【総合商社の魅力とは?】商社マンに嫌われる浅はかな志望動機

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最終更新日:2024年01月22日

【総合商社の魅力とは?】商社マンに嫌われる浅はかな志望動機

皆さんこんにちは。19卒で早稲田大学に在学中の大学4年生です。本記事では、僕の先輩がOB訪問した際に現役商社マンから聞いた興味深い話を切り口に、商社マンが嫌う志望動機、また受かる志望動機について解説していきます。

本選考とインターンの締め切り情報

商社マンに嫌われる浅はかな志望動機

僕は就活中に様々な業種・業界にエントリーしましたが、総合商社もその志望業界の1つでした。

総合商社と言えば難関大学に在籍する多くの学生が第1志望に掲げる就活生の「憧れ」ともいえる業界であると思うのですが、必然その倍率・難易度も非常に高く、内定までに多くの関門をくぐり抜けなければなりません。

特に「志望動機」で悩む学生も多くいるのではないでしょうか。数千、数万もの学生と如何に差別化するか、他業界・他企業との比較はどうするか様々な苦慮点があると思います。

参考:【5大商社インタビュー記事まとめ】総合商社を志望するなら目を通しておきたい取材記事をまとめました。
→様々な外部サイトから総合商社志望者に役立つ取材記事をまとめました。各社の実態や求める人材について述べられていますので是非参考にしてみて下さい。

商社といえば、大規模な仕事や、世界を繋ぐような業務が思い付くでしょう。それに憧れて志望している人も多いのではないでしょうか。実際に、僕の周りで特によく見る志望理由は以下の3つです。

  • 海外で働きたい
  • 大きな規模のことがしたい
  • エネルギーやインフラなど、無くてはならないものを扱いたい

このような志望理由について、私の先輩がOB訪問した商社マンの方は笑いながらこのように語っていたといいます。

「こういう浅い志望理由は当社の社員も聞き飽きている。」
「こんな浅いことしか考えずに受けてくる人は全員落ちてるはずだよ。」
「少なくとも私の同期には、こんな浅い人は一人も居ないんじゃないかな。」


正直、この話を最初聞いた時非常にドキッとしました。何故なら僕も上記のような志望理由を商社に抱いていたからです。しかし、よくよく考えてみると実際のところ、上の志望動機は浅はかでツッコミどころが満載だなと感じました。

なお、商社業界を志望している就活生には就職エージェントneoがおすすめです。

アドバイザーから自分の就活の軸に合った企業選びを手伝ってもらえるだけでなく、その企業のエントリーシートや面接といった選考対策のサポートを受けることができます。

少しでも興味のあるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。

(1)海外で働きたい

●何のために海外で働きたいと思っているのでしょうか?その理由は説明できますか?
●海外で働きたいのなら、海外に製品を輸出しているメーカー等でも良いのではないでしょうか?そもそも、殆どの会社で海外勤務は可能ではないでしょうか?

(2)大きな規模のことがしたい

●そもそも【規模が大きい】とはどういうことなのか考えてありますか?売上高ですか?顧客の人数でしょうか?
●また規模が大きければ何でも良いのなら、他の大企業でも出来るのではないか?

(3)エネルギーや、インフラなど、無くてはならないものを扱いたい

●エネルギー業界の企業や、インフラ業界ではダメなのでしょうか?
●なぜそれらではなく、商社を志望するのか、説明できますか?

選考にて(上のように)面接官にツッコまれることは多々あります。ツッコまれた際に、上手く回答できる方もいるでしょうが、ほとんどの方は上手く回答することはできないはずです。

更に実際は、ツッコまれずに「また浅い志望動機か」と思われ、深堀されずに終わってしまう場合も多々あるようです。受ける就活生が多く高倍率になってしまっている商社では仕方のないことでもあります。

そうなると、浅い志望動機を語ってしまったほとんどの場合、不合格になってしまうでしょう。

それを回避するためには「私が入社を志望する会社は、商社ではなくてはならないのだ!」とアピールできるような、強い志望動機を持っていなければならない事が分かります。

商社に受かる志望動機にするためには

よくある志望動機が浅はかだと思われてしまい、良い印象を与えないということが分かりました。それでは、どのような志望動機が商社マンにウケるのでしょうか? どのような志望動機を持っている人が入社しているのでしょうか?

(1)海外で働きたい

●具体的に、海外で何をしたいのか考えましょう。海外で働くことが目的になっていませんか?
●今日、殆どの会社で海外勤務の機会は設けられています。その上で何故商社というフィールドで海外勤務したいのか回答出来るようにしましょう。例えば、総合商社において海外で働く事と、グローバルメーカーにおいて海外で働く事との違いなどを把握した上で考える必要があります。

参考:就活生が話しがちな志望動機「グローバルに働きたい」の3つの分類
「グローバルに働きたい」多くの就活生がこの言葉を口にしますが、一口に「グローバル」といっても様々な働き方があり、それに適した業界・企業があります。本記事では主に3つの観点から「グローバルに働く」事について解説しています。本記事を参考に自分にあった働き方を見つけて頂けたら幸いです。

参考:日本のプレゼンスを向上させたい学生が受けるべき業界4選|内定者志望動機付き
「日本のプレゼンスを高めたい」海外留学や海外居住を経験した学生の多くはこの想いを抱くのではないでしょうか。総合商社志望者によく聞くこのフレーズですが、それを実現出来るのは何も商社だけではありません。本記事では日本と世界の架け橋になれる、日本の発展に貢献する事の出来る4業界について解説しています。

