清水建設関連のテクニック
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- 【清水建設のES解説】求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ 49,916 views 日本で2番目に大きな市場を誇る建設業界。清水建設はスーパーゼネコンの一角として建設業界を引っ張ってきました。「子どもたちに誇れる仕事を。」を理念に掲げ、地球の未来を考えた新規事業・提言を行っています。参考:シミズ・ドリーム本記事では清水建設の採用HP・エントリーシートから求められる人材に迫っていきたいと思います。【本記事のコンテンツ】▶清水建設の求める人材▶清水建設のES対策▶最後に清水建設の求める人材こちらは採用HPにある営業担当の社員の声です。当社がお客様から任される仕事は、お客様にとって莫大な費用を投じた大事業です。そのため、お客様の状況や情報を、社内に正しく伝え、営業担当として明確な意思を持って、会社を動かすことが非常に重要です。また、案件を受注するためには、お客様との良好な関係を構築することが不可欠です。お客様との組織的な関係強化を日々意識し、お客様の想いをくみ取り、組織を動かすことが営業担当としての責務だと感じています。正しい情報を社内に伝え、必要に応じて会社としての判断を仰ぎ、組織を動かすことが営業としても組織人としても成長につながっていると感じています。引用:清水建設採用HP建設会社の仕事は顧客の要望にこたえる建物を提供するのが仕事であり、営業職では顧客の要望を提案という形にまとめて、他の競合では自分たちの会社を選んでもらうことが仕事になります。建設会社というと、どうしても技術勝負やコスト勝負になりがちなところを、どのように営業としての価値を発揮するかが問われる仕事です。施行担当者である工場長と打ち合わせを行い、地道に顧客に提案を重ねることで信頼関係を築き、施行を勝ち取ることが求められます。また工場長などの施行担当者、建設する段階になれば現場の作業員など、多様な価値観を持った人と関係を築くことができる人材も求められています。これらの人材を「」の強みに落とし込むと関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができるリーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができるを求めていると考えられます。清水建設のES解説現在学んでいる学問(建築や経済など)を選んだ理由をご記入ください。(200字以内)高校まで教育を受けてきた経験から、その教育について今度は別の角度から勉強してみたいと思いました。それまで受けてきた教育やそれ以外の教育について学ぶことで、生涯学んでいくにあたってなんらかの糧になるものを得たいと考えていたからです。また、私自身、中学生のころは四年制大学に進学するとは思ってもみなかったことから、大学進学や勉強に関する意識がどのように形成されていくのか、に関心がありました。現在取り組んでいる専攻内容について詳しくご記入ください。(200字以内)教育社会学について取り組んでいます。卒業論文のテーマはまだ確定ではありませんが、親の所得や就業形態が、周りから与えられる環境を受け入れることしかできない子どもに対して、どのような影響を及ぼすのかについて取り上げたいと考えています。また、それから受ける影響を解消するにはどうしたらよいのかについて、特に親が持つ人間関係の資本である社会関係資本に着目して、研究したいと思っています。学業以外で最も力をいれたことをお聞かせください。(200字以内)フライングディスク部での活動です。その中でも特に、普段の練習の進行に注力しました。練習の雰囲気がゆるみ、ただ長引く状況が続いていたからです。水分補給休憩において練習への切り替えを声かけたり、練習に必要な準備を率先して行うことで、準備の段取りの悪さを改善しました。はじめは効果が見られなかったものの、他の部員と問題の共通意識を持つようにした結果、最終的に30分の練習時間短縮を達成しました。当社への志望動機についてお書きください。(400字以内)私は、大きなものづくりによって社会基盤を支える仕事がしたいと思っています。バスケットボールチームに所属していた小学生の頃、学校の体育館を火事でなくしてしまいました。この経験から、人々が円滑に生活を送るために欠かせず、かつ生活を豊かにしていける建設業を志望します。団体競技を続けてきたことから、ものづくりの現場に深く携わりながら、様々な人と協力し、この世に一つしかないものがつくれるというのは、それが大きな建築物として目に見える点で、やりがいの感じられる仕事だと思いました。そんな中で貴社を志望するのは、「子どもたちに誇れるしごとを。」というメッセージを掲げているからです。このことから、私の実現したい想いに対してまっすぐ働けると感じました。「課題を見つけ改善を重ねていく」という強みを活かしながら、スケールの大きなものづくりの現場を近くで感じられる作業所事務として働きたいと思っています。あなたの強み・長所/弱み・短所等をお聞かせください。(箇条書き、複数記入可)強み・長所:課題や困難に対する取り組み姿勢→改善を重ねる強み・長所:対人関係→調和を大切にする強み・長所:他者からの評価(家族・友人等)→計画的に物事を進める弱み・短所:課題や困難に対する取り組み姿勢→対応の早さに欠ける弱み・短所:対人関係→周囲の意見に流されやすい弱み・短所:他者からの評価(家族・友人等)→心配性将来、あなたは清水建設の社員として、誰にどのような影響や価値を与えていきたいと考えていますか。