私がメガバンクの内定を蹴ってプロフェッショナルファームに入社した理由

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最終更新日:2024年09月24日

私がメガバンクの内定を蹴ってプロフェッショナルファームに入社した理由
本記事はプロジェクトカンパニーのPR記事になります。

「あれ、自分だけ浮いている?」「周りの内定者と価値観が合わない…。」

2019年10月1日、一人の大学生が某メガバンクの内定式に参加した際に感じた感想である。

そこからの行動は早かった。その大学生はメガバンクの内定を辞退し、翌月には会社規模も業種も異なるプロフェッショナルファームへの入社を決意した。

『あの時の選択に後悔は一切ありません』、そう語るのは小西雄也さん。メガバンクの内定を蹴って入社した企業の名はプロジェクトカンパニーである。

小西さんはなぜメガバンクの内定を蹴ってまでプロフェッショナルファームへの入社を決め、これまでどんなキャリアを歩んできたのか。そして同社はどのような企業なのか、その真相に迫ってみた。


小西雄也

慶應義塾大学経済学部を卒業し、2020年新卒でプロジェクトカンパニーへ入社。UIscope事業部にてUI/UXコンサルタントとしてのキャリアをスタート。2021年グループマネージャーに就任、2022年2月より部長に就任。
こんな就活生にオススメ

◆大手企業とベンチャー企業のどちらに進むか迷っている就活生
◆プロフェッショナルな社員が多数在籍している企業で働きたい就活生

◆成長環境を求めている就活生

金融ゼミに所属していたことから志望したメガバンク。内定後に感じた違和感とは。

メガバンクから内定を貰ったとのことですが、就活を始めた当初は銀行を中心に見ていたのですか?

就活を意識し始めたのは大学3年生の夏頃だったのですが、経済学部出身で金融系のゼミに所属していたため、当初は漠然と金融業界を志望していました。

ただ、最初の頃は金融以外の業界にも興味を持っており、商社やエンタメ系の企業のインターンシップにも参加しました。

最終的には金融業界に絞り、メガバンクから内定を貰った時点で就活を辞めたのですが、いわゆる一般的な文系学生と同じような就活をしていたと思っています。

就職活動の軸は何だったのですか?

軸は主に3つありました。

一つ目は自分の力で人を喜ばせることができるかどうか。そのためにより成長できるような環境がある、早くから地力を身に付けられるような環境のある企業を志望していました。

二つ目は社会や人に大きなインパクトを与えられること。私の考える大きなインパクトというのは、規模の大きな企業や経営層と働ける環境があることです。

大きなインパクトを与えるには自分一人では限界があるため、その目標を達成できるような組織を作りたいとも考えていました。

最後三つ目は金融に関われること。大学で金融のゼミに入っていたこともあり、漠然と将来も金融関係の仕事に携わりたいと感じていました。

メガバンクから内定を貰った時点で就職活動を辞め、そのまま10月の内定式に参加したということですが、そこでどんな違和感を感じたのですか?

当初からメガバンクが第一志望だったため、内定式で同期の仲間と会えることを本当に楽しみにしていました。

ただ、実際に内定者と会話をした際、自身との温度感の差にモヤモヤを感じました。

このモヤモヤ感というものを今振り返ってみると、「もっと成長したい!自分自身の手で何かを成し遂げたい!」という想いを持っている人がいなかったのが大きな要因かなと考えています。

また、私自身としては「自分で組織を作っていきたい」という想いを持っていたのですが、周りの内定者はそういった想いを持っている人がおらず、仕事に対する想いの強さの違いも感じました。

選考段階では特に違和感はなく、何名かの社員の方ともお話させていただく中で自分の軸に合っているなと思っていたのですが、内定式に参加した際にはじめて違和感が生じたのが正直なところです。

『大手とベンチャーのハイブリット企業!?』メガバンクの内定を蹴ってプロフェッショナルファームへの入社を決めた訳

なぜメガバンクの内定を辞退し、プロジェクトカンパニーへの入社を決めたのでしょうか?

メガバンクの内定式でモヤモヤを感じていたところ、ちょうど弊社の代表である土井とお話させていただける機会がありました。

実は土井は高校の先輩にあたるのですが、そこでプロジェクトカンパニーの事業やビジョンを聞く中で自然とワクワクする気持ちが芽生えました。

その後、代表である土井と直接の面接機会を設けていただき、無事に内定を頂くことができたため、メガバンクの内定を辞退して弊社への入社を決めたというのが一連の経緯になります。

ワクワクする気持ちが芽生えたということですが、もう少し具体的に教えていただいてもよろしいでしょうか?

この会社なら見たことのない景色を見られそう!というワクワク感が強かったですね。

弊社は「プロジェクト型社会の創出」という企業理念を掲げており、この企業理念を実現するためにも、「2045年売上1兆円の達成」を目指しています。

そういったビジョンをただ掲げているだけでなく、その当時から2年後には上場することを公言し、且つ会社としても実際に年々成長を続けていました。

そのような有言実行の姿勢からも「この先どんなことを成し遂げることができるのだろう」といった期待感がありましたし、こういったビジョンに私も共感したというのがワクワク感の正体かなと思います。

不安や周りからの反対はなかったのですか?

正直ありました。周りも大手金融機関に進む人が多かったですし、親からも「とりあえず1年くらいメガバンクに勤めてから考えれば?」とも言われました。

しかし、プロジェクトカンパニーに関してはベンチャー企業特有の不安は一切ありませんでした。というのも、いわゆる大手企業的な安心感があったからです。

例えば、取引先の企業の大半が大手企業であること、難関大学出身者や官公庁・一流大手企業から転職してきた方が多く非常に優秀であること。それに加えて、会社としても毎年安定して成長し続けていたため、ベンチャー企業特有の不安定さも感じませんでした。

極論を言えば、弊社と一般的な大手企業との違いは規模とカルチャーだけであり、大手とベンチャーのハイブリットという印象を受けたため、個人的には意思決定の際にそこまで時間は掛かりませんでした。

そのため、不安や周りからの反対よりも「プロジェクトカンパニーで挑戦したい!」という気持ちが勝ったのではないかなと感じています。

大手ではなし得ない抜擢人事!新卒入社2年で部長に就任するまでのキャリアを探る。

入社してから現在までのキャリアを教えて下さい。

入社当初から一貫してコンサルティング業務に携わっています。具体的には新規事業開発やサービス支援に携わっているため、比較的上流のコンサルティングに当たるかなと思います。

これまで携わってきた案件としては、外資系製薬会社のMR向けのプロダクト開発のコンサルであったり、大手通信会社のtoC向けサービスをどうマーケットフィットさせていくかといったものが挙げられます。

入社当初は上司に付き添ってクライアント先に同行したり、一緒に会議に参加したりといった形で経験を積みましたが、2社目以降は自身が主導してプロジェクトを遂行させるようになりました。

こういったスピード感は大手のコンサルファームではまずあり得ないことかと思いますが、弊社は若手にもこういった機会を与えてくれる環境があるため、非常に恵まれているなと感じます。

1年目が終わる頃にはリーダーに昇格し、その後グループマネージャーを経て現在は部長という役職を任せていただいています。

役職は変われど、常に「相手の期待値を超えること」を心掛けて日々の業務に取り組んでいます。

小西さんがそこまで仕事に熱中できている理由はご自身で何だとお考えですか?

主に2つあります。

一つ目は自分の携わったサービスが形となって世の中に出ることです。

世の中に出るまでには何年、何ヵ月もの準備が必要になりますが、最終的に形となってそれを消費者にお届けすることができた時は大きな喜びを感じますし、また頑張ろう!という気持ちになります。

そして二つ目は成長実感を得られることです。

ここで言う成長実感というのは、より良い提案ができるロジカルシンキング、クライアントと信頼関係を築くコミュニケーション力、そして部下をマネジメントするための人間力など様々です。

幸いにも弊社にはそういった成長実感を得られる機会を多く頂ける環境があります。そういった成長実感をより一層味わいたいと思うからこそ、日々の仕事に熱中できているのかなと思います。

働く中で感じた自社の魅力。プロジェクトカンパニーを紐解くキーワードは「プロフェッショナル集団」

ここまでお話を聞いていく中で、貴社は大手とベンチャーの良さを兼ね備えているという印象を受けました。小西さんが考える自社の魅力は何だと思いますか?

魅力を挙げるとキリがないのですが、中でも特に魅力に感じていることは優秀でプロフェッショナル意識が高い社員が多数在籍している点です。

優秀な社員というのは、難関大学出身者や官公庁・一流大手企業から転職してきた方が多いというバックボーンの強さという側面もありますが、何より当たり前の基準が高いというのが一番大きいです。

ただ単にクライアントからの要望に応えるだけでなく、どうすればより相手の期待値を越えることができるかを常に考えており、社員全員が良い意味で切磋琢磨している文化が醸成されています。

そういった文化が醸成されているからこそ、会社規模も年々拡大し、設立から数年での上場を達成することができたのではないかと考えています。

小西さん自身もですが、なぜ貴社にはそんなに優秀な社員が在籍し、そういった社員が本気で働く文化が醸成されているのでしょうか?

