日本製鉄(旧新日鐵住金)関連のテクニック
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- 【日本製鉄(旧:新日鐵住金)】選考フロー別対策|ES・Webテスト・面接まで 29,080 views 新日鐵住金の本選考ES一覧はこちら日産自動車の無資格検査・商工中金の不正融資問題・ゼネコン各社の大規模談合...2017年下半期は相次ぐ日系大企業の不祥事が話題になりました。中でもインパクトが強かった不祥事の一つが神戸製鋼所の性能データ改ざんではないでしょうか。鉄道・航空機など人々の命にも関わる分野で強度・耐久性データが改ざんされていたことは、日本のモノづくりプレゼンスの根底を揺るがす事項だったと言えるかもしれません。さて、そんな神戸製鋼所が属する鉄鋼メーカーで、国内最大の粗鋼生産量・売上高を誇る企業が新日鐵住金です。新日本製鉄と住友金属工業が合併して設立された同社は、一般に「体育会系の社風」とも呼ばれるなど業界内でも特徴を発揮しています。世界的な供給過剰など先行きが不透明な点もある鉄鋼メーカーですが、冒頭のような背景もあり業界内では19卒で同社の人気が高まる可能性も考えられるでしょう。以下では、新日鐵住金の本選考フローをくぐり抜けるうえで必要な事前知識や攻略法について紹介していきます。【本記事の構成】・新日鐵住金が掲げる、求める人物像・新日鐵住金のビジネスモデルから考える、求められる素養・新日鐵住金の本選考フロー、採用数・新日鐵住金の本選考エントリーシート対策・新日鐵住金の本選考Webテスト対策・新日鐵住金の本選考グループディスカッション・面接対策新日鐵住金が掲げる、求める人材像当社は、技術革新の一つとして、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受けCO2削減に資する環境調和型製鉄プロセス技術開発を主導し推進しています。(中略)私たちは、持てる英知を結集し、こうした技術革新を長期的な視点で一つひとつ積み重ね、困難な課題の克服にチャレンジしていきます。(中略)私たち新日鉄住金は、創業以来、数々の大きな環境変化と対峙してきました。その度に問題を分析し、対策を立て、一丸となってそれを実行し、課題を解決するというプロセスを、愚直にそして熱意をもって取り組み、成長を持続してきました。自らの可能性を最大限に発揮し、安全・環境・防災・コンプライアンスを基本に、今よりももっと人々の生活を豊かにする技術・製品を生み出し、よりグローバルなステージで社会に貢献していくことを目指してまいります。出典:新日鐵住金トップメッセージ2018年2月時点では、採用担当者が直接述べるような求める人材像は明確には打ち出されていませんでした。ここでは進藤社長のメッセージを引用しながら求める人物像を抽出します。トップメッセージをまとめれば、以上の3つの素養を持った人材が、新日鐵住金では求められていると考えられます。新日鐵住金のビジネスモデルここでは、素材メーカーという括りにおける新日鐵住金の立ち位置を確認したうえで、扱う商材とその提供方法について解説していきます。"素材メーカー"の業界分類「トップ企業研究」によると、新日鐵住金は"素材メーカー"に分類されています。例えば"自動車メーカー"と言われれば自動車を商材として扱うメーカーであることは想像がつくでしょう。一方、素材メーカーは一口に"素材"と言ってもその言葉が指す領域は広く、まずはその業界の位置付けを把握しておく必要があるでしょう。この図によると、新日鐵住金は素材メーカーの中でも鉄鋼メーカー、さらにその中で高炉メーカーに属することになります。素材メーカーでは基本的に、原料の調達→商材の生産→取引先メーカーへの提供という流れでビジネスが展開されており、新日鐵住金もその例外ではありません。新日鐵住金の収入源、扱う商材当然ではありますが、鉄鋼メーカーの扱う主要商材は"鉄"です。先ほどの「原料の調達→商材の生産→取引先メーカーへの提供」の流れに沿えば、「鉄鉱石・石灰石・コークスなどの原料を調達→鋼材の生産→取引先メーカーへの提供」というビジネスフローになるでしょう。その取引先メーカーから支払われる対価が、新日鐵住金の核となる収益になります。鉄鋼メーカーの中でも高炉メーカーは、原料から最終鋼材まで一貫して自社で携わることになります。すなわち、モノづくりの上流と言われる素材メーカーの中でも、上流中の上流から商材に携わることになります。商材特性として、基礎材料を生産する素材メーカー一般ではプロダクト・ライフサイクルが比較的長く、素材からイノベーション創出の研究成果を出すためには長い年月を要します。中でも高炉メーカーに属する企業の業績を表す際に、「粗鋼生産量」という量的な指標が用いられる点からも、比較的規格変更がなされにくい(差別化しにくいとも言えるかもしれません)商材性質が窺われます。IR資料を参考に、新日鐵住金の2016年度経常利益のポートフォリオを示すと以下のようになります。「2016年度決算説明会資料」をもとにunistyle作成鉄鋼メーカーは世界的な需要量がそのまま生産量・収益に影響するだけでなく、鉄鉱石を始めとした原料価格の影響も強く受けることになります。これより「景気の変動を受けやすい」とされる同業界ですが、上記のグラフにもあるように、新日鐵住金では経常利益の約8割を主要事業である製鉄で稼ぎ出していることからもこの傾向は顕著に出ると考えられます。この点で、例えば「複合経営」を強みとして打ち出す神戸製鋼所とは性格が異なると言えるでしょう。複合経営でグローバル競争に打ち勝つ大手鉄鋼メーカーにおいて、鉄鋼事業以外の事業の割合が最も大きいのが、KOBELCOだ。出典:KOBELCOの強み新日鐵住金の商材・サービスの提供方法先述の通り、新日鐵住金のクライアントは鋼材を用いた製品を製造する他社メーカーが中心になります。「産業の米」と称されることもある鉄はあらゆる産業の基盤となる商材であることから、それだけクライアントの業種は多岐に渡ります。商材の納入を担う営業担当では、新規営業先を積極的に広げていくというよりは、相手方の需要に沿った安定供給を工場の生産能力なども加味して実現していくことが肝心になります。新日鐵住金が求める素養ここまで紹介したビジネスモデルから、進藤社長のトップメッセージから抽出した求める人物像の意味を探っていきます。①技術革新を起こすうえで、長期的な視点を持てる人材「」でも述べたように、素材からイノベーションを起こすためには長年の研究期間を要します。また、景気変動や政治・社会情勢に業績の影響を受けやすい鉄鋼メーカーでは、時代を先読みする視点や、取引先メーカーの商材を実際に使うユーザー視点にまで意識を向けるべきだと言えるでしょう。「長期的な視点」にはこういった意味も込められていることから、研究開発職に限らず求められる素養だと考えられます。私たちは、お客様と常に情報交換を行い、10年、20年先を見据えた研究に取り組んでいます。出典:新日鐵住金採用情報研究開発②環境変化に対してメンバー一丸となって対応できる人材社会の変化がダイレクトに事業にとっての環境変化となりうる鉄鋼メーカーでは、その環境変化に沿った柔軟な対応が求められます。広く見れば鉄という商材自体は限定されますが、クライアントのニーズに沿って提案の内容や現場の動かし方を常に変化させていく必要があるでしょう。また、以下の社員の声にあるように、工場生産能力や出荷場の状況などモノづくり携わる複数の立場・役割の利害を調整し、横断的に連携していくことが、円滑に事業を遂行していくうえでは不可欠になります。営業というのは、注文を獲得すればいいという仕事ではありません。