大手広告マンが語る「就活とは恋愛」~彼氏彼女持ち「リア充」が就活で上手くいく理由~

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最終更新日:2023年10月26日

大手広告マンが語る「就活とは恋愛」~彼氏彼女持ち「リア充」が就活で上手くいく理由~

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16卒のマスコミ内定者です。

「就活と恋愛は一緒。だからモテない奴は就活も上手くいかないよ。」OB訪問で伺った某大手広告代理店電通に勤める社員の方がおっしゃった印象的な言葉です。

その時私は「えっ・・・この人自分に酔っているのかな・・・意味不明だし・・・」と思いましたが、就職活動を終えてからこの言葉の意味が少しわかりました。
 
16卒の自分自身を含めた周りの就職活動を見て、大学生活において彼氏彼女をゲットし、比較的充実した生活を送っていた学生は、確かに就職活動に成功し、自らの志望企業や超大手企業に内定した学生が多い印象を受けました(就職活動時に交際相手がいたかどうかは考慮に入れていません。また、所属大学も世間的には有名な大学の学生です。)。もちろんこの説に科学的な根拠は全くありません。筆者の感覚であることを念頭に入れて、軽い気持ちで読んでいただきたいです。
 
さて、上記のように、なぜ恋愛上手の「リア充」は就職活動が上手くいく傾向にあるのでしょうか?筆者は就職活動、そして恋愛の経験から3つの理由を考えつきました。就職活動を恋愛へ置き換えて考えてみたり、実際にいた就活生の失敗談なども参考にしながら解説していきたいと思います 。

ちなみに恋愛と就職活動については、下記のようなコラムもあるのでぜひご参照ください。

本選考とインターンの締め切り情報

伝え方の上手さ

友人から聞いた話です。
彼は某有名お菓子メーカーの面接で、志望理由を求められた際に、「○○という御社の商品が大好きだからです!」と爽やかに大きな声でその企業の扱う商品を褒め称えたそうです。すると人事はニッコリとしながら一言。「ではこれからもファンでいてくださいね。ありがとうございました。」友人は不採用となりました。

恋愛に置き換えてみましょう。
好きな異性が目の前にいて、「君の顔が好きだから付き合ってくれ!」と言ったところで、多くの人はOKしてくれないと思います。ましてや皆が狙うようなイケメンや美人であればなおさらでしょう。相手はそんな陳腐で表面的な言葉は聞き飽きているのです。
そして、就職活動においても恋愛においても相手が求める人材というのは、表面的な魅力に飛びつき、応援する「ファン」ではなく、共に助け合い目標を達成できる「パートナー」であることを忘れてはいけません。その点を考えると、この伝え方はまずかったと推測できます。

恋愛同様、面接も伝え方が大切です。「なぜこの商品が好きで、どういった過去の経験からその考えが生まれ、自分が入社すればどのようなメリットをもたらし、どんな貢献ができるのか」までしっかりと伝えることができれば、彼は選考をクリアできたのかもしれません。彼は学歴や就活スペックについては申し分ありませんでしたが、恋愛経験がきわめて少ない男でした。恋愛上手の「リア充」であれば、相手の立場に立って「伝え方」を変えることができたのかもしれませんね。
 

相手が求めているモノへの想像力

某大手テレビ局を受けた際に集団面接において、「好きな番組は何ですか?」という質問がきました。私の隣に座っていた女性は迷わず「私は○○が大好きです!」とライバル局の人気番組を語り始めました。当初笑顔だった面接官も次第に表情が変わっていきました。
そして、次の選考で彼女の姿を見ることはありませんでした。

確かにこの質問の意図は「好きなテレビ番組とその理由」であり、他社のものであっても全く構わないと思います。実際、他社番組の話をして通過した人もいるでしょう。
しかし、これも恋愛に置き換えるとあまり得策であるとは言えないと思います。一緒にデートしている女性の前で「○○ちゃん、すごく可愛いよね」と違う女性の名前を言えば、相手の気分は決して良くはなく、その後告白したとしてもいい結果を得られない場合が多いでしょう。