(2)大きな規模の仕事がしたい

●大きな規模の定義を明確にしましょう。売上高、影響力など、観点はたくさんあります。
・大きな規模とは何をもって「大きな規模」と言うのか?
・どれくらいの年次の時に大きな規模の仕事がしたいのか?(若い頃からなのか、もしくは30〜40代の頃なのか)
・そもそも何故「大きな規模」の仕事をしたいと思うのか?何故「大きな規模」でなくてはならないのか?
などの質問に対して答えられるようにしておきましょう。

●また他業界の大手企業でも、「大きな規模」の仕事は行えるはずです。その中でも商社を志望する理由について、はっきりさせる必要があるでしょう。

(3)エネルギーや、インフラなど、無くてはならないものを扱いたい

●エネルギー業界やインフラ業界の企業ではなく、なぜ商社を選んだのかについて語れるようになる必要があります。「(商社で)エネルギーを扱いたい」と言う志望動機を語る人も多くいるようですが、それだけの場合、面接官にエネルギー業界の企業に就職することをオススメされて終わりになってしまうのではないでしょうか。

参考:総合商社内定を蹴ってエネルギー業界に就職をした理由と納得できる志望動機
実際に総合商社とエネルギー業界を天秤にかけた学生のインタビュー記事です。
参考:総合商社志望者が併願するべきエネルギー業界のリーダー『INPEX(旧:国際石油開発帝石)』
エネルギー業界のトップ企業、国際石油開発帝石(INPEX)の魅力を解説しています。

上記3点に共通する重要事項として何故商社でなくてはならないのか?という事について深く考えておかなければなりません。そのためにも業界比較同業他社比較を行い、明確な回答を用意する必要があるでしょう。

参考:【例文付】なぜその会社なの?志望動機の伝え方・企業選びの軸の定め方を解説
「何故ウチじゃなきゃダメなの?」この質問に多くの就活生が頭を悩まさせられているのではないでしょうか?本記事では基本的な志望動機の書き方からこの質問に明確に回答出来る3つのアプローチを解説しています。
参考:「なぜうちの業界?」|業界研究の重要性
本記事でも述べたように「他の業界じゃダメなの?」とツッコまれる志望動機は浅はかな志望動機と捉えられがちです。それを回避するためには正しい業界比較を行う必要があります。本記事では
参考:【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説
「志望動機の書き方が分からない」就活生なら一度は思ったことがあるのではないでしょうか。本記事では受かる志望動機のフレームワークから盛り込むべき6つのポイントまで徹底解説しています。

三菱商事社員が語った、総合商社の魅力

前項で、浅はかな志望動機にならないための示唆のようなものは提示出来たかと思います。しかし、それだけでは具体的に考えが上手くまとまらない人もいるかと思います。

OB訪問した商社マンの方に彼なりの商社の「魅力」について2点語っていただきましたので、以下に掲載します。是非参考にしてみてください。

ビジネスチャンスがあると感じたら、すぐに自由に提案し動ける環境が整っている。

メーカーなどの他業界と異なり、商品や地域などに縛られることがない。自身の行動力と提案・企画力で自由に動く事ができる。何もないところから新たに事業を立ち上げるところに仕事のやりがいが詰まっている。

1つの製品について高い専門性を持ち、 ”川上から川下まで”一つの業界のビジネスを俯瞰して動ける。

商品に縛られない一方で、1つのモノについて高い専門性を持つ事が出来ます。だが、これについてはメーカーも同じです。その中で商社は、川上から川下まで一つの業界のビジネスを俯瞰し、自由に企画し行動できます。この点がメーカー等と大きく異なっている点で、差別化できている魅力であると考えている。

上記が、現役商社マンが語った商社の「魅力」です。人によって、どこに魅力を感じるかは違いますので是非参考にした上で自分なりの志望動機を改めて考えてみてください。

最後に

本記事でも挙げたように「海外で働ける」「大規模な仕事が出来る」といったところに魅力を感じ、多くの就活生が総合商社を第一志望に掲げています。しかし、その反面総合商社の表面的な魅力のみに魅せられた就活生に対して企業側は辟易している事も本記事から分かります。

総合商社は華やかな面が強調される一方、下記記事でも取り上げているように「背番号制」と呼ばれる配属リスクなど人によっては様々な懸念点があるでしょう。

参考:総合商社の配属リスクと総合商社におけるタテヨコ議論
「ラーメンからミサイルまで」というキャッチフレーズ通り、幅広い商材を扱える総合商社。しかし、その一方「背番号制」とも呼ばれる配属リスクも存在しています。総合商社志望者の多くはこの配属リスクを気になるのではないでしょうか。本記事ではこの配属リスクについて徹底解説しています。
参考:総合商社から転職する若手が増えているって本当?三菱商事から転職した人に「実態」を聞いてみた。
近年転職市場が活発化する中、総合商社から転職、起業する方も多数います。本記事では三菱商事から小規模ベンチャー企業へ転職した方の転職理由や転職の実態をインタビューしています。

そういったリスクも飲み込んだ上で「総合商社だからこそ」の志望動機を語れる人材を企業は欲しているのではないでしょうか。

本記事が総合商社を志望する就活生の一助になれば幸いです。

下記の記事では総合商社の志望動機をパターン別に解説していますのでそちらも併せて是非ご覧下さい。

参考:「総合商社の志望動機」5パターン|実例をもとに解説
本記事では総合商社志望者によく見られる志望動機5パターンを解説しています。各志望動機毎に併願すべき業界のメリット・デメリットや根拠となるであろう経験内容を提示しています。総合商社志望者の方は是非御一読下さい。