工場の生産能力はあるのか、どの順番で作るのが一番効率的なのか、製品を輸出(出荷)するための港は空いているのか等の項目を満たしたうえで、お客様の希望納期に間に合わせるべく、商社、工場、物流部門の人たちと相談しながら注文を受ける必要があります出典:新日鐵住金採用情報営業(国内)③課題に対して提案から実行まで熱意を持って行える人材採用HPの「ビジネスモデル」にあるように、一つのプロジェクトで見ても、商談から納入後のフォローまで一貫して各職種がそれぞれの役割から携わることになります。原料調達の段階から最終鋼材まで一貫して携わる高炉メーカー、特に新日鐵住金では最終加工まで自社で実行することによるトータルソリューションを打ち出していることから、最後までやり切る姿勢というのは特に重視されていると推測できます。そして、自分たちの働きかけが、あらゆるプレーヤーの仲介を経て最終的に社会の豊かさに貢献するという思いから、熱意を持ってトータルソリューションに自らの役割から携わることが求められているのではないでしょうか。鉄鋼製品の最終加工は、一般に、お客さま側で行われることがほとんどです。新日鉄住金は、素材そのものの品質向上とともに、加工技術等も含めたトータルなソリューションの提案を通じて、お客さまの製品の品質向上に貢献しています。出典:トータルソリューションの提供新日鐵住金の本選考フロー、採用数次に新日鉄住金の本選考に関する情報を確認していきます。本選考フロー新日鉄住金の浸透採用は事務系総合職と技術系総合職の2つの職種を募集しています。それぞれの本選考フローは下記のようになっています。【事務系総合職】合同イベント▼新日鉄住金主催イベント▼エントリーシート+Webテスト▼リクルーター面談(複数回)▼最終面接【技術系総合職】合同イベント▼新日鉄住金主催イベント▼エントリーシート+Webテスト▼リクルーター面談(複数回)▼最終面接各選考の対策方針は後ほど詳しくお伝えするので、ここでは概要についてお伝えします。◆合同イベント合同イベントや大学別で開催されるセミナーなどのイベントです。採用HPには『選考に関係ありません』と記載されていますが、大学別セミナーではたいていリクルーターがつくので、参加するようにしましょう。参考:◆新日鐵住金主催イベント18卒の採用では「シゴト発見セミナー」、「One-daysteelcollege」、「エントリーセミナー」(事務系向け)、「製鉄所見学」(技術系向け)などのセミナーが開催されました。こちらのイベントでもリクルーターがつきます。特に技術系向けの「製鉄所見学」は、選考の大きなウェイトを占めるので、それを意識してイベントに臨みましょう。【工場見学】公式では明記されたいないが、リクルーター曰く選考に対して非常に重要なウェイトを占めているとのこと。工場は地方であり、技術者との交流がメインになるが、その活動を通したイメージ・人柄などが本社の人事に報告され、最終選考に非常に影響を与えるらしい。(内々定を獲得し、リクルーターからフィードバックをもらった友人談)工場見学中の説明に対する質問の姿勢等、参加の姿勢をよく見られている。工場見学の後に懇親会があるが、これが非常に重要である。この場で技術者兼人事も参加するのでアピールしておくべきである。参考:新日鐵住金本選考レポート(生産技術)◆エントリーシート新日鐵住金では、リクルーター面談や面接が多く実施されるため、エントリーシートはその頭出しとなる設問が多いです。その後の面接を意識した回答を心がけるべきでしょう。また技術系の採用の場合、学校推薦で選考を受ける場合はエントリーシートは免除されます。◆WebテストSPI形式のテストです。unistyleに寄せられたレポートを見るとあまり重要視していないとの声が多数あります。こちらも学校推薦の場合は免除されます。◆リクルーター面談新日鉄住金ではだいたい5〜6回のリクルーター面談があります。多い人は11回も面談を行ったようです。この面談で実質の内定が出るようなので、心して臨みましょう。参考:→リクルーター、及び面談を解説した記事です。企業側の意図、またそれらを踏まえた対策や心構えを解説しています。◆最終面接リクルーター面談で内定を確約してもらい、最終面接では握手だけという方も一定数いらっしゃるようです。しっかり面接をされた方もいるので、対策を怠らないようにしましょう。採用数では次に新日鐵住金の採用数を確認しましょう。職種は事務系と技術系で分かれて採用がなされていますが、業種自体はまとめて総合職として採用されています。鉄鋼業界ということもあってか男性の比率が高くなっています。次に男女・文理別採用実績をみ見ていきましょう。理系の採用が大多数を占めています。毎年度一定の採用割合を取る方針が窺えます。新日鐵住金の本選考エントリーシート対策次に、内定獲得に向けてまずは(学校推薦以外は)避けては通れないエントリーシート選考についての対策方針をお伝えします。以下が、新日鐵住金の18卒のエントリーシート設問になります。新日鐵住金のエントリーシート設問事務系の設問(1)ゼミでの研究内容について簡単に教えてください。(役職があれば役職も記入ください)50文字以下(2)アルバイト経験について簡単に教えてください。50文字以下(3)あなたが学生時代に力を入れて取り組んだこと、また、そこから得たことについてお聞かせ下さい。200文字以下(4)当社に関心をもったきっかけについて教えてください。200文字以下(5)他の志望先(業界・会社・職種)をご記入ください。80文字以内(6)あなたのこれまでの人生における喜・怒・哀・楽を象徴する出来事について、それぞれ具体的に紹介して下さい。技術系の設問(1)あなたはどのような仕事(事業、職種等)に就きたいと考えていますか?その仕事を通じて自分のどういったところが活かせると考えていますか?200文字以下(2)あなたが現在取り組んでいる研究の内容と、その意義(学問的、工業的、社会的など)について具体的に教えて下さい。200文字以下(3)あなたが学生時代に力を入れて取り組んだこと、また、そこから得たことについてお聞かせ下さい。200文字以下(4)あなたが自分自身の魅力だと認識していること、逆に、今後変えていきたいと考えていることをそれぞれ教えて下さい。200文字以下求められる素養を踏まえたエントリーシート回答方針考察◆全体の設問感事務系・技術系の共通設問は(3)の一つだけで、その他は両者で完全に分かれた設問になっています。事務系については、(1)〜(3)が学生時代頑張ったことについて(4)〜(5)が志望動機について(6)があなた自身についてと、大枠としては基本となる内容で構成されていると言えるでしょう。全体として指定文字数が少なく、ゼミやアルバイトについては50文字と概要だけ述べる形になっています。先述の通り新日鐵住金では複数のリクルーター面談を通して選考を実施するため、エントリーシートは他企業以上に頭出しの意味合いが強く、詳細については何度も実施される面接で述べればいいという位置付けにあると考えられるでしょう。技術系については、(1)で志望動機の問われ方がより具体化されている点と、あなた自身に関する設問である(4)が長所・短所について問われてる点が事務系との違いになります。文字数の少なさについては事務系と同様のため、「詳細は面接で」という点は両者で共通していると考えられます。◆求められる素養と結びつけた回答方針学生時代頑張ったことについて詳細に記述できる設問は(3)のみであるため、ここでは新日鐵住金が求める素養である①技術革新を起こすうえで、長期的な視点を持てる人材②環境変化に対してメンバー一丸となって対応できる人材③課題に対して提案から実行まで熱意を持って行える人材のうちいずれかの強みが発揮されたエピソードを選定するべきでしょう。技術系では(4)で「自分自身の魅力」と直接強みを述べる項目がありますので、こちらも合わせて網羅できるといいと考えます。一方、事務系のあなた自身に関する設問である(6)喜・怒・哀・楽では直接強みを伝えるものとは外れますが、こちらでも仕事で感じる喜怒哀楽に近しい感情を抱いているか知りたいという意図が存在します。