大阪大学キャリアセンターの「人生100年時代を生き抜くためのキャリア教育」

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最終更新日:2025年02月20日

大阪大学キャリアセンターの「人生100年時代を生き抜くためのキャリア教育」
本記事は大阪大学キャリアセンターの紹介記事になります。

大阪大学キャリアセンターの副センター長にキャリア教育や就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。

こんな方にオススメ

・大阪大学に通っていてキャリアセンターの実績や取り組みを知りたい学生

・大阪大学のキャリア教育や就職支援について知りたい企業・高校生・保護者の方

世界の研究大学と伍していくための革新的な大阪大学キャリアセンター

取材した方のプロフィール

家島明彦(いえしまあきひこ)さん 
キャリアセンター准教授(副センター長)
大阪大学にキャリアセンターを立ち上げ、キャリア教育・支援業務に従事しています。
公認心理師、キャリア・カウンセラーの資格を有し、講演や本の出版や俳優など、活躍分野は多岐にわたります。

大阪大学とはどんな大学?

豊中・吹田・箕面の3拠点にキャンパスを構えています。11学部、15研究科で成る研究型総合大学です。学部生の人数は、なんと約1万5,000人。国立大学の中で最も学部生の人数が多いです。大学院生の人数は約8,000人。修士の6人に1人は外国人留学生、博士の4人に1人は外国人留学生というグローバルな環境です。

日本で6番目の旧帝国大学として1931年に創設されました。「地域に生き世界に伸びる」ことを基本理念としています。

キャリアセンターとは?

世界の研究大学と伍していくために設置されたキャリアセンターは、理論に基づいた「キャリア教育」と実践に役立つ「就職支援」を両輪とし、人生100年時代を生き抜くために必要となる知識・技能・態度を学生に修得してもらうための組織です。

家島さんが日本キャリア教育学会に所属していることもあり、常に最新のキャリア教育を取り入れています。

グローバルキャリアサービスサミット2023では大阪大学キャリアセンターが、アジアの大学初となる創設者特別賞を受賞しました。
大阪大学WEBサイトより引用

自分の人生は、自分で創る!大阪大学キャリアセンターの目指す姿

大阪大学キャリアセンターの目指す姿とは

  キャリアセンターはどのようなことを目的としている部署ですか。

家島さん:一人ひとりが望むキャリア(生き方・働き方)を実現できるようにサポートすることを目的とした部署です。すなわち、単なる就職(ワーク・キャリア)支援だけではなく人生(ライフ・キャリア)支援を目指しています。

  おっしゃる通り、人生において就職がゴールというわけではないですよね。どのような想いで学生と接していますか。

家島さん:ウェブサイトに掲げているキャッチフレーズ「自分の人生(キャリア)は、自分で創る!」の実現を全学的に全力でサポートする想いで接しています。誰ひとり取り残さないキャリア教育・就職支援を目標としています。

大阪大学のキャリアセンターの取り組みは、大きく分けると「キャリア教育」「就職支援」の二輪です。具体的な取り組み内容について詳しく話を伺いました。

理論に基づいたキャリア教育

理論に基づいた「キャリア教育」


(大阪大学キャリア教育・支援プログラムの全体像)

  大阪大学が力を入れているキャリア教育の仕組みについて教えてください。

家島さん:本学のキャリア教育・支援プログラムは大きく二つに分かれます。正課の授業(単位が出るもの)と、正課外の講座(単位が出ないもの)です。入学時から卒業・修了まで段階的にキャリア教育を受けることができます。

本学では就職活動のノウハウを教えるだけの授業を「キャリア教育」とは呼びません。大阪大学キャリア教育ポリシーを策定し、キャリアに関する理論と実践に裏打ちされた内容かつ学生のキャリア発達に資する内容の授業を本学では「キャリア教育」としています。

まさに白熱教室のよう!現代キャリアデザイン論Ⅰの授業内容とは


(「現代キャリアデザイン論Ⅰ」ビジュアル・シラバス)
価値・意義、知識・理解、技能・態度を理論や実践に基づいて学んでいく構成となっています。

  特に学生から評判の良いキャリア教育の内容を教えていただけますか。

家島さん:1年次から受講できる授業「現代キャリアデザイン論Ⅰ」は特に学生から人気が高く、年に複数回開講しています。

「現代キャリアデザイン論Ⅰ」の授業内容としては、ほぼ毎回4人1組でグループワークをします。授業の最初に自己紹介を1人1分、今週気になったニュースなど決められたテーマでのトークを1人1分、合計8分間グループで話す時間を設けています。

これをすることでアイスブレイクにもなりますし、1分間スピーチのスキルも上がります。また、ニュースや世間へ関心を向けることで、社会の動きを把握したり、自分たち大学生も社会の一員であることを自覚して、視野を広げることができるようになるという仕掛けになっています。

授業では、クリッカー機能を用いて教室にいる学生全員の賛否を、リアルタイムでスライドに表示したり、学生の疑問等にこたえたり、学生に意見を発表してもらったりする方式(多方向型の対話形式)もとっています。ハーバード大学の白熱教室のようなスタイルですね。
※クリッカー:投票等を行い、即時集計した結果をスクリーン表示する仕組み。

実践に役立つ就職支援

学内合同企業説明会の様子 with ワニ博士
※ワニ博士:大阪大学の公式マスコットキャラクター

実践に役立つ「就職支援」

数多くの革新的な就職支援を行う大阪大学。取り組み内容をいくつか伺いました。

主な就職支援内容
・キャリア相談(進路・就職相談)
・就職・キャリアガイダンス(各種セミナー)
・キャリアサポーター/キャリアサポーターJr.制度(就活ピアサポート制度)
・阪大生のためのキャリアアップ講座(産学共創キャリア支援イベント)
・大阪大学Career Fair(学内合同企業説明会)
 など多数

  就職支援の取り組みについて、教えてください。

家島さん:キャリア相談は、3キャンパスで平日毎日実施しています。各種セミナーやガイダンスについては、年間通して数十回開催しています。

そんな数多くある就職支援の中でも、キャリアサポーター制度やキャリアサポーターJr.制度は本学の特徴的な取組です。

キャリアサポーター制度は、内定を得た最終学年の学生(先輩)が就活生(後輩)をサポートする制度です。最近は卒業後に後輩をサポートする形も増えてきています。卒業後も同窓会が開催されていて、人数は累積150名を超えています。

  自分の大学の先輩から就職のサポートを受けることができるのはとても心強いですね!

