農林中央金庫関連のテクニック
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- 農林中央金庫のインターン選考攻略|合格者ES付 25,395 views 農林中央金庫のインターンES一覧はこちら日本最大のヘッジファンドである農林中央金庫。運用資金はJA(農協)、JF(漁協)、JForest(森組)などからの出資で成り立っており、「金融の円滑化を通じて農林水産業の発展に寄与する」という目的のもと、その資金を第一次産業を中心に貸付を行っています。80兆円近くの金額を運用を少数で運営しているため、それを魅力に感じる就活生は多くいるようです。本記事では20卒の農林中央金庫のインターンESを基に、インターンシップ対策を行っていきます。【本記事の構成】▶︎農林中央金庫とは▶︎農林中央金庫のインターンの内容▶︎農林中央金庫インターンシップ選考フロー▶︎農林中央金庫のES解説▶︎農林中央金庫の面接対策農林中央金庫とは農林中央金庫と聞いて、政府系の金融機関だと勘違いしてしまう方もいるかもしれません。農林中央金庫は、かつては特殊法人でしたが、現在では農林中央金庫法に則った民間金融機関です。”農林”中央金庫という名前からも分かるように、所管は金融庁ではなく、農林水産省となっています。その為、三菱UFJなどの所謂”メガバンク”とは違い、農林水産業の金融の円滑化をターゲットにした企業となっています。また、近年では海外への投資事業にも力を入れているのも特徴の一つです。農林中央金庫には、米国有名大学のMBAホルダーが300人以上在籍しており、海外での農林中央金庫の知名度は非常に高いです。農林中央金庫のビジネスモデルはJA、JF、JForestなどから出資された資金を債権購入、株式運用、手形取引などを行ったり、会員、農林水産業者、農林水産業に関わっている会社に出資をしたりして利益を挙げています。また、農林水産業者に対する事業や生活面での指導を行う「指導事業」というものや農林水産物の販売や生産資材などの購買を行う「経済事業」などもありいわゆる銀行の仕事だけでなく幅広い事業を手がけています。参考:農林中央金庫のインターンシップの内容ここでは、実際に農林中央金庫のインターンシップに参加した2020年卒の冬インターンの体験談を掲載致します。インターンの内容について教えてください1日目はリテールビジネスについて説明とグループワーク、2日目は食農ビジネスについてとグループワーク、3日目は投資ビジネスについての説明とグループワークだった。それぞれ部門の社員の方が来てくれて全体に説明した後グループワークを行うが、グループワークの時にチームに社員の方がつくことはなく、適時見に来てくれてその時に質問できるという形だった。発表は、全員発言するように求められた日もあった。3日目の後には年次の低い社員の方との座談会があり、最近就活をしていた社会人の方から話を聞くことができて、どのように企業を決めたか、就活の軸などためになる話を聞けた。参加学生の在籍大学や雰囲気について教えてください国立大学、早慶、マーチなど幅広い学生がいた。院生も少なくなかった。学部の偏りがなかった。農学部や海洋学部など社会貢献性の高い学部に所属している人が他のインターンシップに比べて多いように感じた。穏やかな人が多く話しやすかった。インターンを通して得たこと、成長した点について教えてください農林中央金庫のインターンシップを通じて、良い企業研究になったと感じている。メガバンクに比べ、特殊な事業が多くインターネットで調べるのみでは理解できなかっただろうと感じているため、豊富な資料と合わせ各事業の説明を聞くことはとてもためになったと感じている。3日間それぞれ異なる事業のグループワークをする上で学生のそれぞれ異なるバックグラウンドを活かした議論ができたのは私にとってとても興味深かった。新卒の社員の方とお話しすることで就活の軸のようなものが具体化した。インターン中の社員との交流を教えてください3日目の年次の低い社員の方との座談会と、その後の懇親会、懇親会では多くの社員の方とお話しすることができたが、部門別に分かれているわけではないので、自分の興味のある部門の社員の方とお話ししたい場合は探すのが難しいかもしれない。農林中央金庫の仕事を体感できるだけでなく、社員とも積極的に交流することができるインターンシップになっています。参加をすることでフォローアップイベントにも参加できるので、農林中央金庫を志望する学生は積極的に参加をしていくべきでしょう。農林中央金庫インターンシップ選考フロー農林中央金庫のインターンシップの選考は次の様になっています。・ES+Webテスト→集団面接→参加面接とWebテストを実施後に集団面接を実施しています。Webテストは玉手箱(言語、非言語、適性検査)の3つを受験する必要があります。多くの学生が受験することが予想される為、Webテスト対策をしっかりと行い、高得点を狙っていく必要があります。玉手箱は自宅受検型のWebテストでトップシェアを誇り、SPIに次いで有名な適性検査であるため、人によっては就活中に何度も受験することになるかもしれません。本記事では玉手箱の概要や対策方法から、実際に出題される全8形式の例題についいても紹介しています。参考:農林中央金庫のES解説【ES設問】・ご自身の強みとそれを表すエピソードを教えてください(400字以内)農林中央金庫のインターンシップのESは一題だけです。また、設問もシンプルです。だからこそ、農林中央金庫の業務内容を理解し、完成度の高いESを作成する必要があります。設問の意図こちらは自己PRの設問となっています。農林中央金庫のインターンでは、実際の業務内容をもとにしたケーススタディを行っているようです。業務に近いワークを行うため、インターンで求めている人材≒本選考で求めている人材=採用したい人材という想像は容易いと思います。以上のことから、この自己PRでは、①同庫が求める強みを持っているか②雰囲気が同庫とマッチするか、活躍できるというイメージを持たせることができるかという2点を主に見られていると考えられます。意図を踏まえた回答方針上記のことから、採用HPや事業内容から考えられる農林中央金庫が求める人材を踏まえる必要があります。によると、①農家、酪農家の顧客と信頼関係を構築することができる人材②顧客の資金面だけでなく経営面のニーズや課題を引き出し、主体的に提案を行い、解決まで導くことのできる人材③行政や地域の系統組織など価値観や立場の異なるメンバーと、担当企業の課題を解決するために協力して成果をあげることができる人材といった素養をもった人材をもとめているようです。上記の素養をアピールできるような自己PRをすることができると良いでしょう。参考:→農林中央金庫の本選考ESの回答方法について解説した記事です。本選考向けの記事ですが、実際の事業内容の紹介や農林中中央金庫が求める人物像の解説をしているので、参考としてご活用ください。