キヤノン(Canon)関連のテクニック
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- 【頻出質問27選】キヤノン(Canon)の面接頻出質問と回答ポイント 38,273 views キヤノンは、カメラ・オフィス機器事業だけでなく、近年はアプリケーションの開発やクラウド事業分野への進出、積極的な海外進出といった多角化に取り組んでいる企業です。特に海外面では売上高の8割以上を国外が占めることもあり、グローバルに働きたいと考える就活生にとっても人気の企業となっています。本記事ではそんなキヤノンの一次面接から最終面接までで頻出の28の質問を紹介、解説しています。各質問のポイントや回答のヒントとなる記事も豊富に紹介しています。本記事のコンテンツ・選考フロー・学生時代に経験に関する質問・あなた自身に関する質問・学業に関する質問・志望動機に関する質問・その他の質問・最後に選考フローキャノンの選考フローは以下のものが例年のケースのようです。ES・Webテスト↓リクルーター面談↓個人面接(2回)今回は個人面接で実際に出た質問について見ていきたいと思います。リクルーター面談については、以下の記事にて解説していますので、併せてご覧ください。参考:学生時代に経験に関する質問自己紹介をしてください。学生時代の経験について特に力を入れたことは何ですか。リーダーシップを発揮した経験があれば教えてください。チームで協力して何かを成し遂げた経験があれば教えてください。あなたの高校時代について教えてください。どんな環境でも楽しむことができる精神力を表すエピソードはありますか。学生時代頑張ったことについては選考の序盤を中心に尋ねられ、深掘りの仕方は「」にあるような一般的な質問が並ぶことがほとんどのようです。ESの段階でも問われている学生時代頑張ったことについてそれぞれの項目に記載されたチェックポイントを意識して深掘りを加えておきましょう。なお、キヤノンの面接では「リーダーシップがある」「周囲と協力して成果を出せる」といったように、強みの項目を指定して尋ねられることも多いようです。この場合、指定された項目は求める人材について企業側から提示された内容であると考えることができますので、「キヤノン採用メッセージ」などから求める人材を正しく理解して述べることが重要となってきます。あなた自身に関する質問あなたの強みは何ですか。その強みを活かされた経験は他にありますか。その強みを発揮するうえで大切なことな何だとお考えですか。あなたは一言でいってどのような人ですか。あなたの弱みを述べてください。自身の弱みにより失敗した経験があれば教えてください。趣味はありますか。集団でのあなたの役割を教えてください。(チームプレーができることを強みに挙げた学生に対して)新しいことをする際にチームではなく、個人として何ができると思いますか。先述の通り人物本位の選考をしているキヤノンではこの項目が重要になってくると言えます。上3つは「」では①強み・③具体的エピソード(複数エピソード)・④方法論とどの企業でも問われる基本的な事項となっていますので必ず回答できるようにしておきましょう。また、強みだけでなく自身の弱みについても掘り下げられるようです。短所を述べるうえでは、「行動力があるがその反面細かいところにまで目が行かずミスしてしまうことがある」といったように長所の裏返しを述べるという手法が就活生の間では一般的になっているように思われます。しかし、長所との結びつけで述べるのではなく、自身が自覚している短所について率直に述べることの方が評価が高くなるということも多いに考えられます。以下のコラムや内定者の回答も参考に、「自分をより良く見せよう」という意識に囚われすぎることなく、素直に自身の弱みに向き合ってみてください。下2つのようにチームプレーについて、その中で自分がどのような役割で組織に貢献できる人材なのかについて知りたいという意図の質問もあるようです。多くの部門や職種が製品に対して携わっているメーカーでは、ほとんどの企業に共通して周囲と協力して成果を挙げることが出来る人材かどうかは重要になってきます。ただ単にチームで何か行った経験について述べるだけでなく、あなたの強みがそのチームでどう活かされているのかにまで、自己PRで述べた内容とズレが無いように考えることができているといいででしょう。参考:→背伸びをしてしまい、うまく答えることの出来ない人も多い「あなたの短所は?」という質問に対する2つのアプローチ方法を提示いたします。参考:→自身の短所に関する質問にうまく回答している内定者の事例も参考にしてもらえると良いと思います。また、自身の弱みについてはカメラ・フイルム事業で同業他社である富士フイルムでも同様に尋ねられています。近年、スマートフォンの普及等により以前は自身の強みであった既存事業が伸び悩み弱みへと向かう中で、あらたな分野・市場への多角化へと動く両社では、自身の弱みと真摯に向き合う姿勢ということが重要であると考えられていると言えるのではないでしょうか。