NTTコムウェア関連のテクニック
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- 【NTTコムウェアの面接過去問28選】就職活動での頻出質問と選考意図とは 20,034 views NTTコムウェアはNTT主要8社の一角を担う企業であり、NTTグループ内向けのシステム開発を中心に高度なソリューションを提供してきたSIerに分類される企業となっています。例えばNTTドコモのように消費者に表立って企業名を聞く機会は少ないでしょうが、今や900社を超えるNTTグループの事業を円滑に遂行するうえではSIerの力は不可欠であり、幅広い事業を陰ながら支える形でグループの収益に貢献しているようです。旧電電公社の流れを組み、保守的なイメージを抱く方も多いNTTグループですが、例えば現在あらゆる産業に影響を与えるとされ話題に挙がることも多いAIについて、NTTグループは国内最多の特許出願数を誇るなど時代の最先端を行く事業にも注力しています。NTTコムウェアでも画像認識・フィルタリング・道路補修といったAIの技術を活用しつつ近年ではグループ外への事業にもシフトしており、今後の事業動向に注目が集まる企業と言えるのではないでしょうか。SIerと言うとシステムに関する技術など知識面について問われるのではなどと面接の対策についてあれこれ考えてしまうという方もいるでしょうが、実際はどのような質問がなされているのでしょうか。過去の選考体験をもとに解説を加えていきたいと思います。参考:NTTコムウェアの企業研究→本選考ES・レポート、インターンES・レポートを掲載しています。学生時代の経験に関する設問学生時代注力したことを述べてください。なぜそれに力を入れたのですか。その経験で苦労したことは何ですか。その経験をする前と後であなたはどのように成長したと思いますか。〜〜という働きかけをしたようですが〜〜という選択肢は無かったのですか。自己紹介をしてください。挫折経験を教えてください。リーダーシップを発揮した経験を教えてください。NTTコムウェアでは学生時代頑張ったことはESではなく、通過後のリクルーター面談以降で「履歴書」という形で項目が用意されているようです。そのため、ESを通過するためではなく、面接での深掘りを想定して書いていくことが求められます。学生時代の経験については特に一次面接で問われることが多いようで、面接時間のほとんどがその深掘りに費やされたというケースもあるようです。特に「なぜ取り組んだのか」という典型的な深掘りに関しては「なぜ」を連続して問われることもあるため、その経験において自分がどのような思いを持って取り組んだのか・どこにモチベーションを感じたのかを深く振り返っておく必要があると言えるでしょう。また、取組みの内容について「他に選択肢はなかったのか/考えなかったのか」という深掘りは他企業でも頻出ですが、NTTコムウェアでは「〜〜という選択肢は無かったのか」と指定された形で尋ねられることもあるようです。指定されたアプローチと自分が実際に取った行動を比較しつつ、双方にどのようなメリットや問題点があるのか、面接の時間的制約がある中で回答していく必要があるでしょう。〜〜の部分については「あらかじめ項目を想定して準備する」ことで対策が立つものではなく、その場で考える必要があり、以下の記事にあるように普段からしっかりと目的意識を持って行動できているかの思考力が問われていると考えられます。さらに、「挫折経験」「リーダーシップを発揮した経験」などテーマを指定してエピソードを求めることもあるようです。このことから、履歴書に記載したエピソードだけでなく、以下の記事にあるようなアプローチも参考に複数語れる必要があるでしょう。参考:面接で問われているのは瞬発力ではなく、普段から物事を考える力→面接という試験の本質について提示しています。参考:ESで「書くことがない」と感じる就活生必見!日常生活から就活で使える”ネタ”を類推するアプローチ→ESで何をどう書けば良いのか解説します。あなた自身に関する質問あなたのセールスポイントは何ですか。自己PRを志望動機と合わせて3分で述べてください。あなたの強みを当社でどのように活かせるとお考えですか。あなたの強みは〜〜に配属された場合は活かしづらいのではないでしょうか。周囲からどのようなところが良く、またどのようなところを直すべきと指摘されますか。全体としてそこまでイレギュラーな質問は少なく、「内定レベルの自己PRが簡単に書ける自己PRのフレームワーク」の項目ごとに考えていけば対応できるような質問が中心のようです。自己PRは志望動機と合わせて3分で述べることが一次面接・最終面接の冒頭であったという場合もあるようなので準備しておく必要があるでしょう。もちろん、3分で語る内容を暗唱のような形で準備するだけでなく、以降の面接がそこで述べた内容を前提に進められることは念頭に置いておくべきでしょう。自己PRで述べた強みをその企業で活かすことができるかは自己PRの核(≒尋ねる目的)であり当然考えておくべきでしょうが、NTTコムウェアの場合は職種にターゲットして活かし方を尋ねることがあるようです。SIerのビジネスプロジェクトの流れの中で、例えば営業担当・開発担当・保守運用担当では働き方や求める知見は異なってくるため、この手の質問に回答するためには職種ごとに正しい仕事理解が必要になってきます。仕事理解のためにはやはり実際に働いている社員へOB訪問することに勝る手段はないでしょう。以下の記事にあるようにグループ他社の社員にもOB訪問することも一つの手かもしれません。参考:ホワイト企業?まったり高給?NTTグループから考えるグループ他社へのOB訪問のススメ→企業を選ぶ際にOB訪問をする利点を解説します。参考:「あなたの強みを企業でどう活かすか教えてください」という設問に対する内定者の回答事例集志望動機に関する質問当社に関心を持った理由を教えてください。ご自身のキャリアプランを述べてください。他にどのような企業を見ていますか。他社の選考状況を教えてください。もし内定を出したら就職活動を終了しますか。院進や非民間就職の可能性はありませんか。入社後にどのような仕事に携わってみたいですか。その仕事はNTT東日本でもできるのではないでしょうか。現時点での希望職種を教えてください。興味があるシステムを教えてください。逆質問志望動機に関しては直接述べるのは先述した自己PRとセットで回答するときだけなようで、その他についてはやや異なる尋ねられ方がなされるようです。