就職活動においても、これは成立します。なぜなら、就職活動も相手は「人」だからです。お世辞であっても、面接を受ける会社の特長や代表的な商品の魅力を語るくらいの下調べは、当たり前のマナーであると私は思います。この考えに賛同できない読者の方はぜひ最終面接で、その企業の同業他社の魅力について語ってください。きっと、内定通知を受け取ることはできないでしょう。

日本の就職活動は学生の能力よりも志望度や熱意を重視します。一人の学生を採用するだけで何十万円の採用コストがかかるからです。そのような状況で、自分の会社と同様に他社へも好意や入社の意欲があるような「チャラい」人間を採用することには大きなリスクがあります。

落ち着いて考えてみてください。様々な異性にアプローチをしている「チャラい」人間と、自分のことが大好きだと言い張る少しおバカで「純粋かつ誠実」な人間。どちらを選ぶのかを。
就職活動において、本心から「純粋かつ誠実」な人間になることはリスクが高すぎます。本意ではなくても、「純粋かつ誠実」な人間を演じ、相手が求めている答えを用意することが大切であると思います。相手が喜んでくれる言動を想像できない人は恋愛においても、就職活動においても上手くいかないでしょう。
 

自信

体育会や留学経験者の「リア充」で、就職活動も成功する「バケモノ」と共通するのが、この自信です。
よく「自信を持って!ファイト!」と応援してくれる人がいます。しかし、自信というものは「持つ」ものではなくて、その人間の今までの経験から「自然と滲み出てくるもの」であると思います。

就職活動において、様々な経験を経て、自信に溢れているエネルギッシュな学生は確実に評価されます。例えば、面接で「○○さんは、英語はできる?」と問われたときに、「多少ですかね・・・読むくらいであれば・・・」と答えるTOEIC750点の学生と、「今まで様々なことにチャレンジして結果を残すことができました。だから英語もこれから全力で勉強します!任せてください!」という自信に満ち溢れたTOEIC未受験の学生、どちらを選ぶか。私であれば間違いなく後者を選ぶでしょう。

結局、面接で問われていることは、今の能力ではなくて、これからの未知の仕事に対する考え方、自信、そして覚悟です。恋愛に置き換えても、全く根拠がないにもかかわらず「私が幸せにします!」と言い切るプロポーズが好まれます。
それはなぜか。先ほどと同じです。問われているのは、今ではなく、未来に対する自信と覚悟だからです。そして、自信に溢れた人はそれに比例して対人能力にも優れている場合が多く、面接では圧倒的な力を発揮します。生物学的に異性から認められるということは大きな自信に繋がると言われています。

つまり、恋愛上手の「リア充」は自分に対して自然に自信を持つことができているのです。それが就職活動のアドバンテージになっているのでしょう。逆に、自信が持てなくて困っている就活生は、恋愛にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 

最後に

まとめると、恋愛上手の「リア充」は自己表現や伝え方が上手く、相手のことを考える想像力に優れ、圧倒的な自信を持つということになります。
もしかすると、体育会に入るよりも、留学するよりも、インターンシップに参加するよりも、異性と交際することの方が簡単に人間としての魅力や深みを増大させ、就職活動を成功させる近道になるのかもしれません。

また、就職活動で迷うことがあった時、恋愛に置き換えて考え直してみてください。恋愛に置き換えれば、エントリーシートはラブレターであり、内定辞退はヤリ逃げです。つまり、就職活動の行動や決断の一つ一つがどれだけ大切なものか、感じることができます。ぜひ皆さんにもやっていただきたいです。恋愛の相手も会社も最終的には一つしか選ぶことができません。自分も相手も幸せになれる最高の道を模索してほしいと思います。