是非こういったESについても取り組んでみてください。あなたは、自分をどのように変えていきたいですか?良いところと改善したいところを踏まえて、お書きください。(全角400文字以内)参考:富士フイルム【内定】エントリーシート(10)学業に関する質問研究内容について詳しく述べてくださいあなたの研究を当社でどう活かすことができますか。あなたの経験は社会でどう役立てることができますか。学業での取り組みから学んだことはありますか。志望動機とは逆に文系学生では特に軽視されがちな学業への取り組みですが、キヤノンでは以下のように文系学生に対してもESの段階からその姿勢を問おうという意図が読み取れます。研究職を志望する場合は面接の段階でもかなり突っ込まれ、面接時間のほとんどが研究内容についてで費やされたということもあるようです。「素人にもわかりやすく研究について説明してください」という形で問われるということもあるようですので、自身が取り組んだ内容をその分野についてまったく無知であることも考えられる面接官でも理解できるよう噛み砕いて説明できるよう準備しておくようにしましょう。キヤノンは、学生の本分である学業に力を入れて取り組んでいる人を評価したいと考えています。あなたが力を入れている学問領域は何ですか。具体的な取り組みとあわせて説明してください。参考:キヤノン【内定】エントリーシート(6)参考:→学業への取り組みへの内定者回答集を提示します。志望動機に関する質問あなたがキヤノンで実現したいことは何ですか。それを実現するフィールドはなぜキヤノンでなければならないのですか。就職活動の軸を教えてください。志望職種の志望理由を教えてください。逆質問多くの企業で最重要項目となる志望動機についてですが、キヤノンの場合は最重要と言えるほどは重視されていないようです。実際の選考では、最終面接まで志望動機については尋ねられなかったということもあるようです。以下の本選考情報にもあるように、キヤノンの選考は人物本位であり、学生時代の経験の深掘りを通して学生の価値観や考え方をじっくりと見極めようという意図が込められています。身だしなみを整える・適切な言葉遣いで話すなどといった基本となる事項は当然意識しておくことが求められるでしょう。そんな志望動機の中では志望職種についてが重視されているようです。ESでは希望職種について選択する質問があるようで、採用活動解禁の直前になってその質問で回答した職種についてのセミナーが開催されるなど、職種についての適切な理解は重要となります。なぜその職種を選択したのか・その職種で具体的にどのような仕事に取り組みたいのかについて、以下のような記事も参考にしつつ自分なりに深い考察を加えておくことが求められるでしょう。参考:→「入社後にどんな仕事をしたいか」という質問が面接などでよく問われるため、仕事理解はとても重要です。参考記事では興味のある部門と職種内容から仕事理解を示す方法について説明しています。大学での学内説明会で、大まかな事業内容を確認、理解した。キヤノンは人を重視するということを聞いていたので、とにかくたくさんの社員さんに会って、事業内容の理解を深めたり、アドバイスをもらったりした。参考:キヤノン本選考情報(5)(事務系)その他の質問英語は話せますか。また、どのように英語を勉強していますか。東南アジアへの赴任という可能性もありますが問題ないですか。(海外志向であることを述べた学生に対して)どのようなアイディアでモノを海外に売っていくか何か考えたことはありますか。先述の通り、キヤノンは売上の8割以上が海外事業となっておりグローバルに活躍できる人材かどうかは重要です。そのため、このように語学力や海外赴任について問われることもあるようです。「グローバルに働きたい」という姿勢は重要ではありますが、あなたにとってのグローバルとは何なのか以下の記事も参考に考えておくことが求められるでしょう。参考:→グローバルに働くといっても働き方は様々です。参考記事ではグローバルな働き方の3つの分類について紹介しています。最後にいかがだったでしょうか。「志望動機が最重要」「文系学生は学業での取り組みはゼミの内容を説明できればよい」といった企業も多い中、ESの段階から「学業に力を入れて取り組んでいる人を評価したい」と明確に示している点が珍しいことが読み取れました。あなた自身に関する質問でもアピールする項目について明確化していたことや、選考情報でも就活生の話を真剣に聞く姿勢であった声が複数あったことからも、キヤノンは就活生に対して親切な選考を行っていると言うことができるのではないでしょうか。キヤノンのESや面接に取り組んでみることは学生の本分である学業について一度考えてみるいいきっかけになることでしょう。参考:投資家向け情報Q4キヤノンの強みは?参考:キヤノンのエントリーシート・選考情報→キヤノンの本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。
- キヤノンのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ 23,416 views キヤノンの本選考ES一覧はこちらキヤノンと聞いて皆さんはどのような製品を思い浮かべるでしょうか?多くの方はカメラ・フィルムといった伝統ある事業を挙げるかもしれません。近年ではそういった古くからの強みにとらわれることなく、3Dプリンター・クラウドサービスなど、現代社会の情勢・ニーズに対応しながら多くの製品を開発・提供している大手電機メーカーとして成長しています。既存商品に対しても以下の記事にあるような工夫を凝らしたプロモーションを行っており、製品の観点から言えばバランスのとれた戦略がなされている企業と言えるでしょう。また、市場の観点で見ても、キヤノンは売上高の8割以上を海外が占めており、グローバルに目を向けた販売網を構築している企業であると言えるでしょう。経営・商学部系統の学生であればご存知であろうアンゾフの成長マトリックスに当てはめると、新規の市場☓新規の製品に分類される「多角化」を中心に、4つのマトリックスのそれぞれで成長を考えている企業であるとまとめることできるのではないでしょうか。なお、多角化方針についてはキヤノンの「中長期経営計画」でも明確に示されていますのでこちらも是非参考にしてください。そんなキヤノンですが、就活市場の場においては以前に説明会の予約画面が学歴差別ではないかと指摘されたことが話題になりました。では、キヤノンが求める人材というのは学歴の高い人材ということになるのでしょうか?この点も踏まえ、今回はキヤノンのESと採用HPからキヤノンの求める人材について考察していきたいと思います。参考:70枚の楽譜を完璧なタイミングで出力!キヤノンによる“プリンターを使ったコンサート”→キヤノンがアメリカで、自社のプリンター「imageCLASS」の“スムーズさ”と“信頼性の高さ”を実証するために、特別なコンサートを開催しました。キヤノンの求める人材現在の業務は、キヤノングループ全体で使用している「汎用電子部品」を安く、かつ安定的に調達するための「調達戦略」を策定・実践することです。その際に意識しているのは、キヤノングループ全体の購買量をスケールメリットとして生かすこと、そして天災に代表されるさまざまなリスクを考慮することです。そのようにして練り上げた「調達戦略」を関連部門と連携し、全社で一丸となることで、安く、かつ安定的に部品調達が進められるようにしています。参考:事務系社員紹介調達赴任からしばらく経ったあるとき、長い付き合いのある代理店との販売交渉がうまくいかず、大量の受注をキャンセルされそうになりました。発端はキヤノンの販売戦略、価格のロードマップを丁寧に説明できておらず、そこから先々の戦略に対する認識、理解に差が生じ、この先キヤノンとはビジネスできない、という不安感を与え、関係が険悪になってしまったのです。(中略)。そこで私は、代理店との関係修復のために急いで現地に飛び、会談の設定を申し込みました。最初は取り付くすきもない素っ気ない対応をされましたが、会談ではこちらの戦略、考え方を改めて一から説明し、互いの認識がずれていないこと、今後もWin-Winの関係を続けるためにこういう戦略を描いている、ということを理解してもらうよう努めました。そのうち、だんだんと互いに歩み寄ることができ、最後にはこれまでどおり良好な関係を続けていくということを確認できました。参考:Mychallengestoryアジアの巨大マーケットにカメラを売り込む今回はグローバルに事業を展開するキヤノンということで、それぞれ国内・海外で活躍する社員の働き方を見て求める人材を導いていきましょう。文系の働き方というと多くの方が真っ先に営業をイメージするかと思いますが、キヤノンでは営業以外でも様々な活躍のフィールドが用意されています。1人目の社員は調達部門として、製品をつくり出すうえで必要な部品の最適な調達戦略について意思決定をしていくことが主な業務となります。メーカーでは多くの企業で共通して、複数の部門や職種の間で連携を取り、企業全体として成果を上げるためにはどう行動していくべきかを常に考えて行動していく必要があります。こちらの社員のように調達戦略を策定していくうえでも、実際にその製品を使用することになる現場、生産活動に携わる生産管理部門といった他部門との連携を進めていく中で、企業にとってより良い判断をしていくことが求められるでしょう。以上より、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」のうち「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」人材が求められていると導くことができます。一方、海外で活躍する2人目の社員は、得意先との販売交渉が決裂しそうになった状況を乗り越えた経験について述べています。