総合商社業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介

商社 オープンチャット

unistyleでは業界別の就活用LINEオープンチャットを運営しており、数多くの就活生が匿名で就活に関する情報交換をしています。

実際に総合商社志望者向けのグループでも、各社の選考に関するトークが活発に交わされています。

下記の画像をクリックすることで参加用ページに飛び、ニックネームとプロフィール画像を登録するだけで参加することができますので、興味のある方はぜひご参加ください。

総合商社内定者の志望動機例

総合商社の志望動機のイメージをより掴んでいただくために、三菱商事内定者・三井物産内定者のエントリーシート(ES)をそれぞれ掲載しました。

志望動機を作成する際の参考にしていただければと思います。

三菱商事で挑戦したいこと、実現したい夢について教えてください。その際、特に興味のある分野や事業があれば、具体的に触れていただいても構いません。(250字以内)

このコンテンツは会員(無料)の方のみご覧になれます。
また、会員(無料)の方は79181枚のエントリーシートを全て閲覧可能になります。
(無料会員登録はこちら)

この方は本記事でも取り上げた(3)「エネルギーやインフラなど無くてはならないものを扱いたい」という志望動機を述べています。

根拠として東南アジアへの留学経験を挙げており、自身の経験に基づいた夢であると示せているため企業側にも納得感を抱かせる事が出来るでしょう。

しかし、本記事でも挙げた懸念点である「エネルギー業界やインフラ業界でなく総合商社でなくてはいけない理由」が明確には示されていません。文字数の関係上、仕方ありませんが面接の場ではしっかり回答出来るようにする必要があるでしょう。

三井物産を志望する理由を記述して下さい。(150文字以内)

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(無料会員登録はこちら)

この方も海外での経験を根っこに志望動機を作り上げています。

しかし、この方は「したい事がある」から総合商社を志望した上記の内定者とは違い「出来る事がある」から総合商社を志望しています。この志望動機は「「総合商社の志望動機」5パターン|実例をもとに解説」の(2)価値観の異なる様々なメンバーと一つの目標を達成したいに当てはまっています。

海外をビジネスの主戦場とする総合商社では当然言語や宗教などが異なる人々だけではなく、現地の民間企業や公共機関、政府など様々な立場の人々と働く事になるでしょう。そのため、この志望動機は的を得て良い志望動機であると言えます。

