10年間で海外売上高比率を54%まで高めた電通のM&A戦略

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最終更新日:2023年10月30日

10年間で海外売上高比率を54%まで高めた電通のM&A戦略

本選考とインターンの締め切り情報

2015年度12月期の電通グループの売上総利益は約7,619億円、海外売上総利益は4,140億円の54.3%と国内事業の売上高よりも大きくなっています。2006年度は海外事業の売上総利益は10%にも満たなかった中で、10年間で国内事業を抜くほどの規模にまで成長させています。この成長を牽引したのが、積極的なクロスボーダーM&Aです。今回は海外売上高比率を半分以上までに高めた電通のM&Aの歴史について見ていきます。

海外展開戦略を打ち出した2008年3月期の経営計画

電通は2007年度に発表した「今後の経営方針について」において、明確に海外展開する方針を発表しています。この年の海外事業の売上合計が全体に占める9.5%に過ぎないのですが、ここから2015年度には半分以上までに海外売上高比率が高まります。

一方で日本テレビはこの時期はまだ海外進出を明確にはしてはおらず、国内の体制強化がメインの経営課題であると認識していることが伺えます。

日本テレビもその後、国内市場の縮小という現実に目を向け、2012年には海外ビジネス推進室を設置し、海外での事業収入増加を明確に目指すことを決定していますが、2015年度の決算においてはまだ海外事業収入は全体の0.6%に過ぎません。

今後、積極的なM&Aや海外事業展開をすることで電通のように売上高の半分以上を占めるようになるかが注目されます。

電通のクロスボーダーM&Aの主要案件

前述の通り、電通は海外企業を買収することで海外売上高を高めてきました。ここでは、電通のニュースリリースより、海外M&A案件をご紹介したいと思います。かなり多くなってしまいますが参考にしてください。

2007年10月:電通ホールディングスUSAによる米国アティック社及び英国アティック社の買収について
2008年11月:電通ホールディングスUSAによるマックギャリー・ボウエン社(米国)の買収について
2010年1月:中国最大の販促ネットワークを持つ「サントレンドグループ」と資本・業務提携に関する基本合意書を締結
2010年1月:Innovation Interactive社(米国)の買収について
2011年1月:インドにおける合弁主要3社の100%子会社化について
2011年2月:米国ファーストボーン・マルチメディア社の買収について
2011年6月:英国独立系デジタル・マーケティング・エージェンシー「ステーキ・グループ社」の買収について
2012年1月:米国独立系広告代理店「MLロジャース社」の買収について
2012年1月:ブラジルの独立系デジタルエージェンシー「ラブ社」の買収について 
2012年6月:カナダの広告会社「ボス社」買収と電通カナダとの統合について
2012年8月:インドのクリエーティブ・エージェンシー「タプルート社」の株式51%取得で合意
2013年1月:電通、米国の独立系PR会社「ミッチェル・コミュニケーション・グループ」を買収
2013年3月:英国イージス社の買収完了と電通グループの新しい事業統括体制について
2013年4月:イージス・メディアが中国のデジタルメディア・エージェンシー「北京創世奇迹广告」の株式100%取得で合意
2013年4月:タイのブランド・コンサルティング会社「ブランドスケープ社」を買収
2013年5月:カナダのデジタルエージェンシー「エヌ・ヴィ・アイ社」を買収
2013年5月:ベルギーのブランドプロモーション会社「ニューワールド社」を買収
2013年5月:ルーマニアのデジタルエージェンシー「キネクト社」を買収
2013年5月:オランダのソーシャルメディア・エージェンシー「ソーシャル・エンバシー社」を買収
2013年5月:インドの「ウェブチャットニー・スタジオ社」の株式80%取得で合意
2013年7月:イタリアのデジタル・エージェンシー「シンプル・エージェンシー社」の株式70%を取得
2013年9月:スペインの広告代理店「ワイメディア社」の株式51%とデジタルエージェンシー「ウインク社」の株式31.8%を同時に取得
2013年9月:中国のデジタル・クリエーティブ・エージェンシー「トリオ社」を100%買収
2013年10月:ロシアのデジタル・エージェンシー「トラフィック社」を100%買収予定
2014年1月:オーストラリアの広告会社グループ「オッドフェローズ・ホールディングス」の株式51%を取得
2014年1月:ポーランドのソーシャルメディア・エージェンシー「ソーシャライザー社」の株式100%を取得予定
2014年2月:中国のソーシャル・クリエーティブ・エージェンシー「ベラウォム社」の株式100%取得で合意
2014年2月:ドイツのデジタルマーケティング・エージェンシー 「エクスプリード社」の株式100%取得
2014年3月:フランスのモバイルエージェンシー「レ・モビリザーズ社」の株式100%取得で合意
2014年5月:ブラジルの独立系最大規模の総合広告会社「NBS」の株式70%取得で合意
2014年5月:カザフスタンの広告会社グループ「フィフティー・フォー・メディア社」の株式51%を取得で合意
2014年5月:米国の総合マーケティング会社「MKTG社」の買収手続き開始の合意について
2014年7月:インド最大のOOH専門の広告会社「マイルストーン社」の株式51%取得で合意
2014年8月:南アフリカの広告会社「クリムゾン・ルーム社」の株式60%取得で合意
2014年9月:米国の総合デジタルエージェンシー「コバリオ社」のエージェンシー部門買収で合意
2014年11月:英国のモバイル・エージェンシー「フェッチ社」の株式80%取得で合意
2014年12月:英国のソーシャルメディア・マネジメント・エージェンシー「テンペロ社」の株式100%取得で合意
2014年12月:ブラジルのOOH専門の広告会社「OOHプラス社」の株式100%取得で合意
2014年12月:米国のデジタル・マーケティング・エージェンシー「ロケット・インタラクティブ社」の株式100%取得で合意
2014年12月:カナダのデジタルエージェンシー「スポーク社」の株式100%取得で合意
2015年1月:インドの総合デジタルエージェンシー「WATコンサルト社」の株式100%取得で合意
2015年2月:オーストラリアのクリエーティブ・エージェンシー「BWM社」の株式51%取得で合意
2015年2月:オーストラリアのデジタル・クリエーティブ・エージェンシー「ソープ社」の株式51%取得で合意
2015年3月:ベトナムの総合デジタルエージェンシー「エメラルド社」の株式40%取得で合意
2015年3月:ギリシャのデジタルエージェンシー「マインドワークス社」の株式80%取得で合意
2015年4月:ニューロサイエンス領域に強みを持つ米国のマーケットリサーチ会社 「フォーブス・コンサルティング社」の株式100%取得で合意
2015年4月:イスラエルのデジタルエージェンシー「アバガダ・インターネット社」の株式100%取得で合意
2015年5月:米国のスポーツエージェンシー「アスリーツ・ファースト社」の持分33.3%取得で合意
2015年5月:英国のコンテンツマーケティング会社「ジョン・ブラウン・メディア社」の株式85%取得で合意
2015年6月:ポーランド 「マーケティング・ウィザーズ社」の株式100%取得で合意
2015年6月:タイのデジタルエージェンシー「フレックスメディア社」の株式51%取得で合意
2015年6月:英国のEコマース専門エージェンシー「eコメラ社」の株式100%取得で合意
2015年7月:シンガポールのクリエーティブエージェンシー「マンガム・ギャクシオーラ社」の株式20%を取得

注目すべきは2013年に英国イージス社を買収したことです。これはM&Aの金額も4000億円と巨大で、更に本買収完了後に電通の海外M&Aは加速していきます。それまでは年間数件のM&Aだったものが、イージス社買収後には年間10件以上コンスタントに買収を行っています。それほど大きな意味を持つ買収だったことが伺えます。イージス買収後の、電通の海外事業売上高比率は下記のように推移しています。

単位:百万円 2013年度 2014年度 2015年度 成長率
売上高 594,072 676,925 761,996 128.27%
内、国内売上高 (311,416) (333,995) (348,252) 111.83%
内、海外売上高 (282,857) (343,232) (414,066) 146.39%
海外売上高比率 47.61% 50.70% 54.34%  
 

※電通IR資料より、unistyleが独自に作成

海外売上高比率が2015年度には54%に達し、全体の売上高の成長も海外事業が牽引していることが見て取れます。ここまで見ると電通はM&A戦略により、見事グローバル企業の仲間入りをしていると言うことができそうです。

積極的なM&Aに対する懸念の声

一方で電通の積極的なクロスボーダーM&Aに懸念の声を上げる人もいます。日本企業に関わる国際間取引に詳しい弁護士のスティーブン氏は下記の記事にて電通のM&Aに対して3つの疑問を呈しています。

①日本企業と海外企業が合併しただけでは、海外の競合と対等に戦えない
②日本企業の海外企業に対する経営力の低さ、シナジーが疑わしい
③買収金額が高すぎる

海外企業を買収して利益を取り込むだけでは、確かに多額の借金をしてまで買収した意味はないといえます。総合商社においても海外企業を買収したものの、シナジー効果が薄いために苦しむという例は少なくありません。中国のCITICグループに多額の投資を行った伊藤忠商事も今後、シナジー効果創出を求められることになるでしょう。

また売上高は海外事業が牽引しているものの、営業利益率は低く、国内事業の営業利益の方が大きい構図となっています。これは海外展開を積極的に進めているNTTデータも同じ構図に陥っており、海外事業の営業利益率の低さは今後改善する必要があるでしょう。

単位:百万円 売上 営業利益 営業利益率
売上高 761,996 160,438 21.05%
内、国内売上高 (348,252) (90,403) 25.96%
内、海外売上高 (414,066) (70,156) 16.94%
 

最後に

テレビ局に比べると早い段階で海外事業展開を打ち出した広告代理店の電通は既に売上規模で見るとグローバル化を果たしているといえます。一方で2013年に4000億円で買収したイージス社とのシナジー効果を生み出すのは今後の課題であり、総合商社のように海外M&Aをうまく用いて成長することができるかについては、まだまだ注視が必要といえます。ここまで電通の海外展開について見てきましたが、このようにドメスティックな日本企業も大きく変わろうとしているのが2016年現在といえます。ぜひこういった業界や企業の背景も少し考えた上で、志望する業界について考えてもらえればと思います。

photo by Kevin Dooley

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【25卒向け】8月(前半)にエントリーの締切を迎えるサマーインターンまとめ 【25卒向け】8月(前半)にエントリーの締切を迎えるサマーインターンまとめ 本記事ではサマーインターンシップを検討している25卒就活生に向け、8月にエントリー締切を迎える企業を紹介します。インターンシップは本選考に向けた経験が身につくだけでなく、インターンへの参加が本選考のフローに直接影響を与える企業もあります。参考注意点情報の精度には最大限注意していますが、本記事の掲載情報には誤りがある可能性があります。本記事の掲載情報だけでなく、必ず"各社から発表されている一次情報"を確認していただくようお願い致します。8月(前半)にサマーインターンのエントリー締切を迎える企業※締切日順に掲載8月1日野村證券三菱UFJ銀行クラレ東京地下鉄(東京地下メトロ)日本放送協会(NHK)東京建物8月2日三井住友カードJFE商事8月3日日本郵政グループ日本ロレアル8月4日毎日新聞8月5日朝日新聞8月6日北海道電力クラレ日本製鉄(旧新日鐵住金)8月7日日本テレビ放送網フジテレビジョン三井住友信託銀行住友不動産8月8日リクルート大東建託8月9日三越伊勢丹積水化学工業8月10日ドイツ銀行グループ全国共済農業協同連合組合(JA共済連)8月11日全国共済農業協同連合組合(JA共済連)8月13日読売新聞東京本社信金中央金庫8月14日東京海上日動火災保険東京地下鉄(東京メトロ)損害保険ジャパン8月15日兼松【エントリーはこちらから】8月前半の締切企業一覧本記事を読む前に以降の会員限定コンテンツでは、各社のエントリー締切日に加え、"本記事からのマイページ登録・各社の企業研究ページへの遷移"が可能となっています。まだ会員登録をされていない方は会員登録をしていただき、本記事をより効果的に活用して下さい。野村證券リサーチデータサイエンスコース■応募締切2023年8月1日(火)午前9時※エントリーシート提出期限■開催日程2023年9月4日(月)~2023年9月8日(金)インターンへのエントリーはこちら野村證券志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら野村證券の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら三菱UFJ銀行「ウェルスマネジメントInternship」(3日間)■応募締切:8月1日(火)午前10:00■開催日程:9月13日(水)~9月15日(金)13:00~17:00インターンへのエントリーはこちら三菱UFJ銀行志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら三菱UFJ銀行の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちらクラレ【クラレLabo】業界研究&体験会■予約締切:各開催日の1日前(土日祝を除く)10:00まで■開催日程・2023年07月10日(月)13:00~14:00・2023年07月21日(金)15:00~16:00・2023年07月27日(木)19:00~20:00・2023年08月02日(水)11:00~12:00インターンのエントリーはこちら【素材営業体感5daysインターンシップ】※事務系(営業・マーケティング職)向けプログラム■応募締切日第二次締切:2023年8月6日(日)予定■開催日程・場所・日程1:9月10日(日)~9月14日(木)・日程2:9月18日(月)~9月22日(金)※エントリーシート提出時に、参加可能日程を回答ください。インターンへのエントリーはこちらクラレ志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちらクラレの企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら東京地下鉄(東京メトロ)1day仕事体験『総合職事務系』■応募締め切り:8/1(火)正午12:00■開催日程:8/21(月)、8/22(火)、8/24(木)、8/29(火)インターンへのエントリーはこちら1day仕事体験『総合職デジタル系・技術系』■応募締め切り:8/14(月)正午12:00■開催日程《デジタル系》9/13(水)《機電系》車両:9/6(水)、9/19(火)/電気:8/28(月)、9/4(月)《土木》9/1(金)《建築》8/30(水)、9/15(金)※機電系は、現時点で希望職種が未定の人のみ、車両・電気の両方を希望することが出来ます。ただし、応募状況によってはいずれかで案内される可能性があります。※機電系以外の職種については併願することはできません。インターンへのエントリーはこちら東京地下鉄(東京メトロ)志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら東京地下鉄(東京メトロ)の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら日本放送協会(NHK)NHKインターンシップ前期■応募締め切り:8月1日(火)午後2時■開講概要/日程【A.全国コース】このコースは、全国職員として働くことに関心がある方を対象に、関心のある仕事ごとに異なるカリキュラムが用意されています。<募集人数>250名程度関心のある仕事に応じて、日程やカリキュラムが異なります。《「ジャーナリスト」の仕事》模擬取材と原稿作成、映像実習などを通して、公共メディアで働くジャーナリストがどのような視点で社会を見つめ、伝えているのか体験します。◎共通カリキュラム:9月11日(月)・12日(火)※オンライン(予定)◎ジョブ別カリキュラム:9月13日(水)※オンライン(予定)9月19日(火)・20日(水)※対面(予定)《「アナウンサー」の仕事》ニュースリード実習、スタジオでのリポート実習などを通して、公共メディアで働くアナウンサーがどのような思いで言葉を紡ぎ、伝えているのか体験します。◎共通カリキュラム:9月11日(月)・12日(火)※オンライン(予定)◎ジョブ別カリキュラム:9月13日(水)※オンライン(予定)9月14日(木)・15日(金)※対面(予定)《「コンテンツ・クリエイター」の仕事①》NHKの番組制作に携わる職員との企画・提案・制作実習などを通じて、番組制作の仕事と魅力を体感します。自分の興味のあるジャンルへの理解を深めるとともに、自分にあった仕事や今後磨きたい専門性を見つけます。・報道・情報番組などのコンテンツ制作・教養・教育番組などのコンテンツ制作・音楽・ドラマ番組などのコンテンツ制作・スポーツ番組などのコンテンツ制作◎共通カリキュラム:9月11日(月)・12日(火)※オンライン(予定)◎ジョブ別カリキュラム:9月13日(水)~15日(金)※対面(予定)《「コンテンツ・クリエイター」の仕事②》NHKのデザイン業務に携わる職員との交流やデザイン実習を通じて、グラフィック、ビジュアル、音を通してコンテンツをデザインする仕事と魅力を体感します。最前線で活躍する職員と交流することができます。・番組セットやCGなどのデザイン・コンテンツの音響デザイン◎共通カリキュラム:9月11日(月)・12日(火)※オンライン(予定)◎ジョブ別カリキュラム:9月19日(火)~21日(木)※対面(予定)《「メディア・エンジニア」の仕事》撮影・音声・照明などの番組制作、放送システムの運用・開発、最新の技術研究について学び、スタジオ実習なども行われます。現場で活躍するエンジニアや研究者との交流を通して、放送の仕組みを学び、未来のメディアを考えていきます。・番組制作の技術業務(撮影・音声・照明・映像)・放送システムを支える技術の業務(番組送出・送受信)・放送に関する技術開発・研究・放送設備の建築に関する業務◎共通カリキュラム:9月11日(月)・12日(火)※オンライン(予定)◎ジョブ別カリキュラム:9月14日(木)※オンライン(予定)9月19日(火)・20日(水)または9月21日(木)・22日(金)※対面(予定)《「メディア・マネジメント」の仕事》公共メディアを動かし、育てる「メディア・マネジメント」の役割と魅力を、最前線で活躍する職員との交流や企画実習を通して体感します。・公共メディアの営業企画・推進に関わる業務・コンテンツ展開に関わる業務(メディア戦略・編成・イベントなど)・組織マネジメントに関わる業務(総務人事・財務・経営企画など)◎共通カリキュラム:9月11日(月)・12日(火)※オンライン(予定)◎ジョブ別カリキュラム:9月13日(水)・14日(木)※オンライン(予定)9月15日(金)※対面(予定)【B.地域コース】地域職員として働くことに関心がある方を対象としたコースです。地域に根ざしてはたらく地域職員に求められる「地域サービスの総合プロデュース力」を高める企画・提案実習、実際に活躍している職員との交流やブロックごとに行われるスタジオ実習等が予定されています。<募集人数>100名程度◎共通カリキュラム:9月11日(月)・12日(火)※オンライン(予定)◎コース別カリキュラム:9月19日(火)・20日(水)※オンライン(予定)9月21日(木)または22日(金)※対面(予定)、ブロックごとに異なります。【C.デジタルコース】デジタル職員として働くことに関心がある方を対象としたコースです。NHKのデジタルサービスをけん引するチームでの就業体験やデジタルサービスの企画立案・プロトタイプ制作などが予定されています。・デジタル領域のエンジニアリング業務・デジタルサービスのディレクション業務<募集人数>100名程度◎共通カリキュラム:9月11日(月)・12日(火)※オンライン(予定)◎コース別カリキュラム:9月15日(金)※オンライン(予定)9月20日(水)・22日(金)または9月21日(木)・22日(金)※対面(予定)インターンへのエントリーはこちら日本放送協会(NHK)志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら日本放送協会(NHK)の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら東京建物《選考必須》インターンシップ事前説明会【A:業務理解コース】【B:実務直結コース】■エントリー締め切り日時(A/B共通)一次締切:7/3(月)23:59二次締切:8/1(火)23:59※一次締切に提出した人には限定のコンテンツが用意されています。■開催概要【A:業務理解コース】東京建物語の舞台裏に迫る体験型インターンシップ(2日感)2日間はグループメンバーとのワークを通して、東京建物に対する理解を深めます。現場社員と一緒にワークに取り組む内容も予定されています。◎開催日程(日程修正6/8付)【第1ターム】9/21(木)・22(金)【第2ターム】9/28(木)・29(金)【第3ターム】10/4(水)・5(木)【第4ターム】10/10(火)・11(水)【第5ターム】10/12(木)・13(金)【第6ターム】10/17(火)・18(水)※各ターム24名程度【B:実務直結コース】これからの東京建物語を社員と考える実務型インターンシップ(1日)「現在進行形」で東京建物が取り組む実際の物件・業務をテーマとしたアイデアブレストワークに取り組みます。ビジネスの第一線で活躍する社員と実際に交流しながら進めていくプロジェクトです。◎開催日程【第1ターム】10/19(木)【第2ターム】10/20(金)【第3ターム】10/23(月)【第4ターム】10/24(火)※各ターム40名程度インターンへのエントリーはこちら東京建物志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら東京建物の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら三井住友カードSMCCBUSINESSACADEMY-データ分析コース-■申込み締切2023年8月2日(水)12:00※締切間際は混雑が予想されます。お早めにご提出ください。■日程<オンライン開催+対面開催>9月4日(月)10:00~18:009月5日(火)10:00~18:009月6日(水)12:00~17:30※3日間すべて参加できる方に限ります。インターンへのエントリーはこちら三井住友カード志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら三井住友カードの企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちらJFE商事1dayインターンシップ■応募締切:8月2日(水)23:59■開催日程AM回10:00〜13:00、PM回:15:00〜18:00に分けて計12回開催・8月16日(水)PM回のみ・8月17日(木)・8月18日(金)・8月21日(月)・8月23日(水)・8月24日(木)・8月25日(金)AM回のみインターンへのエントリーはこちらJFE商事志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちらJFE商事の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら日本郵政グループかんぽインターンシップ(総合職・理系)summer■応募締め切りエントリーシートの提出:2023年8月3日(木)正午適性検査の受検:2023年8月10日(木)正午■開催日程【アクチュアリー】Day1~2:2023年9月7日(木)、8日(金)【クオンツ】Day1~2:2022年9月12日(火)、13日(水)【デジタル】Day1~2:2022年9月14日(木)、15日(金)インターンへのエントリーはこちら日本郵政グループ志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら日本郵政グループの企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら日本ロレアルサマーインターンシップ■応募方法本インターンシップへは、①と②の両方をもって、「応募完了」となります。①エントリーシート提出(7月13日(木)~8月3日(木)23:59締切予定)■日時:9月7日(木)10:00-19:00インターンへのエントリーはこちら日本ロレアル志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら日本ロレアルの企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら毎日新聞社夏季インターンシップ【新聞社のビジネス入門1dayprogram】■応募締め切り:2023年8月4日(金)正午■開催日程:2023年9月8日(金)インターンへのエントリーはこちら夏季インターンシップ【新聞社のエンジニア入門1dayprogram】■応募締め切り:2023年8月4日(金)正午■開催日程・8月31日(木)・9月7日(木)※両日とも終日開催インターンへのエントリーはこちら毎日新聞志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら毎日新聞の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら朝日新聞社【メディアテクノロジー1day仕事体験】■応募締切日:8月5日(土)正午■開催日程東京本社8月19日(土)大阪本社8月26日(土)インターンへのエントリーはこちら朝日新聞志望者向けの企業別LNEオープンチャットはこちら朝日新聞の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら北海道電力ほくでん・ほくでんネットワークインターンシップ1day仕事体験「業界研究コース」※「部門別コース」参加必須コース■予約締切・変更・キャンセル:各開催日3日前の17:00■開催日程2023年07月25日(火)13:00~16:302023年07月26日(水)09:00~12:30、13:00~16:302023年07月27日(木)09:00~12:30、13:00~16:302023年07月28日(金)09:00~12:302023年07月31日(月)09:00~12:302023年08月01日(火)09:00~12:30、13:00~16:302023年08月02日(水)09:00~12:30、13:00~16:302023年08月03日(木)09:00~12:30、13:00~16:302023年08月04日(金)13:00~16:302023年08月07日(月)13:00~16:302023年08月08日(火)09:00~12:30、13:00~16:302023年08月09日(水)09:00~12:30、13:00~16:30インターンへのエントリーはこちら北海道電力志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら北海道電力の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら日本製鉄(旧新日鐵住金)文系向け<2-DaySteelCollege>※開催日程別締切■応募締切8月6日(日)■期間2023年8月~9月のうち2日間(下記日程から1つ選択)①8月24日(木)~25日(金)②8月28日(月)~29日(火)③8月31日(木)~9月1日(金)④9月7日(木)~8日(金)⑤9月14日(木)~15日(金)⑥9月21日(木)~22日(金)インターンへのエントリーはこちら日本製鉄(旧新日鐵住金)志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら日本製鉄(旧新日鐵住金)の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら日本テレビ放送網『超』インターン【報道記者コース】■Webエントリーシート2023年8月7日(月)10:00締め切り■開催日8月22日(火)&8月23日(水)インターンへのエントリーはこちら『超』インターン【クリエイターコース】■Webエントリーシート2023年8月7日(月)10:00締め切り■開催日8月31日(木)&9月2日(土)インターンへのエントリーはこちら日本テレビ放送網志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら日本テレビ放送網の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちらフジテレビジョンインターンシップ【技術・IT部門】■応募締め切り日時:2023年8月7日(月)正午12時■開催日時8月24日(木)、8月25日(金)の2日間※両日の参加必須インターンへのエントリーはこちらフジテレビジョン志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちらフジテレビジョンの企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら三井住友信託銀行25卒インターンシップアクチュアリーサマープログラム■ES・WEBテスト締切日時:2023/8/7(月)17:00■開催日程/場所東京:2023/9/13(水)大阪:2023/9/15(金)※各日程10:00~17:30インターンへのエントリーはこちら三井住友信託銀行志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら三井住友信託銀行の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら住友不動産SummerInternship■締切日時2023年8月7日(月)23:59締切■開催時期・日数・9月6日(水)~9月8日(金)・9月12日(火)~9月14日(木)・9月19日(火)~9月21日(木)・9月25日(月)~9月27日(水)※3日間にわたって開催(4ターム)インターンへのエントリーはこちら住友不動産志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら住友不動産の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちらリクルート『RECRUITBUSINESSCAMP』■エントリーシート提出締切:2023年8月8日(火)13:00■開催日程第1日程:11月10日(金),18日(土),19日(日)第2日程:11月24日(金),12月2日(土),3日(日)※いずれかの日程に参加します。※初日から二日目までの期間で課題に取り組みます。インターンへのエントリーはこちらリクルート志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちらリクルートの企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら大東建託1Day仕事体験(技術)※日程追加(6/12付)■開催日程2023年06月22日(木)10:00~16:002023年06月27日(火)10:00~16:002023年07月05日(水)10:00~16:002023年07月11日(火)10:00~16:002023年07月13日(木)10:00~16:002023年07月19日(水)10:00~16:00▼追加日程(6/12付)2023年08月02日(水)10:00~16:002023年08月08日(火)10:00~16:002023年08月09日(水)10:00~16:00インターンへのエントリーはこちら1Day仕事体験(不動産総合)※日程追加■開催日程2023年06月14日(水)10:00~16:30受付終了2023年06月16日(金)10:00~16:302023年06月20日(火)10:00~16:302023年06月21日(水)10:00~16:302023年06月23日(金)10:00~16:302023年06月26日(月)10:00~16:302023年06月27日(火)10:00~16:302023年06月29日(木)10:00~16:302023年06月30日(金)10:00~16:30▼追加日程(6/9追加)2023年07月03日(月)10:00~16:302023年07月05日(水)10:00~16:302023年07月07日(金)10:00~16:302023年07月11日(火)10:00~16:302023年07月13日(木)10:00~16:302023年07月14日(金)10:00~16:302023年07月19日(水)10:00~16:302023年07月21日(金)10:00~16:302023年07月24日(月)10:00~16:302023年07月25日(火)10:00~16:302023年07月27日(木)10:00~16:302023年07月28日(金)10:00~16:302023年08月02日(水)10:00~16:302023年08月03日(木)10:00~16:302023年08月04日(金)10:00~16:302023年08月08日(火)10:00~16:302023年08月09日(水)10:00~16:30インターンへのエントリーはこちら大東建託志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら大東建託の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら三越伊勢丹2DAYS価値創造型ワークショップ■エントリー締切:8月9日(水)23:59■開催日程・8月26日(土)10:00~18:00(予定)・8月27日(日)10:00~18:00(予定)※両日の参加が必須です。インターンへのエントリーはこちら三越伊勢丹志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら三越伊勢丹の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら積水化学工業【住宅カンパニー】お客様を導け!マルチタスク体験ワーク/プランニング体験ワーク(住宅営業)■開催日時2daysインターンシップとなりますので、1日目・2日目ともに参加できる日程の組み合わせをご予約ください。1日目2日目2023/8/07(月)13:00〜2023/9/07(木)13:00〜2023/8/07(月)13:00〜2023/9/11(月)13:00〜2023/8/10(木)13:00〜2023/9/07(木)13:00〜2023/8/10(木)13:00〜2023/9/11(月)13:00〜インターンへのエントリーはこちら積水化学工業志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら積水化学工業の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちらドイツ銀行グループサマーインターンシップ「SummerExperience」■応募締切:8月10日(木)午前8:00■日程:9月28日(木)、10月12日(木)インターンへのエントリーはこちらドイツ銀行グループ志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちらドイツ銀行グループの企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)高知県本部インターンシップ2日間■応募締め切り日時:2023年8月10日(木)■開催日程:2023年8月22日~23日インターンへのエントリーはこちら北海道本部インターンシップオンライン仕事体験「じぎょう」編■応募締め切り日時:2023年8月11日(金)■開催日程:2023年9月上旬13:00~17:00※日程はマイページで確認をしてください。インターンへのエントリーはこちら全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら読売新聞東京本社記者カフェ■申込締切日時:8月13日(日)23:59■開催日程:8月28日~9月29日のいずれかで、3時間程度を予定。インターンへのエントリーはこちら読売新聞社志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら読売新聞東京社の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら信金中央金庫「Only1の使命」を体験できるインターンシップ!■応募締切日:2023年8月13日(日)23:59■開催日程・2023年9月14日(木)・2023年9月19日(火)・2023年9月20日(水)各日程午前(9:30~13:00)と午後(14:30~18:00)の開催があります。インターンのエントリーはこちら信金中央金庫の研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら東京海上日動火災保険≪TOKIOMARINEプレミアム・ワークショップ(全国支店開催)≫※開催支店別締め切り■応募締め切り7月10日(月)正午12:00山形7月11日(火)正午12:00岡山7月12日(水)正午12:00高松7月14日(金)正午12:00福島、群馬7月18日(火)正午12:00青森、秋田、7月19日(水)正午12:00茨城7月20日(木)正午12:00長野7月25日(火)正午12:00栃木、大分7月26日(水)正午12:00長崎、鹿児島7月28日(金)正午12:00盛岡7月31日(月)正午12:00山梨、鳥取/島根、愛媛、徳島8月4日(金)正午12:00高知8月7日(月)正午12:00沖縄8月8日(火)正午12:00山口8月9日(水)正午12:00熊本8月10日(木)正午12:00新潟8月14日(月)正午12:00宮崎■開催日程マイページまたは詳細ページで確認をしてください。インターンへのエントリーはこちら東京海上日動火災保険志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら東京海上日動火災保険の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら損害保険ジャパン(損保ジャパン、旧損保ジャパン日本興亜)SOMPOAcademy~Basicコース~【2daysプログラム】■エントリー受付期間<第2期>エントリーシート提出期限:8月14日(月)17:00適性検査受検期限:8月17日(木)23:59【第2期】2023年9月4日(月)・9月5日(火)(東京・対面)2023年9月7日(木)・9月8日(金)(オンライン)2023年9月12日(火)・9月13日(水)(東京・対面)2023年9月12日(火)・9月13日(水)(札幌・対面)2023年9月14日(木)・9月15日(金)(オンライン)2023年9月14日(木)・9月15日(金)(名古屋・対面)2023年9月21日(木)・9月22日(金)(大阪・対面)2023年9月21日(木)・9月22日(金)(福岡・対面)2023年9月26日(火)・9月27日(水)(東京・対面)2023年9月26日(火)・9月27日(水)(仙台・対面)2023年9月28日(木)・9月29日(金)(東京・対面)2023年9月28日(木)・9月29日(金)(広島・対面)インターンへのエントリーはこちら損害保険ジャパン志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら損害保険ジャパンの企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら兼松2DAYSWORKSHOP(トレーディング)■ESの提出〆切8月15日(火)23:59迄■日時9月7日(木)~9月8日(金)10:00~17:00(※東京対面開催)9月12日(火)~9月13日(水)10:00~17:00(※東京対面開催)9月21日(木)~9月22日(金)10:00~17:00(※大阪対面開催)※日時および開催場所は変更になる可能性がございます。予めご了承ください。インターンへのエントリーはこちら1DAYWORKSHOP(事業投資)■ESの提出〆切8月15日(火)23:59迄■日時9月19日(火)10:00~17:009月25日(月)10:00~17:009月27日(水)10:00~17:009月29日(金)10:00~17:00※日時は変更になる可能性がございます。予めご了承ください。インターンへのエントリーはこちら兼松志望者向けの企業別LINEオープンチャットはこちら兼松の企業研究ページ(選考通過者ES・本選考レポート・選考対策記事)はこちら最後に本記事では、"8月(前半)にサマーインターンの締切を迎える企業"を締切日順に紹介してきました。記事の冒頭でもお伝えしましたが、夏の時期からインターンシップやジョブに参加することは、本命企業の内定獲得に向けて非常に重要なポイントとなっています。本記事を参考に各社のインターン締切日を管理し、「効率的なエントリー・就活スケジュール設計」に役立てていただければと思います。→unistyleオリジナルの「インターンエントリー企業管理シート」と「本選考エントリー管理シート」になります。スプレッドシートをダウンロードするだけで使用できますので、ぜひご活用ください。また、unistyleでは25卒就活生向けにLINEオープンチャットグループを運営しています。匿名で様々な就活生と情報交換をすることができるという便利な機能になりますので、"最新の選考状況や選考結果連絡の有無等をリアルタイムで確認したい"という方は、ぜひご活用ください。→unistyleでは25卒就活生向けに就活用グループを運営しており、今後もグループを拡充させていく予定です。上記記事に各グループの参加用URLを掲載していますので、興味のある方は記事からご参加ください。さらにunistyleでは、今後も25卒就活生向けに「インターンシップ・本選考のエントリー締切情報」を公開していく予定です。まだ会員登録を済ませていないという方は、以下から早めに会員登録をしていただき、本サイトを有効的に役立ててもらえればと思います。 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「内定辞退率、64.6%」を経済学の基本用語に当てはめて考える【unistyle業界ニュース】 「内定辞退率、64.6%」を経済学の基本用語に当てはめて考える【unistyle業界ニュース】 2017年11月13日。街中では年賀状の売出しが徐々に始まり、同日には紅白歌合戦の司会が発表されるなど、年末年始の話題が増えてくる時期となりました。そんな年末・週末へと未来に目を向けたくなる週明け月曜日、18卒就活生にとっては過去に引き戻されるような話題がニュースで取り上げられました。参考:リクルートキャリア就職みらい研究所【確報版】「2017年10月1日時点内定状況」|【学生の内定辞退率64.6%】【空前の売り手市場影響か】|そんな見出しのもと、各媒体がこぞってこの話題を取り上げました。当事者である18卒だけでなく、もちろん19卒以降の学生にとっても、ダイレクトに自分の就活に関連する話として関心を持った方は多いことでしょう。今回はこの「内定辞退率64.6%」という数字について、その定義や理由を中心に大学で学ぶ経済学用語と関連付けて解説していきたいと思います。「内定辞退率」とはー何社辞退しても数値上は同じ上記リクルートキャリアの調査書では、【内定辞退率=就職内定辞退人数÷就職内定取得人数】という形でこの用語を定義しています。もう少し詳しく言えば、「企業から1社以上の内定を得た学生のうち、1社以上内定を辞退した割合」と説明できるでしょう。この言葉について考えるうえでは、「同じ学生が複数社辞退したとしても、率自体には影響を与えない」という点を把握しておく必要があると思っています。例えば、「2社内定して1社辞退した学生」と「10社内定して9社辞退した学生」では、企業に与える影響度合いは大きく異なるでしょう。この点が数値上反映されないため、例えば「100人内定を出したら平均65人が辞退する」という意味にはならないことは認識しておくべきだと思います。もちろん、内定辞退をする学生の大半は複数内定を獲得していたでしょうから、学生から見た内定辞退率と企業から見た内定辞退率の間には当然相関はあると考えられるでしょう。また、一口に「企業」と言っても社員数が1桁のような中小企業から万単位を誇る大企業までその種類は様々です。国内の全従業員者数のうち、70%程度が中小企業で働いているわけですから、多くの就活生が志望する人気大手企業以外にこの数値が大きく左右されることも理解しておくべきでしょう。参考:独立行政法人経済産業研究所2016年版中小企業白書なぜ「内定辞退率」が高まったのか?ー「エントリー数」と「就活の期間」この点について、多くの媒体では「景気の改善による採用数の増加」というブーム的な要因として辞退率の高さを説明しています。もちろんそれは一つとして、ここではもう少し長期的な要因について考えていきたいと思います。理由1:大量エントリーシステム(需要と供給)大学以前にも、高校の政治経済の授業で学ぶ「需要曲線・供給曲線」。労働市場においては、求職者(=学生)が供給側・採用側(=企業)が需要側に該当します。需要側の実数が増えなくてものべ人数が増えるのであれば、企業側が採用人数を増やさない限り、内定辞退者数が高まるのは当然と言えば当然です。1995年にマイナビ(当時は「毎日就職ナビ」)・1996年にリクナビ(当時は「RBontheNET」)がサービスを開始するなどして以来、就活におけるエントリーはWeb媒体でボタン一つで完了というケースが徐々に増加していきました。今では当たり前になった"エントリーシート(ES)"という選考形式が始まったのもこの時期と言われています。それ以前は、個別に企業から資料を取り寄せてエントリーし、手書きで履歴書を作成するという形式が一般に取られていました。現在では、一企業のESをコピペ+一文改変することで複数の企業へエントリーシートを送信することができ、50社・100社といった"大量エントリー"が可能になっています。ナビサイトは、企業側から期間ごとの掲載料形式で収益を得ています。そこからのエントリー数の成果は、それが直接収益金額に結びつくわけではありませんが、来年度以降の継続的な利用を促すうえでは重要な指標になります。社内に目を向けても、「学生1人あたりのエントリー社数」のような指標を重要業績評価指標(KPI)として設定している可能性は高いと考えています。ちなみに、学生にそんな形で大量エントリーを促す一方で、「内定者フォロー」という名目で内定辞退を防ぐコンサルサービスまでやっているということです。そういったビジネス的な背景を見ると、現在の就活システムで学生が「踊らされている」と表現されるのもある意味納得かもしれませんね。しかし、どんなにエントリーしたとしても、いつの時代でも最終的に入社できるのは1社のみであり、それだけ「内定辞退者」が増える要因にも繋がります。そのため、現在ではあえて手書き郵送のエントリーシートを課す・説明会に参加した学生のみエントリーできるなどの策を講ずることで「とりあえずエントリーする」層を減らし、本当に入りたいと考える学生に受けてもらおうとする企業も一定数存在しています。理由2:情報の非対称性(モラル・ハザード)学生がエントリー数を増やす要因は、何も就活ナビサイトやマイページといったシステム上の話だけではありません。学生が受験する企業を選ぶにあたっては、その企業の情報を知ることが必要となります。その手段としては採用HP・ナビサイト・企業説明会など様々ですが、基本的にそれはどれも「エントリーしてもらうため・企業のイメージを高めるために提供する情報」であることは考慮しておくべきだと思います。ナビサイト上でよく見られる「人気企業ランキング」などについても、その企業でやりたいことがある人がそれだけ多いというわけではありません。「人気だから人気」すなわち「ランキングに載っているから」という理由でスパイラル的にアクセス数・エントリー数が増えているのだと考えられます。そもそも広告料を多く払った企業がトップページに掲載されるなどして、学生の「人気」が形作られているという側面ですらあります。さらに、就職活動で「自分をより良くみせよう」とするのは何も企業側だけでなく学生側にも近いことが言えると思います。「優秀な人材を採用したい」「より上位の企業から内定を貰いたい」という双方の考えが、結果的に「逆選択」(=優良企業・優秀な学生が選択されず、両者の間にミスマッチが生じること)を生み出していると言えるでしょう。経済学的に言えば、「最適な資源配分がなされていない」という市場の失敗の状態に陥っていると言い換えられると思います。理由3:就職活動の早期化・長期化(囚人のジレンマ)上記2つの理由ではエントリー数に焦点を当てて述べていきましたが、経団連に属する大手企業に限ればもう一つ、就職活動の期間についても一つの要因があると思います。16卒の「3月解禁・8月内定」と言われた採用活動期間の後ろ倒し以来、毎年のようにその年の就活スケジュールがどう設定されるかに注目が集まっています。しかし、多くの企業はその後ろ倒しとなったスケジュールを守らず、「インターン」「面談」「座談会」といった形で早期から学生との接点を持つような企業が増えています。学生側もその企業の動きに合わせて、広報活動解禁のずっと前からインターン選考への参加を中心とした動き出しが当たり前のようになっています。その多くが、「他の人がやっているから自分もやらなきゃ」という意識によるものだと考えています。経団連が学生の学業への影響などを考えて設定したこのスケジュールが、結果的に就活の早期化・長期化をもたらし負担を増やすことになったのは皮肉と言えるかもしれません。少なくとも、「インターンがあるから授業を欠席する」といった学生の態度を経団連側が望んでいたとはとうてい思えないでしょう。図:学生側にとっての就活の早期化と囚人のジレンマ〜就活の早期化〜自分早めに動く早めに動かない他の学生早めに動く競争激化無い内定早めに動かない余裕で内定競争正常化このような学生の動き出しの早まりは、しばしば経済学用語の一つである「囚人のジレンマ」に当てはめて説明されます。上図のように、・学生個人(自分)としては、自分は一人だけ早く動き出し他人は自粛している状態が最も有利に働くでしょう。いわゆる"フリーライダー"という状態です。=余裕で内定・次点で好ましいのは、自分も含めた全員が早期の動き出しを自粛している状態です。=競争正常化・その次に好ましいのは、自分も含めた全員が早期の動き出しをしている状態です。=競争激化・最悪なケースは、他の学生は早期に動き出しをしているのに自分だけが何もしていない状態です。=無い内定「学生」という全体集団で見れば、皆が早期に動き出すよりは自粛した方が良い"パレート優位"なはずなのに、自分だけが何もせず出遅れていく「無い内定」の状態を避けるために、結果的に早期からの動き出しを選択するという説明になります。就職活動が早期化・長期化すれば、学生にとっては企業との接点が増え「(就職する気はないけど)早めに内定を貰う」といった、時期によるポートフォリオの形成・志望度の低い企業の内定獲得へのインセンティブが働きます。このことが、内定辞退率を高める一因となっていると考えられるでしょう。最後にと、これまで内定辞退率が高まる要因について分析をしていきましたが、もちろんunistyleでは何も現状の新卒採用システムを頭ごなしに否定しているわけではありません。特に早期からの動き出しは「理由2:情報の非対称性」を多少なりとも減らすことに繋がるため、競争激化のデメリットを考慮しても意味のある行為だと考えています。いずれにせよ、何十万人といる他の就活生の動きをどうにかすることはできないわけですので、現状では競争激化を覚悟で自ら早く動き出すしか勝ち抜く術はないでしょう。いずれにせよ、「内定率が高いから自分たちの就活も楽勝」と考えたり、一時的なデータに惑わされたりすることなく、その数字の意味や背景にまで目を向けることが、今後の納得のいく選択をしていくためには大切になるのではないでしょうか。その際、本記事のように大学で学んだ内容を簡単でいいので当てはめてみると、学業・就活の双方向の活動に役立てることができるかもしれません。参考:photobyChrisPotter 13,341 views
東京一工出身の元就活生が語る、短時間で手間をかけずに大手企業に内定する方法【unistyle24卒インターン生就活体験談vol.5】 東京一工出身の元就活生が語る、短時間で手間をかけずに大手企業に内定する方法【unistyle24卒インターン生就活体験談vol.5】 こんにちは。大手デベロッパー会社内定の24卒です。突然ですが、「就活なんてできることならしたくないし、時間も取られたくない」と思ったことはありませんか?なるべく短時間で、効果的に選考を勝ち残る方法があればいいのに、、、と思っている方が多いのではないでしょうか。本記事では、大学院生活と両立しながら、「パクる」就活をして、短期間で内定をいただいた体験をもとに、効率的に大手企業に内定する方法や、各選考の対策法を解説します。コスパの良い就活をしたい人、大手にはいきたいけど就活に時間をかけたくない人必見です。関連記事本記事の構成筆者のプロフィール「パクる」就活をすれば、誰でも成功できる!大手デベロッパー内定者が実践した選考対策~ES編~大手デベロッパー内定者が実践した選考対策~WEBテスト編~大手デベロッパー内定者が実践した選考対策~GD編~大手デベロッパー内定者が実践した選考対策~面接編~「パクる」就活を意識した結果最後に筆者のプロフィール私のプロフィールは以下の通りです。◆大学:東京一工の理系院生◆アルバイト:塾講師◆性格:慎重派、緊張しやすい、めんどくさがりだけど完璧主義◆志望業界:不動産、コンサル◆現在:大手不動産会社から内定を獲得し、入社予定「パクる」就活をすれば、誰でも成功できる!「ESの文章が思いつかない」「面接しても自己流だとうまくいかない」など、就活をしていると、今まで以上に、「自分で文章を作成して人に魅力的に伝える」という能力を求められ、悩むことも多いと思います。苦手に思う人も多いのではないでしょうか。(私はとても苦手ですし、嫌いでした。そもそも1から文章を作成するのも選考対策するのもめんどくさい。。。)しかしこの能力は、他人を「パクる」ことで補填できます。他人の文章を「パクる」、他人の考えを「パクる」、他人の就活を「パクる」など、就活をする上で、他人の成功事例ほど参考になるものはありません。以下では、私が、どのように真似をして、効率よく、完成度の高い就活をすることができたかを各選考ごとに紹介します。選考を通らず悩んでいる人や、選考に向けて準備をしたい人は是非参考にしてください。大手デベロッパー内定者が実践した選考対策~ES編~「ガクチカや自己アピールが思いつかない」「いざ書いてみると冗長な文章になってしまう」という悩みを持っている人向けに、おすすめしたい「パクる」対策法は大きく分けて以下の2つになります。人の文章をパクる先輩の経験をパクるそれぞれ詳しく解説していきます。他人の文章をパクるunistyleやワンキャリアなどの就活サイトで、過去の就活生が投稿したESを探し、パクるというものです。ここで、ポイントを3つ紹介します1)文章をまとめることが苦手な人や、時間がない人におすすめ⇒自分と似たような経験や性格・志望動機を書いている人の文章を参考にして、ESを作成する実際の就活では、ESを参考にして面接で質問を聞かれることになるため、深堀りされても答えられるように、実際に経験したことや感じたことを織り交ぜてESを作成する必要があります。そのため、就活サイトからESを探す際には、「自分と似たような経験や考え方を持っている」人の文章を見つけ、コピーして改変していました。2)より魅力的に伝わるESを作りたい人におすすめ⇒同じ人の文章だけでなく、様々な人の文章を混ぜる<多くの人のESを見て、魅力的に感じたフレーズや文章を書きだし、それらをまとめて自分の文章にしていました。自分だけではキャッチーな言い回しが思いつかなかったこと、同じ人の文章をそのままコピーするとその人独自の癖が表出してしまうことを懸念し、いろいろな人のいいところを合わせてしまおうと考えました。文章をまとめる際には、様々な人の文章をあわせることで、統一感がなくならないように、多少書き直しを行いました。3)発想力に自信のない人におすすめ⇒(特に新規事業立案系の問に対して、)過去ESの案のみをもらう新規事業立案やキャッチフレーズなどの発想力を求められる質問は、思いつくまで時間がかかるし、思いついても粗野なものになってしまいがちです。だからと言って、過去のESをコピペしたところで、同じようにまねて書いた人や過去のESの内容と同じになってしまい、悪印象を与えるのではないか、とも考えてしまいます。そこでおすすめなのが他人の案をもとに1→10を作り出すやり方です。私は、過去の就活生のESを見て、いいなと感じた案を頂戴してブラッシュアップしたり、何人かの案を合わせて一つの案を作ったりしていました。0から作り出すのではなく、他人の意見を踏み台にして自分の案を考えることで、短時間でより魅力的、かつ考え込んだように見える案を作ることができます。先輩の経験をパクる就活生当時は、似た経験を持つ先輩に、ESを添削してもらい、ESの書き方や人事に響くポイントを教えてもらっていました。添削してもらうのと、してもらわないのでは、ESの中身の充実度が変わります。実際、添削してもらったことで、より伝わりやすく論理的で簡潔な文章を作ることができ、その結果、ESで落ちたことはほとんどありませんでした。先輩が得てきた就活での経験は、自分が就活するうえでも大いに役に立ちます。特に、ガクチカが似ていたり、志望動機が似ている先輩からアドバイスをもらえると、自分の考え方に合った、より効果的なブラッシュアップができます。関連記事大手デベロッパー内定者が実践した選考対策~WEBテスト編~まず、前提として、私のWEBテストの得意不得意を説明します。私は、理系ということもあり、特に言語に苦手意識を持っていました。特に、テストセンターの語彙問題が苦手で、なかなか満足のいく結果が得られず、計3回挑戦しました。そこで今回は、「非言語が苦手」、「問題集の問題は解けるが、本番の問題は苦手に感じる」といった悩みを持っている人向けに、大きく分けて二つの対策法をおすすめします。受験時に自信がなかった問題を暗記し、後で調べる先輩が実際に解いた問題を教えてもらう以下で詳しく解説します受験時に、自信がなかった問題を暗記し、後で調べるテストセンターを実際に受けていると「わからない」と感じる問題を見かけることもあると思います。加えて、テストセンターでは問題が使いまわされるため、同じ問題に再びぶつかってしまうこともあるでしょう。したがって、「受験時に見たけどわからなかった」問題を覚えて、受験後に調べておけば、次出た時は完璧にこたえることができます。実際、以前の受験時に学習しておいた問題が出て、自信をもって答えることができましたし、その結果納得のいく出来栄えになり、夏前にWEBテスト対策を終了することができました。問題集を解いて対策する、というのも一つの方法ではありますが、問題集に掲載されている問題がそのまま出るとは限りません。特に語彙問題が苦手な人は、実際に出た問題を覚えて学習するのが効率的な学習方法だと思います。先輩が解いた問題を教えてもらう上記対策同様、実際に出題された問題を参考に勉強するのが最も効率的であると考え、こちらの方法を用いて勉強していました。過去に出題された問題は、就活生の間で出回る解答集に記載されていることもありますので、よく探してみてください。関連記事大手デベロッパー内定者が実践した選考対策~GD編~グループディスカッションを経験する中で、人事部に評価される段階は二つあると、私は感じました。まず、話すことグループの議論に貢献すること話すことGDというのは、ネガティブチェックです。特に日系企業の選考ではネガティブチェックの傾向が強く、議論中に、「話していない人」や「話しても論点がずれてグループメンバーに理解してもらえない人」は一定数存在し、そのようなタイプの人が落ちると感じました。GDで落ちないために、最低限大事なことは「話すこと」です。多少なりとも話していれば、選考を通過する可能性は十分にあります。議論に貢献する上記「話すこと」に加えて、GDでは「グループの議論にどれだけ貢献したか」を評価されます。つまり、「はい」「いいと思います」とただ賛同を表明するだけでは価値がなく、「違う」と感じたことや「こうしたほうが上手くいくのではないか」と思ったことを発信する図々しさを持つことが大切です。これら二つの評価ポイントを理解した上で、GD選考が上手く通らないと感じる人は、うまいと思う人の立ち回りを真似して、自分がやりやすいポジションを探しましょう。やりやすいポジション、というのは「話す量が適切(6人グループで半分程度が受かると仮定すると、約3割)」になるようなポジションのことです。例えば、私の場合ですと、性格上話過ぎてしまうため、話過ぎそうなファシリテーターや、逆に話すタイミングを失いそうな書記は向いていないと感じ、タイムキーパーを積極的に勤めていました。そして、以下の流れで、議論への貢献と協調性をアピールしていました。タイムキーパーとして立ち回る手順①最初はおとなしくして、適宜、残り時間や議論の進行状況をアナウンス②①のタイミングで徐々に議論をまとめ、軸を作る③後半にかけて議論のイニシアチブをとるこのやり方は、議論への貢献度合いの高さをアピールできるうえ、独りよがりになりすぎずメンバーの意見も尊重できると考えています。実際GD選考は全て通過しました。関連記事大手デベロッパー内定者が実践した選考対策~面接編~「面接でどんな質問をされるか」、「自分の回答は質問に対して十分に答えられているか」といった不安を感じている方は以下の二つのポイントをしっかり抑えましょう。質問を徹底的に把握しておくこと解答を準備し、ブラッシュアップしておくこと聞かれる可能性の高い質問を把握質問を事前に把握し、準備しておけば、慌てることなく、簡潔な回答を、面接官に話すことができます。主に以下の3つの手段を用いて、質問を網羅的に把握していました。1)unistyleの選考レポート・ONECAREERなどの就活サイト過去に就活生が聞かれた質問を見ることができますので、それらの質問をリストアップしておきましょう。本命以外の企業でも同様に準備して使いまわせば、志望動機や企業独自の質問などもある程度網羅できます。2)インターンや早期選考で聞かれた質問インターンや早期選考などでは、ガクチカ、自己PR、志望動機など基本的な質問を聞かれることが多いです。事前の選考での質問を面接後にメモし、あとでまとめておくことで、面接での定番質問を網羅することができます。加えて、どのように答えたら、どのように深堀りされたかも記載しておくと便利です。面接の深堀では、会社問わず同じことを聞かれる可能性が高いため、自分なりの質問リストを作成することで、後の面接でも役立てることができます。3)SNSSNS上の投稿では、上記二つで収集した質問集を、画像等を用いて簡単にまとめています。見やすさやわかりやすさを意識する人はこれらのツールを用いて探してみるとよいと思います。回答の準備上記方法で質問をある程度準備できたら、本命以外の企業の面接で、回答に不足がないかチェックすることをお勧めします。チェックする際のポイントは二つあります。答えた時の面接官の反応答えたあとに聞かれる質問これら二つから、何を聞きたいのか、何を重要視しているのかを推察すると、面接における自分の回答の方向性を考え修正することができます。面接官の反応も深堀りの質問も想定内であった場合、自分の伝えたい内容が伝わっていると考えられますが、想定外だった場合は自分とは違うポイントを重視していると考えることができます。その場合、深堀りされた質問の回答を事前に考えたり、自分の想定している質問に誘導できるように伝え方を工夫したりする必要があります。二つの対策法を紹介しましたが、どんなに準備していても、面接官の反応が読み取れず不安になってしまったり、想定外の質問がきてしまったりする場合はあります。その時は自分のやってきた準備を信じて、自信をもって堂々と答えることが大事です。関連記事「パクる」就活を意識した結果これまで説明してきた「パクる」就活を実践した結果、ES・WEBテスト・GDに関してはほぼ100%通過し、コンサル2社・金融1社・大手デベロッパー1社の内定をいただいて終活しました。また、当初は就活なんてめんどくさいと思っていましたが、「パクる」就活を用いて就活に充てる時間を少なくした結果、研究生活も、バイトも、遊びも、長期旅行も充実させることができたと思います。最後に就活は自分の個性を見せていく場ですが、個性がなくても、アピールすることに慣れていなくても、「どのようにアピールすればうまくいくのか」は過去の知見で定まっています。だからこそ、過去の先輩方の就活や同期の就活への意識が高い人を参考にして、自分のアピール方法を定めていくことが効果的かつ効率的な就活方法です。「就活はめんどくさいけど大手にはいきたい!」「ほかのことにもっと時間を費やしたい!」「文章書くの苦手だしめんどくさい!」と思ったことが一度でもある就活生は、今回説明した「パクる」就活をぜひ「パクって」みてください。この記事を参考に、納得のいく就活ができることを願っています。 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「裁量が大きい」「風通しのいい」会社とは何か?就活界の5つのマジックワードを徹底解説 「裁量が大きい」「風通しのいい」会社とは何か?就活界の5つのマジックワードを徹底解説 本記事では、誰でも言えるマジックワードを意味もなくただただ並べる量産型就活生になることを避けるために、代表的な5つの言葉に注目してその意味を探っていきたいと思います。◆本記事で扱うマジックワード・「ホワイト企業」・「裁量が大きい」・「風通しのいい会社」・「部署による」・「トータルソリューション」そもそも、「マジックワード」とは何か「就活で一番大切なのは自己分析だよ」「弊社は大変風通しのよい会社です!」「最近はホワイト企業を志望する若者が...」就職活動をしていれば一度は耳にすることも多い上記のような言葉。それを聞いたとき、あなたはどのように感じ、どのように考えるでしょうか。何となく、「そういうものだ」で終わらせていないでしょうか。例えば、一番上の言葉。そもそも「就活」とは何か。「自己分析」はなぜ大切なのか。▼「就職活動」「自己分析」という言葉の意味についてはこちら▼参考:参考:就活界では、このように誰もが言うような言葉の数々が"マジックワード"として蔓延っています。人をあたかも魔法のように思うように動かすことができるキーワード。主に意味が曖昧で、使う側の思想によって便利に扱うことが出来る言葉や幅広い意味を持つ呼称(特に蔑称)を指して呼ばれている。参考:マジックワードとは-はてなキーワードマジックワード(magicword)とは、直訳すると文字通り「魔法の言葉」です。魔法といってもいわゆる呪文・おまじないのような話ではありません。ここではマジックワードを、「本来その言葉が持つ意味が形骸化され、汎用性が高く逆に意味がありそう(だがよくわからない)に捉えられる、魔法のように用いられる悪い意味で利便性が高い言葉」と定義付けることにします。マジックワードは、「とりあえずその言葉を使っておけばいいだろう」ぐらいに認識され、思考停止状態で用いられることが多い点に問題があります。この性質から、例えば後輩から「就活って何をやればいいですか?」と尋ねられたときに、「とりあえず自己分析だよ」と意味もわからず返すようなやり取りがしばしば発生しているのだと思われます。特に就職活動では面接で「深堀り」と呼ばれる言葉の背景や意味を探る問いかけがなされるため、マジックワードを並べることには問題が多いものだと考えています。以下では、その代表的なものを紹介します。就活界のマジックワード1:「ホワイト企業」近年、有名企業の若手社員の過労死問題・政府の働き方改革の推進・業務効率化のノウハウの普及などにより、社員を酷使するブラック企業への反発やワークライフバランスへの関心が高まってきているように感じます。これより、ブラック企業=悪・ホワイト企業=善といったような風潮が生み出され、就活生の間でも"ホワイトさ"を軸として企業選びをしている層が一定数存在しています。もちろん、従業員を酷使して過労死に追いやったり、法令に違反するような労務管理をしている企業は、当然絶対的な悪として判断していいものでしょう。では、逆に「ホワイト企業」とはどういった企業を指すのでしょうか?・給料が高い・適正な人事評価・休みが多い・人間関係が良好・定時で帰れる・やりがいのある仕事ができるこれらの例に共感できる人もいれば、「それは違うのでは」と否定的な項目がある人もいるでしょう。一般に、ホワイト企業はワークライフバランスと紐づいて語られがちであり、残業の少なさや有休消化率といった労働時間を基準としたイメージを持つ方が多いと思っています。全ての社員にとってホワイトな企業なんて無いんだってよく分かったよ。無能は無能らしい就職をしろってね。参考:ホワイト企業だったら良いですね。一方、定時帰りや有休消化率100%といった誰もがうらやむような労働環境の企業であっても、この文が示唆するように、それが「自分にとって」ホワイトであると結論づけられるかは定かではありません。この動画の主人公のように、基幹職から外れたことを「会社の中心から外された」と悲観的に考える方もいるでしょうし、温い職場環境をホワイトなものとして好意的に考える方もいるでしょう。また、仕事内容云々よりも定時退社ばかりに目を向けているようでは、実際に働いた際のやりがいの欠如や、貴重な若手のうちにスキルが身につきにくくなり、結果的に一企業に依存する。すなわち、「つまらない」仕事をする「使えない人材」として、長期的に見ればワークライフバランスの取れた生活から外れてしまうという推測もできるでしょう。企業側もアピールを進める"ホワイト感"今や採用HPや就職四季報に限らず、転職サイトや掲示板等でも(真偽は別として)労働環境に関する情報はあらゆるところで入手することができます。こうした学生の関心の高さも相まって、最近では合同説明会や個別説明会でも自社の平均残業時間といったデータを開示し、自社の"ホワイトさ"をアピールしてくる企業は増えている印象があります。就活界のマジックワード2:「裁量が大きい」「若いうちから大きな仕事を任されたい」という考え方を持つ就活生は毎年一定数いると思っています。恐らく多くの方が「裁量が大きい」という言葉をこのような意味で用いているのではないでしょうか。特にベンチャー気質のある企業においてこの言葉はマジックワードとして用いられることが多い印象を受けます。では、「大きな」仕事とはこの場合何を指すのでしょうか。スケールの大きい仕事。ではスケールとは何で図られるのか...「裁量が大きい」という言葉は、先ほどの「ホワイト企業」と似たように、大きいことが良しとされ、小さいと「自分の意見や考えが反映されにくく責任のある仕事を任せてもらえない」といったように語られることが多い気がしています。参考:この記事でも述べたように、例えば「裁量」を「扱う金額の大きさ」と定義すれば、ベンチャーよりも大手企業の方が満たされる可能性が高いわけであり、裁量権が大きい=ベンチャーという短絡的な考え方は改めるべきでしょう。「若いうちから大きな仕事を任されたい」は何もベンチャー志望者だけが考える言葉ではない一方、日系大手企業の場合でも、「若いうちから任せられる」という言葉を採用メッセージとしてアピールしている企業も一定数存在しています。自分は学生時代の経験にやりがいがあり、その経験に繋がる軸を用意していました。「1点目は若手から大きな仕事を任される企業です。2点目は様々な人々と関われる企業です。3点目はグローバルな環境の企業です。」というように答えたところ、1点目の軸に対して面接官からは「若手って何年目までのこと?」「大きな仕事って具体的には何?」「若手の時に1人で中くらいの仕事をするのか、中堅の時に大きな仕事をするのかでも前者が良いの?」「大きな仕事が任されないと嫌なの?」というような質問が返ってきました。参考:例えば某日系大手素材メーカーであるA社ですが、上記のようにESで短い文言で記載した企業選びの軸について面接で厳しく深堀りがなされるようです。このように、裁量権や若いうちから任せられるという言葉について考えるべきなのは何もベンチャー志望者だけではありません。中長期的なキャリアパスを描くことが多い日系企業の場合は、「若いうちから」というだけで無く、その後中堅・ベテラン社員になったときについても自分がどういった働き方をしたいと考えているのかを整理しておくべきでしょう。就活界のマジックワード3:「風通しのいい会社」「風通しのいい会社」という言葉も、先ほどの「裁量が大きい」と並んでしばしば"いい会社"の特徴として用いられることがあります。こちらも人によって定義が分かれますが、一般には「自分の意見を発信できること」が条件となることが多い気がしています。特に新卒就活の場では「若手の意見も積極的に採用してもらえる」という意味を含むことも出て来るでしょう。また、もう少し広い意味で「人間環境が良好な職場」というイメージを持たれるケースもそれなりに多いと思っています。「風通し」については、二項対立では無く「いい」という表現であることに問題があるのかもこれまで見た2つのマジックワードは、ホワイト⇔ブラック・大きい⇔小さいといったような二項対立の言葉を含む一方、「風通し」については「いい」⇔「悪い」という優劣的な文言である点は一部問題なような気もしています。先ほどのA社の深堀りのように、企業選びの軸を選定する際は二項対立で判断することが有効です。参考:「風通し」という何だか爽やかな文言が「いい」のであれば「いい方がいいに決まっている」わけであり、漠然とした好意的なイメージからマジックワードと化してしまっているのかもしれません。しかし、意見を述べるにも評価するにもやり取りが発生する中で、「とりあえず意見を言えば聞いてあげる」といったような姿勢はコスト的に無駄になることもあるでしょう。「風通しがいい」環境においては、「全く理にかなっていない意見」「背景を全く鑑みていない意見」といったようなものもとりあえず発言しようという考えが生じ、建設的な議論を阻害する一因となる可能性も考えられます。(もちろん、「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」ばかりが重視される環境はそれもまた問題でしょうが)「風通し」の場合でも、結局のところ「いい方がいいか」についてはその定義付けや職場での活用のされ方に依存するものであり、絶対的な価値としてマジックワードとして用いることは(企業側も学生側も)賢明な判断とは言えないでしょう。就活界のマジックワード4:「部署による」さて、ここまでは企業側が出す採用メッセージや学生の軸に関するマジックワードが並びましたが、4つ目はやや登場のシチュエーションが異なる言葉になります。ここまでのマジックワードを採用担当、もしくはOB訪問や座談会で現場社員に尋ねたとき、「ここの会社って残業多いって本当ですか?」(ホワイト企業)「若手でも任せてもらえる社風ですか?」(裁量が大きい)「職場の皆さんで飲みに行かれたりしますか?」(風通しのいい会社)(これらの質問が適切かどうかは別として、)恐らく多くの社員は答えるでしょう。「うーん、まあ部署によるかな」。YesともNoとも答えない、学生側からしたら歯切れが悪いとも捉えられる回答。とりあえずこう言っておけばいいだろうぐらいな回答とも感じうるため、面談界のマジックワードとして機能している言葉という考えも生じると思います。「部署による」のはだいたいが"正解"では、なぜ多くの社員の方は学生からの質問を「部署による」で済ませるのか。答えは簡単で、会社全体の傾向を問う質問は、本当に部署によって回答が異なることが多いためです。新卒採用において、総合職の一括ポテンシャル採用をすることが多い日系大手企業。メガバンクのコース採用や伊藤忠商事の先決め採用といった例もあるものの、基本的には入社するまで自分が実際にどのような業務に携わるのかはわからないものです。そこでは、部署・勤務地・職種などが異なれば同じ一企業内でも組織風土が異なることから、「部署による」という回答はだいたいの企業で当てはまるある種妥当なものと言えるでしょう。大方の人が「他の銀行で働いたことがないからわからない」といって答えが終了するので、実は無意味な質問の一つとのことです。みずほFG人事部採用総括次長のインタビューでもそのように語られています。ちなみにですが、質問の仕方を変えて、「なぜ今の銀行を選んだのか」だと、ある程度的を得た答えが返ってくることが多かったです。参考:結局、人事であろうとOB訪問先の社員であろうとあなたの先に入社した先輩に過ぎず、自分が実業務で携わったところ以外のことを聞かれても正直わからないものです。まして上記のように同業と言えども社外のこととなれば尚更でしょう。社員は企業のことを何でも知っているわけではないことを認識することが、質問力向上のための第一歩として重要であり、何よりそれがお互いのためでもあることは認識しておいてもらえたらなと思います。企業理念にも敏感で、企業理念の素晴らしさを面接で語ってしまったりします。実際に中で働いている人が自社の企業理念を知っているかというと必ずしも知っているとは言えなかったりするんですが、ガンジー就活生は企業理念を全ての社員が胸に刻んで働いていると考えてしまいがちです。参考:OB訪問をする際は「部署による」ことを前提とした準備をすべき「」でも述べた通り、OB訪問を学生・OB双方にとって有意義なものにするためには「仮説を持つ」ことが重要です。本記事ではこの仮説=志望動機・学生時代頑張ったこと・自己PRについて自分なりの答えを用意することであると書かれています。そしてその仮説をもとにOBへ質問をする際も、相手の所属部署といった経歴に沿って検証がしやすい問い方をすることが必要になるでしょう。「相手の立場に立つ」というのは就活界でも学生側がしばしば語る文言ですが、実際にそれが行動として出来る人は案外少ないものです。(ある種これもマジックワードかもしれません)相手意識を保つことはビジネスパーソンとして求められる基本的な素養でもあり、明らかに「部署による」で終わってしまうような質問を避けることはその一要素になり得ると考えます。就活界のマジックワード5:「トータルソリューション」就職活動への意識が高い学生が目指す典型的な業界として挙げられる外資系コンサル・外資系投資銀行。特に前者の中でもBCG・マッキンゼーといった戦略コンサルと呼ばれる立ち位置の企業は採用数も非常に少なく、最上位の学生のみが内定を勝ち取る企業群とされています。しかし、この"戦略コンサル"という言葉について、近年変化が生じてきているようです。参考:「パワーポイントで奇麗にまとめた提案資料をクライアントに発表する」といったいわゆるコンサルタントとして思い描かれがちなイメージとは離れ、近年はその実行部分まで携わるビジネスモデルに戦略コンサルと呼ばれる企業も移行しつつあることが指摘されています。これまでの戦略コンサルのビジネスでは、"机上の空論"として世の中のニーズからはずれていっているのかもしれません。そんな戦略策定部分にしか携わらない従来型の戦略コンサルと比較して、実行まで一気通貫で携わることを「トータルソリューション」と呼ぶことがあります。システム開発において、自社は要件定義・外部設計といった上流工程のみ行い、コーディングを始めとした製造部分の多くは協力会社にほぼ丸投げする。こういったありがちな産業構造とは逆の考え方にあたるのがこのトータルソリューションになります。「何でもやります」こそが最高だという風潮このように、案件に一部分しか携わらないよりもフルラインで携わることこそが善であり、「自社で何でもやる」という姿勢が正しいような風潮は少なからずあると思っています。例えば、高い技術力からクライアントへ多様なソリューションを提供できるといったことは強みとして示すには妥当性があるでしょう。IBMは世界最大手のIT企業として約170カ国にわたるグローバルネットワークを有し、さらに長年蓄積されてきたノウハウや製品を保持しています。そのため、顧客の課題を解決する「武器」を多く揃えており、コンサルタントからすればクライアントに提案できる解決策の幅が広くとてもありがたいことだと思います。参考:しかし、近年の業界の流れを見ていると、必ずしも携わるフェーズが多ければ多いほどよいというわけにはいかなくなってきているように感じます。システム開発においては今や利便性の高いパッケージが数多く存在しており、ハードの手配云々から始めるオーダーメイドの提案が効率性に欠けることは想像に難くないでしょう。世界的な技術力の進歩などにより業界として競合性が増す昨今。顧客が求めるものも当然変化しており、オーダーメイドかつ高品質なサービスというよりは、コスト削減や一部分に限定したピンポイントな機能へのニーズが高まってきている傾向にあるとも指摘されています。三菱商事がひとつに連なったバリューチェーン構築(例:「飼料の生産→鶏肉の生産→鶏肉の加工→ケンタッキーなど小売流通」の流れをすべて支配する)に長けるのに対して、伊藤忠商事は既存事業とのシナジーが見込める優良ビジネスをピンポイントで「点的支配」している(例:傘下にファミリーマートを持っている→レジ決済を強化するために決済サービス会社を買収する)、という指摘です。参考:また、この話は何もSIerに限ったものではなく、上記のように例えば総合商社の間でも業界内で「どこまで携わるか」によって立ち位置が異なることなるという指摘もあります(「何でも(全部)やります」の三菱商事・「これだけやります」の伊藤忠商事といったところでしょうか)。これを見ても、「一連の流れに携わる三菱商事は善だが、一点に集中して携わる伊藤忠商事は悪」という考え方にはまずならないでしょう。富士通やNECに代表されるような、自社でハードの製造とシステム開発も行い合わせて販売するようなビジネススタイルは、今後も落ち込んでいくという指摘が広くなされています。クライアント側も情報化社会の波やシステム回りの発注選択肢が広がっていてきていることを受け、「とりあえず富士通に全部任せておけば安心」といったような考えには至らなくなってきているのが市場の流れとして指摘できるでしょう。コスト削減や納入までのスピード感が高まっていけば、アジャイルやプロトタイプモデルといったクライアントからの要望変更に対応しやすい開発手法の割合も高まる可能性も考えられます。SIer志望者の方は、以下のようにトータルソリューションを志望理由の一つとして挙げる際にも、「なぜ自分がトータルソリューションがいいと考えたのか」について、先述したデメリットも考慮しつつ考えておくべきでしょう。私がビジネスコンサルタント職を志望する理由は二点あります。一点は戦略から実行までというトータルソリューションを提供できるという点です。私は戦略だけに留まらず、クライアントの課題解決に最後まで立ち会うことこそコンサルタントの在るべき姿と考えます。もう一点は幅広い業界と関わることで課題に対して多角的な視点を得られるという点です。クライアントに最適解を提供するためには幅広い知識が必要であると考えます。参考:アクセンチュア【内定】エントリーシート(ビジネスコンサルタント)今回のようなコンサルタントやSIerに限らず、世の中の動きやクライアントからのニーズが変われば求められるビジネスモデルも当然変化していくことになります。「『良し』と言われているから良し」ではなく、自身の価値観や市場動向などと照らし合わせながら、「良しの理由」について気づきを得るきっかけとしていただければと思います。おまけ:就職後もつきまとうマジックワード上司:「自分で考えて」顧客:「認識の相違が...」今回は就職活動にまつわるマジックワードについて紹介していきましたが、実際にはビジネスの世界でもマジックワードが蔓延っている組織というものは存在しています。「自分で考えて」と言っておけば、とりあえず自分ボールの状況を脱せるほか、相手方の当事者意識の欠如を指摘するといった教育的側面も「ありそう」(だが実際は自分がわかっていないだけ)というような話です。また、最近ではよくメディア上でもネタ話として取り上げられていますが、本来日本語でも表現できる言葉を横文字で表現することで、あたかも凄そう/賢そうな雰囲気を出すこともあります。コンセンサス・ビジョン・プライオリティ・アグリー・イニシアティブ辺りがその典型でしょうか。最後に「」でも述べたように、エントリーシートの書き方を習得するには、まずは先輩たちの中で評価されたものを真似るような形で記述してみることが有効と考えています。とは言え、なぜそれが評価されているのかを理解しないまま思考停止で何となく写すだけでは意味がありません。これはマジックワードを用いる際にも近しいことが言えると思っています。本来"魔法の言葉"だったものが、気づいたときには空虚な言葉になっていた。そんなことがないように、「正しい」とされる事柄に疑いを持つように。魔法ではない、地に足のついた言葉で自分の魅力を伝えられる就活生になる第一歩として、本記事をご活用いただければと思います。なお、就職活動に不安があるという方には就職エージェントneoがおすすめです。アドバイザーからは、自分の就活の軸に合った企業選びを手伝ってもらえるだけでなく、その企業のエントリーシート・面接といった選考対策のサポートを受けることができます。少しでも興味のあるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。 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