EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)関連のテクニック
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- EYストラテジー・アンド・コンサルティングの強みを解説|事業内容や社風から見る就活対策・企業研究 45,255 views 「」でも紹介した外資系総合コンサルティングファームの中でも会計系コンサルファーム(BIG4)の一つであるEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング(EYACC)に焦点を当てていきます。【本記事のコンテンツ】▶EYアドバイザリーの事業内容▶EYアドバイザリーの社風▶EYアドバイザリーの求める人材▶EYアドバイザリー内定者のES解説▶EYアドバイザリーの選考について▶最後にEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング(EYACC)のES(本選考)一覧はこちらEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング(EYACC)のES(インターン)一覧はこちらその前に、コンサルティング業界のビジネスモデル・総合系ファーム各社の違いについて理解したい方はこちらの記事を読んでみてください。参考:コンサルティングファームの志望動機の作り方について解説した記事です。前提としてコンサルティング業界のビジネスモデルや求められる素養についても説明してあるので、業界研究にも役立ちできます。コンサルティング業界のイメージがまだできていない学生は、まずはこちらの記事から読んでみましょう。参考:就活生に人気の総合系コンサルティングファームの社風・業務内容・企業理念に着目し、各社の違いについて説明した記事です。BIG4やアクセンチュアのような総合系ファームでは戦略系ファームと比較して、志望動機を重視する傾向にあります。この記事を読んで各社の特徴を把握し、志望動機作りに役立ててみてください。EYアドバイザリーの事業内容EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングは”AdvisoryCONNECTED”というスローガンの下で、これまでEYJapanグループ内で別々の組織が提供してきたアドバイザリー事業を統合することで、2017年に新たに設立されたコンサルティングファームです。参考:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングHP他の総合コンサルティングファームと同様に、EYACCも「業界」と「提供サービス」の2軸のマトリクスから構成された様々なサービスを提供しています。今回はEYACCが手掛けるプロジェクトの中から、代表的なものをいくつか紹介していきます。とはいえい総合系ファームが提供するサービスの幅は非常に広いため、今回紹介したプロジェクトが全てではないことには留意してください。RPAの導入によるビジネスの効率化【三井住友銀行:RPA導入による業務プロセスの再構築】EYACCは、SMBCのRPA導入プロジェクトに対し、プロジェクト検討段階である2016年度下期の、RPAの技術検証や推進体制立ち上げ時から現在に至るまで継続して支援業務を提供しています。現在、SMBCリテール部門を中心とした本店主要8部署、13業務でRPAによるオペレーション自動化が完了し、実際の業務で運用されています。加えて、行員が自律的にRPAの開発ができるように独自のRPAトレーニング体系構築と人材育成の全社展開を推進しております。引用:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング、三井住友銀行にRPAの導入を加速させる統合的コンサルティングサービスを提供RPAとは"RoboticProcessAutomation"の略称であり、これまで従業員が行ってきた単純作業をPC上のロボットに代替させること、およびその技術を指します。RPAの導入により定型的な業務が自動化されることにより、企業はより付加価値の高い領域に資金と人員を注力させることが可能になります。EYACCではこれから会社が注力していく領域である「フォーカスイシュー」の1つとしてRPAを位置づけており、今後もRPA関連のコンサルティング案件は増加していくものと思われます。参考:今後、国内のビジネスコンサルティングの約半分をデジタル関連の案件が占めるようになることが予測されています。この記事では、コンサルティング業界における存在感を高めつつあるデジタルコンサルタントの具体的な仕事・求められる素質について説明していきます。AI/IoTを活用した新規ビジネスの創出【ITベンダーB社:AIスタートアップとのアライアンスによるビジネスディベロップメント】B社はAIを使ったビジネスディベロップメントの早期立上げを志向し、尖ったAI技術を有するスタートアップを探していました。そのため、深層学習をはじめとするAIのテクノロジーに精通し、グローバルのテクノロジー系スタートアップに広範なネットワークを有するコンサルティングファームの支援が必要であると考え、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング(以下、EYACC)のイノベーションチームが起用されました。(中略)膨大な数のAIスタートアップをいかに評価し、絞り込むか、選定後のB社との座組交渉をいかにスムーズに進めるか、がプロジェクトの大きなポイントでした。そこで、EYACCはショートリストに残ったスタートアップの差別化要因の発現メカニズムを分析し、具体的には「ヒト」「カネ」「モノ」「コト」の4つの視点を組み合わせてメカニズムを分析する独自手法を使い、評価・選定をしました。この分析手法は、シリコンバレーで起業経験のあるベンチャーキャピタリストたちとのディスカッションを通じて、生まれたものです。また、座組みについては、EYグローバルが過去の類似プロジェクトで得た大企業とテクノロジー系スタートアップとの交渉戦術をアレンジし、活用しました。引用:AIスタートアップとのアライアンスによるビジネスディベロップメント仕事や事業を意味する"Business"と、開発や発展を意味する"Development"の2語を結びつけたビジネスディベロップメント。日本語では「新規事業開発」と言い換えられることが多いです。より具体的に言えば、「顧客や市場などの企業の外部にある資源を活用して、長期的な価値を創出することを目指す」といったニュアンスで用いられます。ちなみにEYでは毎年、新たな事業領域に挑戦する起業家を表彰するアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーを開催しています。参考:EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーEYアドバイザリーの社風ここからは実際のEYACCで働く社員の方の声を参考にしながら、EYACCの社風について解説していきます。互いを尊重し、協力する文化EYカルチャーを一言に要約すると、「authentic(嘘のない、真摯な)」であるということです。お互いが接していく中で、真摯な態度は不可欠だと考えています。引用:EYACC代表取締役会長ビル・ファレル氏インタビューこちらは、EYACC代表取締役会長ビル・ファレル氏によるインタビュー中の発言です。EYグループ全体の特徴として「チームワーク・協調性を重視する姿勢」を挙げることができます。専門性やバックグラウンドが異なる様々なメンバーと力を合わせながら、プロジェクトに取り組むことが求められるコンサルタントにとって、協調性は当然求められるものではありますが、EYACCでは特に「チームとして貢献する姿勢」が重視されています。