NTTコムウェアの場合はESでも「関心を持った理由」として志望動機が聞かれるため、あなたと企業を結びつけたポイントを意識したうえで、志望以前の企業を認知したきっかけについて述べるようにしましょう。他社の選考状況に関してはグループ他社を意識した質問がなされることもあるようです。特にグループ内の同業他社であるNTTデータとの併願状況はかなり意識されているようで、データは受けていないのか(受けていないとしたらなぜか)・データはいつどの段階の面接があるのかなどかなり詳細な質問が飛んでくることもあるため意識しておく必要があります。また、「NTT東日本でもできるのでは」のように、グループ他社との事業の繋がりを問う質問もあるようなので注意が必要です。各グループとの関わりが多く、グループ他社との共同プロジェクトも多いNTTコムウェアらしい質問であると言えるでしょう。この点でも、先ほど挙げた記事のようにグループ他社の企業研究は有効であると考えられます。「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」の⑤取り組みたい仕事に関しては職種やシステム名を挙げて詳細に語ることが求められるようです。「やりたいことをもっと具体的に述べてください」という形で深掘りがなされることもあるようですので、職種同士の繋がりも意識しながら、どの工程でどのようにプロジェクトに貢献していきたいのか、最新の技術やソリューションについての情報集を徹底しながら考えておくようにしましょう。その他の質問リクルーターの印象はいかがでしたか。良いチームを作るうえで大事なことは何だとお考えですか。リーダーシップとは何ですか。理想のリーダーとは何ですか。反対に良くないリーダーとは何ですか。NTTコムウェアの選考においてリクルーターは面談の相手となるだけでなく、その後の結果連絡やESのアドバイスを受けたりと関係が続いていくため、一番上のような質問にも答えられるようにしておく必要があります。お礼メールを始めとしたマナーを守ることはもちろん、逆質問をうまく活用するなどリクルーターとの関係を崩さないようにすることが重要となるでしょう。良いチームに関する質問はチームでの貢献の仕方と捉えるとあなた自身に関する質問と考えることもできるかもしれません。いずれにせよ、自身がチームプレーを発揮した経験をもとに述べることで、理由付けを強化できるようにしておくべきでしょう。リーダーシップについては以下の記事に定義やアピールの仕方が掲載されていますので参考にしてみてください。リーダーシップに限らず、他にも就職活動で頻出ワードと言ってもいい「グローバルに働く」「成長したい」といった内容を述べるうえでは、その言葉が具体的に何を表すかの定義付けを明確にしておくことが重要になります。「何となく海外事例があったからグローバルといった」安直な言葉では、薄っぺらい内容として評価される可能性は低いと言えるでしょう。参考:「リーダーシップ」を挙げた自己PRパターン→参考記事では企業が求める本質的リーダーシップの解説をします。参考:「成長したい」という志望動機が通用しない企業→成長したいというだけでは不十分。どう成長したいのか、成長してどうなりたいのかといった成長の定義まで解説します。最後にこれまで見てきたようにSIerとしての知識が問われるというよりは、正しい仕事理解や強みの活かし方など他の多くの企業でも登場してくるような質問が多く並んでいました。特に「関心を持った理由」「やりたいことをもっと具体的に」あたりの質問から、本当に企業に興味関心を持ちモチベーション高く働こうと考えている人材かどうかを見極めようという採用側の意図が感じられる質問が多かった印象があります。グループ他社・同業他社を含め多くの企業に臨む際の参考として本記事を役立てていただければと思います。こちらの動画では面接の全体像についてわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。
- NTTコムウェアの採用大学・文理・男女別採用人数|合格者ES付き 21,369 views NTTコムウェアの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらからNTTコムウェアはNTTグループ主要8社の1社であり、ユーザー系のSIerになります。NTTコムウェアの源流は、NTTグループの通信ネットワークテクノロジーを支えていた部門が分社化されたものとなっています。近年では「ICTで社会を変えるビジネスインテグレーター」として、NTTグループの通信を支えてきた技術を武器に、NTTグループ外の企業のICTソリューションにも力を入れてきています。本記事では、NTTコムウェアの内定者実績を採用大学・男女別・文理別の3つの観点でまとめていきます。本記事の構成NTTコムウェアの採用大学NTTコムウェアの男女別採用人数NTTコムウェアの文理別採用人数NTTコムウェアの本記事のレポートNTTコムウェアの合格者ESさいごにNTTコムウェアの採用大学NTTコムウェアの過去の採用は以下のようになっています。各大学からの詳細な人数は各大学のホームページをご参照ください。採用大学一覧文系明治大学早稲田大学立教大学上智大学慶應義塾大学同志社大学東京理科大学青山学院大学中央大学法政大学東京大学信州大学津田塾大学立命館大学東京外国語大学理系明治大学東京理科大学中央大学青山学院大学早稲田大学千葉大学横浜国立大学東北大学北海道大学筑波大学上智大学法政大学東京大学大阪府立大学東京農工大学東京工業大学熊本大学慶應義塾大学信州大学津田塾大学立命館大学首都大学東京関西大学広島大学奈良女子大学電気通信大学名古屋大学神戸大学大阪大学参考:就活四季報2020年版NTTコムウェアの男女別採用人数NTTコムウェアの過去3年間の男女別採用人数は以下のようになっています。参考:就活四季報2020年版NTTコムウェアの文理別採用人数NTTコムウェアの過去3年間の文理別採用人数は以下のようになっています。参考:就活四季報2020年版NTTコムウェアの本記事のレポートここではNTTコムウェアに内定した20卒の体験記を一部抜粋して紹介します。NTTコムウェアの本記事レポート一覧はこちらから。本選考のためにした準備についてお答えください。