リクルートのブライダル総研によると、20代から30代の男性では約35%、女性では約24%が異性との交際経験がないそうです。つまり、少なく見積もっても4人に1人は就職活動までに異性との交際経験がないことになります。この4分の1に該当する学生は満足した就職活動を送ることができないのか、そして残りの「リア充」たちは成功を収めることができるのかどうかは読者の方々自身の目で確かめてほしいです。
もし異性との交際経験がなく、このコラムで不愉快な気持ちになってしまった就活生がいるとするならば、「この説を吹き飛ばすような結果を出す!」ということを発奮材料にして、就職活動を頑張ってほしいです。

photo by Andreas Schalk

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ッチ画像引用元】NEXI企業HP:ニュースリリース 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「通信・IT業界」が人気業界ランキング首位を獲得!~20卒対象就活アンケート調査結果まとめ~ 「通信・IT業界」が人気業界ランキング首位を獲得!~20卒対象就活アンケート調査結果まとめ~ 5/23(木)~5/30(木)にかけ、unistyleで募集していた「20卒の皆さんの就活状況に関するアンケート」の結果を紹介します。約1週間という短い期間ながら、273名もの皆さんに回答していただきました。ご協力ありがとうございました。メールにも明記しましたが、アンケートに回答していただいた先着100名の方には「Amazonギフト券500円分」を提供します。(配布時期に関しては6月末頃を目処に、記載していただいたメールアドレス宛に送らせていただきます。)全ての方の回答をしっかりと集計させていただきましたので、ぜひご覧ください。アンケート調査の概要は以下の通りです。●アンケート回答期間:5/23(木)19:00~5/30(木)12:00●対象学生:unistyleに会員登録している20卒学生●調査方法:オンライン上にて回答を収集●回答者数:273名本記事の構成は以下の通りです。本記事の構成●大学ランク別割合●学部別割合●性別●志望業界●志望企業●現状の内定の有無(5/23~5/30の期間時点)●獲得した内定の個数(既に内定辞退をした分を含む)●現在の就活状況(「現在、内定を持っている」と答えた方のみ回答)●企業選択の意思決定軸●就活において参考になったunistyleの記事●最後に大学ランク別割合アンケート回答者273名の大学内訳は以下の図の通りとなっています。※旧帝大:北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学(東京大学と京都大学は「東京一工」に含まれるため除く。)※その他難関国公立:横浜国立大学、首都大学東京、神戸大学、金沢大学、千葉大学、筑波大学、津田塾大学、東京外国語大学、東京農業大学、大阪市立大学、大阪府立大学学部別割合アンケート回答者273名の学部内訳は以下の図の通りとなっています。性別アンケート回答者273名の男女比は以下の図の通りとなっています。志望業界第一志望業界第二志望業界志望業界志望業界に関する設問では、第一条件・第二条件の両方で「通信・IT」が1位を獲得し、通信・IT業界の人気の高さが伺えました。また、第一・第二・第三志望含め「メーカー」が上位に名を連ねました。メーカー希望者は同時に「他業種のメーカー」を志望したり、第一・第二・第三志望全てメーカーに票を入れている人も多いため、全体的に上位にランクインする結果になったのではないかと推測されます。また、第二志望と第三志望では「特になし」が上位にランクインし、業界を絞って就活を行う学生もかなり多くいることが分かりました。志望企業志望企業に関しては「第一、第二、第三志望」まで、そして「内定の有無・選考への参加有無は考慮しない」という条件で記述していただきました。今回はそれぞれ3票以上の票を集め、「特に人気の高かった」企業をまとめました。第一志望第二志望第三志望第一・第二・第三志望含め、総合商社が多くランクインし、業界全体としての人気の高さを伺うことができました。また、アンケートの回答期間が5月末だったため、6月1日から面接が解禁される「総合商社」を志望している学生が多かったのではないかと推測しています。そして志望業界で圧倒的な人気を誇った「IT・通信」では、ソフトバンクやNTTドコモといった「インフラ企業」しか上位にランクインしませんでした。なぜ「志望業界では圧倒的に通信・IT業界が人気だったのに、志望企業では総合商社が上位を占めることになったのか」、以下の2つの要因が考えられます。①業界内の企業母体数の違い→総合商社は「五大総合商社」が大部分の票を占めているが、「通信・IT業界」は様々な企業に票が分散されたから。②ITコンサル志望者が「通信・IT業界」に多く票を入れているから。→アクセンチュアや野村総合研究所といった人気企業志望者が、「通信・IT業界」にも多く票を入れていたため、「通信・IT業界」の順位が上がった。現状の内定の有無(5/23~5/30の期間時点)獲得した内定の個数(既に内定辞退をした分を含む)現在の就活状況(「現在、内定を持っている」と答えた方のみ回答)こちらの設問に関しては、「現在、内定を持っている」と答えていただいた195名の方の状況となっています。上記のグラフを見ていただければ分かる通り、「内定を持っているのにも関わらず就活を継続している学生」が"60%"もいることが分かりました。この要因としては、以下の3つの要因が推測されます。①内定は持っているがその内定先に満足しておらず、就活を継続している。②内定は持っているが、6月から選考が本格解禁される「日系大手企業・総合商社」を志望している。③複数個内定を持っており、最終的な就職先を決めきれていない。そのため、日系大手の選考が大方終了し、多くの企業の内定承諾期間が迫ってくる"6月中旬頃"には、この「終了している」割合が増加すると考えています。企業選択の意思決定軸第一条件企業選択の意思決定軸に関しては、「選択式」で回答していただきました。選択肢の詳細は以下の9通りとなっています。●会社基盤:財政基盤などの安定性や、ブランド力があること●企業理念:企業としてのミッションに共感できること●経営戦略:企業としての成長戦略・経営戦略に共感できること●事業内容:事業分野や内容に興味関心が持てること●組織風土:自分の思考と組織の風土が一致していること●人的魅力:魅力ある人と一緒に働けること●施設環境:オフィス環境や店舗など、働く環境が快適であること●制度待遇:評価制度や待遇に納得感があること●その他また、その他の項目では以下のような回答がありました。●実家から通勤可能であること●自分がやりたい職種であること●休みがしっかり取れること●語学力が活かせること●自己成長できる環境であること●挑戦的風土で実力主義であること●自分が描くキャリアの実現ができること●自分のモチベーションの源泉が職種と近いこと●会社に頼らず、1人で生きていけるスキルを身に着けることができる環境であること第二条件また、その他の項目では以下のような回答がありました。●ワークライフバランスがあること第三条件また、その他の項目では以下のような回答がありました。●自分の興味と業務内容が一致していること●成長環境と負荷のかかる環境があること●自分のやりたい仕事ができること●転職市場で3年後に価値のある人間になれる環境であること●希望した職種に就くことができること第一・第二・第三条件併せて「187名」もの方が"事業内容"に票を入れました。つまり、約70%の人が「自分のやりたい仕事・興味のある事業」を軸に企業選択をしていることが分かりました。また、第一・第二志望では票数は多くなかったのですが、第三志望では"制度待遇"が最も多くの票を集めました。これは、最優先条件ではないが「制度待遇」も少なからず気になっていることが読み取れます。そして「その他の回答」に関しても集計したところ、「自己成長できる環境であること・挑戦的風土で実力主義であること」といったような回答がありました。この回答は、"終身雇用が崩壊しかけ、ジョブ型雇用などの新たな雇用システムに移り変わっている"という風潮を読み取ることができます。2019年5月にトヨタ自動車社長が「終身雇用を守るのが難しい」と発言したように、大手企業もそれは例外ではありません。そのため、"若い内からスキル・経験を重ねることができる環境"を求めている就活生も増えてきていることが推測されます。まだ最終的な就職先を決めていない20卒就活生、これから企業選択を始めていく21卒就活生の方は、このアンケート結果を参考にし、"納得のいく企業選択"をしていただければと思います。就活において参考になったunistyleの記事多くの記事を回答していただきましたが、その中でも特に以下の記事が多くの票数を獲得しました。企業が知りたい6つのチェックポイントで構成されたフレームワークにより、選考官から評価される志望動機の作り方を提示します。評価される学生時代頑張ったことの書き方はもちろん、面接にどう繋げるか・内定者の回答例・エピソードが浮かばないときの対処法など、学生時代頑張ったことを書く上での全体像を解説しています。そもそも企業選びの軸とは何か、定めることでどのようなメリットがあるのかについての説明を行いながら、実際の内定者の回答を基に解説していきます。都内(渋谷、新宿、恵比寿、中目黒、丸の内)でwifiや電源が繋がるカフェをまとめました。就活は時間との勝負。空き時間を有効活用するために、ぜひご活用ください。今回はSPIの言語で出題される問題の出題形式をおさらいしながら、テスト直前に見返してほしい頻出語彙をまとめています。就職活動における自己評価、果たしてそれは高くあるべきなのか、低くあるべきなのか。新元号を機に自己を振り返る意味で今一度この論点について考察していきしょう。今回は面接の基礎知識、及び頻繁に聞かれる質問をまとめてお伝えします。それぞれに対策方法がありますので、今後面接を控えている方は本記事を参考にして、万全の準備をして臨んでください。最後に今回は「志望業界や企業選択の意思決定軸」など、大きく10個の設問に分類して結果をまとめました。まだ企業選択に悩んでいる20卒就活生の方、そしてこれから企業選択を行っていく21卒就活生の方など、この結果を参考にして、"自身が納得のいく企業選択"をしていただければと思います。そして改めてにはなりますが、今回のアンケートに協力していただいた273名の皆さん、本当にありがとうございました。これからもunistyleは"就活生に寄り添い、就活生の役に立つメディア"を目指していきますので、今後もよろしくお願いします。 11,319 views
総合商社のOB訪問でする質問の考え方 総合商社のOB訪問でする質問の考え方 こんにちは。16卒の総合商社内定者です。就活生の皆さんはこれからOB訪問を行っていくと思いますが、今回は総合商社のOB訪問でする質問の考え方について語りたいと思います。下記のコラムではOB訪問をするにあたっての心構えを書いたので合わせてご覧下さい。参考:これから総合商社のOB訪問を行う人が持つべき心構えOB訪問の目的基本的には業務理解と社風の理解、面接の練習です。実際に現場の社員に働き方を聞くことで仕事のイメージを掴むことができます。セミナー、企業説明会では人事部からストップが入っていて話せないような内容もOB訪問ではこぼれてくる場合があります。また社風の理解は重要です。特に総合商社は各商社でカラーが全く異なるので、どの商社が自分の性格に合っているのか判断するのに良い機会になると思います。また私自身もESを持ち込んだり、志望動機を話してフィードバックをもらう機会がありました。OB訪問を模擬面接のように利用し、アウトプットの練習をひたすらするのも良いでしょう。アウトプットをする機会は思ったより多くないのでぜひ有効活用して下さい。引用:これから総合商社のOB訪問を行う人が持つべき心構え上記にもあるように総合商社でOB訪問をする目的は3つに分類できると思います。この3つにわけて質問例も交えながら見ていきましょう。1.業務理解・今、取り組んでいらっしゃるお仕事に関して詳しく教えて下さい・一日の仕事の流れに関して教えて下さい・お仕事の中で忙しい時期とその理由を教えて下さい・どういった国を相手に仕事をされていますか?・一年の中で、どの時期が忙しいですか?またなぜですか?総合商社の業務は多岐にわたるため全てを理解するのは不可能です。社員数も各商社だいたい5000人ずついます。そういった中で効率よくOB訪問をするには様々な年代の異なる部署の社員に話を聞くことが重要だと思います。ポートフォリオを組んで、モレなくダブりなくOB訪問をするように心掛けましょう。また、総合商社のビジネスモデルを理解する上で重要なビッグプロジェクトをいくつか下記のコラムにてまとめてあるので、ぜひご参照下さい。参考:総合商社志望者は刮目せよ!!商社のビッグプロジェクト8選次に上級編としてIR情報を用いた質問の紹介をします。・中期経営計画を拝見すると、御社は純利益を重視しているように感じられますが普段の仕事も利益重視なのでしょうか?・中期経営計画では今後の重点国としてモザンビーク、トルコ、チリの名前を挙げられていますが実際に私達が入社した後にはそういった国々への出張や駐在が若手のうちから増えてくるとお思いですか?IR情報を読み込んでOB訪問をする学生は少ないので差別化を図るには良いでしょう。下記のコラムでは面接におけるIR情報を用いた逆質問の考え方について紹介しています。参考:最後のとどめの一手「IR情報を用いた逆質問」の考え方2.社風の理解・数ある総合商社の中で、なぜ今の会社に決めたのですか?・内定時期と入社してからの会社に対するギャップを教えて下さい・お仕事で困難なことがある時にどうやって乗り越えていますか・◯◯さんの人生に大きく影響を与えた本とその理由を教えてください・どのような部下が欲しいですか?・意思決定のスピードに関してどう感じていられますか?・御社にはこのような理念がありますが、実際に現場でそれを感じることはありますか?社風を理解する上で、社員がなぜその会社に決めたのかを知るのは大事です。また入社後に感じているギャップも合わせて知ることで実際に自分の話にリンクさせることができると思います。また宴会などの雰囲気も知るとよいでしょう。意思決定のスピードに関しては会社によっても部門によっても異なるので、聞いてみると面白いです。3.面接の練習・私に対して感じた印象を教えていただけますか?・私の御社に対する志望動機を聞いて頂けますか?・私の自己PRや志望動機をお聞きになってどう思われましたか?・模擬面接をしていただけますか?社会人に志望動機や自己PRを聞いてもらう貴重な機会だと思います。志望度の強さをアピールができる反面、リスクもあります。3月1日以降のOB訪問は評価対象になっているので、完成度の低い志望動機を話してしまうのは危険です。しかし本番の面接ではないので、やはりリスクをとってでも面接の練習をしておくことを強くオススメしておきます。ガチガチな模擬面接をやりたいのであれば、アポ取りのメールの際にその旨を伝えておきましょう。<おまけ>年代別の質問若手(1〜3年目)・1年目と2年目で仕事の仕方はどのように変わりましたか?・就職活動の際に持っておられた軸となぜそれが総合商社にあてはまったか教えて下さい中堅(4〜10年目)・どんな部下と一緒に働きたいですか?・駐在を経験して何が最も印象に残っていますか?・今後はどのような業務に携わりたいとお考えですか?ベテラン(11年目〜)・面接の際にどのような基準をもって学生を見ていましたか?・◯◯さんがこれまでお仕事を続けてこれた理由を教えて下さい・家庭と仕事のバランスはどのように取っていますか?OB訪問は20代、30代、40代それぞれの年代の社員にすると良いと思います。また上記のように年代ごとにする質問は変えましょう。最後に3月1日以降のOB訪問は全て評価対象になっているため、気が抜けません。質問一つ一つが見られていると考えてください。質問を洗練させるためには2月29日以前のOB訪問で雰囲気に慣れ、自分の質問に対する社員の反応を見ておく必要があるでしょう。またOB訪問における絶対的な正解はありませんし、社員一人の意見でその会社のイメージを決めてしまうのは危険です。これからOB訪問をする学生が質問を考える際に、この記事が役に立ったら幸いです。 50,435 views
就活生の目線からシン・ゴジラを見てみた 就活生の目線からシン・ゴジラを見てみた 先日(2017年11月12日)シン・ゴジラが地上波で初放送されましたが、読者の皆様でも視聴された方が多いのではないでしょうか。ゴジラが都心を破壊し尽くす様子は圧巻の一言ですが、就職活動を始められている皆さんの中には、劇中で倒壊するビルの中に訪れたことのある建物があった人もいるでしょう。映画が大好きでもちろんシン・ゴジラを鑑賞していた私も、自分が選考のため訪れたことがあるビルがあっけなく倒壊するのを見ていましたが、映画を楽しみながらも「あの倒れたビルにはどの企業が入っているのだろうか」「もし企業があのような被害を受けたら、どのように機能を復旧し事業を継続するのだろうか」という疑問が湧いてきました。そこで今回は劇中でゴジラが破壊したビルに本社を置く企業を紹介して、もしゴジラによる被害を受けた場合に企業はどのような行動を取るのかを見ていきたいと思います。劇中で本社を破壊された企業ゴジラの進行ルートに基いて、本社ビルが被害にあった企業を紹介していきたいと思います。劇中では明らかに倒壊したと判明するビルは丸の内周辺のみであること、ゴジラの影響は超広範囲に渡ることから、東京駅周辺のエリアに特定して紹介していきます。倒壊の様子が明らかになっているビルは数棟ですが、東京駅前の様子から周辺のビルが崩壊していないとは考えにくいため、東京駅周辺のビルは全て倒壊していると考えます。特に丸の内エリアは三菱地所が開発に大きく関わったこともあり、三菱系の企業が集中しています。このエリアに本社を置いており、倒壊してしまったと思われる主な企業は以下のようになります。〜ゴジラによって破壊されたビル〜・三菱商事(三菱商事ビルディング)・東京海上日動火災保険(東京海上日動ビル)・三菱東京UFJ銀行(三菱東京UFJ銀行本店)・三井住友銀行(三井住友銀行本店ビルディング)・新日鐵住金(丸の内パークビルディング)・三菱電機(東京ビルディング)・メタルワン(JPタワー)以上がゴジラによって本社を破壊されてしまった企業になりますが、ゴジラを止めるために人類側によって倒壊させられたビルに本社を置く企業もあります。〜人類側によって破壊されたビル〜・JFEエンジニアリング(丸の内トラストタワー)・石油資源開発(サピアタワー)・大和証券(グラントウキョウノースタワー)これらが主な企業です。グラントウキョウサウスタワーはギリギリ倒壊を免れたようで、本社機能をこのビルに置いているリクルートは一安心といったところでしょうか。また、劇中には現在三菱地所がプロジェクトを進めている常磐橋エリアの未完成のビルも登場し、壊されてしまっています。縁起が悪い気もするので、よく企業が崩壊させることを許したなと思ってしまいます。ざっと丸の内を見ただけでも多くのビルが倒壊していることが劇中で確認でき、どのビルも日本や世界を代表する企業が入居しているため、日本経済の損失は大きく劇中の日本が元の立ち位置にまで戻るのはかなりの努力を要することになると思われます。東京駅周辺の企業で選考がある人は企業の本社の位置を覚えておいてからシン・ゴジラを見るとより楽しめるかもしれません。実際にゴジラが襲来したらどうなるのかこれらの日本を代表するような企業がビルごと焼き払われた後でも、企業は支社に本社機能を移し、企業活動を再開することになると考えられます。企業が事業を続行できなくなる事態は、ゴジラのみならず地震や火災、テロ行為によっても生じうるため、企業はこのような緊急事態でも速やかに事業を再開できるように日頃から準備をしています。各企業は自然災害、大火災、テロ行為などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限に止め、中核となる事業の継続、あるいは早期復旧を可能とするために事業継続計画(BCP:BusinessContinuityPlan)を策定しています。突然発生する緊急事態に対して、対処法を予め設定しておくことで、企業は有事の際にも落ち着いて効果的な行動をすることができます。そのため、事業継続計画が制定されている企業は有事の際に対応できるとして投資家からの評価が高くなる傾向にあります。例として劇中で大きな被害を受けたと思われる東京海上日動のBCPを見てみると、緊急事態時社員の行動原則として以下のように書かれています。1.社員の行動原則災害発生時において、企業および個人としての社会的責任を果たす観点も含め、社員の行動原則(行動の優先順位)を以下の通りとします。(1)生命の安全確保:社員、家族、来店されているお客様・代理店等の生命の安全確保を図ります。(2)地域社会の安全確保への協力:地域社会の安全確保に最大限の協力を行います。(3)重要業務の継続(事業継続):重要業務の継続に向けた対応を行います。(出典:東京海上日動災害に関する事業継続計画書(要約版))このように明確に行動の優先順位を付けることで、緊急時にも迅速に行動できるようにしています。東京海上日動の例だと、本店ビルにあるメインシステムセンターが一週間使えなくなるという想定の元で事業継続計画書は書かれており、本店の代替場所は多摩、新宿、横浜、大宮、幕張、立川とすることが記されているので、そこに本社機能を移し、本店災害対策本部が立ち上がり、重要業務と位置づけられている保険事故受付業務、保険金・満期返れい金等の支払い業務、保険契約締結業務を優先して行っていくことになります。同時に設備の復旧や他の地方から社員が応援に駆けつけ、次第に元のように円滑に業務ができるようになります。事業継続計画書には想定している被害状況や事業継続のための詳しい対応内容、復旧までの目標期間、事業が停止しないように現在取り組んでいる対策等も書かれていて、企業の緊急事態に対する意識を知ることができます。東日本大震災を経てBCPが見直されより重視されるようになっているので、企業研究の際は事業だけではなく事業継続計画も調べると、企業をより詳しく知ることが出来るうえ、自分が入社後にこのような事態に直面した時どのような行動を取ることになるのかを想像できると思います。また、企業は有事の際に自社の財産が破損して営業活動ができなくなったり、過失により他者に被害を与えてしまった時の賠償に備えて、損害保険に加入しています。この保険によって企業は有事の際に保険金を受け取り、事業再開のために投資することができますが、今回は「戦争による被害」という免責事項に当たる可能性がありそうですし、被害を受けた企業が多すぎて保険金が迅速に全額支払われないかもしれません。また、損害保険会社の視点で考えると、保険金の支払いが莫大な額になってしまい経営が厳しくなることが予想され、多額の保険金支払が同時に来ることに備えて他の損害保険会社に支払い責任を分散して担ってもらう「再保険」という仕組みを取っているため、保険金を支払う場合は被害を受けていない海外の損害保険会社も苦境に立たされるかもしれません。このように企業は有事の際にも事業を再開できるように日常から準備をしています。ゴジラが襲来してしまったら事業再開は厳しいかもしれませんが、多少の被害なら企業はすぐに元のように活動できるのです。最後に今回はシン・ゴジラが地上波で放送されたこと、それを受けて就活生や社会人がSNSで盛り上がっていたことから、劇中で本社が破壊されてしまった企業をまとめ、企業の緊急事態に対する対応方法を紹介してみました。シン・ゴジラでは就活生には馴染みの深い東京駅周辺が舞台となること、丸の内のビルが大規模に崩壊する映像のインパクトが大きいことから企業の存在を意識しやすいのだと思います。今回のシン・ゴジラを視聴すると「この企業が倒産したら経済や生活はどうなるんだろうか」という疑問が湧き、事業やその規模を調べるきっかけになるかもしれません。このように企業研究は映画やドラマが取っ掛かりになることもあると思います。普段の生活の中で気になることがあった時に調べるようにすると、様々な企業について詳しく知ることができるようになるのではないでしょうか。photobygalactic.supermarket 11,697 views

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