自己PRってそもそも何?意図と抑えるべき要点からから見る自己PR

3,492 views

最終更新日:2023年08月22日

就職活動において必ずといって良いほど問われる『自己PR』。

就活では、志望動機、学チカと並んで頻繁に問われる質問です。そのため、エントリーシートは勿論、その後の面接においても、この自己PRが常に重要なウェイトを占めることは間違いありません。

一方で、多くの学生がこの『自己PR』の書き方に頭を悩ませているのも事実です。自己PRという言葉のインパクトに押されて、コンテストで賞を取った経験や組織のリーダーとして成功を納めた経験について書かなければならないと思い込んでいる学生も散見されます。

本記事では、自己PRを作成するためにそもそも自己PRとは何なのか、またどのように自己PRを考えれば良いのかを噛み砕いて提示していきたいと思います。

なぜ自己PRが書けないのか

自己PRが書けない要因は大きく2つ考えられます。

1つ目は、そもそも企業が何のために自己PRを問うてくるのか分からない

2つ目は、PRするほどのエピソードを持ち合わせていない(という思い込み)

という点です。

つまり、そもそも自己PRとは何なのか、また自己PRの基となる経験の探し方が分からない、ということが自己PRの作成を妨げる原因となっていると考えられます。

そこで、本記事では自己PRを問う企業側の意図と自己PRの考え方について考えていきたいと思います。

自己PRとは何か

自己PRがどういうものかを考えるにあたっては、企業側が自己PRを問う理由からアプローチしてみると分かりやすいでしょう。

企業が学生に対して自己PRを尋ねる理由は以下の2点と考えられます。

①自社の求める強み・能力を持っているか

②キャラクターが自社にマッチしているか

この2点について、以下でもう少し分かりやすく説明していきます。

①自社の求める強み・能力を持っているか

当然ながら、企業は利益を生み出す必要があります。そのためには、そこで働く社員が企業に利益をもたらす必要があります。

つまり、あなた自身が入社した際にその企業にプラスをもたらすことができる人物かどうかを企業は見ています。言い換えると、企業はあなたが自社で使える人物かどうかを見極めていると言えます。

②キャラクターが自社にマッチしているか

どこの企業にもその企業ならではの雰囲気や空気感というものがあります。これは容易に言語化できるものではありませんが、あなた自身のキャラクターがその会社にマッチしているかどうかは、あなたの過去の経験を元に判断しているものと考えられます。

企業に入社して仕事をする以上、自分一人で完結する仕事などありえません。そのため、あなたが会社のカルチャーにマッチする人物であるか否かは重要なポイントといえます。

ここまで、企業が自己PRを問う理由を考えてきました。ここで本来の目的である「自己PRとは何か」についてまとめまると、自己PRとは『自分自身の強みを伝え、その企業のカルチャーにマッチした人物であることをアピールする場』と言えるでしょう。

自己PRの考え方

続いて、自己PRの考え方について考察していきます。ここでは、実際に自己PRを作成する方法の説明ではなく、どのような強みを自己PRでアピールすべきなのか、またその強みをどのような過去の経験を基に伝えれば良いか、自己PRの考え方について示していきます。

unistyleでは、以下の5つを企業にアピールすべき強みと考えています。

【企業に伝えるべき5つの強み】

1.個人として努力し、成果をあげることができる

2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる

3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる

4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる

5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる


参考:ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?

それぞれの強みの具体的な説明についてはリンク先の記事に譲るとして、ここでは経済産業省が社会人基礎力として位置付けている〈3つの能力/12の能力要素〉が上記の5つの強みにどのように関連するか考えていきます。

まず、社会人基礎力とは何かについて説明します。

「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年から提唱しています。

参考:経済産業省 HP 

すなわち、社会人となるにあたって必要とされている能力が社会人基礎力となります。自己PRで上記の5つの強みを伝えるにあたっても、経済産業省の提唱する社会人基礎力を基に、要素分解すればより理解が深まることと思います。

以下では、上記の5つの強みを社会人基礎力と対応させました。一部重複する点もあるかとは思いますが、是非参考としてご覧ください。


引用:経済産業省 HPより

上記のように企業が求めているであろう能力をより具体化させることで、自己PRにおいてアピールすべき能力も見えてくるかと思います。

また、ここまでご覧いただければもうお判りかとは思いますが、エピソードの大小は自己PRにおいてそれほど重要なことではありません。

何より重要なのは、企業が求める能力を備えた人物であることを論理的にアピールすることです。そのため、受賞経験や特筆すべき経験がないという方も焦る必要はありません。自身が意欲を持って取り組んだ経験の中に、自身の強みが隠れているということも少なくありません。

エピソードがなくて困っている方は、企業にアピールすべき強みを頭に入れた上で、もう一度自身の経験を見直してみてはどうでしょうか。

ここまで自己PRについて見てきましたが、実際に自己PRを作成する方法については下記の記事をご参照ください。

参考:【例文30選】新卒における自己PRの書き方を5つのフレームワークで解説
→本記事では「自己PRの考え方がわからない」あるいは「自己PRに不安がある」という方に対して、内定レベルの自己PRを簡単に完成させるための2つのステップをお伝えします。内定者のESも紹介しているため、実際にどのように自己PRを書けば企業から評価されるのかを掴むことができます。自己PRの書き方に悩んでいる方は是非ご一読ください。

まとめ

本記事では、自己PRの作成の取り掛かる以前に、そもそも自己PRとは何なのか、どのような能力を企業は求めているのかについて考えてきました。

初めは多くの方が頭を悩ませる自己PRですが、その意図と要点さえ抑えることができれば内定レベルの自己PRを作成することも難しいことではありません。

この記事をご覧になった方は、一度ご自身で自己PRを作成してみることをお勧めします。何度も繰り返しブラッシュアップしていくことが、自己PRのクオリティを上げていくためには不可欠です。

おすすめの就活テクニック

現在ES掲載数

77,622

すべて見れる

上に戻る

会員登録・ログインして全てのコンテンツを見る

無料会員登録