また次の選考である面接を想定した回答をする必要があるため、エピソードを簡潔にまとめ面接官がイメージしやすい文章を記述しましょう。そのためや以下の動画で説明している①強み②強みの原点③具体的なエピソード④強みの方法論⑤強みの活かし方のフレームワークに沿ってまとめると良いと思います。参考:→内定レベルの自己PRを簡単に完成させる方法について解説しています。上記のフレームワークの活用法についても、具体例を交えながら説明していますので、ご活用ください。合格者の回答私の強みはどんな逆境もチャンスに変えることができる点です。私は4歳の頃から17年間サッカーをやっており、小学生時代には○○、中学生時代には○○、高校では1年生の夏に部員150人の中のトップチームに昇格しました。しかし、その秋に全治6ヶ月という大怪我を負ってしまいました。そして今まで私が担ってきた役割はどんどん奪われていきました。ただ、私はここで諦めるのではなく、考え、その時のチームに足りていない部分を見つけることに注力しました。そして前への推進力が必要であると考え、今まで軽視していた筋トレすることで、復帰後に今までになっていた役割とは異なる役割でスタメンを獲得しました。そして高校3年生の時には、○○という結果を残しました。この経験から私は、社会に出て様々な困難に直面してもそれらをチャンスに変え乗り越えていくことができます。参考:農林中央金庫合格者インターンシップESこちらは合格者の回答になっています。先ほどのフレームワークにそって整理してみましょう。①強みどんな逆境もチャンスに変えることができる点②強みの原点記述なし③具体的なエピソードサッカーの経験④強みの方法論現状を分析し、チームに足りない部分を補う存在になること⑤強みの活かし方社会に出て様々な困難に直面してもそれらをチャンスに変え乗り越えていくことこちらのようにフレームワークに沿ってまとめられており、②の課題を解決に導く強みがアピールできています。ただその他の求める素養をアピールしきれていない点、エピソードがひとつのため根拠として少し弱い点があるでしょう。そのため面接に向けて、他の素養をアピールできる経験(例:サッカーチームで成果をあげた経験など)や強みを補強できるような別の経験を準備しておくと良いでしょう。農林中央金庫の面接対策農林中央金庫の面接は複数の学生と1人の面接官との集団面接となります。40分で3人の学生と面接をする為、一人当たりの面接時間は10分程となります。インターンシップに参加した時に協調性を重視してグループワークを上手く出来そうな人を選んだとおっしゃっていたので。協調性が重視されていると思う。集団面接で40分ほどなので一人一人が話す時間が短いので、長く話すのは他の学生からも人事の方からも印象が良くないのではないかと感じた。短くても人柄が伝わるようなエピソードを何個か用意しておくと良いのではないかと感じた。人の話をよく聴く姿勢も大事だと思ったので他の学生が話している間も自分の話すことを考えつつ話をよく聞いた。参考:農林中央金庫インターン体験記この方の体験談では、面接では協調性が重視されていたと答えられています。周りに他の学生がいて、自分自身をとにかくアピールしたい気持ちは分かりますが、他の学生が話をしている時は話を聞く、1人でだらだらと話を続けないなど、当たり前のことを心掛けましょう。簡潔にまとまった回答をするには、あらかじめ質問を予想し、どのような回答をするのか準備をしておくべきでしょう。インターンシップの段階で、まだ面接慣れしていないからこそ準備をしておくことで他の学生と差をつけることができます。「学生時代に頑張ったこと」「自分の短所・長所」などの質問はどの企業でも聞かれる可能性があります。早めの準備を行うことで、集団面接でも個別面接であっても対応できる力を伸ばしていくことができるでしょう。ここからは、面接でよく聞かれる質問をまとめていきます。それぞれの質問に対する詳しい説明はリンク先の記事で詳しく解説しています。具体的な答え方が知りたい方はそちらを参考にしてみてください。参考:最後に農林中央金庫は投資銀行、農林水産業に強みを持つ金融機関として人気なだけでなく、ホワイト・高給と言われており、その待遇に魅力を感じ志望する就活生もいるようです。人気の企業であるため、サマーインターンに参加し企業理解を深めておくことは、本選考でも有利に働くでしょう。農林中央金庫の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから農林中央金庫に関する記事も合わせてご確認ください・・・
- 農林中央金庫|求める人材と内定者ES 61,256 views 農林中央金庫の本選考ES一覧はこちら農林中央金庫は農業組合など第一次産業への貸し付けをメインとする金融機関で預金規模は80兆円を超えます。第一次産業への貸し付け業務を主としてきましたが、海外では日本最大のヘッジファンドとして積極的な運用をしていることで有名です。少数精鋭かつ投資業務が収益の多くを占めることも学生人気の高い理由の一つと言えます。今回も農林中央金庫のESと働き方から、農林中央金庫が求める人材について考えてみたいと思います。本記事のコンテンツ・農林中央金庫の働き方・農林中央金庫の設問└一つ目の設問└二つ目の設問└三つ目の設問・最後に農林中央金庫の働き方私はいま札幌支店の業務第二班で、酪農関係の農業法人・農業者に対する系統貸出を担当しています。農林水産業者の事業に必要な資金対応をすることで、その経営を金融面からサポートしていく系統貸出は、農林中央金庫の原点とも言える業務です。酪農業は、牛舎の建設や乳牛の購入といった初期投資に数千万円規模の負担が掛かる事業です。また、天候や穀物(飼料)相場、為替相場といった外部環境の影響も受けやすいことから、経営不振に陥る酪農家も少なくありません。したがって、農林水産業のメインバンクである農林中央金庫の系統貸出担当は、必要な資金をタイムリーに提供するだけでなく、経営全般にわたるコンサルティング機能の発揮が期待されています。生産者の経営状況を改善するには、金融面と営農面(技術面)、双方からのサポートが欠かせないため、私たちは行政や道域の系統組織にも協力を仰ぎつつ、経営指導の枠組みを立ち上げました。具体的には月次ペースで協議会を開いており、私からはこの場において、各農家の状況や経営課題等を伝達。関係機関と情報の共有化を進める一方、自分自身も関係機関から技術的なノウハウを得て、生産者の経営指導に役立てています。(農林中央金庫採用HPから一部引用)投資業務が収益のメインとはいえ、その投資の元手となる資金は農業、林業、酪農など各農家の預金です。そのため上記のようにメインバンクとしてメガバンクのように資金面だけでなく、経営面でサポートしていくことが求められます。そのため基本的な求められる人材はメガバンクと同様に下記があげられます。