家島さん:学生からの評判もいいです。また、キャリアサポーターJr.制度は、内定者ではなくても学内のキャリア支援イベントの運営に携わりたい学生(主に低学年)のための制度です。過去にはキャリアサポーターJr.が自らスキルアップ講座を企画したり、交流会を開催したりしています。

阪大生のためのキャリアアップ講座も特徴的な取組です。企業の強みを阪大生に提供してもらう企画となっています。例えば、化粧品会社による身だしなみ講座、酒類専門商社による宴席マナー講座、などユニークなものが多く学生に好評です。スキルアップだけでなく、各企業と触れ合う機会にもなるので業界理解に繋がる点も魅力的です。

是非利用してほしいおすすめの取組と今後の予定

  これだけは是非利用してほしいというおすすめの取組はありますか?

家島さん学内合同企業説明会がおすすめです。他ならぬ「阪大生」の採用のために企業がわざわざ来ているイベントは、他の合同企業説明会よりマッチング率が高いと思います。

  間違いなく阪大生を求めている企業が来るのは大きなメリットですよね。今年度に予定している取り組みがあれば教えてください。

家島さん:就職活動の流れや進め方など基本的な情報、模擬面接やグループワークなどの実践的な内容、企業研究などに役立つ内容など年間を通して様々な就職・キャリアガイダンスを予定しています。

また、実際に企業や工場を訪問する「キャリア教育キャラバン」も始めました。第一弾は関西の3空港を運営している関西エアポート株式会社とコラボした関西国際空港の裏側を見学するツアーを企画しました。

その他取り組み内容の詳細についてはキャリアセンターのウェブサイト(イベント情報)をご参照ください。

旧帝国大学という立場に甘んじず学生の支援にさらに力を入れていく。

就職実績の数字を求めるのではなく、一人一人のポジティブな進路を支援したい

  大阪大学のキャリアセンターの実績についてお聞かせいただけますか。

家島さん:いわゆる就職率(就職決定者/就職希望者)は全国平均以上です。就職しなかった学生の中には起業や留学、専業主婦・主夫の道を選択した等ポジティブな理由もあると思うので数字はあまり気にしていません。

しかし、就職や進学を希望しつつ就職・進学ができずに卒業する人も毎年100人ほどいるので、一人残らず支援していきたいと考えています。希望の進路を実現できなかった学生の中には、キャリアセンターの存在を知らなかった人やキャリアセンターを利用するタイミングが遅かった人もいるので早期に利用してもらえるようにしていきたいと考えています。

キャリア教育の受講者数は、例年、正課の授業で約1,500人(延べ)、正課外の講座で約4,000人(延べ)です。授業は受講できる人数の上限(定員)が決まっているため、人気の授業は毎年抽選となります。上記「現代キャリアデザイン論Ⅰ」は阪大で最も人気がある授業のひとつで、1人でも多くの人が受講できるように年に複数回開講しています。

中長期的な取り組み

  就職支援のみならずキャリア教育にも力を入れていますが、中長期的なキャリア支援の取り組みについて教えていただけますか。

家島さん:就職がゴールではない(ゴールであると同時に、次の新たなスタートである)ということを強調し、人生を見据えた中長期的な視点で就職活動を考えることを推奨しています。

就職支援の文脈で実施しているセミナーやガイダンスについては、どちらかというと内定を得るための実践的なスキルやノウハウを教える内容のものが多いですが、自分の生き方・働き方を探索するためのお手伝いという位置づけで実施しています。

「阪大生のためのキャリアアップ講座」では、「日経新聞の読み方講座」や「宴席マナー講座」など、社会人になってからも役立つ内容の講座を実施しています。

大阪大学キャリアセンターの将来展望とは

  将来の展望を教えていただけますか。

家島さん:個人的に抱いている密かな野望があって、それはキャンパス内で就活が完結できるように、大学生が本業である研究に専念できるように、学内にキャリアセンター棟を建てることです。

  キャンパス内で就活が完結!理想的です。どのような棟にしたいと考えていますか。

家島さん:キャリアセンター棟に来れば、様々な企業のことを知ることができて、さらに就職活動が棟内で完結できるような機能を備えた建物にしたいと考えています。

例えば、棟内の机や椅子に「この椅子のネジを作っているのは○○製作所です」みたいな表示(ネーミングライツ)をつけることによって、様々な中小企業が社会や暮らしを支えていることを学生が自然と学べるような棟にしたいです。

また、キャリアセンター棟内の部屋を企業にレンタルすることで、学生がキャンパス内にいながら採用面接を受けることができるようにしたいです。

  学内にいながら就活ができるなんて学生からしてもとても嬉しいですね!また、学生が世の中の企業について学べる環境を、作りたいと思った経緯があれば教えてください。

家島さん:私自身もそうだったのですが、大阪大学の学生は、受験で大学を選ぶ際に、学力偏差値で上から順番に選んでいた可能性が高いです。そういう人は、日本だけでも800以上の大学があるのに、自分で調べて自分に合った大学を選択肢として絞り込むという経験をしていませんので、企業選びの際も知名度で大手企業から選ぶ傾向が高いです。

けれど現時点で知らない企業の中にも、もしかしたら自分に合った企業があるかもしれないのです。キャリアセンター棟に足を踏み入れたら、世の中が中小企業も含め様々な企業で回っていることが自然に学べるようにしたいです。

  世の中の企業を知ることができて選択肢が増えるということですね!

家島さん知らない選択肢は選べないので視野を広げることができる場所にしたいと考えています!誰一人取り残さないキャリア教育・支援を実現していきたいです。

最後に一言

大阪大学の学生に向けて最後に一言

  最後に、大阪大学の学生に向けて一言お願いします。

家島さん:キャリアセンターを積極的に活用して「自分の人生(キャリア)は、自分で創る!」を実現してください!人生は一度きり。思いっきり楽しみましょう!

そして、学生のみなさんに覚えておいてほしい「3つの『な』」があります。「んとかなる」「るようにしかならない」「んとかする」です。

要するに「人生はなんとかなるので失敗を恐れずチャレンジをしよう。けれど努力したからと言って必ずしも人生思い通りになるとは限らない=なるようにしかならない。だから、うまくいかなくても自分でなんとかするという気概を持って努力し続けることが大事!」という意味です。そんな生き方をしてほしいと思っています。

  学外へ向けて大阪大学キャリアセンターから訴求したい内容を教えてください。

家島さん:本学は「産学共創キャリア教育支援」に力を入れています。各企業とコラボし、企業の強みを活かした阪大生のための講座は非常に人気があります。

大阪大学キャリアサポーター企業も募集していますので是非ご参加ください!

取材後記

旧帝国大学の大阪大学。2017年に設置されたキャリアセンターは従来の日本の大学のキャリアセンターの概念を大きく変える第一歩を踏み出しています。

就職=ゴールではなく、社会人になってからも人生は続いていきます。過去・現在・未来の自分と向き合い、人生をデザインする手助けをしてくれるのが大阪大学のキャリアセンターです。

今後間違いなく、日本を世界へ導く人材をより多く輩出していくことでしょう。

大阪大学のキャリアセンターについての詳細は以下のリンクからご確認ください。

 他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。

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「起業家」にしか味わえないモノ|美京都 中馬一登|unistyleインタビュー 「起業家」にしか味わえないモノ|美京都 中馬一登|unistyleインタビュー いまや”若手実業家”は珍しい存在ではありません。それだけ起業するハードルは下がりつつあると思いますが、今回京都のとあるベンチャー企業の社長にインタビューをさせて頂く機会を得たので記事にさせていただきました。起業をするメリットしか話さないポジショントーク満載のコラムになりますが、よくある「起業論」とは違った切り口の内容になっていると思います。起業を考えていない方にとっても参考になるものだと思いますので、是非最後までご覧ください。2011年京都産業大学卒。在学中は就活を始めるものの自身のサラリーマンスキルのなさと”世界を良くしたい”という野望に突き動かされ就活を辞め海外でバックパッカーとなる。帰国後復学し、卒業。その後東北へ震災ボランティアに参加しながら現地での起業を計画するも、ボランティア団体の資金ショートにより東京にてボランティア団体の資金集めを行うための事業に強制参画される。その後地元の京都に戻り兄弟3人で株式会社美京都(みやこ)設立。人材・教育事業や観光事業、地方創生事業を手掛け、京都市や大阪市、舞鶴市と提携し若手の活躍を推進するプロジェクトなど多数企画・開催している。自身は世界経済フォーラムによって任命される33歳以下の若者によるコミュニティ「GLOBALSHAPERS」に所属し、スイスで開催される国際会議などにも参加。世界が注目する実業家の一人。◆株式会社美京都HP◆日経新聞掲載イノベーター起業家アカデミー◆GLOBALSHAPERSKYOTO▼目次クリックで展開目次◆「起業」までのストーリー◆中馬一登が「起業」を選んだ3つの理由◆「起業」「会社経営」はプラスにしかならない◆もし、今「起業」以外の選択をするならば◆もし、私が今22歳の就活生だったら◆中馬一登の思う、「起業」に向いている人とは◆最後に「起業」までのストーリー「もはや起業しか選択肢が残されてなかったんですよね」元々は普通に就活をしてたんですけど、途中で辞めたんですよね。理由は2つで単純に「サラリーマンできないな」っていうのと、「世界を良くしたい」っていう昔からの野望があったからですね。そして、大学を休学し海外にいきました。このときでもまだ起業は考えていなかったですね。「サラリーマンは無理。で、どうやって残りの人生を生きていこう」ってぼんやり考えていた程度で。帰国後復学し、自分達で事業を作る機会がたまたまあって、そのとき「ビジネスそのものはやっぱろおもしろいな」となり、そのときに起業を意識し始めましたね。というか、起業しようってそのとき思いました。出版会社がいいなということで準備してたんですけど、そのとき丁度東北での震災がありまして。使命感はかなり強い方だと思っているので「復興支援しないと」と考え東北に行きました。ボランティアしながら宮城でそのまま出版会社をしようと思ってたんですけど、まさかのそのボランティア団体が資金繰りが厳しくつぶれかけちゃって。そのときにボランティア団体の代表がって言い出したんですよね。破天荒すぎますよね。で、僕がそのうちの一人になったんです。なので気付けば宮城で起業するつもりがなぜか東京でボランティア団体の運営資金を集める会社の手伝いをしてたんですよね。そこでビジネスのやり方とか事業運営のhowtoを自然と身につけることができて、地元の京都に帰って満を持してしっかり起業したっていう感じです。それが今の株式会社美京都(みやこ)になりますね。なので、僕の場合は、いわゆるロマンいっぱい夢いっぱいで起業!という感じももちろんあるんですが、ある意味消去法的発想による起業でもありますね。僕は、起業しか道がなかった起業家だと自分で思います。中馬一登が「起業」を選んだ3つの理由「僕、サラリーマンスキルが低すぎたんですよね」大前提として、僕にはサラリーマンスキルが足りなさすぎたんですよね。サラリーマンスキルって何?って話だと思うんですけど、例えば議事録作成とか資料作成とかの事務的なところですね。こういう仕事って誰しも経験しないといけないことだとはわかってるんですけど、サラリーマンってこういうことばかりしているイメージで、受けつけなかったんですよね。課題意識はあるものの、改善するつもりもないですし。笑もし自分にサラリーマンスキルが備わっていてそのまま就活を続けていれば、驕りかもしれませんけど、普通に大企業でもどこでも内定を取れたと思ってます。笑「我がままであり続けたい。やりたいと思ったことはすぐに実行したいんです」これはもう性格的な問題なので文句あるなら親に言ってくれって感じなんですけど笑、とにかく我がままに生きたいと思っていて。サラリーマンって縛られているような感じがして、その中には入れないって思ったんですよね。起業して社長になると、自分が全ての最終決済をしようと思えばできるという点では良くも悪くも我がままでいられるんですよね。もちろんそんな簡単なものじゃないですけど、「やりたい」と思ったことを即実行に移せるという意味では、社長という職業は僕にぴったりだなって思っています。「単純に”起業”ってカッコよくないですか?」シンプルに「社長」とか「起業」ってカッコよくないですか?ナルシストという意味ではなく、結局のところ人間みんな承認欲求が強くあって認められたいって当然思ってるんですよね。肩書きだって意識しますし。じゃあ最高にカッコイイのはなんだ?って考えると、社長なんですよね。これはもう理屈で説明できないですね。どんな大手企業や最近話題の企業よりも、やっぱり「起業」が一番かっこいいと僕は思ってます。それ以上説明のしようがないですね。カッコイイものはカッコイイ。それだけです。「起業」「会社経営」はプラスにしかならない「失敗も含めて、他では得られない『経験』が起業にはあるんですよ」起業して失敗する人もたくさんいますよね。毎年無数の企業が生まれ、倒産していってるわけですが、「倒産」も「経験」になるんですよ。その時点でもうプラスだと僕は考えてます。あとは、ネタになります。「会社で100万の損失出しちゃいました」みたいなレベルじゃないんですよね。僕が関西人っていうのもあるんでしょうけど、「自分会社やってたんですけど潰れちゃったんですよね」っていうインパクトはなかなか代替できないですよ。同じ失敗なら、大きな失敗をするくらいの方がそれだけ人間的成長にも繋がるのでいいんですよ。「決断の量と質が桁違い。最悪の場合を常に想定して意思決定してますからね」”人間の成長”と”決断した量とその質”ってすごい密に関わってると思うんです。それは”指示待ち人間”を見れば明らかかなと。彼らは指示されたことしかしないから考えないし、当然判断もしないわけですから成長しないんですよ。起業家って常に決断し続ける生き物なんですよ。案件や問題の規模が大きくなってくるとそれだけ決断の質も求められ、判断を誤ると会社が潰れてしまうかもしれないんですよね。意思決定の回数が桁違いなんです。この点はきっとサラリーマンでは培えない能力だと思っています。ベンチャー企業で「若くから裁量を持たせる」といった企業も多いと思いますが、自部署で完結するレベルの意思決定で、会社の命運に関わるほどのことまではなかなかないですよね。オーナーシップの感覚が全く違う。この感覚は起業家にしか絶対味わえない仕事だと思っています。No.2にも出来ないことなんじゃないかな。もし、今「起業」以外の選択をするならば「質問への回答は”ベンチャー”。次点で”外資”かな」どれかを選ぶと言えばベンチャーか外資ですね。ただこれは手段であって、本質的には「自分が興味があることを仕事にできるかどうか」が大事だと思っています。なので、それが大手かもしれないしベンチャーなのかもしれないので正直なんとも言えないところはあります。その上でなぜ外資かベンチャーなのかと言うと、大手だと一つのプロジェクトに参画するとなっても、あくまで一部分にしか携われないことが多いと思うんです。一方、ベンチャーとかだと自分で全部やらないといけないケースが多いと思います。なんなら0から創りだすことも多々ありますよね。僕は”自分で生きていく力”を身に着けたいと思っているので、どこかの会社に所属しないといけないとなれば、上流から下流まで関わることができ自己成長スピードが早そうなベンチャーを選びますかね。もしベンチャーに転職するとなると、おそらくめちゃくちゃ交渉するでしょうね。「これは絶対したくない。でもこの分野なら絶対価値発揮できます!」って感じで。「僕ね、どこまでいっても我がままに生きたいんですよ」「企業選択」というものを就活生振りに考えてみましたけど、やっぱり僕の中で最も大切にしたい価値観って「我がままに生きること」だなって思ったんですよね。圧倒的に我がままに生きて幸せになりたい。子供のようなことを言ってると思われるかもしれませんけど、要するに「自己実現したい」っていうことなんですよね。「自己実現」に妥協したくないっていう想いが人一倍強いだけなんだろうなって思ってます。だから自分の会社でも、「バリュープレゼン」という自分には何がどのくらいできるのかをそれぞれに提案させる場を全社員に設けて、自身の給与を決めてるんですよね。社員自身にも我がままであってもらいたいし、自分で決めたことをきっちりとやり遂げられる社員になってほしいと思ってるんですよね。もし、私が今22歳の就活生だったら。「間違いなく、海外就職か海外起業。日本では働かないですね。」これは迷わず答えられます。海外で就職か企業をしますね。日本では働かないです。理由は、もちろんこれからますますグローバル化が加速していくっていうのもあるんですけど、一番は若いうちに「失敗経験」を積んでおきたいからですね。どういうことかというと、僕はファーストキャリアで人生は決まらないと思っていて、となると22歳で海外就職や起業してダメだったとしても全然いいと思うんですよ。むしろそういう経験をできてる人こそ、その先のキャリアが優位になると思うんですよ。シンプルに「海外で起業してました」って言う学生いたらすごくないですか?”なんだこいつ!?”ってなりますよね。どんなことをしてきたかはどうあれ、異国の地で商売をしたっていう経験と挑戦した行動そのものはアドバンテージになるはずなんですよ。あとは上でも述べましたが、よりグローバルになっていく中で海外の人とビジネスができるかどうかっていうのは大きいですよね。どこの企業でも語学力のある人材はそれだけで一定の評価をするでしょうし。正直、今でも行きたいと思ってるくらいです。中馬一登の思う、「起業」に向いている人とは「ビジネスセンスより大事かもしれない7つ素養を教えます」まず先に、僕が考える「起業家に必要な7つの素養」はこちらです。【1】「『あーこれ失敗するな』よりも『これできたらおもろい!』」ホリエモンも言ってましたが日本人は小利口な人が多いですよね。頭がいい人はすぐにリスクを計算できてしまうから、「それには○○なリスクがありませんか?」ってなってしまうんですよね。で、そういった圧力やロジックに負けてしまって結局何もできなくなってしまう人が多いと思うんですけど、そこを「いや大丈夫でしょ!」という感じで突き進んでしまえる人は起業が合ってると思います。そういう人たちって言わないだけで「できないリスク」よりも「どうすればできるかなというワクワク」が勝ってるんですよね。なので、言い方は少し悪いかもしれませんが、ちょっとくらいアホな人には是非起業を検討してもらいたいですね。【2】「何が当たるかわからないじゃないですか?だから”とりあえずやってみる”が大事なんですよ」会社を経営していくにあたって当然売上や利益って大事になってくるんですけど、どこで何がヒットするかって正直読めないことがあるんですよね。「おお、それが当たったか!」みたいなことは他社のお話を聞いていてもよくあることです。となると、何事もまずはやってみないことには良し悪しの判断はできないんですよ。”やってみて、ダメだったらどうするか”という考え方は非常に重要で、チャレンジすることに億劫になってしまっているとダメだと思うんですよね。挑戦あるのみですよ。【3】「切り替えてるんじゃないですよ、”忘れてる”んですよ」これは一種の才能なのかなと思ってるんですが、何か失敗をしたとしても”忘れてる”んですよね。切り替えてるんじゃなくて、忘れてるんですよ。なので良い意味で引き摺らないというか、次に進んでるんですよね。切り替えるって言い換えるなら「マイナスを断ち切る」っていう状態だと思っていて、それに対してもある程度パワーをかけないといけないと思うんですよね。これが僕の場合ない。ハッピー野郎と言われてしまえばそれまでなんですが、この”忘れている”ということに幾度となく救われましたし、経営者をやる上で結構大事なことなんじゃないかなって思ってます。【4】「”人間がすき”っていうのは言うまでもないかな」起業をするとなると、人を雇用しなければならないわけなので、人間が苦手っていう人にはなかなか厳しいですよね。おそらくそういう人たちは個人事業主として仕事をするでしょうし、これはもう言うまでもなくという感じですね。【5】「どうやったらこの人喜ばせられるかな?っていう思考って顧客満足を高めるためのキホン中のキホンなんですよ」僕、昔から人を喜ばせるのがすきでサプライズばっかりやってたんですけど、これって実は顧客満足を高めるための超基本的なことだと思ってるんです。「どうすればあの人に喜んでもらえるかな?」っていう発想を持っていると自然とユーザーインサイトを把握する力が身に着きますし、サービスを提供する人にとってなくてはならない能力が備わるんですよね。だから、サプライズをするのが好きだっていう人はきっと従業員もお客様も大切にできる人だと思うんですよね。【6】「どうせ楽しませるなら大人数でやるほうが楽しいですよね?となると、巻き込む力が必要になってくるんですよ」サプライズって一人でやるよりみんなでやる方が盛り上がるじゃないですか?その方が楽しいし、より思い出にも残るし。となると、周りの友人などを巻き込んでやらないといけないんですよ。つまり、巻き込む力がとても重要にあってくるんですよね。ビジネスも同じで、一人で完結する仕事なんてなかなかないですし、チームをつくって協力して取り組んだ方が成果が大きくなる仕事ことってたくさんあると思うんです。そもそもチームじゃないとできない仕事もありますしね。僕は、これからの働き方はプロジェクトベースに移行しつつあるとも思っているので、その中で人を巻き込んでプロジェクトを推進させていかないといけなくなるという意味では、起業家に限らず大事な素養になってくるかもしれませんね。【7】「最後は想いですよね。どんな仕事もそうですけど、ここがない人はいい仕事できないです」これは経営者に限らずですが、やっぱりやろうとしていることに情熱とか想いがないとダメだなって思います。無関心だったり、仕事だからっていうスタンスで臨んでいる人はあんまりいい仕事できてないと思いますし、一緒に仕事したいなって思えないですよね。最後に理由はシンプルで、「お金を稼ぐ難しさをしっかり経験すること」と「オーナーシップを養うには自分がトップに立つ以外ないと考えているから」ですね。僕はサラリーマンをしたことがないので無責任なことを言えないところもありますが、自分で仕事を見つけてきてお金を稼ぐって本当に難しいことなんですよ。毎月ちゃんと口座に給与が振り込まれていることって本当に有難いことだと思うんですよね。このありがたみって”自分でやらないと絶対わからない”ところだと思います。これからの企業や社会はどんどん変化していくと思いますし、終身雇用なんて言葉も死語になりつつある中で「自分で稼ぐ難しさを知る」経験はすごい貴重なものになると思っています。ただ、”法人化させる”のはまた別の話で、なぜなら法人化すると雇用が生まれるし取引する企業の数も当然増えるわけなので、社員と取引先の命を守るくらいの構えが必要になるからですね。それができそうにないと思う人は法人化は辞めたほうがいいと思っています。迷惑かけちゃいますからね。でも、やっぱり”個人事業主”として働いてみる経験はこの先の社会の変化を予測しても是非とも挑戦してみてほしいことだと思いますね。学生という時間が比較的ある今だからこそ、一度やってみてほしいなと思っていますね。 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寿命が縮む?総合商社内定者が持つ内定後の不安 寿命が縮む?総合商社内定者が持つ内定後の不安 こんにちは。16卒の総合商社内定者です。8月の初旬に内定を頂き、4ヶ月が経ちました。今は残りの学生生活をエンジョイしている毎日です。しかし、来年の4月から総合商社で働くことを考えると様々なことが不安になり、内定ブルーになることが多くあります。総合商社は今や就職人気ランキングの上位を独占するぐらいの業界なので、これが贅沢な悩みであることは重々承知していますが、憧れだけで総合商社を選択をしてしまう学生はなるべく減らしたいので今回は筆を執ることとなりました。総合商社へ就職するにあたっての懸念点1.配属リスク総合商社の扱う商材は「ラーメンからミサイル」までといわれています。つまり、エネルギー部門を志望して入社したとしてもバナナのトレードの部署に配属され、バナナ漬けの日々を送ることがあるということです。だんだんと配属発表が近づいてきている私は怖くて夜も寝れません。また総合商社のキャリアは背番号制が敷かれており、基本的に最初に配属された部門から違う部門へ異動することはありません。今までの人生から全く結びつかないような部門であったり、自分の興味のない部門に配属されることのリスクは総合商社においては特に多いといえるでしょう。参考:総合商社の配属リスクと総合商社におけるタテヨコ議論2.駐在リスク配属面談の際に駐在の可能性は世界中どこでもあり得ると言われました。たとえ情勢の悪い国であっても駐在する可能性は十二分にあります。私自身は20代の独身時代はどこへ駐在したとしても経験になると考えていますが、家族ができてからアフリカや中東への駐在となるとやはり戸惑ってしまう部分があります。様々な女性にヒアリングを行いましたが、駐在先としてはアメリカ、西ヨーロッパ、妥協してもオーストラリアを選ぶ傾向にあるようです。このような状況で妻と子供をアフリカや中東に連れて行けるのか不安で仕方がありません。3.激務総合商社は非常に激務な業界であると言われています。これは世界中と仕事をしているために時差の問題で交渉時間が日本のオフィスタイムのみではなく、気を抜けない瞬間が多いということから言えます。また営業のノルマおよび取引先との接待、上司との宴会など体を休める暇がありません。また場合によっては休日出勤もあり、プライベートな時間が相当削られることが考えられます。参考:商社マン「激務」の実情とキツい営業職ランキング4.お酒宴会が最も激しい業界の一つが総合商社です。とある商社では伝統的な宴会芸があり、結婚式の二次会は違う意味で一生忘れられなくなるという話を聞いたことがあります。また入寮する際の入寮式では一発芸を披露することが必須であったり、普段の宴会でも上司に「お前なんか面白いことできるか?」といわれることは多々あるという話は聞きます。さらに取引先の業界によってはお偉さんとお酒を飲むことで仕事を取ってくるような仕事のスタイルもあるようです。参考:学生よ、これが社畜の宴会芸だ!某総合商社にまつわる伝統芸能「お酒様」とは!?5.寿命日本人男性の平均寿命は約77歳、日本人女性の平均寿命は約83歳。世界最長寿です。「長いな~」と思って油断してはいけません。若いときから激務をこなしてきた証券マンや商社マンの平均寿命は67歳に過ぎません。引用:寿命管理にもある通り、商社マンの平均寿命は日本人男性の平均寿命を10歳ほど下回っています。私の周りにも親が商社マンで突然倒れて入院したなどの案件があります。これには上述の激務とお酒によるダブルパンチの影響でストレスが溜まることが原因としてあげられるでしょう。また入院は脳梗塞、くも膜下出血が多いようです。命にも関わるような大きな症状なので心配でなりません。最後にここで紹介したのは総合商社の一部でしかないと思います。また総合商社以外にも同じような悩みを持つような業界は多々あると思います。しかし憧れだけでファーストキャリアを選ぶことは非常にもったいないことなので、ぜひこのコラムを見ている読者のみなさんはどんな働き方をしたいのか考えてもらえればと思います。photobyDavideRestivo 38,272 views
営業orコーポレート?総合商社内定者が懇親会で見た内定者のタイプ 営業orコーポレート?総合商社内定者が懇親会で見た内定者のタイプ 16卒の総合商社内定者です。筆者は8月の頭に某総合商社から内々定を頂き、内定者懇親会に出席しましたが、そこで内定者が大きく二つのタイプに分類されることに気づきました。今回は倍率100倍を越える難関の選考を突破した総合商社内定者の懇親会においてどのような内定者がいて、それは仕事に置き換えた時にどういう分類をされるのかにクローズアップしていきたいと思います。▼目次クリックで展開本記事のコンテンツ・総合商社内定者:営業向き内定者・総合商社内定者:コーポレート向き内定者・総合商社内定者の内訳・最後に・総合商社業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介総合商社内定者:営業向き内定者盛り上げ上手で商社マンといったらイメージするタイプの人です。非常に細かい気遣いができ、テーブル全体のボルテージを高めることに長けています。公式な懇親会の後の2次会のお店を抑えていたりするのには驚きです。彼らは入社後も営業部門の最前線で働き、数々の接待と数々の合コンをこなして、様々な案件を獲得するに違いありません。また学生時代から海外インターンやバックパッカーなど自分の意思で積極的に行動していた人が多くここに分類されるように感じます。総合商社内定者:コーポレート向き内定者先ほど紹介したお地蔵さん内定者の他にサポートに徹している内定者がここにグループ分けされます。スーツの上着を脱ぐ人がいればそっとハンガーを手渡す、飲み物が減ってきた人に対して次に何を頼むかを聞く、気分の悪そうな人をそっとトイレに連れていくなど例を挙げればキリがありませんが、宴会というフィールドにおいて完全なるサポート体制を敷いています。宴会においてリスクマネジメントに徹している学生はおそらく面接でもその能力が見抜かれ、リスクマネジメントを行う部署に配属されることでしょう。また宴会を盛り上げている営業向き内定者を引き立てている姿を見ているとまるで商社のビジネスが目の前で行われているような錯覚に陥りました。総合商社内定者の内訳ちなみに内定者の内訳としては体育会が2-3割、帰国子女が1-2割、女性総合職が1-2割でした。ただ体育会だから率先して盛り上げるであったり、帰国子女だからお酒が入ると英語で話し始めるということはありませんでした。また志望部門の話をしてみると営業志望の学生8割、コーポレート志望の学生2割といったところでしょうか。営業部門では若いうちに結婚した上で家族とともに海外に駐在したいと考えている内定者が非常に多いように感じられました。コーポレート部門を初めから志望している内定者は司法試験合格を目指していて法科大学院に通っている人や投資ファンドでインターンをしていて、投資の部署に入りたいなど専門分野に秀でている人が多くいました。最後に最終的な配属は人事社員が決めますが、今回は内定者の目線から内定者がどちらの職種に向いているのかを考えてみました。毎年ある程度、適性を考えた上で採用活動を行っているはずなのでわかりやすいぐらい営業向きの人やコーポレート向きの人が内定者に多くいるように感じられました。就活生のみなさんも人気業界である総合商社を志すのであれば、自分がどの職種で働くのかを考えてみたら良いでしょう。総合商社業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介unistyleでは業界別の就活用LINEオープンチャットを運営しており、数多くの就活生が匿名で就活に関する情報交換をしています。実際に総合商社志望者向けのグループでも、各社の選考に関するトークが活発に交わされています。下記の画像をクリックすることで参加用ページに飛び、ニックネームとプロフィール画像を登録するだけで参加することができますので、興味のある方はぜひご参加ください。 35,367 views
あなたの「好き」を仕事に、東京情報デザイン専門職大学のキャリアサポート。 あなたの「好き」を仕事に、東京情報デザイン専門職大学のキャリアサポート。 本記事は東京情報デザイン専門職大学キャリアセンターの紹介記事になります。東京情報デザイン専門職大学キャリアセンターの職員の方に就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。こんな方にオススメ・東京情報デザイン専門職大学に通っていてキャリアセンターの取り組みを知りたい学生・東京情報デザイン専門職大学の就職支援取り組み内容を知りたい企業の方本記事の構成東京情報デザイン専門職大学キャリアセンターとは学生と職員の距離が近いことが特徴!学生一人ひとりの個性を大切に。学生の育成に特化した就職支援取り組み内容とは就職支援取り組み利用率と実際に利用した学生の声グローバル化を目指す!今後の予定と将来展望あなたのキャリアをあなたと共に。夢を叶える手助け企業の方に知ってほしい産学連携したキャリアセンターの就職支援取り組み取材後記東京情報デザイン専門職大学キャリアセンターとは取材した方のプロフィール秋野さんキャリアセンター室長。営業職や研修講師などの経歴を経て現在に至ります。郭さん産学連携/地域活性化を中心としたデザイン展開(博士)を経て現在に至ります。東京情報デザイン専門職大学とはどんな大学?学校法人滋慶学園の東京情報デザイン専門職大学は、2023年に開学した江戸川区初の4年制大学です。大学の母体となる滋慶学園が定める「職業人教育を通して社会に貢献する」に基づき、即戦力となる人材育成のため、業界に直結した大学を目指しています。情報技術を専門分野とし、問題解決のためのデザイン思考を備えた「情報デザインエンジニア」を育成する大学です。キャリアセンターとは?キャリアセンターは、教学事務部の中に設置されています。2023年の開学と同時に、新たな組織として運営が始まりました。教学事務部の職員と連携しており、学生の理解・企業の理解を共に求められます。東京情報デザイン専門職大学の中核にある、大変重要な組織です。学生と職員の距離が近いことが特徴!学生一人ひとりの個性を大切に。学生本人が望む進路へと導くキャリアセンターはどのようなことを目的としている部署ですか。秋野さん:本学のキャリアセンターは、産業界との有機的な連携を通じて、学生へのキャリア教育、キャリア支援、就職活動支援などを行い、学生のキャリア形成を支援しています。これにより、社会で求められる人材を輩出することを目指しています。学生と接する際に心がけていることはありますか。​​郭さん:学生一人ひとりの個性を大切にし、性格や特性に応じて対応を柔軟に変えることを心掛けています。学生が「好きを仕事に」できるように、どのように関わり、どの長所を伸ばすべきかを常に考え、接しています。本学のキャリアセンターは教学事務部内に位置しているため、就職活動以外の悩み相談にも日常的に対応しています。例えば、「落とし物をした」「学生生活の中で困っていることがある」など、学生が抱えるさまざまな問題に寄り添っています。学生との距離が近いことが特徴であり、親しみやすい存在でありたいと考えています。低学年のうちからキャリアセンターのスタッフの方と関わることで、いざ就職活動が始まった際に学生もキャリアセンターを利用しやすくなりそうですね!学生の育成に特化した就職支援取り組み内容とは企業プロジェクト中の様子主な就職支援の取り組み内容・キャリアプログラム・企業プロジェクト・日常の面談と保護者との連携就職支援の取り組み内容について教えてください。秋野さん:日常的な面談を通じて、学生に適した企業紹介や就職・内定を前提としたインターンシップの紹介を行い、さらに単位外授業としてビジネスマナーや業界研究を学べる「キャリアプログラム」を毎週実施しています。キャリアプログラムでは、企業研究説明会の実施やスーツの着こなし指導など、主に就職活動の準備に役立つ内容を提供しています。また、企業からの課題を受け、その解決に取り組む「企業プロジェクト」を企画・運営しています。学生は課題に対する作業・制作を行い、その成果を企業にプレゼンテーションすることで、戦略的思考や創造力、プレゼンテーション力を養うことができます。企業プロジェクトの提携先は主にIT企業ですか?秋野さん:IT企業を中心に、鉄工場などDX化が進んでいる企業も対象としており、ITやDXに関連する分野で活動している企業と提携しています。企業の方と実際に関わることで、学生は社会人としてのイメージをより具体的に描くことができ、社会で求められるさまざまなスキルを身につけることができます。そのため、企業プロジェクトは非常におすすめの取り組みであり、ぜひ積極的に活用してほしいと考えています。ぜひ利用していただきたい内容ですね!郭さん:また本学では、各学生に担当スタッフが付き、さまざまなサポートを行っています。ひとりのスタッフあたりの担当数は約50人ほどです。具体的には、出席状況の把握やキャリア・履修モデルに関する相談、資格取得の支援など、幅広いサポートを提供しています。また、学生面談を通じて生活面の支援を行い、学修サポートセンター(SSC)と連携することで、必要な支援を適切に提供しています。東京情報デザイン専門職大学就職支援取り組みの特徴東京情報デザイン専門職大学就職支援取り組みの特徴は何ですか?秋野さん:本学の大きな特徴は、学生一人ひとりの夢を支援する体制にあります。入学早期から、各学生の関心や興味を引き出し、履修科目の選定をはじめとした個別のサポートを行います。また、学んだ知識や技術を実践的に活用できるよう支援し、学生が自己実現を達成できるようにサポートします。そしてさらに特徴的なのは、保護者向けの説明会や面談(三者面談を含む)を実施している点です。学生だけでなく、就職に対する考えやイメージを各家庭と共有することを大切にしています。就職支援取り組み利用率と実際に利用した学生の声キャリアプログラム中の様子就職支援取り組みの実績開校間もないですが、すでにたくさんの就職支援の取り組みが実施されていますね。参加率などの実績についてお聞かせいただけますか。郭さん:キャリアプログラムの参加率は80%前後です。臨地実務実習を3年次から開始する前に、しっかり準備ができる内容となっています。実際に参加した学生からも評判がいいです。臨地実務実習が実際に開始されたら、学生の就活に対する意識もさらに強まりそうですね。秋野さん:はい。ちなみに臨地実務実習の提携先企業は、70~80社です。実際に臨地実務実習を実施するのは3年次以降なので、現状は実績がないですが、提携先企業がこれだけ多くあることで、学生も多くの企業を知ることができるのではないかと考えております。実施前からこんなに多くの企業と提携できているなんてすごいです!開始が待ち遠しいですね。「キャリアプログラム」を通して学生が自ら考える力が身につく。実際にキャリアプログラムに参加した学生から寄せられた「参加時に学んだ内容」を、元の内容を短くまとめてご紹介します。・キャリアプログラムを受講し、大学の講義で学んだ条件定義や情報デザインを実践で活かすことが、自分の成長に繋がるということを実感できました。実戦の場で自分の力を試し、より良い成果を出すことで自信が深まると考えています。さらに、学んだことを次に活かせるように不足している点を明確にし、改善していきたいです。今後は、企業プロジェクトの参加時にも役立つような学びの引き出しを増やし、応用する練習を続け、スキルを高めていきます。(Tさん)・キャリアプログラムを受講して、臨地実務実習が始まる前の準備として、普段の学校生活の過ごし方が重要だと考えました。まず、臨地実務実習は決まった時間に始まり終わるので、今のうちからそのサイクルを崩さずに維持することが大切だと思います。次に、授業で学んだ内容を企業でどう活用するかということを、普段から意識して授業を受けることを心がけようと思いました。特に、新しい言語や技術を使う際に、既に学んだ知識をどれだけ応用できるかが大切だと感じました。(Nさん)グローバル化を目指す!今後の予定と将来展望今後の取り組み予定と強化したいポイント今後の取り組み予定を教えてください。秋野さん:本学は2023年に開校されたため、現状の在籍学生は1年生と2年生のみとなりますが(2025年1月現在)3年次からは「臨地実務実習」というプログラムを受講する予定です。このプログラムでは、3年次と4年次にそれぞれ8週間、学生が企業に赴き、リアルな仕事を体験することができます。この実習を通じて、学生たちはチームで業務に取り組む中で実習課題に隠れた問題を発見し、それに対して適切な解決方法を選び実行するプロセスを、企業の現場で実体験することができます。これにより、学内で学んだ知識や技術を、実際の職場で活かすための視点やノウハウを身につける貴重な機会となるでしょう。実際に企業へ赴くことで、会社の雰囲気なども学生自身がリアルに感じとることができそうですね。秋野さん:将来的には、学生に臨地実務実習先に就職してもらえるよう、提携を強化することを目指します。郭さん:さらに、海外の大学と提携し、留学や海外での就職支援を強化していきます。海外の大学からの視察を受け入れたり、交換留学の機会を積極的に提供することで、学生の国際的な経験を深めるとともに、就職支援の幅を広げていくことを目指しています。あなたのキャリアをあなたと共に。夢を叶える手助け東京情報デザイン専門職大学の学生に向けて最後に一言最後に、東京情報デザイン専門職大学の学生に向けて一言お願いします。秋野さん:本学のキャリアセンターは、あなたのキャリアをあなたと共に考えていきます。そのためにも、あなたのことをもっと教えてください。定期面談以外にも、私たちと学内外を問わずどんどん話しましょう!滋慶学園COMグループである東京情報デザイン専門職大学は、日本一、学生の個々を大切にしています!あなたの夢を、一緒にかなえましょう!!企業の方に知ってほしい産学連携したキャリアセンターの就職支援取り組み企業研究説明会中の様子企業と共同で行っている取り組み・企業研究説明会・企業見学・企業プロジェクト・臨地実務実習特に知ってほしい企業と共同の就職支援取り組み企業の方と共同で行っている取り組みの中で特に企業の方に知ってほしい就職支援取り組みは何でしょうか。秋野さん:臨地実務実習です。約2ヶ月間にわたる実習を通じて、各企業の魅力を学生に直接伝えていただくことが可能です。また、各企業の皆様から、その学生が社風に適合するかどうかをご判断いただくとともに、その成長を支援していただく機会にもなります。さらに、本学の学生と早期に接点を持つことができるため、企業への理解を深めてもらいやすく、将来的な採用活動において有益な関係を築くことが可能となります。企業の方へメッセージ最後に企業の方へ一言お願いします!郭さん:企業と学生を繋げる窓口であり、企業を支援する立場でもあります。ぜひ、一緒に人材育成・採用計画に携わらせてください!滋慶学園COMグループは、業界と共に、業界に必要な人材を送り出してまいりました。人材の育成には、企業のみなさまのご協力が欠かせません。ぜひ一緒に、人材育成のためのご協力をお願いいたします!取材後記東京情報デザイン専門職大学は、2023年に開校し、江戸川区初の4年制大学として華々しいスタートを切りました。同様に、キャリアセンターも学生の皆様に向けた就職支援の準備を着実に整えています。キャリアセンターの職員は、日々学生の皆様と接し、深い絆を築いています。就職支援にとどまらず、学生生活全般にわたり温かく手厚いサポートを提供するキャリアセンター職員は、就職活動が本格化する時期を迎える学生にとって、間違いなく心強い存在となることでしょう。もし学生生活において何か困ったことがあれば、ぜひ教学事務部に立ち寄ってみてください。温かく、フレンドリーなスタッフが迎えてくれることでしょう。東京情報デザイン専門職大学のキャリアセンターについての詳細は以下のリンクからご確認ください。東京情報デザイン専門職大学キャリアセンターの詳細はこちら他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。 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