(200文字以上)NTTコムウェアが開催するイベントには全て参加した(夏季インターン、少人数座談会など)座談会やインターンシップを通して、同業他社であるNTTデータとの違いを明確にするのを心がけた。また、他SI企業に参加する事によって、SI業界の中でのNTTコムウェアの立ち位置を理解するように努めた。また、ただNTTコムウェアがどのような会社なのか受け身の質問をするのではなく、自分なりの仮説を持って質問をする事を心掛けた事で、より理解を深める事ができたと思う。それぞれの面接およびGDについて、社員の人数および役職、面接を受ける学生の人数、面接会場、面接時間、質問内容、面接の雰囲気、面接の感想についてご記入ください。面接がない場合は「なし」とお答えください。【リクルーター面談】リクルーター1人:学生1人(1時間程)リクルーターさんの紹介と携わっている事業の説明を受けた後にこちらからの自己紹介を行った。その後、ESの添削をしてくださり、面接で質問されるであろう内容を教えてくれた。最後に簡単に逆質問をする時間を与えてくれる。雰囲気はなごやかで学生を応援してくれているのを感じた。【1次面接】面接官2人(内1人はリクルーター):学生1人(40分程度)・自己紹介・なぜNTTコムウェアを志望するのか・学生時代に頑張った事・NTTコムウェアで挑戦したいこと・逆質問ほとんどがESに沿った深掘りだった。事前にリクルーターさんに1次面接はかなりキツイ深掘りが飛んでくると言われていて、実際に難しい質問も多かった。リクルーター面談で聞かれるであろう質問を教えてくれていたので、面接までの時間でしっかりと準備した事が功を奏したと思われる。雰囲気は終始和やかで、決して圧迫という雰囲気はなかった。面接後に簡単なフィードバックをしていただいた。【2次面接】@品川本社学生1人:面接官3人(40分ほど)・自己紹介と自己PR・学生時代に頑張った事・ゼミ、卒業論文について・NTTコムウェアで挑戦したいこと・選考状況・逆質問基本的には1次面接とは質問内容は同じだった。しかし、NTTコムウェアで挑戦したい事などはより具体性を求められた。インターンや座談会を通して、NTTコムウェアの事業を明確にしていたので、なぜ他社じゃないのかといった質問に困ることはなかった。終始和やかで、学生がどのような人なのかを理解しようと努めてくださっているのが伝わり、面接自体はあっという間に終わってしまった印象であった。本選考において評価されたと感じたポイントや選考において重視されていたと思う点についてお答えください。(100文字以上)どうしてSI業界を志望し、その中でもコムウェアなのかを明確にできていた点だと思われる。そのためには、インターンシップや座談会、OB訪問などを経験することによって自分の考えを明確にしていくことが大切だと思われる。また、人柄も非常に重要視しているのが伝わった。TAL試験があることや面接の質問からも、総じて人を大切にしている企業であることが、NTTコムウェアの特徴だと思う。面接において印象に残った・回答に困った質問をお答えください。全体を通してオーソドックスな質問が多かった。しかし、結果がどのようであったかよりも、その時にどのように感じたのか、なぜその行動をしようと思ったのか等、その人の人柄を理解しようという深掘りが多かった印象。そのため、しっかりと自己分析をして、自分の考えを伝えられるようになれば問題はないと思われる。面接・GDなど各選考フローにおいて心がけていたことをお答えください。(100文字以上)ESの設問が短いので、まずunistyleの記事を読み、どのようなフレームでESを書くべきかの理解を徹底した。その後、ESを添削してもらうことで穴のないESを作成することを心掛けた。また、NTTコムウェアは、面接毎にでフィードバックをしてくれる企業なので、そのフィードバックをしっかりと受け止め、次に繋げることを意識した。加えて、面接とはいっても言葉のキャッチボールなので、面接官がどのような事を聞きたいのか、どのような答えを求めているのかなど、当たり前のことを意識して答えることを心掛けた。NTTコムウェアの合格者ESここではNTTコムウェアの合格者ESを3つ紹介します。闇雲に内定者のESを真似するのではなく、どのような書き方であれば評価され、反対にどのような書き方は評価されないのかを自身でよく考えることが重要です。参考:【ガクチカ|悪い例】賢者は失敗から学ぶ。評価されないガクチカとはその企業に合格したエントリーシートを読むことで、単純に書き方を学ぶだけでなく、その企業がどのような人物を求めているのか、設問からどのようなことを聞きたいのかを学ぶことができます。NTTコムウェアの合格者ES一覧はこちらから。20卒NTTコムウェア(システムエンジニア)20卒NTTコムウェア(総合職)20卒NTTコムウェア(営業職)20卒NTTコムウェア(システムエンジニア)この合格者ESはこちらから。当社を志望する理由と、当社で挑戦したいと考えていることを教えてください。(400字以内)私が貴社を志望する理由は、「顧客をサポートする高品質のソリューションを提供したい」という考えを実現できると感じたからだ。私がSI業界を志望する理由はイノベーションを生む価値あるモノづくりに携わりたいと考えるからだ。その中で特に貴社を志望する理由は2点ある。1点目は、貴社はお客様の真のビジネスパートナーを目指している点だ。ニーズが飽和している現在のIT業界で市場の一歩先の提案ができるのは、お客様に寄り添っているからこそだと感じた。2点目はパイオニア精神を持って幅広い業務多様な業界に精通している点だ。ミッションクリティカルシステムを運用している高い技術力と幅広い業界に対してノウハウがある貴社で働くことで、常に最先端の現場で社会に貢献できると感じた。お客様に寄り添うことで新しいビジネスを生むICTサービスを提案し、サプライズを生むソリューションを創造することで社会に貢献していきたい。学生時代に一番こだわりを持って取り組んだ経験を記述してください。(200字以内)ゼミでーーーーとの商品企画に1年間取り組んだことだ。中間発表で班員全員が満足できる提案ができず最高評価を逃した。反省会で班員間の情報共有不足と商品化に対する意識の相違が顕在化した。そこで私は2つの解決策を講じた。1.情報共有媒体を導入し、状況把握と知識の集約の効率化を促進。2.お互いの価値観を理解できるように積極的にゼミ外での交流の場作り。その結果、提案したーー商品は最終審査で商品化が決定した。好きなテーマを以下から選択してください。