就活・キャリア系アルファツイッタラー20人に「就活生に捧げる至極の1冊を教えてください」と聞いてみた。

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最終更新日:2022年03月29日

就活・キャリア系アルファツイッタラー20人に「就活生に捧げる至極の1冊を教えてください」と聞いてみた。

こんにちは。むたかです。

8月から個人アカウントとしてTwitterを運用しはじめたのですが、個人的にとても気になったことがあり、折角なので企画にしてみました。

題して、

就活・キャリア系アルファツイッタラーに「就活生に捧げる至極の1冊を教えてください」と聞いてみたらどんな本をご紹介頂けるのか

 

日頃非常に勉強になるツイートをされている皆さんはどのようなところから情報を取り入れていて、今の価値観や物事の考え方の元となったものはどんなものなのか、とても気になったのです。

就活生がすぐに行動に移せるものが良いと思い、比較的低コスト&時間を限定しない「書籍」に絞ってご紹介いただくことにしました。

書籍の紹介文は、想いや鮮度をそのままお届けしたいと考え、皆様から頂いた原文をそのまま入れさせていただいております。じっくりご覧ください。

|01| イシコさん

総合商社で国内・海外勤務を経て現在ベンチャー商社へ転職されています。書籍の書評や働き方に関する提言を様々な角度からされており、就活中にはあまり考える機会のないことに対してのインサイトが得られます。僕もよく拝見させて頂いているお一人です。

至極の1冊とご紹介文

書籍:知らないと損する給与明細

「世の中には知らないばかりに損してる」という場面が多いように思われます。そして、その最もたるものが、「サラリーマンの給与明細」だと思うのです。
給与明細の内容を総額と手取りしか見てない人ほど、必読。可処分所得を増やすには、給与を増やすか支出を減らすかと言われますが、その間に「給与明細を理解して利用する」という大事な観点が抜けているのでオススメです。

イシコ

|02| 人事のお姉さん

日系メーカーに勤務されており、就活持論、採用裏話、アドバイスを発信されている人事のお姉さん。独自の観点からされる本音のツイートがフォロワーから多くの支持を集めておられます。「何を信じればいいのか」ということに頭を悩ませる学生さんも多くいますが、フラットな視点から発言されているので情報の捉え方のお手本にもなるでしょう。

至極の1冊とご紹介文

書籍:なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?ー人気企業の「手口」を知れば、就活の悩みは9割なくなる

「企業が見ているのは、たったの2点だけ。自社の仕事がきちんとできるか。自社の仲間とうまくやれるか。」
私が大きく頷いた一節です。 企業はどのようなことを考えているのか、日本の就活の仕組みはどうなっているのか…大枠を掴むことができる一冊です。
(実際エントリーシートの全てに目を通せないのは一握りの人気企業だけですが)
中には不合理だと感じる部分もあると思います。不合理ゆえ、企業も公には言いません。そんな就活の嫌な面も知った上で、効率よく動くための作戦を考えてみてください。
また、選考で注目されるポイント、逆に注目されないので「気にしなくてもいいポイント」を知ることで、悶々と悩んだり変な噂に惑わされることが無くなると思います。ぜひ就活の早い段階で読んでみてください。お薦めです。

人事のお姉さん

|03| 篠原功治さん

大学、行政機関でキャリアデザイン科目・就職支援・研修の講師活動を行なわれておられる篠原さん。選考での細かい伝え方、話す内容の詰め方など、非常に粒度の細かいアドバイスが印象的です。自分自身の面接の前にチェックするだけでも改善できる内容が多いでしょう。

至極の1冊とご紹介文

書籍:「アルケミスト ~夢を旅した少年~」

こちらはエジプトのピラミッドを目指す羊飼いの少年の旅を通じた成長の物語ですが、自分自身が一歩踏み出すことの大切さ、夢を叶えるために行動することの大切さ、自分に何か嫌な出来事があってもそれを前進するための「兆し」と捉えることの大切さなどが示されています。
就職活動に置き換えても、誰かが導いてくれるのではなく、それぞれの意志の差が顕著に成果に現れること。
またビジネス社会の土俵に上がっての活動ゆえに様々な困難が突き付けられますが、それを何かの兆しだと捉えることで道は拓けることなど、就職活動のプロセスとしても精神的に何か後押しするお話になるのではないかと思っています。
ちなみに私の事務所名の「サイン」もこの物語が謳う「兆し」から取ってきた名前になります。

篠原功治

|04| 元リクパパさん-沖縄-さん

大学中退→編入(保育)→ブラック中小→リクルートキャリア→沖縄超ホワイト企業という多彩な経歴をお持ちの元リクパパさん。就活生には見えにくい業界の実態や働く上での「課題解決」の捉え方などを語るほか、多くの社会人のツイートをリツイートされているので幅広いジャンルのインプットができます。

至極の1冊とご紹介文

書籍:生命燃ゆ

私は「ビジネス小説」をおススメしたいと思います。高杉良『生命燃ゆ』です。
この本が何を与えてくれるのかというと「仕事へのロマンっていうのは確実にあるんだ」ということです。化学コンビナートの中核になった主人公が、自分の命を削って自分の仕事を果たす姿、そこには当然様々な問題や苦労が降りかかります。しかしそれを乗り越えるのはまさに「下町ロケット」のようです。
就職してすぐには味わえるものではないですが、「仕事というのはどういうものか小説で読む」というのはOBの話や動画などで味わうものとはまた違った実感があります。
この本からは他の本のような「ただ前に進め!」というメッセージではなく、「仕事のロマンってこういうものなのかもしれない」という想像やイメージや自己投影のような体験を就活生にはぜひ味わってほしいなと思っています。

元リクパパさん-沖縄-

|05| 福本真士 / GOuniteさん 

HRtech企業のCEOである福本さん。田端大学1期生のMVPを取られています。金髪に染めていらっしゃる理由はツイートをご覧いただければお分かりいただけると思います。役者→芸人→営業→プログラマ→起業と全く異なる畑から転身され、ビジネスで成功を収めていらっしゃることも特徴的です。「社会を変えたい」という思いを少しでも持っている方にはロールモデルになるはずです。ブログがとても面白いです。

至極の1冊とご紹介文

書籍:増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?―――日本人が知らない本当の世界経済の授業

僕は本を読む時、内容の裏側にある文脈を理解するよう努めます。一冊の本の文脈を追うことはもちろん、これまでに読んだ複数の本から得た文脈と今回の本の具体的なつながりを追うことが肝要です。目には見えない裏側でつながっている『ミッシングリンク』を知ることで、好奇心と同時に理解が深まります。

理解が深まるステップ
1. 本に書かれた内容を知る
2. なぜ著者がその本を書いたのか裏側の文脈を探る
3. これまでに理解してきた文脈に今回の新たな文脈を加える

ここまでを前提として踏まえ、一冊の本をご紹介します。
世界がどのようにしてつながっているのか。『ミッシングリンク』を一冊で追うことに長けているのがこの本です。経済・金融・人口・宗教・テロ・アートの『現在』を、歴史の文脈にのせて展開されています。要所で著者の主張に賛否はありますが、この本の内容・文脈を把握しておくと新しい本を読む時の手助けとなるのでオススメです。

福本真士

|06| やめリクさん

元リクナビの中の人であるやめリクさん。 戦略的な就活のテクニックをアドバイスされています。ツイート内容がわかりやすく、タメになることが非常に多いと感じます。リクルート社に関するツイートも豊富になされているため、インターンや選考に参加しようと考えている方はチェックしてみてください。

至極の1冊とご紹介文

書籍:20代のリアル転職読本

僕自身お世話になった元リクで転職BAR「とこなつ家」のオーナー"やっさん"の本です。
「転職読本」とは書いてありますが、新卒就活生にとっても勉強になると思います。
「求人サイトでこう書かれている企業は、危ない可能性が高い」
「昇進スピードが早いってそもそもそれは…」
など、具体的に説明してくれています。
上記の『転職の思考法』と併せて読むと、よりご自身のキャリアについて考えられるようになると思います。

やめリク

|07| チカイケ秀夫さん

CBO(最高ブランンディング責任者)として複数社にジョインされているチカイケさん。『すべての人にスタートアップを。』をミッションにジャンルを問わずに、ブランディングで支援をされています。学生の変化についてのツイートや社会人のツイートをシェアされています。採用側の視点の考察についても触れられていることが多いので、企業の中の人がどのような考え方をしているのかを知るのにも役立つでしょう。

至極の1冊とご紹介文

書籍:イシューからはじめよ

自分のバイブル的な本で、手段やノウハウの情報量が多い中で、なぜを問い続ける事で『本質(イシュー)』を見極め、イシューを解決する事で、同じ手段でも圧倒的な価値を出す事ができ、限られたリソースで、最大限の成果を出すのは、スタートアップ、ブランディングや人生の本質にもつながるからです。

チカイケ

|08| 三木 芳夫さん

渋谷のベンチャー企業で執行役員をされている三木さん。年間200冊以上の書籍を読んでいらっしゃる方ですので、今回の至極の1冊は僕自身とても楽しみにしていました。10年以上採用畑でやってこられている方であるため、就活生にとって学びは非常に多いと思われます。社会人としてすべきこと、仕事に役立つ情報などの発信が多く、視座を高く設定したい方におすすめです。

至極の1冊とご紹介文

書籍:手紙屋

就職活動を迎える前に読むと良い本。
私自身はこの本を読んだ時にはすでに社会人になり採用に携わっていたので、自分のときの就活をそのときの取組みと選択について深く振り返るきっかけをもらいました。
当時すごく感動して、たくさんの先輩同期後輩にオススメした1冊です。
久しぶりに手に取ってみて思ったのは、
人にはあらゆる可能性があって、人生ときちんと向き合っていくこと、そこには自由と自分の人生を生きる責任があるということ。
つまり何かのルールやしがらみなんか必要なくて、生きたいように生きればいいということ。
手紙と言う今の時代になかなか手にしないものが非日常間と日常を行ったり来たりさせるのにいいなーと。

三木 芳夫

|09| motoさん

31歳5社目、本業年収1,000万超のmotoさん。副業年収は2,000万、総年収は3,000万を超える日本でも数少ない高所得者と言えます。リクルートや楽天を経て今はベンチャーで事業開発と営業部長をされています。転職関連のツイートが比較的多いため一見新卒とは親和性が低く思うかもしれませんが、転職はこれから長くなる社会人生活のなかでほぼ必ず経験することと言えるため、今のうちに転職市場についてのインプットもしておきましょう。

至極の1冊とご紹介文

書籍:なぜハーバードビジネススクールでは営業を教えないのか

「営業とは、ものを売ることではなく、自分を売り込むだと考えている。お客様は商品を買うのではなく、信頼できるあなたが売っているもの、つまりあなた自身を買うのだ。」
ハーバードMBAで教育を受けた英国人のジャーナリストが、モロッコの絨毯商人、日本のトップ生保マン、イギリスのテレビ通販セールス、米国の美術商などを取材して、彼らの生い立ちから成功の秘訣をまとめています。
僕自身が営業マンなので、営業のハウツー本は何冊か読んでいますが、ビジネスに関する学びは「多くの事例」を知ることが大切です。そういった点でこの本は多くの事例が載っているので、非常に参考になりました。営業でなくとも必読の一冊。

moto

|10| ソチ@19卒就活ブロガーさん

早稲田大学4年生で大手メーカー就職予定の19卒ソチさん。就活ブログを運営されており、おすすめのメーカーの紹介と企業研究をされています。以下のツイートで一躍有名になられました。19卒ということで非常に新しくリアリティのある情報が多く、また、学生視点でまとめられているので特にメーカーに興味がある就活生はフォローしておくといいでしょう。

至極の1冊とご紹介文

書籍:新卒採用基準 面接官はここを見ている

「新卒採用基準」という本がおすすめです。
私が就活をしていた時、面接官は学生のどこを見ているのか、どのような学生が企業から好まれるのかという疑問を持っていました。そのような疑問を解決してくれたのが、この本です。
この本では、人事責任者として最終面接を担当してきた著者が、採用活動における企業・面接官側の視点をわかりやすく解説してくれます。
この本を読んだことで、面接官が「仕事ができそうか」を見極めるポイント、企業が求める「コミュニケーション能力」の中身など、学生がなかなか知ることができないような企業の採用基準を理解することができました。企業の採用基準を知ることは、就活の成否に大きく関わります。
私はこの本と出会い、企業の採用基準を理解したうえで就活の準備ができたことが、納得のいく結果につながったと考えています。企業・面接官側の視点が知れる数少ない本です。自信を持っておすすめします。

ソチ

|11| 就活生に知られたくないっ!さん

国内No1 就活系Twitterフォロワー数 (9万以上) / アメブロ就活1位の影響力のあるアカウントです。就活をする上でチェックしておきたいテクニックの発信がメインになります。特徴はその質の高さです。就活生であれば業界や業種にとらわれず参考になる情報が集約されています。

至極の1冊とご紹介文

書籍:ストレングス・ファインダー2.0

私はストレングス・ファインダー2.0を紹介します。
理由は自分の強みの手掛かりを掴めるからです。
就活では、初めて会う他人に、自分の強みを伝える必要があります。ESや履歴書に記載することもあるでしょう。ただ、その強みについて、深く考える機会は今まで少なかったと思います。そのため、自己理解が追いつかず、フンワリとした強みの表現から抜け出せません。
その結果、面接でもアピールできる自信が持てず、面接評価も下がるという落とし穴にハマります。
この書籍には、Web適性検査が付いており、自分の強みを簡単に深く分析することができます。
この分析結果とあなたの過去の経験が紐付けば、面接でアピールできる強みも見つけやすくなるでしょう。是非、ご参考頂ければ幸いです。

就活生に知られたくないっ!丸山

|12| たなかけんじ@就活&子育てさん

大企業での採用経験を活かしブログ執筆、無料で就職活動支援(自己分析、ES添削、面接演習)等就活生の支援を積極的にされているたなかけんじさん。就活に関する時事ネタへの感度が高く、多角的な意見を取り入れているので就活時事のNewsPicksのような特性があります。

至極の1冊とご紹介文

書籍:自分の小さな「箱」から脱出する方法

大学時代、人間関係に苦しんでいた際に大学の先輩に勧められた本であり、自分の考え方や生き方を変えるきっかけとなった本です。
いろんなことがうまくいかない時、ついつい人のせい、環境のせいにしてしまい、余計にうまくいかなくなることがあると思います。
その悪循環のきっかけは自分の気持ちに嘘をつくこと(=自分への裏切り)であり、そこから抜け出す為にはどうすればよいかが書かれている本です。
真剣に就活に取り組めば、どこかのタイミングで必ず壁にぶつかります。
そこで人のせい、環境のせいにしても何も解決しませんし、事態は悪化するでしょう。そうならないように、就活が本格化する前にぜひ読んでみてください。
自分の気持ちに正直になることが苦手っていう方に特にオススメです。

たなかけんじ

|13| HRogさん

国内・国外の人材業界の最新のニュースや気になることなどを毎日つぶやかれています。メディアということもあり、就活についてのみならず、採用側のトレンドや社会人についてのレポートなど、濃い情報を発信しています。社会人になってからも参考にできる情報が多数あります。

至極の1冊(52冊)とご紹介文

書籍:キングダム

いまビジネスマンに最も人気のある漫画「キングダム」舞台は紀元前、中国の春秋戦国時代。
下僕から兵士になり大将軍を夢見る主人公「信(しん)」と後に始皇帝となる「政(せい)」が中華統一を目指す物語だ。
イチ兵士から戦場で武功を上げ、仲間が増え、仲間とともに強敵を撃破していく姿は、大志を抱く新人ビジネスパーソンの姿と重なり、気持ちを熱くさせる。
今でも週刊ヤングジャンプで連載中で、物語は進んでいるが、なかでも編集部のおススメは合従軍侵攻 - 蕞防衛編(31巻 - 33巻)だ。
最大の敵・李牧が国都咸陽に向けて攻め入り、負ければ国が亡ぶ状況に追い込まれてしまう。
国を守る最後の拠点「蕞」を防衛すべく、政は自ら出陣。
国民を奮起させるスピーチは涙なしには読むことができない。

HRog菊池

|14| 寺口 浩大[Kodai Teraguchi]さん 

ワンキャリアで経営企画室に所属され同社の採用を担当されている寺口さん。京都大学→SMBC→CA→Deloitteという幅広いバックグラウンドをお持ちです。近頃話題となっているパンテーンの「#就活をもっと自由に」のプロモーションの裏側を公開された方で、その熱い言葉に心を動かされているのは学生だけでなく他の社会人にも影響を与えられています。僕もそのうちの一人です。

至極の1冊とご紹介文

書籍:GTO

自分の中に信じたいものがある人へ。自分のポリシーやスタンスと、社会のルールとの折り合いをどうつけていくか。
僕は、言ったことを必ずやりつづけるストーリー自体が、共感や信頼を得て、仲間が増えていくということを鬼塚先生から学びました。
本田圭佑さんも仰っていましたが、「よそ者にしかできないことがある」というのは、人生で新しいチャレンジをする上で勇気をもたらしてくれます。
古きを尊重しつつも、郷に入って、敢えて郷に従わない。自分のスタンスを押し付けずに構造と向き合うということはどういうことなのか、教えてくれるでしょう。
また、ルールメーカーにならずとも、民主的にムーブメントを起こせる可能性があるということについても、この本を通して実感できると思います。
価値があると信じたいものがある人に、是非読んでいただきたいです。

寺口浩大

|15| めいこ@就活サイト ワンキャリアさん

就活サイトONE CAREER(ワンキャリア)編集部に所属されているめいこさん。東大→公務員→ベンチャーという異色な経歴をお持ちの方です。非常に学生に寄り添われたツイートが多く、コアなファンが多数おられる印象です。就活スケジュールや選考対策等、今から役に立つ情報を多く発信されています。質問にも積極的に回答されているので、この機会にいろいろな疑問を投げかけてみるのも良いでしょう。

至極の1冊とご紹介文

書籍:カモメになったペンギン

自分たちが住むコロニーの危機に立ち上がった若き「変わり者」ペンギンが、いかに優れたチームを作り、困難を乗り越えたかを描くショートストーリー。
組織変革とリーダーシップの権威、ジョン・P・コッター氏(ビジネス名著『企業変革力』で有名ですね)が手がけた寓話です。
ストーリーを通じて、自然と優れたリーダーシップや組織づくりを学べます。ビジネス本を読む気が起きない時も、これなら物語にのめり込んでサクサク読めますよ。
私は転職活動中に落ち込んだ時や、仕事で壁にぶつかって悩んだ時など、折に触れて読み返しています。
ページを開くたびに新しい発見があり、「何かを変えたい、変わりたい」気持ちを奮い立たせてくれる一冊です。
就活のモチベーションが下がりがちな秋にこそ読んでほしい、元気の出る本です。ぜひ読んでみてくださいね!

めいこ

|16| yuuuさん

超大手有名広告会社に勤務されているyuuuさん。広告会社での仕事・キャリア・業務についてや、選考の裏情報をブログで発信されています。学生からの質問に対して多数回答されており、社会人の方もよくご覧になられているアカウントです。ストレートに学生と接している中で感じたことも発信されているので、「社会人はこうみている」という視点を持つのに最適だと思います。当社unistyleでインターンをされていた経歴もお持ちです。

至極の1冊とご紹介文

書籍:サンクチュアリ

北斗の拳で知られる史村翔(武論尊)原作、池上遼一作画の超名作漫画。カンボジアでの戦乱から日本へ帰国した二人が、日本の腐敗した政治体制を表と裏の世界から変革するというストーリーなのだが、これが熱い。そして心に響くのだ。 ミクシィ笠原会長をはじめ、数多くの経営者や著名人が「影響を受けた」としてこの名作を勧めている。
一部であるが、ストーリー中の名言を紹介したい。
『安定を求めるか、それとも何かを動かすか。。人の一生はそんなに長かねえぜ!!』
『力の前に尾を振るのは簡単だ。振りたくなくても、振ってしまえば生きられる。だがな、それは生きているんじゃなねェ。生かされているんだよ!!』
『力に翻弄され、てめえの意志とてめえの手足で動けなきゃ、屈辱と後悔しか残らねえ!!』
私の生き方に今でも大きな影響を与えている漫画。就活を通じて自分がどうありたいか、どう生きたいのか悩んだ時に必ず読んで欲しい本。

yuuu

|17| シュシュさん

19卒私立文系4年生の方です。自身の経験からインターン・面接など幅広いテーマについてブログでアウトプットされており、非常に実践的である印象があります。そのコンテンツ力に20卒のファンが既についています。就活生あるあるのようなリアルな息抜きツイートもあり、面白さでも評価されているようです。

至極の1冊とご紹介文

書籍:ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる

全世界のビジネスマンの誰もが知る巨匠ドラッカー。
その彼が余命いくばくもないことを悟り、未来を生きる人たちに向けて書いた本です。
ドラッカーは21世紀の社会、経済、組織について網羅的に記した上で、どのように個々人として時代に対応すべきかを書いています。
それと同時に随所にどの時代であっても求められる能力や生き方が書いてあり、ただのビジネス書ではなく、時代性と普遍性を兼ね備えた哲学書にもなっています。
この本を読むことで読者にどこの業界や職種に行こうとも通ずる21世紀のキャリアについての道しるべを授けてくれること間違いなしです。

シュシュ

|18| ぶん太@元大手メーカー人事/ブロガーさん

大手(人事)→ベンチャー(営業)という経歴を持つ方です。フォロワーを褒めるチャレンジの実施など、発言もポジティブなものが多くを占めています。自身の経験から学生に還元できるコンテンツを発信しており、人との接し方、採用関連の時事ネタへの考察など幅広い情報をインプットできます。

至極の1冊とご紹介文

書籍:諦める力

僕は、キャリアを考えていく上で、「自分の適性を考え、勝てる土俵で勝負する」ということを非常に意識しています。そんな考え方を教えてくれたのがこの本でした。
『諦める力』というタイトルから、ネガティブな内容を想像してしまいそうですが、真逆です。どうすれば、自分の本当の目的を果たすことができ、勝負に勝てるのかという点について言及されています。
為末選手は「100m」で勝つことは、王道でカッコいいけれど、この種目で、「世界の頂点」を獲ることはできないと若くして悟りました。しかし、自分の特性を徹底的に考え、「400mハードル」なら勝てると踏み、見事、世界選手権のメダリストとなりました。
誰もが羨む人気企業へ就職することは、確かに王道でカッコいいことです。しかし、為末選手のように、自分の適性を考え抜き、「勝てる土俵でトップを狙いに行く道」も、アリだと僕は考えています。

ぶん太

|19| 暇銀ちゃんさん

暇を愛する銀行員の暇銀ちゃんさん。 「学生をノリで銀行に入れさせないのがミッション」と掲げています。素でストレートなツイート印象的です。リアルな金融業界のあるあるネタから、日常的なつぶやきまで幅広く発信されているので息抜きでチェックするのもおすすめです。

至極の1冊とご紹介文

書籍:失敗しない銀行員の転職

就職する前から銀行員の転職をテーマにする本を読むのもいかがとは思いますが、本書の著者は銀行で人事の仕事をしていたこともあり、銀行員の人生がどんなものなのか。という部分がシンプルにまとまっています。
例えば銀行員は全員順位付けされること、ポストがその人の価値という思考が非常に色濃いということ。
それが今までの人生で"優等生"的な評価を受けてきた人達を頑張らせるのに極めて分かりやすい事などです。
他にも銀行で身に付くスキルはどこで活かされやすいか。というのも具体例つきで説明されています。
メガバンク総合職向けに書かれた色合いは強いですが、投資銀行、コンサル会社等を受ける人も銀行とはどう違うのか、イメージするにはいい本だとは思います。
(個人のキャリアにプラスになるかは置いておいて就活生が銀行ってこんなカルチャーの世界というのを理解するにはわかりやすいと思います)

暇銀

|20| 大手町のランダムウォーカーさん

"#会計クイズ"をご自身で企画・運営され、幅広い層の方に財務やビジネス数字に興味をもってほしいという想いをお持ちの大手町のランダムウォーカーさん。就活をしていると「IRを読め!」といった声を聞くことが出てくると思いますが、なかなかとっつき難いと思います。そんなときはまず最初にご覧ください。

至極の1冊とご紹介文

書籍:ビジネス・アカウンティング

会計の知識はもちろん、企業のビジネスを理解する力を身につけるキッカケになるであろう本。
実際の財務諸表が事例で使われるため、数字からどんな経営をしているのかをイメージさせるような構成になっています。
会計をかじったことがある人はもちろん、企業のビジネスに興味がある人にオススメです(*^_^*)