EYACCの本選考においても、競合他社に比べてグループディスカッションやジョブなどの、学生のチームの中でも働き方を見極める時間が多いという特徴があります。以下のパートナーの発言からも、EYACCに「社員がチーム一丸となってプロジェクトに取り組める一体感を持った風土」があることが分かります。「案件情報の共有に留まらず、お客様への提案活動の協業やプロジェクトへのメンバーのアサインの共有化など、組織の垣根を越えて判断、行動することがあたり前のこととして認識されていて、これがEYの良いカルチャーだ考えています。」「EYJapanの再編成によりEYACCが設立されたことで、そのカルチャーは強化されたと思います。コンサルティングファームとしてもう一度基本に立ち戻る契機になったと感じています。プロジェクトの組成の仕方、人材の育成方針、そうしたものを組織再編後に考えてみた時に、改めて自分たちの基本姿勢を確認できました。」引用:EYACCパートナー高見氏・羽柴氏インタビューこうした背景には、外資系コンサルティングファームでよく聞かれるUPorOUTのような厳しいリストラ制度が無いことや、部門間の協力が不可欠なクロスボーダー案件が多いこともあると考えられます。グローバルとの連携強化EYのようなグローバル企業、かつ国際的な環境で仕事することは本当にエキサイティングなことです。日本事務所のスタッフがアメリカ、香港、ロンドンなどに行き、現地のチームと一緒にプロジェクトをしてから日本事務所に戻ってくることや、反対に海外事務所のスタッフが日本に来て、一緒にプロジェクトすることも多くなっています。例えば、私が、抱えているプロジェクトの一つでは、アメリカのチームメンバーのうち、3人が日本に来て、日本のメンバーと一緒にプロジェクトを推進しています。他にも香港と日本の行き来があるプロジェクトもあります。このようなプロジェクトを増やし、日本のチームメンバーにも海外のプロジェクトにもっと経験させたいと考えています。そのようなグローバルな文化を醸成したいと思いますし、それこそが他社と差別化できる強みだと考えています。引用:グローバル戦略「AdvisoryConnected」によるFinancial領域の変革を実現EYACCの特徴として、グローバルとの連携強化に取り組んでいることが挙げられます。BIG4やアクセンチュアのようなグローバルファームは、各社とも世界中に拠点があり、多国籍企業をクライアントとして抱えていますが、業界の実態としては、各国のコンサルティング部門がそれぞれの地域でバラバラにビジネスを行っていたり、言語の壁やグローバル経験のなさから特定の社員しかグローバルなプロジェクトにアサインされていないことも多いです。EYACCでは、2019年7月からのJapanエリアのAsia-Pacificエリアへの統合、海外の多数国間マーケットでの豊富な経験を積んだビジネスリーダーの代表取締役会長就任など、グローバルとの連携の強化に積極的に取り組んでいます。こうした取り組みは、日本国内でのコンサルティングビジネスの進出が遅れたEYACCによる、他ファームとの差別化戦略であると考えられます。参考:EYJapan、グローバルサービスの充実へ向け、EYAsia-Pacificのメンバーファームとの連携を強化EYアドバイザリーが求める人材それではEYACCの求める人材について考察していきましょう。コンサルタントの志望動機の作り方について解説した「」では、コンサルタントに求められる素養として以下の3点をあげています。これらの能力はEYACCにおいても共通して求められます。【1】論理的思考力客観的な視点から顧客の課題の本質を把握し、情報を整理しながら解決策を導き出せること。【2】コミュニケーション能力クライアントから人として信頼され、好かれること。【3】粘り強さ長時間の労働にも耐えうるだけの体力。プレッシャーのかかった場面でも仕事を投げ出さないプロ意識。詳細はこちらから:その中でも、「AdvisoryConnected」をスローガンとして掲げており、チームワーク・協調性を重視するEYACCにおいては、コミュニケーション能力が他ファームよりも特に重視されているものと考えられます。また、人気企業内定者がアピールしていた強みを5つにまとめた「」を参照にすると、以下の3点をアピールすることが選考においては効果的であると考えられます。【1】関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える【2】リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することが出来る【3】価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる参考:EYアドバイザリー内定者のES解説ここまでは具体的なプロジェクトを通じて、EYACCの事業内容・社風・求める人材について考えてきました。以下では、実際にEYACCの内定を獲得した学生が記入したESを参照しながら、同社が求める人材を改めて考えてみたいと思います。◆エントリーシート①コンサルティング業界、またはEYに興味を持った理由について記述してください。②大学/大学院での専攻、及び過去の経験を元にEYACC(EYアドバイザリー&コンサルティング)でどのような貢献ができるか記述してください。③選考に際し、あなたのアピールポイントについて記述してください。参考:EYアドバイザリー【内定】エントリーシートそれでは各設問について見ていきましょう。①コンサルティング業界、またはEYに興味を持った理由について記述してください。1問目は、学生の「志望動機」を問う設問です。自分自身の就職活動の軸と、EYACCが求める人物像がマッチしているかどうかを意識しながら記入しましょう。①コンサルティング業界、またはEYに興味を持った理由について記述してください。コンサルタントの志望理由は、自身のスキル特に問題解決能力を向上させ、人を導く仕事がしたいと考えるからです。アルバイトや部活動の経験を通して、自身の経験や知恵、スキルを人に提供し役立ててもらい、課題等の解決に至った際に、嬉しさや達成感を感じるからです。しかし、そのためには自身のスキル、経験を人より多く持つことが必要です。コンサルタントは「人」が商品であり、自身の能力・努力により市場価値を高めることが可能です。そのため、自分で得たスキルや経験が顧客の課題解決に直結し、また、ビジネスでの成功も可能であり、非常に魅力に感じるからです。その中で、貴社を志望する理由は、グリーバルであり優秀で多様性に富んだ環境に身を置くことで、様々な知識やスキルを身に付けられるからです。また、貴社はITに強いと考えており、今後需要の増えるIT分野の運用や導入案件を、若い時から現場レベルで積めるというのも大きな魅力です。引用:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング【内定】エントリーシート解説この内定者の回答では、「自身のスキル特に問題解決能力を向上させ、人を導く仕事がしたい」という就職活動の軸と、「自分で得たスキルや経験が顧客の課題解決に直結する」というコンサルタントの仕事を結びつけられています。このように「就職活動の軸」と「コンサルティング業界の志望理由」がつながっているという点では評価できますが、その考えに至る背景にある思いや考えに言及ができれば更に良くなったとも思います。例えば、「部活動のキャプテンとしてチームの練習内容の改善に貢献した際にやりがいを感じた」といったような、具体的に自身のスキル・経験が誰かの役に立ったエピソードの輪郭や、その時の心理描写があると、学生の人となりが伝わってよいのではないかと思います。志望動機を作成する際には、以下の記事も参考にしてみてください。参考:②大学/大学院での専攻、及び過去の経験を元にEYACC(EYアドバイザリー&コンサルティング)でどのような貢献ができるか記述してください。