(400字以内)社会に暮らす人々すべてに対して、豊かな生活という価値を与えていきたいです。それを私は、希望している作業所事務を通して実現したいと思っています。土木事業では社会インフラを整備し、人々が円滑に生活を送るのを下支えしています。加えて、病院や学校は、人々の社会生活において欠かせない役割を担う公共性の高い建築物です。貴社が施工した歌舞伎座のように分かりやすく人々の生活を豊かにする仕事など、さまざまな面から豊かな生活を提供できることに魅力を感じます。そのような豊かさはものづくりという工程があってこそ存在すると考えます。私は、それを作る最前線の作業所事務において、作業所で働く技術系社員の方や協力会社の方が問題なく業務を遂行できるよう、自分なりに付加価値をつけてサポートしたいです。一緒に働く人たちに「働きやすさ」という価値を提供しながら、社会全体に「豊かな生活」という価値を仕事を通じて与えていきたいです。引用:【内定】エントリーシート(事務系総合職)全体解説上記のESの通り設問は6つあります。設問の種類を分類すると学業について2問・ガクチカ1問・志望動機2問・自己PR1問というような内訳になっています。それぞれの設問の解説は後述しますが、全体の設問の解説を行っていきます。ESでは求めている人材にマッチしているかということを見ています。また加えてゼネコンでは職種適正も見ていると思っています。清水建設の文系職で採用された場合、「営業」「不動産開発」「管理部門」「作業所事務」に配属されます。参考:仕事の流れと職種紹介最初は作業所事務に配属されゼネコンのイロハを学ぶことが多いですが、その後はそれぞれの適正に合わせてキャリアアップしていきます。そのためどの職種に適正がありそうかという点も見ていると思います。ESでは志望している職務への適性もアピールするべきでしょう。学業についての設問解説現在学んでいる学問(建築や経済など)を選んだ理由をご記入ください。(200字以内)高校まで教育を受けてきた経験から、その教育について今度は別の角度から勉強してみたいと思いました。それまで受けてきた教育やそれ以外の教育について学ぶことで、生涯学んでいくにあたってなんらかの糧になるものを得たいと考えていたからです。また、私自身、中学生のころは四年制大学に進学するとは思ってもみなかったことから、大学進学や勉強に関する意識がどのように形成されていくのか、に関心がありました。現在取り組んでいる専攻内容について詳しくご記入ください。(200字以内)教育社会学について取り組んでいます。卒業論文のテーマはまだ確定ではありませんが、親の所得や就業形態が、周りから与えられる環境を受け入れることしかできない子どもに対して、どのような影響を及ぼすのかについて取り上げたいと考えています。また、それから受ける影響を解消するにはどうしたらよいのかについて、特に親が持つ人間関係の資本である社会関係資本に着目して、研究したいと思っています。学問について聞く企業は非常に多いです。特にアカデミックな知識がビジネスをする上で役立つわけではないので、専攻内容が問われているわけではありません。実際に上記の内定者も建築や経済とは全く関係のない分野を専攻し、内定をもらっています。その学問を選んだ理由や、専攻内容について知らない人にも説明できるかどうかを通して、その人自身を評価していると考えましょう。求められているのは、何に興味があるのかという価値観の部分と、自分の勉強内容を知らない人が興味をもって聞くことができるほど噛み砕いて話すことができるかという頭の良さ。複雑な物事を簡単にわかりやすく説明する能力というのは仕事をする上でも非常に有効な能力の一つです。ガクチカについての設問解説学業以外で最も力をいれたことをお聞かせください。(200字以内)フライングディスク部での活動です。その中でも特に、普段の練習の進行に注力しました。練習の雰囲気がゆるみ、ただ長引く状況が続いていたからです。水分補給休憩において練習への切り替えを声かけたり、練習に必要な準備を率先して行うことで、準備の段取りの悪さを改善しました。はじめは効果が見られなかったものの、他の部員と問題の共通意識を持つようにした結果、最終的に30分の練習時間短縮を達成しました。こちらの設問は200字と文字数が少ないため、面接でも頭出しという意味合いが強いでしょう。そのためこちらの設問単体であまり評価はされないと思います。この回答では「リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」の強みをアピールしていると思いますが、その強みの根拠を伝えきれておらず、イマイチこの回答から何を読み取ってほしいのか意図が見えてきません。面接では「どのように他の部員と共通意識を持ったか」というリーダシップの発揮の方法やなぜやろうと思ったのかという背景を述べるとよいでしょう。エピソードをまとめる際は以下の記事で説明しているフレームワークを用いると論理的にまとめられるとと思います。参考:志望動機についての設問解説当社への志望動機についてお書きください。(400字以内)私は、大きなものづくりによって社会基盤を支える仕事がしたいと思っています。