大手町のランダムウォーカー

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就職活動の何が怖いのか|”他者評価”をキーワードに考察してみた 就職活動の何が怖いのか|”他者評価”をキーワードに考察してみた 就職活動においては、「自己評価の高い・低いが内定先に大きく影響する」と考えられます。(中略)多くの学生が学歴や学生時代の経験といったスペック部分に注目していますが、意外にも就職活動を大きく左右しているのは自己評価の高さなのではないかと思っています。参考:こんにちは20卒の慶應生です。就職活動において自己評価の高さは内定獲得に大きな影響を与えます。unistyleでも過去には自己評価の高さと内定獲得の関係について考察をしてきました。【参考】・・とはいえ、誰もが常に自己評価が高い状態で就職活動に挑めるかというとそうではなく、時には押しつぶされそうな不安と闘いながら就職活動を乗り越えていくのではないでしょうか。ところで、なぜ就職活動に対して不安・怖いと思うのでしょうか。不安の原因が明確でありかつ、不安に対する明確な解決策があれば就職活動も気楽に乗り越えられるはずです。筆者自身も「超」がつくほど就職活動に対して不安や心配を抱いて過ごしていました。そこで本記事は当時を思い出し、不安・心配を抱えながら就活をしていた当時の自分、そして現役で就活中の皆さんの力になれればと思い執筆しました。なお、就活が怖いという就活生には就職エージェントneoの利用もオススメです。エージェントを利用することでアドバイザーから、就職活動において自分が怖いと感じているポイントはどこなのか、客観的にアドバイスがもらえるため、就職活動への恐怖感を軽減できるかもしれません。少しでも興味があるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。本記事の構成就職活動の何が怖いのか他者評価という客観的指標他者評価という逃れられない重圧他者評価は一過性のものにすぎないさいごに就職活動の何が怖いのかよっぽど強靭なメンタルを持つ人でない限り、就職活動に対して不安や心配を覚えずに終わる人はいないでしょう。水面下に進む面談・先に内定が出る友人・大学ブランドによるプレッシャーなどその形は様々です。事実、『就活|不安』でGoogle検索をすると1300万件近くヒットすることからも、どうやら就活に対して心配や不安を覚えるのは少数の人だけの悩みではないようです。ところで、就職活動に対する不安や心配事にはどのような形態に分類できるのでしょうか。unistyleのインターン生および、筆者の周りの就活経験者・経験中の学生の声をまとめてみると以下の3つに分類できることがわかりました。もちろんこれらが全てではないのですが、皆さんの悩みも何かしら当てはまるのでないのでしょうか。同調圧力仮定法(もし〜だったら)人間的価値同調圧力同調圧力|集団において、少数意見を持つ人に対して、周囲の多くの人と同じように考え行動するよう、暗黙のうちに強制すること参考:コトバンク|同調圧力同調圧力は英語で"PeerPressure"と呼ばれており"Peer(特定の集団)"に所属することで感じる圧力となります。もっと平たく説明すると、所属する集団で他人と違うことをする/他人と違うと感じることで生じる心理的な圧力になります。「みんな説明会行ってる」「みんなインターン行ってる」「みんな〇〇業界を見ている」といったところでしょうか。みんなやっているから自分もやらなくてはと焦燥に駆られるといった感じでしょう。この「みんながやっているからやる/やらなくてはいけない」という風潮は、やる気を起こす為の材料としては優れているかもしれませんが、時には自分が遅れているのではないかという心理的なプレッシャーになってしまいます。就活の髪型どうあるべき?#1000人の就活生のホンネから見えてきたのは、就活ヘアに対する息苦しさ。今日をきっかけにひっつめ髪をほどいた就職活動がこの国の当たり前になりますように#就活をもっと自由に#HairWeGo#内定式https://t.co/NTv2xxO4oapic.twitter.com/nYHlT8vZMu—パンテーン(@PanteneJapan)2018年9月30日"就活ヘア"という生き苦しさをなくそうというパンテーンの動きは話題を集めました。この場合、"就活ヘア"というのもある種の同調圧力なのかもしれません。仮定法(もし〜だったら)受験英語でお馴染みの仮定法は就職活動でも再び顔を覗かせます。「もし内定出なかったらどうしよう」「もし面接失敗したらどうしよう」「もし〜だったらどうしよう…」多くの就活生がこの「もし〜だったらどうしようパターン(便宜上、仮定法パターンと呼ぶことにします)」で一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。皮肉なことにこの仮定法パターンは、問いかけが無限大にあるだけでなく、仮に問いかけても答えが返ってこない一方通行の問いであり、ただ不安を冗長させるだけの結果になります。よくある「面接が怖い」というのも噛み砕けば「もし怖い面接官だったらどうしよう」「もし面接で否定されたらどうしよう」「もし落ちてしまったらどうしよう」といった仮定法パターンの1つではないでしょうか。人間的価値3つのパターンの中で最も深刻な部類に属するのがこの”人間的価値”まで踏み込んでしまった場合でしょう。就活って落ちると人格否定された、と感じやすい仕組みなんですけど、99%落ちるもんだと思ってるので、気にしないほうが良い派です。めちゃ優秀な友達見てても、99%落ちてました—けんすう@マンガサービスのアル(@kensuu)2019年4月19日「企業に落ちる=いらない人間・価値のない人間」の等式が成り立たないのは了承済みでしょう。企業によって求める人物像はそれぞれであり、単にマッチができていなかった場合もあります。とはいえ、実際に本選考が本格化してくると、違うと分かっていても、順調に就活が進まないと上の等式が成り立ってしまっている様に錯覚してしまいます。他者評価という客観的指標就職活動における悩みや不安は大きく3パターンに分類することができるのは説明した通りです。もちろんこれら3パターン以外の悩みや不安もありますが、上記3つはメジャーな悩み・不安であることは間違いないでしょう。そしてこれら3つのパターンには、ある1つの共通項があります。それは、これら3つが『他者評価(客観的評価)』によって引き起こされる悩み・不安であるという点です。他者評価がどうして悩みの原因になるのかを述べる前に、他者評価とはそもそも就職活動でどのような役割を果たしているのか、その背景を解説するところから始めます。客観的指標の説得力unistyleでは他者評価は自己評価を補完する大切な客観的な指標の1つであるとしています。説明するまでもありませんが、自己評価とは自分で好き勝手に内容を設定できる評価です。(中略)せめて自己評価ぐらいは高めに、悪く言えば自分を正当化して精神衛生上良くしようという考えが生じうると言えるでしょう。参考:「おれ東大受ける実力があるんだ」という学生よりも「(実際に)東大に受かりました」という学生の方が説得力があるのは納得していただけると思います。東大を受ける実力があるというのはあくまで自己評価の範疇に過ぎず、後者の東大に受かったという客観的に評価できる指標がある方がより説得力が増します。この例で着眼していただきたいのは、東大に受かったという客観的な事実が、その学生を他者が評価する指標の1つになっているという点になっているということです。別の例を引き合いに出します。次の2人の経営者が全く同じ内容の講演会を開くとなったとき、どちらの経営者の話が説得力があると思われますか。A:東大→外資系コンサル→海外MBA→ベンチャー企業取締役講演内容:『A氏が語る大企業には未来がない』B:中堅大学→中堅企業→ベンチャー企業講演内容:『B氏が語る大企業には未来がない』話す内容が一言一句同じ講演会だった場合、説得力があると感じるのはA氏でしょう。大切なのはこれはB氏はA氏と比較するとダメであると言いたいのではなく、A氏のキャリアが講演内容『大企業には未来がない』により客観的な説得力を加えていると無意識のうちに理解しているということです。東大生が学歴は関係ないと言うのと、Fラン生が学歴は関係ないと語るのでは前者に説得力があるように感じるのは、東大という学歴を語るに足りるという他者評価をするための指標が加わっているからでしょう。内々定獲得という客観的指標受験や講演会の例と同様に、就活にも勝ち組と見なされる所謂『就活強者』なるものがあります。そして、その就活強者としての客観的指標は『〇〇(有名企業)に内定を貰った』『〇〇個内々定を貰った』など内定に関連しています。というのも、就職活動の中身を客観的に評価をすることは難しく、内定獲得はその人の就活の結果を見るには判断しやすい指標だからです。だからこそ、「〇〇の内定/〇〇個内定」という指標が他者評価に繋がります。反対に、内定という客観的指標を持たない状態で『就活強者』を語られても何も説得力がないのは想像に難くありません。自己評価とは自分次第で高くも低くもすることができるぶん、自己満足の範疇にすぎません。そのため、他者評価と客観的な指標が加わることで初めて、自己評価に説得力を加えることができます。他者評価という逃れられない重圧他者評価は自己評価を補完する大切な指標であることは理解していただけたと思います。他者評価は自己評価を高めることができる反面、時には自己評価を下げてしまうこともある諸刃の刃でもあります。冒頭で就活のよくある悩み・不安は大きく3つに分類することができると説明しました。これら3つの悩みはほとんどが他者評価に原因が行きつきます。究極論ですが、就活が失敗すると困るのは誰でしょうか。もちろん仕事が見つからなかったという点で両親に経済的負担をかけてしまうという見方もできますが、困るのは就活が上手にいかなかった自分自身に間違いないでしょう。