2問目では、いわゆる「自己PR」に関する問題です。学生時代の経験から培った自らの強みが、EYACCでのコンサルタントとして仕事の中でどのように生かすことができるのかが問われています。「」でも述べられている通り、自己PRを作成する際にはエピソードの「再現性」、つまり「入社した企業でも同様の強みを発揮することができる」ということを示す必要があります。そのためには経験から学んだ「方法論」、「強みを発揮する上で重要なこと・心掛けていること」についても言及できると良いでしょう。②大学/大学院での専攻、及び過去の経験を元にEYACC(EYアドバイザリー&コンサルティング)でどのような貢献ができるか記述してください。貴社は2017年にアドバイザリー部門を集結させるなど今まさに「変化している企業」であると考える。そこで自身のチャレンジャー精神が貢献できると考える。具体的には日本の地方企業などの経営戦略における貢献だ。大学のゼミで金融政策、とりわけマイナス金利下における地方経済について、地方銀行の観点から論文執筆をした。当時金融レポートにおいては、全国地方銀行協会の地方銀行決済の状況などマクロ指標から分析する研究はあるものの、個別の銀行を見た研究は少なかった。そこで大学のゼミでは、有価証券報告書などに基づく個々の銀行指標から見た経済分析を図った。また座学に留まらず、実際に日本一周をすることで地方銀行以外の視点からの地域経済の知見も培ってきた。こうした前例のない勉強は、先が見えず自身にとってワクワクしたものであった。以上より自身のこうした精神と日本に関する知見は、とりわけ日本企業の発展に貢献できると考える。引用:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング【内定】エントリーシート解説ゼミでの共同論文を執筆する際に発揮した行動力をアピールした回答です。アピールする内容、またそれを支えるエピソードの選択には問題ないように感じますが、文末に、文中に書かれている対処法を方法論としてまとめたり、それを具体的に入社後のどういった場面において発揮するのかについて書かれているとよりよいものになると思います。参考:③選考に際し、あなたのアピールポイントについて記述してください。③の設問はかなり抽象的で、就活生によって記述する内容が異なってくると思われますが、就活生の強みやキャラクターを書くことで、EYACCに合っているかのマッチングを測る設問という印象を受けます。ESが面接でも使われることを念頭に入れつつ、上手く自分のアピールに繋げたいです。③選考に際し、あなたのアピールポイントについて記述してください。「高い計画性と一度決めたことをやり遂げる力」があります。大学在学中に25カ国36都市を訪れました。好奇心旺盛な性分から、自分の知らないことを直接目で見て肌で経験し、自分の知見を広めたいと思い、多くの国を訪れました。1番の問題は資金調達でした。1回で40万ほどする多額の旅費を自分で全て用意しなければなりませんでした。しかし、学業等に支障をきたすためアルバイトの時間を増やし、稼ぎを増やすことは不可能でした。そこで、少しでも旅費を減らすため、細部までこだわった予算案を作ることでコスト削減を徹底しました。水1本の金額や電車の片道運賃など細かい部分まで含めた現地で1日に使う金額を決めることで、無駄を省き、現実性の高い予算案を作成しました。そして、その見積もりを元に、バイトのシフトを組み、費用を準備しました。また、現地ではお金を使う度に記帳し、その日使える予算と照らし合わせることで、予算超過を防ぎました。引用:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング【内定】エントリーシート解説このESでは、「やり遂げる」というコンサルティングファームで最重要ともいえる能力をアピールしています。それを支えるエピソードの描写が細かく、目標達成に向けて多量の努力ができる人物であることが伝わります。今後の面接でもESに関連した質問がなされることを考えると、目標達成に向けた試行錯誤で得た学びや、旅を経て獲得した知見などをあらかじめ深掘りすることでスムーズに受け答えが出来るかもしれません。EYアドバイザリーの選考についてここでは、EYACCの選考プロセスやその特徴について確認していきます。もっとも選考のプロセスは採用年度や個人の評価によって変化する可能性もあるので、あくまでも参考としてご活用ください。◆選考プロセスエントリーシート(2週間ほどで結果)→ウェブテスト(1週間ほどで結果)→1次選考(GD)→2次選考(面接・1:1)→3次選考(グループワーク)→電話面談(15分ほど)→最終面接(現場社員→人事)参考:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング本選考情報こちらは2019年度の内定者による、EYACCの選考フローのレポートから引用した情報です。EYACCの選考の特徴としては、選考においてグループワークが課される割合が高い点が挙げられます。多くの企業で志望者を絞り込むために1次選考で用いられることの多いグループディスカッションが、3次選考でも実施されています。3次選考には個人ワークの時間もあり、当然、個人としての論理的思考力も評価項目には含まれてはいるものとは思いますが、EYACCが「チームとしての成果を最大化させるための姿勢」を重要視していることが分かります。「時間がない中で議論を通して意見を深めていく」というのは、実際のコンサルタントの仕事でも変わらないので、入社後に活躍できる人材かを見極めるのに適した採用方法といえます。また、面接では雑談形式でオーソドックスな質問をされることが多いようです。内定者のレポートの中には、「ケース面接が課されることが無かった」という意見もありました。面接では選考が終盤に近付くにつれて、「なぜ他社ではなくEYを志望するのか」「他に受けている企業を教えてください」「他のファームと比較したEYの印象を教えてください」など、「内定を出したらこの学生は本当に入社するのか」を見極めるための質問が増えてくるようです。そのため「」を参考に各社の違いをおさえつつ、志望動機を固めておくことを勧めます。最後に今回は急成長中の会計系コンサルファームである、(EYACC)EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングを取り上げさせていただきました。今後も採用人数を拡大し続けていくと見込まれる同社は、採用においては志望者のポテンシャルだけでなく、EYのカルチャーに馴染むかを特に重視しているように感じられます。ご自身の就活の方向性を見つめなおし、EYACCの企業風土などをよく理解しておくと良いでしょう。その際に、この記事が助けになれば幸いです。参考:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの企業研究unistyle上にあるEYACCに関する記事や内定者のES・選考レポートなどを掲載しています。なお、コンサル業界を志望する就活生には就職エージェントneoの利用がオススメです。アドバイザーから、コンサル業界を志望する理由を基に、ほかに受けるべき企業に関するアドバイスなどが受けられます。少しでも興味があるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。
