キヤノンのインターンシップES(エントリーシート)回答ガイド

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最終更新日:2022年03月29日

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キヤノンと聞くと多くの学生がデジタルカメラをまずイメージするのではないかと思います。

実際に今春にレンズ交換式デジタルカメラで15年連続台数シェアNo.1を達成しましたが、今やキヤノンの強みはそれだけではありません。プリンターなどの複合機を始めとする「オフィス」事業や有機ELパネルなどの「産業機器」事業、東芝メディカルを買収して加わった「メディカルシステム」事業など様々な新規事業を創出しており「多角化」に成功している企業であると言えます。

事業ポートフォリオのバランスもとれており、堅固な財務体質もキヤノンの魅力の1つではないでしょうか。

今回は実際の過去問を元に20卒の学生向けにそんなキヤノンのインターンESの解説を行っていきます。

キヤノン インターンシップES設問

◆⼤学⽣活の中で周囲の⼈を巻き込んで成し遂げたことは何ですか。その際、どのように克服したか、そこから何を得たか、具体的に記⼊してください。(400文字以内)

設問:⼤学⽣活の中で周囲の⼈を巻き込んで成し遂げたことは何ですか。その際、どのように克服したか、そこから何を得たか、具体的に記⼊してください。(400文字以内)

◆⼤学⽣活の中で周囲の⼈を巻き込んで成し遂げたことは何ですか。その際、どのように克服したか、そこから何を得たか、具体的に記⼊してください。(400文字以内)

設問の意図

いわゆる「ガクチカ」設問です。但し、今回の設問はチームでの経験に指定されています。

自社で製造して販売するというビジネスモデル上、営業・技術・管理各々の部門が協働する機会が多いメーカーでは特に「チームプレーヤー」としての資質を求められます。キヤノンはメーカーではある一方「キヤノンマーケティングジャパン」という販売会社が営業の役割を担っているため、上記のビジネスモデルには当てはまりませんが、学生が周囲と協働出来る人材なのか、またその中でどういった役割を担い貢献出来る人材なのかこの設問から読み取ろうとしているのは間違いないと考えられます。

また、設問中に「巻き込んで」「克服」といったキーワードがある事にも注目したいです。採用担当は「巻き込んで」というワードからリーダーシップを発揮した経験、「克服」といったワードから挫折経験を知りたいのだと言えるでしょう。

意図を踏まえた回答方針 

「ガクチカ」を書く際に多くの学生が「幹事長やキャプテンも務めた事がないからリーダーシップがない、、そんなに大きな挫折した事がない、、」と悩むはずです。

確かに何らかの役割を担った経験があったり、挫折経験はインパクトが大きい方が良いに越した事はないですがあまり不安視する必要はありません。

企業が知りたいのは学生が組織でその役割を発揮するに至った「動機」「価値観」、物事に普遍的に応用出来る貴方なりの「方法論」でありそれが実際に入社した後も発揮されるのかといった「再現性」「妥当性」だと考えられます。

周囲に主体的にプラスの影響を与えた経験があればエピソードとして充分でしょう。

また、400字に収める際には「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」や以下の動画で説明をしている

結論
動機
目標と困難
取り組みと結果
人柄
学び

のフレームワークに沿った論理構成をする事で明快に述べる事が出来るでしょう。

合格者の回答

所属する学⽣団体で⼤学キャンパスを使ったキャンドルナイトイベントを⾏いました。周辺地域の⽅と学⽣の交流の場が少ないことに着⽬し、地域に寄り添った⼤学を⽬指して始まった活動でしたが、回数を重ねる毎にイベント開催そのものが⽬的化し、本来の⽬的を⾒失っていました。そこで、学⽣と地域の⽅を合わせた700 ⼈にインタビュー調査を⾏いました。実際に⾜を運び、現場の⽬線に⽴って対話を重ねることで、「学⽣数の増加によって離れた双⽅の距離感を縮める」⽬的を明確化しました。その⽬的に向けて、地域の商店やカフェを訪れ実際に私たち⾃⾝がその商品の良さを体験し、教室内に特別屋台を設置することで学⽣に対して魅⼒を発信できる環境を整えました。その結果、昨年は過去最⾼の2500⼈の来場者数を記録しました。この経験から⽬的意識を持ち続けること、現場に⾜を運びそこに隠れるニーズを汲み取ることの重要性を学びました。

参考:キヤノン 【合格】インターンエントリーシート

上記のフレームワークに沿って簡潔に述べられており、数字も用いて定量的に成果が示されているため採用担当がイメージしやすい文章であると言えます。

また、具体的な「方法論」や取り組みを経ての「学び」も述べられているため設問の意図をしっかり汲んだ回答だと言えるでしょう。

一方で学生や地域の方を巻き込む際に、この学生がどういった立ち位置だったのかが不透明な部分が気がかりです。

周囲を巻き込んでいくプロセスが具体的に述べられていると、より「リーダーシップ」をアピールする事が出来るでしょう。

最後に

キヤノンのインターンは毎年2月に開催されます。内定には直結しないようですが、GWや工場見学を通して企業理解を深める絶好の機会であると言えるでしょう。

また、ES通過後は個人面接が課せられるため解禁直前に面接対策をしたいと考えている学生にも絶好の機会であると言えます。この記事を参考に是非納得のいくESを作り上げキヤノンのインターンへ挑戦してみてください。

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