【日本製鉄(旧:新日鐵住金)のインターン】ES選考攻略|合格者ES付

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最終更新日:2022年03月29日

日鉄ソリューションズ(NSSOL)(旧新日鉄住金ソリューションズ)の企業研究のインターンES一覧はこちら

新日鐵住金は、国内首位、世界でも5本の指に入る、大手鉄鋼メーカーです。

ここ数年、鉄鋼業界では世界的に再編の流れが進んでいますが、同社も違わず、2012年に官営八幡製鉄所の流れを組む新日本製鐵と住友金属工業の合併により発足しました。

近年、中国企業の鉄鋼余剰生産が問題となっており、同社もその影響を少なからず受けています。もっとも、同社は技術力及びコスト競争力を合わせた総合力世界No.1を目指しており、特にその高い技術力を活かして、中国企業の生産する鉄鋼よりも質の高い高級鋼の分野に強みを持っています。

今回は新日鐵住金のインターンシップ選考を突破するため、19卒対象に行われたインターンシップESを元に解説をしていきたいと思います。

新日鐵住金 インターンシップES設問

◆学生時代に力を入れていること、性格・特徴等、自己PRをご記入ください。(400字以内)
◆インターンシップにご応募いただいた志望理由をお教えください。(400字以内)

設問1:学生時代に力を入れていること、性格・特徴等、自己PRをご記入ください。

◆学生時代に力を入れていること、性格・特徴等、自己PRをご記入ください。(400字以内)

設問の意図

ここでは、「自己PR」が問われています。学生時代に力を入れていること、いわゆる学チカは1つの設問として問われることが多いです。

しかし、ここでは自己PRの1つとして織りまぜる必要があると言えるでしょう。また、設問にある以上、自身の性格・特徴についてもきちんと明示することが重要です。

企業は、この設問を通し、あなた自身の人柄や性格を知り、どんな人物であるのかを知ろうとしています。

意図を踏まえた回答方針

基本的には、unistyle上の【例文35選】新卒就活で高評価を得る自己PRの書き方・伝え方を徹底解説や以下の動画を参考に記述頂ければ良いかと思います。

以下、上記の自己PRのフレームワークに沿って、説明していきます。

1.あなたの強みは?
2.強みが形成されたきっかけは?
3.強みを表す具体的エピソード①
4.強みを表す具体的エピソード②
5.強みを発揮するために意識していることは?
6.その強みを入社後にどう活かすか?

ここでは、1〜5を記述すれば良いかと思います。6に関しては、インターンESにおいては不要であると考えます。

そこで、まず自分自身の強みを明示しましょう。ここでは、強みを端的に一文程度でコンパクトに述べましょう。

自分自身の強みを示す上で気をつけたいことは、言葉のインパクトに引っ張られないことです。

筆者も一度面接の際に、「私は潤滑油のような人間です。」と言っている学生に遭遇しましたが、その学生の自己PRを一通り聞いても、潤滑油に例えた理由や意図が分かりませんでした。確かに、キャッチーな文言で選考官の気を惹きつけることも大事だとは思いますが、それ以上に大事なのは簡潔かつ明快さであると考えます。潤滑油の場合、対人折衝力など言い換えることは可能です。

言葉のインパクトに引きづられて、背伸びした文言を使うのではなく、背伸びせずとも等身大のあなたを正確に表現することのできる文言を見つけ、使うよう心がけることをおすすめします。また、自己PRにおいて何をアピールをすれば良いか分からない方は、こちらの闇雲な自己PRはNG 〜企業が求める能力・人物像を理解してから〜をご参照ください。

参考:闇雲な自己PRはNG 〜企業が求める能力・人物像を理解してから〜
→自己PRは「企業が求める人材像」を踏まえながら作成することが効果的です。この記事では実際のESを参考にしながら、企業が学生に求める3つの能力について解説しています。

続いて、2のきっかけについて述べる際には、あなた自身の「性格・特徴」を絡めましょう。
例えば、「競争心」を自己PRとして述べるのであれば、「一つ違いの兄弟がおり、常に負けたくないと思って、部活に取り組んできた。」というように、自分のこれまでの経験をここで述べることができれば、より読み手の納得感は増すと考えます。

3と4に関しては、自分自身の強みが最もアピールできるエピソードを述べましょう。
この設問の場合、ここがいわゆる学チカになるでしょう。エピソードを2つととフレームワークにはありますが、ここはフレキシブルに数を変えても良いでしょう。

ただし、エピソードが1つだと再現性が低いと捉えられる恐れがります。
あなた自身の強みが、あらゆる場面で活かすことができることを証明するためにも、複数のエピソードで多角的に能力を証明しましょう。