バスケットボールチームに所属していた小学生の頃、学校の体育館を火事でなくしてしまいました。この経験から、人々が円滑に生活を送るために欠かせず、かつ生活を豊かにしていける建設業を志望します。団体競技を続けてきたことから、ものづくりの現場に深く携わりながら、様々な人と協力し、この世に一つしかないものがつくれるというのは、それが大きな建築物として目に見える点で、やりがいの感じられる仕事だと思いました。そんな中で貴社を志望するのは、「子どもたちに誇れるしごとを。」というメッセージを掲げているからです。このことから、私の実現したい想いに対してまっすぐ働けると感じました。「課題を見つけ改善を重ねていく」という強みを活かしながら、スケールの大きなものづくりの現場を近くで感じられる作業所事務として働きたいと思っています。清水建設の「子どもたちに誇れるしごとを。」という企業理念と繋がる原体験を述べています。一貫性のある回答ができているため、納得感があります。ゼネコンに直接繋がる原体験を述べられている分、業界比較・企業比較が記述されていないため、面接で聞かれた際に答えられるよう対策をしておく必要があると思います。またこちらでもフレームワークを載せておきますのでご確認下さい。参考:四つ目の設問◆計画力、忍耐力、機動力、決断力、発想力、主張力のうち、自分が最も自信がある力について1つ選び、具体的なエピソードをお書きください(400字)これもエピソードとして、上記のように建設業界で求められる人材をイメージしてからエピソードを考えるようにしましょう。受験勉強やTOEICのために努力した経験などは、計画力や忍耐力を伝えることは出来るかもしれませんが、求める人材にそぐわないというのは理解できるでしょうか。エントリーシートや面接で、企業が知りたいのはあくまで、組織の中で周囲の人とどのように関係を構築できるのかという部分です。どの程度努力ができる人材かどうかは、資格試験の欄や学歴を見るだけである程度判断できてしまうため、そういったエピソードを盛り込むのはマイナスに作用するケースが多いでしょう。参考:自己PRではとりあえず頑張った経験を伝えれば良いわけではありません。企業に合わせた自己PRをする必要があります。今記事では評価されづらい自己PRからの脱却方法をお伝えします。清水建設の働き方のケースから考えると、①人と信頼関係を構築して成果に繋げた学生時代の経験、②組織やチームの問題点や課題に対して提案し解決まで導いた経験、③立場や価値観の異なる人と協力して成し遂げた経験を伝えるのがよいでしょう。こちらの内定者のエントリーシートでは、WEB広告代理店のインターンにおいて、顧客企業の課題に対して提案を行い解決まで導いた機動力をエピソードとして伝えています。最後にいかがでしょうか。建設会社の仕事も抽象化すると、①顧客のニーズを引き出し提案する、②顧客との信頼関係で仕事を受注するなど、銀行や総合商社に近いところがあります。物事を適切な範囲で抽象化して、他の物事に繋げる能力は仕事でも重要ですし、就職活動においては他業界との比較や、自己PRで自分の経験を仕事にどう活かすかということを考える際に必要になります。仕事を抽象化し、学生時代の経験と結びつけるというのはこの選考対策で取り組んでいることの一つです。このコラムを通して、就活生にとって仕事がもっと身近なものになればと思っています。参考:こちらの記事ではスーパーゼネコン5社の社風や選考対策を載せています。業界分析は欠かせないので、ぜひご覧ください。
- 清水建設の志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし 28,147 views 清水建設は文系の方にはあまりイメージが湧かないかもしれません。いわゆるゼネコンと呼ばれる企業群であり、その中でもスーパーゼネコンと呼ばれる大企業です。大規模の土木工事から住宅の建築まで手がけ、不動産の売買やコンサル業務など幅広く手がけています。有名な建築物としては東急プラザ銀座やサンシャイン60等を手がけました。また、出雲大社の保全修理等も行っています。就活生のあいだでトップ級の人気を誇る、三菱地所や三井不動産と言ったデベロッパーからの発注を受けて建設工事を請け負う形となります。今回は、そんな清水建設について事業内容を参考にしながら見ていきたいと思います。また、清水建設に関してはunistyle内に他にも記事がございますので、こちらも併せて御覧ください。参考:清水建設のESと採用HPから考える清水建設の求める人材→文系に敬遠されがちで理系には人気の高い建設業界。しかし、実際は求める人物などの点で銀行などとかなり近しい業界です。参考記事では清水建設のESと採用HPから求める人材を提示します。参考:清水建設通過者・内定者のES解説→清水建設の内定者のESもあわせて参考にすると良いと思います。清水建設のビジネスモデルゼネコンは主に、デベロッパーから業務を委託され建物を建築します。中には企画、開発から建設まで一手に引き受けるような案件も存在します。しかし現場でクレーン車を操縦するなどの作業をする人は下請けの専門工事業者の作業員が一般です。下請け業者とゼネコンとの契約は請負制となっているので、下請け業者は契約された条件のもとで仕事が捗れば、それだけ儲かる仕組みになっています。ゼネコンは見積もりをして施工主と全体請負契約を締結します。ゼネコンはその全体契約金額内で実行予算を組み直し、利益を確保した上で下請けに発注する価格を決定します。