一般に、このようにBtoBで法人向けに商品を販売するうえでは論理性が重要であり、それを的確に伝えることができずに顧客からの信頼を喪失してしまったようです。このような状況下で、顧客は何を必要としているのか・それに対してどう提案していくかについて正しい判断をしていくことが重要になってくることが読み取れるでしょう。以上の点から、先ほどの5つの強みのうち「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」素質を持った人材もキヤノンは求めていると結論づけることができます。キヤノンのES設問(1)あなたが学生生活で最も力を入れて取り組んだことを2つ教えて下さい。(1)-1学業について、あなたの大学での研究テーマまたは特に力を入れている学問は何ですか。また、その研究テーマ、学問にどのように向き合っているか、具体的に述べてください(その学問の魅力、取り組み事例、そこから得たことなど)(400文字以下)(1)-2学業以外について、困難だったこと、またその困難にどのようなアプローチで挑み、どのように克服したか、そしてその経験から得たことを具体的に記載してください(400文字以下)(2)あなたがキヤノンで成し遂げたい夢(実現したいこと)を、第一希望職種を選択した理由を含めて教えてください。(200文字以下)参考:キヤノンのエントリーシート・選考情報→志望企業で成し遂げたいことを具体的に述べるための方法を提示します。設問(1)-1「学業について、あなたの大学での研究テーマまたは特に力を入れている学問は何ですか。また、その研究テーマ、学問にどのように向き合っているか、具体的に述べてください。」について学生時代頑張ったことについて学業と項目が指定された質問です。学業に関する設問ではいかに学術的な専門性を持っているかというよりも、その内容を専攻分野についての知識がない面接官に対してもわかりやすく伝えることができるかを通して就活生の地頭の良さが問われていると考えられます。面接の場においても文理問わず学業については問われるようですので、自身の研究内容について一度振り返ってみることは必要となるでしょう。特に文系学部の学生は以下の記事が参考になると思います。参考:「学業への取り組みについて教えてください」という設問に対する内定者の回答事例集→学業への取り組みに関する内定者回答を提示します。参考:文系学部廃止論?阪大学部長の言葉から考える内定獲得のための学業の"使い方"→学生の本分である学業伝え方を提示します。設問(1)-2「学業以外について、困難だったこと、またその困難にどのようなアプローチで挑み、どのように克服したか、そしてその経験から得たことを具体的に記載してください。」についてこちらがいわゆる学生時代頑張ったことについての設問となります。学生時代頑張ったことはその経験から導かれる学びや強みが当該企業の求める人材と合致しているかどうかが重要となります。「」に当てはめてみると、「困難だったこと」は③困難と目標に、「その困難にどのようなアプローチで挑み、どのように克服したか」は④取組・工夫に、「その経験から得たこと」は⑥学びにそれぞれ該当します。このことから、記入する内容についての要求が多く一見難易度の高い設問に見えますが、フレームワークに沿った基本的な型が身につくよい練習材料になるとも言える設問の要求となっています。特に④についてはアプローチ・克服と2段階に分けて詳しく聞きたいという意図が窺われますので、その問題の本質は何か・なぜそのアプローチをとったのか(他の方法は無かったのか)という段階まで自分なりに深掘りを加えておく必要があるでしょう。P&Gの以下の設問はこういった「なぜ」について考えるうえで参考になるかもしれません。参考:取組・工夫→結果の評価ポイントと回答例→「どのように取り組んだのか」という質問における面接官の意図と、評価される回答例について詳しく説明したいと思います。あなたが、解決したい課題や問題について、重要な関連性のある情報(データや事実など)を見出し、その課題や問題の根源をつきとめ、解決策を提案した結果、望ましい成果を挙げた経験について述べてください。(全角半角問わず500字から700字程度)参考:【外資系メーカー内定】エントリーシートこの設問では、実際の内定者の回答を解説していきましょう。私は化粧品会社とのコラボ企画でメイク教室を主催したが、立場の異なる各関係者の説得が非常に困難であった。私は同大学の女子がメイクに消極的である現状に疑問を感じ、その美意識を高めようと考えた。私の役割は各関係者との交渉であり、化粧品企業には協賛、大学には構内での宣伝許可を求めたが、前者には企画による企業への利益を、後者には学生が企業に利用されることを疑問視され、交渉は困難を極めた。そこで私は各関係者に合わせた動機づけが必要だと考え、前者には「課題としている若年層にブランドをアピールできる」、後者には「学生が社会人としてふさわしい身だしなみを学ぶことができる」と熱心に説明した。その結果、双方から許可を得ることができ、参加者は50人を超える大盛況となった。この経験から、立場が異なる関係者を巻き込むには、熱意に加えて、各関係者のメリットを模索し論理的に伝えることの大切さを学んだ。参考:【内定】エントリーシートこの内定者は学内でメイク教室を主催しようした中で、関係者との協議で困難を感じそれを乗り越えた経験について述べています。まず、「立場の異なる各関係者の説得」という取り組みの内容自体が、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」人材であることのアピールに繋がっています。その「異なり方」についても、化粧品会社・大学という学生の内輪に留まらない多様な価値観を持った内容であることから、取り組みの困難のレベルが高いことについても評価項目となります。実際、最終的には双方から許可を得ており、「成果を上げる」という点についてもしっかりと示すことができています。設問(2)「あなたがキヤノンで成し遂げたい夢(実現したいこと)を、第一希望職種を選択した理由を含めて教えてください。」について志望動機についての質問です。志望動機は成し遂げたいことが自身の経験に根付いているものかどうか、その内容が志望企業のビジネスモデルを実現する上で妥当性があるかどうかが重要となります。この設問でも「成し遂げたいこと」と書いてほしい内容を明確にしていることから就活生に対して親切であると言えます。「」では最初に成し遂げたいを述べて大枠から整理していくことが書かれていますが、この設問ではよりそれが有効であると言えるでしょう。今回は「第一希望職種を選択した理由を含めて」と指定がありますので、その職種で成し遂げたいことについて述べる必要があり、仕事理解も同時に問われている質問であると言えるでしょう。参考:興味のある部門と職種内容から仕事理解を示す→興味のある部門と職種内容から仕事理解を示す方法について簡単に説明したいと思います。最後に以上のことからもわかるように、キヤノンは学歴フィルターをかけて低学歴の学生にチャンスを与えないという企業ではなく、学業を始めとした学生時代の取り組みを通して信頼関係構築力や周囲と連携して成果を上げることができる人材かを見極めようとしているようです。自身のスペックに過度に卑屈になったり自信を持ち過ぎるということなく、幅広い企業に目を向けるということが重要なのではないでしょうか。その上で、本記事がキヤノンの選考に臨む就活生の参考になれば幸いです。キヤノンの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらからphotobyMIKIYoshihito
- キヤノンの志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし 26,119 views キヤノンの本選考ES一覧はこちらキヤノンといえば、一眼レフカメラに代表される光学機器や、オフィスから一般家庭用にまで広く普及しているプリンターやソフトウェアの開発など幅広く製品を製造している企業です。今回は、そのようなキヤノンの志望動機について、キヤノンの事業内容も踏まえながら考えていきたいと思います。キヤノンに関してはunistyle内に他にも記事が有りますので是非参考にしてみてください。参考:キヤノンの面接過去問28選|就職活動での頻出質問と選考意図とは→キヤノンの面接で実際にされた質問をパターン別に紹介しています。併せて回答する上で意識すべきポイントも解説しています。キヤノンのビジネスモデルキヤノンは、光学機器やプリンターを製造するという基本形態は変わりませんが、製品の対象者によって製品を区別しています。具体的には、個人が使用することを目的としたカメラ、オフィスなどで使用される複合機、プロな写真家が使用する仕様のカメラ、映像制作や医療の場に適したカメラ、インダストリーの場で使われるプリンターや半導体などです。そして、世界各地に拠点を設置し、その国々でのフィードバックを反映し、その国にあった製品を製造しています。それぞれの分野は個別に独立しているわけではなく基礎となる技術やノウハウは共通です。一つの部門に固執すること無く、様々な分野と協力して開発することが求められます。デジタルシネマカメラ“EOSC200/EOSC200B”を発売【新ビデオフォーマット「CinemaRAWLight」と「MP4」の4K記録が可能】キヤノンは、映像制作機器CINEMAEOSSYSTEMの新製品として、新ビデオフォーマット「CinemaRAWLight」、「MP4」で撮影した4K映像を本体内に記録可能なデジタルシネマカメラ“EOSC200/EOSC200B※2”を2017年7月下旬より発売します。【主な特徴】新製品は、映画やドラマ、テレビCMのような映像制作はもちろん、ニュースやドキュメンタリーなどの報道、結婚式のような重要なイベントの記録撮影など、幅広い映像コンテンツの制作に適したデジタルシネマカメラです。