タスク型からプロジェクト型へ。株式会社プロジェクトカンパニーが経営人材の輩出に注力する理由
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最終更新日:2024年09月24日
日本経済をプロジェクト型に変革する
100億の事業を率いる経営人材を育てる
これらの想いにこだわりながら、創業わずか5年半ほどで東京証券取引所グロース市場に上場。
2021年には「アジア太平洋地域における急成長企業ランキング2022」(※Financial Times社とStatista社が共同で実施した、アジア太平洋地域における急成長企業ランキングトップ500社)において、世界86位、国内上場企業2位にランクインし、今もなお、急成長を続けている企業がある。
DXのプロフェッショナルファームである、株式会社プロジェクトカンパニー(以下、プロジェクトカンパニー)だ。
プロジェクトカンパニーが実現したいビジョンとは。これからの会社の根幹を担う就活生に伝えたいメッセージとは。
unistyle編集部は今回、プロジェクトカンパニーの創業者であり、代表取締役社長を務める土井社長にインタビューを実施した。
土井 悠之介
東京大学農学部を卒業し、東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程を修了。その後、スカイライトコンサルティング株式会社にて、大手経済メディアのIT化推進プロジェクト、日本最大級メディア企業の新規事業立ち上げプロジェクトに従事。2016年1月にプロジェクトカンパニーを創業し、代表取締役社長に就任して現在に至る。
・プロジェクトカンパニーを志望している/選考を受けている就活生
・急成長を続ける企業の社長の考え方を知りたい就活生
・経営人材として、自ら事業の先頭に立ちたい就活生
- 目次
- 停滞している日本経済。そんな状況を打破するため、私はプロジェクトカンパニーを創業した
- 目指すビジョンは「プロジェクト型社会の実現」、そのために大切にしていることは〇〇
- 100億の事業を100個創るために。プロジェクトカンパニーの今と未来に迫る
- キーワードは「挑戦権の付与」と「PDCAを回す速さ」、土井社長が考える人材育成のコツ
- 就活生へのメッセージ-ワクワク感を常に持ち続けて欲しい-
- 取材後記
停滞している日本経済。そんな状況を打破するため、私はプロジェクトカンパニーを創業した
プロジェクトカンパニーを創業した理由、それは「日本経済の停滞を解決するため」
__早速ですが、そもそもなぜプロジェクトカンパニーを創業しようと思ったのですか?
まず起業という選択肢を考え始めたのは東京大学に在籍していた頃でした。
当時、日本経済が停滞しているという課題感がある一方、それを解決しようとする気概を持った人が周りにいないことに危機感を覚えました。
私はそういった状況を変え、次の時代を創るためにも、まずは自らが停滞に打ち勝てる組織を創ることで、自身の目標を解決する足掛かりにしたいと思い、創業という選択肢を考え始めました。
自らの実力と方向性が間違っていなかったことを確信したコンサルティングファーム時代
__学生時代から創業したいという想いがあったにも関わらず、なぜコンサルティングファームに新卒で入社されたのですか?
東京大学在籍当時から、現取締役会長である伊藤とは創業の話をしていました。
ただ、自分が目指していたビジョンや仕事への向き合い方が実際のビジネスの場で通用するのか、つまり自分の実力を確かめる意味でも、一度は就職した方が良いと考え、コンサルティングファームに新卒で入社しました。
実際に1年程度働いてみて、「自分の考えていた方向性は間違っていなかった。一人でもやっていけるな。」という確信を得たため、再度、伊藤と合流して創業に至ったという流れになります。
目指すビジョンは「プロジェクト型社会の実現」、そのために大切にしていることは〇〇
「プロジェクト型社会の創出」というビジョンを掲げ、能動的な働き方を浸透させていきたい
__プロジェクトカンパニーが目指すビジョンを理由と併せてお聞かせください。
弊社は「プロジェクト型社会の創出」というビジョンを創業当初から掲げています。
ビジョンを実現するためには、プロジェクト型の働き方を浸透させ、プロジェクト型の人材を育成する必要があります。
プロジェクト型の人材というのは、ただ与えられた仕事をこなすといったタスク型の人材ではなく、目的や成果に向けて柔軟に自身の仕事を定義し、能動的に動く人材を指します。
そして、このビジョンを実現させることが、創業のきっかけでもある「日本経済が停滞しているという課題」を解決し、日本を目指すべき姿に変革できると信じています。
世論を変えていく存在になるため、成果を上げながらビジョンを実現させていく
__ビジョンを実現するにあたり、土井社長が大切にしている点は何かありますか?
「ただビジョンを語るだけでなく、成果を上げながらそのビジョンを実現させていくこと」です。
ビジョンを実現させるためには、ある種「プロジェクトカンパニーが日本全体の世論を変えていく存在にならなければいけない」と私は考えています。
そのためには、プロジェクトカンパニー自体が日本を代表するような企業に上り詰めないと説得力もないですし、ビジョンの浸透度合いも弱くなってしまいます。
弊社は「2045年までに売上1兆円の達成、100億の事業を100個創る」という将来の事業イメージを描いていますが、説得力を高めるためにも、こういった数字目標を創業当初から掲げています。
これらを全て実現することで、説得力を持った上で「プロジェクト型で働く重要性」が社会に浸透していくのではないかと考えています。
社員の自主性を重視し、チャレンジを歓迎する文化がプロジェクトカンパニーにはある
__社内での具体的な取り組みは何かありますか?
社員がどれだけチャレンジしているかを重視しています。具体的に述べると、できる/できないではなく、やってみたい/やりたいという気概を大事にし、チャレンジを歓迎する文化を醸成しています。
これはプロジェクト(仕事内容)という意味合いもありますし、役職という意味合いもあります。
いわゆる大手企業のような年功序列やスキルベースでプロジェクトや役職を任せるのではなく、「この人に任せれば意気に感じてもらえそう」や「この人だったら任せてみてもいいかも」といったチャレンジベースで役職への挑戦権を与えています。
こういった仕組みを用いて、全社員がチャレンジできる環境を提供することで、プロジェクト型人材の育成を目指しています。
100億の事業を100個創るために。プロジェクトカンパニーの今と未来に迫る
DXを基盤として事業展開し、日本経済の課題を解決していく
__貴社はDXを軸として事業展開しているかと思いますが、その理由ときっかけを教えてください。
まずマクロ的な観点で述べると、日本経済が停滞している主な要因は「労働人口の減少」とそれに伴う「内需の減少」があると考えています。
これらを解決するためには、人手には頼らない自動化されたインフラサービスの構築や、テクノロジーを活用して多くの人に付加価値を提供すること、まさにDX(デジタルトランスフォーメーション)が重要になります。
弊社は創業当初からDXという概念を目掛けて事業構想・事業開発を進めておりますので、引き続きDXを基盤として事業を展開していきたいと考えております。
経営人材を輩出し、100億の事業を100個創る
__では、今後描いている構想としては何かありますでしょうか?
繰り返しにはなりますが、弊社は「2045年までに売上1兆円の達成、100億の事業を100個創る」という将来の事業イメージを描いています。
現在はコンサルティング・マーケティング・UI/UXと・HRとDXを掛け合わせた4領域を中心に事業を展開していますが、上述した将来の事業イメージを実現するためにさらなる事業展開を見据えています。
直近の出来事で言えば、2022年4月に株式会社uloqoの全株式を取得して完全子会社化し、HR領域に参入いたしました。
もちろんこれら以外にも描いている構想は多々ありますが、それらを実現するために重要なのは「それを担える経営人材を輩出すること」だと考えています。
現在の課題として、アイデア自体は溢れているものの、それらを能動的に自分事化し事業として推進できる経営人材が不足していることが挙げられます。
ビジョンの実現にも関連する事柄ですが、こういった課題を解決するため、将来を見据えた組織育成・人材育成という側面においても経営陣としては注力していきたいです。
キーワードは「挑戦権の付与」と「PDCAを回す速さ」、土井社長が考える人材育成のコツ
経営人材になりたいという意欲や熱量がある、そんな学生を求めている
__コンサルティングという領域においては人材の質が重要になると思いますが、求める人物像などがあれば教えてください。
就活生向けにお伝えさせていただくと、大前提、弊社はその人のスタンス面を重要視しています。
その前提を踏まえて求める人物像を述べさせていただくと、①経営人材になりたいという気概を持った学生②ラストマンシップを持てる学生の大きく2点になると考えています。
例えば、弊社は現在、コンサルティング領域を中心に事業展開を進めていますが、一人のコンサルタントとしてスペシャリストを目指したいというよりも将来的に組織を率いてくれるような人材を求めており、それがいわゆる経営人材に該当します。
そして、そういった人材に成長したいといった気概を持った学生、成長意欲のある学生の方に是非入社していただけると嬉しいです。
また、やはり今後ビジネスを推進するためには、単に道を示すのではなく、周囲の人を巻き込みながら成果を上げるといったラストマンシップを持つ必要があると考えています。
そのため、そういったスタンスや意欲、熱量のある学生の方にもご応募いただけたらと思います。
「昇進=挑戦権の獲得」それこそが経営人材を早く育成するための鍵
__では、人材育成という側面において意識されていることは何かありますでしょうか?
「いかに適切且つ早く挑戦の場を与えていけるか」を意識しています。
弊社では昇進を挑戦権の獲得と捉えている文化があります。例えば、そのポジション(役職)が当たり前にできるから任せるという訳ではなく、できる可能性が少しでもあるのなら任せてみるというスタンスで組織人事を策定しています。
もちろん時には上手くいかないこともありますが、いち早く上のポジションを経験することで高い視座を持つことに繋がったり、成長速度の速さに寄与すると考えていますので、仮に上手くいかなかったとしても失敗とは捉えておりません。
また、制度の特徴としては人事評価を年4回(各クォーターに1回)実施していることが挙げられます。
他社と比べると人事評価のスパンがかなり短いかと思いますが、弊社としては、いかに素早く成果を評価して次なる挑戦を目指すことが、その人自身ひいては組織全体を促進することに繋がると考えています。
なお、組織体制に関しては毎月組織編成を変えています。つまり年12回、挑戦権を得る機会があるということになります。
こういった制度からも分かるように、評価フィードバックとチャレンジのPDCAを回す速さが非常に早く、より早く経営人材に育成するための土壌を醸成しています。
就活生へのメッセージ-ワクワク感を常に持ち続けて欲しい-
ビジョンに対する理解を深め、自分なりの定義を用意することが内定獲得のコツ
__土井社長は新卒採用の最終面接も担当されているとお聞きしました。貴社を志望されている就活生の中には本記事を読んでいる方もいるかと思いますが、そんな就活生に向けて何か伝えたいことはありますか?
私は最終面接官を担当することもあるため、是非多くの就活生の方とお話したいと考えています。
その中で一つアドバイスをさせていただくと、「プロジェクト型社会の創出」という弊社のビジョンに対し、自分なりの理解を深めた状態で面接に臨んで欲しいです。また、自分なりの「プロジェクト型社会を創出する」という定義も考えてきていただければと思います。
弊社はこのビジョンを重要視しており、ビジョン実現に向けてこれから一緒に会社を創っていくメンバーを募集しています。
また、さらに言うとビジョン実現に向けてリーダーシップを張れるような人材を求めていますので、ビジョンを自分なりに理解し、会社に対してどのように貢献していけるのか、そしてプロジェクト型社会の創出を実現したいという熱い想いを伝えていただけると嬉しいです。
ワクワク感や期待感を持ち続けて欲しい!
__最後に、これから社会人になる就活生へメッセージをいただければと思います。
就活生の皆さんには是非、今持っているワクワク感や期待感を持ち続けて欲しいです。
人それぞれ志望業界や志望企業はあるかと思いますが、どの企業に入社したとしてもやれることは多々あると思います。
ただその一方で、同じことの繰り返しや先の見えない仕事ばかりで何となく社会人を過ごしている人がいるのも事実です。しかし、そういった人たちも就活生当時はワクワク感や期待感を少なからず持っていたはずです。
ですので、これから社会人になる就活生の皆さんにはワクワク感や期待感を失わずに頑張っていただきたいです。
これからの時代においては、いかにして自分自身でワクワクする環境に変えるかが社会人に求められる責務かと思いますので、できるだけ多くの方がそういった人材になっていただけると世の中もより良くなるのではないかと思います。
取材後記
「プロジェクト型社会の創出」というビジョンを掲げ、DXやコンサルティング領域を中心に事業展開を進めているプロジェクトカンパニー。
今回はそんなプロジェクトカンパニーを創業し、代表取締役社長を務める土井社長にお話を伺いました。
プロジェクトカンパニーはビジョン実現を目指し、「2045年までに売上1兆円の達成、100億の事業を100個創る」という将来の事業イメージを描いています。
そしてこの事業イメージを実現するにあたり、将来的に会社の根幹を担っていただけるような経営人材となる新入社員を募集しています。
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