下請け企業と契約する価格が予定よりも低いほど、ゼネコンに入る利益は大きくなることになります。~インフラ技術の情報提供、セミナー開催を推進~清水建設(株)<社長井上和幸>とウズベキスタン共和国の首都・タシケント市はこのほど、インフラ分野を中心にしつつ、広くさまざまなビジネス領域において技術協力することを約す覚書を締結しました。本覚書は、国土交通省が10月3日にタシケント市で開催した「官民インフラ会議」の場で締結したものです。具体的には、両者はビジネス機会の創出に関する情報交換、上下水道や交通、通信等のインフラ整備に関する技術情報の交換、外国からの投資を呼び込むビジネスセミナーの共催、そして当社はタシケント市における将来プロジェクトに役立つ技術開発、技術情報の提供、技術セミナー「シミズ・オープンアカデミー」の同市での開催等に努めます。当社はウズベキスタンにおいて、国営鉄道の橋梁建設等の施工実績を有するほか、タシケント市内に営業拠点も設けています。本覚書の締結により、同国との関係を深化させ、質の高いインフラの提供、同国の発展に寄与していく考えです。参考:ウズベキスタン・タシケント市と覚書を締結この記事は清水建設がウズベキスタンにインフラ設備を整備することの覚書を締結したことに関するものです。工事をするのは現地の労働者であり、日本国内で行うときよりも様々な価値観をもった人との関係構築がなければ建設は困難になります。また、インフラの整備は規模が大きく、周辺に住む人々の生活の質に直接的に関わってくる重大な事業です。そのインフラを日本の高い建築技術でもって整備することは日本のプレゼンスを高めているといえます。また、直接的に途上国の発展に貢献しています。以上のことを踏まえ、清水建設の志望動機を考えると・途上国の発展に貢献したい・日本のプレゼンスを高める仕事がしたい・価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したいといった志望動機が適当だと考えられるでしょう。清水建設のES通過者の志望動機解説実際に清水建設のエントリーシート選考を通過した人の志望動機について見ていきましょう。私が貴社を志望する理由は二つある。まず一点目は、貴社でなら仕事を通じて多くの人々を幸せにするという自分の夢を叶えることができると感じたからだ。学生時代は、子どもと遊ぶボランティアサークルの長として楽しい活動を提供することによって、100人程の子ども達が笑顔になってくれることにやりがいを感じていた。社会人になってからは、より大きな規模で人々を幸せに出来る仕事に携わりたい。この自分の夢を、「子どもたちに誇れるしごとを」をモットーに多くの人々の暮らしを支える仕事を誠実にかつ環境に配慮しながらしている貴社なら叶えることが出来ると感じている。次に二点目は、貴社でなら自分が成長できると感じたからだ。オリンピックの先の事も見据えて、若い内から海外経験ができる環境が整っていて挑戦できる土台が整っている貴社では、自分がチャレンジして成長することが出来ると感じている。参考:【内定】エントリーシートこのESではまず自身の経験から得たことがしっかりと会社に入ってからやりたい事と関連付られています。このことは、「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」の①成し遂げたいこと②きっかけとなる経験③企業選びのポイントを意識した内容となっています。2つ目の理由を述べている後半部分が③企業選びのポイントの言及になっています。また、海外経験を積めることに意欲的な姿勢を示しており、の「日本のプレゼンスを高める仕事がしたい」ということへの言及になっっています。軸やフレームワークを意識して書けている点は評価できますが、自身の「成長」に関しての記述が曖昧です。「成長」に関して書くときは「成長」して何が変わり、その結果どのように会社に貢献できるかを明記する必要があります。「成長」という言葉を使う時に気をつけなければいけないことについてはunistyle内に他にも記事がありますので併せて御覧ください。参考:「成長したい」という志望動機が通用しない企業→就職活動をしていると耳にすることが多い「成長」というワードは企業によっては敬遠されることもあり、しっかりと自分の中で定義付けをすることが重要です。本記事では「成長」というワードが通用しない理由と評価されるための対策方法を提示します。参考:こんな志望動機は嫌われる!評価されない志望動機の実例→就職活動において頻出の設問である志望動機でありがちな企業に嫌われる実例を紹介したこちらの記事も参考にすると良いと思います。もう一つ実際のESを見てみましょう。建設業を志望する理由は、①ゼロから新しい価値を生み出す作業の最前線にいることができる②異なる立場の関係者と協力して規模感のあるビジネスができる③他業界に比べ仕事に対して『手触り感』を実感できることの三つがある。中でも貴社は民間建設の雄として世の中に新しい価値空間を提供し海外市場にも積極的に挑戦している会社であると認識している。その貴社で営業を担当して国内・国外問わずプロジェクトをリードし多くの人達と幅広い仕事がしたい。理由は、学生団体の立ち上げや広告代理店で法人営業をする中で多くの人達と協力してゼロから新しい事に取り組むことのやりがいを実感してきたからだ。その活動を通じて、将来はより大きな規模で立場の異なる人達と協力して世の中に実態が伴った価値を提供していきたいと強く思うようになった。