あくまで実体験ベースで語る中でも、仕事との結びつきを念頭に起きつつ記述するべきでしょう。そして繰り返しにはなりますが、少ない文字数のエピソードでも、多くの面談が課さられているぶん網羅的に面談のトピックになることが想定されるため、エントリーシートの段階から面談を想定した回答を心がけるべきでしょう。志望動機、自己PR、ガクチカの関連記事:新日鐵住金の本選考Webテスト対策新日鉄住金ではエントリーシート提出と同時にWebテストが課されます。内容については下記の表をご覧ください。オーソドックスなSPIの形式です。他の選考でも受けることになると思うので、以前に自分が受験する際はわからなかった問題を控えて解き直すなどの最低限の対策はしておくべきでしょう。また、「点数は見られていないのではないか」といった声も多数見られるため、そこまでWebテストの比重は高くないようです(選考に課している以上全く見られていないということはないと思いますが)そのためWebテスト対策にはあまり時間をかけすぎることなく、面接や面談対策に力を入れたほうが良いでしょう。SPIの対策は以下の記事を参考にすることをおすすめします。参考:新日鐵住金のリクルーター面談・面接対策リクルーター制度が取られている新日鐵住金では、まずはリクルーター面談で高い評価を得ることが肝心になります。ここでは、リクルーター面談と面接双方について、過去に問われた質問から対策法について考えます。リクルーター面談過去問◆過去の経験についての質問・困難を感じた経験・面接で話す予定の学生時代頑張ったことについて◆あなた自身に関する質問・生まれてから現在までのことを全て話す→なぜそれをしようと思ったのかなどの深掘り・自分を表す言葉を5つ述べる◆志望動機に関する質問・志望順位と他に受けている業界・企業→新日鐵住金の志望度が高い理由を説明・JFEスチールとの違いは何か・工場見学の感想・鉄鋼メーカーに興味を持った経緯・現時点で最も関心が強い仕事内容・逆質問◆その他の質問・前回のリクルーター面談の感想リクルーター面談は、序盤は社員の業務説明や会社説明の意味合いが強いようで、選考と思われるような要素が全く無かったという声も複数ありました。生まれてから現在までのことを全て話す質問では、同テーマで2時間近く費やしたという話もあります。ESで記述した喜怒哀楽の設問とも絡めながら、自身の価値観の変遷については事前に一度振り返っておいた方がいいでしょう。序盤は志望動機についてはほとんど尋ねられないようですが、回数を重ねるにつれて「新日鐵住金が第一志望か」という点を深く掘り下げられるようです。毎回のリクルーター面談の経験も活かしつつ「なぜ新日鐵住金か」という点に対して明確な回答を固めておくべきでしょう。最終面接過去問◆あなた自身に関する質問・生まれてから現在までのことを全て話す◆志望動機に関する質問・鉄鋼メーカーの営業の働き方について説明・本当に入社する気があるか→「はい」と答えればその場で握手◆学業に関する質問・研究内容をプレゼンテーション形式で発表→質疑応答。この研究は誰が喜ぶのか?など最終面接では、数多くのリクルーター面談をくぐり抜けてきた事務系では意思確認の意味合いが強いようです。一方、技術系では技術面談として研究内容について鋭い指摘がなされることが多くなっています。ESでも研究内容の意義について述べる設問があったことから、研究成果が社会で・新日鐵住金でそれぞれどう活かされるかについては説得力のある内容を伝える必要があると思われます。基本的にここで第一志望である旨を伝えないと内定は出ないようですが、リクルーター面談の後半の段階から、その理由について採用側にとって納得感のある説明を加えることは当然必要になるでしょう。また、こちらの動画では面接の全体像について解説していますので、本記事と併せてご覧ください。最後にリクルーター面談を実施する企業は選考の時期が早い企業が多く、新日鐵住金でも本選考解禁を待たずして面談がスタートします。同社での選考経験が他社の面接でも活きたという話は多かったため、少しでも関心がある場合はまずは合同イベントに参加してみてもいいかもしれません。新日鐵住金の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから
- 日本製鉄(旧:新日鉄住金)の採用大学・文理・男女別採用人数|合格者ES付き 21,709 views 日本製鉄(旧新日鉄住金)の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから本記事では、日本製鉄(旧新日鉄住金)の内定者実績を採用大学・男女別・文理別の3つの観点でまとめていきます。本記事の構成日本製鉄(旧新日鉄住金)の採用大学内訳日本製鉄(旧新日鉄住金)の男女別採用人数日本製鉄(旧新日鉄住金)の文理別の採用人数日本製鉄(旧新日鉄住金)の選考レポート日本製鉄(旧新日鉄住金)の本選考合格者ES最後に日本製鉄(旧新日鉄住金)の採用大学内訳日本製鉄(旧新日鉄住金)の過去3年間の採用大学は次のようになっています。各大学からの詳細な人数は各大学のホームページをご参照ください。採用大学一覧文系北海道大学、小樽商科大学、東北大学、国際教養大学、筑波大学、東京大学、一橋大学、横浜国立大学、横浜市立大学、千葉大学、東京外国語大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、立教大学、法政大学、中央大学、日本大学、学習院大学、明治大学、東海大学、名古屋大学、京都大学、同志社大学、大阪大学、関西学院大学、関西大学、広島大学、九州大学、立命館アジア太平洋大学、熊本大学理系北海道大学、室蘭工業大学、岩手大学、秋田大学、東北大学、群馬大学、筑波大学、茨城大学、東京大学、東京工業大学、横浜国立大学、千葉大学、東京農工大学、首都大学東京、お茶の水女子大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、電気通信大学、津田塾大学、北里大学、新潟大学、長岡技術科学大学、静岡大学、信州大学、金沢大学、名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、岐阜大学、三重大学、京都大学、京都工芸繊維大、同志社大学、奈良女子大学、大阪大学、大阪府立大学、関西大学、神戸大学、奈良女子大学、兵庫県立大学、岡山大学、島根大学、香川大学、愛媛大学、広島大学、高知工科大学、九州大学、九州工業大学、産業医科大学、長崎大学、大分大学、宮崎大学、熊本大学、鹿児島大学高専八戸、秋田、沼津、鈴鹿、大阪府立、明石、久留米、佐世保、有明、大分、沖縄参考:就職四季報2020・2019・2018日本製鉄(旧新日鉄住金)の男女別採用人数日本製鉄(旧新日鉄住金)の過去3年分の男女別採用人数(※大卒および修士のみ)は次のようになっています。参考:就職四季報2020日本製鉄(旧新日鉄住金)の文理別の採用人数日本製鉄(旧新日鉄住金)の過去3年分の文理別採用人数(※大卒および修士のみ)は次のようになっています。参考:就職四季報2020日本製鉄(旧新日鉄住金)の選考レポートここでは、日本製鉄(旧新日鉄住金)の事務系総合職に内定した20卒の体験記を一部抜粋して紹介します。日本製鉄(旧新日鉄住金)の選考レポート一覧はこちらからこの合格者の選考レポートはこちら選考時期をお答えください。3月下旬~6月上旬本選考の結果について選択してください。内定本選考のためにした準備についてお答えください。(200文字以上)就活を始めた段階では各企業の違いがまだ分かっていなかったので他の同業他社との差別化に特に力を入れた。鉄鋼メーカーは面談の数が多く質問する機会も多かったため、社風や働き方といった企業の特徴をそこでできるだけ多く聞いていった。