最後の5に関しては、具体的な方法論を記述すればより良いかと思います。

以上が、書き方についての説明となります。

また、内容の点でも少しアドバイスさせて頂くと、新日鐵住金のような鉄鋼メーカーは、多くの工場を抱えており、事務系職員は工場の人員管理や社外のステークホルダーとのやり取りが主な仕事となります。中でも製品の納期や品質管理は事務系の重要な仕事の1つですが、そこでは、顧客と工場との間に立ち、双方の利害関係を調整する役割を求められます。

筆者も同社の社員から「現場と顧客の板挟みになることが大変な部分であり、その一方でお互いの利害をうまく調整できた際にはやりがいを感じる。」旨の話を聞きました。このように、人と人との間に立ち調整する能力や周囲を巻き込む能力は鉄鋼メーカーにおいて重要なスキルと言えるでしょう。

合格者の回答

私は、主体的に行動し、周りを巻き込む力に自信がある。この力が最も発揮されたのは、国際交流サークルにおいて、住民票取得や携帯購入の手助けをする企画を立案し運営した際のことである。私は、自身の海外生活の経験から、異国の地で不安を抱える留学生をより実務的な面から支えたいと考えていた。そのためには「言語の壁」を乗り越える必要があった。企画の立案段階において、留学生のニーズを掴むことは大変難しいものであった。そのため私は、自分と同じく海外経験を持つサークル員を巻き込み、留学生や大学職員に何度もヒアリングを行った。そこで留学生は来日直後の事務手続きに不安を抱えていることが分かった。運営の際には、より多くの留学生のサポートのために、語学力に自信のないサークル員の協力が不可欠であった。これに対して、日米両言語のマニュアルを作成することで対応した。この結果、この春に60人の留学生の手助けを行うことができた。

出典:新日鐵住金 インターン合格者ES

この合格者ESは、結論ファーストで書かれており、読み手として非常に分かりやすいものとなっています。また、上記フレームワークに大筋は沿って書かれており、納得感のあるものと言えるでしょう。特に「自身の海外生活の経験から」と一言入れることでより納得感のあるものとなっている印象を受けます。

一方で、エピソードが1つしか述べられていない点、その活動において強みを発揮するためにどう能動的に動いたのかが分かりにくい点が気になります。このエピソードにおいては、「主体的に行動し、周りを巻き込む力」をアピールする必要があるため、「自分と同じく海外経験を持つサークル員」をどのように巻き込んだかについてより詳細に記載しましょう。そして、強みを自分自身でどう認識し、それを活動に活かしたかという点についても最後に付け加えると良いでしょう。この2点を改善すれば、より良いESになるかと思います。

設問2:インターンシップにご応募いただいた志望理由をお教えください。

◆インターンシップにご応募いただいた志望理由をお教えください。(400字以内)

設問の意図

インターンシップの「志望動機」が問われています。ここでは、インターンシップで何を学び、それを今後にどう活かしていきたいかをアピールしましょう。

意図を踏まえた回答方針

ここでは【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説を参考に記述しましょう。

①成し遂げたいこと
②きっかけとなる経験
③企業選びのポイント
④他に受けている業界とその業界ではダメな理由
⑤具体的に取り組みたい仕事
⑥業界の中でもその企業の理由
参考:【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説
→多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について、企業が志望動機を聞く意図を踏まえながら解説していきます。上記のフレームワークの活用法についても、具体例を交えながら説明しているので参考にしてみてください。

基本的には上記フレームワークはインターンシップESにおいても利用できますが、インターンシップの行われる夏の段階では、それほど深い業界理解、企業理解は求められていないと考えられます。

また、インターンシップの企業側の建前としても、学生に業界・企業理解を深めてもらい、就職活動に活かしてもらうということがあるため、 「インターンシップで何を学びたいのか」「その学びを今後の就職活動にどう活かすか」という2点については、詳細に記述する必要があると言えるでしょう。

合格者の回答

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最後に

同社は就活生から非常に人気のある企業で、インターンシップ選考も相当な倍率が予想されます。そのため、インターンシップといえども、万全の準備で臨む必要があるでしょう。

最後に、同社の企業理解や業界全体の理解を深める上で役立つといえる書籍を2冊紹介したいと思います。

・山崎豊子(1973)『華麗なる一族』新潮社
・新日鐵住金株式会社(2004)『鉄と鉄鋼がわかる本』日本実業出版社

上記2冊は、同社社員から勧められて筆者も読みましたが、鉄鋼業界を志望する学生であれば、一読して損はないと思います。

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