また、建設業は企画の具現化から竣工までの一部始終を見届けられことが仕事の手触り感を最も実感できると考える。参考:【内定】エントリーシートこのESでは述べている3つの理由がはっきりしていて、企業の姿勢に一致しています。特に「③他業界に比べ仕事に対して『手触り感』を実感できること」は「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」の④他に受けている業界とその業界ではダメな理由についての記述です。業界比較を書ける学生は少ないので評価できるポイントです。これだけでなく、自身の経験を示し、しっかりと根拠となっており、全体として非常に良いESといえるでしょう。最後にいかがでしたでしょうか。今回は建設会社の代表格の清水建設について見てきました。清水建設は海外のインフラ整備などグローバルに大きな事業も行っています。直接的に人々に貢献できるやりがいのある仕事です。文系で建設会社を避けていた人でもこのような視点で見てみることによって魅力的に見えてくるかもしれません。photobyMartinThomas【建設業界完全版】1.2.3.4.5.6.
- 清水建設のインターンシップES(エントリーシート)回答ガイド 16,468 views 清水建設のインターンシップES一覧はこちらから大林組、鹿島建設をはじめとしたスーパーゼネコン5社の一角である清水建設。東急プラザ銀座や京橋エドグラン、住友不動産新橋ビルなど首都圏の本社オフィスや民間建築に強みを持つ同社ですが、三井不動産や三菱地所といったデベロッパーと比べて、文系学生にとってはあまり馴染みのないものかもしれません。そんな清水建設ですが、8月から9月にかけての5日間のインターンシップを4タームに分けて開催しています。5日間のうち後半は実際の施工現場や技術研究所の見学も行えると言った内容になっており、ゼネコンを志す学生は受ける価値の十分あるインターンシップと言えるでしょう。本記事では清水建設のインターンシップ選考突破の第一ステップともなるESの回答プランについて紹介していきます。なお、ES設問は20卒向けインターンシップを始め、過去に出題された設問を用いています。清水建設インターンシップES設問◆現在学んでいる学問内容について、それを選んだ理由を含めてご記入ください(~400字)。◆建設業で働くことを通して、得られるものと期待するものについて、ご記入ください(~400字)。◆質問2を踏まえ、当社のインターンシップへの応募理由と、インターンシップを通して何を得たいかについて、詳しくご記入ください(~400文字)。設問1:現在学んでいる学問内容について、それを選んだ理由を含めてご記入ください◆現在学んでいる学問内容について、それを選んだ理由を含めてご記入ください(~400字)。設問の意図学生に対し現在注力している学問内容と「何故その学問に注力しているのか?」を問う設問です。清水建設のインターンシップは参加者の大半が理系であり、インターンシップ参加資格にも「施工管理への関心が高い方(学部学科不問)」と書かれていることから、その事を研究内容に紐づけて回答できればベストでしょう。もちろん学部学科不問ですので、必ずしも研究内容と施行管理がマッチしている必要はありません。面接でのインデックスとして使用されることも考えられますので、学問内容を面接官がイメージしやすくなるようにわかりやすく書くこと、かつ「どうしてその学問に興味を持つに至ったのか?」という人となりが最も重要でしょう。意図を踏まえた回答方針①注力している学問→②その詳細→③興味を持つに至った経緯やきっかけとなる体験という構造で400文字を使い切れば論理的な解答を作ることが出来ると考えられます。学問内容が何であるかは不問ですが、ゼネコンに興味を持つに至ったきっかけが学問内容からなのであれば、その事を紐づけて書く必要はあるでしょう。興味を持つに至った経緯の部分が最も差別化を図りやすいため必ず自身の経験に深く根ざした理由を述べて下さい。それでは実際の合格者の回答例を見ていきましょう。合格者の回答私は研究会で、開発経済・地域経済を学んでいる。開発経済は、発展途上国を分析対象としてそこに住む人々の生活向上の手法を研究する学問で、地域経済は、先進国の一地域を分析対象として過疎や震災被害などの問題を抱える地域の復興について研究する学問である。これらの学問に興味を持つ契機となったのは、2年生の夏期長期休暇中に友人2人と1ヶ月東南アジアを周遊旅行したことである。そこでは一部の都市が著しく発展する一方、依然多くの地域では多くの人々が貧しい生活をしていることを身を持って実感し、開発経済に興味をもつきっかけとなった。現在研究会では、ゼミ員全員で、途上国の人が主体となって経済開発をするべきという考え方の参加型開発を扱う本を輪読することで開発経済の学習をおこなっている。参考:清水建設【合格】インターンエントリーシート(総合職)①注力している学問→②その詳細→③興味を持つに至った経緯やきっかけとなる体験という構造で述べられており、かつ「開発経済、地域経済」といったゼネコンに対する学問的な志望動機につなげようとしています。また、興味を持った理由も「東南アジア周遊旅行での貧しい生活を送る人がいることを実感した経験」と自身の経験に根ざしているため他の就活生との差別化も出来ていると考えることができるでしょう。学問についての質問に対する答えの作り方については、やも参考にしてください。設問2:建設業で働くことを通して、得られるものと期待するものについて、ご記入ください◆建設業で働くことを通して、得られるものと期待するものについて、ご記入ください(~400字)。設問の意図志望動機的な設問ですが、この設問は設問3と連動しており、ここでは「建設業で働くことによって成し遂げられること」「何故建設業なのか?」というポイントを問うています。意図を踏まえた回答方針論理的な志望動機のフレームワークを使えば、①成し遂げたいこと(得られるもの、期待するもの)→②きっかけとなる経験→③企業選びのポイント(それでなぜ建設業なのか)という構造で述べていくとわかり易い回答を作成することができると考えられます。また、建設業という業態から①途上国の発展に貢献したい②日本のプレゼンスを高める仕事がしたい③価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したいという点が志望動となると考えられるため、成し遂げたいことのきっかけとなる経験を述べる際は「学生時代のこれらに近しいものにやりがいを感じた」事を述べるのが最適と言えるでしょう。清水建設の志望動機については以下の記事も参考にしてみて下さい。参考:合格者の回答異なる立場の関係者と協力してゼロから新しい価値を生み出す作業の最前線にいることができる仕事ができるのが建築業界であり、私にとって最大の魅力である。私は学生時代に所属するサークルで、大学の学園祭模擬店出店を発案・企画し、責任者として取り組んだ。組織が一丸となって、ゼロから模擬店出店という一つの目標にむかって取り組むことのやりがいを実感した。その活動を通じて、将来はより大きな規模で立場の異なる人達と協力してゼロから新しい価値を生み出す仕事に携わりたいと強く思うようになった。建築業界では、施行担当者である工場長と打ち合わせを行い、地道に顧客に提案を重ねることで信頼関係を築き、施行を勝ち取ることなどが求められる。それを乗り越え無事施工を迎えた時に、より現場に近くで感じることができるのは建築業ならではであり、当事者にしかわからないやりがいを得ることができると考える。参考:清水建設【合格】インターンエントリーシート(総合職)得たいものとして、「異なる立場の関係者と協力してゼロから新しい価値を生み出す作業の最前線にいるというやりがい」をあげており、建設業界の志望動機として考えられる3点のうち③に該当しています。また、裏付けとなる経験も模擬店運営でのやりがいを上げており非常に説得力がもてる答案です。設問3:質問2を踏まえ、当社のインターンシップへの応募理由と、インターンシップを通して何を得たいかについて、詳しくご記入ください◆質問2を踏まえ、当社のインターンシップへの応募理由と、インターンシップを通して何を得たいかについて、詳しくご記入ください(~400文字)。設問の意図先ほどと同様に志望動機を問う設問に分類されますが、「質問2を踏まえ」とあるため、ここでは「さきほどのべた建設業界の志望理由」というよりも「清水建設のインターンシップで何を学びたいか?」という点を重視しています。意図を踏まえた回答方針論理的な志望動機のフレームワークのうち、①②③を前問で述べたため、④具体的に取り組みたい仕事(学びたいこと)⑤業界の中でもその企業の理由を述べていく必要があります。わざわざ設問を分割してまで志望動機について問うているのですから、全問に書いたことと重複したことは一切述べずわかりやすさを重視した丁寧な解答を作ることをおすすめします。合格者の回答建設業界の仕事とりわけ営業職の仕事について理解を深めることをインターンシップの1つの目標としている。5日間のプログラムの中で、社員の方との対話やフィールドワークをおこなうことで、私の考える建設業の営業職のイメージと実際の仕事のギャップを少しでも埋めることに努めたい。その後自分なりに得られたフィードバックをもとに営業職に求められる能力について考え、残りの大学生活の活動の指針としたい。また、理系文系問わず多くのバックグラウンドをもつ他のインターンシップ生とのグループワークは、私の考える建設業の営業職に求められる能力である「異なる立場の人と協力して目標を達成することのできる力」を実践する絶好の機会であり、積極的な姿勢で取り組むことでメンバーとの信頼関係を構築し、成長したいと考えている。そして「子どもたちに誇れるしごとを」を体現するシミズマンから働くことの意義・楽しみについて学びたい。参考:清水建設【合格】インターンエントリーシート(総合職)この学生は自身の課題を①私の考える建設業の営業職のイメージと実際の仕事のギャップ②建設業の営業職に求められる能力である「異なる立場の人と協力して目標を達成することのできる力」と明確にしておりそれをインターンで克服していくことが分かりやすく説明されています。「シミズマンから働く意義をについて学びたい」とあり、清水建設である理由が書かれていますが、若干説得力に欠けるものとなっているため、自身の経験と紐付けるか、業界内の立ち位置から説明を加えると良いでしょう。たとえば「他者牽引力1位」にみえるような独自の技術開発などが強みとしてあげられると思います。最後に就活生に非常に人気の高いデベロッパーの影で、あまり馴染みのないものと成っているゼネコン業界ですが、建設という最前線で様々な立場の仲間と協力し達成できるという点に惹かれる方が多いそうです。また、「発展途上国に携わりたい」「日本のプレゼンスを向上させたい」というグローバル志向をもつ学生にもおすすめできる業界と言えます。是非清水建設のインターンシップに参加し自分の興味の幅を広めてみて下さい。選考に参加する際は、unistyle内にある清水建設・ゼネコンに関する記事も参考に業界研究を進めてください。清水建設の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから参考
- 清水建設の内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項 17,706 views 前回の解説の通り、建設業界で求められる人材も総合商社や銀行に似ている部分があることを説明しました。その上で、仕事内容を抽象化して、学生時代の経験につなげる重要性についても少しふれました。今回の内定者のエントリーシートでは特に志望動機において、建設業界の抽象化がうまく行えていると思いますので、参考にしてください。なお、今回は学生団体の立ち上げやWEB広告代理店のインターンをもとに自己PR・志望動機を書いてくれた内定者のエントリーシートを解説します。清水建設についてさらに理解を深めたい人はこちらを参考にしてみてください。清水建設の本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。参考:清水建設のES・選考レポート一覧一つ目の設問現在学んでいる学問(建築や経済など)を選んだ理由(200文字)政治学を学んでいる理由は、社会全体の流れや仕組みを正確に理解して物事を俯瞰して考えられるようになりたいと思い、裾野が広い学問である政治学を選択した。その中で、教育を選んだ理由は、二浪した経験や塾講師をしていたことから教育のありかたについて考える機会が多く、教育システムの根幹を支える政治と絡めた研究に興味を持ったからである。簡潔に自分自身が現在勉強している内容を選択した理由を述べられていると思います。自分自身の経験から、「教育」に関心があるという点について語れているのは非常に評価できます。「教育に関心があるのであれば、教育業界が第一志望じゃないの?」ってのは定番の質問になるので、うまく答える必要があります。この内定者のように企業選びの軸がしっかりとしていれば、企業選びの軸に合致していないことを示せれば十分でしょう。二つ目の設問現在取り組んでいる専攻内容について詳しくご記入ください。(200文字)欧米先進国が取り組んでいる教育市場化の効果やその構造を各国家体制と絡めて分析し、教育の供給サイドと需要サイドの双方にとって最適な教育システムのあるべき姿を研究している。また、新自由主義的国家体制における教育市場化だけに限定せず、グローバルな共通課題として、旧社会主義国家が取り組む教育市場化に対しても理解を深め、民間企業の参入障壁や教育の平等性の保障といった具体的な課題を幅広い視点から考察している。自分自身の経験から、「教育」について深堀しているのがわかる内容になっていると思います。国家体制の違う国にも研究内容に広げている点も視野の広さを感じさせる内容になっています。多くの場合、専攻分野においては面接官や社会人よりあなたの方が詳しいでしょう。何もわからない人に対してわかりやすく専攻内容の面白さを伝える能力というのは仕事においても重要な能力です。建設会社であれば、建物の施工についてわかりやすく説明する能力に繋がるでしょう。アカデミックな知識とその深さを求められているというよりは、複雑な物事をわかりやすく説明できるか、相手の興味を引きながら話が展開できるかという点を見ているように思います。三つ目の設問学業以外で最も力をいれたことをお聞かせください。(200文字)ダンス・音楽ライブを企画する団体を友人と立ち上げ、学生ライブイベントの運営に注力してきた。周りにダンスや音楽に本気で取り組んでいる学生が多く、彼らに踊る・歌う場所をゼロから創り上げて提供することに魅力感じ、団体を立ち上げた。400人規模の運営実績を経た後、1500人規模のライブを企画し、「複数の他団体とのグループ化」を図り団体間の利害を調整し協力関係の構築に注力することで実現させることができた。「ゼロから物事作り上げる」というのは、顧客のニーズを踏まえ、ゼロから建物を提案する建設会社の仕事にもつながる部分があります。また複数の他団体との協力関係の構築の部分は、前回の記事で説明した建設会社で求められる能力の一つの、「立場や考え方の異なる人と協力して成果を上げる」に繋がるものがあり評価できます。このように自分が頑張ったことや力を入れたことを漠然と説明するだけではなく、企業ではどのような働き方をするのか、だからこそこういった能力が求められるという後世で話ができるようにしましょう。四つ目の設問当社への志望動機についてお書きください。(400文字)建設業を志望する理由は、①ゼロから新しい価値を生み出す作業の最前線にいることができる②異なる立場の関係者と協力して規模感のあるビジネスができる③他業界に比べ仕事に対して『手触り感』を実感できることの三つがある。中でも貴社は民間建設の雄として世の中に新しい価値空間を提供し海外市場にも積極的に挑戦している会社であると認識している。その貴社で営業を担当して国内・国外問わずプロジェクトをリードし多くの人達と幅広い仕事がしたい。理由は、学生団体の立ち上げや広告代理店で法人営業をする中で多くの人達と協力してゼロから新しい事に取り組むことのやりがいを実感してきたからだ。その活動を通じて、将来はより大きな規模で立場の異なる人達と協力して世の中に実態が伴った価値を提供していきたいと強く思うようになった。また、建設業は企画の具現化から竣工までの一部始終を見届けられことが仕事の手触り感を最も実感できると考える。この内定者の志望動機は高く評価できます。3つの企業選びの軸がはっきりしており、自分自身の経験に繋がるものであること、企業選びの軸に基づき建設業界の良さを伝えることが出来ていることの二つが特に評価できます。一つ目の企業選びの軸である「ゼロから新しい価値を生み出す作業の最前線にいることができる」は、上記の通り、顧客の要望を踏まえて、ゼロから建物を生み出す建設業界に当てはまる仕事です。この企業選びの軸には他にも、広告代理店や不動産ディベロッパー、総合商社なども当てはまるでしょう。二つ目の企業選びの軸である「異なる立場の関係者と協力して規模感のあるビジネスができる」も、現場監督や作業員、顧客など様々な立場の人と協力して建物を生み出す建設業界の仕事に当てはまります。この企業選びの軸も広告代理店や不動産ディベロッパー、総合商社なども当てはまるでしょう。最後の企業選びの軸である「他業界に比べ仕事に対して『手触り感』を実感できること」についても、実際に作業現場に赴き、工事の施工を見届ける建設業界に当てはまるものです。この企業選びの軸があるからこそ、広告代理店や不動産ディベロッパー、総合商社と比べたときには、より現場に近く仕事の「手触り感」が感じられるのは建設業界であるという説明が出来るようになります。「現場との関わり、仕事の手触り感の違い」が他業界との比較の中でいきてきます。このように他業界との比較をしっかりとできている志望動機は少なく、今回の例は非常に参考になるでしょう。他業界との比較については下記の記事も参考にしてみてください。志望動機はエントリーシートの中でも最重要項目であるにも関わらず、論理的とは言えないレベルのものも散見します。こちらの記事では、論理的な志望動機を作成するための方法を紹介しています。参考:参考:五つ目の設問計画力、忍耐力、機動力、決断力、発想力、主張力のうち、自分が最も自信がある力について1つ選び、具体的なエピソードをお書きください(400字)【機動力】WEB広告代理店の営業戦略の改善に向け取り組んだ時の事だ。当初、年間売上3200万円を達成しなければ部署撤退が決まっていたが、目標の未達が続いた。企画・管理業務を担当する中、部署立ち上げメンバーの一人として部署存続に具体的に貢献したい思い、自ら営業マンとなり目標未達分の売上を生み出すことを決意した。その後、新規開拓の営業を担当する中で、画一的な商品説明に問題があると考え、相手のニーズの理解に注力した結果、費用対効果の最適化という最大のニーズが分かる。そこで、課金方法を多様化してニーズに対応した成果報酬型の新規プランを作成することを提案した。そして、具体的に三つの取り組みを迅速に行うことでエンジニアの協力と上司の承認を得て実現することが出来た。この結果、新規顧客の案件数が増え、売上目標を達成した。このように、自身の機動力を生かすことで組織全体にプラスの影響を与えることができると自負している。実際にインターンとして企業で働いていること自体も評価できますが、それ以上に新規開拓の営業の中で顧客のニーズを考え、解決の提案を行い成果をあげた経験が建設業界の仕事内容に繋がっている点が評価できます。建設業界も、前回の解説の通り、競合が多数いる中で、顧客のニーズを引き出し解決の提案を行い、実際に施行まで担当する仕事です。インターンとして実際に働いた経験がなくても、相手のニーズを引き出し解決策を提案し実際に行動を起こしたという経験は、ゼミ・アルバイト・サークルなどに真剣に取り組んだ人であれば何かしらあると思います。こういった形で仕事で求められる能力をある程度抽象化し、そういった能力の資質があることを伝えることが大事になります。その意味でもこの内定者の経験は高く評価できるでしょう。最後に経験を抽象化する能力というのは仕事をしてからも非常に重要な能力の一つです。抽象化する能力の重要性については下記のブログがわかりやすく説明してくれていると思っています。「抽象化」は具体的な経験から得た学び、気づきを一般論に昇華させることで、別のシチュエーションでも活用できるようにすることと言い換えられます。こちらのブログでは、「抽象化スキル」が重要になると考えられる理由から鍛え方まで説明しています。参考:抽象化スキルが、生死を分ける時代に就職活動においても自分自身の経験という具体的事例から、仕事でも役立つ考え方を導きだすことが自己PRや学生時代頑張ったことでは求められています。また過去の自分自身の経験という具体的事例から、仕事内容に繋がるやりがいややりたい仕事内容を導きだすことが志望動機では求められています。多くの学生が、自分自身の経験はちっぽけで社会では通用しないと思いがちです。しかし組織やチームを導く方法や、リーダーシップを発揮する方法というのは、学生組織においても仕事組織においても共通するものがあります。例えば「誰よりも努力を重ねて成果を出す人は信頼される傾向にある」というのは学生でも仕事でも同じでしょう。このようにどちらにも共通する成功するための方法論を示すことが求められているのを理解した上で、今回の内定者のように仕事に繋がる学生時代の経験を伝えてもらえればと思います。photobysagesolar