①農家、酪農家の顧客と信頼関係を構築することができる人材②顧客の資金面だけでなく経営面のニーズや課題を引き出し、主体的に提案を行い、解決まで導くことのできる人材③行政や地域の系統組織など価値観や立場の異なるメンバーと、担当企業の課題を解決するために協力して成果をあげることができる人材これら①〜③の能力があることを学生時代の経験から説明することが求められていると考えましょう。下記は農林中央金庫の求める人材を理解する上でも参考になると思います。人気企業に内定する学生がエントリーシートに書いていることには一定の共通項があります。参考記事では、人気企業内定者が共通してアピールしていた企業が求めている「強み」を5つ、学生時代の経験も合わせて紹介したいと思います。参考:農林中央金庫の設問◆農林中央金庫に関心をもたれた理由と入庫後に取り組みたいことをお聞かせ下さい。(全角400文字以内)◆学生時代に最も力を注がれた事について、その動機、過程などを含めて教えて下さい。(全角400文字以内)◆当金庫に関するご質問やご意見を自由に、ご記入下さい。(特にない場合には、未記入で結構です)(全角200文字以内)一つ目の設問◆農林中央金庫に関心をもたれた理由と入庫後に取り組みたいことをお聞かせ下さい。(全角400文字以内)いわゆる志望動機ですが、農林中央金庫や素材メーカーのように就職活動で初めて存在を認識することが多い企業においてはこのように「関心を持った理由・当社を知ったきっかけ」などを聞かれることが多いようです。志望動機のフレームワークを既に整理してあるのであれば、企業選びの軸に沿って関心を持った理由を話せるとよいでしょう。金融機関であれば下記のような流れで志望動機を話す人が多い傾向にあると感じています。自分自身の行動やアイディアが差別化に繋がる金融業界で働きたい⇒学生時代の経験から商品の良さ以上に、販売するヒトの力の重要性を感じてきた⇒仕事においてもサービスの善し悪しではなく、ヒトの行動やアイディアが結果に直結する仕事を希望している⇒採用が少数精鋭であること、日本の基幹産業である農林水産業に関われる農林中央金庫を志望しているあくまで学生時代の経験に結びつけて志望動機を語ることが大事です。基本的な志望動機の書き方のポイントやフレームワークは、以下の動画で解説をしているので参考にしてみてください。内定者の回答私の実家は農家を営んでいますが、現在日本の農業は元気がないと考えます。高度成長期から日本の経済を支え良き文化であった農業ですが、今や後継者不足・関税撤廃・所得格差などの問題が深刻化し、まさに苦境に立たされています。「日本の農業を支え、繁栄させたい」私のこの想いを実現できるのが、まさに貴金庫であります。さらに貴金庫には私の先輩が働いており、優秀な方が多いと伺っています。そのような場で働くことで自分自身も高められ、優秀な仲間とより良いものが作り出せるのではないかと考えました。また私は貴金庫で、「あなたのための6次産業の推進」に取り組みたいです。道の駅の事例など様々な成功例がありますが、私も農産物の新たな価値創造に大きな憧れがあります。地元の農家の人と真剣に向き合い全力でサポートすることで、結果的に農家のためになり地元の活性化につながる。この好循環を生み出せるのが貴金庫ならではであると考えます。参考:農林中央金庫エントリーシート二つ目の設問◆学生時代に最も力を注がれた事について、その動機、過程などを含めて教えて下さい。(全角400文字以内)学生時代頑張ったことについては、企業が求める人材であることを示すことが求められています。冒頭で説明した通り、農林中央金庫で求められている人材は下記の通り定義できます。①農家、酪農家の顧客と信頼関係を構築することができる人材②顧客の資金面だけでなく経営面のニーズや課題を引き出し、主体的に提案を行い、解決まで導くことのできる人材③行政や地域の系統組織など価値観や立場の異なるメンバーと、担当企業の課題を解決するために協力して成果をあげることができる人材学生時代の経験で言えば、個人個人と信頼関係を構築して課題を解決した経験、異なる価値観のメンバーと協力して成果をあげた経験などを話せると共感してもらえる可能性が高いように思います。基本的な学生時代に頑張ったことの書き方のポイントやフレームワークは、以下の動画で解説をしているので参考にしてみてください。内定者の回答<日中韓の協力を考えるプレゼンテーションコンテスト>「多角的な視点を養いたい。自分の力を試したい。」と考え、参加しました。日中韓の学生4人でチームを組んだ当初は、「自国の人以外に意見を理解してもらう事は不可能だ」という発言がなされるなど、意見の衝突が絶えませんでした。そこで私は、互いが理解できる環境を率先して作るため、チームリーダーに立候補しました。インターナショナルスクール育ちの私は「異なる価値観を否定するのではなく、共通するものを大切にする」という経験を活かす事ができると考えたからです。具体的には、意見を発する時に理由を述べることを徹底したり、友人や家族の話をすることにより互いについて知る事ができる環境づくりに努めたりしました。半年間話し合いを重ねた結果、相互理解が可能となり、全員が納得できる発表をする事が出来ました。最終的に、決勝において25チーム中3位に入賞を果たしました。参考:農林中央金庫エントリーシート三つ目の設問◆当金庫に関するご質問やご意見を自由に、ご記入下さい。(特にない場合には、未記入で結構です)(全角200文字以内)「特にない場合には、未記入で結構です」とありますが、本当にこの会社で働きたいのであれば、質問や意見がないことはないでしょう。質問をするのであればその質問の意図を明確にした上で、面接の際に聞けるようにしたりするのがよいでしょう。また最後に志望度の高さを伝えるために自分の考えを述べるのもよいでしょう。背伸びしすぎて、自分自身の深い考えや経験・知見があるわけでもないのに、「日本の農林水産業の未来について」など上辺の質問をするのはやめておいた方が無難と言えます。最後に企業が求める人材というと、「傾聴力」、「リーダーシップ」、「周囲を巻き込む力」など様々なキーワードで説明されますが、重要なのは実際にはどのように働くのかを知った上で、これらのキーワードがどのように結びついているか考えることです。多くの学生が実際の働き方までは考えずに、表面的なビジネスモデルに対する理解で受けてしまうのが多いように感じています。この「企業別選考対策」では選考対策といいながらも、働き方に重点をおいた解説を心がけています。その他の企業についても参考になることが多いと思いますのでぜひご覧ください。農林中央金庫の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらからなお、下記では実際の農林中央金庫の内定者のエントリーシートについて解説していますのでご参照ください。農林中央金庫内定者のESの解説を行います。そのESが何故評価された理由を考察やより評価されるためのアドバイスなどを記載しています。参考:photobysmith_cl9