それ以外の素材メーカー、金融業といった企業との差異化に関しては自分のやってきたこと、社員から聞いた働き方の2つからアプローチをしていった。また、学生時代のことと志望動機の2つは最後までずっと考えて深掘りを行っていった。本選考のフローについて結果連絡を含めてお答えください。1.エントリーシート(提出して2週間以内に懇談会のお誘い)2.工場見学(これに応募してから懇談会の連絡が来た。)3.懇談会:2回(当日~1週間以内に次回の通知)4.リクルーター面談:6回(翌日~2週間以内に通知)5.最終面接(その場で内々定の通知)エントリーシートの設問項目についてお答えください。1.学生時代に力を入れて取り組んだこと、そこから得たこと(200字以内)2.日本製鉄に関心を持ったきっかけ(200字以内)3.他の志望先4.自分自身の喜怒哀楽を象徴する出来事、エピソード(喜、哀、楽が100字以内、怒のみ90字以内)筆記試験の形式、難易度、試験時間についてお答えください。WEBテスト(SPI)言語、計算、性格診断。対策本をやっておけば問題ないと思われる。ただし出来が悪いと思っていたが通過したため、そんなに重視していないと思われる。それぞれの面接およびGDについて、社員の人数および役職、面接を受ける学生の人数、面接会場、面接時間、質問内容、面接の雰囲気、面接の感想についてご記入ください。【懇談会】学生2:社員1約60分大阪駅周辺のオフィスビル2回の懇談会。簡単な自己紹介、学生時代にやってきたことを話して、残りの大半は学生からの質問になる。若い社員ということもあって双方リラックスして様々な話をした【リクルーター面談】学生1:社員1約60分大阪住友ビルの日本製鉄大阪本社合計6回の面談。ここから自分自身のことについて深掘りされ始めてくる。1回目:物流、営業の方。学生時代のことを主に聞いて、簡単に志望動機を聞いてくる。そのあとは鉄鋼業界についての社員が思っていること、雑談といったことをして終わり。2回目:人事部の方。生まれてから今までのことを話してほしいと言われ、それについて深く聞いてくる。(おそらく今後の面接の練習の意図もあったと思われる。)その後逆質問。その時にどういう人を求めているのか話してくださった。ここから本当に入りたいのかを問いてくるようになる。3回目:人事部の方。2回目の人と同年代。同じように学生時代に力を入れて取り組んだこと、志望動機について答え、それに関しての質問が飛んでくる。ここから志望動機についての深掘りが激しくなり、しっかり考えていないとここでぼろが出ると思われる。4回目:人事部の方。2回目、3回目の人と同年代。同じように志望動機について深く聞いてくる。その時に「正直今の志望動機だと次からの選考で厳しくなる」と言われ、その場で志望動機のブラッシュアップを共に行った。おそらく向こうもなるべく学生を支えたいという思いがあって望んでいるのだと感じた。5回目:人事部の室長クラスの方。今までの中で最も年齢の高い方。今までと同じく学生時代についてと志望動機を深く聞いてくる。前の面談でしっかり志望動機を考えてきたため、ここで詰まることなく本心で話すことができたと思う。6回目:2回目、4回目の面談の人と再び面談。簡単に志望動機と自分自身についてを聞いて、そのあと本当に入社する覚悟ができているかを確認してくる。その後次の選考の案内が言い渡される。【最終面接】学生1:社員1約90分東京本社生まれてから今までのことを話して、それに関しての質問。そして志望動機についての質問と、どのようなリーダーとして活動していきたいのかという質問。そしてこれまでの選考の方が体験して感じた企業での苦悩とやりがいを話していただき、そのうえで本当に入社するのかを聞いてくる。その答えを伝えた後、その場で内々定の告知。本選考において評価されたと感じたポイントや選考において重視されていたと思う点についてお答えください。(100文字以上)まずこの企業は面談を通じて「自分がどんな人間か」、「志望する理由は何か」の2つを徹底的に深掘りしてくる。そのためありきたりな志望動機ではほぼ確実に見透かされて困り、自分自身がどんな人間であるかということと自分がどんな働き方をしたいのかがマッチングしているかどうかを考えていくことが重要だと思う。実際に自分の強みと志望動機がつながっていたことが評価されたポイントだと感じている。また選考が進むにつれ「志望度がどのくらい高いのか」を聞いてくるため、そこに自分で納得できる回答を持つことが必要になる。面接において印象に残った・回答に困った質問をお答えください。「複数の困難な問題に直面した時、あなたならどのようにしてこなしていくか。」「山好きである自分を海好きにしてください。」特に2つ目の質問は意図がよくわからず少し解答に詰まった。面接・GDなど各選考フローにおいて心がけていたことをお答えください。(100文字以上)上でも言っていたがこの企業は「自分自身がどんな人間か」と「なぜ日本製鉄を志望するのか」を徹底的に深掘りしてくるため、この2つを自分が本当に納得するまで考えていくことを心掛けた。また、自分が納得できる答えがどのようにすれば相手に伝わるのかを、模擬面接を通じてブラッシュアップしていった。そしてなによりも重要なのが、この企業は体育会景気質なこともあり社員が情熱を持った人が多い。そのためこちらもうわべからではなく本音で思いを伝えていくことが重要だと感じていた。業界・企業研究や各種選考対策に使用していたサービス・書籍をお答えください。unistyle、SPI3問題集日本製鉄(旧新日鉄住金)の本選考合格者ESここでは、日本製鉄(旧新日鉄住金)の合格者ESを3つ紹介します。2020年卒(総合職)2020年卒(総合職)2020年卒(総合職)闇雲に内定者のESを真似するのではなく、どのような書き方であれば評価され、反対にどのような書き方は評価されないのかを自身でよく考えることが重要です。参考:【ガクチカ|悪い例】賢者は失敗から学ぶ。評価されないガクチカとはその企業に合格したエントリーシートを読むことで、単純に書き方を学ぶだけでなく、その企業がどのような人物を求めているのか、設問からどのようなことを聞きたいのかを学ぶことができます。日本製鉄(旧新日鉄住金)の合格者ES一覧はこちらから2020年卒(総合職)この合格者のESはこちらからあなたが学生時代に力を入れて取り組んだこと、また、そこから得たことについてお聞かせ下さい。(200字)30人のサークル幹事長として新入生勧誘の意欲改善と企画を行い、10人入会しました。4月は誰も入会しなかったため、二点工夫しました。まずサークル会員と個別に話しました。その中で改まった場での会話が苦手だと知り、練習帰りに気が合いそうな1年生との食事に誘いました。また会員と新入生が密に接するよう少人数食事会を複数回行いました。結果、会員と新入生が個人的に連絡を取り合う仲となり、10人入会しました。当社に関心をもったきっかけについて教えてください。(200字)鉄を通してあらゆる産業を支える点に惹かれました。インターンシップを通して、安定的に鉄を供給する社会的意義を感じました。私も人々の生活を支える一翼を担いたいと考え、志望しました。お客様から案件を受注し、鉄を供給するにあたっては、製造や生産工程、商社など様々な関係者を取り纏めることが不可欠です。そこで私は、サークル活動で培った傾聴力と周囲を巻き込む力を活かした営業をしたいと考えています。あなたのこれまでの人生における喜・怒・哀・楽を象徴する出来事について、それぞれ具体的に紹介して下さい。(「怒」のみ90字、他100字)喜:ゼミでの討論大会において優勝した事です。班員の意欲が著しく低い状況でしたが、自ら進んで論文を読み立論していく直向きな姿をみせ仲間の意欲向上をしました。仲間と共に勝利できたことは大きな喜びでした。怒:ビジネスプランコンテストでチーム内で意見が衝突した経験です。