【「CinemaRAWLight」と「MP4」の4K映像を本体内に記録可能】新開発の映像処理プラットフォーム「デュアルDIGICDV6」を搭載しており、映像の情報量を維持しながらデータサイズを軽くした新ビデオフォーマット「CinemaRAWLight」の4K映像をCFastカードへ記録することや、「MP4」の4K映像をSDカードへ記録することが可能です。2種類の4K映像を本体内に記録できることで、効率的に4Kの映像制作を行うことができます。【タッチフォーカスで動画撮影に適した滑らかなAF操作が可能】タッチパネル対応のLCDモニター“LM-V1”を用いて、ピントを合わせたい被写体をタッチ操作で直感的に選択できます。動画撮影に適した滑らかなAF動作と高い追従が可能な「デュアルピクセルCMOSAF」により、細かなピント合わせが難しい4K撮影時でも、素早く高精度にピントを調整することができます。「CinemaRAWLight」では、最大15ストップ相当のダイナミックレンジを持つ映像が撮影でき、高画質なHDR映像の制作に適しています。また、撮影現場でキヤノンの業務用4Kディスプレイと接続し、「ITU-RBT.2100(PQ)」に対応したHDR映像を確認することが可能です。【映像制作機器の市場動向】映像制作業界のデジタル化に伴い、映画などの制作現場で4K映像への対応が急速に進むと同時に、放送業界でも4K放送の実用化に向けた取り組みが各国で始まっています。入力から出力まで、映像制作ワークフローの4K化が進むことにより、機材が高精細・高画質であることはもちろん、高解像度化するほど難しくなるピント合わせや、多様化する撮影スタイルにも応える操作性や運用性を兼ね備えたカメラへのニーズが高まっています。(キヤノン調べ)参考:デジタルシネマカメラ“EOSC200/EOSC200B”を発売新ビデオフォーマット「CinemaRAWLight」と「MP4」の4K記録が可能光学40倍ズームレンズを搭載した“PowerShotSX730HS”を発売【約180°回転するチルト式液晶モニターにより自分撮りにも対応】キヤノンは、持ち歩きやすい質量約300gの軽量ボディーに、24-960mm相当の幅広い撮影領域に対応する光学40倍ズームレンズを搭載した、コンパクトデジタルカメラ“PowerShotSX730HS”を2017年5月下旬より発売します。【おもな特長】“PowerShotSX730HS”は、薄型・高倍率モデルとして定評のある「PowerShotSX720HS」(2016年3月発売)の後継機種で、広角から望遠までの撮影に加え、上手に自分撮りを行いたいというニーズに対応し、新たに約180°回転するチルト式液晶モニターを採用しています。旅先や趣味、イベント、ビジネスなどのさまざまなシーンにおいて、気軽に携行でき、幅広い撮影用途に対応します。【望遠撮影時にも高画質を維持した撮影が可能な光学40倍ズームレンズを搭載】広角24mmから望遠960mm相当※の光学40倍ズームレンズを搭載しており、望遠撮影時にも画像の劣化を抑えた高画質な写真や動画の撮影が可能です。また、デジタルズームを進化させた「プログレッシブファインズーム」機能により、高い解像感のまま約1920mm相当の望遠撮影を行うこともできます。【自分撮りに便利な約180°チルト式液晶モニターを採用】上方向に約180°回転するチルト式液晶モニターを採用しており、「自分撮りモード」で明るさなどを調整し、構図や表情を確認しながら撮影することができます。また、通常撮影時に被写体となる人物の美肌効果の調整が可能な「美肌モード」を搭載しており、ユーザーの撮影意図に沿った撮影設定が可能です。【約2030万画素CMOSセンサーと高性能映像エンジンDIGIC6による高画質】カメラ部有効画素数約2030万画素のCMOSセンサーと高性能映像エンジンDIGIC6を搭載しており、これらを組み合わせることで、暗いシーンでもブレやノイズを抑えた鮮明な写真撮影が可能です。また、DIGIC6は動画記録にも優れており、手軽にフルHD動画の撮影ができます。【コンパクトデジタルカメラの市場動向】2016年の世界市場規模は約1,500万台でした。2017年は約1,300万台を見込んでいます。近年では、大型の撮像センサーを搭載した「高級コンパクト」と呼ばれるカメラや、高倍率ズームレンズを搭載したカメラなど、レンズ一体型のコンパクトカメラならではの、付加価値の高い性能を備えた機種が人気を集めています。また、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末の普及に伴い、無線でのネットワーク連携を拡充するなど、カメラの新しい価値を提案する性能を持つ機種も注目されています。(キヤノン調べ)参考:光学40倍ズームレンズを搭載した“PowerShotSX730HS”を発売約180°回転するチルト式液晶モニターにより自分撮りにも対応上記の二つの記事は、一つ目は映像制作業界の人に向けてのデジタルカメラに関してのもの、二つ目は個人が使用する目的のデジタルカメラに関してのものです。