- 農林中央金庫の志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし 26,367 views 農林中央金庫の本選考ES一覧はこちら農林中央金庫は海外では80兆円近くの金額を運用する日本最大のヘッジファンドとして知られる企業です。運用資金はJA(農協)、JF(漁協)、JForest(森組)などからの出資で成り立っておりその資金を第一次産業を中心に貸付を行っています。このように就活生に人気とされるメガバンクなどとは性質を異とする農林中央金庫ですが、どのような志望動機がふさわしいのでしょうか。実際の事業をもとに考えていきましょう。また、unistyleには他にも農林中央金庫に関する記事があるので参考にしてみてください。参考:農林中央金庫の求める人材や内定者ES・面接設問についてはunistyle上に記事がありますのでそちらも併せて御覧ください。農林中央金庫通過者・内定者のエントリーシート解説農林中央金庫のESと採用HPから考える農林中央金庫が求める人材農林中央金庫のビジネスモデル農林中央金庫のビジネスモデルはJA、JF、JForestなどから出資された資金を債権購入、株式運用、手形取引などを行ったり、会員、農林水産業者、農林水産業に関わっている会社に出資をしたりして利益を挙げています。また、農林水産業者に対する事業や生活面での指導を行う「指導事業」というものや農林水産物の販売や生産資材などの購買を行う「経済事業」などもありいわゆる銀行の仕事だけでなく幅広い事業を手がけています。では実際はどのような仕事を行っているのでしょうか。見ていきましょう。佐賀県ならびに、国立大学法人佐賀大学、佐賀県有明漁業協同組合、農林中央金庫、株式会社NTTドコモ、株式会社オプティムは、佐賀有明海域の海苔養殖におけるIoT機器や、AIの活用により、海苔養殖の品質及び収量の向上、病害対策等の課題解決に貢献することを目的として、6者連携協定を締結致しました。本連携協定では、今後、佐賀有明海域において実証実験を進め、海苔の病害や赤潮に対しての発生予測や対応策の検討により、海苔養殖における生産性向上や、品質の安定化を図ることを目的としています。当金庫は平成28年度より開始した「食農ビジネス」の取組みにおいて、非金融面からの農林水産業者の経営力強化支援、産業界と農林水産業界の架け橋としての役割発揮を掲げていますが、本案件は、農林中央金庫福岡支店のコーディネイトにより、関係者のマッチングを通じて実現した連携協定となります。農林中央金庫は、本連携協定に基づき、系統組織を通じた漁業金融機能の提供を検討し、ビジネスマッチングを通じた企業と生産者の連携強化に向けたサポートを行います。また、連携協定6者のノウハウを最大限に活用し、佐賀県の漁業振興に寄与していく所存です。参考:農林中央金庫ニュースリリースこちらは農林中央金庫、NTTドコモなど6社が協力して海苔の品質、収穫量の課題を解決するための連携を行ったという記事です。ここに挙げられているNTTドコモ、オプティムというのはIoT、AIを活用するような会社であり、それらを使いより良い生産環境を構築するための施策を打つようです。ここで中心として活躍しているのが農林中央金庫です。以前から食農ビジネスという取り組みにより支援を行っていたようですが、今回は連携のサポート、金融面での支援等を行いこの連携がうまく進むように動いているようです。この連携というのは専門領域の異なった各社が協力して行っている事業です。そのため、各社のまとめ役となるようなことを行いたい、様々な専門領域を持った人々ともに一つの目標に向かって動いて行きたいという方には向いている会社だといえるでしょう。そしてこれは課題解決を行っている事業だともいえます。これは農林中央金庫のビジネスモデルであげた指導事業にあたるものですが、相手の課題を自身の持っている知見、他社との協力関係を用いて解決を図れるというのは農林中央金庫ならではのものであるとは思います。漁業新規就業支援事業の創設についてこのたび、JFマリンバンクでは、3親等以内の親族の元で新規就業する者を研修生として受入れる漁業者に対して、研修費用を助成する事業を創設しました。当事業の助成は、農林中央金庫が3年で総額5億円を拠出いたします。日本国内の漁業新規就業者数は、年間約1,800人から2,000人と一定数を確保しているものの、国内漁業者総数は減少傾向にあり、平成27年度時点では16.7万人となっています。国内漁業者数維持のため、漁業新規就業者数の確保は必須の課題であります。国が行う漁業新規就業者への支援事業は、家族承継する漁家子弟の新規就業者については支援対象外となっており、JFマリンバンクによる当事業にて補完することを目的にしております。漁業者の高齢化が進展するなか、将来の国内漁業における担い手として期待される漁業新規就業者の確保を図り、漁業基盤の維持、ひいては浜の活力再生を支援いたします。農林中央金庫では、今後とも系統組織の一員として、これまで以上に我が国漁業の成長産業化に向けて取り組んでまいります。参考:農林中央金庫プレスリリースこれは農林中央金庫が新規就業する漁業者に対しての研修費用の助成を行うという記事です。日本において、農業とともに漁業も高齢化、人口減少の波にさらされています。その上、国が行う支援事業は農林中央金庫が対象としている人々は対象と出来ていないそうです。この新たな事業により漁業就労のインセンティブを高められ、漁業の発展を金銭面から支えられそうです。以上のことを踏まえ、「「軸」に基づく業界比較」」に基づいて農林中央金庫の志望動機を考えると、・相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい・価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい・新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたいといった志望動機が適当だと考えられるでしょう。では実際に内定者はどのような志望動機をESで書いているのでしょうか。見ていきましょう。農林中央金庫のES通過者の志望動機解説こちらが農林中央金庫の内定者のESになります。生まれ育った北海道での農業経験、そして高校、大学での林業に関する課外活動と、人生で第1次産業と関わることが多かった中で、農林水産業の発展を金融面から支えている貴庫に関心を持った。農業生産者の強化、6次産業の市場規模拡大、農産物・食品の輸出拡大などのテーマを貴庫で取り組みたい。具体的には、第一に企業による農業参入が増加する中、農地や物流網の確保についての情報提供や、資金面で新規参入企業を支援したい。第二に、農業技術の開発や農業法人の大規模化が進む中、新技術の拡大支援やM&A資金の支援を行いたい。このように貴庫でアグリビジネスに携わり、貴庫における融資拡大と日本の農林水産業の安定的な発展に貢献したい。また、地元・北海道産の「食」のニーズを更に喚起できると感じたように、潜在的な販売力を持つ農産物の販路拡大を、日本国内や世界でのビジネスマッチングの機会を増やすことで達成したい。参考:【内定】エントリーシート(総合職)この方は、「農業生産者の強化、6次産業の市場規模拡大、農産物・食品の輸出拡大などのテーマを貴庫で取り組みたい」ということを挙げられています。新規企業参入を支援したい、新技術拡大の支援をしたいということが具体的にありますがこれは相手の抱えている課題を農林中央金庫の一員として解決するということと近いものがあると思います。なので「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」というのと近しい志望動機があると思います。また、自身の経験である農業経験、課外活動等ののことを挙げられていますが、なぜその経験によって金融面から支えたいという思考に至ったのかは聞かれることだと思うので準備しておいたほうが良いと思います。ただ、将来やりたいと考えているものはビジネスモデルと照らし合わせても整合性が取れているのでその点は評価できると思います。貴庫に関心を抱いた理由は、金融業務を中心とした農林水産業への貢献を通して人々の生活を支えている点を魅力的に感じたからだ。学生時代は、子どもと遊ぶボランティア団体で様々な企画を通して、子ども達の笑顔を見ることにやりがいを感じていた。そしてこれからは、自分の知識を活かした提案によって、より大きな規模で人々を幸せにしたいと考えている。そんな私にとって、全国民の生活の根幹である農林水産業の発展に寄与し、人々の最も身近な幸せを支える貴庫は理想的である。入庫後には、日本の農林水産業者の海外進出を支えたいと考えている。留学した際に、健康志向が強まっている海外では枝豆やしらたきや豆腐などのヘルシーな日本の食物の需要が高まっていて、日本の食物に高い潜在性があることを実感した。六次産業化や海外への販路拡大のサポートを通して、日本の農林水産業の潜在性を最大限に引き出して、日本経済を活性化させていきたいと思う。参考:【内定】エントリーシート(キャリアB)「金融業務を中心とした農林水産業への貢献を通して人々の生活を支えている点を魅力的に感じたから」ということをこの方は志望動機として挙げられています。そしてやりたいこととしては「自分の知識を活かした提案によって、より大きな規模で人々を幸せにしたい」と考えていることから自身の提案によって問題解決を図ることを仕事としてやっていきたいということを感じられました。また、「日本の農林水産業の潜在性を最大限に引き出して、日本経済を活性化させていきたいと思う」ということからなかなか海外に目を向けたくても様々な障害によって断念している人々の役に立てるようなことを行いたいというのが考えられます。このように潜在的には行いたいと思っていることを把握し自身の提案でより人々に貢献したいということを考えれば「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」ということが言えると思います。また、ボランティア団体での企画という経験から、自身の提案により幸せを増やしたい、そして中でも生活の根幹である農林水産業に関わって多くの人々を幸せにしたいと言うのは説得力があると思います。そして、販拡、6次産業化は先程挙げたビジネスモデルのなかの指導業務と近しいものなので整合性は取れていると思います。私の実家は農家を営んでいますが、現在日本の農業は元気がないと考えます。高度成長期から日本の経済を支え良き文化であった農業ですが、今や後継者不足・関税撤廃・所得格差などの問題が深刻化し、まさに苦境に立たされています。「日本の農業を支え、繁栄させたい」私のこの想いを実現できるのが、まさに貴金庫であります。さらに貴金庫には私の先輩が働いており、優秀な方が多いと伺っています。そのような場で働くことで自分自身も高められ、優秀な仲間とより良いものが作り出せるのではないかと考えました。また私は貴金庫で、「あなたのための6次産業の推進」に取り組みたいです。道の駅の事例など様々な成功例がありますが、私も農産物の新たな価値創造に大きな憧れがあります。地元の農家の人と真剣に向き合い全力でサポートすることで、結果的に農家のためになり地元の活性化につながる。この好循環を生み出せるのが貴金庫ならではであると考えます。参考:【内定】エントリーシート「日本の農業を支え、繁栄させたい」というのがこの方の志望動機としてあげられていますが、農業を発展させるということは他の会社でもできることだと思います。どうして農業の支援を行うのが農林中央金庫でないとだめなのかと言ったはっきりとした理由があるとより説得力がますと思います。また、優秀な仲間がいることを挙げられていますが「こんな志望動機は嫌われる!評価されない志望動機の実例」を参考にすると自分の希望だけを並べた志望動機という項目に近しい物となっているのであまり評価対象にならないと思います。また、実際の経験に基づかないものが志望動機として挙げられているので説得力があまりないものとなっていると思います。最後に今回は農林中央金庫について取り上げました。事業内容から考えて志望動機としてふさわしいものは相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい、価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい、新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたいといった志望動機がふさわしいことがわかりました。農林中央金庫は他の銀行ではあまり行っていないような指導事業、経済事業などを行っています。農業、漁業に関わりたい人、銀行の業務に興味がある人など様々な志向性を持った方に向いている組織だと思います。そして農産物の海外販売の支援をできることから海外志向を持った学生にも向いていると言えるでしょう。メガバンクとはまた違った雰囲気を持っているので比較するためにも『三菱東京UFJ・三井住友・みずほの事業・社風・選考内容比較【unistyle業界研究】』の記事も参考にしてみてください。農林中央金庫の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから最後に、基本的な志望動機の書き方に関しては、下記の記事一覧や動画を参照してください。志望動機完全攻略記事一覧企業が志望動機を聞く意図・就活生がアピールすべきポイントESにおける志望動機の書き方面接で志望動機を適切に伝える方法インターンでの志望動機の伝え方業界別の志望動機の書き方職種別の志望動機の書き方志望動機の例文一覧(インターン)志望動機の例文一覧(本選考)photobyStateofIsrael
- 農林中央金庫の採用大学・選考レポート|合格者ES付き 29,904 views 農林中央金庫の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事はこちらから)日本最大のヘッジファンドである農林中央金庫。運用資金はJA(農協)、JF(漁協)、JForest(森組)などからの出資で成り立っており、「金融の円滑化を通じて農林水産業の発展に寄与する」という目的のもと、その資金を第一次産業を中心に貸付を行っています。80兆円近くの金額を少数で運用しているため、その業務を魅力に感じる就活生は多くいるようです。本記事では農林中央金庫の採用実績校を紹介した上で、実際に内定を獲得した20卒の選考レポートとESを紹介します。本記事の構成農林中央金庫の採用大学内訳農林中央金庫の選考レポート農林中央金庫の本選考合格者ESさいごに農林中央金庫の採用大学内訳農林中央金庫の採用大学実績は次のようになっていました。各大学の詳細な採用人数は各大学のホームページを参照ください。・採用実績校(大学院)大阪大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、上智大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、名古屋大学、一橋大学、法政大学、北海道大学、明治大学、明治学院大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学・採用実績校(学部)ノートルダム清心女子大学、一橋大学、茨城大学、横浜国立大学、横浜市立大学、岡山大学、学習院大学、関西学院大学、京都女子大学、京都大学、金沢大学、九州大学、熊本学園大学、熊本県立大学、熊本大学、慶應義塾大学、山形大学、共立女子大学、首都大学東京、昭和女子大学、上智大学、新潟県立大学、新潟大学、神戸大学、成蹊大学、成城大学、聖心女子大学、早稲田大学、大妻女子大学、大阪大学、筑波大学、中央大学、東京工業大学、東京女子大学、東京大学、東京理科大学、東北学院大学、東北大学、同志社大学、日本女子大学、武蔵大学、福島大学、法政大学、北海学園大学、北海道大学、名古屋大学、明治学院大学、明治大学、立教大学、立命館大学引用:マイナビ2020農林中央金庫東京大学・京都大学といった上位大学を始めとし、幅広い大学から採用をしていることが伺えます。農林中央金庫の選考レポートここでは、総合職の内定を獲得した20卒の学生の体験記を一部抜粋して紹介します。農林中央金庫の本選考レポートはこちらから本選考のためにした準備についてお答えくださいインターンシップの内容の復習。マイナーな企業のため、その業務内容についてどの程度理解ができているかは重要だと感じた。例年インターンシップ参加者が内定者のうち多数を占めているようだが、それもひとえに、当社のリテール、食農、投資、コーポレートのそれぞれの部門について深く学んでいるためだと思う。また、日本の農業の将来について意見を持っておくために、当社のニュースリリースを見て、融資事例を学んだ。農業新聞も一部参考にした。本選考のフローについて結果連絡を含めてお答えくださいエントリーシート(3月中旬に通過連絡)⇒適性検査(私はインターンシップ選考時の成績を適用され、免除)⇒リクルーター面談2回(それぞれ1週間ほどで連絡)⇒人事面接1回目(その場で次回の予定確認)⇒人事面接2回目(その場で次回の予定確認)⇒人事面接3回目(4日ほどで通過連絡)⇒最終面接(その日の夜に内々定連絡)それぞれの面接およびGDについて、社員の人数および役職、面接を受ける学生の人数、面接会場、面接時間、質問内容、面接の雰囲気、面接の感想についてご記入ください。面接がない場合は「なし」とお答えください。【リクルーター面接1回目】社員1人:学生1人@本社付近のレストラン(1時間程度)事前提出したESを見つつ、基本的には逆質問で話が進む。私は相手の業務内容やキャリアステップ、当社の抱える金融リスクなどを質問した。相手は大学OBということもあり、和やかな雰囲気。ここは、人事面接に向けて疑問点を解消していくステップだと思う。【リクルーター面接2回目】社員1人:学生1人@本社付近のレストラン(1時間程度)1回目とほぼ同様だが、多少社員の方からの質問が増えた。リク面で落とされた人、連絡が遅かった人などもいるようなので、最低限企業研究をした上で参加するべきだと思う。雰囲気はやはり穏やかだったが、周囲も全員リク面をしているので、ある程度声を張る必要があった。【人事面接1回目】社員1人:学生1人@本社会議室(1時間程度)人事部の方との面接。年次は比較的若い方だった。内容はガクチカ中心で、奇抜な質問は無し。入庫後に携わりたい事業や自己PR、逆質問などを準備しておけば問題ないと思われる。合格の場合、結果はその場で告げられ、次回の日程調整を行う。【人事面接2回目】社員1人:学生1人@本社会議室(1時間程度)人事部の方との面接。1次よりやや年次が上がるが、雰囲気などは穏やかだった。こちらでもガクチカの深掘りが中心。その他、ゼミの内容や他社との比較などを問われた。合格の場合、結果はその場で告げられ、次回の日程調整を行う。【人事面接3回目】社員1人:学生1人@本社会議室(1時間程度)人事部の管理職の方との面接。一番の鬼門である。2次までとは異なりやや厳かな雰囲気で始まるので、ギャップがあった。内容はガクチカを始め2次までに聞かれた内容の反復と、日本の農業の将来について考えを問われた。質問自体に特異性はないが、相手の反応が乏しく、メンタル面も見られているように感じた。合格の場合は数日後に電話で連絡がくる。その場ではないので気を落としてはいけない。【最終面接】社員1人:学生1人@本社会議室(15分程度)ほぼ意思確認の場であるが、落とされる人もいるようなので気を抜いてはいけない。会場に到着後、人事部の方と軽い面談があり、他社の選考状況や合格した場合の連絡について説明を受けた。その後役員の方との面接がはじまるが、志望動機と入庫後のキャリアパスを問われた以外に質問はなく、相手のお話をうかがうことがメインだった。一方で、同期にはしっかり面接された人もいたので、ESの内容の復習をしておくべきだと思う。結果はその日の夜に電話で連絡された。本選考において評価されたと感じたポイントや選考において重視されていたと思う点についてお答えください人事部の方にお聞きしたところ、一番は一緒に働きたいか否からしい。協調性、特にグループで何かを成し遂げたエピソードは反応が良かったようにも思う。実家が農家、というような農業との関わりは必ずしも必要ではないが、農業や地方、日本に関する問題意識は持つようにした。日経新聞だけでなく、一部農業新聞なども参考にしながら知識を蓄えた。結果面接官の共感を得られるような、農業の将来像を話すことができた。また、なぜ問題意識を持ったのか、という点も重視して志望動機を話した。志望者の多くが、農業や食を支えたい、という志望動機を話す中で差別化するためには、その論理付けが必須だと考えたためである。面接・GDなど各選考フローにおいて心がけていたことをお答えください選考状況を隠さないように努めた。どこどこに内定をもらっている、他社と迷っている、といった具合である。結果、それでも自分を必要としてくれる企業のふるい分けができ、マッチング度の高い企業と縁が生まれたように思う。誠実だと評価されることもあった一方で、金融業界以外の企業には受けが悪かったため、諸刃の剣ではある。勿論、御社よりも○○のほうが良い!ではなく、御社にもこういう強みがあるが○○にも別の強みがある、というような言い方をするなど、相手のメンツを立てることは意識した。農林中央金庫の本選考合格者ESここでは農林中央金庫の20卒の合格者のESを3つ紹介します。その他の農林中央金庫の合格者ESはこちらから20卒(総合職)この合格者ESはこちらから・農林中央金庫に関心をもたれた理由をお聞かせ下さい説明会でお話を伺い、「農林水産業の発展に寄与する」ことを目的とした唯一の銀行であるという点に魅力を感じました。新潟県で生まれた私は、帰省する度に増える耕作放棄地を目の当たりにしてきました。こうした現状を改善し、農林水産業を支えるためには、金融面での支援が必要不可欠だと感じたため貴金庫を志望しています。入庫後には食農ビジネス分野などに携わり、金融面から日本の農林水産業の活性化に寄与したいと考えます。・学生時代に最も力を注がれた事について、教えて下さい30名が働く予備校のアルバイトで、募集部門の責任者として新規生入塾促進活動に注力しました。「前年+10%の入学者数増加」という目標を達成するうえで、他スタッフ達の日々の募集活動量の少なさを課題に感じました。そのため私は、強みである傾聴力を活かして各人と面談を行う中で、根本的な原因を探りました。そこで発覚した「募集活動への当事者意識の欠如」という課題に対し、(1)現状や目標、自身の考え等を共有し、当事者であることを理解してもらう、(2)各スタッフに役割を振り、業務を任せる、これらの取り組みを継続して行い、スタッフの当事者意識を高めていきました。その結果、上述の目標を達成することが出来ました。・当金庫に関するご質問やご意見を自由に、ご記入下さい食農ビジネスは第一次産業を支えていくためには非常に重要な事業であると考えています。しかし現状、この事業で貴金庫が他業務並みの利益を上げるということは難しいのではないかと感じています。それでも農林水産業を支えるため、ある程度の赤字を覚悟し食農ビジネスを続けていくのか、もしくはやめる可能性があるのか、について貴金庫の考え方を知りたいと考えています。20卒(総合職)この合格者ESはこちらから・農林中央金庫に関心をもたれた理由をお聞かせ下さいグローバル化が進行し、より日本の農林水産業をサポートする必要性が高まる中で、その発展に貢献する貴社に関心を持ちました。なかでもJAバンク等をサポートしていくリテールビジネスに魅力を感じました。農林水産業は他の産業よりその土地に根差した形を形成するため、自ずとあるべきサポートの形も異なると思います。その土地の多くの人々と言葉を交わしながら、最適なサポートの形を見つけていきたいと思い志望します。・学生時代に最も力を注がれた事について、教えて下さい集団指導の塾講師です。なぜならこの仕事は、自分の「人としての価値を試される場」だと思うからです。教壇に立つとき、講師は生徒に様々な角度から「見られ」ます。授業の手腕はもちろん、見た目、話し方や雰囲気など多岐にわたります。それらが総合的に評価されて初めて生徒から信用できる人間として認められます。すると、勉強だけにとどまらないより多くのことを相談してくれるようになります。たくさんの悩みについて一緒に考えていくうちに、生徒たちが何を思い、どうしていきたいのかを深く理解できます。業務だけに対してではなく、人として頼られる存在として認められるよう努力する。これが人との関係において重要だと私は思うのです。・当金庫に関するご質問やご意見を自由に、ご記入下さい近年テクノロジーの発展や、顧客ニーズの多様化の流れの中で、JAバンクなどのあるべき形も変化していくと思います。その中期戦略の1つに、利用者基盤の維持のため、「組合員・利用者のライフプランやニーズに立脚した金融商品・サービスの提案」が挙げられていました。投資信託や相続相談をはじめとしたこのビジネスモデルは、信託銀行等が取り組んできたものですが、貴行ではどのようにサポートを行っていくのか伺いたいです。20卒(特定職)この合格者ESはこちらから・学生時代に最も力を入れたこと私は3年間、結婚式場でアルバイトを続けています。お客様満足度向上のためにチームプレイが必要だと考え、3つの事を行いました。1つ目は、現状や不満などを様々な角度から把握するために、月に1度、匿名のアンケートを従業員に実施しました。2つ目は、改めてサービスに対して悩みや不安を共有し、解決できる研修を社員の方に提案し、アピールを続ける事で実現させました。3つ目は、部署などに関わらず、自ら笑顔で挨拶し、感謝の気持ちを言葉で示しました。その結果、お客様から「最高の思い出になった」との声や周りから頼られる事が増えました。この行動が評価され、170人の中から月間MVPに選ばれることができました。・農林中央金庫に関心を持った理由私は慣れ親しんだ地域で、お客様が抱えているニーズや課題を解決するために幅広いを提案ができる金融業界を志望します。中でも貴庫は、多様な金融機能を通じて、農林水産業の発展とともに、経済の発展に質する、という明確な目的を持っている点に魅力を感じています。特に、地域活性化や第一次産業への貢献を実感できると考えます。私はアルバイトの課題解決の経験から、日本の農林水産業の発展に貢献します。さいごに農林中央金庫は「投資銀行・農林水産業」に強みを持つ金融機関として人気なだけでなく、ホワイト・高給と言われている待遇面に魅力を感じ志望する就活生もいるようです。今回提示した採用大学のデータはあくまでその年の採用実績に過ぎません。指標の一つとして参考にするのが望ましいでしょう。本記事を参考の上、農林中央金庫の選考対策を進めていただけたらと思います。【参考記事】・・・・
- 農林中央金庫の内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項 15,408 views 農林中央金庫の本選考ES一覧はこちら農林中央金庫の基本的な求める人材についてはメガバンクや他の金融機関と大きく変わらないと言えます。金融機関の志望動機においては、「自分の行動やアイディアが成果に大きく影響する仕事がしたい」という考えを伝える人が多く、今回の内定者も学生時代のアルバイト経験から「ヒトで勝負できる仕事」に対する興味を持ったという形で話をしてくれています。内定者がどのような思いで志望したのかを知ることは間接的に働き方を知ることにもなるので、出来るだけ多くの内定者のエントリーシートや考えに触れることは、選考を突破する上でも自分に合った働き方を考える上でも有効だと思っています。今回はこちらの内定者のエントリーシートをもとにしています。農林中央金庫に関心をもたれた理由と入庫後に取り組みたいことをお聞かせ下さい。「ヒト」が勝負の世界で自分の能力を高め、多くの企業に必要とされる人材となりたいと考え、金融業界を志望している。学生時代に注力した新聞営業アルバイトの経験から商品の良さ以上に売るヒトの力が重要であることを学んできた。銀行であれば、融資に限らず、幅広い金融商品を有しているため、どのような提案を行うかは担当者のスキルにかかるところが大きく、正に人間勝負の世界であると伺ったため志望している。中でも貴金庫を志望するのは農林水産業の発展に貢献できるからだ。私の父の実家が江戸時代から続くお茶屋を営んでおり、幼少期から現在まで、そこで畑仕事や店番を手伝っている。この経験から、自らが社会に出て働く際には日本の農業に何らかのかたちで貢献したいと考えてきた。また、入庫後には農林水産関係への融資だけでなく、法人営業や株式投資など幅広い経験を積み、農林水産業の発展に貢献したいと考えている。学生時代に最も力を注がれた事について、その動機、過程などを含めて教えて下さい。新聞訪問営業のアルバイトだ。アルバイトを始めた当初は1日50件回っても契約は3件程度しか取れず、お客様に怒鳴られる事もあった。この現状を打破するため、普段の友人との会話と営業との違いを考えた。友人との会話は、お互いに会話を楽しもうという前提があったから盛り上がっていたのであり、営業ではその前提は通用しないのだと気づいた。そこでお客様がメリットを得られるような工夫を行った。まずは、気分の良い営業員と思っていただけるように、明るい挨拶や気遣い、礼儀作法を徹底した。例えば同僚が動きやすいジャージやTシャツで営業を行う中、私はなるべくYシャツを着用した。また、実際にお客様とお話する際になるべくお客様に会話を楽しんでいただくように努めた。この一軒一軒が挑戦の場になる経験を通して、失敗した理由を考える一方、失敗を過度に恐れないようになり、チャレンジする姿勢を身につけられた。引用:本選考レポートH.Hさん農林中央金庫の本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。参考:農林中央金庫エントリーシート一覧一つ目の設問農林中央金庫に関心をもたれた理由と入庫後に取り組みたいことをお聞かせ下さい。「ヒト」が勝負の世界で自分の能力を高め、多くの企業に必要とされる人材となりたいと考え、金融業界を志望している。学生時代に注力した新聞営業アルバイトの経験から商品の良さ以上に売るヒトの力が重要であることを学んできた。銀行であれば、融資に限らず、幅広い金融商品を有しているため、どのような提案を行うかは担当者のスキルにかかるところが大きく、正に人間勝負の世界であると伺ったため志望している。中でも貴金庫を志望するのは農林水産業の発展に貢献できるからだ。私の父の実家が江戸時代から続くお茶屋を営んでおり、幼少期から現在まで、そこで畑仕事や店番を手伝っている。この経験から、自らが社会に出て働く際には日本の農業に何らかのかたちで貢献したいと考えてきた。また、入庫後には農林水産関係への融資だけでなく、法人営業や株式投資など幅広い経験を積み、農林水産業の発展に貢献したいと考えている。アルバイト経験というとどのように志望動機に結びつけていいのかわからない人も多いと思いますが、上記のように「新聞営業アルバイトの経験から商品の良さ以上に売るヒトの力が重要であることを学んできた」といった気づきがあればいくらでも結びつけることができるでしょう。下記の三井住友銀行の内定者のエントリーシートも居酒屋のアルバイトにおいて、「ものは人から買う」と学び、ヒトが勝負の世界で仕事がしたいと語ってくれています。三井住友銀行の内定者の本選考レポートです。内定までの流れや選考でのポイントなど述べられています。参考:三井住友銀行内定者インタビュー多くの採用HPを見ても金融機関の人はかなり、「ヒトで勝負」という話をしており、上記の内定者のように新聞という差別化の難しい商品を販売した経験は、実際に金融機関で働く人の共感を得やすいのだと思います。このように考えるとどんな経験を学生時代頑張ったことで話せばよいのかイメージしやすいと思いますので参考にしてみてください。二つ目の設問学生時代に最も力を注がれた事について、その動機、過程などを含めて教えて下さい。新聞訪問営業のアルバイトだ。アルバイトを始めた当初は1日50件回っても契約は3件程度しか取れず、お客様に怒鳴られる事もあった。この現状を打破するため、普段の友人との会話と営業との違いを考えた。友人との会話は、お互いに会話を楽しもうという前提があったから盛り上がっていたのであり、営業ではその前提は通用しないのだと気づいた。そこでお客様がメリットを得られるような工夫を行った。まずは、気分の良い営業員と思っていただけるように、明るい挨拶や気遣い、礼儀作法を徹底した。例えば同僚が動きやすいジャージやTシャツで営業を行う中、私はなるべくYシャツを着用した。また、実際にお客様とお話する際になるべくお客様に会話を楽しんでいただくように努めた。この一軒一軒が挑戦の場になる経験を通して、失敗した理由を考える一方、失敗を過度に恐れないようになり、チャレンジする姿勢を身につけられたこれは志望動機とも繋がる新聞営業のアルバイト経験を伝えています。どちらかというと個人で努力をして成果をあげた経験だと言えますが、上記の通り志望動機と結びついているため、共感してもらえる可能性が高いように感じます。面接官によっては、個人で努力した経験を好む面接官と、周囲の人と協力した経験を好む面接官がいますので、どちらの場合でも対応できるように準備しておくことが必要になるでしょう。下記の体育会の総合商社内定者のコラムでは、「努力をして結果を出したというエピソードは誰もが語れるために差別化が難しい⇒大会運営など連盟活動の話を中心に話した」と書いてくれています。他の体育会学生と体育会での経験をどう差別化するかについて述べられている記事です。体育会学生だけでなく一般学生にもおすすめです。参考:最後に面接での評価は、「面接官があなたの話に共感するかどうか」というのが最も重要です。面接官の経験に近いことを話すことができたり、面接官が考えていることに近いことを話すことができると共感してもらえる可能性が高まると言えます。面接官が考えていることに近いことを話すためには、上記のアルバイト経験から商品はヒトから買うと感じたなど、学生時代の経験の「学び」のレベルが重要になります。ぜひ就職活動を通して、働く人がどのようなことを感じているのか、考えているのかに多く触れ、どのような話が共感されやすいのか、またそれはなぜなのか考えるクセをつけると仕事をしてからも役に立つでしょう。農林中央金庫の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらからphotobyMartinThomas