日産自動車関連のテクニック
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- 日産自動車のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PR・ガクチカへ 20,355 views 今回は、日本の基幹産業である自動車産業の中の、大手完成車メーカーである日産自動車について取り上げたいと思います。日本の自動車メーカーのビジネスモデルに関しては、「」でも紹介した通りですが、事務系総合職における主な仕事内容は商品企画・マーケティング・セールス・コーポレート部門です。一般的に、理系が自動車を組み立て、エンジンの仕組みを作り、文系がそれを売ると言われる自動車メーカー業界。しかし、実際のところは文系の人間が商品企画・マーケティングを行った上で、その規格にあった製品を意見を出し合いながらアレンジし、形作るのが理系の人間です。さて、ルノーという外資自動車メーカーの傘下でダイバーシティというワードを掲げて世界で躍進を続ける日産自動車ですが、多様な人材が入り乱れる社内の公用語は英語であり、働き方も外資系企業のようだと言われています。転職者も多く、成果主義を取り入れており、年功序列賃金体制でもありません。これらに加え、有名なビジネスパーソンであるカルロス・ゴーン氏が会社を率いるようになってから、古い慣習は取り去られ、新しい慣習が増えています。こういった多様性溢れる職場では、価値観の異なる人と信頼関係を築いた上で共に働くことに加え、若い人でも積極的に発言し、自ら進んで改革を起こしていける人材が求められていると言えるのかもしれません。参考:LIFEATNISSAN→日産のHPを提示します。以下の引用では、日産における働き方を一部紹介しているので、参考にしてみてください。ここでは、アフリカのマリ王国から日本に留学したのち、日産に採用された社員を紹介していますが、彼も他の社員と同様に勤務し海外赴任を経験しています。これまでのキャリアで最も印象に残っているのは、2012年から2年間、インドの現地法人の工場に出向したことです。新たに立ち上がった工場で、当初は現地の生産管理やSCMを出張支援していたのですが、問題が続出。これは長期にわたり現地へ乗り込んで解決を図らなければならないと考え、自ら上司にそのことを訴えて赴任させてもらうことになりました。インドの工場に赴くと、想定していた以上に現場は混乱しており、情報が錯綜して工場へ部品が供給されず、たびたび生産ラインがストップしているような状況。生産管理・SCMチームのローカルスタッフたちは社内から非難され、みな疲弊していました。何とかしなければと、まずは自分が矢面に立って怒られ役を引き受け、チームのメンバーとは一生懸命にコミュニケーションを取って信頼関係を構築。現場が抱えている課題をあぶりだしては、みんなで意見を出しあい、ひとつひとつ解決策を考えては実行に移していきました。本当に苦労の連続でしたが心が折れることはなかったです。何故かと言うと、チームを信用していたことと日本にいる仲間の励ましがあったからです。チーム一丸となって問題に立ち向かい、徐々にトラブルが減少。生産管理とSCMが軌道に乗り始め、インドの現地法人の社長から「よくやった」という評価の言葉をいただいた時は本当にうれしかったですね。そして、社長の言葉よりも嬉しかったのは、ローカルスタッフが大変成長できたし、自信も持てるようになったことです。引用:MEETOURPEOPLE以上のように、人材のダイバーシティに富む日産自動車では、価値観の異なる人材が協力して仕事をする場面が多々あるようで、その中でリーダーシップを取って皆を牽引することを求められます。この部署では、自分が出張管理するだけでは問題の根本的な解決には繋がらないと考えた社員がインドに赴任することを上司に直接訴えています。このことからも、社員と信頼関係を築き、提案から実行まで責任を持って仕事に取り組む姿勢が伝わってきます。これらのスキルを「」に照らし合わせて考えると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」の能力が重要になってくるのではないでしょうか。更に、自動車メーカーの特性上、社内でも理系の人間や販売店の社員など、価値観の異なるパートナーは数多く存在します。これも価値観の異なる人との協業になります。日産自動車の設問(1)日産自動車を志望する理由をお聞かせください。(2)自由に自己PRをしてください。(3)あなたが外国人の方とチームで何かを成し遂げた経験、もしくは海外で挑戦した事柄について記述してください。チームで活動したケースの場合は、あなたが果たした役割が分かるように述べてください。(4)あなたがこれまでに実行した一番大きな挑戦について説明してください。なぜその目標に挑戦しようと考えたか、また目標を実現するために工夫したことが分かるように述べてください。参考:日産自動車エントリーシート一つ目の設問日産自動車を志望する理由をお聞かせください。参考:日産自動車エントリーシートここで問われているのは、いわゆる志望動機です。最も重要な事は、「将来の夢・目標や成し遂げたいことが自分自身の経験に基づいているか」そして「夢・目標や成し遂げたいことが会社のビジネスモデルの中で実現可能か」という点を意識しながら志望動機を練ることです。成し遂げたいこと⇒そう思ったきっかけ⇒企業選びで重視すること⇒他ではだめな理由⇒どのような仕事をしたいのか⇒業界の中でもなぜ当社かの流れで自己分析を深めていくことから始めてみましょう。志望動機を実際に書くとなると、文章をわかりやすくするために文の順序を考えたり字数に合わせて不要なパートを削る作業を要しますが、一旦の所は「」を参考に志望動機を練ってみてください。自動車業界を志すとなると、『新興国事業に携わり、お客様がわくわくする「もっといいクルマづくり」を行ないたい』「ライフスタイルに変化をもたらすような製品を開発し、世界中の人々に新たな価値観を提供したい」といった夢・目標が例にありますが、自分自身の経験や感受性によって異なる部分なのでじっくり考えてみることによって良い結果に繋がるはずです。参考:→その企業でないといけない理由の提示の仕方を3つのアプローチ法から解説します。二つ目の設問自由に自己PRをしてください。参考:日産自動車エントリーシートここでは、自分の長所・個性や、それらを発揮したエピソードが企業の求めるものと一致しているかどうかを問われています。企業の求めるものとは先程紹介した「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」能力のことです。強みを考える際の順序に関しては、①強み⇒②強みが形成されたきっかけ・生い立ち⇒③具体的エピソード⇒④強みを活かすための方法論⇒⑤社会での活かし方の順で深掘りしていけば良いはずです。しかしながら、ただ単に「ゼミ代表として皆を取りまとめリーダーシップを発揮してきました。」というフレーズを軸に自己PRしたところで、どのような種のリーダーシップなのかということが説明されていないため、上手く相手に伝わりません。どのようなアピールポイントなのかという具体的な説明、どのような場面で力を発揮できるのかという方法論を説明することが最も重要なので、意識してみていただきたいところです。三つ目の設問あなたが外国人の方とチームで何かを成し遂げた経験、もしくは海外で挑戦した事柄について記述してください。チームで活動したケースの場合は、あなたが果たした役割が分かるように述べてください。参考:日産自動車エントリーシート外国人とのチームで成し遂げたことを聞かれているので、この質問では「価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」能力に関して精査するための質問であると言えるかもしれません。質問の部類としては、学生時代に頑張ったことになるのですが、「外国人とのチーム」という縛りがあります。恐らく、入社後も継続的に外国人従業員と共に働く機会が多くあるために、こうした質問から価値観の壁を乗り越えられるかという資質を測っているのでしょう。前述の通り、この質問は学生時代頑張ったことに分類されます。学生時代に頑張ったことに関する質問では、「」を参照すると考えやすいはずです。成果や自分が果たした役割に加えて、そこから得た学びの部分まで言及できるとなお良いです。留学経験や帰国子女経験だけでなくとも、バイト・ゼミ・サークルなど様々な機会はあるはずです。四つ目の質問あなたがこれまでに実行した一番大きな挑戦について説明してください。なぜその目標に挑戦しようと考えたか、また目標を実現するために工夫したことが分かるように述べてください。参考:日産自動車エントリーシート大きな挑戦にチャレンジしたエピソードというと、これも学生時代に頑張ったこと系統の質問です。三つ目の質問で紹介したフレームワークを基に構成を練っていきましょう。日産自動車は、外国資本が入り込んでいるためにその社風も外国企業のように実力主義的な側面があります。したがって、仕事の中でも結果を出すためにチャレンジを迫られる場面が数多くあると予想します。そのような場面を乗り越えることができるのかということを、この質問を通じて知ろうとしています。こういった挑戦に関して聞いている質問に関しては、「成果」を問われる場合以外は失敗に終わっていても良いです。ただし、自分がそこに懸けた情熱や自分が工夫した点に関してはしっかりと記載する必要があります。最後にひとえに自動車メーカーと言っても、大手企業の間で社風は全く異なります。特に、外資系企業のルノーの資本が入っている日産自動車の働き方は少々特殊なようです。「今後は日本企業も働き方を変えるべきだ」という意見が声高に叫ばれる現代社会では、先進的な企業と言えるのかもしれません。外資系のような働き方をみてみたいけど、完全な外資系企業の日本オフィスというより日系企業を志望するという方は日産自動車をみてみてもいいかもしれません。photobyStephRAHOBISOA
- 日産自動車のインターン体験記やES選考攻略、適性検査対策まで|合格者ES付 28,191 views 日産自動車のインターンES一覧はこちら自動車業界は発展が衰退していると言われている日本のあらゆる産業の中でも唯一生き残っているともいえる分野です。そのなかでも日産自動車はトヨタ、ホンダ、スズキ、ダイハツ工業と並ぶ大手の国産自動車業界です。2016年にはセレナに自動運転技術を初導入もしています。本記事では、前半でインターン参加者のレポートを掲載し、後半では19卒・20卒のESを元に、日産自動車の求める素養を分析し21卒向けのES回答方針を示していきます。本記事のコンテンツ・日産自動車とは・インターン選考フロー・日産自動車インターンレポート・日産自動車インターンES設問└設問1└設問2└設問3・Webテスト対策・面接・GD対策・最後に日産自動車とは日産自動車は、世界自動車販売台数ランキングで8位(2018年)を獲得する世界を代表する自動車企業です。特に国内においては、日産ノートが販売台数1位を獲得するなど不動の地位を獲得しています。トヨタ自動車を始め、日本には数多く自動車企業が存在しています。その中で日産自動車は以下の様な特徴を有しています。【日産自動車の特徴】トヨタ、ホンダと並ぶ日本3大自動車企業が日産です。売上構成比に着目するとその特徴が明らかになります。売上の60%近くが海外が占めており、海外展開に力を入れているのが特徴です。また、中期経営戦略として「NissanM.O.V.Eto2022」を発表しています。日産、ルノー、ダットサンの3社のアライアンスの強みを活かしながら「最先端の技術力」で世界と勝負をしていくと公表しています。実際、ESで「リーダーシップ」に関する設問が用意されているのも、多様な人材と働いていく事が求められる日産ならではだからでしょう。引用:インターン選考フロー2021卒向けのインターンシップの選考フローは以下の様になっております。・Webテスト受験→ES提出(5/20締め切り)→面接→夏季インターンシップ参加→追加インターンシップ(2日間)夏季開催のインターンシップと追加開催のものとで2部開催になっているのが、日産のインターンシップの特徴になります。日産自動車インターンレポートここでは、unistyleに寄せられたインターンレポートを掲載し、日産自動車のインターン内容についてご紹介していきます。なお、今回はこちらの方のレポートを一部抜粋して紹介していますが、unistyleではこの方以外のインターンレポートや、その他本選考ES・レポートを掲載していますので、下記リンクより併せてご参考ください。参考:インターンの内容<1日目>会社理解とリーダーシップについて考える内容がメイン。人事による講演や現場社員との座談会もある(英語でも公演あり)。また、少ない時間でGDをする機会が多く与えられる。<2日目>厚木のテクニカルセンターの見学。技術職の人の公演も聞ける。<3日目>2日間のまとめ。リーダーシップとは何かということに関して自分たちで考え、話し合う。<4日目>自動車ビジネス体感ワークをする。朝から夜(残業あり)までひたすら割り振られたチーム内で議論、選択し、売上を競う。<5日目>前日の続きを行い、最終プレゼンを行う。その後、結果発表とフィードバックをもらう。インターンの雰囲気<夏>全体を通して活発であり、意見交換をスムーズに行うことができた。また、文理共通なので多様なバックグラウンドを持った学生が集まっており、刺激的な環境だったと思う。ただ、学生と社員が近い距離で交流する機会はほとんどないので、あまり社員のキャラクターは理解しづらい。<冬>2日間にわたるワークなので、夏に比べて緊張感が増した。朝から晩までずっと頭を使う内容なので、学生も多少ピリピリしていた。また、社員が学生向けの対応から、ビジネス向けの対応に変化した。論理が甘いとかなり高圧的に詰めてくる。日頃からこんな雰囲気で仕事しているんだろうなと会社の中身が垣間見える。メンター含む社員との交流基本的に人事が進行役を務める。公演やGDが多めなので、現場社員と近い距離で腹を割って話す機会は少なかった印象。その点、あまり具体的なサポートはないと思った方が良い。基本学生任せ。参加学生が比較的多いので、あまりじっくりと話す機会はない。懇親会で多少の機会はあるが、学生主体のインターンなので、交流はあまりないと感じた。インターンを通して内定は出るか、またインターン後に企業からアプローチがあったか(内定は)出ない。2月にキャリアを考える会みたいなものに呼ばれる。そこで、将来のキャリア設計や自分の将来の夢など考える。インターンを通じて成長した点「グローバルリーダーシップとは何か」ということに関しては少し自分なりの解釈が深まった気がする。本インターンは学生同士で議論する機会が非常に多いので、5日間を通してグループディスカッションをしているようなもの。そのため、自分で考え、相手の意見を聞き、全体でコンセンサスを取るという基本的なスキルは身についた。その後の別の会社で行われたGDなどで、余裕をもって臨めるようになった。また、自動車ビジネスがどのようにして展開されているのか俯瞰して理解することもできた。インターン選考に向けた準備まだ夏であったので、特に深い対策はしていなかった。最低限の自己分析や普段通りの自分が出せるようにした。エントリーシートは海外経験の受けが良いと思い、しっかり語れるようには準備した。実際のグループディスカッションでも、海外経験や異文化経験の話は深く聞かれたので、準備して損はないと思う。インターン参加を希望する後輩へアドバイス参加学生のほとんどが海外経験者なので、もし参加を希望する場合は英語力や海外経験をアピールすると良いと思う。また、リーダーシップやダイバーシティというワードを多用する会社なので、それを体現した経験やエピソードがあれば選考やインターンで発揮できると高評価につながると思う。日産自動車インターンES設問◆なぜ日産自動車のインターンシップに参加しようと思ったのかをお聞かせください。(600文字以内)◆自己PR(600文字以内)◆リーダーシップについて(600~800文字以内)リーダーシップについては、リーダーシップについては様々な解説がありますが、その中の一つに『リーダーシップはリーダーだけのものではなく、組織のメンバーそれぞれがその対象である』とあります。あなたはこの解説に賛成しますか?それとも反対しますか?賛成反対の理由を含め600字から800字で論じてください。※2020卒向けのインターンシップのESは志望理由(600字以内)のみでしたが、19卒までは3部構成でしたので、ここでは3部とも解説をいたします設問1◆なぜ日産自動車のインターンシップに参加しようと思ったのかをお聞かせください。(600文字以内)※2020年度設問設問の意図シンプルに志望動機を問われています。指定文字数が600文字と比較的多いのでより深く詳しい内容を求められているでしょう。意図を踏まえた回答方針同社の20卒の求める人物像は日産wayを体現しつつ、成果を生み出し、グローバルで戦える”和魂多彩型人間”とあります。この日産wayとは、1.Cross-functional,Cross-cultural異なった意見・考えを受け入れる多様性。2.Transparentすべてを曖昧にせず、わかりやすく共有化。3.Learnerあらゆる機会を通じて、学ぶことに情熱を。学習する組織の実現。4.Frugal最小の資源で最大の成果。5.Competitive自己満足に陥ることなく、常に競争を見据え、ベンチマーキング。という5つの心構え、そして、1.Motivate自分自身を含め、人のやる気を引き出す2.Commit&Target自ら達成責任を負い、自らのポテンシャルを十分に発揮する3.Perform結果を出すことに全力を注ぐ4.Measure成果・プロセスを誰でもわかるように測定する5.Challenge競争力のある変革に向けて継続的に挑戦するという行動に関するコンセプトです。志望動機では、そのうち学習する組織の実現、学習、挑戦する姿勢などをアピールできるような内容のエントリーシートが書きやすいと考えられます。参考:日産自動車採用ホームページまた、書き方としてはA:自動車業界に興味を持ったきっかけB:日産自動車のインターン参加の目的の2点について回答することを心掛けましょう。Aの興味を持ったきっかけについては①成し遂げたいこと②きっかけとなる経験③企業選びのポイントというフレームワークに沿ってまとめるとよいでしょう。参考:→多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について解説していきます。上記のフレームワークの詳しい使い方についても、具体例を踏まえながら説明しているので、参考にしてみてください。Bのインターン参加の目的では、①なぜ日産自動車なのか②どんな業務に関心がある(知りたい)のかといった軸で整理するとよいと思います。インターンシップはあくまで、業界研究・企業研究を深めるために行われるため、インターン応募時から深い理解は求められていないと考えられますが、日産自動車の社風・強みなどは最低限押さえておくべきでしょう。参考:→日本を代表する自動車メーカーであるトヨタ・日産・ホンダの3社に着目し、各社の業績・強み・社風を比較しています。業界研究・企業研究にご活用ください。合格者の回答御社のインターンシップへの志望動機は主に2つあります。1つは私が部活動を通じて得たリーダーシップ性を、より実践的で、優れたものへと向上させていきたいと考えるからです。私は法律相談部という部に所属しており、そこで渉外活動局の局長を現在も務めています。この局では主に広報や催しの運営など、対外的な活動を行っています。特に近隣の地方自治体に部員が出向いて、その市民の方々を対象に法律相談を行う「出張法律相談」においては、その広報活動やOB・OGとの連絡は広範なもので、多くの局員の協力を要します。これら活動を通じて私なりにリーダーシップ性が確立されましたが、それをワークショップや社員の方々とのコミュニケーションといった実際のビジネスの場を通じて、どのように活かすべきなのか、またどの点をより改善すべきなのか、追求していきたいと思います。もう1つはビジネスにおけるグローバルな視点や考え方を学びたい、ということにあります。私は将来的には、日本にとどまらず世界基準で通用できるような人材になりたいと考えています。しかし、英語の学習こそは続けてきたものの、時間や費用の関係から海外経験に自分はやや欠けているという自覚があります。そこで、世界各国の人材を保有し、研修などを通じて社員のグローバル人材教育に力を入れてきた御社でこそ学べる生きたグローバルな視点を身に付けたいと思います。参考:日産自動車合格者ESなぜインターンシップに参加したいのか、自身の経験に基づいて書くことができています。600字と、比較的文字制限が長いですが、冗長な部分もなくポイントを凝縮して記述することができています。