一次選考会の予約ができるというものだったため、早く書ききって提出することを心がけた。
面接の内容
【1次面接】
社員1人:学生2人(1人10分程度)
質問内容は学生時代頑張ったことにからめて、そこでの苦労や工夫、なぜ辛い時に辞めなかったのかを問われた。
最後にインターンの志望動機を問われる。志望動機の深堀りはなかった。
参加学生の在籍大学および雰囲気
帝京・早稲田・慶應・同志社・立命館・中央・立教・亜細亜の学生は確認できた。
学歴フィルターは存在しないと考えられる。学生の熱意で参加の可否を決めていると思われるため、熱血な方が多かった。
インターンの内容・課題の概略について
5日間開催で、9時〜17時。グループは6人で構成されており、それが27グループある。
3つの大グループに9グループずつ分けられる。インターンを通しての課題は「架空のお客様に株商品の提案」。
インターンの内容についての詳細
1日目
座学中心で、午前は上記課題の内容の模範解答例を社員の方がプレゼンしてくださる。午後は現場社員の方とのパネルディスカッションが行われた。その後、なぜかサントリーのビール工場に行く。大グループの交流を促すためだと思われる。
2日目
実践の内容に近い座学形式。経済動向の読み方(午前中)や今後注目の業界とその理由(午後)のプレゼンを現場のプロから聞ける。
3日目
午前は東京証券取引所の見学。午後は野村證券の支店見学。現場の営業マンの話を聞きながら、証券マンの働き方を知ることができる。
4日目
昼に課題内容の中間発表があり、その際にメンターの方にフィードバックをもらえる。社員の方から適宜疑問点は質問される。4日目はほとんどの時間がグループワークに当てられるが、21時までしか会場が使えないためそれ以降はワークに取り組めない。地方生は門限内にホテルに帰らないといけないため、それ以降の時間帯には活動できない。
5日目
大グループが3つの部屋に分かれてプレゼンテーションを実施し、各部屋の優勝チームが決勝に進んで最優秀賞チームを決める。大ホールで200人強の前でプレゼンする機会はなかなかなさそうなので、燃えている方が多かった。
インターンの雰囲気について
チームによって異なるのだろうが、議論が白熱しているチームが多かった。
関西から来ている方が場をうまく盛り上げている感はあった。
社員さんは見まわっているため質問しづらい雰囲気があるが、勇気を持って質問すれば優しく答えてくれる。
夜になるにつれて、学生は疲れてくるのでディスカッションも淡々と進むようになる。
学歴が雑多であるため、学生の印象は頭の回転が速いというよりはコミュニケーション能力が高い方が集まっている印象を受けた。
そのため議論は活発になることが多かった。
インターン参加を希望する後輩に対するアドバイス
証券業界を志すならば、この業界のインターンに参加してイメージをしっかり持つべきだと思う。
説明会では業界や会社の良い面しか知れないが、インターンなら悪い面もあわせて判断材料にすることができる。
インターンに参加したという経験が自信になる数少ない会社の一つだと思うので、参加することにメリットがあると感じた。
最後に
内定直結型のインターンではありませんが、証券業界トップである野村證券のインターンに参加することは自信にもなりますし、一緒のチームのメンバーと今後も関わりを持っていくことで質の良い情報交換ができると思います。
また、将来的にやりたいことが明確に決まっているのであれば、営業部門のみならずホールセール部門のインターンにもチャレンジすることをオススメします。
photo by Jacob Ehnmark