成果に見合った対価があるから、つまり頑張ったら頑張った分だけ自分に返ってくる環境があるからだと思います。

この対価と言うのは給与という側面もありますし、ポジションや次なるチャレンジの機会という側面もあります。

私自身も新卒で入社してから2年目の途中で部長に就任させていただきましたし、頑張った人がその分報われる環境があることは素晴らしいなと感じています。

だからこそ成果を出し切らない必要性がなく、社員全員が本気で働く文化が醸成されているのだと思います。

まさにプロフェッショナル集団ということですね。

そうですね。弊社にはタスクワーカー的な考えを持っている社員はおらず、一人ひとりがプロジェクト型で働くプロフェッショナルを目指しています。

また、弊社はビジョンドリブンな経営を推し進めており、そのビジョンに共感して社員が入社しています。

それぞれ携わっている業務やプロジェクトは異なっていても、こういった部分が根底にあるからこそ皆が同じベクトルで働くことができているのだと思います。

現在の規模感的にはベンチャーに近いかもしれませんが、大手とベンチャーの良さを兼ね備えているプロフェッショナルファームとしてさらなる成長を目指していきたいですし、私自身もそこに貢献できるよう頑張りたいです。

「本当に価値あるサービスが溢れる世の中を創る」今後実現したいビジョンに迫る。

これまで順調にキャリアを歩んでいるように見受けますが、今後目指したいキャリアを教えて下さい。

弊社は将来的に売上1兆円を、100億の事業を100個創ることで実現するイメージを描いています。私はその中の一つの事業の子会社社長に就任したいと考えています。

現在は部長という役職を任せていただいていますが、まだまだ至らない点も多いため、これから経験を積み重ねていきながらそういったポジションを任せてもらえられるような人物を目指したいです。

その先のビジョンはありますか?

学生時代から自分でサービスを創るなど、元来プロダクトの志向性が強かったこともあり、本当に価値あるサービスを作りたいという思いをずっと持っています。

本当に価値あるサービスというのは、創る側のエゴを反映させることや、ただ売れることだけを考えたサービスではなく、ユーザーファーストのサービスを指します。

どのような組織でどんなサービスを作るのかは未定ですが、そのような本当に価値あるサービスが溢れる世の中を創りたいというのが現在考えている長期的なビジョンになります。

最後に

ビジョンドリブンな経営を推し進め、プロフェッショナルファームとして年々成長を続けるプロジェクトカンパニー。

今回はそんな同社に新卒で入社し、2年目で部長に就任するなど活躍を続ける小西さんにインタビューを実施しました。

プロジェクトカンパニーはまさにプロフェッショナル集団

「優秀な社員が多数在籍している・取引先の大半が大手企業で事業インパクトが大きい」といった大手の良さと「成果主義・事業のスピード感」といったベンチャーの良さを兼ね備え、プロジェクト型社会の創出を目指して年々成長を続けています。

同社は現在24卒就活生向けの採用を行っています。本記事を通じ、プロフェッショナルな組織で働きたいと感じた就活生は下記から選考に応募してみてください!

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unistyle編集長が22卒のガクチカを添削! フィードバックをリアルタイムで掲載 unistyle編集長が22卒のガクチカを添削! フィードバックをリアルタイムで掲載 みなさんこんにちは。unistyle編集長の郡山隼人(@unistylehyt)です。いつもunistyleのご活用並びにTwitterを見て頂きありがとうございます。突然ですが、先日Twitterにて以下のようなガクチカ添削企画を実施いたしました。【ガクチカを添削します!】人事経験を活かして僕が皆さんのガクチカを添削し、フィードバックを記事で共有します。添削を受けて自分のESの質を高められるのはもちろん、他者のESからも多く学べると思います。詳細は以下の画像をご覧ください。pic.twitter.com/mNvI7n7Ws3—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)September4,2020おかげさまで、こちらの想定よりも早く締め切りを迎えることができました。ご協力いただいた方々、ありがとうございました。本記事では企画通り、頂いたガクチカを添削していき、フィードバックを順次公開していきます。個人へのフィードバックだけでなく、そこから得られる教訓も掲載していますので多くの方にとって学びの多いコンテンツになるはずです。たくさんのフィードバックに触れて”人事の視点”を養い、ご自身のESを見直す上でぜひ参考にしてください。添削内容を公開するにあたり、改めて私の経歴を軽くお伝えします。2014年に株式会社ネオキャリアに新卒で入社し、採用部新卒採用グループで新卒採用業務を行っていました。新卒採用業務全般を経験後、採用マーケティングの責任者となりました。実績としては、インターンランキング6位のインターンを企画したり、年間3万人以上のエントリーを集め、4年間で合計1000人の採用をしてきました。2018年からは新卒採用担当時代に就活そのものに課題意識を持ち、解決すべくunistyleに社内異動。異動後は新卒紹介事業を立ち上げ、現在はunistyleの編集長を務めています。このように一貫して就活市場に身を置いており、unistyle編集長かつ採用担当目線でのES添削・アドバイスができると思っています。とは言え、前提として各企業・各採用担当によって様々な評価基準があります。本記事での添削内容はあくまで郡山という一人の元人事経験者からのアドバイスであり、就活には絶対的な評価基準などは存在しないものとしてご認識ください。また、今回は少し踏み込んだフィードバックも掲載しているため、細かい部分へのアドバイスも含まれます。そもそものガクチカの書き方から学ばれたい方はまずこちらの記事をご覧ください。その上で本記事をお読みいただくと理解がより深まるかと思います。関連記事:それでは、以下より添削内容を公開していきます。本記事のコンテンツ添削①:取り組みは「心がけ」レベルではなく再現性ある行動をアピールしよう添削②:取り組みに関する曖昧さを排除しよう添削③:取り組みと成果の因果関係に納得感を持たせよう添削④:読み手は自分の経験に関する前提知識がゼロであることを意識しよう添削⑤:成果が曖昧になってしまう場合は”ビフォーアフター”を強調しよう添削⑥:「取り組みの動機」は意気込みよりも行動理由や課題意識を書こう添削⑦:「誰もが一発で理解できる文章」にこだわろう添削⑧:組織に変革をもたらした系のエピソードは面接での深堀りに備えよう添削⑨:「分析」や「リサーチ」などのフレーズは「how」まで落とし込もう添削⑩:ESはビジネス文書であることを意識しよう添削⑪:学びを書く際は”そのエピソードならでは”の要素を強調しよう添削⑫:取り組み内容にマッチした結論部分にしよう添削⑬:組織に働きかけたエピソードは変化の過程を示して説得力を高めよう添削⑭:抽象的な言葉は”自分の言葉で”説明できるようにしておこうガクチカ完全攻略記事一覧添削①:取り組みは心がけレベルではなく再現性ある行動をアピールしよう①飲食店でのアルバイトである。②この経験を通じて、仕事の段取りの大切さと相手の立場になって物事を考える力を磨いてきた。③主な仕事は注文を取る事や料理の配膳などである。④ホールの仕事は、自分が担当する席や個室が決まっていた。⑤団体のお客様を担当する事が多く、始めの頃は効率ばかりを求めて形式的な対応になりがちであった。⑥そんな中で、先輩がお客様と仲良くなり、名刺を交換している姿を見て、お客様に寄り添い満足してもらうサービスを提供したいと思う様になった。⑦それ以降、客層、年齢層、国籍、などそれぞれ異なるお客様に応じたサービスができるよう、お客様の様子をよく観察する癖づけをした。⑧すると、個々の食べるペースや雰囲気などに合わせた柔軟な対応が自然に出来る様になった。⑨そのおかげで余裕が出来、お料理の説明に加えて、たわいもない話を挟んだりし、短い時間でお客様との関係を築き、名刺を貰うことが出来る様になった。(400字以内)フィードバック①:「~のホールスタッフとして顧客との信頼関係を築いたことです。」などのように成果まで示した方が、その後の取り組みが何を目的になされたものなのか読み手はイメージしやすいです。また、「飲食店」よりも「日本料理屋」、「居酒屋」、などと表記する方がどんな接客だったのかが分かりやすいでしょう。①~⑥:背景や状況説明に200字以上充てるのはもったいないです。確かに動機や背景も重要ですが、ここはできるだけ最低限にまとめて具体的な取り組み内容に字数をさきましょう。ここでは②の情報は不要かと思いますし、③の情報も飲食店のホールとして一般的な仕事内容のため説明は要らないと思います。⑤⑥も、「当初は効率を求めて形式的な接客になりがちだったが、ホスピタリティ溢れる接客で顧客と名刺を交換する先輩を見て依頼、」などのように削れると思います。⑦~⑧:一文にまとめられると思います。そして、「個々の食べるペースや雰囲気などに合わせた柔軟な対応」がどのような対応なのか分かりません。「例えば、」「具体的には、」といった形で詳細に書きましょう。また、それだけでは単なる接客中の心がけレベルの話なので、先述の先輩の観察、直接ヒアリング、商品知識のインプット、それを踏まえての自分なりの工夫、等々の取り組みもできれば欲しいです。接客や塾講師のガクチカは「~を意識した」「~するよう努めた」という心がけレベルで留まっている人は多いので要注意です。接客や塾講師の業務を通してたどり着いた「こうすればうまくいく!」という自分なりの方法論を示せば再現性はグッと高まります。(あくまでunistyleが推奨する伝え方であり、これが正解というわけではありません。)⑨:「接客に余裕が出来、雑談も挟めるようになって関係を築けた」というのはビジネス現場での応用を考えると物足りない成果だと思います。顧客に合わせた対応の分析や雑談を含む一連の流れを方法論として抽象化し、「○○→○○→○○という接客のパターンを確立し、結果○ヶ月で○枚の名刺を貰えるほどに信頼関係を構築できるようになった。」などのような伝え方が必要でしょう。(例えばこんな伝え方があるという話なので、くれぐれもこの書き方にとらわれないでください。)最後に「自身の接客スタイルを変えた話」では正直弱いです。「接客を通して自分なりの信頼関係構築ノウハウを編み出した話」として伝え方を工夫してみてください。このように、「具体的な体験から、考え方や方法論を抽象化して他に応用すること」は思考力をアピールする上で大変有効です。【参考】以下は「具体と抽象」を駆使した思考法で総合商社から内定を獲得した学生の記事です。添削②:取り組みに関する曖昧さを排除しよう①結婚式のアルバイトで売上と顧客の満足度を高めたことだ。②当時、料理と演出の売上の減少が特に問題だった。③上司への聞き取りからサービスに特別感がなく、より良質なプランの魅力が伝わっていないことが原因だと判断した。④まず、先輩と協議した上でお客様の潜在的なニーズに対応するために、招待客の反応や演出による会場の雰囲気の変化についても加えて説明した。⑤また、話し方や距離のつめ方を個々に変えることで、質問しやすくしてお客様が抱えている不安や要望を引き出した。⑥次に顧客の観察を行い喜ばれたプランや料理説明、実際に行われた演出の特徴を系統化した一覧表を作成し、事前にスタッフと共有することで意識を高めた。⑦不慣れなスタッフには主体的な声掛けをして全体のサービスの向上にも努めた。⑧結果、前年より2ヶ月早い売上目標の達成とお客様に寄り添った提案ができた。⑨自ら問題解決に向けて主体的に行動しつつ、周囲と協働することを学んだ。(400字以内)フィードバック①:今回、売上という定量的な成果を示せているので、証明のしようのない満足度向上は省いていいかもしれません。(アンケート等をとっているなら別ですが。)③:一瞬、「上司に説明→決行」というよくあるパターンかと思ってしまいました。「魅力が顧客に伝わっていないことが」とした方がいいでしょう。読み手はあなたの業務内容について知りません。④:少し細かいですが「顧客への説明事項に入れた」とした方が「とりあえずやってみた感」が減り、仕組み作りが行えているのが伝わります。⑤:意識する程度では中々できないことだと思うので、具体的にどんな顧客に対してどう対応を変えたのか気になります。できれば、「○○な方には○○、○○な方には○○するなど、顧客によって話し方や距離のつめ方を変えることによって不安や要望を引き出しやすくした。」などのようにさらっとでも具体例を書きたいです。今回はこれがメインの取り組み内容ではないので無理して字数をさく必要はないかもしれませんが、面接ではこの「不安や要望を引き出す」ための方法論についてかなり深堀りされると思います。【参考】方法論の重要性や伝え方に関しては以下の記事が参考になります。⑥:取り組み自体は良いと思います。しかし「一覧表を作成しスタッフと共有すること」の目的としては「意識を高める」ためというよりも少し後に出てくる「サービス全体の向上」のためという方がしっくりきます。⑦:「主体的な声掛け」ではとても抽象的です。制限字数の都合で具体的に書けない場合は、削除して他の取り組み内容を具体的に書いた方がいいかもしれません。自分の取り組み内容の書き方が抽象的かどうか判断する場合は、「読み手があなたの取り組みを脳内で映像化できるか」「読み手が成果に対して納得できるか」という基準で考えてみるといいと思います。先日ツイートした以下のツイートのように、「主体的に勉強しました→結果合格しました」では「どんな風に勉強したの?」「本当にそれで合格する?」と思ってしまいますよね。ガクチカにおける”成果への納得感”を就活生にも分かりやすくするために、ガクチカの内容を受験勉強に置き換えて作ってみました。どちらも大体同じ字数だけど、「なるほど、そりゃ受かるよね」って納得できるのはどちらだろうか?pic.twitter.com/KebM6HLehS—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)August27,2020⑧:一文目同様、成果は売り上げ目標の件のみでいいと思います。最後に取り組み内容自体は良いので、後は限られた字数でいかにそれを具体的に伝えられるかどうかだと思います。添削③:取り組みと成果の因果関係に納得感を持たせよう①カフェのアルバイトで新製品のインスタントコーヒーを457個販売しました。②売上促進を担当し、ひと月450個の目標を掲げ、店舗の課題としてスタッフのモチベーションの低さ・親しみにくさの二点を分析しました。③感染症により在宅時間が増える中で、お客様に美味しいコーヒーを家でも手軽に楽しんで頂きたいとの思いから次の2点を実施しました。④1「20人のアルバイトのモチベーションをUP」メッセンジャー共有と毎日販売数分シールを貼り、成果を可視化することでモチベーション向上を図りました。⑤2「素早いテイスティングでお客様と繋がる」多くのお客様で混み合う店舗で、一人一人とのコミュニケーションが不足していたため、素早く試飲を行い実際に口にして頂き、親近感を感じて頂きました。⑥その結果目標を達成することができたと共に、お客様と私たちスタッフが繋がる瞬間を感じられました。⑦そしてチーム全体として大きな達成感を得ました。(400字以内)フィードバック①:OKです。②:面接ではなぜこの目標を置いたのかを問われる可能性が高いです。また、さらっと「昨月比〇%である450個を~」と書ければこの目標がこの店舗にとってどれぐらいチャレンジングなものなのか分かりやすいです。③:不要だと思います。「そこで、以下の二点に取り組みました。」とする方が先述で挙げた課題に対する取り組みとしてスムーズです。④:一瞬、「」内が取り組み内容のタイトルだと分かりませんでした。【】を使うなど工夫してみてください。⑤:【テイスティングを導入】などとした方が掴みとしてあなたが何をしたのかが分かりやすいです。繰り返されておられる「素早く」の意図はさらなる混雑を避けるためであるかと思いますが、コーヒーを飲む側の顧客にはその意思はないと思います。その中で、「いかにしてこの素早さを生み出したのか」という部分にあなたの工夫が表れると思います。また、試飲したくなるための工夫や、試飲から購買へつなげるための工夫、あるいはリピーター獲得に繋げるための工夫などはなかったでしょうか。それを個人ではなく店舗内で仕組み化できているとさらに良いです。アルバイト先の売り上げupや販売数upネタは、顧客との関係構築だけでなくそこから「購買や集客までの工夫」を書かないと「それだけで売り上げに影響する?」と思われてしまいます。⑦:不要かと思います。学びや得たものを書く場合は、表面的なものではなくビジネスや社会で活かせる、かつこの経験を通してこそ言えるもの、でなければ響きにくいです。【参考】「学んだこと」を伝える際にもunistyleが再三お伝えしている「方法論を示すべし」というアプローチが役に立ちます。詳しくは以下の記事をお読みください。最後に取り組み内容が本当に売り上げ目標達成の原因だったのか少し納得感に欠けました。序盤と終盤で削った文字数分を使って取り組み内容をもう少し詳細に記述してみましょう。【参考】以下の記事でも「施策と結果の間の因果関係が弱い」パターンが紹介されています。参考にしてみてください。└例①:エピソードが自己完結している└例②:手段が目的化している└例③:施策と結果の間の因果関係が弱い└例④:問題解決のための施策として相応しくない添削④:読み手は自分の経験に関する前提知識がゼロであることを意識しよう①国際協力とスポーツを掛け合わせた新規イベントを立ち上げ千食の給食を発展途上国に届けた。②私の団体では活動内容のマンネリ化、毎年行われる認知度調査の結果が横ばいであることが課題であった。③私は他団体との差別化を図るような新規イベントの必要性を説き企画を提案。④引退するまでの半年間で実施するにあたって、下記の二点に注力した。⑤1.似たイベントに何度も参加し、それを参考に実施に必要な仕事をリストアップ。⑥団員に好きな、又は得意な仕事を尋ね、それに基づき仕事を割り振ることで、仕事の効率化を図った。⑦2.仲間と話し合い、計画を開催から逆算して構築。⑧団員が既存の活動と並行して仕事に集中できるよう、一週間単位で進行の確認、計画の調整を行った。⑨その後も他のイベントに参加、開始前に時間を少し頂き企画の話をさせてもらうことで参加者の増加を図った。⑩結果、半年でイベントを実施、目標食数千食を達成し、学内認知度調査も3%上昇した。(400字以内)フィードバック①:OKです。インパクトも中々です。③~⑥:取り組み内容はとてもよく伝わりました。ただ企画の中身が分からないため、何を実現させたくて取り組んだのかイメージし辛いです。おそらく今回アピールしたいことは企画の内容ではなく企画実現のために頑張ったことなのでしょうが、最低限の状況説明として企画の内容に触れましょう。この場合チームが上手く回ったことへの納得感はありますが、「給食が千食届けられたこと」への納得感は得られません。ユニークな経験は、それ自体が武器になりつつも普通のアルバイトやサークル経験より取り組み内容が読み手にイメージされ辛いということを意識しましょう。【参考】以下は、自信満々に自分の経験を語ったものの面接官から「何のことだかよくわからない」という評価を食らった学生の記事です。この学生はその後「例え」を使って自分なりに伝え方を工夫し、手ごたえを掴んだようです。⑦~⑨:OKです。一つ一つの取り組みに意図や目的があるのが伝わります。行動力も感じます。ここで「~した。そして、~した。結果、~」というふうに事実を羅列するだけの人は多いので要注意です。「~した。そして、~した。」などのように、取組み内容を羅列するだけのガクチカはとても多い。・”○○の必要性を感じたため”、~した。・”持ち前の○○さを活かして”、~した。・”分析の結果、○○ということが分かった。”それを踏まえ、~した。一言入れるだけでグッとあなたらしさが出る。—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)July17,2020最後に実績・取り組み内容共にレベルは高いので、後はさらっとでも企画内容について説明できれば言うことないと思います。面接では、企画内容と共に「開催から逆算した計画」の中身も詳しく説明できるようにしておきましょう。添削⑤:成果が曖昧になってしまう場合は”ビフォーアフター”を強調しよう①大学の野球部で練習改革によりリーグ昇格に注力しました。②大学2年次、部員の練習参加率が6割にとどまっており、練習内容に制限がされ3部リーグに甘んじていました。③不参加の部員に理由を伺うと、打撃練習において打てる回数が少ないということが理由であると分かりました。④そこで以下2点のことを実行しました。⑤1点目は練習道具の不備改善です。⑥入部当初から練習球が少なく、ボール回収に多くの時間を取られていました。⑦この理由から打撃練習の時間が減少していると考え、練習球を倍増しました。⑧2点目は練習方法の改善です。⑨まず練習方法の効率性に問題があると考え、部員から練習案を集めました。⑩その案の中から現在の練習設備を考慮し、最善の練習方法を同学年内の話し合いで決定し、主将にその案を提示し、許可を頂き実行しました。⑪結果、選手全員が毎回の練習に参加するようになり、昇格はできなかったもののリーグ2位になれました。(400字以内)フィードバック①:OKです。②:「練習参加率」が低いから「練習内容が制限」されたということでしょうか。→「〜6割にとどまっているために練習内容が制限され、3部リーグに〜」などとした方が分かりやすいでしょう。③:「伺う」←部員に対して謙譲語は不自然です。⑥:小手先かもしれませんが、以前から練習球が少なかったことは伏せて、「打撃練習において打てる回数が少ないということが理由であると判明→練習球を倍増してボール回収の効率化を図る→打てる回数を増やした」という伝え方の方が良いと思います。今のままでは「練習効率化のために練習球を増やした」のではなく「練習球が少なかったから増やした」という単純すぎるロジックとして解釈されてしまいます。⑩:話し合いの中であなたがどう立ち回ったのかを書きたいところです。練習案を募集するだけなら誰でもできますが、それをまとめ→1つの案に取り決め→実行、まで持っていくのにあなたならではの工夫があるはずです。【参考】以下の記事にて「話し合い」や「意見交換」における工夫の伝え方について解説しています。⑩:一文に「、」が多く少し読みにくいです。今回主将への掲示等はあなたの売り込みとは関係ないので省略してもいいのではないでしょうか。(一筋縄ではいかない主将をあなたの工夫により説得したのであれば別です。)⑪:「毎回の練習に参加するようになり、」よりも「6割だった練習参加率が100%まで向上し、」の方がポジティブな印象です。また、例年の成績なども示しながら、「リーグ2位」があなたのチームにとってどれほどの躍進かも示したいところです。目標が達成できなかった場合や、目標が定量的に示せない場合は「ビフォーアフター」を強調して成果を伝えるのがおすすめです。「(とにかく)頑張りました」「(とにかく)良くなりました」ではなく、「こんな状態だったのに、こんなことまでできるようになりました。」というビフォーアフターを用いて数字には表れない成長を読み手にイメージさせましょう。最後に取り組み内容と成果の伝え方によって大きく印象が変わるエピソードだと思います。また、面接では「練習方法の効率性の問題」と「最善の練習方法」の詳細について深堀りされる可能性が高いです。添削⑥:「取り組みの動機」は意気込みよりも行動理由や課題意識を書こう①60名の登山サークル会長として新入生の退会者を80%減少させた経験です。②幣団体は創設より登山の「安全面」を大切にし、新入生と登山経験者のセットで登山を行う制度がありました。③しかし新入生の増加により経験者の割合が減少したため「登山機会の減少」を招きました。④その結果、当制度は「多くの登山を望む新入生の退会要因」となっていました。⑤私はこの課題の解決によりサークルの発展に寄与したいと考え「安全面と登山機会を両立する制度の構築」に取り組みました。⑥その一例がOBを巻き込む事で経験者の増加を狙った「先輩増員企画」です。⑦具体的にOBへの「縦と横の」アプローチや新入生の心理的ハードルのケアを行いました。⑧これによりサークル員とOBのマッチングの仕組みを作り、「多くの登山機会と安全面を両立させる事」ができました。⑨この結果、創設より46年間続く「無事故」を継続しつつ新入生退会者を20%に抑える事に成功しました。(400字以内)フィードバック①:細かいですが、「新入生の退会者を減少」よりも「新入生の定着率向上」という伝え方のほうが聞こえがいいと思います。③:後半にも「この結果、」を使用するので重複表現を避けるために「ゆえに」等順接の接続詞を使用しましょう。⑤:「私はこの課題の解決によりサークルの発展に寄与したいと考え」は「そこで、解決手段として」「私はこの課題を解決すべく、」で十分かと思います。この「サークルの発展に寄与したい」はサークルの課題を解決しようとしている立場として当然の意気込みなので、特に書く必要はありません。削って取り組み内容を少しでも具体的に記する方が得策です。「取り組みの動機やきっかけ」の部分は「当然の意気込み」を書いてもあまり意味はありません。書いてはダメというわけではありませんが、せっかくなら行動の「理由」や「課題意識」を書いた方が得策です。(例)〇「この課題を解決すべく、~に取り組んだ。」〇「他店舗との差別化を目指し、~に組んだ。」〇「~が原因と考えたので、~に取り組んだ。」〇「この都心と地方の格差を解消したいと考え、~に取り組んだ。」△「この課題を解決してもっとお客様に喜んでいただきたいと思い、~に取り組んだ。」△「もっとスタッフと一員としてお客様の力になりたいと考え、~に取り組んだ。」【参考】面接でも「なぜそれに取り組んだか?」という質問がよくなされます。ESに詳細に書く必要はありませんが、面接に向けて自身の行動源泉についてしっかり語れるようにしておきましょう。⑦:「具体的に」→「具体的には、」⑦:具体例にしては抽象的過ぎると思います。前文で、OBとの繋がりを言及しているので、そのOBたちに対して何を行ったのか端的に説明しましょう。その際、「熱意を込めて説得した」などの精神論ではなく何か工夫が欲しいです。(OBにもメリットを掲示する、など。説得なのであれば、その中でどんな工夫があったのかなど。)また、「心理的ハードルのケア」のために何を行ったのでしょうか?前項同様、やや抽象的です。ここもよくある「積極的な声掛け」などではなく何か工夫を示したいところです。最後に他者を巻き込んだ上で組織の仕組み作りが行えているので、その経緯をしっかり説明しましょう。いかにOBを巻き込んだのか、いかに新入生の心理的ハードルをケアしたか、ここにあなたの思考力や工夫が表れます。添削⑦:「誰もが一発で理解できる文章」にこだわろう①大道芸の舞台を創った事だ。②大道芸は難しい技を披露する芸能であるが、所属する大道芸サークルの共通認識として、近年の大道芸の観客との対話を偏重する在り方に疑問があった。③私は「高難度技を重視した大道芸」且つ「収益確保可能な舞台」を大勢の方に見てもらいたいと思い、売上観点から集客目標を「来場者数350人・一般客割合40%以上」としてサークルの仲間と舞台を創った。④集客目標の達成には、まず大道芸に興味を持つ人を増やすべきだと考え、子供だけでなく保護者層を狙って、小学校で大道芸体験会による告知活動を行った。⑤更に高難度技の多数導入には、技への集中が観客とのコミュニケーションを減らし、結果観客が飽きる懸念があったので、演劇要素を導入し観客満足度の向上に努めた。⑥導入には知人のサーカス団体や演劇経験者に協力を依頼し、講習会を行った。⑦結果、売上・集客目標を達成しつつ、アンケートで90%以上の方に満足したと回答して頂けた。(400字以内)フィードバック①:冒頭の結論と文末の結果が噛み合っていません。「大道芸の舞台を作り、~を達成したことだ。」と成果まで示した方が、その後の取り組みが何を目的になされたものなのか読み手はイメージしやすいです。②:「大道芸は難しい技を披露する芸能であるが、」は一般常識なので不要でしょう。また、「偏重する」はネガティヴなイメージが強いので「重視し過ぎる」くらいが丁度良いと思います。③:面接(特にコンサル)では「来場者数350人・一般客割合40%以上」という数字を置いたロジックが問われる可能性が高いです。また、少し細かいですが「「高難度技を重視した大道芸」且つ「収益確保可能な舞台」の両立を目指し、」とした方が、「自分達のこだわりを妥協せずに収益化を目指した」という文脈をより伝えられる気がします。④:「、」が多いので「興味を持つ人を増やすべきだと考えた。そこで、」などのように分けることをおすすめします。⑤:「~導入には、技への集中が観客とのコミュニケーションを減らし、結果観客が飽きる懸念があったので、」の部分は少し日本語が分かりにくいです。「~を導入した場合、演者が技に集中することで観客との接触機会を減らしひいては彼らが飽きてしまう懸念があったので、」などの表現がいいでしょう。④,⑤共に取り組み内容自体は良いと思います。⑦:結果をもう少し具体的に書きましょう。置いた目標の達成率等はどうだったんでしょうか?最後に周りを巻き込んだ良い取り組みが行えていると思いうので、要所で文章の分かりにくさを感じるのがもったいないと感じました。採用担当は何百枚というESをさばいており、正直疲労困憊の中で読んでいます。「少しでも読みやすく」という努力は就活生の想像以上に重要です。また、ES通過後に待っている面接でのコミュニケーションは書き言葉ではなく話し言葉となります。理解度はESよりもぐんと下がるので、あらかじめ「一発で理解できる」文章にこだわっておいて損はありません。添削⑧:組織に変革をもたらした系のエピソードは面接での深堀りに備えよう①大学時代に力を入れたことは「毎回初戦敗退の弱小フットサル部を四国屈指の強豪チームに変貌させたこと」である。②最高学年時の新チーム発足当初、怪我で長期離脱したことをきっかけにチームのサポートに徹した。③そこで、怪我をした自分の立場からチーム全体を客観視すると、選手は試合で必要以上に緊張し、本来のプレーが出来ていないことに気づいた。④私は「経験こそ自信の源である」と考え、部員の経験値を高める為に四国大学リーグに参入することをチームに提案し、公式戦数を従来の2倍に増やした。⑤すると、どんな相手でも臆することなくプレーする選手が増えた。⑥加えて、前もって対戦相手の映像を録画し、自ら分析した結果を試合前のミーティングで選手に伝えた。⑦これらが功を奏し、最後の大会で「四国大会準優勝」になった。⑧この経験から固定観念にとらわれず、違う視点からアプローチすることで課題解決につながることを学んだ。(400字以内)フィードバック①:OKです。②:「怪我による長期離脱を機に」で字数削減できるでしょう。④~⑤:文と文の因果関係が曖昧です。「公式戦数を従来の2倍に増やした。すると、どんな相手でも臆することなくプレーする選手が増えた。」試合増加→臆せずプレーする選手増加、では論理が飛躍しています。あくまでも一例ですが、「試合を増やしたことで選手達が試合慣れし、臆することがなくなった」だと伝わりやすいかと思います。また、面接では「経験こそ自信の源である」と考えた根拠について過去の経験等に関連付けて語れるようにしておきましょう。⑥:「加えて、前もって対戦相手の映像を録画し、自ら分析した結果を試合前のミーティングで選手に伝えた。」字数制限が許せば、この結果選手のプレーや戦い方にどんな変化が起きたかも書きたいです。⑧:「固定観念」に当たる内容が曖昧です。おそらく「プレイヤー視点(固定観念)では見えてえなかった視点がサポートに徹することで見えてきた」という意味かと思うので、「潜在的な課題を発見する上での客観的・俯瞰的目線の重要性を~」等々の表現が分かりやすいと思います。最後に面接では、「リーグ参入や公式戦2倍という提案に反対する者はいなかったか」「いたらならば、どうやって乗り越えたか」「反対はしなくとも、全員にそれだけのモチベーションがあったのか」などが聞かれそうです。組織に大きな変革をもたらした系のエピソードでは、その際にメンバーをまとめあげる自分なりの方法論を語れるようにしておきましょう。ESはともかく、面接ではかなり深堀りされる可能性が高いです。第三者から見れば、それまで停滞していた集団が一個人の提案だけで大きく良い方向へ動き出すとは考えられないからです。【参考】以下の記事では周囲と協力して成し遂げた経験をアピールする際のポイントを解説しています。添削⑨:「分析」や「リサーチ」などのフレーズは「how」まで落とし込もう①お土産屋の接客アルバイトにおいて「所属するお土産街で売上5位以内」を目標に売上向上に尽力しました。②当初売上は20店舗中10位と、店頭販売は初めての試みで会社名、商品名共に知名度が低く商品の陳列だけでは顧客集客力が不充分でした。③そこで、お客様に初見の商品について認知が必要だと考え、2点の施策を行いました。④1.同僚スタッフと共に他店舗における人気商品のリサーチを行い自社商品の強みを徹底的に分析し商品の良さを伝えられるように言語化したこと。⑤2.商品に対する興味・関心を最大限に引き出すために、人気商品だけに固執せず、性別・年齢層に応じて嗜好が異なることから試食を通して最適な商品の提供を行いました。⑥結果、お客様自身が求めているお土産を示され、それに素早く対応し魅力を伝えることで2か月後20店舗中3位の売上を達成しました。⑦この経験より常にお客様の課題を探り、ニーズに応えることが身に付きました。(400字以内)フィードバック①:OKです。③:「お客様に初見の商品について認知が必要だと考え」は、「お客様に初見の商品について認知して頂く必要性があると考え」などとした方が分かりやすいでしょう。④:あなたの取組みを実行するにあたり同僚スタッフの方との協力や意識共有が必要だったと思います。同僚スタッフの方とどんなやりとりがあったかかも軽く述べられれば、あなたの人柄や強みも伝えられます。また、リサーチの仕方についても工夫があれば示しておきたいところです。「緻密な分析」や「徹底的なリサーチ」などのワードはガクチカで頻繁に使われがちですが、そのやり方は人それぞれかと思います。直接出向いたのか、SNSを使ったのか、アナリティクスを使ったのか、、、etc自分では語るまでもないと思っていても読み手にはどんな分析だったのか分からないため、ESはともかく面接では必ず語れるようにしておきましょう。⑤:試食実施の目的が「商品に対する興味・関心を最大限に引き出すため」なのか、それとも「最適な商品の提供」のためなのか、少し曖昧です。最後の学びの部分でニーズへの対応を述べている点を考慮すると、「性別・年齢層に応じて嗜好が異なるため、試食を導入して最適な商品の提供を心がけました」などのように簡潔に書き換えても良いかもしれません。⑥:読み手によっては「購入客は課題を抱えているのだろうか」などのように、「課題」という単語に若干の違和感を覚える可能性があります。それよりも主体的にニーズの探究に取り組んだという点に注目し、「ただ単に商品の魅力を伝えるだけでなく顧客ニーズを探り続け、応えることの重要性を~」などの表現の方がエピソードとの親和性が高いと思います。最後に構成は問題ないと思いますので、細かい書き方の部分中心にアドバイスさせていただきました。面接ではリサーチや分析の手法、同僚スタッフといかに協力したかについて聞かれそうです。【参考】今回の「ニーズを探る」とは少しズレるかもしれませんが、ガクチカや自己PRにおいて頻出するワードが「相手の立場に立つ」です。・「相手の立場に立てばそんなに上手くいく?」・「相手の立ち場に立とうと思って立てたら苦労しなくない?」などなど、突っ込まれる余地の多いワードですので、本記事で一度深堀っておいてください。添削⑩:ESはビジネス文書であることを意識しよう①私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、アルバイト先の飲食店で早朝の欠員の問題解決です。②私が勤める飲食店は、開店後2時間以内に来店されるお客様が40%を占めているため、早朝の開店準備の重要性がかなり高い状況です。③その中で、以前は早朝の欠員によりお客様へのサービスに不足が生じてしまう問題がありました。④早朝に欠員となる理由として、1.開店準備の業務内容が共有されておらず、早朝担当間でしか協力できないこと、2.寝坊する従業員が多いことが理由として挙げられました。⑤1.の対策として、マニュアルを作成することを店長に提案し、自らマニュアルを作成しました。⑥マニュアルを作成し共有することで欠員が出た日に従業員全員に対し協力を仰ぐことが可能になりました。⑦2.の対策として、前日に当店でアルバイトをする場合、20時までの出勤とするルールを作りました。⑧マニュアルの共有と出勤に関するルールの策定によって、無理なスケジュールの中早朝出勤しようとする従業員が減り、結果的に寝坊による欠員を防ぐことに繋がりました。⑨私はこの経験から、課題を発見した際に具体的な解決策を提案し、自ら率先して動くことの大切さを学びました。(500字以内)フィードバック①:やや冗長なので「アルバイト先の飲食店での早朝の欠員解消に尽力したことです。」で問題ないと思います。②:前文であなたが飲食店で働いていることが分かっているので「アルバイト先では」等に変更し少しでも字数を節約しましょう。また、「開店後2時間以内の来客が~」・「早朝の開店準備が最重要事項です。」などなど字数削減のための余地はまだあります。③~⑦:「その中で」→重要にも関わらずそれが達成できないことを示すので「その中で」よりも逆接表現を用いる方が良いかと思います。「しかし」などに変えてみましょう。また、時系列に沿って説明しているので「以前は」の記述は不要でしょう。「早朝の欠員によりお客様へのサービスに不足が生じてしまう問題がありました」→冗長かつ重複表現を避けるために「早朝の欠員によるサービス不行き届きが問題になりました。欠員理由として~」などに変えましょう。⑥仕組み作りが行えているのは良いので、「マニュアル」がどういったものか端的に付け加えるといいでしょう。⑧:取り組み内容にあまり妥当性が感じられません。正直、遅刻を繰り返している人物の退勤時間を数時間早めたところでその人の時間意識に変化があるとは思えません。「夜遅くまで遊んでいた」「ただの怠惰」等の理由ではないのであれば、「早朝遅刻者の特徴として、前日夜遅くまで勤務するなど無理なシフトスケジュールを組んでいた。」→「前日は20:00までを制度化」という遅刻理由の説明が必要でしょう。ただ、それでも正直「寝坊による遅刻を減らした」というのは「マイナス状態からゼロ状態にした」に過ぎない成果とも思えます(遅刻の当事者ではないにせよ)。取り組み内容をマニュアル作成に絞って深堀るか、もしあれば他の取り組み内容を選んだ方がいいかもしれません。【参考】以下の記事にもある通り、企業が求めているのは、「既存のあるものを更にいいものに変える、もしくはまったく新しいモノを生み出していくことのできる可能性を持った人材」です。⑨:やや表面的かと思います。今回は取り組み内容にあまり字数を割けていないので、そこに字数を充てるために学びは省略してもいいでしょう。最後に全体的に一つ一つの表現が冗長です。熟語を用いるとスッキリまとまるので意識してみましょう。そこで削った分をマニュアル作成の詳細に充てれば具体性が増すと思います。特にマニュアルの中身についての工夫、共有する上での工夫などがあればぜひとも書きたいところです。採用担当者はビジネスパーソンであり、普段から「簡潔さ・パッと見の分かりやすさ」に特化したビジネス文書を読んで仕事をしています。ESもこのビジネス文書を意識し、無駄や重複はできる限り省きましょう。添削⑪:学びを書く際は”そのエピソードならでは”の要素を強調しよう①アパレル販売のアルバイトで売上改善の為に主に二つの事に注力しました。②私が勤めていた店舗では大型の競合他社が近接し、店舗自体の認知度が低かったことからも目標売上の未達が続いていました。③さらにその現状を受け入れている店員も多く店舗全体の活気もなくなっており、楽しく働ける状況ではないと感じた私は、周囲の協力を得ながら主に二つの事に取り組みました。④一つ目は店舗目標の再検討です。⑤普段の勤務時に店員間で売上獲得を目的とした接客と競合他社との差別化が課題と考えたことから、店員自らが自店の特徴の分析と理解を行い、目標を持った上で接客を行うために取り組み、結果として再来店しやすい店舗を目指すこととしました。⑥二つ目は接客スタイルの変革です。⑦店舗目標の定着の為に新たに押し売りを行わないなど距離感を意識した接客に変え、再来店の機会を促すことで再来店しやすい新たなイメージの浸透を目指しました。⑧結果、目標設定後に前年度売上比130%を達成させることができ、この経験から共通意識を持って方向性を合わせる重要性を学び、個人として課題解決のために周りを巻き込み協働させる力を得たと考えています。(550字以内)フィードバック①:「二つの事」という文言が後述でも繰り返し登場しているので、ここでは「売上改善に注力しました」で問題ないと思います。また、余裕があれば定量的な情報を冒頭で簡単に述べてもいいかもしれません。(例)「アパレル販売のアルバイトにて売上改善に注力し、前年度売上比130%を達成しました。」②:店舗の環境と現状についてよく伝わってきました。少し細かいですが「楽しく働ける状況ではない」について、読み手によっては「利己的である」という印象を受ける方もいるかもしれません。「そのような状況に問題意識を持った」あるいは「やるせなさを覚えた」などの表現に書き換えた方が良いかもしれません。④~⑦:1つ目と2つ目の双方に再来店しやすい店舗づくりの内容が述べられており、内容が混在しているという印象を持たれる可能性があります。1つ目を「店員の意識改革」、2つ目を(再来店していただくための)「接客スタイルの変革」というように、分けてもいいでしょう。また、ESに必ずしも書く必要はありませんが、面接に向けてなぜ再来店の機会増加に着目したのか、自身の中で整理できていると尚良いと思われます。「店舗目標の再検討」について、再検討よりもむしろ店員全員で目標を共有した点に意義があるような印象を受けましたので、「再検討」の文言は言い換えても良いのではないでしょうか。また、自然に「店員自らが自店の特徴の分析と理解を行う」とはなかなか思えませんので、一人一人がそのような意識を持つまでにどんな工夫をあなたが施したか端的にでも述べるべきでしょう。加えて、接客スタイルの変革をよりわかりやすく伝えるためにも変革前のスタイルについて簡単に述べてもいいかもしれません。⑧:一文が長くなってしまっているため、「結果、〇〇できました。この経験より、」のように二文に分けましょう。また「個人として課題解決のために周りを巻き込み協働させる」では、オリジナリティに欠けます。このエピソードでは共通意識を持って方向性を合わせていくという学びにより重点を置いた方がいいでしょう。(例)「周りを巻き込んだ課題解決に取り組む際には、やみくもに施策を施すのではなく共通意識を持つことによって方向性を合わせることが重要と学んだ。」(※あくまでも一例です。)「学び」を書く際は、あなたしか知らない“その経験の成功の秘訣”を、ビジネスでの応用が効く要素に抽象化することで「あなたならでは」かつ「企業で活かせる」方法論になります。【参考】以下の記事にて有名企業内定者の方法論を掲載しているので、参考にしてください。添削⑫:取り組み内容にマッチした結論部分にしよう①私が学生時代に力を入れたことは、開校当初3人だった学習塾の生徒数を50人超にする目標を達成したことです。②私は塾講師としてだけでなく開校当初からの運営メンバーとして裁量権を与えて頂き、社長や塾長と共に「通いたい・通い続けたい塾」を目指し工夫を重ねてきました。③実行策の一つとして、生徒の成績とモチベーションが低く宿題の提出率が低いという課題に対して、塾長と授業内容を抜本的に見直し「宿題テスト」のシステムを導入しました。④この取り組みは、生徒が学習習慣を身につけ勉強への耐性をつけることを目的に、授業序盤に前回の宿題に沿った独自のミニテストを毎回作成・実施するというものです。⑤導入後は宿題提出率が100%になるだけでなく生徒の成績向上にも繋がり、その後の塾のスタンダードとなりました。⑥また、この施策に加えた私の担当クラス独自の取り組みとして「満点ポイントカード」を導入しました。⑦これは宿題テストで満点をとれた生徒にはその都度ポイントに連動したシールを与え、一定以上のシールを集めることで文房具と交換できるシステムです。⑧子どもの収集欲を刺激するだけでなく、カードや景品を塾外での話題に繋げ潜在的な新規生徒へのアピールを目的にしました。⑨この方法により生徒や親のクチコミが広がり、担当する小学生クラスの生徒数が1年で7人増加しました。⑩以上の取り組みの結果、開校当初の目標だった生徒数50人の達成に貢献できました。(600字以内)フィードバック①:「既存生徒の成績向上→2つの目の施策で口コミが広がる→生徒数50人以上達成」というロジックかと思いますが、冒頭の結論部分から「集客に力を入れたのかな」と読み手は推測してしまいます。よって、直後に既存生徒の成績向上活動についての記述が始まることに少し違和感を感じてしまいます。結論部分「生徒数を50人超にする目標を達成」にフォーカスするのであれば「また、この施策に加えた〜」以降を中心に構成していくか、「新たな塾生獲得にはまず既存生徒の士気を上げて教室内の空気を変える必要があると考えた。(orため、)」などのような前置きが必要かと思います。あるいは、冒頭の結論部分を「学習塾の活性化に注力した」→締めの結論部分を「宿題の提出率100%にし、かつ担当クラスを7人増加させた。」としてもいいでしょう。結論部分で示す成果は、取り組み内容に沿ったものにしましょう。間接的に繋がっていても、冒頭から読んでいる読み手には違和感が感じられます。よくあるのが、二つの取り組み内容に対して結論部分が片方にしかマッチしていないパターンです。③:少し一文が長く感じます。「一つは、生徒の成績と宿題の提出率低下を解決するために塾長と考案した「宿題テスト」の導入です。」で十分通じるかと思います。④~⑤:OKです。ただ、読み手によっては「宿題提出率が低かった小学生達にテストを課したところで全員がモチベーションを上げる?」と思うかもしれません。ただテストを導入するだけでなく、導入の仕方に工夫があった、もしくはテストの中身に工夫があったのであれば書いておきたいところです。面接では、導入時の生徒達の反応や意識の変化について詳しく語れるようにしておきましょう。⑥~⑧:OKです。⑨:塾生3人→50人以上という成果にはインパクトがありますが、あなたの担当クラスの7人増加がどれぐらい凄いことなのかあまりピンときません。「〇人だった私の担当クラスの人数が~」というふうに、さらっとでもアピールするといいでしょう。最後に字数制限が600字以内ということで比較的余裕を持って取り組み内容が書けたと思います。これが300字以内や400字以内となった場合、塾講師経験としてはやや特殊な背景(開校当初からの運営メンバー)を説明しつつの構成になるので難易度は上がります。自分の中で伝えたいことの優先順位はつけておきましょう。【参考】以下は文字数ごとに大手企業内定者のガクチカを集めた記事です。解説も掲載しいますので、参考にしてください。添削⑬:組織に働きかけたエピソードは変化の過程を示して説得力を高めよう①300名所属する〇〇〇〇部の代表として長年成し遂げられていなかった学内戦の優勝と関東大会ベスト4に導いた経験である。②私が代表に就任するまでは試合に出られない部員がチームに貢献できる場が少なく、それにより部員間のモチベーションが異なる状態だった。③目標達成のために組織力の向上が不可欠だと考え2つの取り組みを行った。④第1に、自チームと同様の課題を抱えている他大学のチーム10団体を巻き込み、普段試合に出場できていない選手の試合機会確保を目的とした大会を企画し、活躍の場を設けた。⑤第2に、部員と1対1のコミュニケーションの機会を増やし、良い意見は必ず実行、改善点は次の練習までに必ず修正する、出た意見を全員に共有する。⑥これを日々積み重ねることで部員との信頼関係の構築に努めた。⑦これら2つの施策によりチームに一体感が生まれ、各部員に主体性や責任感が芽生え、その結果、チーム目標を達成することができた。(400字以内)フィードバック①:OKです。③:「組織力」という言葉では抽象的なので、もっと具体的に「目標達成のためには○○することとが不可欠だと考え~」とした方が、あなたの着眼点をアピールできます。また、ここで浅すぎる分析を書く人も多いです。(例)「サークルの赤字の原因は、支出が収入を上回っているからだと考え、~」ガクチカにおいて、課題への分析内容や議論の結果が浅すぎるものが多い。例:「早期退塾の原因は、塾への満足度が低いからだと分かった。」ここであなたならではの思考や着眼点をアピールしたいところ。内定者のESから一部抜粋したので参考にしてみてほしい。pic.twitter.com/EsqamU5Sao—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)August25,2020④:どう巻き込んだのかあなたなりの工夫を端的にでも書くとさらにいいでしょう。SNSで声をかけたのでしょうか、集まる機会を設けたのでしょうか。⑤:本来ならここをもう少し具体的に書きたいところですが、今回他の取り組みや字数を考えると仕方ない気がします。よって、面接では「良い意見の実行」と「改善点の修正」の具体的なエピソード、「どんな意見を共有すればチームにどんな変化があったか」を詳細に語れるようにしておきましょう。組織に対して働きかけたエピソードを語る際、「こんなことをした→結果~」というロジックだと「そんな簡単に集団って変わる?」と思われてしまいます。「こんなことをした→メンバーの変化→結果~」と説明することで、説得力が高まります。⑦:「一体感」というワードよりも「これらの施策により課題であったチーム内の温度差が解消され、各部員に主体性が生まれた。結果~」などの表現の方が冒頭とより噛み合うと思います。最後にいくつか指摘しましたが、現状でもよく書けていると思います。面接でいかに二つ目の取り組みについて分かりやすく語るか、という練習に励んでおきましょう。【参考】以下に面接にけるガクチカの深堀り対策記事を貼っておきますので、参考にしてください。添削⑭:抽象的な言葉は”自分の言葉で”説明できるようにしておこう①「○○○○」に参加したことです。②このイベントでは、大学での教育をより良くするための方法を話し合うもので、大学2年生の時に参加しました。③私はここで、人の話をよく聞き、場の雰囲気を円滑にするという強みを発揮しました。④イベントには、教員、職員、他学部他学年の生徒達200人以上が集まりました。⑤チームで話し合う場では、意見が次々に出たために話が上手く纏まりませんでしたが、私は自分が発言をする前に他人の意見をよく聞いてから発言をしました。⑥その結果、チームの意見が纏まりやすくなり、教員や職員の方々に伝わりやすくなりました。⑦このように、良いチームづくりに貢献しました。(300字以内)フィードバック①:「○○に参加して△△したこと」というふうに、成果まで示した方が望ましいです。②:「より良く」では、このイベントがどういったものなのかピンとこないので、もう少し具体的な目的を書いた方がいいでしょう。③~⑤:抽象的で、議論の飛躍が見られます。・まずは抽象的な表現を変えてみましょう。「大学での教育をより良く」「良いチームづくり」これらについて、あなたの考える「良い」を具体的に定義すると良いかと思います。抽象的な言葉は使わない方が無難ですが、もし使う際は面接に向けて「その言葉が自分にとって何を意味するか」を考えておきましょう(例)「私は、『協調性』とは『異論を受け入れつつも自らの主体性を損なわないこと』だと考えています。私が所属するサークルでは~~のようなことがあり、このような考えにいたりました。」就活において抽象的な言葉を使う際は、「自分にとっての○○とは」をしっかり説明できるようにしておきたい。・リーダーシップ・グローバル・協調性・コミュニケーション力・成長・やりがい・チームワークetc...—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)July10,2020・次に論理の飛躍を解消しましょう。「他人の意見をよく聞いてから発言」しただけで勝手に200人以上の「意見が纏まりやすく」なることはないはずです。大人数の意見をまとめるための自分なりの方法論を示した方がいいでしょう。また、取り組み内容が「人の話をよくきく」では正直弱いので、「議論形式を変えて意見の交換をスムーズにした。具体的には、~」といったレベルで伝える必要があります。本記事の「添削①」でお伝えした「心がけレベルではなく再現性ある行動を」というアドバイスが今回も当てはまるので、そちらも参考にしてください。⑥~⑦:取り組み内容の具体化と同様、成果部分も「団体の議論効率化に成功し、教員や職員の方々から○○のような声をいただいた」といった具体化が必要です。最後に・「心がけ」ではなく「仕組み化」or「方法論」を示すこと。・抽象的な言葉は読み手が脳内で映像化できるくらい具体化。この二つを意識して、見直してみてください。【参考】本記事では二回目の登場となりますが、意見交換においての工夫を伝える際は以下の記事が参考になります。ガクチカ完全攻略記事一覧「学生時代頑張ったこと」は就活において最重要設問と言えるほど頻出です。よってガクチカを武器にできればあらゆる企業の選考で有利に戦うことができます。unistyleのコンテンツを駆使し、さらなるブラッシュアップに励みましょう。以下にガクチカに関する記事を一覧にしてまとめましたので、参考にしてください。ガクチカ完全攻略記事一覧1.そもそもガクチカって何?2.ガクチカがない人の対処法3.ガクチカの書き方を徹底解説4.ガクチカの例文を紹介(1)ガクチカでゼミ活動をアピールするには(2)ガクチカでサークル活動をアピールするには(3)ガクチカで留学経験をアピールするには(4)ガクチカで長期インターンシップをアピールするには(5)ガクチカでボランティアをアピールするには(6)ガクチカで研究(研究室)をアピールするには【理系学生向け】(7)ガクチカで体育会系部活動をアピールするには(8)ガクチカで資格・TOEICをアピールするには(9)ガクチカで趣味をアピールするには(10)ガクチカでアルバイトをアピールするには5.面接でのガクチカ対策と頻出質問10選 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先輩内定者の3月の就活スケジュールを大公開します! 先輩内定者の3月の就活スケジュールを大公開します! 本記事ではunistyleで勤務する19卒先輩内定者が1年前どのように3月を過ごしていたか、その就活スケジュールを赤裸々に公開していこうと思います。就活生の皆さんの3月の過ごし方を決める際の参考になってくれれば幸いです。▼目次クリックで展開【本記事の構成】▶今回協力していただいた3人▶日系大手IT企業内定Yくんの3月の予定▶BIG4外資コンサルティング企業内定Kくんの3月の予定▶日系大手リース会社内定Sくんの3月の予定▶3人の予定からみる3月にすべきこと▶最後に今回協力していただいた3人まず初めに、今回スケジュール公開に協力してくれた19卒先輩内定者3人のプロフィール、就活時の軸などについて概観したいと思います。【協力いただいた19卒の先輩内定者】♦Yくん(男性)出身大学:上智大学内定先:某日系大手IT企業志望業界:商社、銀行、IT就活時の軸:扱うものの規模・インパクトの大きさ、扱う商材が特定されない♦Kくん(男性)出身大学:早稲田大学法学部内定先:某BIG4外資系コンサルティング企業志望業界:総合商社、コンサルティング、IT(デジタルマーケティング、マーケティングリサーチ)就活時の軸:企業経営に関われること、自身の市場価値を高められること♦Sくん(男性)出身大学:首都大学東京法学部内定先:某日系大手リース企業志望業界:金融、IT、インフラ就活時の軸:専門性があること、携わるフィールドの広さなお、就職活動に不安があるという方には就職エージェントneoがおすすめです。アドバイザーからは、自分の就活の軸に合った企業選びを手伝ってもらえるだけでなく、その企業のエントリーシート・面接といった選考対策のサポートを受けることができます。少しでも興味のあるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。それでは、気になるスケジュールを見ていきましょう。日系大手IT企業内定Yくんの3月の予定※カレンダーの様式の都合上、12日が祝日になっていますが正しくは21日です。また、赤文字は学内説明会を指しており、企業の個別説明会と区別しています。企業名など一部略称を用いています。このスケジュールを見て、「そこまで忙しくないのでは?」と予想外の印象を持った方もいるかもしれません。ただ、Yくんは2月時点で合同説明会などへの参加を経て自身の志望業界が固まっていたため、他の説明会にそこまで参加することなく総合商社・銀行を中心に無理のないスケジュールを組めたそうです。実際のエントリー数も20程度と若干少なめとなっています。その結果、スタンプラリーと言われる銀行のセミナーや、選考過程においてその実施有無が問われる総合商社のOB・OG訪問に専念することができていることがわかります。スケジュールの空いている日は、ES作成やアルバイトに注力していたそうです。BIG4外資系コンサルティング企業内定Kくんの3月の予定若干皆さんの想像する3月の予定に近づいてきたのではないでしょうか。Kくんは「焦って手当たり次第受けた」「無内定のリスクを回避したい」という印象を語っていましたが、その結果、日系大手・ベンチャー・外資系を含め非常に広い視野で業界を見ることができており、最終的に31社にエントリーしています。このように、3月時点で完全に業界が絞れていない場合は、Kくんのように「手当たり次第」様々な業界を受けることで、次第に自身の軸が明確になってくるパターンもあるので、参考にしてみてください。さらに、Yくんと同じく総合商社を志望していたKくんはES提出締切前にOB訪問を行うことができています。OB訪問を質の高いES作成に役立てていくためにも、総合商社のES締切日は事前に押さえておくと良いでしょう。締切・選考情報一覧ページはこちらからただ、本人はES提出に追われテストセンター受験が非常に遅くなってしまったことを反省しているようです。テストセンターは一度受け高得点であればその後の対策・受験は必要ないため、2月中に準備し早いうちに受けてしまうのが効果的でしょう。ちなみに、上記2人が利用しているレクミー合説は、多数の一流企業が毎年参加する国内最大級の上位校学生向けの合同企業説明会です。unistyleでもおすすめしていますので是非足を運んでみてください。日系大手リース企業内定Sくんの3月の予定小さな文字でビッシリ埋められたカレンダーに畏怖の念を抱いた方もいるかもしれません。Sくんは企業個別説明会、座談会、リクルーター面談、本選考といった予定を、地理的に近いところをまとめることで、一日3つのスケジュールでこなし、最終的に金融(証券、生損保、リース、カード)・IT・シンクタンクなどと言った業界中心に60社にエントリー、12社から内定を獲得しています。就職活動における目標設定のススメ|社会人で後悔しないための考え方という記事で紹介している「様々な業界を知った上で複数内定を得る」といった短期目標に基づいた、エントリー戦略を実施しているパターンといえるでしょう。参考:→「様々な業界を知った上で複数内定を得る」という短期目標のための、unistyleの考えたエントリー戦略を紹介しています。エントリー数など必ずしも守る必要はないですが、一つの意見として参考にしてみてください。そのため、個別説明会に非常に多く参加しています。Sくんは説明会に「志望動機作成のネタ探し」「建前を考える」など目的意識をもって望んだと話しており、非常に効果的かつ機能的に説明会を利用できていると言えるでしょう。また、損保ジャパンのリクルーター面談など大手企業の早期選考の動きも確認できるのでそういった点も確認してみてください。3人の予定からみる3月にすべきことざっと3人の3月の予定を紹介してきましたが、共通して言えることは3月時点は「エントリー」「説明会の参加」「ES作成」といった予定が大半を占めている点です。ES締切を3月下旬に設定している企業は多いため、この時点でのエントリーが自身の今後の「持ち駒」になります。そのため、今後の就職活動を順調に進めるためにもエントリー戦略について考えていくことが3月時点での重要な短期目標の一つと言えるでしょう。上記3人の「既に行きたい業界が絞れている」「業界が絞れておらず、手当り次第受ける」「様々な業界を知った上で複数内定を得るため数多く受ける」という3つのパターンに自身を当てはめ、適切なエントリー戦略を実施してください。スケジュールを見ると、昼に説明会や座談会に参加するため、ES作成はどうしても夜になってしまうパターンが多いでしょう。そのなかで、「ESの提出締切に追われた」という声もあるため、ESにかける時間はそれほどなく、2月までにガクチカや志望動機の原型を作成することが重要と言えます。その内容に、説明会や座談会で得た情報を加えて行く流れが戦略的です。また、3人のスケジュールを見てもわかるように、ベンチャー企業を中心に3月から選考を始めている企業も多いため、選考練習として受けてみるのも効果的でしょう。最後にいかがだったでしょうか。今回紹介した3人の解禁後3月のスケジュールを、自分の現在の軸や志望業界の絞り度合いに照らし合わせて自身のスケジュール作成の参考にしてほしいと思います。3人の予定は一見しただけでも忙しさの度合いや行っていた活動を含め多様であり、「就活スケジュールの設定は自分次第」であることが理解できたでしょう。就職活動は、すべての選択を自分で行わなければなりません。これまでの人生の分岐点にあったと思われる「受験」のような正解があるわけでもありません。すなわち、何も考えず巷で言われてるような「就職活動で忙しい3月」を正解と決めつけてしまうのはあまりにもナンセンスであると言えます。ただ、人生の岐路である就職活動で予測不可能な未来について選択し続けることはあまりに不安でしょう。そういったときに、今回の先輩のスケジュールは非常に参考になると思います。他にもunistyleでは選択の質を研ぎ澄ませていくための記事を多く用意していますので、是非自分らしい就職活動を全うするための一助としてお使いください。参考:→就職活動を戦略に基づいた機能的なものにするためには、正しい目標設定が不可欠です。参考記事では、unistyle全記事の基となる、就職活動の正しい目標設定について述べています。 64,356 views
面接で「あなたを動物に例えると?」「あなたの好きな色は?」と聞かれた際の答え方 面接で「あなたを動物に例えると?」「あなたの好きな色は?」と聞かれた際の答え方 「あなたを動物に例えると何ですか?」「あなたの好きな色を教えてください」これから就活の皆さんは面接ではこのような質問をされる経験を今後するでしょう。「いやいや、そんなの都市伝説でしょ!?」と思われている方も多いかもしれませんが、これらは近年の面接で実際に問われていた設問です。unistyleに投稿されている選考レポートを確認してみても、コンサルティングファームからメーカー・政府系金融機関まで様々な業界で上記の質問が出題されています。今回は、面接官がこうした学生を何かに例えさせる質問をする意図を踏まえながら、回答する際のポイントについて紹介していこうと思います。【本記事の構成】▶質問をする面接官の意図▶回答する際のポイント▶最後に質問をする面接官の意図面接官が「あなたを〇〇に例えると何ですか?」「好きな〇〇を教えてください」といった質問をする背景には、大きく以下の2つの理由があると思われます。【1】就活生の本音を引き出したい【2】会話の瞬発力を知りたい【1】就活生の本音を引き出したい面接には「学生時代に頑張った経験を教えてください」「自己PRをしてください」といった、ほとんどの企業の選考で必ずと言っていいほど聞かれる質問が存在しています。こうした質問に対する回答は多くの学生が事前に考え、回答をテンプレートとして準備しているため、学生の素の姿が見えづらい一面があります。これに対して「あなたを動物に例えると何ですか?」といった学生の予想を裏切る質問は、学生がその場で考えて答えなければならなりません。そのため学生の本音を引き出しやすく、人となりを把握しやすいというメリットがあります。【2】会話の瞬発力を知りたい面接官には、予想外の質問を投げかけられても対応することができるだけの「会話の瞬発力」を持っているのかを見極めたいという意図もあるようです。この「会話の瞬発力」の中では、予期せぬ話題に対しても臨機応変に対応することができるだけの柔軟さがあるか、動物・色などの自分とはかけ離れたものを自分自身の資質と結びつけるだけの発想力を持っているかといった部分が見られています。回答する際のポイントこのような、突発的な判断力が問われる質問で迂闊な発言をしないためには、予め質問内容を想定し、回答の準備をしておくことが大切になります。とはいえ、「好きな色は何ですか?」といった定番化した質問であればまだしも、学生にとって突飛な質問を完全に予測することは難しいと思われます。そこで今回は、自らを何かに例えさせる質問に回答する際に共通する注意点について説明しようと思います。自らの性格や強みと結びつけること1つ目のポイントは、自らの性格や強みと結びつけることです。企業が学生を選ぶ立場にある面接では、学生から「自分が企業の求める人材といかにマッチしているか」「自分が入社後にいかに活躍できるのか」を伝えることが求められます。そのため、「あなたを動物に例えると何ですか?」といった質問に対する回答の中でも自分の人となりを伝え、企業にアピールをする必要があります。少し切り口の変わった自己PRであると言っても良いかもしれません。以下の手順で考えると回答が作りやすいと思われます。【自らを動物や色に例える手順】「自分のアピールしたい性格や強みを考える」▼「性格・強みを動物の特徴や習性と結びつける」質問が「好きな〇〇を教えてください」といったものであれば、自らの「性格や強み」を「身につけたい強み」と置き換えてみると良いと思います。例えば「あなたを動物に例えると何ですか?」といった質問であれば、以下のような回答を作ることができます。【回答例:あなたを動物に例えると何ですか?】私を動物に例えるならば、チンパンジーだと思います。その理由は、様々なモノを道具として使いこなすチンパンジーのように、新しいアイデアや方法を考えることが好きだからです。アルバイト先の雑貨店では、お客様の満足度を上げるために◯◯という取り組みを実現したことがあります。この回答では、「新しいアイデアや方法を考えることが好き」という自分自身の性格を、「様々なモノを道具として使いこなす」チンパンジーの習性に結びつけています。また、アピールしたい強みとして身体的な特徴を挙げることは避けるべきです。例えば、あなたが「あなたを動物に例えると何ですか?」という質問に対して「面長なので馬だと思います」と答えたとします。面接官は「確かに似てるね」と感じてくれるかもしれませんが、その特徴が仕事の中のどんな場面で活きるのか、入社後にどのような活躍を見せてくれるのかについては全くイメージすることができません。力仕事が求められる業界であれば肉体的なたくましさがアピールポイントになるかもしれませんが、それ以外の業界であれば外見ではなくて内面の特徴をアピールするべきです。ユーモアよりも論理性を重視すること「あなたを動物に例えると何ですか?」「好きな色に例えて下さい」といった質問では、回答からユーモアのセンスを示すことも可能です。特に、広告代理店などのクリエイティブな考え方が求められる業界であれば回答のインパクトがより重要視されてくるものと思われます。人とは違う個性を示したい学生であれば、あえて知名度の低い動物や色を選択してみるのも良いと思われます。しかし、この質問に対する回答においては「ユーモアのセンス」よりも「説明の論理性」のほうがより大切であると思われます。どんなにユニークな動物や色を選ぶことができたとしても、その特徴を自らの性格や強みと照らし合わせた説明ができなければ、面接官から評価されません。論理性あってのユーモアであることを忘れないでください。最後にいかがでしたでしょうか。突拍子のないように見える質問の背景にも、企業側の何かしらの思惑が存在しています。今回出てきた質問例に限らず、面接官からの質問に回答する際には「今の質問にはどんな意図があるのだろうか?」と自分の中で考える癖をつけておくことをおすすめします。また、いまいち良いアイデアが思い浮かばないという方は、息抜きも兼ねて以下のような診断テストをやってみても良いと思います。自己分析に役立つことはあまりないでしょうが、自分の特徴を把握する際の足がかりや、質問に対する回答を作成する参考資料にはなるかと思います。参考:TOMORROWisLIVED|動物診断参考:好きな色から性格診断!|色彩心理テスト・カラー占い 14,284 views

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