「キャリア支援センターを使い倒せ!」成蹊大学の手厚い就職サポート
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最終更新日:2024年10月23日
成蹊大学キャリア支援センターの職員の方に就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。
・成蹊大学に通っていてキャリア支援センターの実績や取り組みを知りたい学生
・受験する大学を探している高校生
- 本記事の構成
- 成蹊大学キャリア支援センターとは
- 建学の精神を胸に日々学生をサポートするキャリア支援センターの熱い想い
- 数々の手厚い就職支援取り組みと実際に利用した学生の声
- きめ細やかな支援が身を結んだ高い就職支援実績
- 「伝えたいのはとにかく”キャリア支援センターを使い倒せ!”です」
- 理想のキャンパスライフが送れる!高校生に知ってほしい成蹊大学の魅力
- 事務長から学生へメッセージ
- 取材後記
成蹊大学キャリア支援センターとは
取材した方のプロフィール
キャリア支援センター事務長。
同学の広報グループ、教務部を経て現在に至ります。
キャリア支援センター主査。
成蹊大学ラグビー部出身の卒業生。
成蹊大学とはどんな大学?
JR吉祥寺駅が最寄り駅の位置にキャンパスを構えています。ワンキャンパスということから、全5学部の学生が文理混合で学びあうことができるのも魅力のひとつです。
教育者中村春二により「社会に貢献する人間を育て、知識だけでなく人格的にも優れた人間を育てたい」という理念のもと1912年に創立し、親友今村繁三と岩崎小弥太も長年にわたり成蹊学園の発展に寄与しました。
岩崎小弥太は三菱4代目の社長であったことから成蹊大学と三菱グループとの繋がりは強いです。当時から現代にいたるまで、歴代理事長は三菱グループ出身である。また、成蹊大学の学生の三菱グループへの就職も優れた実績を保っています。
キャリア支援センターとは?
キャンパス内の1号館一階に位置します。メンバーは15名。(2024年9月現在)
時代とともに変化し続ける就活業界の最新情報を常にキャッチしていき、さまざまな方法で学生の就活をサポートしています。
建学の精神を胸に日々学生をサポートするキャリア支援センターの熱い想い
1号館一階にてキャリア支援センターの利用を学生に訴求する魅力的なスローガンの数々
成蹊大学キャリア支援センターの目指す姿とは
キャリア支援センターはどのようなことを目的としている部署ですか。
本郷さん:少し堅い表現になってしまうのですが、「社会に貢献できる有為な人材を輩出する」という成蹊大学の使命を元に、学生ひとりひとりの進路選択を支援しています。最終的な目標として学生が満足のいく進路を決めることができるように、日々サポートしています。
先ほど見かけたスローガンの数々からもかなり力を入れていることが伝わりました。成蹊大学内でも重要な立ち位置なのではないでしょうか。
本郷さん:新学長の森雄一氏も就任挨拶の際に「キャリア教育・支援は成蹊大学が先覚的に取り組んできたこと。引き続き力を入れ、この分野では屈指の大学であるという評価を得られるよう進めていく。」といった内容の表明をされていました。
それぐらい、キャリア教育・支援は、成蹊大学の中で力を入れ続けている分野です。
「気軽に利用してほしい。」頼りになるキャリア支援センターの職員たち
実際に学生と接するときどのような想いで接していますか。
本郷さん:就活は人生を左右する非常に重要なイベントです。ただ、学生にとって就活は多くの場合、人生で初めてのイベント。当然不安が多いはずなのでそれを払拭してあげたいといった気持ちで接しています。
学生からしたら心強くありがたい存在ですね。
落合さん:ただ結構勘違いされてしまうのがキャリア支援センターは堅くてまじめで怖いところと思われてしまっていたりとか。特に就活が本格化していない時期の低学年の学生は「キャリア支援センターを利用する=就活を本格的にスタートしなくてはならない。」と思っていて敬遠してしまっていたりします。
本郷さん:あまり難しく考えず気軽に利用できる環境にしていきたいですね。就活が始まると、ただでさえわからないことばかりなのに、急に企業の大人と面接をしなくてはならない。それは学生にとってかなり負担な要素だと思います。大人と話すのに慣れる意味でも是非キャリア支援センターを利用してほしいという想いがあります。
大学のキャリア支援センターがここまで学生に寄り添ってくれるのは珍しい気がしますし、温かさを感じますね。それに対して学生の反応はいかがですか。
落合さん:関係性が築けていった学生はなんでも相談してくれるようになったりします。なかには毎週来る学生もいたりして。担任の先生のような、そんな気持ちで接しています。
数々の手厚い就職支援取り組みと実際に利用した学生の声
就職活動・オンライン説明会・インターンシップの利用を対象とした個別ブース
(成蹊大学キャリア支援センターHPより引用)
様々な就職支援取り組み
実際にどんな就職支援をしているのかをいくつかお話していただいたので以下に紹介します。
- ・個別相談
- ・キャリア支援センター公式LINE
- ・キャリセンLIVE
- ・業界理解セミナー(大手企業勤務のOBOGによるイベント)
- ・丸の内ビジネス研修
- ・三菱海外ビジネス研修
- ・各種ガイダンス
- ・ES、面接講座
- ・各種セミナー ほか
上記の中でも、細かく内容を説明いただいた取り組みを以下に紹介するので成蹊大学の学生の皆さんは是非参考にしてみてください。
個別相談
1.実施時期
随時
2.対象学年
全学年
3.概要
就活に関する悩みや相談を職員と学生1対1で1回20分間の枠で実施する。
学生が職員を選択して予約するシステム。1月~6月は大体予約が満席になる。
4.おすすめポイント
就活が本格化している時期の学生はもちろん、向いている業界・職種や
就活の始め方がわからない学生もまずは相談しに行ける。
キャリア支援センター公式LINE
1.実施時期
随時
2.対象学年
全学年
3.概要
イベントの告知が配信されたり、メッセージのやり取りで簡単な相談が可能。
4.おすすめポイント
・イベントを知ることができたり、今後のイベントの見落としが減る。
・簡単な相談を気軽にすることができる。
キャリセンLIVE
1.実施時期
年約20回。お昼休み。
2.対象学年
全学年
3.概要
配信ツールを用いて就職活動時期に合わせたトピックスをLIVE配信。
学生は顔出しなし・匿名で参加できる。
リアルタイムで質問コーナーも設けており、配信中に回答している。
ここだけの話も多いのでアーカイブ配信なし。
4.おすすめポイント
・顔出しなし匿名で参加できるので、気軽に視聴できる。
・質問コーナーは自身が質問しなくてもほかの参加者の質問やそれに対する回答を
聞くことができ、就活に関する知識が増え、視野が広がる。
業界理解セミナー(大手企業勤務のOBOGによるイベント)
1.実施時期
前期
2.対象学年
全学年
3.概要
各業界の大手企業に勤めるOBOGを成蹊大学に招き、クロストーク等を実施。
採用媒体等は使用せず成蹊大学OBOGを通じて実現。
アポ取りから打ち合わせ、イベントの開催、フィードバック等一連の流れを
全て職員が担う成蹊大学独自のイベント。
4.おすすめポイント
・個別の企業説明会では聞けないようなここだけの話やネットで調べても
載っていないような情報を得ることができる。
・OBOGが優良企業で活躍している姿を直接見ることができ、
参加学生の就活に対する自信につながる。
・業界を代表する複数社の話を一気に聞くことができる。
丸の内ビジネス研修(MBT)
1.実施時期
毎年4月~11月
2.対象学年
3年生、大学院1年生
3.概要
約7か月間かけて行う成蹊独自の産学連携人材育成プログラム。
三菱系列の企業をはじめとした様々な有名企業に協力のもと就業体験を実施。
4.おすすめポイント
7か月という長きにわたる研修を有名企業のもとで
受けることができるためスキルが身につく。
就活中の悩みを早期解決「新しい取り組みチャットボット」
上記で紹介した通り、数多くの就職支援を行なっているキャリア支援センター。最近新たな取り組みがスタートしたそうです。
落合さん:新しい取り組みとして24時間稼働のチャットボットを導入しました。
24時間稼働はかなり便利ですね!