就活が上手くいかなかったとしても友達に迷惑をかけるわけでもありません。就活が怖いのではなく就活を怖くしているのではないかではなぜ就活失敗がこれほどにも怖いのでしょうか。理由は単純明確です。『〇〇さん内々定0らしいよ』『〇〇大学なのに、、、大企業じゃないの?』『〇〇さん就活失敗したらしいよ』『みんなに就活失敗したって思われたくない』『面接に落ちたら、使えない人間ってことなのかな』どうでしょうか。全て他人にどう評価されるのかといった点に集約されています。他者評価を気にするのが良いのか悪いのかの議論はさておき、こうした他者からどう見られるか・評価されるのかを気にするのは一部の人に限った珍しい話ではありません。(日本人が人目を気にしやすい事は心理学的に証明されていたりします。興味がある人は”ハスの公的自己意識の実験”を調べてみてください)そのため、上記3パターンで悩んでいる人はおそらく根底では他者にどう評価されるのかといった点で悩んでいるのではないでしょうか。他者評価を気にするのが悪いのではなく、問題は他者評価に依存することで就職活動にマイナスの影響を与えてしまうことではないでしょうか。余談になりますが、少し前にベストセラーになった『嫌われる勇気』を書いた心理学者アルフレッド・アドラー(オーストリア)も著書で『全ての悩みは対人関係の悩みである』と言及しています。※他者評価に依存するメリット/デメリットについてかなり詳細に述べているので、本記事を通して”他者評価”について興味を持ったら是非目を通してみてください。他者評価という逃れられない重圧就活に関する悩み・不安が他者評価に由来するならば、他者評価から切り離して考えてしまえばいいということになりますが、解決策はそんなに単純ではありません。自分がどれだけ他者評価を気にしなかったといえど、他者評価と無縁に生きていくことは不可能です。人は一人では生きていけないという言葉があるように、誰しも他人と何かしらの関係を結んでいます。特に学生であるならば、何かしらのコミュニティに属している筈であり他者と関係を持たない人はいないと思われます。たとえサークルなどの繋がりの強いコミュニティに属していないとしても、大学にコミュニティに属している以上何かしらの情報を耳にすることがあるはずです。そうである以上、自分が好む好まないの問題に関係なく常に他者評価に晒されているという事になります。「あの人〇〇の内定もらって凄いね」「あいつのくせに〇〇から貰ってるのかよ」といった他者評価は自らもするでしょうし、逆にされているものです。そもそもですが、就職活動自体、内定を獲得する(=企業から欲しい人材と評価される)行為であるため、他者評価と切り離す事はできません。他者評価は一過性のものにすぎない他者評価と切り離して就職活動をすることは難しいですが、これから本選考を迎える皆さんにとって覚えておいて欲しいことは他者評価は一過性のものであることです。あいつが〇〇論争は夏休みまで内々定が解禁される6/1以降しばらくは誰がどこどこにいったトークで盛り上がることは間違いありません。とはいえ夏休みを過ぎると、マッキンゼー・三菱商事・国家公務員・パイロットetcの内定獲得者がチヤホヤされたり、反対に就活留年や就活失敗などの噂話が盛り上がることは6月期と比較すると指数関数的に減少します。というのも夏休みを過ぎると、卒業論文や内定先の課題、そもそも最後の学生生活をどう過ごすのかといった方が重要になり少し前の内々定トークはほとんど重要ではなくなるからです。反対にいつまでたっても自分の内定先トークしかできない学生は、それしか話す内容がないのかと周りから白い目を向けられてしまっている印象を受けます。就活生の皆さんに覚えておいて欲しい事は、(就活に関して言えば)良い他者評価もそうでない評価もすぐにどうにでもよくなるということです。就活中の皆さんが思っているよりも、終わってみると皆自分の事にしか関心が向かなくなります。だからこそ、就職活動は人気企業や大手企業など他者評価ベースで選んだ企業ではなく、自分の心から納得した企業を選択するべきだと口酸っぱく言われているのかもしれません。受験では取り敢えず東大、就活では外銀、外コン、総合商社、入社してからは海外MBA取得して出世もしくはキャリアアップの転職を目指し続けるっていう他人のモノサシでいいと言われる人生歩み続けるのはかなり大変そう。どっかのタイミングで自分のモノサシと他人のモノサシの折り合いつけたいね。—KotaroHiguchi(@happytarou0228)2017年2月12日他者評価よりも自己評価以上のことを踏まえるとたった数ヶ月の他者評価の為に長い間苦心することは精神衛生上あまり好ましくないことはわかります。少々話が矛盾しますが、他者評価の重要性を理解した上で自己評価を高めることが、就活をポジティブに乗り切る上で重要なのかもしれません。学歴というものは一度決まってしまったのならば変えることはできないものですし、変えることができないものに悩んで時間を費やすよりも、サークル活動やアルバイトでの経験、定量的なものではTOEICの点数など自分でコントロールできるものにより時間をかけたほうがいいかと思われます。参考:上記記事でも言及されていましたが、自らがコントロールできないことに時間を使うことは非効率的です。そもそも他者の評価というものは自由にコントロールすることができないものではないでしょうか。例えば、名だたる大企業から内定を貰うことは就職活動というフィールドでは高い他者評価を受けることが可能でしょうが、それがその人の人間的価値評価になるわけではありません。さらに言えば、どれだけ大手優良企業から内定を獲得しても、評価する人がその企業を知らなければそもそも価値が生まれません(いわゆる評価されやすいBtoCメーカーが就活生に人気で認知の低いBtoBの人気が低い理由もこの点にあると思われます)。それよりも、希望する結果を手にする為に自らがコントロールできること(ES・テスト対策・自己分析etc)に時間を使う方が効率的です。また、神戸大学が2018年に発表した幸せの測り方に関する調査によると、幸福度を上昇させるのは一般的に考えられている学歴・所得などではなく「自己決定」であると報告しています。学術的にも、学歴・所得などある種の他者評価軸よりも自己決定の方が重視すべきであるとしている点に大きな意味があるのではないでしょうか。(参考:神戸大学所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる|2万人を調査)筆者自身も就活経験者ですので、就活失敗しても大丈夫なんて無責任なことは言えません。他者評価ベースから切り離して考える難しさも理解しています。でも、もし皆さんの就活への不安が他者評価ベースに基づくものでしたら、大した問題ではないんだよと心を落ち着けて自分に今できることに注力していただいたらと思います。さいごに就職活動に対する不安の形や大きさは人それぞれです。今回示したパターンやマインドが全ての人に当てはまるといったこともないでしょう。しかし冒頭でも述べた通り、筆者も就職活動に対してやればやるほど不安や心配が募り暗い気持ちで過ごしていました。いま冷静になって振り返ってみた時、自分自身が就活の何に対して悩んでいたのかを突き詰めていった結果、他者評価に行き着くことがわかり本記事を執筆しました。ぜひ、就活中の皆さんには本記事を参考や反面教師にして、自分自身が納得する就職活動を送っていただけたらと思います。【参考記事一覧】・・・・・・ 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合同企業説明会で志望企業の方から名刺を貰えるか挑戦してみた 合同企業説明会で志望企業の方から名刺を貰えるか挑戦してみた 本記事は16卒の就活生の方による寄稿です。unistyleでも合同企業説明会に関するコラムをいくつか掲載していますが、実際にそのアドバイスに基づいて行動した様子をレポートしていただきました。是非、参考にしていただければ幸いです。こんにちは。16卒就活生のAと申します。私のスペックについて簡単に紹介すると、国立大学院文系の修士1年生で、企業でのインターン経験などはあるものの、海外経験や体育会出身ということはありません。そこも踏まえてお読みいただければと思います。3月から就職活動が解禁し、関東や関西を問わず既に数多くの合同企業説明会が開催されています。この時期になると、就活生の間では「合同企業説明会なんか参加するだけ無駄」、「合同企業説明会に参加しても人事に顔を覚えてもらうことなんか不可能」という話も出ていることでしょう。この手の話は本当なのでしょうか。unistyleの「合同企業説明会で説明ブースに座ってはいけない3つの理由」、「合同企業説明会を無駄な時間にしないための3つの方法」を参考にして、実際に検証してみました。上記コラムの通り、企業から説明を聞くことを主目的にするのではなく、「志望度の高い企業の方から名刺を獲得し、OBOG訪問に繋げること」にチャレンジしてみました。それでは体験記に入りましょう。筆者の体験記(参加説明会:レクミーLIVEin京都)挑戦①:大手消費財メーカーまずはブースに座って話を聞くことに。unistyleのコラムには「説明ブースに参加すると抜けづらい&ブースで話すことはパンフレットとHPで理解できる」とありましたが、いきなり説明も聞かずに名刺を貰うのは難しいと考え、最初は座ってみることにしました。説明内容はパンフレットに書いてあるようなことばかり。確かにこれだけ聞くと合同企業説明会に参加する意味なんてほとんどないなと思ってしまいます。そこで説明が終わった後、「○○大学大学院の○○と申します。現在御社を第一志望に考えておりまして、OBOG訪問をさせていただきたいです。よろしければご紹介していただけませんか?」と人事の方に質問。返答は「多くの方からOBOG訪問の希望がありまして、人事から紹介することはできません。キャリアセンターを通してOBOG訪問してください」というものでした。これでは名刺を貰う事はできないと判断し、人事に顔を覚えてもらう作戦に変更。「御社に興味を持ったのは、自身の尊敬している○○さんという先輩が御社に入社したからなんです」という話を振ってみました。すると、「あぁ○○ね!○○は私が採用面接したんだよ!それだったら○○に連絡して社員紹介してもらうといいよ!」という答えが。その後も話が盛り上がり、最終的には私の名前覚えとくねーと人事に言っていただけました。名刺獲得はできませんでしたが、人事に名前を覚えてもらう事と、知り合いからOBOG訪問につなげるきっかけ作りができました。挑戦②:大手電機メーカー挑戦①から、ブースに座って説明を聞くのは時間の無駄だと考えたため、説明を聞かずに名刺を貰える方法を考えて実行してみました。私「○○大学大学院の○○と申します。御社に大変興味があるんですが、時間が無くブースに座って説明を聞くことができないんです。質問させていただきたいことがあるので、よろしければお名刺を頂戴できますか?」→人事「○○大学の子か。いいですよ。こちらに連絡をください。○○大学ならOBも紹介できますので」と名刺を頂戴することができました。人事の反応を見ている感じでは、大学名で興味を惹けた感じが強かったので、自身の学歴に自信がある方はこういう戦略もありかもしれません。頂戴した名刺から連絡を取り、後日OBOG訪問をさせていただくつもりです。挑戦③:大手ディベロッパー挑戦②の経験から「人事からでも名刺獲得とOBOG訪問を狙えるんじゃないか?」と考え、上記の作戦でいきましたが、撃沈。キャリアセンターを通してくれと言われました。以前に参加した説明会でも同じことを何度も言われたため、人事から名刺を頂戴することは難しいみたいです。狙うべきは人事ではなく説明会に来ている社員なのかもしれません。挑戦④:大手繊維メーカー今までの経験から、「人事から名刺を貰うよりも、人事じゃない社員から名刺を頂戴する」方が簡単と判断。説明会ブースの後ろにいる社員の方に話かけてみることにしました。すると、暇をしていたのか「興味持ってくれているなら今から個別で話をしてあげるよー。15分くらい時間あればいい?」と言っていただけました。そこで個別に話を聞かせていただいた後に、「自身の興味のある部署にいる方にOBOG訪問させていただきたい」といったところ、紹介していただけることに。名刺を頂戴し、後日紹介していただく約束を取り付けました。私の挑戦は以上です。4回名刺獲得チャレンジをして、2枚名刺を頂戴することができました。学歴よりも行動力ここまで読んだ方の中でこう思う方もいるでしょう。「挑戦した人は学歴があるからうまく名刺貰えたんじゃないの?」もちろん学歴があるからうまくいった部分もあると思いますが、MARCHや関関同立未満の方でも名刺を頂戴し、名前を覚えてもらう事は可能です。筆者の友人(日東駒専レベル以下の私立文系3年生)は、合同企業説明会で自身の履歴書を持っていき、それを配って企業の方に名前を憶えてもらうようにしていました。そして、その履歴書から選考が進み、先月人気企業から内定を獲得しました。「説明会で周りから意識の高い学生と思われたくない」「変に目立ちたくない」このような考えは誰にもあるでしょう。しかし、上記のような創意工夫を凝らすことで企業から名前を覚えてもらい、最終的に内定に繋げることもできます。自分の頭で考え、勇気を出して行動すること。それが、合同企業説明会を実りあるものにするために必要なのではないでしょうか。最後に本記事のまとめとして、今回の合同企業説明会で私が感じたポイントを以下に記載しておきます。①人事よりもそれ以外の社員人事に直接OBOG訪問させてくれといっても、キャリアセンターに名簿があるからと言われるため名刺獲得は難しいようです。名刺を狙いに行くなら、人事以外の社員の方に話を聞き、「○○さん(社員)の話をもっと聞かせてもらいたいので、よかったら名刺頂戴できませんか」というのが効果的だと感じました。②盛り上げるための話題を事前に複数準備「名刺をください」以外にも複数の話題を事前に準備しておくことをおすすめします。私の場合は消費財メーカーに挑戦した際に、名刺はいただけなかったものの、内定者の名前を出すことで話が盛り上がり、結果として社員の方をご紹介いただけることになりました。採用人数が少ない会社であれば、人事に内定者の話を振ってみると話が盛り上がる可能性が高いかもしれません。一例として参考にしてみてください。③学歴などで尻込みせず、まずは行動してみることが大事繰り返しになりますが、学歴に自信がない人でも名刺を獲得し、名前を覚えてもらう事は可能です。履歴書を配ったり、自身の名刺を用意したりと色々やれることはあると思います。また、筆者の友人の話によると、履歴書は手書きだと大変なので、厚紙にコピーするのがおすすめとのことでした。私も就活中のため、時間の大切さは常々感じています。企業説明会も限られた時間を使って参加する以上は、しっかり内定可能性を高めるよう活用したいところです。このコラムが同じく就活中の皆さんにとって参考になれば嬉しいです。一緒に頑張っていきましょう。合同企業説明会に限らず、周囲に流されて何となく行動すると無駄な時間を過ごしがちになります。自分がそこで何をするのか、目的を明確にした上で行動すればより少ない労力で大きな成果が得られるのではないでしょうか。告知なお、21卒対象で2月から合同説明会「レクミーLIVE」が全国で開催されます。以下のページからお申込みできるので、是非活用してみてください。▼お申し込みはこちらから【過去参画企業(抜粋)】三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、サントリー、三菱地所、野村総合研究所、アマゾンジャパン、トヨタ自動車、ベイン・アンド・カンパニー、ユニリーバ、P&Gジャパン、楽天などcredit:UnhinderedbyTalentviaFindCC 84,460 views
日本テレビが求める人材と日本テレビの今後の展開 日本テレビが求める人材と日本テレビの今後の展開 日本テレビをはじめとしたテレビ業界は、テレビ好きの学生からは高い人気を持つ一方で、最初から敬遠してしまっている学生も多くいるように感じています。採用広報の打ち出しもテレビ好き向けに寄っているためかもしれません。それでも、国内の番組制作以外にもデジタル領域の強化や海外展開などにも今後力を入れていくテレビ業界は、従来のテレビ好きだけでなく、ビジネス志向の優秀な学生を求めていると言えます。日本テレビではどのような事業を行いどのような展開をしていくのか、キャリアイベント「グローバルカンパニーのキャリアパスを知る」で日本テレビの採用担当者が話していたことをまとめつつ海外展開などについても触れていきます。日本テレビの仕事内容と求められる人材はじめに、以下は2015年度の日本テレビの事業別収入内訳です。単位:百万円事業別収入割合放送収入248,45080.90%番組販売収入11,4423.70%事業収入44,94614.60%(内、海外事業)(-1697)0.60%不動産賃貸収入2,2370.70%合計307,075デジタル分野などの新規領域に進出するといっても、現状の主な収益源は国内向けの放送収入となっています。そのため部署ごとの人数も、①ニュース記者などが所属する「報道局」、②カメラや音声といった番組制作の技術的業務を引き受ける「技術統括局」、③バラエティやドラマを制作する「制作局」の3部署が多くなっています。参考:人数の多い部署トップ3!|日テレ採用サイトそうした背景もあり、まだまだテレビ好きやテレビに対する熱い思いのある人材は求められているようです。(日本テレビの採用担当者も、自社の番組で好きな番組を質問されると決めかねるほどのテレビ好きでした)それでも、消費者としての好きと提供者としての好きはまったく性質が異なるため、単なる「ファン」は求められていない点には注意が必要です。日本テレビに限らず、企業が求めているのは自社のファンではなく、自社のファンを増やせる人材です。参考:「好きだから」という志望動機の8割が評価されない理由日本テレビの海外での仕事報道や番組制作はドメスティックな仕事と捉えられていますが、海外で仕事をする機会も多くあります。例えば海外ロケなどが挙げられ、「世界の果てまでイッテQ」「アナザースカイ」といった番組をイメージするとわかりやすいでしょう。人によってはロケのためにほとんど毎月くらいの頻度での海外出張もあるとのことで、普段旅行では行けない(行かない)ような場所に行く貴重な経験ができると採用担当者は話していました。海外の支局でニュースを報道する仕事もあり、最近ではアメリカ大統領選のための取材などで飛び回っている人もいたようです。以下は日本テレビの海外支局です。支局は主にヨーロッパ・アジア・アメリカなどが中心ですが、時には戦地周辺などの支局のない地域にも取材に行くことがあるようです。テレビを取り巻く環境日本テレビの売上自体はここ数年増加を続けているものの、少子高齢化の進行やインターネットが成長している今、テレビの地上波放送としては岐路に立たされていると言えます。またこれからは、「決まった時間に決まった番組を見る」という現在のテレビのスタイルが変わってしまうことも考えられます。上記のような状況も踏まえ、日本テレビは次の手を打っています。例えば、日本テレビは動画配信サービス「Hulu」を2014年に買収し、自社で作成したコンテンツをHuluを通して手元のデバイスで場所や時間を問わずに視聴者に届けられるようになっています。このように、従来の放送事業だけに固執することなく、時代にあった形で事業展開していくことが今のテレビ業界に求められていると言えるでしょう。放送以外の事業についても新たな「挑戦」を行っています。アジアNo.1メディア企業を目指し、ビジネスの提携などを積極的に行っている海外事業、動画配信会社「Hulu」を運営するインターネット事業などがその例です。引用元:社長メッセージ|日テレ採用サイトメインのテレビ業界志望者層であるテレビファンだけでなく、柔軟に新しいビジネスを生み出せる人材こそ、これからのテレビ業界に求められていると言えます。最後にインターネットの台頭や少子化で逆風と言われているテレビ業界ですが、日本テレビは今後10年間で新たなビジネスを成長させていこうとしています。提供者としてテレビに関わりたいと考えている方はもちろん、これまで敬遠していた商社・コンサル志望などのビジネス志向の方も就職先として目を向けていただければと思います。photobyDickThomasJohnson 25,167 views
ニューエリートの構成要件|変化するエリート像と3つの達成要件 ニューエリートの構成要件|変化するエリート像と3つの達成要件 イノベーションが著しい現代社会において、いままでの「働き方」とこれからの「働き方」が変化しつつあります。今回は、そんな移り変わりの早い最中で、「これからの時代をリードする人」の傾向とそうなるためにはどうすれば良いのかと言ったことを今回、「ニューエリートグーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち」から考察します。本記事のアジェンダ▷「スーツを着たエリート」はもう時代遅れ▷「自分が見たい世界」のために働くには▷学び続けるための4つの方法▷決断し続けるためにやるべき3つのこと▷最後に「スーツを着たエリート」はもう時代遅れ「現代の成功者は着る服などにはかまわず、結果だけにフォーカスします。」と著者は述べています。つまり高級なスーツをきて仕事をし、それに対して優越感を感じている人が成功者ではないということです。前述したようなエリート像は、すでに時代遅れになりつつあります。実際日本でも大企業が倒産したり買収されたりしていますし、エリートの必須スキルとも言える外国語能力も、今後自動翻訳によって価値が下がっていくでしょう。人工知能が発達すれば弁護士や医者といった、エリートの代名詞的職業に就いている人でもふるいがかかるはずです。時代の潮目はとっくに変わり始めているのです。「自分が見たい世界」のために働くには現代の日本では、「お金」という資本を使ってビジネスする資本家と、労働によって「お金」という対価を得る労働者がいます。この両者によって成立するのが資本主義です。資本主義社会では、大きな資本を持つ資本家が力を持ち、より多くのサラリーを得る労働者がエリートとされています。そういった「オールドエリート」は、固定化された「地位」みたいなものでした。しかし、お金というものは、もはや人々が価値をやりとりする手段にすぎません。お金を持っていなくても、SNSで多くの人と繋がれば、その繋がりを元にビジネスを起こすことも可能です。現に、大資本から外れたところで、魅力的なビジネスがたくさん生まれています。つまり、すでに資本主義社会は終焉を迎え、ポスト資本主義社会が到来しつつあるということであり、これからの時代をリードする人は、ポスト資本主義社会の世界の仕組みを作る人たちになります。ニューエリート構成要件「ニューエリートグーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち」より引用概ね保守的で変化を好まないオールドエリートに対し、ニューエリートは革新的で変化を積極的に受け入れる傾向があります。彼ら(ニューエリート)の価値観を3点でまとめると以下のような構成になります。1.既存の考え方に縛られない本業以外の分野で自分のやりたいことを見出し、副業としてビジネス化している人や、初心者であることを武器にして常識を壊し、成功を収める人もいますが、ニューエリートは「常識」や「体裁」といった価値観に引っ張られて足を止めることはありません。2.受け取る価値より与える価値を大きくする大半の人たちは「より少なく働いて、より多くの給料を得る」といった、与える価値より受け取る価値を大きくする方に夢中です。しかし、ニューエリートは、逆に受け取る価値より与える価値を大きくすることに夢中になります。3.自分が見たい世界を作るニューエリートは自分が見たい世界を作る、つまり自己実現を達成するために仕事します。そのために、彼らは仕事で自分が出しているアウトプットにプライドを持ち、そしてアウトプットを出すまでのプロセスを楽しんでこなしています。ここでいう「仕事」というものは、ビジネスだけにとどまらず、趣味やボランティア、家事などあらゆる「世界に価値を提供していく行為」を指します。すなわち、ニューエリートの概念では、かつては初めからエリートの圏外だった専業主婦のような人でも、エリートになりうるということです。こうした価値観を保つためには、常に変わり続ける必要があります。なぜなら現状に満足しているだけでは既存の考え方にとらわれてしまいますし、自分が世界に対して与えられる価値も陳腐化してしまいます。そもそも、目の前の世界を「自分が見たい世界」にするためには、現状を変えなければなりません。だから変わり続けなければならないのです。学び続けるための3つの方法仕事に関する専門知識にしろ、趣味にしろ、ボランティアにしろ、学び続けることは難しいものです。「今で精一杯だ」と思う方も多いでしょう。しかし、学び続ける人しかチャンスは掴めません。とはいえ闇雲に何かを学ぼうとしても時間やお金に限界があります。そこでまずは以下の3つを実践するところから始めて見ましょう。1.「インパクト」と「学び」で仕事を選ぶここでいうインパクトとは、同じ時間で生み出す価値を指します。抱えている仕事をこのインパクトの大小と学びの大小で、「インパクト大・学び大」「インパクト大・学び小」「インパクト小・学び大」「インパクト小・学び小」の4つに分類します。そしてそれぞれに以下のように対応していきます。「インパクト大・学び大」…優先的に力を注ぐ。「インパクト大・学び小」…極力人の力を借りて行う。「インパクト小・学び大」…自分への投資だと考えて、一定の割合で行う。「インパクト小・学び小」…アウトソーシング、自動化する。こうして良い意味での仕事の選り好みをすれば、自然と仕事の中で学び続けられるようになります。2.「その道のプロ」に会うためにお金を使うどんな人と接するかは、自分がどんな人間になるかに直結します。そのため自分がプロになりたいと思っている分野のプロとどれだけ多く会って話しているかは、ニューエリートになるための大きなポイントになります。だからもし「その道のプロ」に会うチャンスがあったなら、交通費や飲食費などは厭わず、是が非にでも会いにいくべきです。また会ってからも物怖じせず、その人の価値観や成功の要因、失敗経験やその際に学んだことなどを徹底的に質問すること、それが確実に自分の学びになっていきます。3.「グーグルアラート」と「グーグルトレンド」で情報収集する著者によると、自分が気になるキーワードをグーグルアラートに設定し、関連する最新情報についての通知が毎朝メールで届くように設定するなど、グーグルトレンドで多くの人が関心を寄せているトピックが何かをチェックし、得た情報をもとに詳しそうな人を見つけて「これってどう思うか?」と質問することで、自分で集めた情報が立体的になり、+αの学びを得るとされています。つまり、その+αをもとにさらに詳しい人に話を聞くことができれば、学びの速度は一気に加速します。こうして手に入れた情報をストックし、気になった理由や自分にどういった影響があるのかを考えて学んだ内容が自分ごととなり定着しやすくなります。ここまでの一連の情報収集を習慣化すれば、自ずと学び続けるのが当たり前になっていくでしょう。決断し続けるためにやるべき3つのこと決断しなければ行動につながりません。行動につながらなければ変化はもたらされません。だからこそ変化し続けるニューエリートには、決断し続けることが必要なのです。しかも単に決断をするだけでは不十分で、できるだけ素早く決断を下す必要があります。なぜなら大きな変化のきっかけはいつも偶然にやってくるからです。そのため、きっかけをつかむには決断の速度が求められるのです。決断の速度をあげるには論理ではなく、直感を使います。そうすれば素早く行動につなげられるほか、自分の価値観に近い判断を下すことが可能です。ただしやみくもに直感で判断していては、いつまでたっても「一か八か」の域を出ません。直感的な判断をする場合には、以下の3つのことを実践しましょう。1.自分の決断の間違いを裏付けるエビデンスを探す人間は決断を下した瞬間から、その決断を正当化しようとして自分に都合のいい事実だけを見るようになります。このバイアスによる致命的な決断ミスを防ぐためには、自分の決断の間違いを裏付けるエビデンスを探すのが一番です。もし間違っていたら、すぐに戻って修正すればいいだけです。2.小さな失敗・環境変化で直感を磨く小さな失敗を繰り返して、その都度学びを得ていれば次第に直感が磨かれていきます。また仕事の環境を変えるなどして脳に刺激を与えてやると、これもまた直感を磨いてくれます。3.ポジティブなフィードバックで失敗を修正する直感で決断を下した結果、失敗をしたとします。その際は「何がダメだったんでしょうか」などとネガティブなフィードバックを求めるのではなく、「どうすればもっとうまくできたでしょうか」「次のためにできることを教えてください」といったポジティブなフィードバックを求めるようにしましょう。ポジティブな方が自分もフィードバックを求めやすくなりますし、相手も悪いところを指摘するより気分良くフィードバックができるからです。最後にニューエリートにスタートラインは関係ないここでいう「ニューエリート」という概念は、その人の価値を現在のスタートラインとは無関係に「一定期間での成長度合い」で考えるところです。そのため、自分自身に劣等感を感じている人でも、全員がニューエリートになれる可能性を秘めているということになります。「これまで」のことを振り返ることも大切ですが「これから」について考えることも重要です。まずは行動しましょう。そして「学び続けること」と「決断し続けること」を実践してみると良いでしょう。 6,300 views

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