- EYストラテジー・アンド・コンサルティングのインターン選考対策(ES・Webテスト・面接・GD)| 合格者ES付き 18,514 views EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのインターン選考通過者ES一覧はこちら高学歴層から人気のコンサルティング業界。そのコンサルティング業界の中でも世界最大級の会計事務所、BIG4の一角であるEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング。本記事では、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのインターン内容から、選考を突破する方法までをご紹介します。本記事の構成●コンサルティング業界とは●EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングとは●EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのインターン内容●EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングが求める人物像●EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのインターン選考フロー●EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの選考エントリーシート対策●EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの筆記試験形式●EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのグループディスカッション対策●EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのインターン選考面接対策●最後にコンサルティング業界とはそもそもコンサルティングとは、”お客様の抱える課題に対して解決策を提示し、その発展を助ける業務”のことを言います。簡単に言うと「お客様の困りごとを解決する仕事」のことです。解決策を考えることがコンサルタントの仕事のため「人」こそが商品とも言えます。コンサルティングのビジネスモデルは一般的に言う「労働集約型」と呼ばれるものに当たるため、人間の労働力に依存する傾向があります。その結果として「勤務時間が長く激務」と言われるようになっているのでしょう。日本のコンサルティング業界の市場規模はまだまだ小さいですが、アメリカの市場規模は6兆~10兆円とかなり大きく、世界全体を見てもこれから伸びていく業界とも言われています。コンサルティングの仕事は様々な企業との関わりによって成り立っているため、コンサルティング業界自体も大きく5つに分類されます。コンサルティング業界の分類■総合系コンサルティングファーム→デロイト・トーマツ・コンサルティング、KPMGコンサルティング、など■戦略系コンサルティングファーム→マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティングファーム、など■ITコンサルティングファーム→アクセンチュア、IBM、など■シンクタンク系コンサルティングファーム→野村総合研究所、三菱総合研究所、など■業界・業務特化型コンサルティングファーム→マーサー・ジャパン、リンクアンドモチベーション、など参考:その中でも、総合系コンサルティングファームに属するのが、今回ご紹介するEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングです。EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングとはEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングは、”AdvisoryCnnected”というスローガンの下、これまでEYJapanグループ内で別々の組織が提供してきたアドバイザリー事業を統合することで、2017年に新たに設立されたコンサルティングファームです。今では世界150以上の国と地域に約25万人のコンサルタントを擁しています。社風としては「互いを尊重し、協力する文化」があり、若手の提案も積極的に取り入れたり、専門性やバックグラウンドが異なる様々なメンバーと力を合わせたりしながら、プロジェクトに取り組んだりします。そのためチームとして貢献する姿勢は重要な要素のようです。更にグローバルとの連携強化を図っており、2019年7月からのJapanエリアのAsia-Pacificエリアへの統合、海外の多数国間マーケットでの豊富な経験を積んだビジネスリーダーの代表取締役会長就任などに積極的に取り組んでいます。参考:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングHPEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのインターン内容下記インターン内容は20卒向けの内容を参考にしています。内容詳細■時間:4時間■人数:1回20人ほど(1チーム5人構成)■テーマ:例「不動産業界の事業機会の分析と新規事業立案」■主な内容:・1チームに1人面接官が付く・学生同士でプレゼンへの質問が可能・最後に全体へのフィードバックが役員より行われるニーズを読み取る力や論理的思考力はもちろんのこと、チームでの動きをEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングでは重視されるので、チームで課題に取り組むことを意識して取り組んでみてください。EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングが求める人物像コンサルティング業界で求められる素養として下記3つが挙げられます。①論理的思考力客観的な視点から顧客の課題の本質を把握し、情報を整理しながら解決策を導き出せること。②コミュニケーション能力クライアントから人として信頼され、好かれること。③粘り強さ長時間の労働にも耐えうるだけの体力。プレッシャーのかかった場面でも仕事を投げ出さないプロ意識。参考:この3つはEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングにおいても共通して求められます。その中でも、特に「AdvisoryConnected」をスローガンとして掲げているEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングでは、チームワーク・協調性が重視されていると考えられます。また、社員インタビューでは下記の様に述べられています。私は"HRDisrupterWanted"とあえてみなさんに伝えたいです。一緒に旧態依然とした人事・組織を創造的に破壊し、企業の成長や人事の高度化に寄与するために、これまでにない方法を大胆に考案したり、一緒につくりあげていく仲間を求めています。我々は世界に25万人以上のプロフェッショナルを持つ巨大なグローバル組織の一員であると同時に、日本ではまさに起業家のようなつもりで組織を立ち上げているベンチャー精神を持ち合わせています。このような面白みとやりがいのある職場に飛び込んでいただく方からの応募や問い合わせをお待ちしています。引用:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングパートナーインタビュー上記を踏まえ、を参照すると、下記3点をアピールすることが選考においては効果的であると考えます。■関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える■リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することが出来る■価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができるEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのインターン選考フロー選考フローこちらのインターン選考フローは20卒対象のフローになります。