あなたらしさあなたの特徴(200字以内)信念を持って目標を達成する力がある。私は小学生から15年間書道を続けている。高校時代には書道部の部長として、部員間の交流の少なさに問題意識を持った。そこで私は、書道パフォーマンスを導入しチーム活動を促進した。演技は初挑戦であり、最初は全体がまとまらず苦労したが私は細部までこだわって全体練習の指揮をとった。その結果、観客からの良い反響も伴い、部員間でチーム活動の達成感や絆の深まりを生むことができた。20卒NTTコムウェア(総合職)この合格者ESはこちらから。当社を志望する理由と、当社で挑戦したいと考えていることを教えてください。(400字以内)世の中の様々な仕組みをつくることで社会を幅広く支えたいという考えから、人々の生活に欠かせないICT業界を志望しています。きっかけとしては、〇〇新聞会で多くの人の力を合わせて記事をつくり、それを通じて選手の活躍を支えられることにやりがいを感じた経験があります。なかでも貴社は日本の情報通信の中枢であるNTTグループを支える技術力を基盤に、あらゆる企業と連携をした事業も行っていることから、目標とする働きができると感じました。貴社においてはNTTグループ各社の強みと、エネルギーや医療など様々な業界が持つ商材を組み合わせることで、人々の生活をより良くするソリューションを提供したいと考えています。その上では多くの人との関わりが必要になると考えており、「相手の立場に立って物事を考えられる」という強みを生かしたいと考えています。お客様や社内外の関係者と信頼関係を築き、世の中に新たな価値を生み出したいです。学生時代に一番こだわりを持って取り組んだ経験を記述してください。(200字以内)〇〇新聞会で、取材リーダーを務めていた〇〇部のファンを増やすことに注力しました。取材班が人手不足に陥っていたため、「少数精鋭の環境で成長できる」と売り込み、メンバーを集めました。さらに、メンバーに毎回異なる役割を与えることや班内で積極的に会話を交わすことを心がけました。結果的にメンバーが増えて質の高い記事を書けるようになり、部からも「ファンが増えた」と感謝の言葉を頂きました。あなたの特徴やあなたらしさについて紹介してください。(200文字以内)私は相手の立場に立って行動することができます。この特徴を特に発揮したのは〇〇の広報活動です。選手へのインタビューを行う際に、初めは思うように行うことができませんでした。しかし選手の視点に立って信頼できる記者の在り方を考え、選手の情報を調べて身近な話題を振ることや、親しみやすい言動で接することを心がけました。すると、次第に選手が率直な感情を話してくれるようになりました。20卒NTTコムウェア(営業職)この合格者ESはこちらから。当社を志望する理由と、当社で挑戦したいと考えていることを教えてください。(400字以内)システムを通じて社会課題の解決を行いたいからです。私がSI業界を志望している理由は2つあります。1つ目は、システムを通じて様々な業界の企業を支え、便利さを通じて人々の暮らしを豊かにできると考えるからです。2つ目は、大学時代のサークルやゼミにおいてチームで活動した経験から、様々な人と関わりながら1つの目標に向かって努力している時に自分のモチベーションが高まるのを感じたからです。この点で、チームとして社内外の様々な人と協働し、お客様の課題解決を行うというSIerでの働き方と共通するところがあると考えました。中でも貴社の、社会的影響の大きいNTTグループ向けの事業を行っており、新技術をいち早くビジネスに繋げている姿勢を魅力に感じ、志望しております。学生時代に培った「粘り強さ」や「調整力」を活かし、営業として社内の様々な人を巻き込み、お客様とともにすべての人が豊かに暮らせる社会の実現に貢献したいです。学生時代に一番こだわりを持って取り組んだ経験を記述してください。(200字以内)約100名のダンスサークルにおいて、合同新歓公演の責任者に立候補しました。合同新歓公演は、同時期の単独新歓公演と違い、他のサークル目当ての新入生が大半を占め、さらに持ち時間が短く、メンバーの士気が低いことが課題でした。そこで、今まで公演後に行っていた反省会を練習の度に行い、さらに共通目標を掲げました。この経験から、チームの状況を冷静に見て、何ができるか考え行動する力が身につきました。好きなテーマを以下から選択し、そのテーマについて記述してください。(200字以内)・あなたの特徴やあなたらしさについて紹介してください。「粘り強さ」というのが私らしさです。私は中学・高校時代のバドミントン部での活動や大学のサークルなどを通じて、最初は上手くできなくても、先輩後輩の上下関係で理不尽なことがあっても、逃げずに最後までコツコツ努力しました。その結果、高校ではレギュラーになることができ、サークルでも後輩が憧れてくれるようになりました。社会人になっても、この粘り強くコツコツ努力する姿勢を忘れず誠実に働こうと思っています。さいごに本記事ではNTTコムウェアの採用実績を複数の切り口でまとめました。unistyleでは何度もお伝えしていますが、採用実績はあくまでも参考程度に留めておきましょう。でも述べていますが、学歴は複数ある評価基準のうちの1つの基準でしかありません。自らが志望する企業であれば、採用実績の有無に関わらず選考にぜひ挑戦してみてください。NTTコムウェアの選考対策記事は以下の関連記事からお読み頂けます。十分の対策をして選考に臨みましょう。【参考記事】
- NTTコムウェアの志望動機/事業内容から考える【内定ES有】 30,750 views NTTコムウェアはNTTグループ主要8社のうちの一角を担う企業であり、NTTデータと同様グループ内のSIer企業となっています。いまや連結子会社900社超を誇るNTTグループですが、直近の話題では2020年東京オリンピックのゴールドパートナーに就任したことが挙げられるでしょう。スマートスポーツに代表されるスポーツ×ICTや、外国人観光客をターゲットとした伝統芸能×ICTなど、これからの日本にタイムリーな事業をシステムの面から支えるということで、携わってみたい仕事が数多く浮かんでくるという方も多いかと思います。そんなNTTコムウェアですが、グループ内のNTTデータと比較すると事業規模が大きくないということもあり、両者の違いやSIer業界のビジネスモデルについて理解が進まず、志望動機の構築に悩んでしまうという方も目立つ企業である印象があります。今回はNTTコムウェアの事業内容を紹介したうえで、どのような志望動機を書くのが適切かについて考えていきたいと思います。NTTコムウェアのビジネスモデルSIer業界とはIT業界の中の一つを指し、社会のあらゆる場所で使われる仕組みを自社の開発力を基に構築しています。この「仕組み」が「システム」であり、中でも情報サービスを扱うものをシステムインテグレーター、すなわちSIerと言うことになります。既製品を販売するのではなく、それぞれの案件に沿った商材をカスタマイズして提供することが特徴になります。最近では利便性の高いパッケージ化されたシステムを組み合わせて提供するということもあるようですが、それでも仕組みを「創り上げる」仕事はSIer業界の軸となっていると言うことができます。このようにそれぞれの顧客に応じたオーダーメイドの提案をするうえでは、相手が何を求めているか、相手自身が気づいていない潜在ニースも含めて適切に把握し、それを形にしていく必要があると考えられます。ここではプロジェクト事例を一つ見ていきましょう。新システム検討の直接的なきっかけは、長年使用してきたハードウエアの更改時期が迫っていたこと。それに合わせて、旧システム導入時点(2002年)以降のNTTグループをめぐる状況変化への対応も図ることとなった。「ひとつには、内部統制を中心とするコンプライアンスの強化です。SOX法に対応した各種データを取得できるようにしました。もう一点は、NTTグループ内でも正社員以外の雇用形態も増えており、そうした雇用形態の多様化にも対応する必要がありました」と、具体的なシステム変更点について小林氏は説明する。(中略)新システム「eHumanⅡ」の仕様等が決定し、システム構築がスタートしたのは2008年後半。大規模なプロジェクトだけに、開発にかかわる協力会社もかなりの数に上り、プロジェクト関係者が非常に多かった。そうした中で、品質を確保しつつ構築をスムーズに進めるためには、お客さまとの密なコミュニケーションが鍵となった。「週に1回はNTTコムウェアのスタッフと進捗会議を持って、それまでの工程を振り返り、予定の遅延などに対してタイムリーに手を打つことができました。疑問や問題があれば、事の大小にかかわらず必ずこちらの了解を得るように心がけていただけたのは、ありがたかったですね。綿密なコミュニケーションによって信頼関係を固められたことが、今回のプロジェクトを円滑に進められた大きな理由だと思います」と、NTTビジネスアソシエの小林氏は振り返る。参考:事例紹介90社15万ユーザー、1日200万アクセスを超える人事給与システムをスムーズに構築・運用この事例ではグループ他社であるNTTビジネスアソシエを顧客に、多数の従業員に対応した人事給与システムの導入を担当したプロジェクトについて書かれています。「大規模なプロジェクトだけに、開発にかかわる協力会社もかなりの数に上り、プロジェクト関係者が非常に多かった」とあるように、一般にSIerの事業では一つのプロジェクトに多くの人員を割くことになります。時には数年単位でプロジェクト計画を組むこともあります。以下の職種紹介にあるように、システムを開発するだけでない企画や保守運用までスキルや考え方がそれぞれ異なる人が同時に携わるうえで、関わり方が異なるにせよ、各々がプロジェクトに対して自分たちのフェーズのアプローチから貢献していく必要があります。それを実現するうえで、事例にも書かれているように、社内・社外と密なコミュニケーションを取ることが円滑な遂行においては重要となるようです。以上より、NTTコムウェアの志望動機を考えると・相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい・新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたい・価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したいといった軸が適当であると考えることができるでしょう。参考:各職種の紹介(NTTコムウェアHP)NTTコムウェアのES通過者の志望動機解説では続いて、実際にNTTコムウェアの書類選考を通過した人の志望動機について解説していきましょう。周りの為に努力し、チームで課題解決する事にやりがいを感じています。これは、アルバイトや研究室等で後輩を指導する際に実感しました。高度な技術を獲得し、様々な課題に対して最適な解決策を提案する事で自己の成長を図りたいと感じ、この想いを実現できるのはSIerだと考えています。その中で貴社を志望する理由は、次の3点です。(①NTTグループ全体のシステムを支える技術力と実績を持っている点②マルチベンダーである為多様な顧客のニーズに柔軟に対応できる点③インターンで出会った社員の方々から誇りやビジョンを明確に感じられた点)貴社で強みである分析力を活かし、社会の潜在的なニーズに応えられる一員になりたいです。参考:NTTコムウェアの通過ESこちらの通過者はアルバイトや研究室の経験からチームで課題解決することにモチベーションを感じているようです。「価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい」という軸から志望動機を導いていると考えられます。モノやシステムといった何かを「つくる」企業においては、チームプレーは必ずといっていいほど必要となります。その中でも「高度な技術を獲得し、様々な課題に対して最適な解決策を提案する」と述べ、課題ごとにアプローチの仕方を柔軟に対応して自社の開発力を基に課題を解決することに魅力を感じることを示すことで、チームプレーが求められる業界の中でもなぜSIer業界か(なぜメーカーではないのか)という理由付けが明確になっています。同業比較にやや字数を割いて詳しく説明する形になっていますので、の⑤取り組みたい仕事について述べることで、具体的に自身がどのようなシステムに携わって課題解決をしたいのかまで触れられるとより評価できる内容になりました。続いて、もう1人の志望動機について見ていきましょう。社会に大きな影響を与えたいという思いがあり、貴社では通信インフラの先端技術に触れながら日本全体へ大きな影響を及ぼすことが可能であり、便利な社会の実現へつながると考えたからだ。貴社は日本のインフラを支えるNTTグループの基盤となるシステムを構築、運用、保守してきた確かな技術力を保有している。中でもNTTグループ内のNGNに関する大規模なプロジェクトに関われることは、貴社の大きな特徴であり、魅力であると考えた。また、自身のアルバイトの経験などから、顧客の要望や課題を根気強く拾い上げ、解決策を導き出し、そのニーズに合わせて柔軟にシステムを構築するという、一連のプロセスに魅力を感じたことも理由である。参考:NTTコムウェアの通過ESこちらの通過者は「顧客の要望や課題を根気強く拾い上げ、解決策を導き出し、そのニーズに合わせて柔軟にシステムを構築する」点に魅力を感じたということから、先ほどの軸のうち「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」というアプローチから導いている志望動機であると考えられます。また、「社会に大きな影響を与えたい」という①成し遂げたいことの内容についても、ICTが我々の生活に身近で幅広く関わっているという影響力の大きさを考えると妥当性があると言えます。また、⑤取り組みたい仕事について、NTTグループ内向けのプロジェクトに携わりたいということから、グループ内のシステム開発に売上の8割近くを割くNTTコムウェアのビジネスモデルとして妥当性があると言えます。近年はNTTコムウェアも外販に力を入れ始めてはいるとはいえ、NTTコムウェア→グループ内・NTTデータ→グループ外の事業が中心であり、以下の本選考情報にあるような「なぜデータではなくコムウェアなのか」ということも想定した内容に仕上げることができています。一点、「社会に影響を与えたい」という①成し遂げたいことについて、②きっかけとなる経験が示されていないため、「なぜ社会に大きな影響を与えたいのか」「「大きな」影響とはどういうことか」にまで意識できているとさらに評価が高まる内容となりました。リクルーティング面談自体は、よほどのことがなければ通過できる。今回会った社員の方が今後の電話などのやりとり(リクルーター)になる。特に緊張することもなかったが、NTTデータとの違いについては明確にしよう、と言われた。質問自体はそう多くなく、自己PRと志望動機の深堀りが続いたので、きちんと固めておかないと厳しいかなと感じた。ここでもNTTデータとの違いというところが甘く、次までにはもう少し明確にしておいたほうがいいと言われた。参考:NTTコムウェアの本選考情報最後に情報系の学生でない限り、SIer業界の志望動機を考えるのは難しく感じる方も多いかもしれません。しかし、軸に基いて考えてみるとメーカーを始め他の企業にでも当てはまるようなアプローチから志望動機を考えていくことが可能であることが読み取れました。特にNTTコムウェアは、文系の採用が3割近くを占めることもあり、文理問わず多くの仕組みづくりの関わり方ができる企業であると考えています。過度に敬遠することなく、是非興味を持って選択肢の一つとして考えてみていただければと思います。最後に、動画を通じて志望動機の書き方を確認したいという方は下記の動画も参考にしてもらえればと思います。志望動機の書き方のポイントが端的にまとめられているので、動画でサッと確認したいと思っている方にオススメです。photobySilentObserver
- NTTコムウェアのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PRへ 21,350 views 朝起きて電車に乗って企業の面接に向かう。そんな典型的な就職活動の一コマにおいても、交通系電子マネーや地図アプリを始めとしたあらゆる局面でICTの力が活用されています。普段の学生生活においても、例えばアルバイトの勤怠管理や給与振り込みにおける銀行のATMなど、今やICTの力なしに我々の生活は成り立たないと言っても過言ではないでしょう。今回はそんなICT技術を提供する大手企業であるNTTコムウェアについて取り上げます。NTTグループのSIerと言えば国内最大手であるNTTデータが高い人気・知名度を誇っていますが、そのNTTデータを始めとしたグループ内の案件を多く請け負っているのがNTTコムウェアになります。グループ内の取引が多いとなると、既存案件ばかりで新しいことになかなかチャレンジできないのではないかなど、事業規模や新規事業あたりに関心を持つ方も多いのではないでしょうか。こういったクライアントの違いは働き方にも違いをもたらすため、求める人材にも個別の理解が必要だと考えられるでしょう。既存営業/新規営業の働き方については以下の記事を参考にしてみてください。参考:興味のある部門と職種内容から仕事理解を示す→興味のある部門と職種内容から仕事理解を示す方法について簡単に説明したいと思います。それではまず採用HPに掲載されている社員の声を参考に求める人材を導いていきましょう。NTTコムウェアの求める人材SIerの仕事というとシステムの構築が真っ先に浮かび開発職の働き方のイメージが先行するかもしれません。ここではその開発職と、企画職の働き方を参考にしていきましょう。このシステムはエンドユーザからは全く見えないのですが、わずかでも不備があればインターネットの回線が予定通りに開通しない、あるいは契約した通信機能が使えないといった事態が起きてしまいます。そうした責任の大きさを自覚しながら開発業務に取り組んでいます。システムに全くトラブルを出さないようにするのはなかなか難しいのですが、トラブルが起きても影響が少ないシステム設計や、迅速にトラブル解決できる知識の習得、チーム内での情報共有を心がけています。少人数で開発しているだけに一人の役割が大きく、全体を見渡してシステムを作り上げていけるところにやりがいを感じますし、すべての工程に携わることができるので、アプリケーションスペシャリストとしての総合的なスキルを身につけていくにもよい環境だと思います。この仕事で大切なのは、お客様や通信建設会社の要望や発言の背景、意図を深く理解すること。真にお客様が求めるシステム、実際の業務で役立つシステムを作るには、言葉の表面だけでなく、業務の実態や現場でシステムを使う人たちのことを正確に把握する必要があるからです。そのためにお客様や通信建設会社の方たちと徹底して話し会い、わからないことは質問し、何が求められているのかを明確にしていきます。参考:社員紹介通信ビジネス事業本部ビジネスクリエーション部は新しいサービスを創り出し、市場に展開していく部門。NTTコムウェアの営業部門だけでなく、NTTグループを含む他の企業と協力しながら効果的なサービス展開を推進しています。(中略)ICT業界の定義が大きく変化し、従来のネットワークやアプリケーションといったサービスの棲み分けがなくなりつつある状況で、通信キャリアとシステムインテグレータのシナジーが必要となっています。私の業務で言えば、あらゆる業界にお客様を持つNTTグループと協力することで、NTTコムウェア単独で市場展開するよりはるかに効果的な事業推進が可能になります。NTTグループにとっても、厳しい競争の中でビジネスを拡大していくには、既存のサービスに付加価値をつけることが必要であり、そこにNTTコムウェアのサービスが有力な付加価値になりえます。お客様にとっても既存のサービスにNTTコムウェアのサービスがプラスされることで、業務をより効率的・効果的に行えるというメリットが生まれます。参考:社員紹介ビジネスクリエーション部SIerのプロジェクトを進めていくうえではウォーターフォール・アジャイルという作業工程が存在しています。前者はプロジェクトの計画を綿密に策定し、それを変更することなく一方通行の形で高い品質を担保します(川を始めとした水の流れが一方通行であることからこのことが言えます)。NTTコムウェアの場合も、このウォーターフォールを長年の中心となる作業工程として活用しており、アジャイルと比較して多くの人材が投入されることが一般です。職種別採用ではなく総合職として一括採用されるNTTコムウェアのような企業でも、実際のプロジェクトでは企画・営業・開発・保守運用といったフェーズごとに携わる社員の価値観やスキルは異なるでしょう。特にグループ内の案件を多く担当するNTTコムウェアでは、社内に加えグループ他社の社員と協力して一つの目標を実現していくことも必要になります。実際に1人目の社員も「チーム内での情報共有を心がけています」と述べており、そういったメンバーやクライアントと適切なコミュニケーションを取りながら協力していくことが求められるでしょう。以上より、「」から考えると、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」資質を持った人材をNTTコムウェアでは求めていると考えられます。一方で、SIerを始めとした情報産業におけるスピード感は近年急速に高まっており、長期間の納期を設定した大規模なプロジェクトだけではクライアントの要望に答えられないケースが生じています。その際に先述したもう一つの手法であるアジャイル方式が採用されます。アジャイルでは早い段階で試作に到達できるなどスピード感を持った進め方ができ、計画に変更が生じたときに柔軟に対応できる点にメリットがあります。SIerは自社の開発力をもとにクライントに対してカスタマイズした提案ができることができる点が特徴であり、自社が製造したモノベースでビジネスを展開するメーカー一般とは異なり、案件に沿った新しい仕組みづくりができる業界と言うことができるでしょう。特にNTTコムウェアの場合はグループ他社と協業して通信や金融といった幅広い分野でこれを実現するチャンスがあると考えられます。実際2人目の社員も「あらゆる業界にお客様を持つNTTグループと協力することで、NTTコムウェア単独で市場展開するよりはるかに効果的な事業推進が可能になります。」と述べています。以上をまとめて、変化に柔軟に対応しつつ新たな価値を生み出せる人材、すなわち先ほどの5つの強みに当てはめると、「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」人材も求める人材の一つだと考えられるでしょう。また、このようにカスタマイズした販売方法を取る場合には、顧客が何を求めているかニーズを引き出し、ニーズの対する課題策を論理的に考え実行していくことが求められます。営業職の場合でも、モノでない以上実際に商品を見せて働きかけることはできないため、取引先に対してより論理的に相手方のメリットを説明する能力が求められます。1人目の社員が「真にお客様が求めるシステム、実際の業務で役立つシステムを作るには、言葉の表面だけでなく、業務の実態や現場でシステムを使う人たちのことを正確に把握する必要がある」と述べていることからも、相手方も気づいていないようなニーズを引き出し、自社やエンドユーザーを含めた関係者のためになるような提案をしていくことが重要になるでしょう。また、保守運用フェーズが設けられていることからもわかるように、納品後もクライアントとの間に長期的な信頼関係を築いていくことは必須と言えるのではないでしょうか。以上より、先述の5つの強みのうち「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」素質を持った人材もNTTコムウェアは求めていると結論付けることができます。NTTコムウェアのES設問(1)あなたが当社に関心を持った理由を記述してください。(300文字以下)(2)あなたのセールスポイントを教えてください。また、それをどのように発揮し、当社で活躍できると思いますか?(400文字以下)参考:NTTコムウェアの企業研究→NTTコムウェアの本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。設問(1)「あなたが当社に関心を持った理由を記述してください。」について志望動機に関する設問です。「関心を持った」とあるため、志望する以前の認知に至ったきっかけについて尋ねることで就活生の情報を得るプロセスやその捉え方を知りたいという意図もあるのかもしれません。特に専攻が情報系でない場合、専門性が求められるSIerではその理由は明確にしておく必要があるでしょう。この設問では実際の内定者のESを解説していきます。調査会社での長期インターンシップがきっかけである。リラクゼーション施設へのコンサルティング業務の経験から、顧客の要望から商材をカスタマイズして自らの提案で課題解決することに強くやりがいを感じ、貴社の夏秋のインターンシップに参加した。そこでの新規事業立案を通して、インタンジブルな商材を扱うからこそ、より柔軟に課題解決ができるSIer業界の魅力を主体的に体感することができた。中でも貴社の強みである通信分野を始めとした開発力により質の高い提案でエンドユーザーに影響力を与えられる点、インターンやOB訪問で社員の方が一人ひとりに目を向けてくださった姿勢に魅力を感じたため、貴社を第一志望として考えている。参考:【内定】エントリーシート(総合職)「」の項目ごとに、こちらの内定者の内容を当てはめてみましょう。①成し遂げたいこと:自らの提案で課題解決がしたい②きっかけとなる経験:調査会社での長期インターンシップでのコンサルティング業務③企業選びの軸:インタンジブルな商材を扱うこと・カスタマイズして売る仕事であること④業界比較:記述なし⑤取り組みたい仕事:記述なし⑥同業比較:開発力インターンとOB訪問での経験こちらの内定者は「商材をカスタマイズして自らの提案で課題解決すること」を大枠の志望動機として述べています。「「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」という軸の学生が絶対に受けるべき5つの業界」にもあるように、自社の開発力をもとに顧客のニーズを把握し解決まで実行するSIer業界の志望動機として適切と言えるでしょう。そのきっかけとなる経験も、「コンサルティングの経験があるからコンサルタントになりたいんです」といった短絡的なものではなく、学生のうちに長期インターンでビジネスに触れている良い経験をコンサルとSIerの共通点をうまく絡めながら活用できています。このことから、直接的には述べられていないものの、企業選びの軸に沿って④業界比較がしっかりと出来ている学生との印象を与えることができています。最後の同業比較についても、「「同業の中でもなぜうちの会社か?」という質問に驚くほど簡単に答える三つのアプローチ」の①業界内での強み・③働く人を参考に自身の経験に基いて無理のない内容にまとめられています。一点、字数の関係もありますが、入社後に具体的にどのような仕事をやりたいのかは面接で深掘りされることが想定されますので、企業の強みや業界内での位置づけを意識しつつ考えておくべきでしょう。その際、具体的な事例を挙げながら述べられると企業理解が進んでいることを示すことにも繋がり有効だと考えられます。参考:設問(2)「あなたのセールスポイントを教えてください。また、それをどのように発揮し、当社で活躍できると思いますか?」についてセールスポイント≒自身の強みということから自己PRに準ずる設問です。自身の強みをどう企業で発揮するかは自己PRを尋ねる目的である重要な要素であり、「」では⑤強みの活かし方に該当します。求める人材の理解が必要になるため、先述した3つの強みに沿った回答をするアプローチが有効になると考えられます。異なる価値観を持つ集団の橋渡し役として協力関係を築き、既存のやり方にとらわれず成果を出せることが私の強みだ。両親が共働きであり、誰とでも分け隔てなく接してより多くの友人を作ろうした幼少期の経験が根底にあると考えている。先述の長期インターンでは、電話調査版とインタビュー調査版の仲介役として尽力し、社長賞の獲得に貢献した。高校の文化祭では、備品部門長として、それぞれ異なる要求を持つ各部門の間で最適な備品の割り当てを実現するために新たな仕組みづくりに取り組んだ。このように全体として成果を最大化するためには、俯瞰的な視点だけではなく、実際に現場を見て互いを理解し合うよう働きかけることが大切であると考えている。変化が激しく、1つの案件を成し遂げるために多様なフェーズ・人財が携わっているSIer業界、特にジョブローテーションでより多くのフェーズに携われる貴社だからこそこの強みが活かされると考えている。参考:【内定】エントリーシート(総合職)先ほどと同じ内定者の回答を「」に沿って考えていきましょう。①強み:異なる価値観を持つ集団の橋渡し役として協力関係を築き、既存のやり方にとらわれず成果を出せること②強みの原点:両親が共働きであり、誰とでも分け隔てなく接してより多くの友人を作ろうした幼少期の経験③具体的エピソード1:長期インターンシップでの経験③具体的エピソード2:高校の文化祭実行委員での経験④方法論:俯瞰的な視点だけではなく、実際に現場を見て互いを理解し合うよう働きかけることが大切⑤強みの活かし方:変化が激しく、1つの案件を成し遂げるために多様なフェーズ・人財が携わっているSIer業界、特にジョブローテーションでより多くのフェーズに携われるため活かされるこのように、フレームワークの各項目に忠実に沿ってまとめ上げていることが特徴として言えます。冒頭で結論として示した「異なる価値観を持つ集団の橋渡し役として協力関係を築き、既存のやり方にとらわれず成果を出せること」については、前半の「異なる価値観を持つ集団の橋渡し役として協力関係を築けること」が先述の5つの強みのうち「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」に、後半の「既存のやり方にとらわれず成果を出せること」が「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」にそれぞれ該当していると考えられます。企業の求める人材を理解しながら強みをアピールできている点が評価できます。また、字数の制限がある中で複数エピソードを簡潔に示せていることに加え、多くの学生が見落としがちな②強みの原点・④方法論にも触れて400文字という字数をうまく活用できています。さらに、「全体として成果を最大化するためには」という記述からも、個人がどう機能したかというよりは全体としてプロジェクトが成功したかどうかが重要になるSIerの業務で活躍できる強みを持った学生である印象を与えることができています。全体として、フレームワークを強く意識して企業が尋ねたい内容を網羅的に触れられているレベルの高いESと言えるのではないでしょうか。下記の記事・動画で説明している自己PRの書き方やフレームワークも参考しながら、回答を考えてみてください。参考:最後に文系は営業、理系は開発といった浅はかなイメージでの企業選びは、選考で評価されないばかりか、自身のキャリアの可能性を狭めるきっかけにもなりマイナスの面が多いものだと思っています。SIerのような一見典型的な理系の仕事に見える業界でも、求める人材は他業界とそう大きくかけ離れるわけではなく、本記事のように事業と働き方から考えを深めることで効果的な自己PRの作成に繋がります。その際、フレームワークに沿った内容が採用側にも伝わりやすいことがESの解説で感じていただけたかと思います。今回挙げた強みや軸を持つ方を中心に、企業選びの選択肢としてNTTコムウェアを考えてみてはいかがでしょうか。photobySteveJohnson