当時は仲間がなぜ納得してくれないのか非常に腹立たしかったですが、今では客観的な視点を持てていなかった事を反省しています。哀:サークルの年会費をいくらにするかで、サークルの仲間同士が衝突していた事です。「皆に笑顔で学生生活を送って欲しい」という想いで幹事長に就任したため、皆が対立する状況を作った不甲斐なさを感じていました。楽:新入生歓迎活動が成功した後の夏合宿です。新入生とサークル会員が親交を深め、皆が笑顔で過ごしていた様子をみて、「サークル幹事長としてサークルを運営していて良かった」と感じました。2020年卒(総合職)この合格者のESはこちらからあなたが学生時代に力を入れて取り組んだこと、また、そこから得たことについてお聞かせください。(200字)私は、個別指導塾の曜日リーダーとして退学者を大幅に減らしました。私は全ての生徒に、塾を辞めずに成績の向上を目指してほしいと思い、(1)担当生徒以外への声掛け、及び(2)宿題の出し方の改善という二点を教室の決まり事としました。上記二点に講師全員で取り組んだ結果、教室の退学者が前年度の約半数となりました。上記経験から、目的意識を持って周囲を巻き込む姿勢がチームとしての結果に結びつくことを学びました。当社に関心をもったきっかけについて教えて下さい。(200字)私は、社会や人に貢献しているという実感を強く得られるような企業で働きたいと考えています。そういった考えに基づいて参加した貴社のインターンシップにおいて、鋼管を受注してもらうコンペを体感するワークを通して、世界のエネルギー事業を支えるという強い使命感を感じることができました。そうした「貢献の実感」を強く得られるような貴社での事業に携わってみたいと考え、貴社に関心を抱きました。あなたのこれまでの人生における喜・怒・哀・楽を象徴する出来事について、それぞれ具体的に紹介してください。(「怒」のみ90字、他100字)喜:個別指導塾でのアルバイトにおいて、担当生徒が志望校に合格したことです。その生徒が合格を報告してくれた時の非常に嬉しそうな顔は、彼の辛い時期を知っていた私としては、非常に印象に残っています。怒:私が小学生だった頃にニュースで見た、認知症の高齢者の方を轢いた鉄道会社が、遺族の方に損害賠償を求めるという事件に憤りを感じました。その頃から強い正義感を抱くようになりました。哀:私が小学生だった頃に、父が単身赴任をしたことです。地元のチームでサッカーをしていた当時の私は、チームメイトの父親が応援に来てくれている中で自分の父の姿はなかったため、非常に悲しい思いをしました。楽:大学2年生の時に、サークルの模擬店運営の代表を務めたことです。自分が中心となって、メンバー一丸で一つの目標に向かっていくという経験を通して、仲間と物事を進める楽しさを知りました。2020年卒(総合職)この合格者のESはこちらからあなたが学生時代に力を入れて取り組んだこと、また、そこから得たことについてお聞かせください。(200字)オーケストラの首席トランペット奏者として、「日本のどのプロ楽団より素晴らしい演奏」を目標に、周りを巻き込んだ。当初は、団員間で音楽への熱意に差があった。それが演奏の妨げになると感じ、・誰よりも音楽への熱意を見せる・団員一人一人と対話し、信頼関係を築く、の二点から、全員が本気で音楽と向き合えるよう尽力し、3年生の冬の演奏会を成功に導いた。この経験から、熱意を持って周りを巻き込み、目標を達成する喜びを知った。当社に関心をもったきっかけを教えてください。(200字)地元に貴社の製鉄所があったため、工場見学などを通じ、幼少期から貴社や製鉄業に憧れを抱いていた。そして貴社のインターンシップにおいて、貴社が「産業の米」たる鉄鋼業において、世界最高水準の技術を有し、絶大な社会貢献を行っていると知り、憧れの念を強めた。特に、世界中の情報網を駆使してニーズを掴み、それを貴社の技術と繋げる仕事がしたいと考えている。こうしてモノづくりを先導し、世界をより豊かにしたい。あなたのこれまでの人生における喜・怒・哀・楽を象徴する出来事について、それぞれ具体的に紹介してください。(「怒」のみ90字、他100字)喜:大学3年生の冬の定期演奏会を成功に導いたこと。終演後の団員達の晴れやかな表情や、共演したプロの方々の「鳥肌が立った」「音への愛情が弾く前に伝わってくる」という言葉は忘れられない。怒:高校時代ヨット部のレースにおいて、ルール違反して突進してきた船と衝突し、船体に穴が空いたこと。日々大切に整備してきた船が二度と使えなくなってしまい、強い憤りを感じた。哀:15年近く飼っていた猫が死んでしまったこと。毎日家に帰ると必ず足元にすり寄り、出迎えてくれた姿が二度と見られないことが信じられず、しばらく茫然自失の日々が続いた。楽:音大生の友達とアンサンブルを組み、活動している。練習やアフターでの会話を通じ、お互いに影響し合って上達しているのが目に見えて分かる。また、メンバーで話し合って、次の曲や演奏場所などを考えるのも楽しい。最後に本記事では日本製鉄(旧新日鉄住金)の採用実績を採用大学別など複数の切り口でまとめました。unistyleでは何度もお伝えしていますが、採用実績はあくまでも参考程度に留めておきましょう。「【完全ガイド】エントリーシートの書き方|選考通過者のES例文50選付」でも述べていますが、学歴は複数ある評価基準のうちの1つの基準でしかありません。自らが志望する企業であれば、採用実績の有無に関わらず選考にぜひ挑戦してみてください。日本製鉄(旧新日鉄住金)の選考対策記事は以下の関連記事からお読み頂けます。十分の対策をして選考に臨みましょう。日本製鉄(旧新日鉄住金)の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから【関連記事】・・・
- 【日本製鉄(旧:新日鐵住金)のインターン】ES選考攻略|合格者ES付 7,835 views 日鉄ソリューションズ(NSSOL)(旧新日鉄住金ソリューションズ)の企業研究のインターンES一覧はこちら新日鐵住金は、国内首位、世界でも5本の指に入る、大手鉄鋼メーカーです。ここ数年、鉄鋼業界では世界的に再編の流れが進んでいますが、同社も違わず、2012年に官営八幡製鉄所の流れを組む新日本製鐵と住友金属工業の合併により発足しました。近年、中国企業の鉄鋼余剰生産が問題となっており、同社もその影響を少なからず受けています。もっとも、同社は技術力及びコスト競争力を合わせた総合力世界No.1を目指しており、特にその高い技術力を活かして、中国企業の生産する鉄鋼よりも質の高い高級鋼の分野に強みを持っています。今回は新日鐵住金のインターンシップ選考を突破するため、19卒対象に行われたインターンシップESを元に解説をしていきたいと思います。新日鐵住金インターンシップES設問◆学生時代に力を入れていること、性格・特徴等、自己PRをご記入ください。(400字以内)◆インターンシップにご応募いただいた志望理由をお教えください。(400字以内)設問1:学生時代に力を入れていること、性格・特徴等、自己PRをご記入ください。◆学生時代に力を入れていること、性格・特徴等、自己PRをご記入ください。(400字以内)設問の意図ここでは、「自己PR」が問われています。学生時代に力を入れていること、いわゆる学チカは1つの設問として問われることが多いです。しかし、ここでは自己PRの1つとして織りまぜる必要があると言えるでしょう。また、設問にある以上、自身の性格・特徴についてもきちんと明示することが重要です。企業は、この設問を通し、あなた自身の人柄や性格を知り、どんな人物であるのかを知ろうとしています。意図を踏まえた回答方針基本的には、unistyle上のや以下の動画を参考に記述頂ければ良いかと思います。以下、上記の自己PRのフレームワークに沿って、説明していきます。1.あなたの強みは?2.強みが形成されたきっかけは?3.強みを表す具体的エピソード①4.強みを表す具体的エピソード②5.強みを発揮するために意識していることは?6.その強みを入社後にどう活かすか?ここでは、1〜5を記述すれば良いかと思います。6に関しては、インターンESにおいては不要であると考えます。そこで、まず自分自身の強みを明示しましょう。ここでは、強みを端的に一文程度でコンパクトに述べましょう。自分自身の強みを示す上で気をつけたいことは、言葉のインパクトに引っ張られないことです。筆者も一度面接の際に、「私は潤滑油のような人間です。」と言っている学生に遭遇しましたが、その学生の自己PRを一通り聞いても、潤滑油に例えた理由や意図が分かりませんでした。確かに、キャッチーな文言で選考官の気を惹きつけることも大事だとは思いますが、それ以上に大事なのは簡潔かつ明快さであると考えます。潤滑油の場合、対人折衝力など言い換えることは可能です。言葉のインパクトに引きづられて、背伸びした文言を使うのではなく、背伸びせずとも等身大のあなたを正確に表現することのできる文言を見つけ、使うよう心がけることをおすすめします。また、自己PRにおいて何をアピールをすれば良いか分からない方は、こちらのをご参照ください。参考:→自己PRは「企業が求める人材像」を踏まえながら作成することが効果的です。この記事では実際のESを参考にしながら、企業が学生に求める3つの能力について解説しています。続いて、2のきっかけについて述べる際には、あなた自身の「性格・特徴」を絡めましょう。例えば、「競争心」を自己PRとして述べるのであれば、「一つ違いの兄弟がおり、常に負けたくないと思って、部活に取り組んできた。」というように、自分のこれまでの経験をここで述べることができれば、より読み手の納得感は増すと考えます。3と4に関しては、自分自身の強みが最もアピールできるエピソードを述べましょう。この設問の場合、ここがいわゆる学チカになるでしょう。エピソードを2つととフレームワークにはありますが、ここはフレキシブルに数を変えても良いでしょう。ただし、エピソードが1つだと再現性が低いと捉えられる恐れがります。あなた自身の強みが、あらゆる場面で活かすことができることを証明するためにも、複数のエピソードで多角的に能力を証明しましょう。最後の5に関しては、具体的な方法論を記述すればより良いかと思います。以上が、書き方についての説明となります。また、内容の点でも少しアドバイスさせて頂くと、新日鐵住金のような鉄鋼メーカーは、多くの工場を抱えており、事務系職員は工場の人員管理や社外のステークホルダーとのやり取りが主な仕事となります。中でも製品の納期や品質管理は事務系の重要な仕事の1つですが、そこでは、顧客と工場との間に立ち、双方の利害関係を調整する役割を求められます。筆者も同社の社員から「現場と顧客の板挟みになることが大変な部分であり、その一方でお互いの利害をうまく調整できた際にはやりがいを感じる。」旨の話を聞きました。このように、人と人との間に立ち調整する能力や周囲を巻き込む能力は鉄鋼メーカーにおいて重要なスキルと言えるでしょう。合格者の回答私は、主体的に行動し、周りを巻き込む力に自信がある。この力が最も発揮されたのは、国際交流サークルにおいて、住民票取得や携帯購入の手助けをする企画を立案し運営した際のことである。私は、自身の海外生活の経験から、異国の地で不安を抱える留学生をより実務的な面から支えたいと考えていた。そのためには「言語の壁」を乗り越える必要があった。企画の立案段階において、留学生のニーズを掴むことは大変難しいものであった。そのため私は、自分と同じく海外経験を持つサークル員を巻き込み、留学生や大学職員に何度もヒアリングを行った。そこで留学生は来日直後の事務手続きに不安を抱えていることが分かった。運営の際には、より多くの留学生のサポートのために、語学力に自信のないサークル員の協力が不可欠であった。これに対して、日米両言語のマニュアルを作成することで対応した。この結果、この春に60人の留学生の手助けを行うことができた。出典:新日鐵住金インターン合格者ESこの合格者ESは、結論ファーストで書かれており、読み手として非常に分かりやすいものとなっています。また、上記フレームワークに大筋は沿って書かれており、納得感のあるものと言えるでしょう。特に「自身の海外生活の経験から」と一言入れることでより納得感のあるものとなっている印象を受けます。一方で、エピソードが1つしか述べられていない点、その活動において強みを発揮するためにどう能動的に動いたのかが分かりにくい点が気になります。このエピソードにおいては、「主体的に行動し、周りを巻き込む力」をアピールする必要があるため、「自分と同じく海外経験を持つサークル員」をどのように巻き込んだかについてより詳細に記載しましょう。そして、強みを自分自身でどう認識し、それを活動に活かしたかという点についても最後に付け加えると良いでしょう。この2点を改善すれば、より良いESになるかと思います。設問2:インターンシップにご応募いただいた志望理由をお教えください。◆インターンシップにご応募いただいた志望理由をお教えください。(400字以内)設問の意図インターンシップの「志望動機」が問われています。ここでは、インターンシップで何を学び、それを今後にどう活かしていきたいかをアピールしましょう。意図を踏まえた回答方針ここではを参考に記述しましょう。①成し遂げたいこと②きっかけとなる経験③企業選びのポイント④他に受けている業界とその業界ではダメな理由⑤具体的に取り組みたい仕事⑥業界の中でもその企業の理由参考:→多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について、企業が志望動機を聞く意図を踏まえながら解説していきます。上記のフレームワークの活用法についても、具体例を交えながら説明しているので参考にしてみてください。基本的には上記フレームワークはインターンシップESにおいても利用できますが、インターンシップの行われる夏の段階では、それほど深い業界理解、企業理解は求められていないと考えられます。また、インターンシップの企業側の建前としても、学生に業界・企業理解を深めてもらい、就職活動に活かしてもらうということがあるため、「インターンシップで何を学びたいのか」、「その学びを今後の就職活動にどう活かすか」という2点については、詳細に記述する必要があると言えるでしょう。合格者の回答私の夢は「世界規模で人々を支える仕事をすること」である。海外生活の経験や国際交流サークルでの活動を通じて、このように考えるようになった。そのため、「産業のコメ」である鉄を通じて、あらゆる産業を支える鉄鋼業界の社会的意義の大きさに魅力を感じた。それと同時に、以下の二点から貴社に強く惹かれた。まず、高い技術力を持ち、日本はもちろん世界を舞台に挑戦を続ける高い志を持っている点。そして、環境経営を推進しより高い次元で社会貢献を果たしている点である。貴社のインターンシップに参加することで、貴社の技術力や高い志に直接触れることができると考えた。その経験を通じて、貴社で働くイメージを明確にすると共に、なぜ貴社が業界を牽引することができるのかを学びたいと思い、志望するに至った。出典:新日鐵住金インターン合格者ESこの合格者ESに関しては、インターンシップで学びたいことが明確に述べられている点、なぜその企業のインターンシップでなければならないのかという点が明確に記述されている点が非常に良いといえます。また、業界・企業理解についてもアピールできており、この時期の理解度としては十分であると言えるでしょう。もっとも、何を学びたいかについて「貴社で働くイメージを明確にすると共に、なぜ貴社が業界を牽引することができるのかを学びたい」と書かれていますが、やや曖昧な印象を受けます。具体的に、どの部門のどのような仕事について学びたいかまで明示できると良いでしょう。最後に同社は就活生から非常に人気のある企業で、インターンシップ選考も相当な倍率が予想されます。そのため、インターンシップといえども、万全の準備で臨む必要があるでしょう。最後に、同社の企業理解や業界全体の理解を深める上で役立つといえる書籍を2冊紹介したいと思います。・山崎豊子(1973)『華麗なる一族』新潮社・新日鐵住金株式会社(2004)『鉄と鉄鋼がわかる本』日本実業出版社上記2冊は、同社社員から勧められて筆者も読みましたが、鉄鋼業界を志望する学生であれば、一読して損はないと思います。
- 新日鐵住金の特徴を解説|業績や社風から見る就活対策・企業研究 31,032 views 新日鐵住金の本選考ES一覧はこちら鉄はあらゆる産業の基盤となっており、また事業規模も大きいため、鉄鋼メーカーは非常に魅力的な業界だと思います。「」でも少し触れましたが、新日鐵住金は官営八幡製鉄所の流れを汲み、様々な企業との合併を経て現在に至ります。2015年では世界第3位の粗鋼生産量を記録し、国内ではトップの粗鋼生産量、売上を記録しています。今回はそのような新日鐵住金の事業・社風・選考について掘り下げて紹介していきたいと思います。セグメント別収益と事業内容単位:億円製鉄エンジニアリング化学新素材システムソリューション2014年49,3923,4862,1273642,0602015年42,8393,1571,8183622,189※2014,2015年度連結決算参考:2015年度決算短信2014年度決算短信中国の鉄鋼メーカーが粗鋼を大量生産したことで世界の鉄鋼市場は供給過剰状態になり、鉄の価格が下落しています。さらに、原油価格下落に伴うエネルギー向け鋼材需要の急減などもあり、鉄鋼業界は厳しい状況に直面しています。新日鐵住金グループにおいても2014年度から2015年度にかけて特に製鉄分野で売上が減少しており、打開策が求められている状況です。以下では新日鐵住金グループのセグメント別の状況を見ていきましょう。製鉄製鉄事業は親会社の新日鐵住金が注力するセグメントとなります。このセグメントにおいては国内マザーミルの競争力強化とグローバル戦略の推進を軸として取り組んできました。具体的には鹿島製鉄所のコークス炉の増設、八幡製鉄所への事業集約による競争力強化、日新製鋼の子会社化の決定などが挙げられます。また、鋼管事業における重要なパートナーであるフランスのバローレック社との間で戦略的提携の拡大及び同社への15%の出資について合意しました。この提携を通じて、前述したような原油価格の低迷による厳しい環境への対応を試みています。エンジニアリングエンジニアリングとは、簡単に言うと大規模なプラントや石油・天然ガス採掘用の海底パイプラインなどの建設・構築のことを指します。エンジニアリングセグメントに関しては、新日鐵住金のグループ会社である新日鉄住金エンジニアリングという会社が事業に携わっています。このセグメントにおいても、原油価格低下の影響などもあり収益が減少しています。また、エンジニアリングはそもそもプラント建設のニーズがなければ仕事が生まれません。そういった事情から、資源用プラントなどの需要が見込まれる中東や産業用プラントの需要が見込まれる東南アジアなどの新興国地域といった海外における事業に注力しています。新日鉄住金エンジニアリングも、2014年度の海外売上比率は約30%を記録しています。化学新日鐵住金グループにおいては新日鉄住金化学というグループ会社が、製鉄過程で必要なコークスを製造する際に発生するコールタールやコークス炉ガスなどを原料とする石炭化学事業や原油精製の際に発生するナフサを原料とする石油化学事業を展開しています。売上は2014年度から2015年度にかけて減少しています。新素材新素材セグメントは新日鉄住金マテリアルズというグループ会社が携わっています。鉄鋼製造で培った材料に関する知見をベースに、半導体・電子産業部材、産業基礎部材、環境エネルギー部材の3分野を中心に事業を展開しています。売上は2014年度から2015年度にかけて横ばいとなっています。システムソリューションシステムソリューションに関してはグループ会社である新日鉄住金ソリューションズが事業を展開しています。新日鐵住金の情報システム部門が前身で、製鉄業のシステム運営で培ったノウハウを基に経営戦略・情報システムソリューションの提案、そのソリューションを実現するシステムの設計・開発・保守を行っています。インドネシア現地のIT企業を買収するなどグローバルでの事業拡大を進めた結果、収益が向上しました。事業内容から考える新日鐵住金が求める人材現在、当社で契約している最大の船は40万トン、長さ362メートル。このような大型船の製鉄所への受け入れにあたっては、原料の買い付けを行う契約部門、配船計画を行う需給部門、使用側の本社並びに製鉄所の技術部門などとの調整・連携はもちろんのこと、港湾を管轄する官庁等との交渉も必要となり、それらの全体調整も私たちの役割です。このように、船会社との輸送契約締結に至るまでの背景にはさまざまな関係者との事前調整・連携があるのです。引用:「誇りある仕事」未来に向けてお客様との信頼関係を構築していく。この役割もまた、営業にとって欠かせない使命です。当社はこれまで、お客様の要望に応えた鋼板を安定的に供給することで、お客様とともに成長し、ひいては日本製造業の競争力強化に貢献してきました。現在、このような信頼関係をベースに、私たちのチームでは、さらに一歩踏み込んだ「コラボレーション」と呼ぶ活動に力を入れています。これは、厚板という商品に留まらず、オール新日鐵住金としてお客様の製品開発や課題解決に対応していこうというもの。薄板や棒線、鋼管など他の営業部や、技術、製造、研究開発など、さまざまな部門のメンバーたちと議論を重ね、ベクトルをひとつにしてお客様への提案を行っています。営業としての仕事の幅ばかりでなく、自分の知識や人脈の幅を広げるということでも刺激的な取り組みですね。引用:「誇りある仕事」ここからは、新日鐵住金が就活生に求める資質について、を参照にしながら考察していきます。日本は資源が乏しいので、鉄鋼メーカーは鉄の原料である鉄鉱石と石炭を海外から輸入しており、それらの原料を各地の製鉄所に運んでいます。輸入と一口に言っても、原料の買い付け、配船計画、また各製鉄所との需給の調整など多くのステップを踏む必要があり、各ステップにおける連携や目標の共有が重要となります。また、完成させた鉄製品を輸出するにあたっては商社との連携、また輸出先である顧客のニーズに合致した製品を提供することが重要になります。以上を踏まえると、新日鐵住金が就活生に求める資質は、先に紹介した企業に伝えるべき5つの強みに照らしわせると、・関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる・リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる・価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる資質だと考えられます。新日鐵住金の社風についてQ:当社(or職場)についてPRをお願いします。A:「なんでもいいから訊いてきなさい」という器の大きな先輩が多い点。相談できる人が近くにいるのはとても心強いです。(ただし、中途半端な質問をすると返りうちにあうので注意です)引用:「誇りある仕事」以下では、新日鐵住金の社風について考察していきます。新日鐵住金の母体となっている新日本製鉄は官営八幡製鉄所の流れを汲む会社であり、歴史的に日本の国策と関わってきました。当初は農商務省管轄でその後商工省管轄になるなど、八幡製鉄所は政府の管轄下にあり、他の製鉄企業と合併後は過度経済力集中排除法の適用を受けるほどの大企業になりました。