二つの記事を比べてみると、明らかに対象によってそれぞれのニーズに合わせ一方では機能の充実に重点を置き、一方では持ち運びに重点を置いた製品作りがなされていることが分かります。また、キヤノン独自に市場の傾向を調査し、新たな仕様に変更した根拠を示しています。顧客のニーズに細かく対応していることが明確ですね。以上のことに基づいてキヤノンの志望動機を考えると、・日本のプレゼンスを高める仕事がしたい。・相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい。・価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい。といった志望動機が適当だと考えられるでしょう。キヤノンのES通過者の志望動機解説以下では、実際にキヤノンのエントリーシート選考を通過した人の志望動機について見ていきましょう。キヤノンのESの志望動機に関する設問は、「あなたがキヤノンで成し遂げたいこと。第一志望職種を選らんだ理由も含めて。」と「キヤノンで成し遂げたいこと」を明記する形になっています。このような設問の場合、「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」の①成し遂げたいこと・目標、⑤具体的に取り組みたい仕事、を参考にしてみると良いでしょう。カメラ技術を活かした新規事業を創りたい。なぜなら、問題を発見し解決する事、そのために新しい挑戦をする事にモチベーションがあるからだ。例えば、貴社インターンシップでは、私のアイデアからネットワークカメラによる輸送機器の部品摩耗モニタリング事業を企画した。また、前述の泥臭い行動と熱意を活かし、社内外の協力を得る事で企画をカタチにできる。以上より、自ら企画を提案し実現できる事業企画を最も志望する。参考:【内定】エントリーシート(事業企画を選択)このESでは少ない字数制限の中でも志望動機、インターンシップから得た経験、そして事業企画という部門に関して自分なりの分析による位置づけがなされています。このことが「「軸」に基づく業界比較」の「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」に一致しています。また、キヤノンで成し遂げたいことを述べるだけでなく、それを成し遂げるモチベーションにも言及しており、「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」の①成し遂げたいこと・目標を書く上で重要な要素が書けています。もう一つ、実際の志望動機について見てみましょう。私は「身近なところで人々に幸せを届けられるような仕事がしたい」と考えています。貴社の事業の1つであるビジネスソリューションの中に、学校教育や幼稚園など暮らしに関わるものがあると知り、私はこれらを日本のみならず、世界でも幅広く普及させていくことに携わりたいとの思いを、強く持っています。この実現のために、事業企画として新ビジネスを創出し、商品の開発から販売まで携わっていくことが最適であると考えました。参考:【内定】エントリーシート(事務系)このESでは、キヤノンがカメラやプリンターの販売を通じて社会貢献も果たしている、という一歩踏み込んだことにまで言及できています。そして、その事業に関わることで、「軸」に基づく業界比較」の「日本のプレゼンスを高める仕事がしたい」という意欲があることも示せています。そして、最後の一文が「「軸」に基づく業界比較」の「価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい」への言及になっており、二つの要素を上手く盛り込めています。そして設問にあるキヤノンで成し遂げたいことに関しても、具体的に取り組みたい内容まで書けています。最後にいかがでしたでしょうか。キヤノンのように、製品の幅が広くグローバル志向も強い企業では、何に的を絞ってESを書けば良いのか迷うと思います。ですが、それら全ては相互に密接な関係性の中で成り立っています。ESを書く際にはそのような横のつながりを意識し、志望動機に一貫性を持たせることが重要です。キヤノンの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから動画を通じて志望動機の書き方を確認したいという方は下記の動画も参考にしてもらえればと思います。志望動機の書き方のポイントが端的にまとめられているので、動画でサッと確認したいと思っている方にオススメです。