しかし、A(なぜ日産/自動車業界を志望するのか)の部分が薄い印象を受けます。これでは、他のグローバル企業のインターンシップでもいいのでは?と解釈されるかもしれません。例えば、法律相談部という部活に属していたのであるならば、「自動車事故関連の法律相談が多く、自動車に関する問題に向き合っていく中で、自動車企業の側から問題を解決したいと思う様になった」など、・自身の経験→成し遂げたいことの流れを意識して書くことで、より説得力のあるESになったかもしれません。設問2:自己PR◆自己PR(600文字以内)設問の意図こちらもシンプルな自己PRの設問です。この設問も指定文字数が600文字と比較的多いので、より深掘りした内容で書けると良いでしょう。ここで注意すべきなのは、「学チカ」と「自己PR」の違いです。「学チカ」は1つのエピソードを詳しく説明することで強みをアピールするものであるのに対し、「自己PR」は複数のエピソードを絡めてあなたの強みをアピールするものです。自己PRと学チカの違いを理解しておらず、混同したESが散見されますが、上記のポイントを押さえておけば問題ないでしょう。意図を踏まえた回答方針自己PRでも設問1の回答方針で記したように、日産自動車の求める人材とされる日産wayを体現できる人材であることをアピールできると良いでしょう。また、指定文字数が多いため、具体的に自分が日産wayを体現できた経験のエピソードを述べることができると、自分が日産自動車が求める人物像とマッチしているという根拠のようになり、より説得力のある回答が作ることが出来ます。自己PRのフレームワークについては以下をご参考ください。①あなたの強み②強みが形成されたきっかけ③強みを表す具体的エピソード(複数)④強みを発揮するために意識していること⑤強みを入社後にどう活かすかまた、以下の記事では、自己PRの書き方のポイントやフレームワークに関して解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。参考:]→自己PRを作成するためのステップを解説しています。上記のフレームワークの詳しい使い方についても、具体例を踏まえながら説明しています。合格者の回答私の強みは「達成力」、つまり任された仕事に対して責任感を持って取り組み、結果を出すことである。その強みを発揮したのは、3年間続けているTOEICの集団塾講師としてのアルバイト経験である。会社の昇格や学校の進級など生徒が授業を受講する理由はそれぞれ異なるが、集団授業であるため授業中は個々と向き合える時間が少ない事が一番の課題である。そこで定期的に個別に生徒の話を聞き、スコアを必要としている理由・目標点数・達成期限・勉強に費やせる時間・授業の理解度・単語テストや模試の結果などを把握するようにしている。また現時点での課題を見い出し、生徒にとっての最適な勉強法を考案している。このように授業内容だけではなくコミュニケーションを重視する事で生徒のモチベーションの向上が得られ、その結果3か月で120点点数が上がったり悲願の900点を超えたりなどほとんどの生徒の目標達成へと導くことができている。現在最も力を入れていることは大学院での研究である。分析化学を専攻しており、さまざまな病気と関連づけられているチオールを生体内で可視化する開発を行っている。実験では自分が期待している結果が得られない事がほとんどであるが、毎日英語論文を読んだり積極的に先生や先輩及び留学生と話し合いを進めたりすることであらゆる視点から論理的に結果を分析し、解決策を導き出そうとしている。修士卒業までに国際学会での発表及び論文提出を目標としている。参考:日産自動車インターン合格者ESこの回答は日産wayに明記されている結果をだすことに全力を注ぎ、成果、プロセスを誰にでも分かるように設定、人のやる気を出す。ということの体現を軸に、具体的なエピソードもわかりやすく述べられていると思います。また、自分の強みを最初に一言で分かりやすく述べ、そこから目標、そしてそれを実現するために自分がどのような行動を起こしたか、その上でどんな結果を残すことができたのかを記す、という書き方は誰が見ても簡潔で、わかりやすいです。また、複数のエピソードから、自身の強みについて証明しており、納得感のあるESとなっています。ただ、強みを今後どう活かしていきたいかについては言及されていないため、その点についても記述し、企業においてもその強みが活きることを示しましょう。設問3◆リーダーシップについて(600~800文字以内)リーダーシップについては、リーダーシップについては様々な解説がありますが、その中の一つに『リーダーシップはリーダーだけのものではなく、組織のメンバーそれぞれがその対象である』とあります。あなたはこの解説に賛成しますか?それとも反対しますか?賛成反対の理由を含め600字から800字で論じてください。設問の意図あなたのリーダーシップに対する考え方を見極める設問です。自分がそのように感じる具体的な根拠を自分の体験談に基づいたエピソードと共に書けると良いでしょう。自身の経験に基づいて記述することが望ましいですが、リーダー経験がない方は、チームメンバーとして感じたリーダーシップについて記述しましょう。意図を踏まえた回答方針「論じて」とありますので、自分の意見を「賛成」とするにしても「反対」とするにしても、その意見に対する根拠を明確に述べましょう。さらに、その根拠を述べるにあたり、自分の経験に基づいた行動を明記した上で上記で度々述べている日産wayを体現できる人材であることをアピールできる文章にしましょう。ここでは、机上の空論にならないように、自身の体験に基づいた論拠を語ることが重要だと言えます。合格者の回答私は賛成である。私は60年続くジャズバンドサークル「カルア」の選抜メンバーとして活動していた。このサークルでは選考会によって選ばれた10人の選抜メンバーが1つのバンドを組むことになっており、私は2年間練習を続けた結果3年目に選抜メンバーに抜擢された。また、2年目から選抜メンバーとして活動していた同期はバンドのリーダーに任命された。しかし、選抜メンバーはそれぞれ学年やバックグラウンドが異なるため音楽の方向性がバラバラであり、リーダーは今までの選抜メンバーとしての経験をもとに毎週のミーティングや週4回の練習を進めようとしたがバンドがまとまることはなかった。この経験から、私は組織においてリーダーシップとは何かを考えさせられた。リーダーのみがリーダーシップを発揮するだけでは、組織としての力を最大限に引き出すことはできない。なぜなら、リーダーは個々の長所や短所及び能力を総合的に理解し、他人の意見を訊き、広い視野を持った上で動く必要があるからである。私はバンドにおいて足りない事は自分を含め個々によるリーダーシップの発揮であると考えた。自分が発揮できるリーダーシップとは何かと試行錯誤した結果、バンドの中で楽器の経験が最も長いことからそれぞれのパートに対して良かった点・改善点を一番言えるのは自分であると考えた。そこで私は毎回の練習を録音し、気づいた事をまとめて全員に伝え、現時点でのバンドにおける課題を共有した。すると練習やライブ後に反省点を全員で話し合うようになり、各メンバーが感じていた問題点やそれらを克服するためにどのように個人の技術を活かすかが議題として挙がるようになった。その結果、個人の強みを活かしたライブの企画及び実行が可能となり、ブルーノート東京や学園祭などで最高の演奏を果たすことができた。この経験から、組織におけるメンバーのリーダーシップの取り組みの重要性が立証されたと考えている。参考:日産自動車インターン合格者ESこの回答は、自分がリーダーという立ち場にいない状況で、実際にリーダーシップを発揮した経験を述べています。これは非常に具体的で、採用担当者にも回答者の性格がイメージしやすかったと考えられます。全員の目標を達成するための課題を自ら見出し、共有、個人の強みを活かしながら結果を残した、というエピソードは日産wayの体現のアピールにもなったと思います。また、自身の考えたリーダーシップを理論で終わらせるのではなく、実践し結果を出している点も非常に評価が高いでしょう。失敗から学び、修正できる人材であることは日産に限らず、社会人として求められているスキルと言えます。Webテスト対策日産自動車のインターンシップに参加するには、ESとWebテストを突破しなければなりません。Webテストの形式は以下の様になっています。【日産Webテスト特徴】・形式:玉手箱・種類:言語、非言語、性格・所要時間:60分ほどSPIと同様、玉手箱もインターンシップや本選考で多く使われている形式です。体験記を参考にすると、Webテストの合格ラインは比較的高い様に思われます。本選考にも向けて早めにWebテスト対策を行うことが望ましいでしょう。Webテストやテストセンターなどの適性検査対策は毎年多くの学生が悩むところだと思います。その適性検査の一つである玉手箱に関して、問題形式や対策方法などを解説していきたいと思います。引用:面接・GD対策ES・Webテストを突破すると、GD・面接に進むこととなります。日産自動車の面接では、GDと個別面接を当日に同時に行う点に特徴があります。【GD・面接内容】■プレゼン・GDと同日に行われる・3分・「自分の考えるリーダーシップと、その考えを持つにいった経緯」がテーマ・PPTで2枚の資料を持参・プレゼン後に面接官から2,3個の質問がある■GD・テーマは「リーダーシップとは?」・時間は15分・学生3人、社員1人・じゃんけんで代表者を決め、1人が面接官に1分ほどで発表・資料などはない引用:日産自動車インターンレポートエントリーシート同様、面接でも「リーダーシップ」に関する質問が中心となります。面接でもESでも大切になるのが自身の経験に根ざした回答になります。先ほどの日産wayと照らし合わせながら、自身の考えるリーダーシップについて考えを練っておくべきでしょう。また、GDも事前に準備することが可能です。ES・Webテストを行ったら早めに対策を練ることを心がけましょう。GD・面接に関する記事も合わせてご確認ください・・・最後に日産自動車のインターンシップではMBAスクールで実際に使用しているプログラムによるグループワーク、日産役員のトークセッション、若手リーダー社員との懇親会などが行われます。これらを通して、日産が考えるグローバルリーダー像、自動車業界の最新トレンド、日産が追求する未来のクルマ社会をグループワークで学び、体験する事ができる貴重な場だと思います。多くのインターン参加者からも、日産のインターンを通じて成長できたという声が届いています。わかりやすく、かつ内容の濃いエントリーシートを作り、是非インターンシップ選考を通過しましょう。日産自動車の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから参考:日産自自動車HPインターンシップ募集ページ日産自動車に関する記事も合わせてご確認ください・・