ES▼説明会(筆記試験・グループディスカッション)▼一次面接▼ジョブ(インターン)▼パートナー面接▼人事面接EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの選考エントリーシート対策エントリーシート設問下記の設問は、20卒対象の設問を抜粋しています。(1)コンサルティング業界、またはEYに興味を持った理由について記述してください。(2)大学/大学院での選考、及び過去の経験を元にEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングでどのような貢献ができるか記載してください。(3)選考に際し、あなたのアピールポイントについて記述してください。EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのESは、説明会中に手書きで提出・字数制限がないことが特徴です。短時間で濃い内容を書けるように先にどんな内容を書くか準備しておき、会場では短時間で簡潔に読みやすい文章を書くことを意識しましょう。求められる素養を踏まえたエントリーシート回答方針考察(1)コンサルティング業界、またはEYに興味を持った理由について記述してください。(1)では志望動機を問われています。志望動機を書く際に、伝えるべきポイントは次の6つです。参考:フレームワークの流れに沿って、「なぜコンサルティング業界なのか」「そのコンサルティング業界の中でもなぜEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングなのか」をなりたい像から逆算し、業界を選んだ理由と企業を選んだ理由の違いがはっきり分かるよう意識して書きましょう。今回は字数が特に決められていませんが、長くなっても伝わりにくいだけなので、①なりたい姿②きっかけとなる経験③企業選びの軸④業界比較を中心に論理的且つ簡潔に書くよう意識して見てください。上記を踏まえた上での回答は次の様になります。(回答)私はクライアントが一分野に留まることなく、幅広い種類の顧客企業やビジネスパーソンと仕事ができるという理由からコンサルティング業界を志望する。私は大学3年間で特定の何かだけに注力するのではなく、ベンチャー企業でのアルバイトや広告研究会の部長、文部科学省でのインターンシップなど分野にとらわれず様々なことに励んできた。初めての経験や見知らぬ領域であっても積極的に挑戦し、熱意を持って行動に移してきた私は、どのような分野に対してもモチベーションを維持し、目的達成のために全力で働く姿勢を身につけることができた。このような経験をもとに、私はあらゆる業種をクライアントとし、その目的達成のために働くコンサルタントが自分の性格や能力を考え、最適であると考えた。私はコンサルタントとしてプロフェッショナルを目指し、クライアントの問題解決のために全力で働きたいと考えている。引用:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングインターン選考通過者ES(2)大学/大学院での選考、及び過去の経験を元にEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングでどのような貢献ができるか記載してください。(2)では、学生時代に頑張ったこと、そこから得た能力について問われています。いわゆるガクチカです。ガクチカを書く際は、下記のフレームワークに沿って、考えてみてください。企業はこの設問から、経験自体のレベル・スペックの把握や自社に合う人材かを知ろうとしています。上述した、企業の求める素養の内容も交えて書くことを意識してください。上記を踏まえて考えると、回答は下記のようになります。(回答)私はアルバイトの経験から、メンバーと協力し、高い目標の達成に貢献します。私は某飲食店において、アルバイトキャストと協力し、全○店舗中、○○表彰を達成し、総合ランキング○位にまで上げることに貢献しました。入社当初は、①○○スタッフと○○スタッフの連携不足であること、②抜き打ち検査対策が不十分であることの2つの問題がありました。この問題を解決するために、キャストに対し、以下の2つの協力をお願いしました。①○○スタッフと○○スタッフの壁をなくすためにコミュニケーションを積極的にとること、②抜き打ち検査対策の一環として料理やドリンクのクオリティをキャスト同士でセルフチェックすること、以上を徹底してもらいました。スタッフがだんだんと実行してくれるようになり、サービスレベルが着々と上がっていきました。商品のクオリティだけでなく、雰囲気や活気も改善することができました。引用:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングインターン選考通過者ES(3)選考に際し、あなたのアピールポイントについて記述してください。(3)では自己PRです。企業は自己PRから、企業に貢献できるスキルを持ち合わせているかを知ろうとしています。自己PRを書く際は次のフレームワークを参考にしてください。字数制限がないため、エペソードを複数書けるとより人事にイメージしてもらいやすくなりますが、長くなりすぎたり、伝わりやすい文章になりそうにない場合は、具体的なエピソードは1つになっても構いません。これらを全て踏まえて書くと、次のような回答になります。参考にしてみてください。(回答)大学の○○コンテストを運営しました。何事にも昔から挑戦する性格で、実行委員長に自ら立候補しました。しかし、運営を行う上で2つの問題がありました。前任の者が音信不通となり、ゼロベースのスタートであり、また今まで○○の教授が行っていた添削指導を、この年から運営委員会の方で担当することになってしまいました。この問題に関して以下の2つを徹底しました。①常に委員会の課題をリストアップし、優先順位の高いものから解決していくこと、②添削指導を含むメンバーのタスクを、個人の適性に基づいて再配分すること、以上の2つを実行し、壁を乗り越えることができました。結果○○レベルの高いコンテストを運営することができ、上級部門では○○を聞くことができました。○○の教授の助けがない中でも、大学職員の方からここ数年で一番レベルの高いコンテストだったとコメントをいただけました。引用:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングインターン選考通過者ES志望動機や自己PRについて書く際には、以下の記事も参考にしてみてください。参考:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの筆記試験形式内容詳細■試験内容:企業オリジナル(言語・非言語・空間図形)■試験会場:会議室■時間:30分■ボーダーライン:9割以上EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの筆記試験は、オーソドックスな問題が多く、SPIやTG-WEBといった就活でよく見かける一般的な筆記試験対策を行えば大丈夫なようです。TG-WEBとはヒューマネージ社が作成する自宅受験型の適性検査です。SPIや玉手箱とは問題形式が異なり難易度が高いためTG-WEB用の対策が必要です。外資系企業でよく採用され、日経企業においても三菱UFJ銀行などの大手企業が採用しています。参考:EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのグループディスカッション対策EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのグループディスカッションは、筆記試験と同日に行われます。内容詳細■人数:学生7人、社員1人■内容:自己紹介後、多数決で3つのテーマから1つを選び、そのテーマでグループディスカッションを行う。※資料や発表はありません。求める人物像などでも記載があるように、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングはチームとしての成果を最大化させるための姿勢を重視します。そのため、チームメンバーと積極的にコミュニケーションを図り、短時間で最大の成果を出せるよう意識して取り組んでください。コンサルティング業界のグループディスカッションでは、「外国人観光客の一人当たり支出額を増加させるにはどうすればよいか」などと言った課題解決型(与えられた課題に対する解決策を考える)のテーマが出される確率が高いです。こういったテーマの場合、業界・企業に対する理解や知識が重要なポイントとなるので注意しましょう。課題解決型のグループディスカッションでは①前提確認・目的の明確化、②現状分析、③ボトルネックの特定・解決策の立案、④解決策の評価・優先順位付けの流れで基本的に話を進めます。この流れを実践できれば、答えはおのずと出てくるはずです。参考:・・EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのインターン選考面接対策内容詳細■人数:学生1人、社員2人■時間:45分■内容:・自己紹介・GDのフィードバック・ESの設問に沿った質問・逆質問などEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの面接は、社風と合うかどうかといった人柄重視の選考です。そのため、面接内容も同業他社のようにケース面接を行うのではなく、人柄を見るために基本的に雑談方式で進められるようです。EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングは面接でコミュンケーション能力や粘り強さを見ているので、それに沿ったエピソードを話すと良いでしょう。その際にESに沿った内容を深掘られることが考えられるため、ESの準備段階から、深掘られること前提でしっかりと考えておくと安心です。逆質問について難しいと感じている人もいるかと思います。企業が逆質問を行う目的は「自己PR」と「志望動機」を確認するためです。逆質問の場で「設立はいつですか?」といった企業の基本情報や、成長するためにバリバリ働きたいとESで書いておきながら「ブラックだと聞くのですが定時で帰れますか?」といった質問はNGです。逆質問の場で意識すべきポイントは「その場でその人にしか聞けない質問をすること」、そしてESで書いた志望動機や自己PRと「一貫性のある質問をする」ことです。この2点を意識していれば、何を質問しようと悩むことは減るはずです。最後に高学歴層から人気のコンサルティング業界の中でも世界最大級の会計事務所、そしてBIG4の一角であるEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングのインターン内容・選考についてお伝えしました。他の外資系コンサルティング企業に比べると、英語力があるかどうかも大きな判断要素となるようです。それに伴いTOEICの点数も重視されるため、苦手な人は早めの対策を行いましょう。今回の記事で企業やインターンのことを理解して、しっかりと対策を行い、インターンに挑戦していただければと思います。関連記事・EYストラテジー・アンド・コンサルティングの企業研究・・KPMGコンサルティングの企業研究・PwCの企業研究・デロイト・トーマツ・コンサルティングの企業研究・・・・・
- EYストラテジー・アンド・コンサルティングのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PRへ 16,672 views 外資系投資銀行と並び、就活生に圧倒的な人気を誇る外資系コンサルティングファーム。その中でも、会計系コンサルBIG4の一角を担うEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング(以下EY)は設立されてから新しく、業務・会社の規模ともに変化のスピードが早いベンチャー気質ファームとして新卒にも力を入れており、就活生からも人気の企業です。就職活動において一般にいわば「勝ち組」とも言われ、漠然としたあこがれを抱いている方は多い業界かと思いますが、その事業内容やどのような強みが発揮される環境であるのかを正しく理解している方は少ないという印象があります。今回はそんなEYのESと採用HPから、求める人材を導いていきたいと思います。事業内容と採用HPから考えるEYの求める人材EYは世界150カ国以上に拠点を持ち、世界有数の企業・組織が抱える課題の解決支援に約23万1千人のプロフェッショナルが携わっています。私たちは現代のあらゆる産業界、そして国際社会に不可欠な存在としての地位を築いてきました。EYで働くということは、世界的なクライアントと、プロフェッショナルである私たちの仲間に繋がり、世界経済の最前線に立つことを意味します。そして、クライアントの持続可能な成長を支援する役割を担います。もしあなたがコンサルタントとして、未来のグローバルビジネスを開拓したいと望むのであれば、EYは、スピード感あふれるエキサイティングなビジネスの最前線へあなたを招待します。参考:メッセージバリューを追い求めながらコンサルタントとしての自身を磨く「場」を創り出す力が求められます。組織・人材マネジメント領域のサービス立ち上げに際してEYに参画し、提案からプロジェクトのデリバリーまで一気通貫で幅広い経験を得ることができました。ゼロからのサービス構築でしたが、前職(会計系コンサルティングファーム)では経験のないスピード感でした。ニーズを発掘していく過程では、経営にどのようなインパクトを与えるかを常に先読みしてクライアントと対面し、あらゆる機会をチャンスと捉えることにより、実力よりも早いペースでの成長が得られたと思います。組織・人材マネジメントの領域は企業の推進力を左右するため、企業内で起こる多様な現象の本質を見極めることが求められます。深い洞察力を得るためには「自身を磨く」場を見出し、成長を楽しむことが必要です。参考:EYのプロフェッショナルここから読み取れるのは、EYでは自身でキャリアを築き上げていく中でスピード感をもって成長できる環境が備わっていること、プロジェクトチーム内やクライアント等の関係者を巻き込み解決策に向け動き続けることができる力が重要であることの2つだとまとめられます。外資系ファームでは、自分のキャリア目標から逆算し社内のどんな案件に関わりたいのかを自分で選択していく必要が日系企業以上にあります。5年後、10年後、20年後といったスパンで自分はどうなっていたくて、そのために今どのような行動を取るべきなのか常に思考する必要があります。その中でもEYは特にスピード感が重視され自身も早いペースで成長することが求められます。言い換えれば、個人としても活躍できるよう成長する意思が無ければコンサルタントとして成果を上げていくのは厳しいと言えるのではないでしょうか。これらに関しては「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」における、「1.個人として努力し、成果をあげることができる」力を持った人材を、EYは欲していると言えます。とはいえ、実際に仕事をする際に1人で出来ることは限られてきます。コンサルであれば案件ごとに財務や法務、経営に強いコンサルタントなど様々なプロフェッショナルから成るチーム単位でアウトプットを出します。チームにおける自分の役割を適切に理解し、リーダーシップをとりながら顧客に最も有益な提案をする力、すなわち上記の5つの強みでいうところの、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」力も同時に求められていると導けるでしょう。EYES設問(1)あなたの就活観(2)あなたのキャリア観(3)あなたの人生観参考:EYアドバイザリーの企業情報設問(1)「あなたの就活観」について「就活観」と言われると何を答えればいいのか一見理解しにくいようですが、志望動機の要素の1つである「企業選びの軸」が尋ねられている質問であると考えられます。「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」では、③企業選びの軸に該当します。自身がどのようなビジョンを持っているからその軸が導かれたのか、およびその軸がEYを志望するうえで妥当性のある内容であることを意識する必要があります。また、「就職活動とは何か」にもあるように、「就活」とは職に就くための活動ではありますが、もう少し広く見て「働く」ことについて問われているという解釈もできると考えられます。「「あなたにとって、仕事とは何ですか?どのような目的をもって仕事をしていきたいかも踏まえて、お書きください。」という設問に対する内定者の回答事例集」といった記事も参考に、「なぜ働くのか」「社会人とは何か」という根本の事項について、一度考えてみる良いきっかけとなる設問であると言えます。設問(2)「あなたのキャリア観」についてキャリア観とは仕事に対する考え方のことなので、あなたのこれまでの経験とそれを踏まえて、どのようなことをしたいかを伝えることが重要でしょう。「内定レベルの自己PRが簡単に書ける自己PRのフレームワーク」と「あなたの自己PRが嘘っぽく見えないために「方法論」は語るべき」に基づいたあなたの自己PRと、それをEYという環境でどう活かしていきたいのかを明確に伝えましょう。あなたがどんな力をもって会社に貢献してくれるのかをEYは知りたがっています。設問(3)「あなたの人生観」についてこちらも抽象的でわかりにくい質問であったかと思います。自分なりに「人生観」とは何かを解釈して述べていく必要があります。一つのアプローチとして、「人生で大切にしていること」が尋ねられてると考えて、日常生活で意識していることや信条を述べるという手段が考えられます。「「あなたが日ごろ大切にしている軸(モットー)は何ですか?」という設問に対する内定者の回答事例集」を参考にしつつ、価値観に象徴されるあなたの人柄について素直に述べることができるといいのではないでしょうか。最後に全体として、ベンチャー気質で速いスピードでの成長が求められることから、キャリア観・人生観に見られるような、自分の軸や考えを明確にもって仕事に臨めるような人材を欲していることが読み取れたのではないでしょうか。同時にESの内容が抽象的なものが多く、就活生の思考力を見極めようという意図があるとも考えられます。自身の将来やキャリアについて考えるよいきっかけになるかとは思いますので、志望度の高低に関わらず一度ESを書いてみると、他社の選考でも応用が効くと考えられます。その際、本記事を参考にしていただければ幸いです。以下、コンサル業界の業界研究に役立つ記事をピックアップして掲載しています。コンサル業界完全攻略記事一覧外資コンサル業界完全攻略記事一覧1.【業界研究】外資コンサルの仕組み・大手企業ランキング・選考対策まで一挙大公開!2.【業界研究|コンサルティング】コンサルティングとは?から選考対策までを徹底解説3.【業界研究】外資コンサル大手企業一覧まとめ4.【業界研究】外資コンサルの年収ランキングを大公開!photobyJoonieJatho
- EYアドバイザリー|特徴と対策方法 28,120 views 「」で紹介した通り、特に上位校生の間で存在感が大きくなっている会計系コンサルファーム。今回は、そんな会計系コンサルファームの一つであるEYアドバイザリーに焦点を当ててみたいと思います。2016年7月にはインターネット広告会社のDACとの統合的コンサルティングサービスの提供を開始し、企業におけるマーケティング領域のデジタル活用の加速に向けて戦略から実行・運用サービスの提供を開始するなど、新たな取り組みにも積極的です。本記事のコンテンツ・事業内容から考えるEYが求める人材・社風について・内定者ESの解説・選考について・最後に事業内容から考えるEYが求める人材ここからは、EYアドバイザリーが就活生に求める素質について、「」を参照しながら考えていきましょう。機械装置の製造と販売を行っているM社において、グローバル市場で生き残るための情報管理基盤強化のプロジェクトを立ち上げた。課題であった高付加価値業務への要員創出のために、同社で運用されていたシステムの刷新と同時進行で、業務ルールの見直し、業務集約に取り組み、それらの業務をアウトソースする施策が必要だった。そこでEYアドバイザリーは、標準業務プロセスや他社事例も活用した業務ルールの見直しと、業務機能の再配置による全社レベルでの効率化、そして効率化された業務のアウトソーシングによる効果の最大化を提案した。業務改革プロジェクトで非常に多く見受けられる、意思決定が滞るケースを防ぐため、現場業務を徹底的に洗い出し、改革案を定量的に見直す検討プロセスを導入した。また、この検討プロセスでは、現場メンバーを巻き込んだ調査、新業務設計を実施することが不可欠である。引用:財務会計業務の戦略的アウトソーシングプロジェクト今回紹介した事例は、高付加価値業務をおこなう要員の創出を図るため、各事業所の大胆な業務見直しと、アウトソーシングを遂行するプロジェクトの支援でした。必要な情報収集や業務の洗い出しといった地道な働きを通して粘り強くクライアントを動かし、リーダーシップをとって調査や新業務設計を実施していくことが求められました。こうしたことから、EYアドバイザリーでは、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することが出来る」、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」といった能力を発揮出来る人材を求めていることが分かります。また、同社は「戦略から実行までオールEY」を目指しているため、関係者との長期的な信頼関係構築や社内の部門を超えたチームワークといった要素を重視していると考えられます。社風について「当社はまだ若い企業で、ベンチャーのような気質があります。変化に柔軟で価値観にズレがなく、迷いなく支え合うチームワークがあります」引用:同社ディレクター土田氏のことばここからは、「」を参照しながら、EYアドバイザリーの社風について考えていきます。同社の特徴として、人材の育成を重視している点が挙げられます。利益の30%を教育研修など人材育成に投資しており、必要な人材に育てるために研修と現場・人事の取り組みと連動させるなどしています。こうした取り組みの背景には、ここ数年の人材拡大時期を経て、同社に人材を定着させる意図があると思われます。また、外資系コンサルファームでよく聞かれるUPorOUTのような厳しいリストラ制度が無いことも特徴です。社員がチーム一丸となってプロジェクトに取り組める一体感を持った風土であると考えられます。参考:ジャパン・クオリティを世界へともに成長を喜べる“仲間”を募る→EYアドバイザリーの上層部陣が社風・人材育成方針について語っています。「脱KPI」を掲げ顧客第一主義を貫くEYの魅力をこの記事から感じ取って頂けたらと思います。内定者ESの解説ここまでは具体的なプロジェクトを通じて、EYアドバイザリーの事業内容や求める人材を考えてきました。以下では、実際にEYアドバイザリーのESを通過した学生が記入した内容を参照しながら、同社が求める人材を改めて考えてみたいと思います。①コンサルティング業界、またはEYに興味を持った理由について記述してください。②大学/大学院での専攻、及び過去の経験を元にEYACC(EYアドバイザリー&コンサルティング)でどのような貢献ができるか記述してください。③選考に際し、あなたのアピールポイントについて記述してください。参考:EYアドバイザリー【内定】エントリーシートEYアドバイザリーのESは3つの設問がありますが、字数制限がありません。いずれの設問にも共通して、読みやすく、簡潔な文章を書くことが出来るかがポイントとなっていると思われます。それでは各設問について見ていきましょう。①コンサルティング業界、またはEYに興味を持った理由について記述してください。①では、就活生の就活の軸や就活に対する考えを問われています。自分の軸と、上記のEYアドバイザリーが求める人材像がマッチしているか意識しつつ、①コンサルティング業界、またはEYに興味を持った理由について記述してください。コンサルタントの志望理由は、自身のスキル特に問題解決能力を向上させ、人を導く仕事がしたいと考えるからです。アルバイトや部活動の経験を通して、自身の経験や知恵、スキルを人に提供し役立ててもらい、課題等の解決に至った際に、嬉しさや達成感を感じるからです。しかし、そのためには自身のスキル、経験を人より多く持つことが必要です。コンサルタントは「人」が商品であり、自身の能力・努力により市場価値を高めることが可能です。そのため、自分で得たスキルや経験が顧客の課題解決に直結し、また、ビジネスでの成功も可能であり、非常に魅力に感じるからです。その中で、貴社を志望する理由は、グリーバルであり優秀で多様性に富んだ環境に身を置くことで、様々な知識やスキルを身に付けられるからです。また、貴社はITに強いと考えており、今後需要の増えるIT分野の運用や導入案件を、若い時から現場レベルで積めるというのも大きな魅力です。引用:EYアドバイザリー【内定】エントリーシート解説このESでは、自分自身の軸を示しつつ、学生時代の経験を踏まえてEYの強みについても触れています。ここでの軸が、EYアドバイザリーが求める人材で紹介した3要素の「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することが出来る」、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」とマッチしている点で高い評価を得られたと思われます。ただし、具体的なエピソードがないため、前半部分の自身の人物像が把握しにくく感じます。具体的に自身のスキル・経験が誰かの役に立った瞬間とその時の心的描写があると、採用側に自身の人物像をより明確な輪郭を伝えられると思います。②大学/大学院での専攻、及び過去の経験を元にEYACC(EYアドバイザリー&コンサルティング)でどのような貢献ができるか記述してください。②では、学生のこれまでの経験と、それが仕事にどうつながって来るかを問われており、いわゆる自己PRを記述する欄に当たります。「」でも書いたとおり、会社に入ってからも再現性のある体験を書くことで、説得力のある自己PRとなります。②大学/大学院での専攻、及び過去の経験を元にEYACC(EYアドバイザリー&コンサルティング)でどのような貢献ができるか記述してください。「目標に向けチームを導く力」です。所属するゼミで学内懸賞論文大会に向けた、5人でのグループ論文執筆の際にリーダーを務めた時のことです。論文執筆が未経験という学生、論文執筆に熱い思いをもった学生など、モチベーションのレベルは様々でした。そのため、作業スピードにばらつきが出始め、足並みが揃わないという問題が起きました。賞を獲得する上で弊害となると考え、この問題を解決するために、明確な役割分担と執筆計画を決めた後、執筆活動に取り組みました。役割分担は、期日を設けることで、役割をこなしたという達成感と役割を全うしなければならないという責任感を与え、モチベーションを上げました。また、私は自らの執筆部分を進めつつ、柔軟に遅れているパートのフォローを指示し、時には自ら遅れている箇所のフォローに回るなどして、全体管理に努めました。最終的には2万字以上の論文を書き上げ、大会では入賞できました。引用:EYアドバイザリー【内定】エントリーシート解説学生時代の論文出筆に関するエピソードを基に、「目標に向けてチームを導く力」をアピールしています。アピールする内容、またそれを支えるエピソードの選択には問題ないように感じますが、文末に、文中に書かれている対処法を方法論としてまとめたり、それを具体的に入社後のどういった場面において発揮するのかについて書かれているとよりよいものになると思います。参考:→自己PRを語る上で意識すべきことについての解説に加え、過去の内定者のESも載せています。自己PRを書く上での参考として参考にしてみて下さい。③選考に際し、あなたのアピールポイントについて記述してください。③の設問はかなり抽象的で、就活生によって記述する内容が異なってくると思われますが、就活生の強みやキャラクターを書くことで、EYアドバイザリーに合っているかのマッチングを測る設問という印象を受けます。ESが面接でも使われることを念頭に入れつつ、上手く自分のアピールに繋げたいです。③選考に際し、あなたのアピールポイントについて記述してください。「高い計画性と一度決めたことをやり遂げる力」があります。大学在学中に25カ国36都市を訪れました。好奇心旺盛な性分から、自分の知らないことを直接目で見て肌で経験し、自分の知見を広めたいと思い、多くの国を訪れました。1番の問題は資金調達でした。1回で40万ほどする多額の旅費を自分で全て用意しなければなりませんでした。しかし、学業等に支障をきたすためアルバイトの時間を増やし、稼ぎを増やすことは不可能でした。そこで、少しでも旅費を減らすため、細部までこだわった予算案を作ることでコスト削減を徹底しました。水1本の金額や電車の片道運賃など細かい部分まで含めた現地で1日に使う金額を決めることで、無駄を省き、現実性の高い予算案を作成しました。そして、その見積もりを元に、バイトのシフトを組み、費用を準備しました。また、現地ではお金を使う度に記帳し、その日使える予算と照らし合わせることで、予算超過を防ぎました。引用:EYアドバイザリー【内定】エントリーシート解説このESでは、「やり遂げる」というコンサルティングファームで最重要ともいえる能力をアピールしています。それを支えるエピソードの描写が細かく、目標達成に向けて多量の努力ができる人物であることが伝わります。今後の面接でもESに関連した質問がなされることを考えると、目標達成に向けた試行錯誤で得た学びや、旅を経て獲得した知見などをあらかじめ深掘りすることでスムーズに受け答えが出来るかもしれません。選考について次に、EYアドバイザリーの選考状況に関して、選考プロセスや特徴を見ていきます。参考にしてください。◆選考プロセス一次面接【説明会&GD&ES提出&筆記試験】→二次面接→三次面接(GD)→四次面接→五次面接参考:EYアドバイザリー本選考情報EYアドバイザリーの選考の特徴として、三次で2回目のグループディスカッションが課されている点です。ディスカッションの時間は2時間ほどですが、発表するための資料を作ることも考えると制限時間は厳し目でしょう。このように、時間がない中で議論を通して意見を深めていくのは実際のコンサルタントと変わらないので、入社後に活躍できる人材かを見極めるのに適した採用方法といえます。また、面接ではESに沿った質問だけでなく、なぜEYアドバイザリーを志望したのかを問われることが多いようなので、「」を参考に各社の違いをおさえつつ、志望動機を固めておくことを勧めます。最後に如何だったでしょうか。今回は急成長中の会計系コンサルファームである、EYアドバイザリーを取り上げさせていただきました。今後も拡大を続けていくと見込まれる同社は、採用においては志望者のポテンシャルやEYの組織に馴染むかを最も重視しているように感じられます。ご自身の就活の方向性を見つめなおし、EYアドバイザリーの風土などをよく理解しておくと良いでしょう。その際に、この記事が助けになれば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございました。参考:EYアドバイザリーの企業研究unistyle上にあるEYアドバイザリーに関する記事や内定者のES・選考レポートなどを掲載しています。photobyMartinThomas