- キヤノンのインターンシップES(エントリーシート)回答ガイド 8,570 views キャノンのインターンES一覧はこちらキヤノンと聞くと多くの学生がデジタルカメラをまずイメージするのではないかと思います。実際に今春にレンズ交換式デジタルカメラで15年連続台数シェアNo.1を達成しましたが、今やキヤノンの強みはそれだけではありません。プリンターなどの複合機を始めとする「オフィス」事業や有機ELパネルなどの「産業機器」事業、東芝メディカルを買収して加わった「メディカルシステム」事業など様々な新規事業を創出しており「多角化」に成功している企業であると言えます。事業ポートフォリオのバランスもとれており、堅固な財務体質もキヤノンの魅力の1つではないでしょうか。今回は実際の過去問を元に20卒の学生向けにそんなキヤノンのインターンESの解説を行っていきます。キヤノンインターンシップES設問◆⼤学⽣活の中で周囲の⼈を巻き込んで成し遂げたことは何ですか。その際、どのように克服したか、そこから何を得たか、具体的に記⼊してください。(400文字以内)設問:⼤学⽣活の中で周囲の⼈を巻き込んで成し遂げたことは何ですか。その際、どのように克服したか、そこから何を得たか、具体的に記⼊してください。(400文字以内)◆⼤学⽣活の中で周囲の⼈を巻き込んで成し遂げたことは何ですか。その際、どのように克服したか、そこから何を得たか、具体的に記⼊してください。(400文字以内)設問の意図いわゆる「ガクチカ」設問です。但し、今回の設問はチームでの経験に指定されています。自社で製造して販売するというビジネスモデル上、営業・技術・管理各々の部門が協働する機会が多いメーカーでは特に「チームプレーヤー」としての資質を求められます。キヤノンはメーカーではある一方「キヤノンマーケティングジャパン」という販売会社が営業の役割を担っているため、上記のビジネスモデルには当てはまりませんが、学生が周囲と協働出来る人材なのか、またその中でどういった役割を担い貢献出来る人材なのかこの設問から読み取ろうとしているのは間違いないと考えられます。また、設問中に「巻き込んで」「克服」といったキーワードがある事にも注目したいです。採用担当は「巻き込んで」というワードからリーダーシップを発揮した経験、「克服」といったワードから挫折経験を知りたいのだと言えるでしょう。意図を踏まえた回答方針「ガクチカ」を書く際に多くの学生が「幹事長やキャプテンも務めた事がないからリーダーシップがない、、そんなに大きな挫折した事がない、、」と悩むはずです。確かに何らかの役割を担った経験があったり、挫折経験はインパクトが大きい方が良いに越した事はないですがあまり不安視する必要はありません。企業が知りたいのは学生が組織でその役割を発揮するに至った「動機」や「価値観」、物事に普遍的に応用出来る貴方なりの「方法論」でありそれが実際に入社した後も発揮されるのかといった「再現性」や「妥当性」だと考えられます。周囲に主体的にプラスの影響を与えた経験があればエピソードとして充分でしょう。また、400字に収める際には「」や以下の動画で説明をしている①結論②動機③目標と困難④取り組みと結果⑤人柄⑥学びのフレームワークに沿った論理構成をする事で明快に述べる事が出来るでしょう。合格者の回答所属する学⽣団体で⼤学キャンパスを使ったキャンドルナイトイベントを⾏いました。周辺地域の⽅と学⽣の交流の場が少ないことに着⽬し、地域に寄り添った⼤学を⽬指して始まった活動でしたが、回数を重ねる毎にイベント開催そのものが⽬的化し、本来の⽬的を⾒失っていました。そこで、学⽣と地域の⽅を合わせた700⼈にインタビュー調査を⾏いました。実際に⾜を運び、現場の⽬線に⽴って対話を重ねることで、「学⽣数の増加によって離れた双⽅の距離感を縮める」⽬的を明確化しました。その⽬的に向けて、地域の商店やカフェを訪れ実際に私たち⾃⾝がその商品の良さを体験し、教室内に特別屋台を設置することで学⽣に対して魅⼒を発信できる環境を整えました。その結果、昨年は過去最⾼の2500⼈の来場者数を記録しました。この経験から⽬的意識を持ち続けること、現場に⾜を運びそこに隠れるニーズを汲み取ることの重要性を学びました。参考:キヤノン【合格】インターンエントリーシート上記のフレームワークに沿って簡潔に述べられており、数字も用いて定量的に成果が示されているため採用担当がイメージしやすい文章であると言えます。また、具体的な「方法論」や取り組みを経ての「学び」も述べられているため設問の意図をしっかり汲んだ回答だと言えるでしょう。一方で学生や地域の方を巻き込む際に、この学生がどういった立ち位置だったのかが不透明な部分が気がかりです。周囲を巻き込んでいくプロセスが具体的に述べられていると、より「リーダーシップ」をアピールする事が出来るでしょう。最後にキヤノンのインターンは毎年2月に開催されます。内定には直結しないようですが、GWや工場見学を通して企業理解を深める絶好の機会であると言えるでしょう。また、ES通過後は個人面接が課せられるため解禁直前に面接対策をしたいと考えている学生にも絶好の機会であると言えます。この記事を参考に是非納得のいくESを作り上げキヤノンのインターンへ挑戦してみてください。キャノンの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから