第一生命の冬期インターン体験記とES選考攻略|合格者ES付
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最終更新日:2021年06月28日
ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンやディズニーシーのセンターオブジアースのスポンサーで知られる第一生命。
金融業界、生命保険業界を目指す学生から非常に人気のある同社ですが、インターンシップに関しては比較的参加しやすいといえそうです。
本記事では第一生命のインターン内容やエントリーシートの回答方法などを解説していきます。
第一生命とは
2018年に創業116年を迎えた第一生命は1902年に日本で最初の相互会社として創業しました。
第一生命保険株式会社は第一生命ホールディングスの完全子会社であり、四大生保の1つに数えられる第一生命は、業界2位に位置付けられる大手生命保険会社です。
そのビジネスフィールドはリーテイル分野、ホールセール分野、アンダーライティング分野、資産運用分野、海外事業分野、企画・管理分野、IT・システム分野、窓販・代理店分野等、多岐にわたります。
同社は他社と比べ、海外生命保険が強みとなっています。2007年から海外保険事業を展開して以来、オーストラリアではシェア1位を誇っております。
新卒採用では基幹職、機関経営職、ライフプロフェッショナルの三つの募集があります。
第一生命 インターン内容
ここでは第一生命のインターンの内容について紹介します。
21卒向けに募集されているコースは、オープンコース、プロフェッショナルコース、アクチュアリーコース、クオンツアンドデータサイエンスコース、理系向けオープンコースの5つがあります。
なお、他コースとの併願は出来ないようです。
以下でそれぞれの内容についてご紹介します。
オープンコースでは幅広い分野のビジネスや会社の社風を知ることの出来る内容となっています。
1日目 オリエンテーション
生命保険ビジネスや第一生命グループについて、まずは講義形式で学んでいただいたのちに、ゲーム感覚で取組め、思わず真剣になってしまうグループワーク等にチャレンジしていただきます。共に過ごす仲間と親交を深めながら第一生命の成長戦略や幅広いビジネスフィールドといった基礎を理解していただきます。
2日目ー4日目 就業体験
複数部門の業務を体験していただきます。実際に各部門で活躍する若手社員による講義や社員さながらの課題解決や企画立案等をグループワーク形式でチャレンジしていきます。チームの仲間と切磋琢磨しながら取組むことで、幅広いビジネスフィールドはもちろん、第一生命の求める人財像である「プロフェッショナル&チームワーク」を「体感」いただきます。
5日目 プレゼンテーション&座談会・懇親会
最終日は5日間の集大成。人事部からの課題に対しチーム一丸となってグループワークに取組み、全チームよりプレゼンテーションを行っていただきます。また、社員や内定者を交えた座談会・懇親会では、第一生命の人柄や社風をより感じ取っていただきます。あっという間の5日間。終わった頃には自身の成長も感じられるはず。
♦︎プロフェッショナルコース
こちらも全5日間で、オープンコースよりもより深くハイレベルな内容となっています。
「安心の最高峰を、地域へ、世界へ」。
グローバル生命保険会社を目指して変革に挑戦し続ける第一生命グループが見据える未来とは何か。本インターンシップでは、第一生命グループが成長戦略として掲げている3つの事業をテーマとした就業体験を行います。国内生命保険事業はもちろんのこと、機関投資家としての役割を果たす資産運用事業、そして積極的なグローバル展開による海外生命保険事業。これらをテーマにした5日間のプログラムを通じて、「プロフェッショナルとは何か」「生命保険ビジネスの醍醐味は何か」など、皆さんにたくさんの気づきや成長が待っているインターンシップです。全体的に難易度の高いプログラム構成となりますが、意欲ある皆さんの挑戦をお待ちしています。
<これまでのカリキュラム>
・連結総資産約55兆円を保有する機関投資家としての役割と資産運用事業
・個人や企業の抱える様々なリスクに対し、課題解決にあたるコンサルティング
・M&Aの検討やマーケット分析を通じた、グローバル戦略の企画
・保険ビジネスとテクノロジーの融合(InsTech)で進化する生命保険の将来像
引用:第一生命 インターンシップ プロフェッショナルコース
♦︎アクチュアリーコース
確率論、統計学などの数理的な知識を使った内容となっております。
アクチュアリーの仕事内容は、確率論や統計学を用いて、死亡率や事故の発生率などを計算し、生命保険や年金の保険金の算定や、将来の支払いに備えるための準備金の適切な積み立てなどを行うことです。本インターンシップでは、そのような実際の数理モデルに基づく適切な保険料・責任準備金の算出、標準掛金率や退職給付債務などの計算・分析、予定脱退率の計算・分析等の演習等を行い、アクチュアリーの業務をご理解いただきます。