- 日産自動車の志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし 24,236 views 日産自動車は文理両方の学生から人気な日系大手自動車メーカーです。SKYLINE、GT-R、フェアレディZといった世界でも人気のクルマを生産している上、現在ではEVに力を入れています。日産はカルロス・ゴーンという有名な経営者がトップに立って以来短期間で経営を立て直し、世界でも競争力のある企業に導きました。ただ、カルロス・ゴーンが来て以来日本の会社とは異なり成果主義の風潮、公用語が英語になるなど外資系の社風がもたらされたようです。そんな日産自動車ですが事業内容を踏まえてどのような志望動機が適しているのでしょうか。考えていきましょう。また、unistyleでは日産の内定者の志望動機や求める人材、さらに同業他社との違いに関する記事があります。参考にしてみて下さい。参考:日産自動車の選考・社風・内定者の自己PRと志望動機解説【unistyle企業研究】参考:トヨタ・日産・ホンダの事業・社風比較【unistyle業界研究】参考:日産自動車のESと採用HPから考える日産自動車が求める人材日産自動車のビジネスモデル完成車メーカーである日産自動車は簡単に言うと自動車を開発、製造しその自動車を販売して利益を得るというビジネスモデルになっています。ただ、製造する過程では下請けの企業に部品を製造してもらいそれを組み立てるのを日産が行い、販売を行うという形を取っています。ただ、この際もマーケティング担当者やエンジニア、下請けの企業のそれぞれ専門領域の異なった人々と理想の車の作成へ向けた協力を行っていかなければいけません。そしてそれらを日本国内で販売するだけでなく海外での販路を拡大しています。海外諸国で生産をおこない現地で生産し、現地で販売も行っています。このようなことから日産は世界で勝負していて、日本の存在感を高める事業を行っているともいえます。では具体的にはどのような事業を行っているのでしょうか。実際の事業を見ていきましょう。住友商事株式会社、日産自動車株式会社および、鹿児島県薩摩川内市の3者は12日、薩摩半島の西約30キロメートルに位置する甑島列島に属する上甑島に電気自動車40台を導入し、島民参加型のこしき島「みらいの島」共同プロジェクトを本格的に始動したことを発表しました。■EVが支える「エネルギーのまちづくり」リサイクルとまちづくり本プロジェクトで導入するEVは、共同実証事業の一環で“走る蓄電池”としても活用を検討します。地域にEVが普及することで、再エネの出力変動を吸収できる容量が増え、より多くの再エネ導入が期待できます。数年後には、オンラインでEV充電を制御するシステムを構築するなど、大型リユース蓄電池と併用する新しいエネルギー・マネジメント事業の可能性も検討していきます。住友商事、日産自動車および薩摩川内市は、本プロジェクトを通じて、地域に「再エネ」と「EV」を普及・定着させ、低炭素社会の実現につながる事業モデルの構築に取り組みます。将来的には、みらいのエネルギーインフラを備えたこの「みらいの島」モデルを、甑島にとどまらず国内外に広く展開することを目指してまいります。(中略)<3者が本プロジェクトに参画する背景>日産自動車は、2010年に住友商事との合弁会社であるフォーアールエナジー株式会社を立ち上げ、EVで使い終わった蓄電池を再利用・再製品化する仕組みを構築してきました。本プロジェクトでは、「e-NV200」を薩摩川内市に提供し、住友商事や市と協力して離島におけるEV導入効果を見極めていきます。また「e-NV200」の特長を活かした導入事例を積み上げ、EVが支えるエネルギーのまちづくりのモデルケースを全国・全世界に発信することで、ゼロ・エミッション社会の構築に向けた取り組みを継続的に行っていきます。参考:日産ニュースリリースこれは日産自動車が住友商事と鹿児島県の薩摩川内市と協同でプロジェクトを開始したというニュースリリースです。なぜこの事業を行ったかというと低炭素社会の実現という目標を日産は持っているからです。また、リユース蓄電池を利用したエネルギーマネジメント事業というのも1つの目標としています。日産のEVはただ単に走るだけでなく蓄電池としての役割も期待でき、下記の福島の記事でもわかると思いますが蓄電機能により災害復興能力を高められる点、EV活用により現在地球が抱えている問題の1つである地球温暖化の対策にも繋がる点から課題を解決できる提案であるともいえます。ただ、どのように低炭素社会を作っていくかというのか、実際にどのようにすればEVを普及させられるかというのははっきりしているわけではないためモデルケースを作りそれから全国、世界へといった流れで事業、目標の実現を目指しているようです。この事業は日産だけでなく住友商事、地方自治体の協力を得て理想を実現しようとしています。そのことから、価値観や能力の異なる人々と協力し1つの目標に向かっていきたいといった志望動機も適切なものの1つだといえるかもしれません。日産自動車株式会社は5日、2011年3月の東日本大震災において甚大な被害を受けた福島県およびいわき市の復興に向け、今後も引き続き強力にサポートしていくことを表明し、アクアマリンふくしまといわき・ら・ら・ミュウに、電気自動車「e-NV200」を各1台寄贈しました。「e-NV200」の寄贈式は同日、日産のいわき工場において、福島県の内堀雅雄知事、いわき市の清水敏男市長、および日産の社長兼CEOのカルロスゴーンが出席し、盛大に執り行われました。福島県は、今回寄贈する「e-NV200」の「クリーンであること」、「静粛性が高いこと」、「多量の電気が供給できること」といったクルマの特長を活かし、水族館「アクアマリンふくしま」において、移動水族館への電力供給をはじめ、走る蓄電池としてさまざまな場面に役立てる予定です。また、いわき市は、観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」において、「e-NV200」を物品の搬送やさまざまなイベントの際の電源供給として活用する予定です。福島県、および、いわき市は2011年の東日本大震災において、大きな被害を受けました。「アクアマリンふくしま」と「いわき・ら・ら・ミュウ」のあるいわき市小名浜地区は、2m以上の津波に襲われ、「アクアマリンふくしま」では、展示生物の9割が損失。「いわき・ら・ら・ミュウ」では観光物産店舗が海に流出するという甚大な被害を受けました。両施設とも再オープンを果たしているものの、風評被害等の影響で来場者数は震災前の約7割程度に留まっている状況です。日産自動車は両施設の賑わいを取り戻すための一助として、「e-NV200」を寄贈するとともに、今後も継続的に復興を支援して参ります。参考:日産ニュースリリースこれは日産自動車が電気自動車を寄贈したというニュースリリースです。日産のEV自動車というのはただ走るだけでなく蓄電池という機能も持っており電気の備蓄ができるという観点から、災害復興力を高める車とも言えます。また、この事業は大きな被害を受けた福島が抱えている収入が少なくなってきている、車に回すお金がないという課題を解決するために寄贈したとも考えられます。このようにメーカーなのでサービス産業とは異なり柔軟な提案はしづらいのですが今回のケースではメーカーならではの課題解決の提案であるといえます。日産はこのように課題解決を行える会社だと思います。以上のことを踏まえ、日産自動車の志望動機を考えると、・価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい・日本のプレゼンスを高める仕事がしたい・相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたいといった志望動機が適していると考えられます。では、実際どのような志望動機を内定者は挙げているのでしょうか。見ていきましょう。日産自動車のES通過者の志望動機解説「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」を利用して今回も考えていきましょう。また、下記の動画では志望動機の書き方についてフレームワークに沿って解説しています。志望動機の書き方のポイントが端的にまとめられているので、動画でサッと確認したいと思っている方にオススメです。こちらが実際の日産の内定者のESです。ちなみに設問は「日産自動車を志望する理由をお聞かせください」で、600字以内という文字制限から余裕を持って書けるのではないかと思います。実際に現場に行き当事者意識を持って働くことで、世界において波及力の高い貴社の自動車ビジネスの一端を担うことのできる仕事に魅力を感じ志望しています。東日本大震災の時メディアで現地の被害の大きさを知った私は、被災した方々の助けになればと考え、自分の思いを綴ったメッセージを送り、アルバイト先のスターバックスを通じて募金活動を行いました。しかし大学3年の時に実際に現地で被災した友人の話を聞き、その壮絶な内容に傍観者でしかなかった自分の認識と現場にいた方の感じ方には大きな開きがあると感じ、背筋が寒くなる思いをしました。実際に現場へ行きそこで暮らす人々の想いを知った上で行動することが大切だと感じました。この経験を通じて離れた場所で目標を共有し達成するためには、実際に現場へ行き、当事者として物事を捉える必要があると学びました。セミナーに参加する中で貴社には世界中に広がるビジネスフィールドに実際に行くことのできる環境と、現場に行き当事者意識を持って働くことを大切にする社員の方がいると感じました。その中でも特に実際に自分の目で見て最適なものを買い付け、電気自動車の大きな課題となるコストの面から事業を支えることのできるグローバル購買部門に魅力を感じています。参考:【内定】エントリーシート(グローバル購買部門)この方は「実際に現場に行き当事者意識を持って働くことで、世界において波及力の高い貴社の自動車ビジネスの一端を担うことのできる仕事に魅力を感じた」ということをこの方は志望のきっかけとして挙げています。これは先程あげた「日本のプレゼンスを高める仕事がしたい」というものに近しい志望動機であると思います。また、この方の経験として挙げられていたことは東日本大震災のことです。東日本大震災の時、スターバックスで募金活動を行ったそうですが、現地で被災した友人の話を聞いたところ自分のやったことは不十分であることを感じ、実際に現場で行動する大切さを学んだそうです。これは主体的に動いた結果自身の行動の至らなさに気づいたということなので評価される経験だと思います。ただ、フレームワークでもあるように③企業選びのポイント、④他に受けている業界とその業界ではダメな理由、⑥業界の中でもその企業があまり明確に書かれていないために志望動機の説得力に欠けるかもしれません。私が自動車業界を志望する理由は、車が好きだからということが挙げられます。車があると気軽に出かけることが出来、旅行などでは寄り道をするなど自由に楽しむことが出来ます。私は毎年、友人とサーフィン旅行に出かけます。車中で睡眠を取り、毎日場所を移動しながらサーフィンや観光を楽しみます。このように気軽に旅行できることは車の良さですが、私は車の良い点を他にも感じています。それは、車内で同じ時間を過ごすからこそ、一緒に旅行する友人との絆がより深まることです。私は、車があるからこそ生まれ、強まる絆を世界中の人に感じてもらいたいと思い自動車業界を志望しています。その中で貴社を志望する理由は二点あります。一点目は、ダイバーシティを強みとしている点に共感したからです。私自身、外国人学生と研究について議論する中で、様々なバックグラウンドを持った人が意見を出し合うことで独創的なアイデアが浮かぶことを学びました。また多様な国籍の人が協力していくことで、世界中の各地域に合った自動車を作ることができると考えています。二点目は、電気自動車のリーディングカンパニーだからです。私は、世界中に自動車が普及するためには環境に優しいことが必須条件だと考えています。ですので、貴社の電気自動車の技術をもってすれば、世界シェアを大きく拡大していくことも可能だと考えています。以上の理由より、私は貴社を強く志望しています。参考:【内定】エントリーシート(グローバルコンバージョン&アクセサリー/サービスエンジニアリング)この方は同業比較として挙げているのは「ダイバーシティを強みとしている点」「電気自動車のリーディングカンパニーだから」という2つでした。前者の経験として挙げているのは外国人学生との議論によって感じたダイバーシティーの重要性、後者は経験は挙げられていませんでした。前者の経験の理由付けは主体的に動いたものなので評価されるものだと思います。後者は「こんな志望動機は嫌われる!評価されない志望動機の実例」の中にある「うんちくだけで実体験のない志望動機」に当てはまっているといえるでしょう。フレームワーク自体はかなり使われておりどうして日産を志望しているのかというのは明確になっているとは思いますが自動車業界を志望する理由が自動車が好きだからというのは『「好きだから」という志望動機の8割が評価されない理由』の記事でも分かるようにあまり評価されないと思っています。まず初めに興味を持ったきっかけとなったのがアメリカ留学後にアメリカとメキシコの各都市を一人旅したことです。親しみのあるNISSANだけではなくINFINITYという貴社の高級車ブランドも各都市を訪れる中で多く見かけ、貴社が持つマーケットの広さを強く感じました。その後就職活動を行う中で貴社の職種別説明会へ行かせていただき、多くの社員の方と近い距離でお話させていただく機会がありました。その中でこれからさらにグローバル視点でビジネスを行っていくことやDATSONというブランドの存在という貴社全体の事業内容だけではなく各社員の方のリアルな意見を聞くことができました。特に「入社三年目で社長にプレゼンを行えるほど裁量権があり、同時に数カ国と関わり仕事を行っている」という田村奈津子さんの話が印象的で非常に魅力的であると感じました。これが私が就職活動の軸としている「成長の先に挑戦できる環境が常にあること、世界と直接的に関わることができる」に一致していると感じたため志望しています。参考:【内定】エントリーシートこの方は「成長の先に挑戦できる環境が常にあること、世界と直接的に関わることができる」ということを志望動機の軸と合致したため日産を志望したと述べています。これは世界でのマーケットの話、世界と直接関わりたいといった話から、先ほど述べた「日本のプレゼンスを高める仕事がしたい」という志望動機に近しいものがあると思います。この方は経験としてアメリカの一人旅の経験を述べていますが、これは「こんな志望動機は嫌われる!評価されない志望動機の実例」の中にある「実体験との結びつきが弱い志望動機」に当てはまっていると思います。そしてフレームワークの中の他に受けている業界とその業界ではダメな理由が書かれておらず日産、自動車業界を志望する決定的な理由がなくなっているため志望理由としては弱くなっていると思います。最後にいかがでしたでしょうか。今回は日産自動車をとりあげて事業内容から志望動機を考えていきました。その結果、価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい、日本のプレゼンスを高める仕事がしたい、相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたいといった志望動機が適していることがわかりました。日産はBtoCのメーカーであるゆえ自動車が好きだから、〇〇という車種が好きだからといったものを挙げてしまう人も多いと思います。また、海外で日産の車をみて影響力を感じ志望したというのも多いように感じます。ただ、これらはあまり評価されない可能性があるので自身の主体的な行動の経験に基づいた志望動機を書いていくのが重要だと言えそうです。photobyborn1945
- 日産自動車の採用大学・文理・男女別採用人数|合格者ES付き 18,136 views 日産自動車の合格者ESはこちらから自動車業界は発展が衰退していると言われている日本のあらゆる産業の中でも唯一生き残っているともいえる分野です。そのなかでも日産自動車はトヨタ、ホンダ、スズキ、ダイハツ工業と並ぶ大手の国産自動車業界です。2016年にはセレナに自動運転技術を初導入もしています。本記事では、日産自動車の内定者を採用大学・男女別・文理別の3つの観点でまとめていきます。本記事の構成日産自動車の採用大学内訳日産自動車の男女別採用人数日産自動車の文理別の採用人数日産自動車の選考レポート日産自動車の本選考合格者ESさいごに日産自動車の採用大学内訳日産自動車の採用大学は次のようになっています。各大学からの詳細な人数は各大学のホームページをご参照ください。青山学院大学、青山学院大学大学院、茨城大学、茨城大学大学院、岩手大学、岩手大学大学院、宇都宮大学、宇都宮大学大学院、大阪市立大学、大阪市立大学大学院、大阪大学、大阪大学大学院、大阪府立大学、大阪府立大学大学院、岡山大学、岡山大学大学院、お茶の水女子大学、お茶の水女子大学大学院、金沢大学、金沢大学大学院、関西大学、関西大学大学院、学習院大学、学習院大学大学院、九州工業大学、九州工業大学大学院、九州大学、九州大学大学院、京都工芸繊維大学、京都工芸繊維大学大学院、京都大学、京都大学大学院、熊本大学、熊本大学大学院、群馬大学、群馬大学大学院、慶應義塾大学、慶應義塾大学大学院、工学院大学、工学院大学大学院、神戸大学、神戸大学大学院、埼玉大学、埼玉大学大学院、静岡大学、静岡大学大学院、島根大学、島根大学大学院、首都大学東京、首都大学東京大学院、信州大学、信州大学大学院、上智大学、上智大学大学院、創価大学、創価大学大学院、千葉大学、千葉大学大学院、中央大学、中央大学大学院、筑波大学、筑波大学大学院、電気通信大学、電気通信大学大学院、東海大学、東海大学大学院、東京外国語大学、東京外国語大学大学院、東京芸術大学、東京芸術大学大学院、東京工業大学、東京工業大学大学院、東京大学、東京大学大学院、東京電機大学、東京電機大学大学院、東京都市大学、東京都市大学大学院、東京農工大学、東京農工大学大学院、東京理科大学、東京理科大学大学院、東北芸術工科大学、東北芸術工科大学大学院、東北大学、東北大学大学院、徳山大学、同志社大学、同志社大学大学院、長岡技術科学大学、長岡技術科学大学大学院、長崎大学、長崎大学大学院、名古屋大学、名古屋大学大学院、奈良女子大学、奈良女子大学大学院、新潟大学、新潟大学大学院、日本大学、日本大学大学院、一橋大学、一橋大学大学院、広島大学、広島大学大学院、福井大学、福井大学大学院、福岡大学、福岡大学大学院、法政大学、法政大学大学院、北海道大学、北海道大学大学院、三重大学、三重大学大学院、明治大学、明治大学大学院、横浜国立大学、横浜国立大学大学院、立教大学、立教大学大学院、立命館アジア太平洋大学、立命館アジア太平洋大学大学院、立命館大学、立命館大学大学院、早稲田大学、早稲田大学大学院参考:リクナビ2020日産自動車の男女別採用人数日産自動車の過去3年間の男女別採用人数は次のようになっています。2019年度の実績はまだ公表されていませんのでご了承ください。参考:就職四季報2020年度版日産自動車の文理別採用人数日産自動車の過去3年分の文理別採用人数は次のようになっています。2019年度の実績はまだ公表されていませんのでご了承ください。参考:就職四季報2020年度版日産自動車の選考レポート今回は、日産自動車のR&D職に合格した20卒の体験記を一部抜粋して紹介します。日産自動車の選考レポートはこちらから本選考のフローについて結果連絡を含めてお答えくださいエントリーシート・webテスト(締め切り後2週間後にメールにて連絡)→一次面接(1週間後電話にて連絡)→二次面接(その日のうちに電話にて連絡)→三次面接(その日のうちに電話にて連絡)本選考のためにした準備についてお答えくださいエントリーシートに志望職種理由を書く際、社員と事前に会い添削をしていただいた。業務内容に対する理解が深いことをアピールできるように準備した。一次面接前は研究内容について自分で語れるよう準備した。また各フェーズの面接前は、インターンシップで行った内容、学んだこと、頂いた評価などをしっかり復習し、自身の体験に基づいて日産でのキャリアについて話せるように準備した。その他特段準備したことはない。特にwebテストの対策はしていない。