落合さん:よくある定型的な質問は基本的にチャットボットが返信するようにしています。今までは個別に職員が質問に返信していたのですが、学生の活動が増える夜の時間帯はキャリア支援センターも閉まっているのですぐに返信ができない事例が多くあったため導入しました。
「絶対にこれだけは利用してほしい」キャリア支援センターオススメな取り組み
これだけは利用するべきとイチオシな取り組みを選ぶとしたら何ですか。
落合さん:どれもおすすめではあるのですが特にLINEですね。まずは気軽に何かあったときに相談用のツールとして利用してほしいです。LINEで解決できない悩みができてきたときは是非個別相談にきていただけたらと思います。
オンライン面接も大学でできちゃう!テレキューブの導入
オンライン採用面接等の利用を対象としたテレキューブ
(成蹊大学キャリア支援センターHPより引用)
また、近年ではオンラインでの採用面接を取り入れている企業も多くあります。そんな時代に沿って成蹊大学では防音仕様のテレキューブを導入しています。オンライン面接を実施する場所に困った学生は是非利用してみてください。
キャリア支援センター利用学生からの感謝の声
成蹊大学では、毎年その年度の卒業生に「成蹊大学の強みや今後も続けてほしいこと」についてアンケートを実施しています。
成蹊大学といえばワンキャンパスであることや近未来的な図書館等、魅力が多くありますがそんな中からキャリア支援センターを強みとして選択し回答した学生の声を一部抜粋して紹介します。
・キャリア支援センターでの個人面談など就活支援サービスが充実していると感じたので今後も続けてほしい。(文学部 日本文学科)
・当大学の学生課は就職活動の際にかなり献身的に協力してくださり、面談や各種書類の添削などを丁寧に行なってくださる。是非この点をより多くの在学生に伝え、利用してほしい。(経済学部 経済数理学科)
きめ細やかな支援が身を結んだ高い就職支援実績
2023年度の就職実績
(成蹊大学キャリア支援センターHPより引用)
400社実就職率順位が大幅上昇!
就職支援実績についてお聞かせいただけますか。
本郷さん:毎年大学通信が公開している「2024年有名企業400社実就職率ランキング」にて、成蹊大学がなんと555大学中39位(21.6%)となりました。昨年は58位(13.3%)だったので大幅アップです。
すごい!!具体的にはどの支援がこのような順位につながったと思いますか。
本郷さん:実際に400社の中にどのような企業が含まれているかというと、基本的には先ほどお話しした業界理解セミナー(大手企業勤務のOBOGによるイベント)に招くようなそれぞれの業界における優良企業。イベントに参加した学生が実際にOBOGの活躍を見て勇気をもらい、有名企業に応募するようになったと思います。
大手企業には尻込みしてしまい応募しないという学生も多かったですが、大手も全然狙えるよ!と思い学生の自信につながる取り組みを心がけていたので、このように数字として結果が出ていてうれしいです。
「伝えたいのはとにかく”キャリア支援センターを使い倒せ!”です」
成蹊大学の学生に向けて最後に一言
最後に、成蹊大学の学生に向けて一言お願いします。
落合さん:伝えたいのはとにかく「キャリア支援センターを使い倒せ!」ってことですね。自分が学生時代の時、意地になっていたのもあってキャリア支援センターを一切使わなかったんです。どうせ偉そうなこと言われるだけだろうなって。(笑)
けど実際にこの立場になってみて、せっかくならキャリア支援センターのイメージを変えてやろうと頑張っています。実際は支援は手厚いし職員もフランクで温かい。キャリセン良いぞ!と勧めたいです。
本郷さん:しかも就活塾と違って無料ですからね。(笑)
ここまで手厚い支援を無料で受けられるのに使わないのはもったいないですね。
落合さん:学生時代の自分と同じようにキャリア支援センターを敬遠している学生も多いかと思いますが、きっと利用すれば大学職員へのイメージも変わると思います。お悩み相談室のような感覚でたくさん頼って何でも相談してほしいです。
理想のキャンパスライフが送れる!高校生に知ってほしい成蹊大学の魅力
2024年秋オープン予定の新11号館の内観。
スタイリッシュでありながら優しくホッとするデザインと緑に囲まれた空間はまるで避暑地のカフェ。
文武両道!勉強も部活も遊びもバイトもすべて叶うのが成蹊大学
これから受験大学を選ぶ高校生に向けてずばり、成蹊大学に通う魅力とは何だと思いますか?
本郷さん:まず吉祥寺という立地は魅力的ですね。バイトの選択肢も多いですしおしゃれなイメージもある。学生からしたら過ごしやすい立地ですね。それに武蔵野市は住みよい街ランキング2年連続1位を獲得しています。住みたい街ではなく住みよい街なので実際に住んだ人の意見です。
住みたい街ランキングとは別に住みやすい街ランキングがあるんですね!成蹊大学はワンキャンパスなので、全学部の生徒が吉祥寺のキャンパスに通えるのも魅力のひとつですね。
落合さん:そうですね。4年間通してキャンパスの移動もない。そしてグラウンドもすぐ近くにあるから部活をするために放課後ほかのキャンパスに移動する必要もない。部活もしやすい文武両道の環境。意外とこういった条件は東京の大学では少ないので成蹊大学ならではの利点だと感じます。
本郷さん:あとは企業さんからよく言っていただけるのが他の大学と比較して成蹊大学は理工学部生のコミュ力が高いということ。文理混合キャンパスで日ごろから色々な学部の学生同士でコミュニケーションをとれるのは大きいですね。普通、理工学部は単独のキャンパスであることが一般的なのでそこが強みです。
文理混合だとそういった効果もあるんですね!
落合さん:理工学部だと文系学部に比べて実験が長引いたりして部活をする時間がとれないことから理工学部用の部活にしか所属できない大学も多いですが、成蹊はグラウンドが近いことから文系学生と理系学生が同じ部活に入って頑張ってるパターンも多く見ますね。理工学部で部活もしたい学生にもお勧めできます。
ひとりひとりに寄り添った成蹊大学ならではのキャリア支援
キャリア支援について強みや他大学との違いは何がありますか。
本郷さん:やはりこの規模だからこそできる、マンモス校にはないひとりひとりの個性に寄り添ったきめ細やかな就職支援が強みです。また、成蹊の卒業生は母校愛が強いのでOBOGも学生への就職支援が手厚いですね。社会人の皆さん、自分の仕事も忙しいはずなのに嫌な顔ひとつせず自ら時間を削って支援してくれる方がとても多いです。
皆さん母校のためなら!と協力してくださるんですね。成蹊愛にあふれていて素敵です。成蹊大学の就職支援内容はかなり現代の学生のニーズに沿っていると感じましたが、こういったアップデートはどのように行っているのですか。
本郷さん:前年に通用していたやり方が今年の就活で通用するかわからない。学生が何を求めているかも毎年毎年移り変わっていくので常に多くの最新情報を取り入れるよう心がけています。
私たちの部署では幅広い業務を担います。学生の相談にも乗りながら企業さんへの営業も自ら実施します。企業さんとのやり取りは一日平均3社。ここで情報交換を行います。
一日に3社も!どういった情報を交換するのですか。
本郷さん:たまにあるのが企業さんといい関係を築けていると、その企業さんに欠員が出たときに「成蹊の学生さん応募してみませんか?」のようなレア情報をいただけることもあります。
それはとてもありがたい情報ですね!
受験生に向けて成蹊大学キャリア支援センターから最後に一言
受験生に向けて最後に一言お願いします!
本郷さん:ワンキャンパスで文系理系問わず4年間過ごせるのは貴重。ぜひオープンキャンパスに1度足を運んでキャンパスの環境、素晴らしさを見てほしいです。よくドラマで使用されていたりする本館や図書館や新11号館も魅力的。そして、出口となる就職実績も大学選びの基準の1つとしてぜひとも考えてほしいです。
事務長から学生へメッセージ
最後に一言お願いします。
本郷さん:「よく学び、よく遊べ」という言葉がありますが、私は「よく学び、よく遊び、よく稼げ」だと思っています。学生時代って本当にあっという間に過ぎ去ってしまうので。「学び」でいうと学問はもちろん部活やサークルのような課外活動から得ることもたくさんあると思っています。
「遊び」については学生時代しか取り組めないことがたくさんあると思うので色々な経験をして心豊かな人間になってほしいなと思っています。
そのために「よく稼げ」ということに繋がるのでしょうか。
本郷さん:はい。遊ぶためにはもちろん軍資金が必要。お金を稼ぐのも理由の一つとしてあるんですけどバイトには社会勉強ができるという副次的な効果がある。学生のうちから色々な大人と関わることによってストレス耐性もできるので就活には大変有利だと思います。是非密度の濃い学生生活にしてください。
取材後記
大学のキャリア支援部門というとどうしても堅くて真面目なイメージを持ってしまう学生も多いと思います。
なんとなくの理由で利用していないのなら是非とも一度足を運んでみてください。
今回キャリア支援センターのお二人に実際にお会いし、フランクで温かい人柄と学生への想いが伝わりました。
きっと成蹊大学のキャリア支援センターを利用すれば今まで抱いていたイメージが変わるはずです。
学生に真摯に向き合い、日々就職支援を行う成蹊大学キャリア支援センター。
時代の流れに沿った方法で学生のニーズに答え続け、更なる高い実績を作っていくことでしょう。
成蹊大学のキャリア支援センターについての詳細は以下のリンクからご確認ください。
他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。