<これまでのカリキュラム>
【生命保険アクチュアリー】
●保険料、責任準備金の計算、保険商品の収益性の検証 等
【年金アクチュアリー】
●保険料計算および予定脱退率の計算、分析 等
●企業年金制度導入のコンサルティング 等
♦︎クオンツ&データサイエンスコース
クオンツとは数理科学的手法を用い、リスク管理や金融に関する様々な問題や課題の解決に取り組むスペシャリストの事です。生命保険会社におけるリスクのマネジメント業務をはじめとして、資産運用手法の開発業務や金融派生商品の評価モデル構築業務など、当社でのクオンツの活躍フィールドは多岐に渡っています。また、近年第一生命グループは、最新のテクノロジーを活用した生命保険事業独自のイノベーションを創出する取り組み“InsTech”を積極的に推進していますが、その中においてデータ解析の技術は重要な役割を果たしています。機械学習を用いたビッグデータの解析など最新技術を積極的に取り入れて新商品の開発や保険査定基準の改定に取り組む等、データサイエンティストも活躍のフィールドを拡げています。本インターンシップでは、実践的な問題や課題に取り組んでもらう事により、業務の一部を体感していただきます。
<これまでのカリキュラム>
[クオンツ]
●金融派生商品の理論時価評価
●団体年金におけるALM運用手法について
[データサイエンティスト]
●機械学習に基づく金利変動予測モデルを利用した運用モデルの構築
♦︎理系向け オープンコース
こちらは3日間のプログラムとなっています。
理系の知識で幅広い分野を学ぶことができるプログラムです。
1日目 オリエンテーション
生命保険ビジネスや第一生命グループについて、一見結びつかない生命保険と理系の関わりについて、まずは講義形式で学んでいただいたのちに、関連会社も含め理系のスキルを活かせる生命保険のビジネスフィールドについて、理系社員の経験を交えた講義や分析力・論理性が求められるグループワーク等を通して理解していただきます。
2日目 就業体験
理系出身の社員が活躍している部門の業務を複数体験していただきます。理系スキルの活かし方や、メリット等を通じて「体感」いただくとともに、それぞれのフィールドの魅力や奥深さなどを理解していただきます。
3日目
最終日は3日間の集大成。人事部からの課題に対しチーム一丸となってグループワークに取組み、全チームよりプレゼンテーションを行っていただきます。また、理系出身の社員や内定者を交えた座談会・懇親会では、第一生命の人柄や社風をより感じ取っていただきます。3日間とは思えないボリューム。終わった頃には生保=文系が払拭されているはず。
引用:第一生命 インターンシップ募集サイト
なお、21卒向けのインターンの開催日程、人数については
オープンコース
東京開催
第1回2019年8月26日(月)~8月30日(金) 9:30~17:00
第2回2019年10月7日(月)~10月11日(金) 9:30~17:00
の2日程、各100名程度の募集です。
大阪開催
第1回2019年9月2日(月)~9月6日(金) 9:30~17:00
第2回2019年10月28日(月)〜11月1日(金) 9:30~17:00
の2日程、各80名程度の募集です。
プロフェッショナルコース
こちらは東京開催のみ
2019年9月9日(月)~9月13日(金)9:30~17:00
100名程度の募集です。
アクチュアリーコース
こちらも東京開催のみです。
2019年8月19日(月)~8月23日(金)9:30~17:00
80名程度の募集です。
クオンツ&データサイエンスコース
東京開催
2019年8月19日(月)~8月23日(金)9:30~17:00
80名程度の募集です。
理系向けオープンコース
東京開催
2019年9月17日(火)~9月19日(木)9:30~17:00
80名程度の募集です。
選考フロー
インターン参加への選考フローは以下の通りです。
第一生命の求める人物像
第一生命の求める人物像は以下の2点です。
自律心と向上心をもち、積極的に挑戦・変革し、継続的に価値想像し続けることができる人材
・チームワーク
多様な個性を違いに包摂・共感し、周囲を巻き込み、鼓舞しながら、共に成長することができる人材
これらを解説していきます。
・プロフェッショナル
同社は事業分野が広く、それだけ活躍出来るフィールドも幅広く存在しています。そのため海外研修制度や留学制度、キャリアアップサポートなど自己のスキルを高めるための環境が多く用意されています。
これは常に広がっていく事業分野でそれぞれが活躍していく必要があるためです。多くの事業分野があるため、業務には広い視野と専門性のどちらも必要になっていきます。
また、同社では1〜2週間多部署を経験出来る社内トレーニー制度というものも用意されています。多部署での知見を広めることによって生産性を高めることが狙いです。従って、多くの事業が存在している環境の中で自ら目的意識を持ち、キャリアを歩んで行ける人材が求められています。
・チームワーク
同社は非常に多くの事業部があります。業界を取り巻くめまぐるしい変化に対応するためには固定概念にとらわれず新しいことにも挑戦していく必要があります。その中で、広い視野を持ち多部署も巻き込みながら積極的に働くことができる人材が求められます。
第一生命 インターンES設問
20卒のエントリーシートを参考に解説していきます。
◆これまでに力を入れて取り組んだことを2つあげ、それぞれの概要を教えてください。(100字)
設問1
設問の意図
ここでは、インターンへの「志望動機」が問われています。
注意すべきは、「学びたいこと」についても記述する必要があるという点です。インターンシップで何を学びたいか、それを今後どう活かしていきたいか、の2点はインターンシップESにおいて必須です。
意図を踏まえた回答方針
ここでは、【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説を参考に記述しましょう。
②きっかけとなる経験
③企業選びのポイント
④他に受けている業界とその業界ではダメな理由
⑤具体的に取り組みたい仕事
⑥業界の中でもその企業の理由
基本的には上記フレームワークはインターンシップESにおいても利用できますが、インターンシップの選考段階では、それほど深い業界理解、企業理解は求められていないと考えられます。
特に生命保険業界は各社細かな違いはあるものの、行っている事業に大きな違いがないためこの段階では各社の違いを明確にしておく必要はないでしょう。
とはいえ、同社が近年どのような分野に注力しているのかについて大まかに理解しておくことは重要であるため、新聞やネットニュースで情報を日頃から収集しておきましょう。
→多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について解説していきます。上記のフレームワークの活用法についても説明しているので、ぜひご参照ください。
合格者の回答
御社のインターンシップでは、生命保険会社のリアルな現状を学ぶことはもちろん、機関投資家としての側面を持つ生命保険会社の活動や、そして私がホームページを拝見させていただいた際に特に興味を持った、アジア市場での海外生命保険事業について深く学びたいと思っています。
参考:インターンシップ合格者のES
この合格者のESは、
生命保険に興味を持ったきっかけ→その企業に興味を持った理由→魅力に感じた点→インターンで学びたいこと
という流れで書かれており、上記のフレームワークに沿っているとは言えませんが、非常に分かりやすくまとめられているといえます。
インターンではそこまで深い企業理解や他社との差別化は求められていないため、このような書き方が端的かつ分かりやすいと思います。
内容を見ていくと、この文章は「日本初の相互会社」、「機関投資家としての」、「アジア市場での海外生命保険事業について」などのワードがホームページから拾ってきて並べたような浅はかな印象を受けます。
自身が生命保険に興味を持ったきっかけである、「社会保障と生命保険が補完関係にあること」に気づき、それについて面白いと思ったのならば、そのことについて、なぜおもしろいと思ったのか、そこから自分は社会にどのような価値を提供したいのかという点を掘り下げましょう。ここを掘り下げることで自分がインターンシップでの目的意識や何を学びにいきたいのかにも繋がっていくと思います。
設問2
◆これまでに力を入れて取り組んだことを2つあげ、それぞれの概要を教えてください。 (100文字以内)
設問の意図
ここでは、100字の「学チカ」が2問出題されています。
ここで考えるべきは、なぜ100字なのか、なぜ2問なのか、という2点です。おそらく企業側のこの設問の意図としては、あなた自身の行動を客観的に評価することにあると考えられます。
そのため、エピソード自体のインパクトや独自性が、この設問においては重視されているといえそうです。
意図を踏まえた回答方針
100字と文字数が非常に限定されているため、端的に書く必要があります。エピソード自体を簡潔に書くことは勿論、できるだけ具体的に記述しましょう。
学チカの概要→意識的に取り組んだこと→経験を通じて得た学び
という流れでそれぞれを1文で端的に書くことが望ましいでしょう。
合格者の回答
このコンテンツは会員(無料)の方のみご覧になれます。
また、会員(無料)の方は81698枚のエントリーシートを全て閲覧可能になります。
(無料会員登録はこちら)
最後に
第一生命は、国内大手生保の中では比較的特徴ある企業です。他社との違いを明確にするためにも、インターンシップを通して、同社の掲げる「お客さま第一主義」の理念、その特徴的な事業方針について学びましょう。
同社のインターンシップは、比較的参加しやすいといえるため、早期から動き出そうと考えている学生は、就職活動の第一歩として参加してみても良いかもしれません。