それぞれの面接およびGDについて、社員の人数および役職、面接を受ける学生の人数、面接会場、面接時間、質問内容、面接の雰囲気、面接の感想についてご記入ください。面接がない場合は「なし」とお答えください一次面接:面接官1人。中堅程度の技術系社員学生1人会場小会議室時間45分程度進め方キャリアディスカッションとして呼ばれた。インターン生ルートだと思われる。研究内容の発表と質問15分程度→日産でやりたいことの発表と質問15分程度→逆質問15分程度二次面接:面接官2人。人事社員と技術系社員。中堅程度学生1人会場小会議室時間45分程度進め方ESに沿った内容が30分程度→逆質問15分程度。一人が進行役かつメモ取り役。もう一人は疑問点を質問する三次面接:面接官2人。部長クラス学生1人会場小会議室時間30分程度進め方進行役+メモ取り役が1人。ESに沿った内容+日産で働くことへの本気度を確かめる質問30分→逆質問15分本選考において評価されたと感じたポイントや選考において重視されていたと思う点についてお答えくださいリーダーシップを持って働けるかどうかを最重要視していたと思う。インターンシップのテーマは「グローバルリーダーを養成すること」であった通り、日産はリーダーシップを非常に重要視している。そのため面接でも、自身の描きたいキャリアを明確に持っているかどうか、他者を巻き込んで仕事をする能力があるかどうかを測るような質問が多かった。面接・GDなど各選考フローにおいて心がけていたことをお答えください一次面接:研究について深く聞かれると事前情報を得ていたため、自分の言葉で研究について語れるようにすること。二次面接:日産で働くことへの熱意と、日産の気質と自分の性格のマッチングを測っていると思われたので、日産への本気度をアピールすることと自身のリーダーシップ力を示すよう意識した。三次面接:日産への志望度の高さはもちろん、面接官の役職が高いため、言葉遣いには特に気を付けた。日産自動車の合格者ESここでは日産自動車の合格者ESを3つ紹介します。日産自動車の合格者ESはこちらから日産自動車の合格者ES:2020年度(事務系総合職)この合格者ESはこちらから・志望動機私が貴社を志望する理由は、「海外で日本製品のプレゼンスを高めたい」からである。海外に関しては、私は大学で豪州への留学、南米への一人旅を経験した。どちらも様々なバックグラウンドの人々と生活をする中で、毎日刺激的に過ごせたことから、再び海外で挑戦したい思いがある。日本製品を広めたい理由は、海外滞在中に自国の商品が使用されているのを見て、日本人としてとても誇らしく思えたからである。中でも自動車業界を志望するのは、100年に一度の転換期の今だからこそ、未来のために挑戦できる環境があると考えるからである。特に貴社を志望する理由は、「ダイバーシティの推進」である。世界中に100以上の国籍の社員を持つ貴社でなら、私が海外経験を通じて感じた、「多様な価値観を持つ人と世界に向けて働きたい」という思いを実現できると考えた。職種の中でグローバルマーケティングを志望する理由は、上記の自分の思いを一番実現できると考えたからである。10カ国以上の国籍の方と世界に対して貴社製品を広める活動は、まさに私がやりたいことと一致する。またよさこいサークルで、SNSを利用したチームブランディングの経験から、マーケティングにも非常に魅力を感じている。入社後は、世界中の貴社ファンを増やすために、各地の担当と協力して国ごとのニーズに寄り添った事業提案をしていきたい。そして、「人々の生活を豊かに」というビジョンを実現したい。・リーダーシップ経験150人のよさこいサークルの幹部として、目標の日本一を達成したことだ。先輩の代が日本一になったことで、最初は現状維持でいいという雰囲気がチームの一部に流れていた。結果個々の熱量の違いが生まれ、「全員が満足できる活動をする」ことが難しくなっていた。しかし私は本気で取り組んだ方が楽しいと考え、集団と個人のモチベーションを近づける活動をした。具体的には、①全員に役職を与え、それを統括する幹部の設置②日頃からコミュニケーションをとる、の2つである。①では幹部が常に目標を提示することで、皆が主体性を持って活動できる組織体制を作りあげた。②では自分が架け橋となり、個人に集団の方向性を共感してもらうよう心がけた。結果として集団での個人の役割が明確になり、パフォーマンスの向上につながり、再び日本一になった。自ら積極的に集団の進むべき道を示すことで、価値観の異なる個人を巻き込んで行くことができた。日産自動車の合格者ES:2020年度(R&D)この合格者ESはこちらから・志望職種を選んだ理由を記述してください車のコンセプトを技術的観点から商品へと落とし込む車両計画では、専門性に囚われない幅広い知識の獲得と、多部署を取りまとめるリーダーシップが求められる。私はこの働き方に憧れを抱き車両計画を志望している。私は将来、持ち前の好奇心を活かして仕事領域を自ら拡大させることで、誰よりも広い知見を持った技術者になりたいと考えてる。この考えを持つ私にとって、専門性に囚われずに働くことが出来る車両計画は理想のファーストキャリアである。またリーダーシップに関しては、貴社のインターンシップ等を通じて、私は発信力や他者を巻き込む力が強みであると知ることが出来た。車両計画では、多くの部署の要求を聞いて取りまとめると同時に、一つの車として仕上げるための折衷案を各部署に発信し納得させる力が必要である。培ってきたリーダーシップを存分に発揮し各部署を統括することで、担当車商品化の中核を担う技術者として活躍したい。・志望動機を記述してください以下の2つの理由で貴社を志望している。1つ目は、貴社の社風が私の目指す働き方と合致しているからだ。インターンシップを通じて、貴社は他者を巻き込む力を大切にしていることを強く実感した。私は、理系的知見を活かしながらも、専門分野にとらわれず様々な部署の人たちを巻き込みながら働きたいため、貴社の社風のもとで大きく活躍できると考えている。2つ目は、エンジニアとして世界を股にかけグローバルに活躍したいからだ。貴社への訪問や社員の方々とのお話を通じて、貴社のエンジニアは本当に多国籍な環境のもと働かれていることを学んだ。私は、在学中17か国訪れるほど海外旅行が好きであり、価値観の大きく異なる海外の方々と切磋琢磨しながら働くことに憧れている。まずは日本で技術を磨き、しっかりした技術を持って海外で勝負したい。将来は貴社のプロジェクトを統括し、多国籍なチームメンバーを引っ張っていきたいと考えている。・自身の強みと、それを仕事にどう活かしたいかについて記述してください私の強みは「努力を継続させる力」だ。仕事においては、難解な問題に対峙した時でも粘り強く努力し続けることで困難を乗り越え、貴社の成長にとり不可欠な人材として活躍したい。・日産で成し遂げたいことを記述してください私は人生で「目標を持ち達成に向かって努力し続けること」ことを最も大切にしており、貴社でもこれを実現したいと考えている。貴社では、入社初期は小さな目標の達成の積み重ねが求められるが、活躍するにつれ責任ある大きな目標の達成が求められると伺っている。私は、目標達成の難易度が高く、達成時の社会的インパクトが大きいものほどやりがいを感じる。そこで、貴社での高い目標を努力で達成することを、自己実現そのものに繋げたいと考えている。貴社の挑戦的な社風のもとでこのサイクルを回し、常に目標達成に向け努力することで自己成長を追い求め、最終的には貴社並びに日本の自動車業界を支える人材となれるよう邁進していきたい。日産自動車の合格者ES:2019年度(グローバル情報システム部)この合格者ESはこちらから・リーダーシップ体験とその成果もしくは失敗、及びその体験に基づいたあなたが考えるリーダーシップ私のリーダーシップ体験は、大学時代にサークルを廃部の危機から救ったことだ。私はテニスサークルに所属していたが、3年生の引退と2年生の仲間割れが重なり部員が4名まで減ってしまった。私も別のサークルへの転籍を検討した。しかし、歴史の長いサークルが廃部になってしまう危機感を抱いた。また、残った仲間の居場所を作りたいとも考えた。そこで副代表に就き、サークルの復興を部員たちと約束した。まずは2年生が退部してしまう原因となった仲間割れの原因を分析した。そして幹部陣のみが運営していることから当事者意識が他の部員から失われたのが原因と分かった。そこでその打開策として各自に運営を担ってもらうための係制度を導入し、当事者意識を各部員に抱いてもらえるよう工夫した。この成果として、部員全員が主体的に新部員を迎える活動へ励んだ。その上で新規部員獲得のための企画・実行をした。結果、10ヵ月後までに部員を既存の5倍である20人にまで増やすことに成功した。こうしてサークルは廃部を免れただけでなく、部員おのおのが主体的に行動できる場となった。ここから考える私のリーダーシップとは、個人個人の視点だけではなく集団、組織全体からの視点を持ち、自分たちが抱える課題に対して取り組んでいけることである。貴社においても学生時代の経験をもとに、リーダーシップを活かし貢献していきたい。・日産自動車への志望動機2つある。一つ目に、貴社では私の背伸びしたことにも物怖じせず飛び込む勇気が活かせるからだ。私は外国人留学生や海外滞在経験者のみしか参加できない外資系会社の長期インターンに初の海外未経験者として参加している。自分自身は採用条件に入っていなかった上に、入れても英語力の面で苦労することは分かっていた。しかし社員の方に直接連絡を取り、自分のやる気に共感してくださり受け入れてもらえた。貴社は現在、自動運転の実現やEVの普及を目指している。それはまだ誰も達成できていないことであるため、知見やノウハウは蓄積しておらず不透明な部分が少なくないはずだ。そこには、私の物怖じしない勇気により新しいことにも積極的に挑戦することで貢献できると考える。二つ目に、貴社とDeNAとの自動運転にまつわるパートナーシップ戦略に惹かれたからだ。私の祖母は以前、自動車に轢かれて命の危機に陥った。その際、私は交通事故のない社会を願い、自動運転の実現を強く求めた。自動運転の実現における最大の関門は、万が一の事故のリスクが含まれる実証実験だ。しかし貴社はDeNAとの単なる技術の役割分担だけではない両社が得ている横浜市とその市民からの信頼感、人気を生かした提携により横浜市から認可を得た。様々な側面を考慮したうえでベストパートナーを探しだし、自動運転という強い目標の実現を追求する姿に共感した。以上の2点より貴社を志望する。・第1志望職種を選んだ理由とその中でやってみたいこと貴部門で、各工場へMR(複合現実)とVR(仮想現実)の導入から運用・保守までの仕事がしたく志望する。その理由は2つある。一つ目に、ケアレスミスをなくしたいからだ。私は大学受験の際に、最初の科目で会場の空気にのまれてマークミスをした経験がある。この際、MRやVRによる事前の会場の雰囲気の疑似体験があれば、不慣れによる緊張を抑え、ケアレスミスを防げたと考える。これは生産現場における未経験者にも言える。未経験者が急に実践に飛び込むと、その人の不慣れによるミスで傷害の危険や、ラインに後れを出してしまう恐れがある。しかし、MRやVRで担当機械を360度方位で投影して実際に操る疑似体験を行うことで、ケアレスミスを防ぐことができるはずだ。二つ目に、本社が各生産拠点の状況を的確に把握するためである。私はサークルの新歓活動でのビラ配りの際、各部員の配布場所の指揮監督を担った。しかし、離れた地点で配布している部員の状況を把握できず、人員配置を誤った経験がある。その際、MRやVRで行ったことのない場所も具体的なイメージをもって認識していればこのミスを防げたと思う。これは本社が生産現場の状況を把握することにも言える。貴社は、国内、海外と世界中に生産拠点を有する。そのため、工場での万が一の事故に本社が迅速・正確に状況を把握することが難しい。しかしVRによってその現場を疑似体験しておくことで防げるはずだ。さいごに自動車産業は日本の基幹産業でもあり、その中でも国内トップを走る日産自動車は就活生からの人気も高いです。本記事では日産自動車の採用実績を男女別・文理別などの視点からまとめました。採用実績校や採用人数は毎年変わるものであり、あくまで目安でしかありません。本記事をもとに日産自動車への対策を進めていっていただけたらと思います。参考記事:・・・・・・
- 日産自動車の特徴を解説|業績や社風から見る就活対策・企業研究 36,076 views 「」で紹介した通り、好調な業績を維持し上位校生からの人気も依然として高い完成車メーカー。今回はそんな完成車メーカーの中でも、日産自動車に焦点を当ててみたいと思います。1999年にフランスの自動車メーカー、ルノーの傘下となり、新卒採用人財像として「和魂多才型」人財を掲げるなど、グローバル志向の強い日産自動車。この記事では、そんな日産自動車の社風や求められる人材について考察していきます。日産自動車の業績ここからは、日産の業績について見ていきたいと思います。2015年前年比増減売上高(億円)121,895+7,2%営業利益(億円)7,933+34,6%販売台数(千台)5,423+2,0%※日産自動車IR情報よりUnistyleが独自に作成参考:日産自動車投資家情報2015年度は売上・営業利益・販売台数ともに前年度を上回り、好調な業績でした。特に営業利益は前年比34,6%増加しており、販売台数の増加や購買コストの削減が、大幅な利益率増に繋がったようです。完成車メーカーの業績はは為替変動によって大きく変動してしまうのですが、日産自動車では、販売・マーケティング関連での改善を進めており、安定した収益確保を目指しているようです。※日産自動車IR情報よりUnistyleが独自に作成日産自動車地域別販売台数を見てみると、アメリカでの好調な業績が目立ちます。アメリカ市場向けのSUVや中型・大型自動車を投入したことと、ガゾリン価格の低下による新車への需要増がこうした好成績に繋がったようです。また、アジア市場はほぼ横ばいとなっていますが、中国市場では販売台数が2015年4月〜12月期に2%増加するなど、底堅い成績を維持しています。一方、日本国内での販売台数は右肩下がりとなっています。日産に限らず、国内市場の縮小の影響は自動車メーカー各社にとっては避けられない状況になっており、いかに国外で販売台数を伸ばせるかが今後の競争の鍵となっています。参考:業界を取り巻く2つの変化ー日産自動車のマーケティング戦略は「ボーダーレス化」事業内容から考える日産自動車が求める人材ここからは、日産自動車が就活生に求める素質について、「」を参照しながら考えていきましょう。ゼロ・エミッションを掲げる日産は、電気自動車の先駆けである『リーフ』で必ず成功を収めなくてはならなかった。このクルマの魅力はおろか、存在すら知らない日本全国のカスタマーに対して、「広告」という手法でいかに認知させていくか―。社運をかけた本プロジェクトの最後のバトンを受け取ったN.A.。電力使用に対し不安のあるなかで、いかに電気自動車の魅力を伝えるか。一番の課題は、やはりここにあった。「リーフから家庭に電源供給できること、あとは夜間に充電すればピーク時の電力消費をカットできること。この2つのメッセージで不安払拭できる。そう考えました」。そうは言っても、クルマの広告だ。当然、走りそのものの魅力も伝えていきたい。「リーフの全く新しい走りをどうやったらユーザーベネフィットとしてお客さまに感じて貰えるのか。メッセージの伝え方に注力をしました」。打ち出すポイントは電気自動車ならではの“静かな走り”に決まった。社内の関係各所や広告会社との情報共有を絶えず行うことで、わずか1ヶ月で3種類のCMは完成。予定通り、8月に放映されることとなった。しかし、お店への来場数が思いのほか伸びない。リーフが売られていてお店で乗れるという伝達がまだまだ足りなかったのだ。N.A.はその後も関係部署と議論を重ねカスタマーの気持ちを探り続けた。その結果、電気自動車の持つ根本的な魅力「自宅で充電できて実用的なクルマであること」を、新作のCMとして10月に展開。その結果、TVCM投入後の独自調査において「電気自動車=リーフ」のイメージが飛躍的に向上し、さらにテレビによる来場誘引も、8月の広告の2倍になったのであった。引用:日産自動車新卒採用ページ今回紹介した事例は、電気自動車「リーフ」の広告戦略についてでした。自動車業界では、水素自動車や電気自動車など、次の世代を担う商品の開発・販売を積極的に行っています。今までにない取り組みも多く、手探りでも事業を前に進めていく力が求められるようです。この事例でも、電気自動車の魅力と、クルマ本来の走りの魅力を両立して伝えるためのメッセージづくりに苦戦しました。自らリーダーシップをとり、関係各所や情報共有を行うことで、他社に先駆けて電気自動車のイメージを消費者に伝えることに成功しました。以上のことから「」に照らし合わせて考えると、日産自動車は「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することが出来る」能力を持つ人材を求めていると考えられます。また、日産自動車はゴーン社長の方針のもと社内ダイバーシティを拡充しているため、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることが出来る」能力も求められるでしょう。社風についてこの章では、「」を参照しながら、日産自動車の社風について解説していきます。昨今、世間では女性人財を積極的に登用しようという風潮ですが、このようにダイバーシティが声高に叫ばれる遥か以前から、日産は女性が存分に能力を発揮できる環境が整っていました。私が入社したのは1990年代初頭ですが、当時から日産は総合職・一般職の区別なく女性を採用しており、女性社員もごく当たり前のように海外に出張。学生時代にポルトガル語を学び、将来できればグローバルで活躍したいと考えていた私には、日産はとても魅力的に映ったのです。引用:新卒採用ページ室長メッセージ英語はもちろん大事ですが、英語力を鍛えるためには、論理性が必要です。常に「なぜなら」を考えることが重要です。それがないと、英語がいくら話せても相手から信用されません。逆にそれがあれば、英語が多少たどたどしくても、内容はきちんとしていると思ってもらえます。また、インプットとアウトプットの機会を増やすこと、そして、動詞を始めとしたボキャブラリーを増やしていくことで、英語力をあげることを意識してください。引用:TOEICSQUARE採用担当者にインタビュー日産自動車は1999年にルノー傘下となり、社長にカルロス・ゴーン氏が就任してから日本的な部分と外資系企業の文化が合わさった、和魂洋才型の組織となっております。日産自動車の新卒採用ページでも、「和魂多才型人材」を採用コンセプトとして掲げ、従来の日本企業との差別化を図っています。社風を表すキーワードとして、女性の活用を含めたダイバーシティの推進が挙げられます。2004年度に1.6%だった女性管理職比率は2016年に9.1%にまで上昇しており、輸送用機械器具製造メーカー平均の1.0%を大きく上回っています。日産は、「ダイバーシティディベロップメントオフィス」を2004年10月に設立して以降、多様な人財の活躍推進を図るダイバーシティに積極的に取り組んでおり、育児休業に加え、子供が2歳になった後の4月末まで育児休暇を取得できるなど、女性が働きやすい職場作りを進めています。日産自動車のもう一つの特徴として、語学力やロジカルシンキングを重視している点があります。約半数の役員が外国人であり、社内公用語は実質的に英語となっているようです。新卒採用ページにも日産が求めるビジネススキルとしての英語力は、TOEIC730点レベルであることが明記されており、英語は必須であることが伺えます。ゴーン氏の体制以前から在籍している社員の語学力向上を狙った語学研修も豊富にあるようです。また、日常的に外国人社員とのコミュニケーションをとることもあり、事実に基づいてロジカルな思考を持つことが求められています。同社では2001年に課題解決手法「V-up」を導入し、グローバルな環境で働くための研修を行っているようです。参考:日本経済新聞働く女性に手厚い支援首相「育児休業3年」表明参考:日産「V-up」、システム部門で成果生むエントリーシート選抜通過者のES解説ここまでで、日産自動車の業績や、ダイバーシティ推進やグローバル化が進む社風、就活生に求められる能力を見てきました。ここからは、実際に日産のエントリーシート選抜に通過した就活生が書いた内容を参考にして、同社が求める人材像を考えていきたいと思います。まず実際の設問を確認してみましょう。①日産自動車を志望する理由をお聞かせ下さい。(600字以内)②自由に自己PRをしてください。(600字以内)③リーダーシップ体験とその成果、その体験から学んだ自身が考えるリーダーシップとは何かお聞かせ下さい。(600字以内)④これまで参加したコミュニティ、課外活動等でどんな役割を果たしチーム目標達成に貢献したかお聞かせ下さい。(600字以内)参考:日産自動車エントリーシート日産のESは設問が4つあり、それぞれ字数制限が600字と分量も多いといえるでしょう。また、取り組んだ内容や行動に対する想いや理由を問われる点も日産らしさが現れています。それでは設問について見ていきましょう。設問①、②はそれぞれ志望動機と自己PRをストレートに問われており、書く上での自由度はかなり高いといえます。志望動機については、ⅰ自動車業界を志望する理由→ⅱ中でも日産自動車を志望する理由を順序立てて書くパターンが挙げられます。ⅰ、ⅱ共に論理的な背景を書くことと、自分自身が学生時代に力を入れてきたことと志望動機に繋がりがあるように意識すると良いでしょう。設問②の自己PRについては、後の設問③、④でリーダーシップとチームワークについて問われていることから、「今までにない取り組みや仕組みを提案・実行した経験」や、「異なる背景を持つ人と協力した経験」について述べると、日産自動車で求められる人材像にマッチしたアピールとなるのではないでしょうか。設問③では、体験とその成果に加えて、「その経験から学んだ自身が考えるリーダーシップ」について問われています。この部分はいわゆる「方法論」について問われており、学生が入社後もリーダーシップをとってくれる人材かを見極めるための設問だと考えられます。体験を通して成長したリーダーシップを再び発揮できるということを、「リーダーになる際に心がけていること」などに言及することでアピールしましょう。また、日産自動車では2016年度では職種別採用を行っているため、この傾向が続くとするならば設問④では、自身の役割と志望職種で求められる役割がリンクするように書くと良いでしょう。参考:ここからは①〜④の設問に関して、実際のESの例を紹介していきたいと思います。まず①の設問に関して見ていきましょう。①日産自動車を志望する理由をお聞かせ下さい。私には「海外にて、日本の製品を広めたい」という成し遂げたい夢がある。「海外にて」というのは、中学・高校時代のNZ・カナダへの修学旅行や大学時代の上海への交換留学の際に、現地で刺激的な生活を送ることができた経験から、社会人になって再び同じフィールドで活躍したいと考えたからだ。「日本の製品を広めたい」というのは、海外滞在の際、現地に日本の製品が溶け込んでいることに、日本人として誇りを覚えたからだ。この夢の実現のために、主にメーカーを中心に見ており、その中でも、自動車メーカーを中心に見ている。日本の製品・技術力と言えば自動車だと考えたからだ。自動車メーカーの中でも貴社を第一志望とすることには3つ理由がある。一つ目は、「ダイバーシティ」を重視していることだ。多様なバックグラウンドや価値観を持った社員がいることで、お客様からの様々なニーズにより答えることができると感じた。二つ目は、「グローバル」であることだ。貴社はルノーとの業務提携により、世界中に拠点・人材がある。この「グローバル」であるという点は、海外からの感覚が養え、まさに私の成し遂げたい夢と相違ないと感じた。三つ目は、グローバル購買部門が「人を育てる部門」であることだ。購買部門はどのメーカーにも存在しているが、その中でも貴社の購買部門は、若いうちからスケールの大きな仕事を任せてもらうことができると伺い、非常に魅力的な職場環境だと感じた。引用:日産自動車エントリーシート【解説】このESでは、ⅰ自動車業界を志望する理由→ⅱその中でも日産自動車を志望する理由、と順序立てて書くことが出来ております。「自分の経験と絡めて志望動機を書けているか」という観点から見ると、ⅰについては海外経験をきっかけに自動車メーカーを志望しており、説得力のある内容となっています。一方で、日産自動車を志望する動機については自身の経験に基づく記述がないため、この通過者のように「日産自動車を志望する複数の動機」を書くのではなく、「日産自動車を志望する動機と、その原体験」について書いたほうが、より志望動機の高さをアピールできたのではないでしょうか。②自由に自己PRをしてください。私の強みは、常に目的意識を持ち、どんな問題にも果敢に挑戦し、多様な価値観を持つ人と協力しながら、最後まで物事をやりきることです。私はカナダ留学時、英語で何気ない会話をする機会はあれど議論する機会が少なく、スラングばかり覚えていくことに危機感を覚えていました。また他の日本人留学生も同じような悩みを抱えていたため、英語で議論する機会を増やすため、日本人留学生と現地の日本語専攻の学生の参加を仰ぎ、議論クラブを設立しました。具体的には参加者を募集し、大学の許可を得るため、友人と外国語指導教諭を訪問し、各クラスの授業前にクラブについて告知すると同時に、クラブ設立の必要書類を集めました。文化の違いもあり、書類発行の遅い寮や留学生課と、書類提出を迫る大学側の板挟みにあいましたが、メールではなく直接オフィスに赴き、いつまでに何が必要か、理由を添えて説明することで納得してもらい、期日内に提出できました。クラブ活動では、文化を含め相互理解を深めるとともに、全員が理解できる議題を選定したり、予習を要するものは事前にネット上でシェアするなどして、効率的なクラブ運営を心がけました。このように目的意識を持ち、目標に向かって様々な人と協力し、最後まで役割を遂行できます。私のこの強みを生かし、何のために今の仕事をしているのかを常に意識し、粘り強く最後まで諦めずに仕事や人間関係構築を行うことで貴社に貢献します。引用:日産自動車エントリーシート解説このESでは、多様な価値観を持つ人と協力し成果を出せることをアピールポイントとしてあげています。設問の解説で述べた通り、「異なる背景を持つ人と協力した経験」を持つ人材は日産自動車の求める人材像とマッチしており、会社側の期待に応えることが出来た回答となっています。また、この経験を通して学んだ粘り強く仕事や人間関係構築を行うための方法論も、目的意識を持つことと情報の共有を図ることとして紹介されており、説得力の高いESとなっています。③リーダーシップ体験とその成果、その体験から学んだ自身が考えるリーダーシップとは何かお聞かせ下さい。私はカナダでの留学時、英語で議論する機会が少ないことに危機感を覚え、カンバーセーションクラブを設立しました。現地では大教室での講義形式の授業が多く、たくさんの友人を作ることが難しいことに加え、友人とは何気ない会話が主であり、会話から議論に発展することは多くはありませんでした。また、他の日本人学生も私と似た境遇にあり、英語で議論したいというニーズが多々ありました。そこで私は固定化した友人だけでなく様々な意見や価値観を広く聞いてみたいという留学前の思いを形にするためにも、議論する場を設ける必要性があると考えました。具体的には、日本語を話す機会を求めている日本語クラスの教室を現地の友人と分担して回り、日本語と英語で交互に1時間ずつ議論するサークルに興味のある学生の参加を募り、Win-Winの関係を築くとともに学生支援課等の認可を得るため資料集めに奔走しました。文化の違いもあり資料集めは予想以上に難航しましたが「何が、いつまでに、何のために必要なのか」ということをメールで問い合わせるだけではなく、実際にオフィスに足を運び面と向かって要請することで、期日内に資料を用意することができました。この経験から、リーダーシップとは現状の課題等に対し目的意識と「自分がやらないで誰がやる」という強い責任感を持ち、周囲に対して自身の想いを伝え周囲を巻き込み、行動を起こす能力であると考えます。引用:日産自動車エントリーシート解説このESでは、リーダーシップを「課題に対し目的意識と責任感を持ち、周囲に思いを伝え巻き込んで行動を起こすこと」と定義し、その考えを持つに至った経験について記述しています。課題を分析し最終目的を定めることは周囲の人に安心感と信頼を獲得する上で有効であるといえ、リーダーとしての役割として期待出来ます。日産自動車のように新たな取組を積極的に行う組織では、前例がないことから進むべき方向に不安を抱えるような状況も多いと予想されます。その中で、この通過者のような「進むべき道をはっきりさせる」タイプのリーダーは社内での信頼も厚いのではないでしょうか。④これまで参加したコミュニティ、課外活動等でどんな役割を果たしチーム目標達成に貢献したかお聞かせ下さい。私は「リーグ戦優勝、2部昇格」という目標を掲げ、準硬式野球部の内野キャプテンとして、練習の計画や指導を行っていましたが、試合中に怪我をしてしまい、練習に参加できない上に、立場上選手に指示や指導をしなければならず、心苦しい思いをしました。しかし、自分の役目は選手がプレーだけに集中できる環境を整えることであり「面倒ごとはすべて引き受けよう」と考え方を改め、誰よりも早くグラウンドに出て整備や道具の準備を率先して行うとともに、学生支援課に対してグラウンドの改修工事の申請や、従来主務が行っていた、他大学との練習試合を組むなどの外部との交渉の仕事を懸命に行いました。リハビリ期間は長く、何度も心が折れそうになりましたが、どんな形であれチームの目標達成に貢献したいという一心で頑張ることで、部員からの信頼も獲得しました。また、選手という主体的な立場から一度離れることでチームを客観視でき、練習の改善提案を通して効率的な部活動の運営に貢献できました。結果は残念ながら「リーグ戦2位」という悔しい結果に終わりましたが、この経験から、苦しい時こそ我慢とひたむきな努力が大切だということ、状況に応じて考え方を工夫し、自身の役割を認識し、物事を客観的に捉えることの重要性、そして、自分が主役としてチームを引っ張るだけでなく、目標の達成に向けて多面的にチームを支える仕事の面白さを学びました。引用:日産自動車エントリーシート解説このESでは、怪我で練習に参加できない状況において、内野キャプテンとしてチームを支えた経験について記述しています。様々な部署や関係者との協力のもと仕事をすすめる自動車メーカーでは、この通過者が述べたような、客観的に組織を見渡しチームメンバーをサポートする場面も多くあると予測されるため、仕事の中でも学生時代の経験を活かして貢献することができたのではないでしょうか。最後にいかがだったでしょうか。今回は完成車メーカーでも国際色の強い、日産自動車について紹介させていただきました。女性の活用や語学育成を通じて、多様で多才な人財を拡充している日産の傾向は、今後さらに国外市場が主戦場となる完成車メーカーにおいてプラスに働きそうです。是非、この記事を参考に同社の企業研究を行ってください。photobySanSharma自動車業界完全攻略記事一覧1.2.3.4.5.6.