この方のように自身の強みを根拠に志望動機を述べるアプローチもありますので是非参考にしてみて下さい。

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"ワーク・ライフ・バランス"は必要?本当に必要なのは"ライフワーク・バランス" "ワーク・ライフ・バランス"は必要?本当に必要なのは"ライフワーク・バランス" パワハラ・ブラック企業などの言葉がニュースを賑わせている現代。そのような傾向があってかワーク・ライフ・バランスがより重要視されるようになってきていると感じています。みなさんの中にも「仕事とプライベートの両立ができる」という軸をもって就職活動をしている方も一定数いるのではないでしょうか。しかし一方で"ワーク・ライフ・バランス"について正しく説明できる就活生も少ないと感じています。本記事では"ワーク・ライフ・バランス"の説明とともに本当に必要なのか、ということについても述べていきたいと思います。【本記事のアウトライン】▶"ワーク・ライフ・バランス"とは▶"ワーク・ライフ・バランス"は必要なのか▶"ライフ・ワーク・バランス"を重視しない働き方とは▶ライフワークなんて見つからなくて当然▶最後に"ワーク・ライフ・バランス"とはみなさんがワーク・ライフ・バランスと言われてイメージするものは何でしょうか。「短時間勤務」「フレックスタイム」「育児休暇」「テレワーク」などだと思います。これらは知っての通りワークライフバランスを実現するための制度です。"ワーク・ライフ・バランス"という言葉自体の意味は「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」(平成19年内閣府発表)によると、国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会引用:「仕事と生活の調和」推進サイトワーク・ライフ・バランスの実現に向けてとなっています。例えば「残業なしで9時〜17時まできっかり働く」ことも「9ヶ月死ぬほど働き、3ヶ月完全に休み」ことも同じく"ワーク・ライフ・バランス"です。短時間で効率よく働くことが"ワーク・ライフ・バランス"なのではなく、自分の働き方を実践することが"ワーク・ライフ・バランス"という言葉が意味していることです。つまり「『ワーク(=仕事)』と『ライフ(=余暇)』の比率を自らにあった配分にする」が"ワーク・ライフ・バランス"とされています。"ワーク・ライフ・バランス"は必要なのか僕の本の中で「ワークライフバランスはクソだ」という話をしてるんですけれども。ワークライフバランスって、そもそも「ワークとライフが別で、バランス取んなきゃいけない」という考えがまずおかしくて。引用:「ライフワークに出会えたら、努力は努力じゃなくなる」尾原氏が語る、好きと得意のバランスの取り方ワーク・ライフ・バランスが重視されている一方で、ワーク・ライフ・バランスは必要なのかという議論も存在しています。「ワーク・ライフ・バランスはいらない」という意見は、「休暇なんていらない、働くことこそ人間の悦びだ」ということではなく、上記の引用のような「ワークとライフを区別する必要があるのか」という意見です。背景として、大企業においても続々と副業が解禁されており今後パラレルキャリアが当たり前になっていくということが挙げられます。それにより、・副業が浸透し、やりたいことができやすい環境になる・やりたいことができるため、ワークとライフの境目が曖昧になるということが実際に起こり始めています。このような事柄から「ワークとライフを区別する必要はない、だからワーク・ライフ・バランスはいらない」という意見が出てきています。"ライフ・ワーク・バランス"を重視しない働き方とは上記のことがあり、ワークとライフを分けて考える"ワーク・ライフ・バランス"ではない新しい働き方が重要になってくると考えています。今後は「ライスワークとライフワークの比率をどう配分するか」という"ライフワーク・バランス"が重要だと思っています。この言葉にでてくる2つの用語について解説すると、ライスワークは、「食べるためお金を稼ぐための仕事」ライフワークは、「生きがいとしての仕事」を意味しています。”ライフワーク”が重要人生の中でライフワークと呼べるものに、どれだけの時間をあなたは費やせてるんですかと?もし人生の中でライフワークに出会えたら、努力は努力じゃなくなるんですよ。だって、努力って別にイヤじゃないもん。むしろ努力自体が楽しいものです。だってライフワークと思ってることって、やってるうちに時間を忘れてるでしょ?引用:「ライフワークに出会えたら、努力は努力じゃなくなる」尾原氏が語る、好きと得意のバランスの取り方日本ではたらくを楽しめている人口は、たった6%。私は出張も多いため、私のことを「働きすぎだ」と言う人もいますが、辛いかと聞かれると全くそうは思わないんですよね。「働いている」「働かされている」感覚がない。これが6%の人だと思います。極端な表現ではなく、趣味や部活に行くような感覚の人だと思いますね。引用:上記の引用のように"ライフワーク"は「やりたいことを仕事でする」ということです。「やりたいことだから時間を忘れて没頭できる」「やりたいことだからどれだけでも時間をとうしてできる」というものが"ライフワーク"だと考えています。上述の"ライフワーク・バランス"にライフがでてこなかったのは、ワークとライフを全く区別していないからです。ライフワークは"仕事をする"のではなく”好きなことをする”という感覚で働いています。だからライフワーク≒ライフという公式が成り立ちます。ワークとライフを区別しない代わりに、ワークをライスワークとライフワークという区別をしています。全てのライフワークで稼げるわけではないですし、そもそもライフワークが見つかっているわけでもないと思います。だからライフワークではない、ライスワークが必要です。もちろん「ライスワーク=ライフワーク」となることが理想ですが。「ライスワークを本業に副業としてライフワークをする」「ライフワークで足りない稼ぎをライスワークで稼ぐ」といった自分にあったバランスを選択すること。これが”ライフワーク・バランス”です。「会社に守られ、副業で攻める」について。僕、大賛成です。これからはパラレルキャリアなんて普通になると思うし、ライスワークやライクワークを区別していかないと100年時代生き抜けないんじゃないかとも思ってます。1社に居続けて会社依存性の高いスキルを磨いても未来先細りだろうなぁ。。—むたか@unistyle編集部(@mutaka_unistyle)2018年8月7日ライフワークなんて見つからなくて当然ライフワークが重要ということをお話してきましたが、結局のところほとんどの就活生がライフワークになりうる"やりたいこと"を見つけていないと感じています。就職活動の半年〜1年間、やりたいことを自問自答することの繰り返しですが、それで答えが見つかるのはごく一部の就活生だと思います。また社会人の方の多くもやりたいことが何なのか見つけていないとも感じます。働いている社会人の方々でさえ見つけられていないのだから、働いていない就活生がやりたいこと・ライフワークを見つけることはとんでもなく難易度の高いことであるはずです。Francfrancで有名な株式会社バルスの高島社長は著書『遊ばない社員はいらない』で次のように述べています。何のために働くのかは考えなくていい。必死に働く中で見えてくる。高島さんも20代のうちは、何のために働くのかは考える暇がないほど必死に考えたようです。必死に働くことを通して、現在彼は「人の喜ぶ顔を見るために働く」ということに気づかされたと言っています。彼は孫さんとはまったく別のアプローチで「何のために働くのか」という問いに対して答えを出し、結果を出しています。引用:こちらの高橋さんの言葉のように、実際に働いてみて見えてくるということもあると思います。なので今は見えなくても、常に頭の片隅に置いて就職活動・社会人生活を送っていくことが"ライフワーク"につながる大切なことだと思っています。最後に本記事ではみなさんに向けて2つのメッセージをお伝えしました。▶今後ワークとライフの境界が曖昧になり、生きがいとしての仕事"ライフワーク"が大切になる▶就職活動中にライフワークが見つかっていることなんてほとんどない、だから常に頭の片隅ににおいて考え続けること就職活動に正解はなく、ファーストキャリアの選択においても多数の考え方があります。unistyleという一就活メディアの中にも、「」「」「」など様々な考え方が提示されています。これらの記事にも書いてある通り、自分の価値観・モノサシにそって納得感のある選択をしていくこと大切です。自らの納得感のある選択を、そして自分の”ライフワーク”を見つけてほしいと思います。unistyleがみなさまのキャリアの一助となれば幸いです。参考図書 11,896 views
就活解禁から1ヶ月間就職活動をして、今後何をすべきか悩んでいる就職活動生が今すべきこと 就活解禁から1ヶ月間就職活動をして、今後何をすべきか悩んでいる就職活動生が今すべきこと 就職活動が3月解禁になり1ヶ月経ちましたが、皆さんこの一ヶ月をどのように過ごしたでしょうか。この段階になって就活生の皆さんと話をしていると、「説明会には参加したものの、今後何をすべきか見えてこない」、「就職活動が解禁とは言っても選考があるわけでもなく漠然と就活しているだけな気がする」など今何をすべきか見えていない人が多いような印象を受けます。そこで今回はそのような迷っている就活生の方がいま何をすべきか一緒に考えたいと思います。一番すべきことは少しでも興味のある企業に内定をもらうこと今、何をすべきか悩んでいる学生の多くが情報収集で悩んでいるように感じます。もっといい情報がないのか、もっと知るべき情報があるのではないかと疑心暗鬼になってしまっているように思います。ある程度の情報収集をした学生が今すべきことは、少しでも興味のある企業に内定をもらうよう行動することです。例年、多くの学生が「面接慣れ」の重要性を語っています。三菱商事などの超人気企業に内定する人でも、最初の頃の面接は落ちまくってどうしたものかと気分がふさぎ込む経験をしていると言います。面接という特殊な状況に限らず、多くの学生はこれまでに自分とある程度近い大人以外の人と会話をした経験が圧倒的に不足しています。そのため言葉づかいや会話のテンポなど、自分が伝えるべきことを伝える以前の問題でうまくいかないケースが多いです。OB訪問の際に、「社風はどうですか?」とか呑気な質問をするだけの会話なら社会人と話すことができても、社会人や面接官から少しでも質問されるとリズムが狂って言いたいことを満足に言えないという経験をしている先輩はかなり多いのです。内定を取ることで得られるメリットとしては、面接慣れするだけでなく、第一志望業界とどのように働き方が違うのか、どういった業務の違いがあるのか深く考えるきっかけになるということもあげられます。例えば総合商社が第一志望の中で、コンサルティング業界を受けると、一つの事業にずっと配属されプレーヤーとして働く総合商社と様々な案件に1年程度の中期間で関わるサポーターとして働くコンサルティング業界の違いについて考える機会が得られるでしょう。このような機会を通して自分はどういった働き方が向いているのか考えるというのは自分一人で悶々と考えるだけでは得ずらいものでしょう。また内定を得た場合に、最低限この会社に就職すればいいという心理的な保証も自然体で面接に行くにはプラスに働くと言えます。どうしても後がない状況で最終面接に臨むと、必死になってしまい、どうしても入れてほしいと企業や面接官に媚びるような受け答えや雰囲気を醸し出してしまい、それを察知した面接官が快く思わないということもよくあります。第一志望群から第二志望群ぐらいの会社に内定をもらうことは精神衛生上もプラスに働くことが多いのかなと思います。志望動機が書けないからエントリーできないという人へ「どんどん企業を受ければいいじゃん」というアドバイスをすると多くの学生が、「企業研究が追いつかないです」という回答をしがちです。多くの就活生が企業に評価されるためには、「知識」が必要で、業界・企業研究が不十分だと絶対に受からないと考えています。そのため志望している企業のことは何でも調べようとOB訪問だけではなく、企業に関する本であったりを読みあさり、年収や最近の事業内容、同業他社との違いまでやたらと詳しい人になろうとしてしまう人が毎年出てしまいます。しかし、こういった人が必ず受かるかというとそうでもなく、就活マニアとして調べた時間が徒労に終わってしまうということは少なくありません。受験勉強とは違い、何でも「知識」として詰め込んだ人が評価されるわけではなく、面接においては「こいつ、うちの会社で活躍しそう」というある種の直感に近いもので評価しています。そのため、企業や業界に対する「知識」よりもうちの会社で活躍してくれるかもという「期待感」を過去の実績や話し方から伝えられるかどうかが重要になります。全然業界研究をしていなくても下記のような志望動機が書けて話せれば十分、内定レベルに評価されるでしょう。【不動産ディベロッパーが第一志望でWebサービスを運営するベンチャーを受ける場合】チームで形のあるものを生み出す仕事がしたいと考え、就職する上でそういった仕事が出来ればと考えています。高校までずっと陸上という個人競技を続けてきたことから、大学ではチームで何かを生み出す活動に関わりたいと考え、フリーペーパーサークルを自ら立ち上げて発行部数1万部を目指して取り組んできました。Webサービスを提供する会社であれば、エンジニアやデザイナーの方などと協力してサービスをチームで生み出すことが出来ると考えて志望しています。一方でまだまだ就職活動が始まったばかりであまりWebサービスの業界について詳しくないというのも正直なところです。Webサービス業界以外にも、「チームで形のあるもの」ということで不動産ディベロッパーやメーカーなど幅広く就職活動では見ています。よろしくお願いします。これは結構正直な志望動機だと言えます。自分の経験からどんなことに興味があるのか伝えて、Webサービスとの関連をうまく繋げて話すことが出来ています。「Webサービス業界にあまり詳しくない」と予防線を張ることでどんなWebサービスが好きかなど突っ込んだ質問に対してもうまくかわすことが出来そうです。こんな感じで志望動機を話しても学生時代の経験や自分自身のことについてしっかりと話すことが出来れば案外評価されるものだというのを多くの就活生は知らずに、「完璧な志望動機」を追い求めてエントリーできないという事態に陥っているように思います。企業理念に共感したとか新規サービスに非常に詳しいなど「知識」で勝負しようとする学生よりも、上記のように自分の素直な考えを言葉にできる正直な学生が評価されるケースが多いと思われます。どんな志望動機を話せばどんな業界にエントリーできるのか具体例を下記のエントリーで詳しく具体例とともに解説しています。特別な経験がなくて志望動機が書けないと悩む人でも簡単に書けるようなテンプレートになっているのでぜひ使ってみてください。もちろん最終面接に近くなると、絶対に入社してもらいたいと考える企業側が志望度の高さを聞くために、志望動機に関する様々な質問をすることがあるので、上記のようなざっくりとした志望動機で内定できるかは企業にもよるとは思います。ですが多くの会社では「自分の会社が第一志望の就活生しか取らない」わけではなく、他社・他業界が第一志望でも優秀な就活生であれば入社してほしいと考えています。そのことを理解した上で上記のようにうまく志望動機を自分の経験と結びつけて話すことが出来れば、第一志望であることをゴリゴリと伝えようとしなくても評価されると思われます。下記のエントリーでは第一志望と伝えずとも評価された具体例について書いていますので参考にしてください。なお、どのような企業選びの軸が各業界に当てはまるのかについての考え方は下記の記事で詳しく紹介しています。各企業選びの軸ごとに当てはまる業界のいいところと悪いところについて詳しく書いていますので参考にしてみてください。最後にプログラミング界の有名な言葉で、「Shutthefuckupandwritesomecode(グダグダ言っていないでコードを書けよ、ハゲ)」という言葉がありますが、就職活動やビジネスにおいても当てはまるのかなと考えています。プログラミングにおいても、就職活動やはたまたビジネスにおいても、受験勉強などのようにきっちりとした正解がないため、あーだこーだと悩んで結局行動しないまま、戦略だけは一丁前に考えるということをしてしまいがちです。ですが、自分の目的や物事を前に進めるために大事なことはまずは一歩踏み出して行動に移すことであると思います。就職活動においても最終的に「納得したキャリアの選択をする」ということにおいては、内定をもらい就職先の選択肢を増やすというのは悪いものではないと思います。「自分が心からやりたい仕事、行きたい会社に内定をもらわなければ意味がない」、「内定のために就活をするのか」といった非難がありそうですが、皆が第一志望の会社に入れるわけでもなければ、内定がなければ就職するという選択肢そのものが得られません。もちろん進学や海外留学、資格試験など就職以外の選択肢もあるので幅広い選択肢に目を向かわせてほしいと思いますが、内定をもらって就職できる状況でそれを断ることで、選択肢を自ら捨てたという気持ちが次へのエネルギーになるように思います。上記に書いた通り、内定するために必要なのは知識ではなく、自分なりのキャリアの考え方です。それも移り変わるものだと思いますので、面接という場を通してアウトプットして様々な角度から質問されることでより深みが増すと思います。なかなか一歩が踏み出せないと感じている人は、「Shutthefuckupandwritesomecode(グダグダ言っていないでコードを書けよ、ハゲ)」という言葉を思い出して、まずは内定前の面接を受けることが出来るようにエントリーシートを積極的に書いて出して欲しいと思います。ちなみに既にある程度満足できる会社に内定している人はこの限りではなく、内定をもらっている会社以上に行きたい会社とはどういう会社か、今自分が考えている働き方とは違った考え方を持っている人はいるかなど、さらに視野を広げて考えてみるともっといいのかなと思います。 40,801 views
総合商社社員が関連会社への出向で劇的に成長する3つの理由 総合商社社員が関連会社への出向で劇的に成長する3つの理由 総合商社の社員となると、海外駐在だけでなく関連会社への出向もかなりの割合ですることになります。割合としては大体ではありますが、本社勤務が4割、海外駐在が3割、関連会社への出向が3割といった感じになっています。出向というと銀行のような出世の終わりといったネガティブなイメージを抱く人が多いかもしれませんが、総合商社における出向、特に若手のうちの出向はポジティブな意味合いが強いものだといえます。今回は総合商社社員が関連会社への出向を通じて成長する3つの理由について説明したいと思います。関連:半沢直樹で誤解して欲しくない!「出向」の現実と総合商社における出向の具体例出向先社員からの厳しい視線総合商社で関連会社に出向する際には、出向先の優秀な社員の厳しい目にさらされることになります。総合商社から関連会社に出向する場合には、関連会社の若手社員と同じような営業の現場に出るケースは少なく、本社の経営企画部や新規事業の部署などに配属されるケースが多いです。関連会社の本社の経営企画部や新規事業の部署には基本的に、関連会社の中でもエース級の仕事が出来る社員が集まります。一方でエース級で仕事が出来る社員とはいっても、給与水準で総合商社にかなうケースは少なく、給与に関しては「出向してきた総合商社社員>>関連会社のエース社員」になります。プライドの高いエース社員ほど、この現実に対して厳しい目線を投げかけます。つまり、「おれより高い給料もらってるんだから当然仕事もできるんだよね?」という目線でみてきます。会社に入るとよくわかりますが、会社員は誰が仕事ができて誰が仕事ができないのかということに恐ろしいほど敏感です。そして自分より仕事ができないのに高い給与をもらっている人に対しては厳しい態度で接してしまうものです。総合商社という同じ会社の中であれば、仕事の出来る出来ないと給与にはある程度の相関性があります。(もちろん下記のコラムで紹介したような仕事ができないが高給をもらう人もいますが。。。)関連:総合商社の窓際族ウインドウズ2000の哀愁総合商社の社員として、こうした関連会社の社員と協力して目標を達成するためには、彼らに認められる仕事を常にして、信頼してもらう必要があります。常に厳しい目線にさらされていることを理解しながらストレッチして仕事をすることで、同質性の高い同じ会社で勤める社員の中で仕事をするよりも、早く成長することが可能になります。年齢の割に高い役職総合商社から関連会社に出向する場合には、年齢の割に高い役職につくチャンスが多くあります。関連会社の社員であれば40代でマネジメント職につくのに、総合商社から出向することで30代のうちにマネジメント職につくことができるといったケースが多々あります。関連会社が非常に小さい企業である場合には、30代のうちに役員として出向するケースもあります。総合商社本社において、マネジメント職である課長につくには40代前後ですが、20代、30代のうちから出向先にてマネジメント職としての経験を積むことができます。もちろんマネジメント職になる上でも、前述の通り、エース級の社員を束ねる必要があり、役職がついているからと無条件で信頼してもらえるわけではなく、出向先で信頼されるマネージャーになる上では通常よりも高いリーダーシップが求められるといえるでしょう。社外でも通用するスキルの習得部署異動があるとは言っても、ずっと同じ会社で仕事をし続けると、社内ルールにやたらと詳しくなるばかりで、社外でも通用するスキルと社内だけで通用するスキルの見分けがきかなくなりがちです。基本的にはどの職場においても、人に協力してもらうために大事なことやリーダーシップを発揮する上で大事なことは変わりません。関連会社に出向してガラッと仕事のやり方や、社内ルールが変わる中で、こういった仕事を成功させる上で大事な考え方という本質的な部分を考えることができると、どんな職場でも通用する考え方、スキルを身に着けやすいです。社外でも通用するスキルというと、語学や技術、資格などのハードスキルに目がいきがちですが、そうではなく「リーダーシップ」、「信頼関係の構築」や「多様な価値観のメンバーとの協力」といったソフトスキルを身に付ける上で、出向先というのは非常によい環境であるといえるでしょう。最後に出向というと、ネガティブなイメージを持つ人が多いのですが、総合商社における出向はこのように劇的に成長する上で大事な要素が詰まっているものです。自分のキャリアを積む上で「ソフトスキル」をどう積み上げるかは非常に大事なもので、出向することで劇的に高めることが可能です。総合商社を志望していない方についても、自分自身のキャリアを考える上で、どのようなソフトスキルを積み上げたいと考えているか、このコラムを参考に考えてみていただければと思います。photobyTheMarmot 36,700 views
“100万円”で事業をつくる|驚異のインターンシップ「Million」とは “100万円”で事業をつくる|驚異のインターンシップ「Million」とは 『若くして責任ある仕事をしたい』『将来は経営者になりたい』『新規事業をつくりたい』と考えている学生も、実際にビジネスを行った経験がない方がほとんどだと思います。学生時代から「ビジネス」を知るためには起業でもしないと厳しいのが現実です。企業のインターンシップでも、事業企画系が多い中、UTグループでは、実際に100万円を用いてビジネスを起案、そして”実行”というフェーズまで行う、他では味わうことのできない価値を「Million」というインターンシップを通して提供しています。今回「Million」を開催しているUTグループについては以下よりご確認下さい。参考:UTグループHPMillion特別サイトなお、現在は「Million」の募集は終了しており、20卒対象の本選考を行なっています。ご興味がある方はご応募してみてください。ご応募はこちらから:【選考直結】地方創生をテーマにした事業立案&キャリアプランニングワーク|1dayインターンシップ「Seed」「Million」とは?「Million」は、選ばれた約50名ほどの中から5〜6人で1チームを形成します。そのチームごとに事業を企画し、投資家であるUTグループ経営陣へプレゼン。投資価値があると判断された際に、企画した事業を実行にうつすことができる7日間のリアルビジネス体験型インターンシップ」です。unistyleの考える「Million」のポイントは以下5点だと考えます。ポイント①事業企画(机上の空論)だけで終わらない②投資家(上場企業であるUTグループ経営陣)からのリアルなフィードバックを得られる③100万円の重みを体感できる④事業を実行することで“社会”からもフィードバック(生の声)が得られる⑤優秀な学生とコミュニケーションがとれ、競い合える多くのインターンシップの終着点は、「机上で事業を立案し、プレゼン後フィードバックをもらう」というものが多いと思います。しかし、「Million」では事業を立案した後、投資家へのプレゼンを行い、承認を得ることが出来れば100万円を元手に実行することができます。つまり、企画内容や思考プロセスに対するフィードバックだけでなく、事業を行うことによる【社会からのフィードバック】も得られる点が他インターンシップとの大きな違いと言えるでしょう。反対に、承認を得られなかったチームに関してはその場から去ってもらうという実際のビジネス同様の過酷さもあります。リアルなお金を用いることで責任も重くなり、企画・提案だけでは味わえない体験が得られるのではないでしょうか。また、金額によらずリアルマネーが絡むと当事者意識が全く変わるため参加した後の学びは100万円では換算できないほどの価値になるでしょう。7日間のスケジュール実際にどのようなスケジュールで取組んでいくのでしょうか。実施場所は都内某所。参加者のみに告知されるようです。1日目:チームビルディング、チーム決定、グループワーク(事業企画)2日目:グループワーク(企画)3日目:午前プレゼン準備、午後投資家へのプレゼン通過チーム:実行準備敗退チーム:帰宅(フィードバックあり)※4日目からは合格チームのみ※4日目:事業実施5日目:事業実施6日目:事業実施7日目:午前事業実施&プレゼン準備、午後成果報告プレゼン&振り返り参加者全員が6泊7日分の荷物を準備して参加します。(完全泊まり込みでの実施となります)1~3日目で事業企画・立案を行い、3日目の午後に投資家へのプレゼンとなります。上記でも記載しましたが、4日目以降は通過チームのみが参加できるものとなります。UTグループが「Million」を実施する理由UTグループが「Million」を開催する理由は大きく2つあります。1つ目は、「幹部候補採用」を行っており、幹部の仕事理解を深めてもらうため。2つ目は、ビジネスと向き合うことで分かる学生の能力の確認を行うため。UTグループには、【幹部候補採用】という特別なコースにつながるインターンシップでもあるため、ある程度資金感覚を大胆にすることで、ビジネス感覚のある学生を見極めたいという狙いがあります。見極めのポイントは3つあります。1つ目は「リーダーシップ」です。「どのように組織を率いていくべきか」、言い換えれば「経営者のリーダーシップはどうあるべきか」。経営者が常に持っている問題意識の1つです。経営者のリーダーシップの在り方次第で組織の成果は変化し、内外に対する企業イメージを決定づけることもあります。なおかつ、同社の場合3年間で同社の執行役員を目指すことからほとんどの部下が年上となります。そのため、リーダーシップは非常に重要なものと考えているようです。2つ目は「やりきる力」です。当たり前ですが、ビジネス未経験の学生ならば事業計画通りに事が進む確率は非常に低いと言えます。しかし、それをどう立て直すかによって、本人にやりきる力があるかどうかの見極めができます。どんなに高学歴で華々しい経歴があったとしても、困難があった際に折れてしまってはビジネスは成功しません。そのため、壁を乗り越える際の自力というものは重要です。3つ目は、「ビジョンへの共感」です。会社に入社するにあたって、そこの会社のビジョンへ共感することで、挫けそうになったとしても「自身が何のためにやっているのか」ということを振り返り踏ん張れると考えています。同社は『キャリアプラットフォーム構想』を軸に働く人の安心・安定をつくり続けることを大前提に考えています。そのため、ビジョンへ共感できるかどうかが、幹部候補の採用基準としても重要視されている点と言えるでしょう。実際に事業化されたものとは2つの事業例実際にどのような企画が事業として実行に移されたのか、2つほど事例を紹介します。【1】点滴ジュース事業を行った場所は原宿竹下通り。事業コンセプトは「日本にないものを流行らせる」。当時日本にはなく韓国で流行っていた「点滴ジュース」と言われる飲み物販売。若者が多い原宿竹下通りというマーケットともフィットしそれなりの売上を記録。現在、原宿には「点滴ジュース」のお店があるようで、トレンドを生み出した事例。【2】子供向けの遊び場ファミリー層が入り乱れる十条周辺の商店街が事業を行った場所。お店は多くあれど、子供が安心して遊べるようなお店が意外と少ない。ということに気づき、コンセプトを「子供が安心して遊べるお店」とする。空きテナントが古民家風であったため、輪投げや射的などテナント自体のデザインに即したサービスを取り入れる。結果、子供を連れたファミリー層の来店数を担保することができた。インターンシップ期間は7日間といえど、実際に現場で実働できるのは4日間となります。そこまで凝ったビジネスモデルを実践するのは現実的に難しいかもしれません。また、これまでの実績からも当初計画通りにいくことの方が少ないようで、実践中も商品を変えたり売り方を変えたりといった試行錯誤が必要となります。担当メンターからの収支計画の見直しといったフィードバックももらいつつPDCA回し続ける思考力が必要となるでしょう。そして、ビジネスにおいて、「何を売るか」ということも成功するためには重要ですが、「何のためにやっているのか」というMissionやVisionが大事だということに気づくことができると考えられます。事業化できるチーム数実際に事業として実践できるチーム数の制限は決めていないようです。全チームのプランが良いと思えるものであれば全てにBETするようです。それでは、合格と言えるライン・評価基準はどのようなものか。合格基準は大きく2つになるようです。1、短期的に利益回収でき、長期的に事業化できるかどうか2、プレゼンターから見られる事業立案に対する本気度がどの程度のものか1つ目の『短期的に利益回収ができるか』はビジネスを行う上で至極全うな評価基準と言えるでしょう。また、それだけではなく『長期的に事業化できるか』という視点は、UTグループの企業としての姿勢があらわれていると言えるでしょう。意外と差が現れるのは2つ目です。言うまでもなく事業は「人」が行っています。どれだけ秀逸で優れた事業プランであっても実際に行う者によって著しく変化します。今回UTグループが重視していることは「チームの本気度」とのことでした。一人だけが本気で取り組だとしてもグループとしての取組みができていなければ評価はしないようです。参加者の声過去2年間実施された「Million」ですが、参加者の声は以下のようです。「今まで多くのインターンに参加したが、仲間との密度、到達できそうでできない目標設定、メンターの熱量、全てが他のインターンより優れていたと感じました。」「7日間、自分たちの限界まで考え行動したが、審査員や社員の方々に太刀打ちできなかったのが悔しかった。」「100万円が表に出すぎているのでそれだけにつられる人もいるだろうけど、100万円という大金が霞むくらい“濃い”インターンシップでした。」アンケートの回答では参加満足度95%という高評価を得ているようです。ビジコンや新規事業立案だけではなく、実際に現場に出てお客様を見つけて自分で説得してお金を頂く、というビジネスの根幹を経験できることは希有といえます。100万円を自由に使ってビジネスをする、というのはやりがいと挑戦の価値が多いにあると感じる学生が多数いることが満足度に繋がる一因として挙げられるのではないでしょうか。「商品企画」にしろ「新規事業開発」にしろ、机上の空論ならば誰も損をしません。そのため、提案のみのインターンシップはこのステップが軽くなります。しかし、実際に100万円を使うとなればものすごい葛藤が生まれるでしょう。その葛藤こそがこれまでに経験したことのないものであり、満足度というカタチで返ってきていると考えます。「Million」参加者の内定先過去「Million」に参加した方は以下のような企業から内定を獲得しています。マッキンゼー・アンド・カンパニー、メリルリンチ(投資銀行部門)、サイバーエージェント、リクルートホールディングス、フロムスクラッチ、リクルートマーケティングパートナーズ、リンクアンドモチベーション名立たる企業から内定を獲得しているようです。「Million」に参加したから内定を獲得したのか、元々内定を獲得できる素養があったのかは分かりかねますが、いずれにせよ世間的に優秀と言われる学生が集まるインターンシップであることは言えそうです。「Million」に参加することで優秀な学生と出会うことができるという副次的な効果があると言えるでしょう。最後に「Million」のように、実際にお金を用い、意思決定の難しさや実際に実行することの難しさを経験できるインターンシップの機会はなかなかありません。経営に関心のある方、ビジネスの本質を体感したい、または我こそは、と手を挙げたい方は参加してみてはいかがでしょうか?なお、現在は「Million」の募集は終了しており、20卒対象の本選考を行なっています。ご興味がある方はご応募してみてください。ご応募はこちらから:【選考直結】地方創生をテーマにした事業立案&キャリアプランニングワーク|1dayインターンシップ「Seed」 10,342 views

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