このような官営の流れを汲んでいる巨大企業なので、新日鐵住金には官僚的・体育会的な気質が残っているのではないでしょうか。会長の宗岡正二氏は東大の柔道部出身で主将も務め、全日本実業柔道連盟会長にも就任しています。新しく社長に就任した進藤孝生氏も一橋のラグビー部出身で主将も務めており、体育会出身の社員が多い体育会的な社風なのではないかと予想されます。引用した社員のコメントや参考のリンク先からもそのような雰囲気が感じ取れるように思います。一方で優秀な社員が多く、根拠があれば若手の意見もしっかり聞き入れ、仕事も積極的に任せていくなど良い雰囲気の職場であるようです。参考:「企業情報:沿革」「組織体制・企業文化(新日鐵住金)」「新日鉄住金社長交代後を占う」書類通過者のES解説ここまでは新日鐵住金の事業内容と求める人材、社風について考察を加えてきましたが、以下ではそれらの内容と書類通過者のESを踏まえながら新日鐵住金のESで書くべき内容について検討していきたいと思います。①あなたが学生時代に力を入れて取り組んだこと、また、そこから得たことについてお聞かせ下さい。(200文字以下)②当社に関心をもったきっかけについて教えてください。(200文字以下)③あなたのこれまでの人生における喜・怒・哀・楽を象徴する出来事について、それぞれ具体的に100文字で紹介して下さい。参考:新日鐵住金エントリーシート①では学生時代の経験が問われています。ここでは学生時代の経験で培われた自らの強みが新日鐵住金が就活生に求める素質と合致しているかがポイントとなるでしょう。また、その強みを発揮するにあたっての独自の方法論も伝えられると良いでしょう。②ではいわゆる志望動機が問われています。志望動機では、自分の成し遂げたいことが自らの経験と合致しているか、またそれが志望企業と合致しているかがポイントになります。③は少し変わった設問ですが、学生の性格や価値観を知るための設問だと考えられます。素直に喜怒哀楽を感じた出来事を記述すれば良いと思われますが、この設問で記述する出来事から伺われる学生の性格や価値観、学びが新日鐵住金が学生に求める素質に大きく外れないように気をつけましょう。ここからは①〜③の設問に関して、新日鐵住金のエントリーシート通過者が書いた実際のESを紹介していきたいと思います。まず、①から見てみましょう。130名が所属するテニスサークルで、新入生の獲得に力を入れて取り組みました。代表を任されていた私は、強い責任感から1人でも多くの新入生の獲得のため、組織全体で新歓活動に取り組むための行動を1年間続けました。試行錯誤の末、私は自ら引っ張るだけでなく、部員を信頼して仕事を任す裏方の役割に徹しました。この経験から私は、時に先頭で、時に陰で組織を活性化させられる二面性のリーダーシップを得ました。参考:新日鐵住金エントリーシート解説この通過者は、サークルの代表として新入生獲得のために組織全体を動かした経験を記述しています。組織のリーダーとして、新入生獲得という目標を部員と共有して成し遂げた経験から、新日鐵住金が学生に求める資質である「リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」能力があると推察されます。さらに、最後の部分でリーダーシップを発揮するための自分なりの方法論についても言及されており、非常に評価できる内容となっています次に、②について見ていきましょう。①海外で活躍できるフィールドがある。1年間の留学の経験から、世界を舞台に働きたいと思った。②鉄鋼メーカーとして様々な用途があり、多くの企業に関わることができること。目には見えないが社会的な貢献に幅があり、そこに魅力を感じた。③変化の速さ。海外市場は、競合他社や輸出先国の情勢、為替変動などによって市況が形成され、日々の変動への適応が日々刺激を求める私に合っていると感じた。参考:新日鐵住金エントリーシート解説先ほども述べたように、志望動機では自分のやりたいことが志望している企業と合致していることがポイントです。この通過者は世界を舞台に働きたい、また様々な企業と関わりたいという思いを持っています。一方、新日鐵住金は原料購買から製品輸出にわたって常に海外との関わりが深い企業であり、また製品である鉄はあらゆる産業で利用され多くの企業と関わることができます。よって、この通過者のやりたいことは新日鐵住金と合致しているといえます。一方、そのやりたいことが自身の生い立ちや経験からどのように導き出されているかが不足しているので、面接や面談ではしっかりと述べられるようにしておかなければならないでしょう。最後に、③について見ていきましょう。喜:高校時代に秋季北海道大会で駒大苫小牧を破り、準優勝したことです。小学生から野球を始め、甲子園を目指すにあたり最大の壁と目されていた甲子園常連校に勝つことができ、夢が現実味を帯びてきたことに興奮しました。怒:祖父が亡くなる前に感謝の気持ち等をしっかりと伝えることができなかった自分に憤りを感じました。この経験から後悔することのないようにすぐに行動に移すこと、相手に素直になることを大切にするようになりました。哀:別れが立て続けに起こったことです。カナダでの不安を取り払ってくれた現地の学生や苦楽を共にした野球部員、学科の友人は私の心の支えでした。別れは悲しいですが次のステージへの第一歩と前向きに捉えています。楽:大学の野球部で、自分たちで主体的にチームを創ったことです。高校では監督に言われたことをやることが多かった中、目的意識を持ち、チームにとって何が必要か意見を戦わせ、組織運営について深く考えました。参考:新日鐵住金エントリーシート解説この通過者は単なるエピソードの記述にとどまらず、そのエピソードから形成された学びや考え方まで踏み込んで記述されており非常に評価できる内容となっています。すぐ行動に移すことや目的意識を持つといったことは社会人になっても重要な心構えでしょう。また、「喜」や「哀」のエピソードからも学生の性格や価値観も伝わってきて充実した内容となっています。選考について最後に、新日鐵住金の選考方法について見ていきましょう。◆選考プロセスエントリーシート(締め切りの一週間後にメールで連絡)→エントリーセミナー(一週間後に電話でリクルーター面談の案内)→社員とカフェで面談6回(毎回1日後に電話で連絡)→社員とのディナー(1日後に電話で連絡)→製鉄所見学と懇親会(2日後に電話で連絡)→社員とオフィスで面談3回(毎回1日後に電話で連絡)→最終面接(その場で内定連絡)→内定参考:新日鐵住金本選考情報新日鐵住金の選考はリクルーター面談が中心です。エントリーするとリクルーター面談の案内が来て、複数人の社員と面談をした後面接、という形になります。リクルーター面談では学生時代頑張ったことや志望動機について厳しく深掘りされるみたいなので、徹底的な自己分析が必須となるでしょう。他社の選考に比べて新日鐵住金はリクルーター面談の回数が多く、一人にでも悪い評価を受けると内定が非常に厳しくなると予想されます。相手の質問に対し明るく、真摯に答えるよう心がけましょう。リクルーター面談を突破すると面接に入りますが、リクルーター面談を切り抜けた段階で実質上の内定が約束されており、最終面接は意思確認程度のようです。参考:→リクルーター、及び面談を解説した記事です。企業側の意図、またそれらを踏まえた対策や心構えを解説しています。最後にいかがだったでしょうか。今回は日本の鉄鋼メーカーの雄である新日鐵住金について事業内容から選考方法にわたって様々な角度から紹介してきました。鉄という商品の汎用性、社会貢献性の高さや鉄鋼ビジネスの事業規模の大きさ、グルーバル性などもあり新日鐵住金は非常に魅力的な会社だと思います。今回の記事が皆さんのお役に立つことが出来れば幸いです。新日鐵住金の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらからphotobyMartinThomas