本田技研工業(ホンダ、Honda)関連のテクニック
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- ホンダの採用レベルのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ 35,982 views 今回は、日本経済を牽引する完成車メーカーの中でも業界二位の売上高を誇る、ホンダ(本田技研工業)の求める人材について考えてみようと思います。自動車メーカーの事務系総合職の主な仕事は、「」でも申し上げた通り、商品企画・マーケティング・セールス・コーポレート部門が主です。(もっとも、ホンダの採用HPには営業部門にこれらの仕事がまとめられています。)中には、IT系や部品調達系の部署に配属される社員も多くいるようで、仕事の幅は多岐に渡ります。以下ではそのようなホンダが求める人材をESや採用HPなどを参照にしながら考えていきたいと思います。本記事のコンセプト1.ホンダの求める人材2.ホンダの本選考設問┗(1)「A-1学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について記入してください。」について┗(2)「A-2取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか。」について┗(3)「A-3困難を乗り越えるために「どうしたか」を、自身の想いなども踏まえて記入してください。」について┗(4)「A-4その経験から何を学びましたか。それをどのように仕事に活かしていきたいですか。」について┗(5)「B-1あなたが仕事を通じて、成し遂げたいことは何ですか。その根底にある想いや理由をあわせて記入してください。(300)」について┗(6)「B-2その実現に向けて、どのようにアプローチしますか。(300)」について┗(7)「B-3実現の場としてHondaを志望する理由を記入してください。(500)」について┗(8)「Cこれまでの記述に加えて、伝えたいことなどがあれば自由に記述・表現してください。」について3.最後にホンダの求める人材特に、北米市場をはじめとする海外での売上伸長を目指すホンダでは、海外駐在という形で活躍できる人材も多く求めているようです。また、ホンダでは一度配属されると、基本的にはその部署のプロフェッショナルの道を歩むようです。以下はホンダで、入社以来から経理を担当する社員によるインタビューです。大学で経済学を学びながら、僕の心はすでに決まっていた。「卒業したら“経理”をやりたい」ちょっとマニアックな話になるけれど、“複式簿記”という帳簿のつけ方は、ホントによくできているなぁと感心する。資産がどれだけ増え、そのために、資金がどれだけ減ったのか。1円単位でピタリと一致し、すべてのお金の動きが一目瞭然になるからだ。モノづくりの世界でいえば、部品を仕入れるときに、製品を生産するときに、工場を建てるときに・・・費用が発生した何万、何十万という取引が明らかになる。そして、財務諸表となり出そろった数字は「収益をもっと増やす手があります」「将来のためにそろそろ準備をしておきましょう」と、経営陣への“提言”の素になる。つまり、経理とは“経営のナビゲーター”。そこに僕は惹かれた。入社後にしてみたい仕事のイメージがなかなか湧かない学生は、ホンダの社員インタビューで「社員がなぜその道のプロフェッショナルになろうと考えたのか」を探ってみてもいいかもしれません。さて、次にこうした各部署の中での働き方について考えてみたいと思います。以下は、ホンダフランスで開発されたスクーターが売上増加に関して伸び悩んでいた際に、施策を考えた日本人の海外営業担当とチームメイトたちの話です。販売チームと議論を繰り返し、みんなで知恵を出し合った。そしてたどり着いた答えは、“用品”を活用したパッケージ販売だった。狙いは、1グレードしかないPCXに、カスタマイズされた“上級グレード”を設定すること。ー中略ーイレギュラーなプランだっただけに、受注から取り付けまで何かにつけて今までの“商流”には乗れなくなった。そうかと思えば、また別のメンバーが呟く。「外したシートは捨てるのか?」結局、ディーラーの倉庫で外す→サプライヤーに送る→表面のデザインとクッションを変える→返送してもらい再び取り付けるといったプロセスを構築していった。そこで、大きな問題になったのが“納期”だ。大型二輪のような“嗜好品”なら、お客様は待つ時間を惜しまない。ただ、125ccのスクーターは“普段の足”。待ってくれても10日がいいところ。「既存のシステムで回せるところは回す。人の手が必要であれば使う。複合技でいくしかない」販売にこぎつけること在りき。チーム誰一人として“計画変更”や“中止”を口にするメンバーはいなかった。パッケージ販売は、お客様に喜ばれた。“上級グレード”が2年目の販売台数を伸ばしてくれた。大事なことは、問題を乗り越えるためにどうするか。“How”を経験できたことがトレーニー時代の大きな収穫だ。ビジネスを生み出すことはきっと簡単で、むしろ育てることのほうが難しい。値段を上げれば、お客様をがっかりさせる。下げれば、ディーラーが苦しむ。Hondaだけが生き残っても意味がない。信じてついてきてくれるお客様が、ディーラーが存在するかぎり、私たちの挑戦はつづく。みんなが共存できてハッピーになれること。それが私のポリシーだ。フランスでの体験は、帰国後に就いた二輪の商品企画の仕事に活きている。「この商品なら、あのヒゲのおじさんが欲しいと言ってくるかも」。お客様の笑顔を浮かべながら企画を立てられる幸せ。入社前に想像した以上の喜びを今感じている。上記のように、ホンダでは海外赴任や出張などの中で、価値観やバックグラウンドの異なる社員との協業も多く、彼らと共に同じ目標を共有して達成することが求められます。それに加え、事業が上手くいっていない時に、「何が良くないのか」「どう改善すればいいのか」ということをその土地の文化・慣習ごとに、現地の社員・顧客から汲み取って考えた上で、対応策を実行せねばなりません。実際に、紹介した社員も現地でヒット商品の売行が止まってしまった時に、現地社員との議論を重ねてニーズを盛り込んだ対応策を練りだしたようです。これらのスキルを「」に照らし合わせて考えると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」の能力が重要になってくるのではないでしょうか。更に、自動車メーカーの特性上、社内でも理系の人間や販売店の社員など、価値観の異なるパートナーは数多く存在します。これも価値観の異なる人との協業になります。ホンダの本選考設問A-1学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について記入してください。A-2取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか。A-3困難を乗り越えるために「どうしたか」を、自身の想いなども踏まえて記入してください。A-4その経験から何を学びましたか。それをどのように仕事に活かしていきたいですか。B-1あなたが仕事を通じて、成し遂げたいことは何ですか。その根底にある想いや理由をあわせて記入してください。(300)B-2その実現に向けて、どのようにアプローチしますか。(300)B-3実現の場としてHondaを志望する理由を記入してください。(500)Cこれまでの記述に加えて、伝えたいことなどがあれば自由に記述・表現してください。参考:ホンダ(本田技研工業)エントリーシート(1)「A-1学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について記入してください。」についてこの質問は、いわゆる「学生時代最も頑張ったこと」を問う質問です。学生時代に頑張ったことに関する質問では、「」や以下の動画を参照すると考え易いはずです。留学経験や帰国子女経験だけでなくとも、バイト・ゼミ・サークルなど様々な機会はあるはずです。特に、価値観の異なるメンバーと何かを成し遂げた経験などを語れると、求める人材の能力と一致してより良いかもしれません。内定者の回答私は学生時代アルバイトを行う上で自らに価値をつけ、それを他人に提供したいと考えました。この目標の実現のために、お客様との関係が密接なテニスコーチに最も情熱を注いで取り組みました。私の所属するスクールでは、最初の半年間は研修期間で、その後メインコーチとなり、自分のお客様を担当します。現在、私はメインコーチとして、4から70歳の幅広い職種や立場のお客様、約50名を担当しています。スクール全体のお客様は約1500名で、初級から上級のクラスに分かれてレッスンを受講します。1クラスにつき、お客様は8から14人の規模でレッスンは行われます。そこで具体的な目標として、お客様一人ひとりに満足してもらうレッスンを行うことを目指しました。ニーズに即したレッスンは、お客様にとって「価値」のあるものであり、つまり「価値」を提供することが出来ているコーチであることに繋がると考えため、上記の目標を設定しました。そして目標達成のために、どうすればお客様との信頼関係を構築すれば良いのか考えました。それは、信頼関係の構築がお客様との繋がりを深めることで、お客様の真のニーズの理解に直結すると考えたからです。ホンダのESでは学生時代頑張ったことに関する問題だけで4つあり、「困難や工夫」「得た学び」などの項目ごとに設問が並んでいます。ですので今回の設問では取り組みの規模感や期間など面接官のイメージが膨らむように基本情報を詰め込む必要があるでしょう。そういった点でこの回答は数字を使ってうまく規模感を伝えることができています。また、目標として掲げ、取り組んだ内容として「どのようにお客様と信頼関係を構築し、価値を届けていくか」ということを挙げており、この点も上記に挙げた「関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」という素養と合致しており評価できるでしょう。(2)「A-2取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか。」について(1)の質問と同様、「」を参照してみましょう。ちょうど「③目標と困難」にあたる部分なので、目標に取り組みだした時点で感じた課題について記載できるといいでしょう。「自らチームと協力して掲げた目標であること」「個人ではなく組織に貢献するための困難であること」などに特に気を付けられるとよいでしょう。内定者の回答初め上記のような様々な人と接する中で、どう対応したらいいかわからず、苦労しました。私自身、中学高校大学と多数の友人がおり、各々と良い人間関係を構築してきました。それゆえ、自らのコミュニケーション能力に自信を有し、テニスコーチにおけるコミュニケーションも問題無く行えると軽く考えていました。しかし、上手くはいきませんでした。それは、かつてのコミュニケーションはあくまでも同年代限定に過ぎなかったためです。そこで、先輩社員の方の行動を模倣することから始めようと考え、レッスンの合間の休憩時間やレッスン前の体操中に積極的にお客様に話しかけることで仲を深めようと考えました。しかし、適当な話題が見つからず、会話に盛り上がりは起きませんでした。また、大人はコミュニケーションが不十分だとしても、レッスンをただ行うだけならば難しいことではありませんでしたが、子供のレッスンはそう簡単ではありませんでした。子供は、他のコーチよりも年齢が近い私を慕ってくれましたが、言うことを聞いてくれる訳ではありませんでした。また、子供のレッスン中は親御さんがコートの後ろから見ているために、無言のプレッシャーに苦しみました。年齢の異なるお客様と信頼関係を構築していくことへの苦労を中心に回答が作成されています。社会人になってからの実際の業務においても、取引先の顧客が年長者であったりと、年齢の壁を感じる場面は多く、入社後も直面しそうな困難だと考えられます。この困難を乗り越えたエピソードを次からの設問で紹介できれば、ホンダの求める素養である「価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」「関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」というポイントをアピールできるでしょう。そういった点で、設問全体で高評価を取るためにうまく次の設問に繋げた回答だと考えられます。(3)「A-3困難を乗り越えるために「どうしたか」を、自身の想いなども踏まえて記入してください。」について(1)の質問と同様、「」を参照してみましょう。これも「④取組・工夫」にあたる部分なので、困難を乗り越えるためにどのようなプロセスを辿ったのか如実に記載できるといいでしょう。その中で気をつけるべきことは、「困難への施策として間違っていないか」「工夫に自分のオリジナル性」があるかという点です。内定者の回答上記の困難がありましたが、自分の取り組んだことを最後までやり抜きたいと考えたこと、お客様に「価値」を届けられる自分であり続けたい、より成長したいという2つの想いがありました。この課題解決のために、次の2つのことを行いました。1つ目は、お客様との会話の内容とその為の情報収集を心掛けました。信頼関係構築をした上で真のニーズは引き出せるのではないかと考え、信頼関係を構築する為には、共通の話題がそのきっかけになると考えたからです。信頼関係の実際に、お客様の年齢や趣味から関心を推測し、新聞やインターネットから情報収集を行いました。その上で会話をして、少しずつ距離を縮めて行きました。2つ目は、お客様との会話をノートに記録し、次のレッスンの会話の幅を広げるのに活かしたことです。最初のきっかけだけではなく、継続的に会話の質を向上させることが、お客様の真のニーズを引き出し、レッスンの質を向上させると考えたからです。お子さんが何人いるなど、他愛もない会話こそがお客様の人柄を知る上では重要なものになりました。結果、お客様もこちらが興味を示してることを感じ取って下さり、より多くの情報を発信してくれました。「取り組んだことを最後までやりきりたい」「価値を届けて成長したい」という2つの想いのもと2つの施策を実行して成果を出したことが書かれています。取り組みのモチベーションや具体的な取り組みの方法論などが述べられており、非常に説得力のある内容となっています。取り組みも、地道ながらも信頼関係を築いていく中で重要な取り組みであり十分評価される内容であると言えるでしょう。(4)「A-4その経験から何を学びましたか。それをどのように仕事に活かしていきたいですか。」についてこれで、学生時代に頑張ったことから派生する質問は最後になります。「」の中では、「⑥学び:取組」にあたる部分です。単なる気づきのレベルではなく、社会や会社においても活かすことのできる「方法論」を学んだかどうかが重要なポイントになります。参考:→「学び」を述べる上で知っておくべき評価基準と内定者回答例を提示します。内定者の回答結果、「◯◯コーチのレッスンが受けたい」というお客様が増え、お客様の年間継続率95%を達成することが出来ました。テニスコーチを通じて、人に求められたことに応えることへのやり甲斐とその難しさを学びました。また多様な職種や立場の人と接することで、多角的な視野と全世代対応型コミュニケーション能力を身につける事が出来ました。そして、この学びを貴社の「営業」という仕事に活かしたいと考えています。技術者が非常に優れた商品を作ったとしても、その商品にニーズが無かったり、良さが伝わっていなければ、技術者の努力や想いが実りません。また消費者の想いやニーズも同様に、作る側に伝わらなければ企業や社会の豊かさも実現されません。だからこそ、ニーズを引き出す点と消費者に情報を上手く伝える点という強みを発揮することで、技術者と消費者の架け橋になることが出来ると考えています。またそれは国内に留まった話ではなく、海外でも人が持つ熱意は共通であり、同様に活躍することが出来ると考えます。テニスコーチを根気を持って継続したように、自身の強みを活かし失敗を重ねながらでも、試行錯誤を繰り返すことで成功へ繋げられると考えています。これらの取り組みで「立場や価値観の異なる人たちと信頼関係を構築し、ニーズを引き出していく」という素養をうまくアピールしており、これはホンダの求める素養と一致しておりかなり評価は高いでしょう。また、継続力やコミュニケーション力を営業で活かすと述べていますが、こちらも営業の業務をしっかりと理解した良い回答ということができるでしょう。全体的のこの回答は豊富にある文字数を使い、かなりわかりやすく求められる素養をアピールした非常に評価の高い回答だと考えられます。(5)「B-1あなたが仕事を通じて、成し遂げたいことは何ですか。その根底にある想いや理由をあわせて記入してください。(300)」についてBの質問は、いわゆる志望動機を問われています。志望動機を最初に考える際には「」を参考にしてみると考えやすいはずです。この質問では、特に仕事の中で成し遂げたい将来の夢と、そのきっかけとなった経験を語ることが求められています。ホンダでなくてはできないことや、ホンダという一企業への志望動機が問われている質問ではないので、その点に注意が必要です。自動車メーカーを志望する学生であれば、「便利で持続性のある世の中づくりに貢献したい」「世界に日本の良さを伝えたい」などの夢を語る学生も多くいます。きっかけとなる経験は人それぞれですが、海外文化に触れた経験という切り口から語る学生が多いようです。内定者の回答【日本の技術と驚きのコンセプトで世界の日常にワクワクとドキドキを届けたい】米・中留学において、100カ国以上の人々との交流を通じ、世界の人々の日本の技術への期待と日本への憧れを強く感じた。特に、日本人の繊細な細やかさや独特の美意識が作り出す、直感的な喜び・感性に訴える商品に驚きを持っていた。それを車で実現したい。なぜなら車の需要が世界的に増加する背景がある中、大衆的に受け入れられるための人を運ぶ手段としての車がほとんどだからだ。私は、快感・爽快さなど車と人間が一体化するような感覚的面白さのコンセプトを車に取り入れることで、車を移動の手段としてではなく、楽しむための手段として提供し、世界の人々の日常生活をよりワクワクドキドキさせたい。この回答では成し遂げたいこととして、「日本の技術で直感的な喜びを与えたい」ことを挙げ、その具体的経験として様々な国の人たちとの交流を通して、日本の技術の憧れを感じたことを述べています。「日本の技術を世界へ発信したい」という軸は自動車メーカーを受ける動機として妥当なものと考えられるため、評価される回答ということができるでしょう。また、「快感・爽快さなど車と人間が一体化するような感覚的面白さのコンセプトを車に取り入れる」という夢も、上記の経験を鑑みれば説得力のあるものと考えられ、かつ回答としても興味を引く内容と評価されると考えられます。(6)「B-2その実現に向けて、どのようにアプローチしますか。(300)」について志望動機全体を考える中で、最も重要な事は、「将来の夢・目標や成し遂げたいことが自分自身の経験に基づいているか」そして「夢・目標や成し遂げたいことが会社のビジネスモデルの中で実現可能か」という点を意識することです。成し遂げたいこと⇒そう思ったきっかけ⇒企業選びで重視すること⇒他ではだめな理由⇒どのような仕事をしたいのか⇒業界の中でもなぜ当社かの流れで自己分析を深めていくことから始めてみましょう。この質問では、夢の実現のためにどのような分野で仕事をしたいのかということが問われています。企業選びのポイントや、仕事をしてみたいフィールドを考慮しながら動機を練ってみましょう。内定者の回答私は、営業・マーケティングとして成し遂げたい。現場で徹底的にお客様と向き合い続けることで、ニーズを掴めるよう精進し、お客様をワクワクドキドキさせる製品開発に活かせる提案をしていきたい。また、営業・マーケティングとしてのお客様のニーズの提案という役割を超えて、《お客様が真に求めているワクワクドキドキする車》を作るために、ラグビーで培った粘り強く周りを巻き込む力で、関係部署に働きかけ説得するなど、資金や技術の面においても最大限の努力をしたい。新車開発プロジェクトのメンバーになることができた時には、お客様のニーズに基づいた新車のコンセプトについて腹を割って議論し合いたい。そして、車のコンセプトが真っ直ぐお客様の感性に響くような強烈なメッセージをもった車をチームで作り上げたい。「関係部署に働きかけ、協働する」「お客様のニーズに基づくコンセプトを腹を割って話したい」という文から自動車メーカーでの働き方を理解していることが伺えます。先に述べた夢を実現させるため、自身のどのような強みを生かすのか、どの部署でどのような取り組みをするのかがわかりやすく書かれた非常に評価される回答ということができるのではないでしょうか。(7)「B-3実現の場としてHondaを志望する理由を記入してください。(500)」についてとうとう志望動機系列の質問の中では最後の質問です。これは志望動機の中でも「業界の中でも志望企業の理由」の部分に当てはまります。制限文字数の多さからも、ホンダへのなみならぬ熱意を伝えられるかどうかがカギになるはずです。OB訪問や、説明会・座談会を通じて得たエピソードや印象を基にホンダフィロソフィーに共感する旨を伝えられるとより良いでしょう。参考:ホンダフィロソフィー→ホンダの企業哲学を提示します。内定者の回答「THEPOWEROFDREAM」:夢の力を信じ、現在開発しているASIMOを始め、人々の期待に応えるため、いつの時代も変わらずにチャレンジをし続ける精神が息づいていると感じている。昨年11月に開催された東京モーターショーでは、《枠にはまるな》というメッセージを具現化した「UNI-CUBβ」や「NSXコンセプト」などを拝見し、今尚、愚直に夢を追い続けていることを肌で感じた。特に、2015年量産化予定のS660を見た瞬間、あのコンパクトな車体の中で、どれほどのワクワクとドキドキが生まれるのだろうかと妄想が尽きなかった。私は、世界中の人々の期待に応えるため、夢の実現を追い続けているHONDAという車に乗り込み、切磋琢磨しながらワクワクドキドキさせる車を世界へ届けたい。こちらは自動車メーカーの中でも「なぜホンダなのか?」ということを500文字という豊富な文字数で述べることができる設問です。そのためか、この回答では東京モーターショーといった話題まで出し、ホンダへの熱意をかなり強くアピールしているように感じます。ただ、「ホンダではなければならない理由」が若干伝わりづらいように感じます。自動車メーカーの社風や強みを比較しホンダでなければならない理由を伝えられるとなお良いでしょう。(8)「Cこれまでの記述に加えて、伝えたいことなどがあれば自由に記述・表現してください。」についてここでは、特に何について書くべきか記載されていませんが、自己PRを記入するべきポイントでしょう。自己PRについては、「」を参照して書き始めてみて下さい。内定者の回答私の強みは「物応じしない行動力」です。具体例として、英語によるプレゼンテーションを学ぶ授業にチャレンジしたことを挙げます。自分を成長させるためにもやってみようと決意しました。英語が得意でない私にとって、日本語でさえ苦手意識のあるプレゼンテーションを英語で行うことは明らかに厳しい内容でした。実際に授業が始まってからも、留学生や帰国子女の中で自分の意見を言うことができず、劣等感を抱えていました。しかしプレゼンテーションは準備をしてから行うものだったので、英語が苦手なら人の倍は準備をしようと以下のことに取り組みました。一つ目は、毎日1時間を続けて1週間、鏡の前で自分と目を合わせながら練習をしました。二つ目は1分間に100-150語の適切な速さで、ジェスチャーも入れながら抑揚をつけて話す練習をしました。三つめは自分の声を録音し、英語の発音が聞き取りやすいか、抑揚がきちんとついているかを確認しました。以上の練習を行ったおかげで、本番のプレゼンテーションではクラスメイトから「あなたが一番分かりやすかった」と評価を受けました。このように、私はどんな困難にも臆せず飛び込み、努力し続けることができます。この回答では自己PRとして「困難に臆せず飛び込み、努力し続ける力」を挙げており、具体的経験として英語のプレゼンテーションの授業に取り組んだ経験を挙げています。自身の英語力という困難を乗り越えた方法論にまで詳しく触れておりわかりやすく説得力のある内容ということができるでしょう。「個人として努力し、成果を出す」という点においては非常に評価できる内容ですが、ホンダで求められる素養を考えると組織の中でどのような価値が残せる人材なのか、という点をアピールした方が有効であると考えられます。最後に日本の大手完成車メーカーは数多く存在してますが、現状はトヨタ自動車が圧倒的な売上高を誇り、他社がそれに追随しようとしています。トヨタにばかり目が行きがちな学生も多いとは思いますが、事業領域・フィールドに関してはホンダも世界規模です。「自動車」だけでなく「バイクやロボティクスなど様々な製品を扱いたい」「グローバルに働きたい」といった学生は是非受けてみるべきでしょう。本記事がホンダを志望する学生の役に立つ事を願っています。参考:ホンダ企業研究こちらからホンダの企業研究ができます。ぜひご覧になってください。photobyIanMuttoo
- 本田技研工業(ホンダ)のインターン選考(ES・面接)対策 30,017 views 本田技研工業(ホンダ)のインターンES一覧はこちら日本経済を牽引する完成車メーカーの中でも業界二位の売上高を誇る、本田技研工業(ホンダ)。そんな本田技研工業は自立・平等・信頼を柱とした「人間尊重」と、買う喜び・売る喜び・創る喜びの「三つの喜び」を基本理念として、常に時代に先駆けた価値を創るために挑戦を続けています。本記事では本田技研工業(ホンダ)のインターン内容と具体的な選考対策まで紹介します。【本記事の構成】●本田技研工業(ホンダ)とは●本田技研工業(ホンダ)のインターン内容●本田技研工業(ホンダ)の求める人材●本田技研工業(ホンダ)のインターン選考フロー●本田技研工業(ホンダ)のインターン選考ES対策●本田技研工業(ホンダ)のインターン選考Webテスト対策●本田技研工業(ホンダ)のインターン選考グループディスカッション・面接対策●最後に本田技研工業(ホンダ)とは本田技研工業(ホンダ)は1948年に設立されました。規模はHondaグループ会社含め440社で、従業員数は連結で215,638名になります。そんな本田技研工業(ホンダ)の主な事業は以下の3つです。●二輪●四輪●パワープロダクツ上述の3つの事業の中では、四輪事業が全体の売上の70.6%で一番多くなっています。また、本田技研工業(ホンダ)は世界中に製品の販売をしており、中でも二輪車の販売数が1番多く、1,949万台と他の製品と比べると約3倍の販売数です。先程紹介した事業を詳しく説明します。二輪多くの地域でモータリゼーションの先駆けとなり世界の人々に愛されるコミューターモデルから、操る喜びをダイナミックに味わえるスポーツモデルまで、幅広いラインアップをそろえています。「走りの高揚感」と「操る楽しさ」の実現をめざし、車体とエンジンを新開発しました。さらに世界初のハイブリッドシステム搭載モデル「PCXHYBRID」を販売、電動二輪車「PCXELECTRIC」も販売を予定しています。四輪軽自動車の「N-BOX」から、グローバルモデルの「アコード」や「ヴェゼル」、北米のピックアップトラック「リッジライン」、そしてスーパースポーツの「NSX」まで、「自由で楽しい移動の喜び」を提供するために、パーソナルで個性的なモデルを世界中のお客様にお届けしています。パワープロダクツHondaは汎用エンジンをはじめ、耕うん機、発電機、除雪機、芝刈機、ポンプや船外機など、多彩な商品を延べ150以上の国や地域のお客様に、年間600万台お届けしています。暮らしのさまざまな場面で役立つ電動化製品の開発・商品化も進め、ロボット芝刈機「ミーモ」、ハンディタイプ蓄電機「リベイドE500」など、新しい価値を提供する商品の提案も続けてきました。ロボティクス研究で培った歩行理論をもとに開発された歩行訓練機器「Honda歩行アシスト」は、法人向けリース販売を行っています。【引用】本田技研工業(ホンダ)HP本田技研工業(ホンダ)のインターン内容以下は21卒対象のインターン内容です。事務系日程:東京▶7月13日(土)午前/午後、7月14日(日)午前/午後、7月20日(土)午前/午後大阪▶7月20日(土)午前/午後、7月21日(日)午前/午後人数:各コース若干名技術系HondaR&DインターンシップTYPE(1)日程:7/30(火)~8/2(金):4Days7/31(水)~8/2(金):3Days人数:各コース若干名HondaR&DインターンシップTYPE(2)日程:8/26(月)~8/30(金):5Days8/26(月)~9/6(金):2Weeks8/27(火)~9/5(木):2Weeks9/2(月)~9/6(金):5Days人数:各コース若干名HondaR&DインターンシップTYPE(3)日程:9/16(月)~9/20(金):5Days9/25(水)~9/27(金):3Days人数:各コース若干名【引用】本田技研工業(ホンダ)採用HP本田技研工業(ホンダ)の求める人材ナイジェリアには厳しい目の前の現実が存在していた。産業政策の抜本改革と、通貨切り下げによって市場急減に見舞われ、HAWAは販売台数が大幅に落ち込むという正念場を迎えていたのだ。もしACCORDが売れなかったら撤退を余儀なくされるという危機感と共にHAWAへ渡ったが、そこではこれまでのやり方が全く通用しなかった。「自分をリセットしなければいけない」と自らに言い聞かせ、現地の販売店やお客様から真摯に話を聞こうと努めた。すると「Hondaのクルマの良さは、乗ってワクワクさせてくれるところだ」「Hondaはすごい。何年乗ったってビクともしないからな」という誉め言葉が、たくさんの人から聞こえてきた。総括するとこの国では“体験”が全てだった。【引用】本田技研工業(ホンダ)採用HP上記のように、本田技研工業では海外赴任や出張などの中で、価値観やバックグラウンドの異なる社員との協業も多く、彼らと共に同じ目標を共有して達成することが求められます。それに加え、事業が上手くいっていない時に、「何が良くないのか」「どう改善すればいいのか」ということをその土地の文化・慣習ごとに、現地の社員・顧客から汲み取って考えた上で、対応策を実行しなければなりません。これらのスキルをに照らし合わせて考えると以下の3つが当てはまると考えられます。①関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる②リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる③価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる本田技研工業(ホンダ)のインターン選考フロー21卒向けの「技術系インターン」の選考フローは以下の通りとなっています。エントリーサイトよりエントリーシート登録↓適性検査(SPI)受検↓書類選考↓WEB面談またはグループディスカッション(書類選考通過者)21卒向けの「事務系インターン」は抽選での選考となるため、選考フローに関しては割愛します。【引用】本田技研工業採用HP本田技研工業のインターン選考ES対策以下は21卒対象のESの内容となっています。●本インターンシップの志望動機(500文字以内)●Hondaの製品や、製品以外の活動を通じた取り組みに対する想いを教えてください。(500文字以内)●Hondaのインターンシップを通じて自身がどうなりたいかを教えてください。(500文字以内)●大学での研究テーマを記入してください。(100文字以内)●研究テーマの具体的な内容を記入してください。(500文字以内)●希望する実習コースに参加するにあたり、ご自身のどんな知識・スキルが役に立つと思うか記入してください。(500文字以内)●自由にご自身のことを表現してください。(体裁自由。ファイル提出の場合PDF)●本インターンシップの志望動機(500文字以内)●Hondaの製品や、製品以外の活動を通じた取り組みに対する想いを教えてください。(500文字以内)●Hondaのインターンシップを通じて自身がどうなりたいかを教えてください。(500文字以内)上記の設問は志望動機について問われています。企業が志望動機を聞く理由としては、「自社のインターンへの志望度を知りたい」「インターンに参加する際のモチベーションを知りたい」の2つがあります。ですので、上記2つの理由を網羅する論理的な志望動機を伝え、選考官に「だからこの人は弊社の選考を希望しているのか」と思ってもらう必要があります。また、「Hondaのインターンシップを通じて自身がどうなりたいかを教えてください。」に関しては、ただ単純に「どうなりたいか」を述べるだけでなく、「どうしてそうなりたいのか、そうなるためになぜ本田技研工業(ホンダ)を選んだのか」まで答えられるようにしましょう。考える際は以下のフレームワークを参考にしてみてください。【参考】●大学での研究テーマを記入してください。(100文字以内)●研究テーマの具体的な内容を記入してください。(500文字以内)上記の設問はガクチカについて聞かれています。ガクチカを聞かれる意図としては「経験自体のレベル・スペックの把握」「自社に合う・マッチする人材か知るため」の2つがあります。ガクチカを書く際は、「実績自体のインパクトがどれだけあるか」「書いてある内容から思考力・考えの深さ・人柄を示すことができているか」に注意して書くようにしましょう。また、その際は本田技研工業の求める人材像を意識して書くと良いと思います。詳しい書き方は以下のフレームワークや記事を参考にしてください。【参考】●希望する実習コースに参加するにあたり、ご自身のどんな知識・スキルが役に立つと思うか記入してください。(500文字以内)●自由にご自身のことを表現してください。(体裁自由。ファイル提出の場合PDF)この設問は自己PRを問われています。就活生が企業にPRすべきことは、自身が企業にとって”採用しなかったら損をする人材である”ということです。正しい自己PRをするためには、その企業のビジネスモデルを理解した上で、その企業がどんな「強み」を求めているかを明らかにする必要があります。例えば本田技研工業(ホンダ)であれば先程求める人材像でも述べましたが、「関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」「価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」を意識して書くようにしましょう。自己PRの構成については以下のフレームワークや記事を参考にしてみてください。【参考】本田技研工業(ホンダ)のインターン選考Webテスト対策以下は20卒対象の内容です。時間:1時間形式:SPI科目:言語・非言語・適性検査「能力検査」では言語と非言語の2種類が出題されます。言語では類義語や文章の穴埋めと言った一般的な国語の問題、非言語では四則演算や確率・割合と言った数学の問題が出題されます。SPIはそこまで難易度の高いテストではありませんが、「対策本である程度勉強しておく、もしくは他の企業のwebテストを一度受験し、経験を積んでおく」のが良いでしょう。【参考】本田技研工業(ホンダ)のインターン選考グループディスカッション・面接対策21卒対象の選考フローでWeb面談またはグループディスカッションと記載されているので、両方の対策を紹介します。グループディスカッション以下は20卒対象の内容です。時間:30~1時間程度人数:面接官3人、学生8人テーマ:未来の本田技研工業(ホンダ)に必要と思われる施策求める人材像から考えると、本田技研工業(ホンダ)は「協調性」を意識していることがわかります。そのため、チームのメンバーと積極的にコミュニケーションを図り、時間内で最大の成果を出せるよう意識して取り組んでください。このような課題解決型のテーマはメーカーなどの幅広い業界で用いられており、与えられた課題に対する解決策を考えるものとなっています。課題解決型のグループディスカッションでは①前提確認・目的の明確化、②現状分析、③ボトルネックの特定・解決策の立案、④課題解決策の評価・優先順位づけの流れで進めます。これらの流れを実践出来れば、答えはおのずと見えてくるはずです。グループディスカッションについてより詳しい対策方法を知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。【参考】面接対策以下は20卒対象の内容です。時間:20分人数:面接官1人、学生1人形式:スカイプ面談質問内容・大学で行っている研究の概要について説明してください。・テーマの志望理由・逆質問対策●大学で行っている研究の概要について説明してください。この質問はガクチカについて聞かれています。考え方は先程紹介したフレームワーク同様で構いませんが、面接ではESと異なり、面接官とのコミュニケーションが重要になるため、面接官の質問の意図に沿って回答することを意識してください。再度フレームワークを載せておくので参考にしてください。【参考】●テーマの志望理由考え方は先程紹介した考え方と同様で構いませんが、面接ではESの内容の深掘りが予想されるので、再度自己分析を行って、深掘られても答えられるようにしておきましょう。●逆質問企業が逆質問をする意図としては、企業に対して本当に興味があるのか、いわば志望度が高いのかを見ようとしています。また、面接の場では基本的に面接官から学生に対して質問する時間が多く、一方的なコミュニケーションになりがちです。そのため、逆質問という面接官と学生の双方向のやりとりを通して、学生のコミュニケーション力を見ています。逆質問の場における「コミュニケーション力」とは「場の流れを読み、短時間で相手の意図を汲み取る力」であると考えています。つまり、逆質問では場の雰囲気や面接官の役職等から、今ここで何を質問するのが適切なのかを見極められるか否かを見られていると考えられます。逆質問の意図をしっかりと把握し、適切な質問をするようにしましょう。【参考】最後に好調な業績を維持し上位校生からの人気も依然として高い完成車メーカー。今回はそんな完成車メーカーの中でも、本田技研工業(ホンダ)を紹介しました。インターン参加には、「ES、webテスト、面談またはグループディスカッション」と3つの選考フローを突破しなければいけません。この記事を通して「本田技研工業(ホンダ)の企業理解・各選考フローの特徴」を理解していただき、"選考突破"を目指していただければと思います。最後にunistyleの関連記事を記載しておきますので、こちらも併せてご覧ください。【関連記事】本田技研工業(ホンダ)の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから
- 【本田技研工業(ホンダ)の特徴を解説】業績や社風から見る就活対策・企業研究 55,465 views で紹介した通り、好調な業績を維持し上位校生からの人気も依然として高い完成車メーカー。今回はそんな完成車メーカーの中でも、本田技研工業に焦点を当ててみたいと思います。自動車に限らずモビリティ全てを事業領域とし、2012年には小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の生産を開始した本田技研工業。この記事では、そんな本田技研工業の社風や求められる人材について考察していきます。本記事のコンテンツ・本田技研工業の業績・事業内容から考える本田技研工業が求める人材・社風について・内定者のES解説・選考について・最後に本田技研工業の業績ここからは、ホンダの業績について見ていきたいと思います。※本田技研工業IR情報よりUnistyleが独自に作成2015年度は、売上高が約10%上昇した一方で、営業利益が大きく落ち込んでおり、とりわけ四輪事業(自動車)で顕著になっています。タカタ製エアバッグのリコールに伴う品質関連費が増加したことが響いたようです。売上高の大部分を占める四輪事業の利益率の低さは、為替変動等によって大きくホンダの業績を左右するため、収益性の安定面で不安を抱えている状況といえます。一方で二輪事業(バイク)は依然として世界最大手であり、利益率も高くホンダを支える事業となっています。生産台数は若干減少しましたが、総販売台数の内約90%を占めるアジア市場では前年度とほぼ同水準の販売数をあげています。今後も途上国を中心に市場の成長が見込めるため、安定した業績を期待できそうです。設備投資額(棒線)、売上高に対する設備投資比率(折れ線)※本田技研工業IR情報よりUnistyleが独自に作成生産設備の刷新や生産能力の向上を目的とする設備投資額ですが、ホンダでは2013年度を頂点として大規模な投資を行っています。2011年11月にホンダのタイ工場は大雨による洪水の被害を受け、2013年に新工場の建設を開始、2016年には稼働を開始しています。ホンダの設備投資の推移は、タイの新工場設立と、洪水の被害を乗り越え生産体制を整えたことを表していると考えられます。タイではホンダの代表的な小型車種「シビック」の生産を行っており、タイ市場並びにグローバル競争力の強化に貢献しています。参考:新型「シビック」を生産するホンダのタイ新四輪車工場が完成事業内容から考える本田技研工業が求める人材ここからは、本田技研工業が就活生に求める素質について、「」を参照しながら考えていきましょう。今回紹介した事例は、欧州における二輪車販売強化と収益改善の取り組みでした。ホンダに限らず、完成車メーカー勤務社員には海外勤務のチャンスが多くあるようです。海外勤務に臨む上では、語学力だけでなく、多様な背景を持つ社員との信頼関係の構築する能力が求められます。また、今回はフランスでは初の取り組みとなる、上級グレードの設定を提案し成し遂げたことから、前例にないような取り組みも前に進めていく能力が求められると考えられます。以上のことから、本田技研工業は以下のような能力を持つ人材を求めていると考えられます。「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることが出来る」「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することが出来る」社風についてこの章では、を参照しながら、本田技研工業の社風について解説していきます。Hondaにおいて求められるのは問題意識や行動力、強い意志やチャレンジ精神を常に意識すること。“ベンチャー起業家”のようなマインドと言えるかもしれません。「こうしたらもっと世の中が良くなるんじゃないか」と社会に対しての大きな問題意識を持って欲しい。その問題意識を世に問うため、Hondaという大きな増幅器を使って世界に仕掛ける主体性を発揮して欲しい。引用:ホンダこれからの人材育成ホンダの社風について紹介する上で、社員全員に当事者意識と問題意識を求めていることが挙げられます。ホンダの文化は本田宗一郎氏、藤澤武夫氏の二人の創業者が残したHondaフィロソフィーに基いており、フィロソフィーを単なる「ことば」として終わらせることなく、ホンダで働く一人ひとりが主体者として実践することを期待しています。創業者・本田宗一郎が語った、「世のため人のため、自分達が何かできることはないか」という志は、ホンダのESにも現れており、自分の夢や目標を持ち、実現のために主体的に行動できる人材を求めています。上の「本田技研工業で求める人材」で述べた能力に加えて、夢を実現する熱さやマインドが大事といえるでしょう。実際、本田技研工業は創業者の夢であったジェット機の生産に着手しており、夢に向かってチャレンジする精神が会社全体として浸透していると言えそうです。内定者のES解説ここまでで、ホンダの業績や、主体性とチャレンジ精神が根付いた文化、就活生に求められる能力を見てきました。ここからは、実際にホンダのエントリーシート選抜に通過した就活生が書いた内容を参考にして、同社が求める人材像を考えていきたいと思います。まず実際の設問を確認してみましょう。①学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について教えてください。(150字以内)②取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか。(150字以内)③困難を乗り越えるために「どうしたか」を自身の想いなども踏まえて記入。(300字以内)④その経験から何を学びましたか?それをどのように仕事に活かしていきたいですか?⑤あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは何ですか?その根底にある想いや理由をあわせて答えて下さい。(150字以内)⑥その実現に向けてどのようにアプローチしますか?(150字以内)⑦実現の場としてHondaを志望する理由を教えてください。(250字以内)⑧他に伝えたいことがあれば教えてください。(250字以内)参考:本田技研工業エントリーシートホンダのESは設問が8つあり、全体で1500字程度と分量も多いといえるでしょう。また、取り組んだ内容や行動に対する想いや理由を問われる点もホンダらしさが現れています。それでは設問について見ていきましょう。ホンダの設問は、おおまかに①〜④が自己PR、⑤〜⑦が志望動機と分類できるでしょう。それぞれ軸がブレないように一貫した文章を書きつつ、自己PRでの取り組みと志望動機が関連するように意識すると良いでしょう。自己PR欄の特徴として、経験を通して学んだこと、すなわち「同じような困難が立ちはだかった時のあなたの強みの再現性、強みの方法論」について、④の部分で問われている点です。「」でも紹介させていただきましたが、学生時代だけではなく企業においても活躍する人材かを見極めるために方法論を語ることはとても重要です。ホンダのESをきちんと練って書くことで、自己分析や他企業の選考対策をする上でも役立つでしょう。ここからは①〜⑧の設問に関して、実際のESの例を紹介していきたいと思います。まず①〜④の設問に関して見ていきましょう。①学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について教えてください。(150字以内)ベンチャー企業での長期インターンシップを行ったことである。具体的には、自社が持つビジネスマッチングサイトへ登録を促すため、企業に対し営業を行い、登録料として年間契約40万円を頂いていた。私は学生7名のリーダーを務めることになり、月間の成約件数15件を目標に掲げた。それ以前の学生の売上件数の合計は5件であった為、この目標は高い設定であった。②取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか。(150字以内)この取組みの中で直面した困難な事は、学生インターン生がすぐ辞めてしまうことであった。理由としては、営業を経験したことがない学生が一人で経営者のもとに営業に伺い、成果を上げられず、諦めてしまう人が多かったからだ。それに対し、私はリーダーとしてメンバーのモチベーションを向上させること、そして営業の質をあげなければと考えた。③困難を乗り越えるために「どうしたか」を自身の想いなども踏まえて記入。(300字以内)その問題に対し、3点の取組みを行った。①私がリーダーとして、誰よりもストイックに営業活動に取組んだ。理由としては、一生懸命目標に向け努力することで、目標達成への熱意を示すとともに、メンバーからの信頼を獲得するためであった。②成績が伸び悩むメンバーの営業同行をすることで、成果をあげてもらおうと考えた。これをすることで、一人ではなかなか返答することができなかった質問に対しても、的確に返答することが出来るようになった。③ミーティングと営業のロールプレイングを行い、情報の共有をしながら、営業の質を高めていった。これらに取り組み続けた結果、目標を達成することができ、チーム全員で達成感を得ることができた。④その経験から何を学びましたか?それをどのように仕事に活かしていきたいですか?この経験を通じて、周囲を巻き込み、成果をあげるためには、「地道な取組みによって、目標への熱意を示し、仲間から信頼を得ること」、又、「具体的な提案・実行を自ら率先して行っていくこと」が重要だと学んだ。仕事においても、大きな目標を掲げられている際には、泥臭く小さなことほど率先して行うとともに、自らのアイデアをどんな場面でも提案していきたい。引用:本田技研工業エントリーシート解説このESでは、ベンチャー企業の長期インターンシップにおいて、学生インターンが辞めてしまうという問題に直面した経験が書かれています。その解決のため、信頼獲得やチームの一体感を持たせるための案を提案、実行しており、「アイデアの積極的な提案」という学びの内容も、主体性が重んじられるホンダでは好印象だったと考えられます。一方で、重要である困難を乗り越えるための自分の想いについては伝わりづらく、もったいなく感じます。長期インターンシップという場で実現したいことなどについて語るなど、より自分自身の感情や大切なものについて記述があるとよりよい評価が得られたのではないでしょうか。次に⑤〜⑦の設問に対する、ES通過者の回答を見ていきましょう。⑤あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは何ですか?その根底にある想いや理由をあわせて答えて下さい。(150字以内)「安全、そしてワクワクする自動車を世界中に届けたい」私にとって、幼少期から車は単なる移動手段ではなく、家族と同じ空間を共有できる製品であり、強い想い入れがある。このような経験から、そのような想いを感じさせてくれる自動車を、多くの人に提供していきたい。しかし、世界の人口増加により、今後自動車は激増し、事故や環境への影響として、自動車が害になる危険性もあると考える。そこで、より安全かつ環境へ配慮した自動車を世界中の人々に届けていきたい。⑥その実現に向けてどのようにアプローチしますか?(150字以内)安全、かつ環境に良い自動車を提供するために、営業に従事する。具体的に、まずは国内での営業に携わり、販売データなどを分析し、販売促進策を打っていく。その際に細かいPDCAサイクルを繰り返し、マーケティングなどのノウハウを徹底的に身に着けたい。その後に、海外営業として、需要が伸びるアジアなどの新興国での業務に携わりたい。国内営業で培った力を発揮し、お客様のニーズに合致し、かつ安全で環境によい自動車を多くの人に届けたい。⑦実現の場としてHondaを志望する理由を教えてください。(250字以内)実現の場として貴社を志望する理由は2点ある。1点目は、貴社の「秀でた技術力」に魅力を感じたからである。自動車安全性調査において、最高の評価を得た車が貴社には数多くある。このような事実から、貴社は業界一安全な自動車を創る技術を有していると考えた。2点目は「人々に感動を与えることができる」企業であると考えたからだ。貴社はミニバン、小型ジェット機、ロボットの開発により世の中に変化をもたらし、人々に夢や感動を提供し続けてきた。上記のように、安全かつ人々にワクワクを届けられる貴社で、私は働き、夢を実現したい。引用:本田技研工業エントリーシート解説このESでは、安全でワクワクする自動車の営業に携わる希望を述べ、技術力と夢の実現を行ってきた点をホンダの志望動機としています。この学生は自己PRでもあったように、ベンチャー企業で営業として働いており、実現したいこととの整合性が取れています。実現したいことで述べた、「ワクワクする」自動車に関わりたいとする理由や背景が述べられていると、ホンダへの志望度の高さを更にアピールできたと思われます。⑧他に伝えたいことがあれば教えてください。(250字以内)私の強みは「忍耐力・挑戦力」である。それを表すエピソードを2点あげる。1、営業の長期インターンシップでは当初「社内で売上1番をとる」という目標を掲げ行動したが、初めは契約が全く取れずに苦戦した。しかし絶対に諦めたくないという気持ちから挑戦を続けた。原因を分析し、取組みを工夫し続けた結果、200万円の売上をあげることができ、当初の目標を達成することができた。2、体同連バスケット部での活動において、ベンチ要員だった私は、練習前の3時間と終了後の1時間、自主練習をし技術を磨き続けた。又、友人やコーチの方だけでなく、下級生にも積極的にアドバイスをもらった。その結果、レギュラーを勝ち取ることが出来た。引用:本田技研工業エントリーシート解説最後の欄では、このESのように自身のPRを書くために使うと、面接で話の引き出しが増えると思われます。この通過者が述べた、忍耐力と挑戦力は夢の実現のために必要なので、上記でのホンダで成し遂げたいことの実現可能性が高そうだと面接官にアピール出来たでしょう。選考について最後に実際の本田技研工業の選考フローについて見ていきます。※下記に掲載している選考フローは、2016年卒本選考の情報になります。◆選考プロセス(総合職)エントリーシート&WEBテスト→一次面接(個人)→二次面接(個人)→三次面接(GD+面接)→最終面接(筆記+面接)引用:本田技研工業本選考情報本田技研工業の選考は、ES提出後、抽選によりキャリアディスカッション(CD)へ参加出来るか決まるようです。このCDは実質的な選考になっており、複数ステップに渡って行われます。内容は上記の選考プロセスと変わらず、CD経由で選考に進んだ学生は一般的なルートで進んだ学生と比べ早く内定にたどり着けるようです。面接では、ホンダでやっていけるかを、人柄や志から厳しく追求されることもあるようで、通過するには綿密な準備と熱意が求められるようです。最後にいかがだったでしょうか。今回は完成車メーカーでも独自の文化を持つ、本田技研工業について紹介させていただきました。夢を大切にし、実際に会社としても夢の実現を成し遂げてきたホンダですが、昨今では利益率の低さが懸念視されてきております。設備投資を積極的に行うなど、状況の打開を図っているホンダでは、夢を実現する強い意思を持つ若者をより一層求めているのではないでしょうか。この記事が、ご自身の実現したい夢について考える機会になり、自己分析の助けになれば幸いです。▼自動車業界の業界研究はこちらから自動車業界完全攻略記事一覧1.2.3.4.5.6.
- 本田技研工業(ホンダ)の採用大学・文理・男女別採用人数|合格者ES付き 30,090 views 本田技研工業(ホンダ)の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから本田技研工業(ホンダ)は、トヨタ自動車に続き国内2番目のシェアを誇る自動車メーカーです。本田技研工業(ホンダ)は、フィットやステップワゴンなどの乗用車からシビック、NSXなどのスポーツカーまで幅広く展開しています。トヨタ自動車が部品の調達をトヨタグループと言われるグループ各社に委ねていてる一方で、本田技研工業(ホンダ)は部品の製造から完成まで一貫して行っている「独立系」のメーカーであるとも言えます。特に海外では「エンジンのホンダ」と呼ばれ人気を博しています。本記事では、日本だけでなく広く世界から愛されている自動車メーカーである本田技研工業(ホンダ)の過去三年間の採用実績をを就職四季報を基にまとめました。本記事の構成本田技研工業(ホンダ)の男女別採用人数本田技研工業(ホンダ)の文理別採用人数本田技研工業(ホンダ)の選考レポート本田技研工業(ホンダ)の本選考合格者ESさいごに本田技研工業(ホンダ)の男女別採用人数本田技研工業(ホンダ)の過去三年間の男女別採用人数は次のようになっています。大学別の採用人数は発表していませんので、詳細は各大学のホームページをご参照ください。参考:就職四季報2020年度本田技研工業(ホンダ)の文理別採用人数本田技研工業(ホンダ)の過去三年間の男女別採用人数は次のようになっています。参考:就職四季報2020年度本田技研工業(ホンダ)はメーカーのため、理系の学生が割合としては多くなっています。本田技研工業(ホンダ)の選考レポート今回は、本田技研工業(ホンダ)から内定を獲得した19卒の学生の体験記を一部抜粋して紹介します。本田技研工業(ホンダ)の本選考レポート一覧はこちらから本選考のフローについて結果連絡を含めてお答えくださいエントリーシート提出後、ウェブテストを受けた。(1週間後に合格通知を受け取った。)→一次ジョブマッチング(面談を受けて、当日の夜に合格通知が来る)→2次ジョブマッチング(一次の1週間後にグループディスカッションを受ける。6人1組の議論。次の日の夜に合格通知が来る。)→3次ジョブマッチング(実質の最終面接で、部長クラスの2名と面接を行い、当日の夜に合格通知が来る。内々定)→最終面接(6月1日に意思を伝えるのみの面談)本選考のためにした準備についてお答えくださいなぜ、ホンダなのかを理詰めでしっかり話せるようにした。その際、根拠になるようなエピソードを用意した。社員さんから聞いたお話やセミナーで感じたこと、これまでの実体験などを織り交ぜ、自分らしい志望動機を作れるように、2月ごろからホンダのセミナーや座談会などに積極的に参加した。また、ホンダのどういったところが自分に合っているかを語れるようにするため、これまでの経験や自分がどういう人間なのかという自己分析も行った。それぞれの面接およびGDについて、社員の人数および役職、面接を受ける学生の人数、面接会場、面接時間、質問内容、面接の雰囲気、面接の感想についてご記入ください。面接がない場合は「なし」とお答えください[1次面接]人事の社員1人と30分ほど面談。同じ時間に5人の学生がいたが、皆、一対一の面接だった。会話形式で学生時代に頑張ったことやなぜホンダなのかについて質問された。多少、深掘りはされたが、話しやすい雰囲気を作ってくださったので、緊張はしなかった。[2次グループディスカッション]東京本社で6人1組でのグループディスカッション。時間は1時間ほど。社員2人が各チームについて評価している。ディスカッション後は、1分の発表と社員からのフィードバックがある。ディスカッション内容は、「ハワイでホンダが事業を行うなら何をすべきか」で選択肢が5つある中から選んで議論する。[3次面接]最初に30分で小論文を書く。その後、2人の部長クラスの社員に1分程度で発表する。その後、30分ほど面接を行う。学生時代に頑張ってきたこと、志望動機、やりたい仕事、自分の性格などについて聞かれた。多少、緊張感はあったが、特に問題はなかった。本選考において評価されたと感じたポイントや選考において重視されていたと思う点についてお答えください自分らしさを表現することが大切だと思う。自分が考えていることや思いを正直に伝えることを意識した。面接でもグループディスカッションでも、自分を表現できているかどうかを評価していたと思った。また、思いも大切でありながら、前提として論理性も評価していたと思う。面接・GDなど各選考フローにおいて心がけていたことをお答えくださいハキハキとした明快な印象を与えられるように、元気よく話すことや適切な言葉遣いを意識していた。面接官の質問に対して、自分の考えや思いを正直に伝えることを意識していた。その場で考えなければならない際も、自分なりの自分らしさが伝わるような応答をすることを意識した。本田技研工業(ホンダ)の本選考合格者ESここでは本田技研工業(ホンダ)の合格者ESを3つ紹介します。合格者の志望動機や学生時代頑張ったことを参考にし、自身のES作成に役立ててください。2020卒(事務系総合職)この合格者ESはこちらから・A-1:学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について入力してください私が最も情熱を注いで取り組んだことは、アルバイト先の生徒が自分に自信を持つ手助けをすることです。私はアルバイトとして、名古屋市がやっている片親家庭や生活保護家庭のための中学生学習支援事業に携わっています。私がそれを始めた頃、生徒達はどこか自信無さげで活力が無さそうに見えました。そのため、彼らが何か自分に自信を持てることを見つけ、夢を持って真っすぐ人生を歩んでほしいという思いを込めて取り組みました。・A-2:取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか?まず直面した困難は、私と生徒達との距離感が離れていたことです。私は、彼らが自分に自信を持つ手助けをするために、彼らの事をもっとよく知りたいと考えていました。しかし、彼らの多くはコミュニケーションに積極的でない子が多く、自分からはあまり話そうとしてくれなく、生徒達との間に壁があるように感じました。また、毎回12人いる生徒一人一人としっかり話すのが難しく、彼らについて知ることに時間がかかるという困難にも直面しました。1日2時間という限られた時間で、勉強も教えないといけない中、12人全員と話をするというのは不可能なことでした。そのため、彼らとの距離がなかなか縮まらずにもどかしさを感じました。・A-3:困難を乗り越えるために「どうしたか」を、自身の想いなども踏まえて入力してくださいまず生徒達との間の壁を無くすために、自分から頻繁にコミュニケーションを取り、彼らと同じ目線に立つことを意識しました。私は、彼らにとってお兄ちゃんのような、なんでも相談できる頼れる人になることを目標に日々のコミュニケーションを取っていきました。彼らの学校の話を聞いたり、恋愛相談に乗ったり、時には自分が相談したり、同じ目線に立って様々な話をすることで彼らとの壁もなくなりました。その結果、ただの個人情報でなく彼らが何を考えていて、将来どうしたいかなどの深い話もできるようになり、彼らの自分に自信を持てることを見つけることに繋がりました。また、なるべく早く生徒達の事について知るために、サポーター同士の交流の活性化に努めました。これは、1人が12人と話すことはできなくても、サポーター4人が12人と話すことはでき、サポーター同士で情報を共有し合うことで生徒達の事についてよく知り、早く距離を縮めることができると思ったため取り組みました。この結果、生徒との距離が早く縮まっただけではなく、生徒との関わり方などを話し合うことができ、生徒一人一人にあった勉強指導やコミュニケーションがとれるようになりました。・A-4:その経験から何を学びましたか。それをどのように仕事に活かしていきたいですか。私がこの経験から学んだことは、自分に自信を持ち、夢を持つことの大切さです。上のような取り組みを続けて生徒達とのコミュニケーションを取っていく中で、彼らを褒めたり、将来の事について話したりすることで彼らの中に自信を持たせるサポートができました。そして自信の持てるようになった彼らは、将来の夢などもたくさん話せるようになり、それに向かってどのように行動していくかを毎回一緒に考えたりするようになりました。そんな彼らを見て感じたことが、自分に自信を持ち、夢を持つことの大切さです。夢を持った彼らは、以前とは違って活力にあふれ、目標に向かって頑張る姿がとてもキラキラして見えました。そして、そんな彼らに私も刺激され、自分の夢について、またそれを実現するためにはどうするべきかより深く考えるようになり、日々の生活にも活力があふれてきました。そんな経験を経て私は、仕事でも仲間と夢を語り合えるように活かしていきたいです。仲間と夢を語ることで、その夢についてより深く考え、その夢を実現させることに大きくつながります。そのため、仕事では仲間と夢を語り合い、一つでも多くの夢を叶えさせたいです。・B-1:あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは何ですか。その根底にある想いや理由をあわせて入力してください。私が仕事を通じて成し遂げたいことは、一人でも多くの夢を叶えるという事です。私は上記の経験から、夢を持ち、夢を語り合うことの大切さを実感しました。そして今度は、その一人一人が持つ夢を、一つでも多く叶えたいです。夢を叶えることによって見えてくるものは、新しい生活、そして新しい可能性です。その新しい生活と可能性を、世界中の人々に届けたいです。私は、今までの大学生活において旅行や研修で6度海外を訪問しました。そんな中、海外で見て感動したのは、日本の企業・製品が現地の人々の夢を叶えているという事です。それぞれの短期間の滞在でも、車から鉄道、食料品など、様々な日本の製品を目にしました。そんな日本の製品は海外で、人々の夢を叶え、新しい生活や可能性を創り出しています。そこで私は、日本のモノづくりの技術をもって、世界中の人々の夢を叶え、新たなる生活と可能性を創り出す手助けをしたいと考えました。・B-2:実現の場としてHondaを志望する理由を入力してください。私が成し遂げたいことは、特定の事業のみに強みを持っていても達成することはできません。また、国内市場のみならず海外市場においても強みを発揮し、存在感を出していけなければなりません。そんな2つの事を同時に満たす企業は、幅広い事業を有し、それぞれの分野で強みを持っている貴社であると考えています。事業分野が幅広いことで、貴社は様々な市場のニーズにこたえることができるため、一人でも多くの人々の夢を叶えることができると思います。また、私が成し遂げたいことは貴社の企業風土の下でこそ実現可能だと考えています。私は、人々の夢を実現させるためには、自分自身も夢や情熱を抱いていなければならず、挑戦する心を忘れてはならないと考えています。この点について、貴社には社員の夢や情熱を後押しする土壌があり、若手でも挑戦する機会が与えられると伺っています。加えて、若手でも積極的に意見を求められ、良いと認められたものに関しては実現に向けて協力し合う風土があるともお聞きしています。このような環境の整っている貴社でこそ、私は自らの個性を発揮し、一人でも多くの人の夢を叶えることができると考えます。・C:これまでの入力内容に加えて、伝えたいことがあれば自由に入力してください。私は、対話力こそが自らの強みであると考えています。私は大学生活を通して、文系や理系、子どもたちや社会人の方々など、様々な方々と話すことのできる機会に積極的に参加してきました。そのような経験を通して、一人一人のバックグラウンドに理解を持ち、一人一人に応じたコミュニケーションが必要だと実感しました。また、そのコミュニケーションで一番大切なことは相手の話をよく聞くことだと考えています。相手の話をよく聞き、それを理解した上で議論を進めることで、皆の納得のいく結果に落とし込むことができます。わたしはこの強みを貴社で活かし、人々の夢、そして自分の夢を叶えていきたいです。2020年度(事務職)この合格者ESはこちらから課題1①学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について入力してください。トルコへの交換留学での討論型授業だ。その授業は、トルコ人と留学生の計16人で行われる政治・歴史に関するものであった。達成できた理由は、現状を分析し、自分で仮説を立て、周囲を巻き込んで実行できたからだ。具体的には、同じ授業を受講していた留学生を誘い、討論の練習会を習慣化した。フィードバックをもらうことで、自分の改善すべき点を認識し、そこを重点的に改善した。②取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか?周りの学生は自信を持って簡潔で筋の通った発言している中、自分の発言はまとまりがなく説得力がなかったことだ。そのため、クラスの中で自分の存在意義がわからなくなりとても落ち込んだ。だが、自分の意思で留学を決めたため、落ち込んでいるだけでは駄目だと考え自分の置かれている現状を分析した。そこで出てきた課題は、どこを改善すべきか自分1人で発見することが困難だったというものだ。背景として、客観的な評価を得る機会がなかったことがあげられる。③困難を乗り越えるために「どうしたか」を、自身の想いなども踏まえて入力してください。そこで「客観的な評価を得る機会があれば、自分の改善すべき点を効率的に発見でき、説得力のある発言ができるようになる」という仮説を立てた。解決策として、同じ授業を受講していた留学生を誘い、2人で討論の勉強会を週1回ペースで習慣化した。フィードバックをもらうことで、実行→評価→改善というサイクルをまわすことができた。その後、5人になり、週3回ペースで行うようになった。課題2①あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは何ですか。その根底にある想いや理由をあわせて入力してください。1つ目は「世界における日本のプレゼンスを大きくすること」だ。この軸の背景には、留学での経験がある。アメリカとトルコでの留学時に、外国人の外見や考えの違いから自分が日本人であることを強烈に感じた。またその際に、日本から離れた土地から日本を客観的に俯瞰し、日本の将来にネガティヴな考えを持った日本人が多いという状況をどう変えるかを考えた。そのために、まずは自分が国を背負っているという実感を持ち、その想いを発信して働きたい。2つ目は「当事者意識を持ちながら仲間と協力して働くこと」だ。この軸の背景として高校のボート部での経験がある。高校のボート部では顧問から指示されることがなく自分が「主体的」に動かないと成長できないという環境だった。3年生になりインターハイ出場という目標を掲げて、現状を把握し、そのギャップを埋めるための練習メニューを自分たちで決めた。私は、クルーにコミットすることを第一に考え、より効果的な練習メニューを海外のボート雑誌から探して提案し、結果的にインターハイ出場を果たした。そこで自分の頭で考え、仲間と協力して同じ目標を目指す楽しさを知り、仕事でも同じようなことを経験したい。②実現の場としてHondaを志望する理由を入力してください。1つ目に関しては、自動車産業は歴史的に日本の経済成長を引っ張ってきたという事実があり、海外に行っても「日本=クルマ」とイメージする人が大半だった。また、現在自動車産業は100年に一度の大変革期と言われており、自動車を通して社会を変革することも夢ではなくなっている。実際貴社の1dayインターンシップに参加した際、新しい技術を使って新たなモビリティを考えたとき、すでに貴社も様々なモビリティ作ろうとしている姿勢を感じた。そのため、貴社で仲間たちとともにそれを作り上げ、社会を根本的に変革したいと考えた。2つ目に関しては、自動車や二輪車は、膨大な数の部品から成り立っており、その分様々な部品メーカーとの関わりがある。そのため部品メーカーと協力しつつ、主体性を持ってリードしないといけない環境にある。また、社内を見ても自動車の製造には様々な工程があり、その分関連部署との調整も必要となってくる。実際に貴社の座談会に参加した際、一つのものを作り上げる際に技術職・事務職協力して一つのものを作る必要があるため、一人一人が当事者意識を持って仕事を行う環境にあると仰っていたので主体性を発揮できると考えた。課題3これまでの入力内容に加えて、伝えたいことがあれば自由に入力してください。自分の長所は、興味を持ったことに対する行動に力を惜しまない点である。トルコに交換留学した際、トルコ人の宗教観に興味を抱き、ラマダン月の1ヶ月間断食生活を送った。日の出から日の入りまで飲み食いを一切せず、日の入り後のイフタールと呼ばれる特別な晩御飯を現地の人々と共に食べた。また、友人に礼拝の作法を教わり、1日5回の礼拝を行うことで現地の人々の信頼を得て、彼らの考え方を聞いた。その考えは自分が持っていた価値観とは全く異なるものであったが、否定することなく自分なりに受け止め、さらに考えるきっかけになった。このように、自分の足でとことん追求することで、より高い次元で理解を深めることができると考える。2020年卒(事務系)この合格者ESはこちらから・学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について入力してください【居酒屋でのアルバイト】現在アルバイトが13名在籍する表参道の居酒屋で、リーダーを任されています。しかしある時期、売上が継続して落ち込んだという経験をしました。その原因は、教育不足や人手不足のために、接客の質が落ちていたことでした。それに対し、私が中心となり、泥臭く改革を実施していきました。その結果、接客の質を上げて売上を改善し、さらに30%の売上向上に成功しました。・取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか?「店長イズム」の継承です。「店長イズム」とは、営業中の実際の働き方に加え、仕事やお金に対する考え方など、社会で生きる上で大切となる店長の想いのことです。私が入店した頃は、店長もスタッフとして現場に出てくる機会が多く、この想いを共有できていました。しかし、店長が新規店舗出店などの事務作業に割く時間が多くなったことや、後輩スタッフが急激に増えたことにより、全体への意識の共有が薄れていきました。また、アルバイト同士で時間を合わせることが難しく、社員も日々の作業に追われ、教育が行き届かないといった事態に見舞われました。結果として、全体のモチベーションが低くなってしまい、接客の質が下がっていきました。・困難を乗り越えるために「どうしたか」を、自身の想いなども踏まえて入力してください。私は、今まで様々な面で指導してくれた店長の気持ちに応えたい、そしてこれからも永続的にお客様の笑顔が溢れ、表参道では一番と言われる店にしたいという想いで取り組みました。まず、接客などの実際のスキルに関しては現場でしか学ぶことは出来ないと考え、営業中の忙しい時間でも蔑ろにせずに、時間を取って教えるように改めました。そこで大切にしていたことは、「失敗しても良い、経験してからでないと分からないこともある」という考え方です。具体的には、後輩のスタッフの実際の接客を基に、良い点・悪い点を伝えていきました。さらに、他のスタッフとの時間を共有するために、私自身のシフトを出来る限り増やしていきました。また、仲間達を積極的に食事に誘うなど、営業時間外でしか話せない問題点やスタッフの悩みを共有する時間を設け、「店長イズム」を粘り強く浸透させる中で、モチベーションの改善やシフト協力を図っていきました。これらの取り組みを続けた結果、一人ひとりに意識が芽生え、店の雰囲気も徐々に改善されていきました。そしてお客様の数も回復し、「いつも繁盛しているね」と言われることも多くなりました。・その経験から何を学びましたか。それをどのように仕事に活かしていきたいですか。「現場の大切さ」と「周囲を巻き込んで一つの目標へ突き進むことの強さ」を学びました。過去に自分が仕事を覚えてきた過程でもそうでしたが、この取り組みを進めていく中でも、やはり「現場での経験以上に、人を成長させるものは無い」と感じました。現場で起きていること、その場での体験がまさに本物であり、お客様により良い空間を届けるという目標を達成するには、その点をしっかりと考えていく必要があると学びました。また、一人だけが何か熱い想いを持っていてもそれだけでは不完全であり、周囲に泥臭く働きかけて粘り強く伝えることで、チームとして一体感が生まれて大きな推進力になることも実感しました。この学びを活かして、どんな時でも現場で起きていることを一番に考え、様々な業務や課題に積極的に挑戦するという姿勢で仕事に取り組んでいきたいと考えています。さらに、自分が成し遂げたいことや疑問に思うことなど内側にある想いを周りへと常に発信し続け、メンバーを巻き込み引っ張っていける存在になりたいです。・あなたが仕事を通じて成し遂げたいことは何ですか。その根底にある想いや理由をあわせて入力してください。私は、「より多くの人に快適とワクワク」を提供していきたいです。その理由は、居酒屋や塾でのアルバイト経験を通して、他者を笑顔にすることをやり甲斐に感じてきたからです。お客様や生徒からの感謝の言葉ももちろんですが、一緒に仕事をする仲間からの感謝や期待感も、次の仕事への意欲に繋がっていることに気づきました。そして、どんな時でもそんな仲間に対してどうすれば働きやすい環境を提供できるか、お客様・生徒に対してどうすれば良いものを届けられるかというのを常に考えてきました。そのような中で、自動車は「人それぞれのワクワクが溢れる場」であるという特別な思い入れをきっかけに、自動車メーカーを志望しています。私は、幼い頃から家族で車に出かけた経験や、大学時代に自分でも運転してきた経験から、この考えを抱くようになりました。また、日々運転する中で、安全に対する懸念も持つようになっていきました。以上から、車に乗る人・乗らない人全員に「快適とワクワク」を届けたいと考えるようになりました。・実現の場としてHondaを志望する理由を入力してくださいこれを実現する場として、貴社を志望する理由は2点あります。1つ目は「優れた技術力で幅広い製品を世に送り出している」という点です。古くからエンジンにこだわりを持ち、現在でも先進技術を取り入れ安全で魅力的な製品を届けています。加えて、二輪車やパワープロダクツなど幅広いチャネルを有し、世界規模で事業を展開している貴社であれば、技術と事業領域の両面から「全ての人に、快適とワクワク」を届けることが可能であると考えています。2つ目は「Hondaイズム」や「HondaPhilosophy」の下で働く社員の方々に、魅力を感じた点です。2月のインターンシップに参加させて頂き、現場社員の方々と濃密に接した際に、それぞれが持つ想いをぶつけ合い、チームとして取り組むことで大きな目標に挑んでいることを実感しました。その中でも特に「世のため人のため、自分たちが何かできることはないか」という想いの下、「3現主義」を大事にしている点に共感をしました。夢や挑戦を尊重しているこの環境であれば、私の夢を実現できると確信しています。・これまでの入力内容に加えて、伝えたいことがあれば自由に入力してください。私は貴社のIT部門において、夢を実現したいと考えています。インターンシップでIT部門に配属され、コネクテッドカーの取り組みについて体験した際に、貴社の製品を利用する全ての人にITの力を活用して、「使う喜び」を届けられることを学びました。現代の車社会において、ITを用いたコネクテッドの取り組みは急速に広まっていて、モビリティとしての価値を高めるためには必須・急務となる取り組みであると考えています。そこで、私の強みである「泥臭いほど熱心に学ぶ姿勢」「周囲を巻き込み引っ張っていける力」を活かして、顧客が何を求めているか、何を喜びとするかを第一に考えられる存在になりたいです。さいごに本田技研工業(ホンダ)は自動車だけでなく、二輪車や船外機など幅広い商品を提供しています。特に二輪車は「スーパーカブのHonda」と国内外問わず知名度が非常に高いです。高い技術力で世界中の自動車メーカーと渡り合っていく本田技研工業(ホンダ)は文系・理系問わず就活生からの人気も非常に高いです。今回は、男女別・文理別の観点から本田技研工業(ホンダ)を分析しましたが、採用数などのデータはその年その年によって異なります。そのため、本記事で示されたデータが来年度以降も続くとは限りません。あくまで参考として捉えていただけたらと思います。本記事を参考の上、本田技研工業(ホンダ)への理解・選考対策を進めていただけたらと思います。【参考記事】